北海道の山野でとことん遊ぶ!!
I am Amigo!
2016.12.31 3,000回登山達成!
時間があれば登る、チャンスがあれば登る、とにかく登る、登る、登る!
私は難しいことをしてきたわけではない。
体力に任せてガンガン歩くのが好きだった。
無積雪期は登山道のある山に登り、積雪期には主に低山で独自のルートを開拓して楽しんできた。
大学1年生の時に独学で始めた山登り。
学生時代にちょろちょろと登り、卒業後長いブランクがあった。
そして1992年、下の子が小学校3年生のとき、『神居尻山』に登ってみた。
すると私より元気で、先に登られてしまった。
それから年に20回ほど登っていたが、あることをきっかけに、回数にこだわるようになった。
それは当時我が子が夢中になっていたミニバスケットボールの父母会懇親会でのことだつた。
当時山登りをしていた私より5年先輩の父親が、「ボクなんか、年に30回も登ったことあるんだから」と自慢話しを始めた。
それを耳にした私は、正直「年に30回なんてたいしたことない」と感じ、
「じゃあ私も来年30回登ってみますよ」と言うと、
「Aちゃん(私の愛称)、絶対無理だから!」。
この一言が私を発奮させ、今日まで回数にこだわることとなった。
翌年私は年間36回の山登りをし、その後54回、73回と年を追うごとに回数を伸ばした。
そしてそういうことをしているうちに、「これは年間100回は登れるんじゃあないだろうか」と思うようになり、
2000年、年間「100回登山」に挑戦した。
しかし、終わってみれば94回で悔しい思いをした。
ただ、それが良い経験となり、2001年に103回を達成。
それで心に誓った、
「時間があれば登る、チャンスがあれば登る、とにかく登る、登る、登る!」と。
このことは同時に「山登りの最良のトレーニングは、やはり山登り」という私の持論の原点となった。
その後ここまで16年連続で、年間100回以上の山登りを続けてきた。
その中で年間の最多回数は一昨年の273回。
今年は環境が変わったため167回で終えた。
今『ミニ山の会』の中で、Hiromiが私の影響を強く受け、毎年登山回数の目標を設定して取り組んでいる。
そんなHiromiは知り合った3年半前と比べると、考えられないほど変わった。
強く速くなったのだ。
人間努力すれば必ず変われるということの見本みたいなもの。
しかし、60歳を過ぎた私は、色々とセーブするようになった。
いや、セーブする努力をしている。
私の主治医(高校時代の同級生で整形外科医)が言う、
「人間の体は機械と同じで、使えば使うほど寿命が短くなる」と。
特に膝だ。
私の膝の軟骨はかなり減ってきている。
それがいつまでもつのかはわからないが、やめるわけにはいかない山登り。
何もしないで延命するより、やれるだけやり通して終息するときを受け入れることを選ぶ。
従って今後も回数を刻み続けることになる。
私は身体や足を水に濡らして登ることや、藪漕ぎを性格的に好まない。
だから沢登りは必要に迫られた時しかやらないし、ロープを出さなければならないような、危険なところには登らない。
それが着実に回数を重ねていくための条件だと考えている。
難しいが気に入らない山に登るより、同じ時間を何度でも登ったことのある気に入った山に使う方がいい。
そんな気に入った山々には3桁の単位で登ってきた。
すなわち、「好きな(気に入った)山に好きなだけ登る」、
これが私流。
2016.12.31 笑顔の一年
昨日の昼過ぎ、息子一家がやってきた。
息子はアパレル業界に身を置いているため、大晦日も元旦も仕事だ。
いつも思う。
休める人間はとことん休み、休めない人間はいつまでたっても休めない。
しかし、そんな不公平を是正する側の人間が、
とことん休める側の人間である以上、
変えられるはずもなく・・・
我が家は笑顔の絶えない一年だった。
乃々はいつも大声で笑い、
8月に生まれた弟の虎も、目が合うとニッコニコ!
めんこいねえ。
そして抱っこすると、いつしか腕の中で眠ってしまう。
全く警戒心のないあどけなさには心が洗われる思いだ。
そんなかわいい孫たちの笑顔を見てこられた一年に感謝!
2016.12.30 今年もお世話になりました!
今日で今年の山登りは最終となる。
理解があり、寛大で思いやりのある素晴らしい女房おかげで、
私は山登りのことだけを考えて自由に生きている。
しかしそんな私でも、今日だけは家庭のことをしなければならず、
午前中しか時間がない。
そこでHiromiにはうちに来てもらい、馬追丘陵『静台』へ出かけた。
山々の中で馬追丘陵が一番近い。
距離的には札幌市内の山の方が近いのだが、
登山口までの時間は馬追丘陵の方が短い。
今年最後の山登りとあって、歩きながら様々なことが頭の中を巡る。
今年は私にとって大きな転機となった。
3月に前の会社を定年退職し、一日も休まず次の会社へ転職。
「転職」と言っても時給790円の、ただのアルバイトだけどねえ・・・
そんなアルバイトでも、山登りを続けるためには働き続けなければならない現実がある。
それをやめたとしたら、宝くじが当たったと思っていただきたい。
3月から新たな勤め先に通っているが、
この会社は一年のうちで4.5ヶ月の間、土曜も出勤日となる。
もう20年以上も週休二日の生活をしてきたので、
土日を通して山に出かけられないことが辛く、
最初はストレスがたまり、苦悩し、苛立った。
しかしそんな辛い時期を乗り越えると、なかなか快適な環境であることがわかり、
来年はもっと休暇を取ろうと考える今日だ。
『ミニ山の会』にはMocchanという新メンバーが加わり、
若干賑やかにはなったが、忙しいToshiやAotaとは別に、
休日が合わないので、なかなか同行登山はできない。
来年はもう1~2名メンバーを増やしてもいいかな、と考えている。
また私同様、Hiromiもこの春転勤したため、
自身を取り巻く環境が大きく変化し、
仕事量がグンと増えて大きなストレスを抱え続けた。
そしてそれを山登りで解消しようと躍起になった年だ。
ただそれも年度が変わることにり、基盤ができるため少しは楽になれそう。
そんなこんなを考えなからも今日は素晴らしい晴天で、実に気持ちがいい。
風もなくのどかで平和な最後の山登りを終え、
誠に豊かな気分で駐車場に戻った。
結果、私は167回、Hiromiは155回の山登りを終えて一年を締めくくる。
皆さん、今年もお世話になりました。
また来年もよろしくお願いいたします。
2016.12.29 『鳩ノ巣山』(622m)
今日は天気予報がよくない。
どこもここも雪模様なら、短時間で登れる山がいい。
それで夕張の『鳩ノ巣山』に向かった。
普段ウィークデーに週二日休みがあるMocchanだが、
この年末に来てようやく休みが合い、初めて冬山の同行となった。
そしてToshiもなんだか久しぶりだ。
Toshiとは一緒に山に行かなくても、「サイゼリヤ」で飲んでいるので、
久しぶりという気がしないのも事実だ。
予報によると当然雪が降っている時間帯ではあるが、不思議と降らない中を、
7時40分、スタート。
『鳩ノ巣山』には3箇所から登っているが、
今回は旧夕張北高校の裏手にある古いスキー場跡からのスタートだ。
このルートは西からほぼ東に向かう尾根歩きを楽しめる。
低山とは言え、厳冬期の山は今シーズンが初めてのMocchan。
道具は何から何まで、全てが新品だ。
私より1歳年上のMocchanが、
冬山道具(山スキーを含む)一式を揃えるのは大変だったはずだ。
当初20万円でなんとか、と思っていた予算が、揃えてしまえば30万円かかったそうだ。
何を始めるにも、0から始めるには金がかかるが、山は道具にかかる。
しかし、買い揃えてしまったからには使い込むしかない。
道具を使い込むには登るしかない。
登れ! 登れ~っ!!
そんなMocchanだが、スノーシューで登る分には何の問題もない。
時折振り返って様子を伺うと辛そうに見えるが、後で聞くとそれがマイペースなのだそうだ。
アップダウンの尾根の最終段階は、樹木のない急斜面の直登だ。
そんな直登も雪質によって負荷がまるでちがう。
数年前にToshiとここでリタイアし、引き返したことがある。
雪が少なくスノーシューが深く飲み込まれ、
腰まで笹の中に埋まって足を前に出せなくなってしまったのだ。
また、昨年の暮れにもHiromiと登り、この斜面の突破に苦労した。
ところが今年は表面の薄い新雪の層の下に、
既に固い層が出来上がっており、スノーシューを深く取られない。
ラクラク登りきって、
8時50分頂上。
そしてこの山行が、私にとって通算3,000回目の山登りとなった。
「3,000回登山達成」の詳細については別に項を設けたい。
頂上に立つ少し前より雪が降り出した。
仲間たちと記念撮影をし、即下山を開始。
スノーシューに慣れていないMocchanの下りが大変だ。
慣れるとテレマークスタイルで滑って下りられるのだが、
最初は両足が揃ってしまい、すぐ尻餅をつく。
『ミニ山の会』技術指導員のToshiが熱心に指導する。
まあ、何でも経験と回数が解決してくれるので、とにかく
登ることが上達への近道だ。
下山に苦労するMocchanではあるが、「転んでも雪が柔くて気持ちいい~」。
楽しく下って9時45分、駐車地。
まだまだ時間は早いが、10時開店の「ユーパロの湯」に浸かるにはちょうど良い時刻だ。
汗を流し、温まって帰途に着いた。
2016.12.28 『冷水山』(702m)
今日は夕張へ。
朝から天気予報が言うよりはるかに好天で、モチベーションが上がる。
ただ、道路の状況が益々悪くなった。
今朝は江別の気温が-16℃ということで、路面は輝く氷そのもの。
一時は樺戸山地とも考え、そちらに向かったが、
のろのろと走る車が連なり、江別を縦断するだけで耐え難くなり、夕張へ進路を変えた。
すると夕張に向かっては車が非常に少なく、すんなり向かうことができた。
ただ途中で二箇所、車が路外の畑や田んぼに転落していた。
凍った路面でスピードを出し過ぎたのだろう。
『冷水山』へは無積雪期だとスキー場を登るが、もうスキー場が営業を開始しているので、
南側の斜面をトラバースするように刻まれている林道を利用する。
10時30分、鹿ノ谷の林道入口をスタート。
ここは除雪された駐車スペースがあるので助かる。
数日前と思われるスキーとスノーシューのトレースが残されていたが、
いくらも進まないうちに林道右側の沢筋に消えていった。
林道歩きは退屈だが、このところ降り続いた新雪が針葉樹の枝に積もっている風景は見飽きない。
濃い緑と純白のコントラストが実に美しい。
林道から左手に「マウントレースイスキー場」を覗けるところが二箇所ある。
スキーヤーはまだ少ないようだ。
そんな風景を目にしたあとは奥へと曲がりくねりながら進む。
ゆるやかに高度を稼いでいくので、体力的に登行は楽だ。
そして高度が500mに達した辺りで右手の樹林が消え、
夕張の市街地から南空知の平野が一望できることになる。
ここから先は林道をそのまま直進し、
東から北側に回り込む辺りで『冷水山』の長い頂稜の東端に取り付くと楽に登れる。
ただ、大変遠回りとなる。
そこで今回はショートカットして急斜面を登ることにした。
この斜面は南向きのため、強い太陽光線と夜間の冷え込みによる寒暖差が激しく、表面がガリガリだ。
あいにくスキーアイゼンを車に残したままだったので、
取り付きの斜度がきつい部分はツボ足で突破した。
斜度が落ちたところでスキーを装着し、ジグを切って頂稜上に上がる。
するとそこには東から西にかけての大展望が広がっている。
札幌市から太平洋、日高山脈への景色に遮るものがない。
あとはそんな風景を楽しみながら最高標高点へ。
12時45分、最高標高点。
スキー場の中の頂上へは行かず、ラーメンタイム。
昼食後は急斜面を滑り降り、登路で付けたトレース上を滑って下った。
13時45分、林道入口。
やはりねえ、山は晴れてりゃ100倍楽しい!
そして今日の山登りを終えて、私がこれまでにやってきた登山回数が2,999回となった。
明日は節目の3,000回を迎えるが、どうやら天気が悪そう・・・
2016.12.27 馬追丘陵・『静台』(273m)
困った時の『長官山』、の隣りの『静台』
今朝も除雪から始まった。
朝から除雪だと、どうもその後の行動が鈍ってしまう。
しかしまあ、よく降る雪だぁ。
こんなに雪の多い12月は記憶にない。
おまけに天候がパッとせず、空は鉛色の雲に覆われている。
全くモチベーションが上がらないまま、10時半になってしまった。
そしてようやく重い腰を上げ、夕張に向かった。
ところが江別を出ると、道路はガタガタ、ツルツルの氷路面だ。
車がまっすぐに走れず、スピードを上げても50km/hまで。
そんな走行状態ではとても夕張まで運転する気になれず、
ちようど中間点の馬追丘陵でトレーニングとした。
馬追丘陵・『静台』のFコース駐車場は広く、ここだけ除雪されているようだ。
但し、今日はそこに至る町道に除雪が入っておらず、
車の腹を積もった雪にこすりながらの進軍であった。
山には当然スノーシューで入るつもりだったが、その前に中を覗き込むと必要なさそう。
ツボ足で入山した形跡しか見られない。
これには驚いた。
人の多い札幌市内の山ならわかるが、こんなところでツボ足とは・・・
ただ、山はちょっと高度が上がると積雪量がグンと増える。
念のため小型のスノーシューを背負ってスタートした。
しかし結果的にそれは必要なく、『静台』の頂上までラクラクツボ足で登れた。
そんなに登る人が多いということか?
冬の間中ツボ足で歩ける山道が確保されるのだろうか?
今冬の興味あるネタとなった。
Fコースには一箇所妙なところがある。
自衛隊管理の車道と登山道が交差する地点が有り、その部分に人が通れる太い管が埋め込まれ、
人間はその管の中を歩いて車道を横断するように指示されている。
そして車道には立ち入り禁止の看板が設置されている。
たとえわずかな車道の横断でも、自衛隊の敷地に入るな、ということだろうか?
なんだか了見が狭い感じで嫌だねえ・・・
何度見ても違和感のある、有刺鉄線付きの金網で自衛隊敷地と隔てられた『静台』頂上には長居することなく即下山。
登山口に戻って初めて「馬追の名水」なるものを覗いてみた。
ここの駐車場で登る準備や下山後の後片付けをしていると、
けっこう車がやってきて、「馬追の名水」を汲んでいく。
浅い山から染み出た水を口にして大丈夫なんだろうか?
加熱処理して使う人ばかりではないだろうに。
私はとても口にできない。
エキノコックスの感染が心配な風景をしばし眺めて帰途に着いた。
2016.12.25 『長官山』(254m)
困った時の『長官山』・・・
昨日の朝、樺戸山地『浦臼山』の麓で目覚めた。
そして雪が降っていた。
しかも時間の経過とともに降り方が激しくなり、みるみる積もって行く。
天気予報ではそれほど積もるとは言ってなかった。
また裏切られた。
ひどい降りように嫌気がさし、その場を離れて月形に戻った、
前日の『分監山』に再び登ろうと決めて。
前日につけたトレースを利用して楽をすることにした。
ところが『分監山』麓に着くと、それまでほんのさらっとしか積もっていなかった雪が、
ワッサワッサと降り出して、辺りがはっきり見えない。
モチベーションなんか上がるわけがなく、後部座席でずうっと寝ているHiromiにつられて私も眠った。
眠っている間に雪が上がってくれと願いつつ。
しかし30分ほどして目覚めると、雪の勢いは変わらず、既に10cm以上積もってしまった。
そうなるといつ除雪車が来るかわからず、そこにじっとしてはいられない。
そこで最終結論、「長官山にでも行くべやあ」、
「はいよっ!」
ってなわけで、月形から北村、岩見沢を抜けて、長沼の『長官山』に移動した。
今回は長沼スキー場から除雪されていない車道を、スノーシューで登ることにし、
スキー場奥の除雪終点に駐車して車外でストレッチを始めた。
するとそこに車二台がやってきた。
そしてその一台を目にしてピンときた。
黒いTanto、まぎれもなくコズの車だ。
更に運転席から外を覗いている小型犬を見てコズと確信した。
「コズだ、にげろーっ!!」
私は犬が大の苦手で、犬がいると思うともう登れない。
最近コズがこの『長官山』に通っていることは察知していたので、想定内ではあった。
それから長沼墓地の登山口に移動し始めたが、途中で「まてよ・・・」。
この地も積雪は結構なものなので、わざわざ登山道を歩く必要もないわけで・・・
よいところに申し分のない駐車スペースを見つけた。
そばに大きな建物が建っており、「南空知公衆衛生組合」の看板がかかっていた。
9時50分、駐車地をスタート。
スタートして『長官山』に向かって直進すると、ゴルフ場を縦断することになる。
このゴルフ場が広々としていい。
ゴルフ場を越えると林道入口が有り、入ってみるとこちらが求める方へ伸びている。
これはラッキーだった。
笹やブッシュを漕ぐことなく、『長官山』からその北の展望台に伸びる稜線のすぐ下まで登ることができた。
あとはスノーシューを雪に飲み込まれる急登ではあったが、わずかなノルマで稜線に上がり、
その先に見える赤い展望やぐらが建つ頂上に登り詰めた。
11時ちょうど、『長官山』頂上。
ラッキーなことにコズはまだ到着していなかった。
すぐ長沼墓地に向かって下山を開始。
途中風を避けて昼食を摂り、
12時15分、駐車地。
山の高さが低いゆえ、短い行程ではあったが、変化に富む楽しい山歩きができた。
雪から逃げきって、青空の下を歩けたことに感謝。
帰途の車窓から見る樺戸山地方面は、午後になっても分厚い雪雲の中にあった。
山は晴れりゃあ100倍楽しいさあ!
2016.12.24 『分監山』(460m)
この週末はまたまた大雪にやられた。
22日(木)に降り出した雪が24(土)の朝まで続き、除雪の連続だった。
今回も札幌めがけて降った雪だが、隣りの江別市に住む私のところでも、
まる二日間で50cmほどの降雪があった。
ただ、私は23日から年末年始の休みに入ったため精神的にゆとりが有り、
じっくりと時間をかけて雪の処理に当たることができた。
昨日(土曜)の朝、除雪を終えて家を出た。
時刻は既に10時近くとなっており、それから移動して登れる山となると限りがある。
そんな中、Hiromiを迎えに行って白く輝く樺戸山地に目を奪われた。
それまで夕張に行く予定をしていたが、急きょ変更して樺戸山地へ。
短時間で登れる月形の『分監山』に登ることにした。
天気予報では雲が中心と読んでいたが、どうしたことか快晴だ!
11時ちょうど、駐車地をスタート。
この駐車地は毎度利用させていただいているが、
山へのアプローチがたいへん短く、重宝している。
月形辺りは札幌や江別に比べると、積雪が少ない。
本当は逆のはずなんだがなあ。
ただ、積雪は少ないものの、やはり同じように降り続いたあととあって、
柔らかい雪がスノーシューをズブズブと飲み込み、速くは歩けない。
更に急登となるとその雪がサラサラと崩れ、これまたなかなか進めない。
しかしじっと我慢を決め込んで、一歩一歩歩を出せば、いつか頂上に着く。
登路で目にする空知平野、石狩平野の風景の美しいこと。
しばしば立ち止まり、見とれながらの登行だ。
そして晴れ渡っているせいか、たかだか460mの小山にしてはすごい高度感だ。
12時40分、頂上。
以前どなたかが頂上の細木の小枝にくくりつけて下さった「分監山」の標識がなくなっていた。
そんな小さな標識でも、なくなってしまうと淋しいものだ。
日差しは柔らかで暖かく、風もない。
うっとりとするような頂上で昼食を摂り、
また下界の風景を楽しみながら下った。
13時45分、駐車地。
まだ時間が早いので、入浴施設のある浦臼までの間、樺戸山地への新たな取り付き点を探って歩いた。
好天の中、美しい樺戸山地を眺めながら、そんなことをして歩くのもまた楽しいものだ。
助手席では12月の激務に疲れ果てたHiromiが、いつものように口を開けて熟睡している。
樺戸山地といい、Hiromiの寝姿といい実にのどかな風景だ。
私は13連休が始まったし、平和だねえ~
2016.12.18 『鳥越山』(669m)
週にたった一日しかない休日を迎えるにあたり、
天気の心配をしないで済むのは心地よい。
しかし実際の天候は、天気予報が「全道的に晴れて穏やか」と言うほど晴れはせず・・・
今朝6時過ぎに家を出て、Hiromiを拾って樺戸山地に向かった。
全道的にどこでも晴れと言うのなら雪模様の日が多く、
なかなか晴れない樺戸山地の山に登ろうと決めた。
樺戸山地は我々が住む江別市から近くていい。
7時50分、札的内川に沿って西に向かう農道の、除雪終点をスノーシューでスタートした。
私のブログにはある程度のポイントに時刻を入れている。
しかし、人それぞれ筋力、心肺機能に基づく体力が様々であり、
かつ冬季は積雪状態や雪質によって、登行スピードが大きく異なる。
従って、このブログ上に記載するポイントでの時刻は参考にならないものと考えていただきたい。
時刻はあくまでも我々の記録用であることを申し添えておく。
この農道の除雪終点位置はここ数年同じだ。
以前はこの先300mほどのところに建つ最終人家まで除雪されていたのだが、
そこの住人が転居して何年になろうか?
主がいなくなった家屋は、雪が降り積もってもまだ頑強に持ち堪えてはいたが、
隣りの納屋は雪の重みでつぶれていた。
昔から目にしてきた家屋が朽ちていくのを目にするのは忍びないものだ。
この地域も今年は時期的に積雪が多く、このところの冷え込みで雪がふかふかのままだ。
従って、スノーシューを一歩一歩ズブズブと飲み込んでしまい、
さっぱり歩行スピードが上がらない。
こんなときはスキーの方が遥かに有利なのだが、
Hiromiがスキーを不得意とするため、上部の樹林帯を滑り降りるのは不可能だ。
Hiromiは今仕事で重要なポストに就いており、怪我をして休むことは許されない。
ゆっくり一歩ずつ歩を進める林道で、ふと林道から急斜面に取り付くことが不安になる。
柔らかく深い雪にスノーシューのアイゼンが効かないのではないだろうか・・・
そしてその地点に到達すると、やはりちょっと手こずってしまった。
ほぼ垂直な1.5mほどの段差を、サラサラの雪がスノーシューを滑らせてしまう。
しかし、年々多くなるように感ずるうるさいブッシュが、このときばかりは役に立ち、
それらにつかまりながら上がって次のステップへ。
その後も続く急登は心配したほど雪が崩れず、立ち往生する場面はなかった。
それもそのはず、気温が上昇し、雪が融け出した。
風が強く体感温度は低いものの、どうやら気温がプラスに転じたようだ。
そんな難関の急斜面を登りきると、あとは淡々と深雪をラッセルしてゆっくり高度を上げて行く。
そして頂上直下で樹林が切れ、東から南への展望が開ける。
そうすると前方に頂上が見え、最後は細尾根の急登を経て頂上に立つ。
11時05分、『鳥越山』頂上。
頂上は強風が吹き荒れていたので、写真を撮って即下山開始。
林道まで下って、風のないところで昼食とした。
昼食後は林道のトレースに従って下るだけなのでラクラク。
13時ちょうど、除雪終点。
毎年のように登っている『鳥越山』。
週一の休みしかない今は、日帰りで楽しめるちょうど良い山だ。
毎回そうだがHiromiも大満足で、月形温泉で汗を流して帰途に着いた。
私の仕事も今週末あたりで決着がつくかなあ・・・
2016.12.11 『553mP』~『609mP』(夕張)
いやあ、この週末はやられたぁ、雪に~
札幌市白石区の勤め先では、昨日の朝出勤した時点で33cmの積雪。
それから日中も降り続き、更に30cmが積もり、計60cmを超えてしまった。
12月にこんなことは初めての経験だ。
そして私が住む江別市も24時間で40cmの降雪があり、
やはり12月としては経験がないほどの大雪となった。
昨夕仕事を終えて帰宅し、山に向かう予定を変更して、
大雪の処理をし、Hiromiと「サイゼリヤ」へ。
一週間に一日しかない12月の貴重な休日の前夜を、ゆったりと過ごした。
今朝また時間をかけて除雪をし、9時前にHiromiを迎えに行った。
するとHiromiもまた除雪に追われていた。
天候は相変わらずすぐれず、「さてどうしたものか・・・」と思いつつ、夕張に向かって車を走らせた。
雪が降り積もって間もない車道の走行は心地よく、アスファルト路面より静かだ。
夕張に入ると、やはり12月にしては雪が多い。
そこで今春登った無名の『609m』ピークに登ることにした。
この山は国土地理院の地形図から拾ったもの。
夕張にはそんな無名ピークがゴロゴロしている。
入山は北清水沢の国道452号線沿い、「ワサビ沢」砂防ダムからだ。
まず車の駐車スペースをスコップで掘り出して確保。
「ワサビ沢」は水量の少ない小沢で、
入山後すぐ小尾根に取り付き、急登を経て広い針葉樹林帯に入る。
緩やかな勾配の樹林帯を登って行くと突然前が開け、北海道電力管理の送電線直下に出る。
送電線の下は広く草が刈られているので見通しが効く。
そこから笹の急斜面を登ろうとしたが、
案じていた通りまだ半端な雪の下の深い笹に、スノーシューごと飲み込まれた。
しかし幸いなことに、送電線の保守管理用の刈り分け道が続いており、しばらくそれを利用して高度を上げた。
ただ、それも長くは続かなかったので、刈り分け道から外れて笹の斜面を登ることとなった。
それでもその下部でスノーシューを飲み込まれたほど深くはなく、
ゆっくりゆっくりズボズボ埋まりながらも一歩一歩登る。
ラッセルは小刻みに交代だ。
やがて明瞭な「553m」ピークに達する。
この頃になると吹雪出し、体感温度がグンと下がる。
「553m」ピークからは一旦平坦な地形となり、
は細尾根の急登を経て『609m』ピークに立つ。
名も無きピークではあるが、「ここがピークなんだ」とはっきりわかるのがいい。
Hiromiも「楽しかったなあ」とひとこと。
それから少し戻って昼食とした。
下山は苦労して刻んだトレースをたどってラクラク下降。
帰途で再々復活した「ユーパロの湯」に浸かったが、体が芯まで冷えてしまい、
長湯をしてもさっぱり温まらなかった。
後で車に戻ってきたHiromiにそれを話すと、「そうなのさねえ~」。
やはり温まらなかったと言う。
まあ、それにしても悪天候の狭間で良い一日を過ごせたことに感謝!
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