北海道の山野でとことん遊ぶ!!
I am Amigo!
2025.1.26 『瀧澤』(タキザワ・154m) 明るい丘陵地帯で
先日の日曜日は、
本当によく晴れた!
午前中「月形」で素晴らしい風景を眺めた後、
もったいないので、
短時間で登れる一座に寄った。
それは同じく月形町で、
「月形ダム」に向かう町道の、
中野地区から入山する三等三角点。
町道を走って行くと、
最終人家の前で、
車両が5~6台道路脇に停まっていた。
見るとスノーモビルを積載できるトラックが多い。
それで「月形」の山中で爆音を轟かせてやってきた連中が、
ここを起点に入山したことが分かった。
農家の目の前にずらりと車を停めて、
さぞかし家人は迷惑に思っていたことだろう。
それにしても午後になっても戻ってきていない。
自らの脚を使うことなく、
機械の力に頼って山に入るのだから、
いくら防寒対策をしても、
長時間に及ぶ山中滞在は寒いだろうに・・・
最終人家の先にある、
倉庫だけの廃屋近くに駐車スペースを見つけた。
この冬は雪が少ないので、
除雪活動が有利なため、
いつも車一台分しか開けられていない農道が、
この度は広々と除雪されていた。
廃屋倉庫の前で、
農道を離れて尾根の末端に取り付いた。
はじめはきつい斜度だが、
それを登りきると平たんになり、
その後は樹林の中の、
広い尾根を徐々に登って行く。
樹林の中で視界は効かないが、
時折木々の切れ間から、
純白の『ピンネシリ山』(1,100m)~『隈根尻山』(971m)の山並みが見える。
それにしても、
視界の効かない樹林帯を歩いていても、
青空と言うのはいいもので、
その青空を望めるだけで気持ちよく歩ける。
歩きやすい雪面を、
ゆる~く ゆる~く歩いて、
三等三角点「瀧澤」。
ほんのりと小高いところがピークで、
無積雪期だと、
もう廃道に近い林道のすぐ脇にある三角点だ。
ここの標石は、
確か角が欠けていたような・・・
下山は同ルートを引き返した。
陽が燦々と降り注ぎ、
空はどこまでも青く、
とにかく気持ちがいい!
そして樹林を抜けて田園に下ると快晴で、
駐車地に戻って振り返れば、
『隈根尻山』(971m)~『三角山』(708m)の、
美しい山並みが、
谷の奥に広がっていた。
更に帰途で新篠津町を走っていると、
樺戸山地全体の美しい姿をとらえることができた。
晴天に恵まれた、
素晴らしい一日を楽しめたことに感謝!
また、山に出かけるのに、
除雪の心配をしなくていい、
なんとも平和な冬だぁ・・・
2025.1.26 『月形』(ツキガタ・305m) 必ず登りたくなる山へ!
積雪期になると、
必ず行きたくなる山がある。
その中の一つが「月形」だ。
先日の日曜日は天気予報でも「晴れ」とのことだったので、
今年も行ってみることにした。
この日の朝Hiromiを迎えに行き、
月形町に向かった。
1月に入ってからほとんど雪が降らず、
道路はどこもアスファルト路面だ。
走りやすいがタイヤが減ることを、
多少なりとも気になる小市民。
月形町豊ヶ丘で、
「豊ヶ丘貯水池」そばの農道脇に駐車。
私が路上駐車することなぞ、
全くと言っていいほどないが、
ここには適当な駐車スペースを見いだせず、
やむなく路駐だ。
ただ、一日に走る車が何台もないであろう、
と思われる農道だ。
準備を整えて「豊ヶ丘貯水池」に向かった。
このところの暖気で、
雪面がよく締まって歩きやすい。
小型のスノーシューでもよいが、
下山時に気温上昇のため雪が腐る心配があるので、
大型のものを使う。
貯水池奥で西向きの尾根に取り付いた。
広葉樹林の中の明瞭な尾根を登って行く。
この前日の土曜日は、
仕事で山に出かけられなかったHiromiが、
思いっきり体力を消耗しようと言うのか、
やけに速くてすぐに姿が見えなくなってしまう。
写真を撮るのに困るからと、
何度言ってもききやしない。
西向きの尾根を登りきると傾斜が落ちて、
尾根の方向が北向きに変わる。
それを少し行くと、
再び西に一旦下降する尾根が現れるので、
これに乗り換える。
締まった雪面を慎重に急下降すると、
南西方向に目指す「月形」の、
白く美しい姿が望める。
そしてここからは、
ほとんど遮るもののない風景の中の歩行となる。
尾根筋から北には『三角山』(708m)が、
端整な頂上部をのぞかせている。
晴天の中でのこのルートの歩行は実に楽しい。
280で一旦「樺戸林道」に合流する。
すると林道上には、
スノーモビルの古いキャタピラ痕が残っていた。
今度はその上を歩いて進む。
林道の左手に樹木が全くなくなる部分から、
空知平野が見渡せる。
そして周りの風景も美しい。
林道に合流して1kmほど歩き、
目指すピークに続く尾根に取り付いた。
するとけたたましい音が聞こえてきた。
ウィーン、ウィーン、ウィーン!!
スノーモビルのエンジン音だ。
それが爆音を轟かせて、
どんどん近付いてくる。
樺戸林道を走行しているのだ。
そして我々が進む尾根の直下を通過した。
その数5台!
二人乗りをしているモービルもあった。
中にはこちらを見上げている者もいた。
林道上に残した我々のスノーシューの跡を見て、
人が入っていることを知ったのだろう。
とにかく音がうるさい上、
排気ガスがひどい臭いをまき散らしている。
スノーモビルの一団は、
「月形」のピーク基部で止まり、
一旦エンジンを切った。
その後ピークまで上がってくるのかと、
ひじょうに嫌な気分だったが、
再びエンジンを始動した後は、
そのまま奥へと走り去って行った。
ホッ・・・
二等三角点「月形」のピークに、
例の黄色地に黒文字の私製標識が付けられていた。
これも例によって、
ピークに立つ白樺の幹にビスを打ち込んでとめていた。
この標識が夕張の「空池山」や、
栗山の「天狗山」、あるいは厚真町の「鬼武士」で外されたのを目にしてきた。
誰がどういう意図で外したのかはわからないが、
これもいずれは取り外されるのか?
山頂から少し東に移動すると、
北から東を経由して南までが、
一切遮るもののない世界として見渡せる。
これが「月形」へと足を運びたくなる最大の要因だ。
そんな風景にしばし見入って下山を開始した。
スノーモビルの一団が戻ってこなければいいと願いつつ歩いたが、
もうその騒音を耳にすることはなかった。
また楽しく復路でアップダウンを繰り返し、、
最後の下りを前にして昼食とした。
そしてまぶしい陽光の中を下山。
来シーズンも必ず訪れることになると確信し、
晴天を更に楽しむべく、
もう一座へと向かった。
2025.1.25 『送電線』(ソウデンセン・299m) 期待通りの展望が!
昨日の土曜日は朝から良く晴れた!
それで一昨日登る予定をしていた「送電線」へ。
「送電線」とは奇妙な名称だが、
間違いなく三角点名だ。
栗沢町美流渡市街地の北側に位置する、
四等三角点だ。
この山には数年前の晩秋に登ったことがある。
この辺りは作業道が発達し、
複雑に走っているが、
近年林業の手が入らないようで、
作業道が藪の状態だった。
そこで今回は積雪期に登ってみることにした。
藪の中を登っても、
けっこう風景が良かったので、
今回もそれを期待して出かけた。
栗沢町美流渡東栄町で、
「幌向川」に架かる「東栄橋」を渡った。
するとその先へと除雪された道が続いていた。
そしてタイヤショベルで押された雪が山となり、
あちこちに適当な駐車スペースを、
確保できるようになっていた。
こいつはありがたい、
とばかりに、
「東栄橋」を渡りきった地点を駐車地とした。
準備を整えてスタート。
気温は-6℃。
この時期の朝としては暖かい。
きっちり除雪された道を少し歩くので、
ストックとスノーシューを手に持ってのスタートだ。
除雪が奥まで入っていると言うことは、
ハンターの進入に警戒しなければならないので、
ザックの鈴を出した。
ハンターにこちらの存在を知らせるためだ。
そして100mほど歩いた地点で、
スノーシューを装着。
北に向かって伸びる尾根の末端に取り付いた。
この尾根が目指すピークまで誘ってくれる。
尾根上の雪面は、
陽光を浴びて寒暖を繰り返し、
良く締まって傾斜のある斜面に、
スノーシューのアイゼンがよく効いた。
尾根の頭に上がって驚いた!
何と数日前と思われる、
スノーシューのトレースが残っていた。
こんなローカルな四等三角点ピークに、
登る人がいることに驚かされた。
と思ったら、
そのトレースは、
直線的に伸びた尾根の最初のピークで消えていた。
地元住民の散策か?
最初に立った小ピークから、
美流渡の市街地がそっくり見渡せた。
なかなかいい眺めで、
その先の風景に期待感がもてる。
尾根はその性質故、
アップダウンを繰り返し、
徐々に高度を上げて行く。
そんな尾根筋が割と開けているので、
周囲の風景が木の間越しに透けて見える。
どこをとってもなかなかいい風景が続く。
やはり期待した通りのルートだ。
尾根は狭い部分があったり、
大変広い部分があったりする。
また、尾根筋に沿って作業道が現れる部分では、
それを利用して歩いた。
そして標高280mで西側の樹木が切れ、
「幌向炭山」の全容が見えた。
実にいい眺めじゃないか!
「幌向炭山」の山肌では、
林業が冬季の伐採作業をしており、
その機械音が聞こえる。
また、コンパクトカメラのズーム機能を使い、
木材を搬出するトラックをとらえた。
「幌向炭山」の美しい姿に見入って間もなく、
四等三角点「送電線」。
前回ここに立った晩秋は、
濃い藪の中で三角点標石を見つけられなかった。
また挑戦しよう!
この三角点名の「送電線」を意味するものが、
ピークの少し奥にある。
もうすっかり錆びてしまったが、
かつては送電線を支えた鉄塔だ。
この辺りは旧産炭地。
炭鉱が栄えていたころ、
電気を送るのに使われていたものだろう。
歴史を感ずる遺構だ。
下山はルートのほぼ中間点である、
170まで自らのトレース上を下り、
それを離れて下降する尾根に沿って伸びる作業道を下った。
そして「奈良川」に沿って伸びる林道に下り立った。
この林道は地形図上で、
大変立派なことになっているが、
もう廃道になって久しく、
かなり崩壊が進んでいる。
尾根筋のアップダウンを嫌って、
林道に下ったはいいが、
もうかなり気温が上がって、
雪面の雪が腐り始めていた。
それに難儀しながら駐車地へ。
いやあ、期待通りの風景が楽しめる、
いいルートだったねえ!
2025.1.24 『北電山』(ホクデンヤマ・145m) 雪から逃げて・・・
今日は金曜日だが休み。
会社の休日だ。
昨年まで年間休日数が少なかったらしく、
今年はその休日が10日増えたと言う。
それで増えた分を、
今のように暇な時期に振り分けるらしい。
従って、来週の金曜日も休みとなり、
二週連続で三連休となる。
ただ、私のような非正規労働者は、
出勤日数が減った分、
月額の賃金も減る。
もう長くは勤められない身としては、
出勤して稼いだ方がいいかな・・・
今朝栗沢町に向かって走っていると、
南幌町で急に雪が強く降りだした。
それで方向を変えて南に向かった。
雪雲から逃れるつもりで。
降りしきる雪は、
南下するほど小降りとなり、
安平町追分の手前で上がった。
それで追分で「北電山」に登ることにした。
アプローチ地点の「安平山スキー場」に行ってみると、
スキー場は雪不足で閉鎖されていた。
このスキー場は、
いつも雪不足でオープンが遅くなる。
しかし全道的に、
異常と言えるほど雪が少ない今冬は、
果たしてオープンできるのだろうか?
札幌市内の大きなスキー場でも、
雪不足で滑走コースの制限が、
相次いでいると聞く。
雪は少ないが、
とりあえずスノーシューを装着してスタートした。
本当は「北電山」~「犬山」を回るつもりで行ったのだが、
積雪の状況を見て、
「北電山」で折り返すことにした。
「犬山」周辺の深い笹の中では、
中途半端な積雪に難儀するからだ。
閉鎖されて立入禁止となっている、
「安平山スキー場」入口そばから、
北海道電力の送電線保守管理用の作業道に入った。
はじめは広い畑の脇を歩いて行くが、
やがて尾根筋で高度を上げる。
少々斜度が上がるものの、
送電線を支える鉄塔のそばを通ると、
間もなく平たんとなる。
この後は尾根筋に続く作業道を行くが、
まるで登山道の様な作業道で、
雪もしっかり踏み固められている。
そもそも雪が少ないので、
小人数が歩いただけで踏み固まる。
スノーシューはいらなかった。
それで外してザックにくくりつけた。
落葉樹の中に続く作業道を歩くのは楽しい。
木々の葉がすっかり落ちた今は、
遠くの景色が透けて見える。
途中でトラロープが張られていた。
そして下を見ると、
「防衛庁」(現防衛省)と刻まれた標柱が埋められていた。
それでロープの向こうは、
自衛隊の所有地だとわかった。
以前はなかったものだ。
作業道を歩いて二つ目の鉄塔の下に立つと、
追分の市街地が見えたが、
ガスが覆ってはっきりしない。
そして送電線が続く、
南方向に目をやると、
なんと伐採地だ!
送電線の維持管理のために伐採されたようだ。
切り倒された木が、
切断されて丁寧に並べられていた。
伐採地を含め、
これは意外で予期せぬいいものを見たという印象だ。
しっかり踏み固められた作業道は、
伐採地の南端で消失した。
従って、その先に続くのは、
エゾシカの足跡だ。
雪は少し深くなったが、
スノーシューを装着するほどではないので、
そのまま歩行を続け、
一旦斜面を下った。
すると小沢に沿ってトラロープが張られていたので、
ロープが地面に落ちているところでそれを越えた。
自己責任で自衛隊の所有地へ。
そこで雪が降り出した。
それも湿った雪で、
ストックを握る軍手が濡れる。
カメラも出せない湿雪の中を、
我慢して登り、
四等三角点「北電山」。
積雪は少ないが標石は目にできないと思っていた。
しかしストックで思い当たる部分を突きまわすと、
カチッとヒットした!
降りしきる湿雪に落ち着かず、
すぐに引き返した。
そして小沢まで下ると、
嫌な雪がピタリとやんでくれた。
伐採地まで登り返して昼食とした。
その後は作業道を忠実に戻って駐車地へ。
久しぶりの「北電山」で、
湿った雪にも降られたが、
未知の伐採地に接することができてよかった。
2025.1.19 『鳩ノ巣山』(622m) 眺めの良い西尾根を登る
最近はHiromiに色々事情があって、
同行する機会が少なくなってしまったが、
先日の日曜日は、
久しぶりに同行登山となった。
そしてこの日は夕張で活動しようと言うことにし、
朝夕張に向かった。
この朝まだ夜が明けきらないうちに家の外に出ると、
気温が-12℃。
これは我が家の庭では今季の最低気温だった。
ところが江別市から隣りの南幌町に入ると、
-21℃!
更にその隣の長沼町に入ると、
-23℃まで下がった。
今季に入って初めてこの辺りの気温を気にするようになったが、
全くよく冷える地域だ。
夕張市に入って、
一旦沼ノ沢地区から『鬼首山』に登ることに決めたのだが、
素晴らしい青空の下、
日陰一辺倒の登りとなる『鬼首山』を敬遠し、
『鳩ノ巣山』に切り替えた。
そして夕張市鹿の谷山手町で、
細い市道に入って行った。
それは旧夕張北高校の、
ちょうど裏手に当たり、
古い市民スキー場があったところとなる。
そこには毎冬タイヤショベルで、
雪を押し付けたところが数カ所あり、
いずれもよい駐車スペースとなっている。
そんな中で旧市民スキー場の前を駐車地とした。
そして旧スキー場を登って、
『鳩ノ巣山』西尾根の、
ほぼ末端に取り付いた。
ここから西尾根を忠実に辿って『鳩ノ巣山』に至る。
この前日江別市に大雪をもたらすはずだった雪雲が、
実はこちらに流れてきたようで、
新雪がたっぷりと降り積もっていた。
こりゃあラッセルが大変だ!
しかし、久しぶりに会ったHiromiは、
相変わらず元気いっぱいで、
どんどん前でラッセルをして進む。
そしてちょっと立ち止まったひょうしに、
私がラッセルを代わろうと、
前に出て進んでいると、
すぐ後ろに着いて抜き返し、
再びラッセルを買って出る。
これは自らの体力向上を意識しているだけではなく、
この年寄りを気遣ってくれているのだ。
誠にありがてぇ~
尾根はアップダウンを繰り返しながら、
徐々に高度を上げて行く。
風邪をひいて一週間ちょっと。
ようやく喉の痛みが癒えたものの、
なかなか咳が止まらない私は、
ひじょうに呼吸が荒くてきつい。
それで立ち止まり、
アミノバイタルを飲む場面も。
これがよく効いてくれて、
すぐに呼吸が楽になった。
いくつものアップダウンを繰り返し、
標高が500mに達すると、
目の前に純白の大斜面が現れる。
これを登るのには十分注意が必要だ。
強い西日に照らされた斜面は、
固い層の上に新雪が降り積もっている。
表層雪崩が考えられる。
そこで極力斜度が緩い部分を登り、
正面左手の白樺の中に入った。
そこまで登ると安心!
あとは雪が降り積もった針葉樹の塊を目指してひと登り。
『鳩ノ巣山』のピークはこの奥の平たんな地形の中にあるが、
この日は呼吸がひどく苦しかったので、
「マウントレースイスキー場」が見えるところでやめた。
上から眺めるスキー場は、
なんだかガラガラに空いて見えた。
一旦閉鎖したのち、
外国資本で再開されたスキー場だが、
客は思うように取り込めているのだろうか?
下山は西尾根をそのまま下った。
ふかふかの新雪は、
登りがきついものの、
下りだと気持ちがいい。
そんなふかふかの下りをHiromiが特に好む。
ただ、下山での登り返しがけっこうあり、
それはそれで大変きつい!
尾根の途中で昼食とした。
そして再び下って駐車地へ。
このところまともな山行ができていなかったHiromiが、
大変満足そうに、
「楽しかったなあ!
やっぱり鳩ノ巣山はいいなあ!」。
それはようございました~
2025.1.18 『本安平』(ホンアビラ・215m) 期待通りの新たな伐採地!
先週末の土曜日だが、
金曜日の夜から土曜日の朝にかけて、
私が住む江別市の降雪量が40cmに達する、
との予報が出た。
おかげでひじょうに落ち着かない夜を過ごし、
土曜の朝まだ暗いうちに窓のカーテンを開いて外を見ると、
なんと降雪0!
40cmも降り積もると言われて、
落ち着かない夜を過ごした結果が、
ただの1cmも降らなかった。
天気予報の精度の悪さには、
常日頃から腹立たしい思いをしているが、
今回は呆れかえってしまった。
ただ、「降らなかった」、
と言う結果には大変満足し、
向かいのご主人と、
「いやあ、降らなくてよかったねえ!」と、
朝一番の会話をした。
夜が明けきらないうちに家を出た。
そして向かったのが、
安平町追分旭地区。
年末年始休暇の最終日に、
「本安平」を目指そうとしていたとき、
緊急事態が発生し、
途中撤退したので、
再び登ることにした。
その時目にした新たな伐採地が気になっていた。
この朝もひどく冷えて、
車の外気温計が-21℃を示していた。
そして今回も前日から雪を降らせていた、
雪雲の外に出た。
追分旭地区で新たな伐採地へと続く林道は、
私が住む地区同様、
殆ど雪が降らなかったようで、
林道を地上高の低いフィットでも走行することができ、
伐採地の入口まで入って駐車した。
気になるハンターの痕跡はなし!
今回は先日登った伐採地の尾根の、
二本北側の尾根を登ることにした。
それが新たな伐採地の北の端だった。
純白の伐採地を眺めながら登って行く。
雪面に突き出ていた木の根が、
ミイラの手のようで、
一瞬ドキッとした場面があった。
またそのすぐそばには、
古い金属製の白い箱が設置されていた。
これはこの伐採地がまだ藪だったころから、
ここを歩いて目にしていた。
この箱は他にもいくつか目にしているが、
いったい何に使用されていたものなのかね?
今はもう使用されずに、
ただ放置されたままになっていることだけは伺える。
伐採地の最上部で樹林に入った。
笹の広葉樹林の中を進む。
足もとの笹はしっかり雪の下になっており、
歩行は辛くない。
変化のない樹林の中を歩いていると、
突然スノーシューの跡が現れた。
こんなローカルな山に、
人が入ることもあるのね~
いつのものかはわからないが、
その上を歩くとグンと楽になった。
樹林内歩行の3分の1は楽に歩かせてもらい、
二等三角点「本安平」。
積雪期にここに立ったのは久しぶりだ。
下山はトレース上を歩いて楽をした。
そして登路の尾根の一本南側を下った。
これははじめから予定していたことで、
前回の尾根の二本北側の尾根を登り、
一本北側の尾根を下ることにして、
新たな伐採地の風景をフルに楽しむことにした。
そしてその読みはピタリと当たり、
旧伐採地と新伐採地の中間に飛び出して、
目の前に見事な風景が広がった。
そんな風景を眺めながら、
早めの昼食とした。
天気も良くて実に気持ちがいい!
昼食の後は広々として美しい伐採地の中を下った。
最後は作業道を歩いて駐車地へ。
いやあ、この日晴天の下で、
美しい伐採地の中を歩けたことに満足!
2025.1.13 『幌向炭山』(ホロムイタンザン・361m) 東尾根を登る
先日の三連休最終日は、
朝起きると喉の痛みがかなり薄れていた。
女房がよく効く薬を与えてくれたため、
この朝もぐっすり眠った後の、
良い目覚めで朝を迎えた。
そしてその目覚めが、
やはり6時半を過ぎていた。
年が明けてからさっぱり降らない雪は、
この三連休中も同様で、
全く除雪の心配がない。
夜間に雪が降り、
朝から除雪に精を出すと、
山に対するモチベーションがガタ落ちになる。
その心配がないと言うのは、
本当にいいものだ。
ただ、このまま楽な冬が過ぎて行くわけではない。
今に来るだろう、ガッツリと!
この日の朝も8時ころ家を出た。
そして向かったのが栗沢町美流渡地区。
そこで「幌向炭山」に登ることにした。
「幌向炭山」には春夏秋の3シーズンに登っているが、
積雪のある冬季だけは登ったことがなかった。
理由はアプローチの問題だ。
この辺りは岩見沢市の一部で、
ひじょうに積雪が多いところ。
従って駐車地を確保することが困難と、
はなからあきらめていた。
しかし今季は12月に大雪が続いたものの、
1月に入ってからはそんなニュースに接していない。
そこで、まあダメ元で行ってみた。
すると正解!
しばらく雪が降っていなかったようで、
美流渡の市街地の除雪が行き届いており、
あちこちに大型タイヤショベルで、
大量の雪を押し付けてできた駐車スペースができていた。
それで取り付きやすい小尾根に、
一番近いところを選んで駐車。
まさかここまで楽に駐車できることになろうとは・・・
誰も来ないような農道の片隅をスタート。
田園の中を100mほど歩いて、
目の前の小尾根に取り付いた。
はじめきつかった傾斜も徐々に落ち、
あとは明瞭な尾根筋を登って行く。
足もとの雪は寒暖を繰り返してよく締まり、
ひじょうに歩きやすい。
また、周囲の植生は広葉樹林だ。
尾根筋の木々の切れ間から、
「鷲ノ沢」(三等・355m)や、
「石油沢」(三等・530m)などが見える。
なかなか良い眺めだ。
尾根ルートの中間辺りで、
北側から重機のエンジン音が聞こえてきた。
そちらに目を凝らすと、
伐採作業が行われていた。
この日は祝日だったが、
林業は休めないんだなあ。
緩やかな広葉樹林の尾根をつなぎ、
最後はピークに突き上げる尾根の急登だ。
これを一歩一歩登って行くと、
背後に木の間越しの風景がどんどん広がって行く。
300mちょっとの標高なのに、
やけに高度感が感じられる。
そして二等三角点「幌向炭山」。
初めて積雪期に立った。
空腹感があり、
そこで昼食とした。
誠に穏やかな天候の下、
風もほとんどなく、
実に気持ちがいい。
下山は同ルートを下った。
尾根上から麓で造材作業をしている様子が、
よりはっきりと確認できた。
あとは締まった雪上を楽々下って駐車地へ。
天候に恵まれ、
除雪作業もなく、
平和で穏やかな三連休を過ごせたことに感謝!
2025.1.12 『二番川』(290m) 『ピンネシリ山』~『神居尻山』の展望台へ
1月の三連休中日は、
天候が安定していたので、
樺戸山地で活動することにした。
私の住む辺りでは、
年末年始から天候がほぼ安定しており、
除雪をしたのが二日間だけだった。
しかも、降雪量が少なく、
すぐに終わってしまう程度。
そんな安定した天候が、
10日を過ぎてもまだ続いている。
こんな年も珍しい。
過去には10日直前に、
家のドアが開かないくらいの、
とんでもない大雪に見舞われたこともあった。
おかげて除雪のない楽な正月を過ごせた。
この朝の起床が6時半。
いつもなら午前3時か4時に目が覚めて、
トイレに起きると、
もう眠れずベッドの中でグダグダ時間が過ぎるのを待ち、
6時に起床する。
ところがこの朝と前日の朝は、
目が覚めると6時半を過ぎていた。
風邪のため服用していた、
咳止めが効いていたせいだろう。
おかげでのどの痛みがかなり軽減した。
ただ、起きると咳がゲホゲホと出だすので、
日中も咳止めを服用した。
8時前に家を出て、
当別町へと車を走らせた。
そして道々を浜益方向へと向かい、
青山地区で地理院地図に、
「梅村牧場」と記された近くの道々脇に駐車。
そこには毎冬駐車できるスペースが確保されている。
駐車地からいきなり道路反対側の雪の中へ。
そして急傾斜を登った。
すると広い平原となる。
ここは昨秋勝手に車を停めたのが気に入らないと、
地主に通報されたところだ。
山から下りると警察官が待ち構えていて、
事情聴取をされた。
離農した農家が置き去りにした、
ただの原野だと思ったんだけどねえ。
雪原を縦断すると、
見覚えのある林道入口だ。
昨秋はこの林道を雑草が覆っていたっけ。
雪面は表面に少々新雪が載っているものの、
その下は寒暖を繰り返してできた、
やや固い層になっており、
スノーシューを深く取られることはない。
はじめは林道を歩いたが、
そのうち放牧地が現れるので、
そちらの広い風景が魅力的で、
その中を歩く場面も。
ただ長くは続かないので、
また林道に戻って登って行く。
まだ咳止めを服用しているような状態なので、
斜度が増すと胸が苦しく呼吸が辛い。
スタートして3kmほどで、
「二番川」の基部に達した。
ひとりラッセルと呼吸が苦しいせいで、
けっこう時間が経過していた。
最後は林道を離れて小尾根に取り付き、
その先で三等三角点「二番川」。
このピークは東側に樹木がないので、
ちょうど『ピンネシリ山』から『神居尻山』が、
目の前に鎮座している感じだ。
この両山の素晴らしい展望台になっている。
そんな展望台で昼食とした。
下山は同ルートを引き返したが、
放牧地が現れると、
それに入ったり出たりして風景を楽しんだ。
放牧地は林道の両側に現れるので、
その出入りも次から次へと言った感じで慌ただしい。
しかし、どこに入っても景色が素晴らしい。
また、トドマツの林を覗くと、
新しいヒグマの爪痕が残されていたが、
放牧された牛たちは被害を受けなかったのだろうか?
このルートの登りは『神居尻山』を眺めながら、
下山は『別狩岳』(南)を眺めながらになるいいルートだ。
また、登りでは上空を覆う雲が多かったが、
下るほどに晴れ渡り、
駐車地に着くころには青空が大きく広がっていた。
2025.1.11 『竹ノ子山』(156m) 喉も鼻も胸も痛い・・・
毎年年が明けて最初の三連休は、
金山湖の「ホテルラーチ」に出かけて、
私的な「新年会」を開催してきた。
もう10年継続してきた「新年会」だが、
この度は中止とした。
理由の一つはその距離にある。
歳とともに年々長距離運転がおっくうになった。
そこへ昨年維持費の低額化を図るため、
車を小さくした。
すると余計長距離運転がおっくうになった。
そしてもう一つの理由は、
金山湖周辺の雪の少なさにある。
毎年年が明けた今頃はまだ雪が少なく、
中途半端な雪に苦しめられる。
そんなこんなで予約していたコテージを、
昨年末にキャンセルした。
従ってこの三連休をほぼ自宅で過ごすのは久しぶりだ。
年末年始の休暇で我が家に来ていた娘が正月2日発熱し、
その後熱が下がらずほぼ寝て過ごした。
そして治りきらないまま、
5日に帰って行った。
それから2日後の7日、
我々夫婦が同時に喉の痛みを感じた。
「やべ! やられたか!?」、
と感じても既に手遅れ!
喉の痛みはどんどん増し、
鼻水もジュルジュル!
ただ熱は微熱程度。
女房はそれから毎日寝て過ごしていたが、
私は仕事に出かけて休むことはなかった。
私も仕事を休んで養生したいというのが本音だが、
逆に「風邪なんかに負けてたまるか!」、
という昭和の気概がメリメリと湧いてきて、
微熱と咳止めの薬の影響でぼ~っとした感覚だったが、
とにかく出勤した。
はじめは咳止めの薬を服用しても咳が止まらず、
会社の仲間たちに迷惑をかけぬよう、
気密性の良いマスクをして出勤した。
咳止めの薬が効かない状態だったので、
夜眠れず昼間ぼ~っとしていたが、
金曜日の夜になってようやく薬が効き、
一晩ぐっすりと眠ることができた。
そして三連休初日は、
喉の痛みが癒えぬまま山へ!
風邪をひいたからと言って、
山に向かわないという選択肢はない。
しかし喉は相変わらず痛く、
体力的にも自信を無くしていたので、
栗沢町の「竹ノ子山」へ出かけた。
トドマツの風景が美しい丘陵地帯を歩いたが、
ちょっと傾斜を増すと呼吸がきつく、
肺に痛みを感じた。
けれど周囲の風景は美しく、
やはり外に出てよかった。
もし恒例だった「新年会」を、
予定通りに開催していたら、
この日金山湖で一泊するはずだった。
さすがにそれは無理だろう!
24時間近くをともに過ごすと、
誰かにうつしてしまう。
そんなことも含めて、
やはり中止してよかった。
この日は昼過ぎに帰宅したが、
疲れ切って昼寝。
ぐっすり眠れた。
それにしても風邪なんかひいたのは、
いったいいつ以来だろう?
コロナ禍の数年前にかかったのが最後のはずだ。
23025.1.5 『本安平』(ホンアビラ・215m) 緊急事態で撤退!
年末年始休暇最終日の5日も、
雪雲がかからない方へと向かった。
南へ向かう上空は、
また馬追丘陵の上で、
雪雲と青空の境となっていた。
そしてこの日も寒い!
予定の安平町追分旭地区に入る手前から、
外気温が-20℃!
本当に冷える日が続く。
その冬型のせいで、
北の方は連日雪模様らしい。
気の毒に・・・
追分旭地区で「安平川」に沿って伸びる林道に入った。
もう積雪で車を入れることはできないと思っていたが、
奥で林業が活動しているのか、
除雪されていた。
それで「安平北林道」の入口まで車で入り、
道端ギリギリまで寄せて駐車した。
ただ、この朝ここを通った車はなく、
うっすら雪が積もった路面に、
その形跡は見られなかった。
素晴らしい晴天の下、
車外に出て準備をしていると、
女房からlineが入った。
年末から来ていた娘が、
年明け3日に発熱し、
その熱が二晩を経過したこの朝も下がらないと言う。
そして薬を切らし、
必要な食料もあるので、
帰りに買ってきてくれとのこと。
そんな知らせを受けてしまってはどうにも落ち着かず、
適当なところで切り上げて、
早々に帰宅することにした。
駐車地からすぐ「安平北林道」に入ったが、
いくらも歩かないうちに伐採地が現れるので、
林道を離れて伐採地を登った。
昨夏生い茂った雑草が、
枯草となって堆積し、
その上に中途半端な積雪なものだから、
スノーシューを深く取られる。
しかし空は正にスカイブルー!
その下で広い雪景色を眺めながら歩くのは、
本当に気持ちがいい。
熱に苦しむ娘のことがなければ、
心から楽しめるものを・・・
広い伐採地の奥にピークが見える。
今回はそこでやめることにした。
「本安平」(二等三角点)は、
伐採地のピークから更に、
藪尾根を伝った先にある。
伐採地の北側の端で、
尾根に沿って登って行くと、
その更に一本北側の尾根も伐採されていた。
これは昨年伐採されたようだ。
そんな光景を目にすると、
迷いなく次回はそちらの新たな伐採地を登って、
「本安平」まで行くことに決めた。
楽しみができた。
伐採地のピークに立つと、
広い景色の中で空は青く澄み渡り、
風もなくのどか。
「なんて気持ちがいいんだろう」と、
ひとり呟き下山を開始。
ほぼ自らのトレースを辿って駐車地へ。
速やかに着替えと片付けを済ませ、
帰途に着いて、
途中長沼町に寄って、
女房から指定された薬と食料を調達して、
午前中のうちには帰宅した。
この日で年末年始休暇の13連休が終了した。
今回は13連休中10日を山行に当てた。
と言うより、
山しか行くとこないし・・・
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