北海道の山野でとことん遊ぶ!!
I am Amigo!
2020.1.25 『安平山』~「160mP」 今季初めて降雪に足を止められた!
この週末は土曜日だけの山行。
今日、日曜日は孫たちの相手だった。
金曜の夜から雪が降り続き、
土曜の朝起きるとまだひどい雪模様。
庭の降雪が20cmほどだから、
除雪をしないで出かけるわけには行かない。
そうなるともうモチベーションガタ落ちで、
全くやる気がなくなり、
山に出かけることさえおっくうでたまらなくなる。
そしてそれで出かけず休める性格なら楽なのだが・・・
Hiromiに除雪で遅れること、
行き先を夕張から追分に変更することを伝え、
今年二度目の除雪に精を出した。
そう、まだたったの二回目だ。
この冬はここまで本当に雪が降らずに来た。
除雪を終えてHiromiを迎えに行ったのだが、
道中激しい雪模様で、何とも憂鬱になる。
Hiromiが住む南空知に着いても降雪の状態は同じで、
その後追分を目指して走ったのだが、
こちらは道路に溜まった新たな雪がひどく、
走る車から凄まじい雪煙が上がった。
追分の「安平山スキー場」に着いてみると、
新たな降雪が30cmほどもあつた。
ただスキー場はまだ今シーズンの営業を始めていないところを見ると、
前日まではほとんど積雪がなかったのであろうと思われる。
これはスノーシューにとって、
大変辛いアルバイトを強いられるという予感。
『安平山』の登山口で準備をしようとしていると、
スキー場の職員と思われる男性がひとり、
スノーモビルでやってきて、
私に向かって言った。
「山にスキーで登られるのでしたら、
下山時スキー場の斜面を滑らないでください。
まだオープンしてませんので」。
はぁ~っ!?
いったいどう言う意味だぁ~???
こんなモチベーションが上がらない日は、
かねてより気になっていた『安平山』の、
西側に足を踏み入れてみることにした。
9時10分、登山口をスノーシューでスタート。
思った通りスノーシューがふわふわの新雪に飲み込まれる。
こりゃあラッセルが大変だぁ!
それに降りしきる雪!
これがわずらわしい。
9時30分、『安平山』。
ここから南西に下る尾根を利用して沢筋まで下った。
それから幾多のアップダウンを繰り返して進む。
目的は「157m峰」(点名:犬山)。
しかし勘を働かせて進路を決める私を、
降りしきる雪が狂わせた。
勘で進むのには多少なりとも周りの風景、
特に山並みを目にすることが重要な要素となる。
それが雪で何も見えない。
ほんのすぐ先に見えるはずの山も尾根も見えない。
そして地形は予想以上に複雑で、
尾根が切れてなかなか思うようには続いてくれない。
雪が止んで天候が回復した頃には、
目的の尾根を越えて一本南側を登ってしまい、
11時ちょうど、明瞭ですっきりした「160mP」に立って、
北隣りに「犬山」を見ることになった。
そこで一旦は急斜面を沢筋まで下り、
登り返して「犬山」に立とうとしたものの、
斜面は地形図よりはるかに斜度があり、
崖状となっていたのであきらめて登り返した。
まあ、こんなこともある。
「犬山」はまた次回ということにして下山を開始した。
12時50分、駐車地。
追分から南長沼までは晴れていたものの、
長沼から江別まではひどい雪と風で、車もノロノロ状態で帰り着いた。
しかし夕方になって晴れたので、
Hiromiと「サイゼリヤ」でカンパイ!
2020.1.19 『鷲峻山』(しすんやま・505m) 中途半端な雪に苦しむ
新十津川町の『鷲峻山』と『小鷲峻山』は、
その南西に位置する『察来山』(590m)の頂上から見ると、
二つ並んだ美しい姿を確認することができる。
まるで親子のようなその姿には微笑ましささえ感じ、
両山への登行意欲を掻き立てられる。
そしてこの両山に登る予定を立てたのは3年ぶりか?
日曜の朝7時20分、国道451号線の新十津川町吉野地区から入山した。
ルートは頭の中に入っている。
ただ積雪が少ないので、
特に『鷲峻山』~『小鷲峻山』間での笹の影響が心配される。
スタート時の気温が-12℃。
呼吸をすると鼻の奥に痛みを感ずる。
スタートしてちょっと複雑な地形から、
小沢を越えると林道が現れる。
既に廃道となってから時が経つこの林道は、
地形図に示されていない。
地形図では林道をまたいだ辺りから急斜面に取り付き、
そのまま北に向かって登って行くと『鷲峻山』に至るが、
どっこい実際の尾根は複雑で、
なかなか思うようには進めない。
今回は荒れた林道を利用して、
『鷲峻山』から西に伸びる尾根に取り付いて登ることにした。
それを利用するのも長くは続かないが、
林道は利用しないよりは楽に歩を進められる。
林道歩きは長く続かず、
500mも進むと右手に作業道が現れるので、
それを利用して尾根に取り付いた。
全くの勘で取り付いた尾根だが、
以前この尾根を利用して登った記憶があった。
ほとんど覚えてはいないが。
あとは尾根を忠実に登っていく。
すると尾根は北向きから東向きに変わり、
背後に『察来山』や『富士形山』が見え出すと、
正面に『鷲峻山』の頂上部が現れる。
ラッセルを交代しながら、一歩一歩近付いていく。
そして頂上直下に達すると急斜面ゆえ、
しっかりとしたルートファインディングが必要となる。
Hiromiの訓練として先に行かせた。
西斜面は日が当たる表面がカリカリで、
その下はサラサラの粉雪、
つまりモナカ雪ということで、
この登りには苦労させられた。
四苦八苦して西斜面から南尾根にのった。
しかし通常ルートと思われるこの細尾根が、
中途半端な雪に加えモナカ雪だから癖が悪い。
Hiromiが何度もスノーシューごと流されて、
それをまた登り返す。
うんざりしてリタイアしたそうなHiromiにハッパをかけて登る。
ジリッジリッとひじょうにゆっくり
そして9時40分、『鷲峻山』(二等三角点:西徳冨)。
このピークに立つのは三度目だが、
今回が最もきつかった。
それで先の『小鷲峻山』に進むのを中止し、
そこから下山することにした。
『小鷲峻山』を中止した理由はもう一点。
私の登山靴とスノーシュー(タブス)の相性が悪く、
少し歩くとすぐに外れてしまい、
それが右左と繰り返されるものだから、
もうストレスが溜まってやってられん、というわけ。
ただ天気に恵まれたので、
頂上から見る風景をじっくり観察した。
そして目にする未踏の山への登行意欲が掻き立てられる。
そんな風景を満喫して下山を開始した。
下山はほぼ南へ尾根を直線的に下った。
ただ、前述のように地形図からは読みきれない地形の複雑さがあり、
勘で進路や尾根の乗り換えを決めるしかない。
幸いなことに我が勘は冴えており、
最後は急斜面を下って登路のはじめで、
小沢から林道に上がった地点に当てた。
あとは我々のトレース上を楽に歩いて、
11時05分、駐車地。
予定の二山を縦走することはできなかったが、
まあ疲れた山行だった。
いつものように帰宅後Hiromiと「サイゼリヤ」で反省会!
2020.1.18 『丸山』(当別・500m) 時間切れリタイア
今回の週末は滝川市に所用があったので、
久しぶりに樺戸山地を訪れることにした。
早朝家を出てHiromiを迎えに行く途中、
珍しい光景を目にした。
馬追丘陵の向こうから、
太陽の光が天に向かって柱状に立ち上がっていた。
17日に空知地方で結構な降雪があったことを、
天気予報で聞いていたが、
土曜の朝Hiromiを拾って現地に出かけてみると、
まだまだ少雪の状態は変わらなかったものの、
新十津川町の国道451号線沿いは、
どこも大量に降り積もった雪を除雪したばかりで、
駐車スペースを確保できない。
それで当初の予定を諦め、
第二案、第三案に移動してみるもダメ。
それじゃあ仕方ないと、
『丸山』まで走って駐車地へ。
『丸山』の南側の国道451号線沿いに林道入口があり、
どういうわけか毎年除雪されていて、
車数台が駐車できる。
ただここに駐車して登る登山者はいない。
インターネットを見ても、
全て西側の頂上まで続く林道を利用するものばかり。
しかし積雪期であるのだから、別ルートから登りたい。
数年前のGWにここから登ったことがある。
そのときは残雪をつないで登ったが、
今回は雪がたっぷりある。
ところが・・・
10時10分、遅くなった駐車地をスタート。
そしてすぐに直感した、
「これは時間が足りなくなる」と。
この1~2日でたっぷり降り積もった雪が、
一歩一歩スノーシューを深く飲み込む。
今回のルートは『丸山』の東斜面に続く尾根筋を詰めていく。
地形図は見ていなかったが、
過去の経験から勘でルート開拓できると直感していた。
尾根はアップダウンを繰り返しながら、徐々に高度を上げていく。
また細尾根の厳しい状況に追い込まれることもあった。
従って深雪だけではない条件で、さっぱりスピードが上がらず、
タイムリミットが迫ってくる。
そして正午、Co.350 で撤退を決めた。
昼食タイムをとって下山開始。
深雪に苦しめられた登路の尾根筋も、
トレースを辿る下山は楽なもの。
13時15分、駐車地。
急ぎ片付けを済ませて滝川に向かった。
滝川での所用、それは昨年の二月に亡くなられた、
我が恩師の奥さんを訪ねること。
奥さんは昨年12月、82歳になられた。
昨秋以来の訪問であったが、まだ一人で元気に暮らしておられる。
いうものように、トイレットペーパーとボックスティッシュを届けた。
しばし奥さんはの話しを聞いておいとましたが、
この先も元気で長生きしていただきたいと願うのみだ。
最期に、奥さんは亡くなられた恩師の教え子であるとともに、
私の陸上部の大先輩でもある。
2020.1.13 『0の山』(743m) 今年も恒例のピークへ
三連休最終日の月曜は、
おいしい朝食をたらふく食べて、
これも恒例の『0の山』登山だ。
コテージをチェックアウトし、
9時05分、「LARCH」の前から徒歩でスタートした。
そして林道入口でスノーシューを装着。
これまでの数年、
正月明けのこの山に人が入った形跡は見られなかった。
ところが今回は林道入口に車三台があり、
先行者の立派なトレースが残されていた。
もちろんそのトレースを利用させていただいた。
しかしスタートして2kmも進まないうちに、
先行するパーティーに追いついてしまった。
パーティーの人数は10名を超える。
これには驚かされた。
追い越す際にトレースの礼を申し述べたが、
メンバーは殆どが私より年配者だった。
斜面をショートカットしたかったが、
笹がむき出しの藪に入る気にはなれず、
林道を忠実に伝って進む。
ところが送電線の手前で左手に伐採地形が現れた。
それを利用しない手はない。
この日も元気よくラッセルを買って出るToshiに指示を出す。
そして広く伐採された急斜面を登って行く。
広いところは気持ちがいい。
グイグイ高度を上げて樹林帯に入った。
この辺りで先頭を行くToshiが、
どのようなルート取りをするか、
最後尾に着いて観察する。
Toshiはここのショートカットをしたことがない。
しかし私が口を出すような場面はなく、
完璧なルート取りをしてみせた。
積雪期はバックカントリーで楽しむToshiだが、
最近はお決まりのルートを外して山に入ったり、
また人を連れて入山することが多くなったことで、
ルートファインディングの感性が磨きを増したのだろう。
感心、感心!
最短ルートで頂上に達したが、
頂上付近は笹がひどく歩きにくい。
「LARCH」から見上げた頂上部も、
これまでの1月には見られない笹が中心の色合いだった。
10時45分、『0の山』。
このピークの東の稜線上には地形図にも載っている、
『一ノ山』(858m)、『二ノ山』(791m)、『三ノ山』(587m)が連なっている。
それで誰かが一の手前であることから、
このピークを『0の山』と名付けたのだろう。
地形図には点名の表記がなく、
743mという標高だけが記されている。
ただこの山は金山湖周辺から見て目立つ存在で、
それに正式な名前がつけられていないことが不思議た。
下山はせっかくつけたトレースを生かしてその通りに下る。
林道に下り立ち先頭を行く私の後ろで、
HiromiとKasaneの会話が弾むのが聞こえる。
11時45分、「LARCH」。
ここで解散とした。
そして各自がそれぞれの思い出を胸に帰途に着いた。
2020.1.12 「新年会」 今年も「LARCH」から始めよう!
日曜日に『752m峰』を下山して、
金山湖畔ホテル「LARCH」のコテージにチェックインし、
まずは隣りの「金山保養所」の風呂へ汗を流しに行った。
我々が気に入って毎年通う「LARCH」には、
残念ながら入浴施設がなく、コテージ各棟やホテル棟のバスタブだけだ。
それだけがネックと言える。
「金山保養所」で入浴してわかったが、
Kasaneの風呂なげぇ~っ!
同じ女性でもHiromiは私と同じくらいに早いのだが、
Kasaneは思いのほか長く、
正直Toshiと長い時間車で待っているのが苦痛だった。
だって喉カラカラぁ・・・
長いKasaneの入浴が終わると、
コテージに戻ってまず「カンパイ!」。
今回の「新年会」は私が山を歩いていて、
実際に出会って縁があったメンバーだけを集めた。
私も昨年高齢者の仲間入りをし、
もうその程度のメンバーを集めるだけでいいかなと・・・
Toshiとは2007年6月、『夕張岳』の金山コースで出会った。
Hiromiとは2013年6月、『神居尻山』で出会った。
そしてKasaneは2017年6月、Hiromiと同じく『神居尻山』で出会った。
こうして改めて思い起こすと、いずれも6月に出会っている。
人間単に出会いだけでは付き合いが続かない。
ToshiとHiromiとはそれなりに惹きつけられるものがあったればこそ、
ここまで長く続いてきた。
私にしてみれば弟のような存在のToshiと、
娘のようなHiromi、孫のような感覚のKasaneというわけだ。
そして今回初めてKasaneをToshiとHiromiに会わせた。
すると二人とも素直でめんこいKasaneを気に入った。
Kasaneもまた違和感なく我々の中に融け込んでくる。
そんなメンバーで17時30分、
ホテルのレストランで「新年会」。
「かんぱーいっ!!」。
ホテルのスタッフはお馴染みの顔ぶれで、
そのひとりひとりに再会するのも楽しみなものだ。
いつも世話になっている佐々木支配人はHiromiと同じ歳。
そんな再会を楽しみながらワインをいただく。
いい気分だねえ~
そんなときKasaneが言った、
「私フランス料理初めてなんですよぅ・・・」。
いやあ、これはますますめんこいやつで、
私のメインディッシュやデザートをあげた。
美味しく楽しいレストランでの夕食を済ませたあとは、
コテージに戻って二次会だ。
私は引き続きワインを飲み、
ToshiとKasaneは日本酒を。
そして酒が苦手なHiromiは炭酸水を飲む。
しかしそのアルコール抜きのHiromiの態度が一番でかい!
楽しいときはアッという間に過ぎるもので、
規則正しいKasaneが22時にハミがをして就寝。
続いてHiromiも「おやすみ」。
最後にToshiと二人残ったが、
何を話したのかは覚えていない。
翌月曜の朝は7時20分まで寝ていた。
Hiromiが最初に起きたのかな?
どういうわけかToshiが起こすまで起きなかった。
いつもいつも寝ていられなくて、
4時ころ起きてゴソゴソと何かしているのだが、
この日はいつまでもいびきをかいていた。
7時半、朝食をいただきに再びホテルのレストランへ。
この朝食がシンプルなんだがうまいのよねえ!
私はご飯をおかわりして5杯食べた。
茶碗が小さいのでどんぶりにしてくれたらいいのに。
そしてあとの3人で合わせて5杯。
まだまだ若いモンには負けへんでぇ~
「ごちそうさまでした!」。
2020.1.12 「682mP」~『752m峰』 金山湖畔の峰を歩く
日曜日の朝、金山湖畔のとあるところで目覚めた。
ハイエースの窓の内側がガリガリに凍りついていた。
時計を見ると、なんと8時近く。
ゆっくり寝た。
と言うのも、この日はToshi、Kasaneの両名と、
10時に合流することにしていたので、
朝は心ゆくまで眠ることにしていた。
予定通り10時に両名と合流。
早速駐車地まで少し移動した。
この日の山行予定は金山湖の北側で東西に続く峰を歩くこと。
金山湖畔の山は、ホテル「LARCHI」を基準にして北に線引きをした場合、
その東側の稜線は端の『三ノ山』まで歩いた経験がある。
しかし西側は未踏のままだった。
それで今回は湖畔から西側の尾根を伝って入山することにした。
10時15分、金山湖畔の駐車地をスタート。
山に分け行って感じること、
それはここもやはり少雪ということだ。
雪が少なくて笹がむき出しだ。
それにスノーシューを取られるものだから、
歩きにくくてスピードが上がらない。
ラッセルを交代しながら登って行く。
金山湖畔の樹林帯はカラマツに覆われ、
その天に向かってまっすぐに伸びた木々の風景が見事だ。
尾根筋を登って行くと作業道が現れた。
笹の中を歩くよりはるかに楽なので、
作業道が続くところはそれを利用して歩を進める。
交代するラッセルだが、
Toshiの番になると俄然強く、
次への交代を譲らず頑張ってくれる。
これはありがたかった。
結局半分はToshiひとりでラッセルし、
12時ちょうど、『682mP』。
ここで一旦地形図を確認し、
進路を北向きから東向きに変えて稜線を歩く。
途中大きな倒木の回避が二箇所。
稜線上は冷たい風が吹く。
それでもKasaneは夏用のキャップをかぶったままだ。
耳が冷たくないのか?
と尋ねると「大丈夫です」。
Kasaneは汗かきなので、
毛糸の帽子をかぶるとベチャベチャになるんだそうだ。
12時40分、見晴らしの良いところに出たので昼食とした。
その後また東に向かって歩き、
13時20分、『752m峰』。
本来はその先の『718m峰』(点名:富士森)まで行きたかったのだが、
小雪ゆえにコンディションが悪かった。
そして「富士森」を狙うなら、
もっと短い行程で『752m峰』に立たなければならないということがわかった。
それで下山路からそんな尾根筋を確認。
次回はそちらから狙ってみよう。
下山はせっかくつけたトレースを下るのが最短時間と判断し、
そのまま引き返した。
14時40分、駐車地。
少ない雪に悩まされはしたが、
十分初登の尾根歩きを楽しむことができた。
そして「新年会」開催の「LARCH」へと向かった。
2020.1.11 『783m峰』(点名:占冠) ここも少雪だ
1月の三連休は、
その中日で「新年会」を開催している。
今年は三連休の初日から出かけることとし、
土曜の朝Hiromi を迎えに行き、
占冠へ車を走らせた。
全道的に異常な少雪の中、
目指す山域の積雪量が心配される。
道東道を占冠インターで下車。
JR占冠駅に着くと、
やはり積雪量は少なく、
山に目をやると、
笹がむき出しになっているのが見えた。
今回目指した「占冠」は、
JR 占冠駅の西に位置する。
駅の西側に駐車できれば理想と思っていたが、
幸いにも理想的な場所にそれはあった。
北海道電力が送電線工事のために除雪したあとらしいが、
その工事も既に終了し、
除雪されたあとだけが残っていた。
9時40分、駅裏の駐車地をスタート。
しばらく作業道を歩いて、
伐採された斜面に取り付いた。
緩やかな斜面が続く。
傾斜は斜度がゆるく楽なのだが、
笹がむき出しになっているため、
ちょっと密度が濃くなると、
スノーシューのアイゼンに笹の茎が絡み、
つんのめって転倒するのが怖い。
辛抱して登っていくと、
いきなり視界が開けて、
目の前に小さな建物が現れた。
見ると「NHK 」と書かれていた。
その後少し登って、
地形図にある送電線の下をくぐつた。
すると間もなく「682mP」だ。
この頃になると降り続く雪が強くなってきた。
うっとうしい。
そして足元の雪が深くなってくる。
ところがここで地形図にはないが、
立派な作業道が現れた。
幸いにも上方向に伸びていたので、
遠慮なくそれを利用させてもらうことにする。
作業道故曲がりくねっているものの、
笹がむき出しになった雪面を歩くよりははるかに楽だ。
わずかな距離でも利用させてもらおうと思った作業道だったが、
ラッキーなことに思う方向に伸びてくれ、
結局目指すピークのすぐそばまで利用することができた。
目的のピーク周辺は広々とし、
いったいどこが三角点なのかわからない。
そんなときはGPS に頼らざるを得ない。
結果三角点は最高標高点を離れた西側にあった。
11時55分、二等三角点「占冠」。
積雪の関係で三角点標石見つけることはできなかったが、
次回は無積雪期に林道を歩いてピークに立ち、
それを探してみよう。
簡単な昼食を済ませ下山を開始した。
と、ここで問題発生。
私のスノーシューの片方のフレームが折れかけていた。
それに気付かぬはずはなく、
登路で気になってはいた。
それでも何とかごまかし通そうと思っていた。
しかし下山を始めるとすぐにフレームの片側が折れ、
間もなくもう一方も折れてしまった。
おれてプラプラになったスノーシューをだましだまし操作し、
余計笹に絡まって転倒しながら下り、
13時20分、駐車地。
ホッとして金山湖に向かった。
2020.1.5 『北電山』(145m) 正月休みの山旅を締めくくる
正月休みの山旅最終日は、
安平町追分豊栄からパッと登れる山で締めくくることにした。
帰宅後の洗濯その他のあとかたずけや、
4日分の写真処理を考えると、
少しでも早く帰宅したいというのが本音だ。
それで地形図を見て三角点を有するこの山に決めた。
三角点を登り歩く人の中には、
「一等だけ」とか「三等まで」、
とかと決めて歩いている人がいるようだ。
しかしつい先ごろまで三角点には何の興味ももっていなかった私。
しかるに何等ということにはこだわらない。
点名がないよりはあった方がいいかな、
という程度の考えだ。
それに何かを制覇しようなどという気もないので、
そこに制約を設けなければ、
三角点は近くにゴロゴロしている。
要は純粋に山登りを楽しみたいだけなので、
近場の三角点を追い求めるのは、
燃料費の節約にもなって望むところだ。
Hiromiもまたそんな私に不満を抱くこともなく、
むしろ最近は「藪こぎが楽しい」、
と口にするようになったので助かる。
日曜の朝7時20分、
農道の脇のエゾシカ防護柵を越えて入山した。
タイヤ痕のない直線的な車道を登って行くと、
「豊栄ファームボンド」というところらしいが、
何のために開削されたのかは不明だ。
車道は間もなく終点となったので、
すぐ笹薮に突入する。
しかし長くは続かず、北海道電力の送電線鉄塔下に出た。
その場所には記憶があった。
昨年だったか、『安平山』から山道を歩いてここを通った。
そのときは送電線下の北電保守管理用ルートが、
いったいどういうふうに続いているかと興味をもち、
この地点の先まで行ってみたものだ。
今回は鉄塔下から少し下ったところで、
山道を離れて小沢を渡渉し、
目指す『北電山』の東斜面に取り付いた。
「取り付いた」なんて大げさなことを言っているが、
ただの笹薮を少し登っただけ。
8時05分、『北電山』(四等三角点)。
頂上から見下ろす南から西にかけての風景には、
林道が発達しているのが見受けられた。
そのうちその林道をあちこち歩いてみたいと思わずにはいられない。
下山は登路をそのまま引き返し、
8時45分、駐車地。
この辺りの里山もまたいい。
また奥を歩いてみよう。
このあと急ぎ帰宅してあとかたずけ。
そして夕方Hiromiと今年初「サイゼリヤ」で、
楽しかった山旅を写真で思い浮かべ、
諸々を反省する場とした。
2020.1.4 『幌消峰』(286m)~『幌去峯』(308m)~『幌毛志山』(406m) 美しき笹原を行く
正月の山旅3日目は、
国道237号線と道々131号が交わる、
幌毛志の林道入口から山に入った。
地形図でこの辺りを眺めると、
いずれも四等ではあるが、
三つの三角点を有する一本の尾根が見てとれる。
これは面白いと挑むことにした。
民家の脇をかすめて入る林道入口で、
エゾシカのの防護柵を越えたところにスペースがあり、
そこを駐車地とした。
7時50分、駐車地から山裾に取りついた。
いきなりの急傾斜にHiromi が戸惑い、
凍りついた土壁に登山靴のエッジを立てて登る。
それをクリアするとなだらかな斜面が広がる。
丈が低い笹原が美しい。
どこでも歩ける笹原を西へと向かい、
目的の尾根を目指す。
この時点では天気もよく、
何とも言えなく気持ちの良い中を登っていく。
そして少々の急登を経て、
Co. 240で尾根上に上がった。
あとは地形図に従って尾根を北上する。
相変わらず快適な笹原を歩き、
8時25分、『幌消峰』。
そして更に上を目指して歩を進める。
Co. 300で一旦作業道と交わるが、
それを越えてまたすぐ尾根上を歩く。
と、ここで第二の三角点。
9時10分、『幌去峯』。
ところが三角点の標石が見つからない。
時間をかけ範囲を広げて探すも、
どういうわけか見つからない。
この尾根の頭ギリギリまで、
地形図にない林道が開削された時に、
誤って標石まで削り取られたのでは、
という疑問がわいたが、
そんなことあるわけないわなあ。
あきらめて先に進むことにした。
尾根は変わることなく、
大変歩きやすい笹原が続く。
ただ気になるのは先ほど交わった林道が、
いつまでも我々が歩く尾根の下に続いていること。
復路はその林道を利用しようと目論んだ。
そんな地形図にない林道が続いて後、
その林道はCo.350で地形図に表れる林道とつながった。
この地点からはひたすら尾根上を詰めて行く。
これが最後かと思われるピーク二つを越えて、
最後はちょっと濃い笹漕ぎを経て、
10時ちょうど、『幌毛志山』。
ところがここでも三角点の標石が見つからない。
いったいどうしたと言うのか?
首を傾げてしまう。
最高標高点辺りで笹を刈った後が見受けられることから、
以前ここに立った人も笹を刈って標石を探したのだろう。
またしても諦めざるを得ず、
渋々とピークをあとにした。
そして濃い笹を漕いだあと林道を下った。
林道歩きは快適で、どんどん進んでいく。
ところがCo.300で尾根に戻り、
登路で利用した尾根を下って行くはずだったのだが、、
ここで私がミスをした。
急傾斜の下降で勢い余り、
Co.290辺りから西側に続く尾根に入ってしまった。
「おかしいな」と感じつつも、
そのままは下って行くと、麓の林道が見え出した。
しかたがないので急斜面を下り、
四苦八苦しながら林道に下り立った。
そして一つ尾根を間違えると、
大変長い距離を歩くことになる山裾を林道歩きでつなぎ、
13時35分、駐車地に戻った。
この日はどうもはじめから調子が悪かった。
いつも歩いたところの風景が、
自動的にインプットされる我が脳内GPS が狂い、
復路で「おや?」と思うほど記憶できなかった風景が広がった。
まあこんなこともあるにせよ、
沢への急下降、急斜面の登りで、
Hiromi を危険な状況に追いやったことは猛省しなければならない。
自分一人ならばどうとでもなる状況下、
人を連れて登ることの難しさを、
改めて考えさせられる山行となった。
下山後は安平町追分まで戻り、
「ぬくもりの湯」で汗を流した。
この「ぬくもりの湯」は、
私もHiromi も気に入っている
きれいな上いつも空いているのがその理由だ。
汗を流してあったまったあとは、
『安平山』の南側で車中泊とした。
2020.1.3 『主待山』(345m)~『243mP』(点名:夕立森)~『三角山』(281m) 雪のない里山を楽しむ
3日の朝は平取ダム近くで目覚めた。
目を覚まして時計を見ると、
既に7時を過ぎていた。
すぐにエンジンをかけ、
またシュラフに潜り込む。
気温はマイナス8℃。
8時近くまで寝ていた。
それでもHiromi は全く起きる気配なし。
とにかく起こさなければ、
いつまでもどこまでも眠り続けるやつだ。
その後貫気別に向かった。
この日の予定は貫気別で里山歩きだ。
メインは『主待山』だが、
これにはあらかじめ二本のルートを選定しており、
どちらから登るかは、
現地の状況を見て決めようと思っていた。
そして現地に行ってみると、
貫別と振内を結ぶ道々が災害復旧工事のため、
貫気別八幡宮のところで通行止めとなっていた。
そんな光景をを目にすると、
ゲートの先の車道を歩きたくなる私。
それで表題の三座を巡ることにした。
9時15分、貫気別八幡宮下の駐車スペースから、
ゲートを越えてスタートした。
辺りには雪がない。
まるで晩秋の風景を目にしているようだ。
傾斜のある舗装道路は滑るので、
一応ストックを用意したが必要なかった。
広い車道を快適に歩いていくと、
正面に『三角山』が近付いてくる。
車道は『三角山』を右手に変えて先に伸びる。
『三角山』は最期に登ることにし、
まずは『主待山』を目指して進む。
やがてこの車道の通行止めの原因である、
災害復旧工事現場を目にすることになった。
それは紛れもなく一昨年発生した、
胆振東部地震の生々しい爪痕だった。
道々がそっくり崩れ去ったようだ。
重機を使った大がかりな工事が行われていた。
ただ今回は現場も正月休みのため誰もおらず、
静かな現場を目にしながら過ぎた。
そして工事現場を過ぎようとした地点に林道が現れ、
それはまさしくあらかじめ地形図を見て、
入山を予定していた地点だった。
地形図にはない林道を入っていくと、
目指す『主待山』方向に伸びていく。
「これはラッキー」と思ったものの、
そんな幸運がいつまでも続くとは思えず、
適当なところで林道を離れ、
尾根をつないで進む。
しかしその先で必ず林道が現れてそこに降り立った。
この辺りは笹の丈が低くて薄いので、
どこでも歩けるのがいい。
『主待山』から西に伸びる尾根への登りは急登だ。
うっすらと踏み跡がついているものの、
どこでも歩けるのでそれを外れて登り、
10時35分、『主待山』(二等三角点)。
木の間越しに周囲の風景が見える。
実に素晴らしい山だ。
後ろ髪を引かれる思いで下山を開始し。
通行止めの道々に戻り、
登路の途中で現れた林道入口から「夕立森」を目指した。
こちらも地形図にない林道が続く。
そしてこれもまた目指す峰に向かって続いていた。
ただ地形図からは読み取れない小ピークが続くため、
いちいち確認が必要だった。
そして間違いなくここだ、
というピークに到達して三角点の標石を探すも見つからない。
そこでHiromi がGPSで確認してみると、
やはり間違いなくそこが三角点を有するピークだった。
12時05分、四等三角点「夕立森」。
範囲を広げても見つからないので、
大変残念だが諦めざるを得なかった。
戻る途中の林道で昼食。
そして最後の『三角山』へ。
車道を離れて古い林道に入ると急登だ。
グイグイ高度を上げ、
東西に長い頂稜の東端に達した。
目で見て明らかにそこがこの山の最高標高点だったので、
三角点を探すも見つからず、
周囲をキョロキョロしながら西の端に向かった。
そして三角点標石はその端にあった。
13時30分、『三角山』(四等三角点)。
木の間越しの見晴らしがいい。
こんな特徴のある素晴らしい里山が、
麓からすぐ近いの位置にあるのに、
登られている形跡が微かにしか認められないのが、
私にはなんとも不思議でならない。
『三角山』からは笹の西斜面を下って道々に下りた。
あとは舗装道路をてくてく下って、
14時ちょうど、駐車地。
楽しかった里山歩き。
また必ず再訪することを確信する山行となった。
そしてこの日も平取温泉に向かって車を走らせた。
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