北海道の山野でとことん遊ぶ!!
I am Amigo!
2024.7.28 『冷水山』(703m) ついにこの日がやってきた!
先日の28日は私の誕生日だった。
それも70歳という節目。
なっちまったよ、
とうとう70歳に!
還暦を迎えた60歳から、
早いもので10年が過ぎ去ってしまった。
その「還暦」にHiromiからもらったバッグも、
10年間毎日持ち歩き、
とうとう使えなくなってしまった。
すると今度は女房が革で作ってくれた。
構造はこれまでに使っていたバッグとほとんど同じ。
いれるものを減らしたので、
一回り小さくして使いやすい。
誠にありがたい。
7月の繁忙期で、
この週と翌週は土曜日も出勤だ。
なのにこの貴重な日曜日が雨に見舞われた。
今シーズンはここまで何とか雨から逃れてきたが、
とうとう逃げ切れなくなった。
そこで70歳の記念登山は、
ホームグラウンドの夕張で、
『冷水山』に登ることとした。
降りしきる雨の中を、
雨具着用で登る。
今回は作業道を利用せず、
最短のスキー場滑走斜面を登った。
時折エゾシカの「ピッ」、「ピッ」という甲高い声が、
広いスキー場に響き渡る。
この日はこの時期としては気温が低く、
20℃を少し超えたくらい。
そこに雨が当たるから涼しいところではあるが、
山登りと言う連続運動を続けて行くと、
やはり次第に暑くなって汗をかく。
70歳の誕生日なんだから、
少しはいたわってくれるかと思ったHiromiは、
相変わらずお構いなしに、
どんどん先を行く。
まあ、降りしきる雨が鬱陶しくて、
のんびり歩いてはいられないのもわかる。
高度を上げるほど、
辺りを包むガスが濃くなって、
視界が遮られるようになっていく。
そんな中頂上を右手に見て過ぎ去り、
奥のゴンドラ終着駅へと向かった。
そして雨を避けられる広いところに入って荷をおろした。
ここで儀式。
70歳になっても、
体力、筋力、心肺機能がそのまま維持されるならいい。
しかし何をとっても、
全てがマイナス方向に向かって行く。
だから歳をとりたくないのよね~
とは言ってみても、
どうしたって加齢には抗えない。
まあ、70歳をひとつの区切りととらえても、
何も変わることなく、
身の丈に合った山登りを楽しんで行くことに変わりはない。
「ピンピンころり」となるか、
脚の不具合で歩けなくなるまで続けて行くことになる。
体に染みついた山登りを、
意識的に断ち切ることはできないのだから。
また、この先はいよいよHiromiに迷惑をかけることになるかもしれないが、
そこはよろしく頼むぜHiromi!
下山を開始し、
下るほどに雨が小降りとなった。
しかし完全に止むことはなく、
駐車地に着いて後片付けをしていると、
また雨足が強くなった。
この日はHiromiに予定が入っていたので、
できるだけ早く帰らなければならなかったが、
途中でもう一つ登って帰ろう!
で、女房からのプレゼントは、
クリアアサヒ二ケース!
これが一番いい!
2024.7.21 『本安平奥』(ホンアビラオク・244m) 鮮やかな緑の中で・・・
もう一週間を過ぎた話しになるが、
21日の日曜日、
夕張で「佐々山」に登った後、
まだ午前中の早い時間だったので、
安平町追分に移動して、
「本安平奥」に登ることにした。
こちらも軽装で歩ける林道が続く。
安平町追分旭地区で、
「安平川」に沿って伸びる林道に入った。
これをまっすぐに進んで行くと、
チェーンゲートが現れて行き止まりとなる。
このチェーンゲートの先が「本安平越林道」で、
「支安平奥」(三等三角点・364m)まで続いている。
「本安平越林道」は、
6年前の「胆振東部地震」で、
壊滅的な被害が発生したものの、
現在は全線で復旧工事が終了している。
また、先日「本安平」(二等三角点・215m)に登ったが、
直線距離で「本安平」の約3km南に、
「本安平奥」がある。
チェーンゲートを越えて、
「本安平越林道」に入った。
すると予期していなかった緑美しい世界が広がった。
もう真夏だが、
まだ緑の若々しさが残っている。
この時期にここを歩くのが初めてだったので、
その意外さに驚くとともに、
緑の美しさにうっとりとさせられた。
しかし暑い!
美しい緑に包まれた林道を、
1kmちょっと歩くと、
上空を走る送電線の下をくぐる。
すると右手に作業道が現れるので、
「本安平越林道」を離れて、
この作業道に入った。
作業道は伐採地の中に続く。
伐採地は数年が経過しているので、
そこに雑草が生い茂り、
これもまた緑が美しい。
歩を進める作業道も雑草に覆われているものの、
車が走行した跡は草が薄いので、
歩くのに支障はない。
作業道は伐採地から、
一旦樹林の中に入った。
日陰が続くのでいくらか涼しい。
そしてそれを抜けると、
再び緑の伐採地が広がった。
ただここは伐採地と地震による崩壊斜面が混在する。
そこが雑草に覆われてしまうと、
もうどこが崩壊斜面なのか、
わかりづらくなっていた。
しかし、私はこの辺りの風景を好む。
なんとも雄大な感じがする。
作業道は反時計回りで、
弧を描くように高度を上げて行く。
そして北側の風景を眺められるところに出る。
その風景もまた伐採地で、
とにかく広々としていい。
北の風景を眺めて少し歩くと、
四等三角点「本安平奥」の基部に至るが、
笹が濃い故この日はパスだ。
そこからは「支安平奥」方面の風景が眺められた。
どこまでも緑に包まれた風景が続く。
下山は同ルートを引き返した。
そして美しい緑を楽しんだ。
しかし、それにしても暑い!
最後の部分である、
樹林の中の林道では、
心地よい風が吹き抜けてくれたので助かった。
駐車地に着くと、
まだギリギリ午前中。
外気温計は31℃となっていた。
暑くて消耗したが、
美しい緑の中を楽しく歩けた。
また、この日も「オニヤンマ君」を付けて検証したが、
やはりスズメバチは寄ってこないようだ。
スズメバチは飛んできた際、
身体の周りを高スピードで旋回するのだが、
この度は飛来してもそのまま通過して行った気がする。
まあ、私の話しは当てにならないかも。
まだ検証を続けなければ!
この後途中のコンビニに寄って弁当を食べ、
一旦帰宅して夕方「反省会」。
よく汗をかいた一日が終わった。
2024.7.21 『佐々山』(324m) 軽装で暑さをしのぐ
先週は土日とも雨の予報だったのに、
実際には晴れていい天気!
ただ晴れりゃあそれなりに暑い!
土曜日に続き、
日曜日も30℃超えの予報に、
とてもじゃないが、
ズボンなんかはいて歩く気になれない、
と軽装で登れる山をチョイス。
日曜日の朝Hiromiを迎えに行って、
夕張へと車を走らせた。
途中で目にした田園地帯の牧草ロール風景が、
なんとなく秋を思わせたが、
実際にはとんでもなく暑い!
夕張市滝ノ上で農道に入り、
夕張川に架かる「営農橋」を渡った。
そしてしばらく走り、
紅葉山地区で「佐々山林道」に入った。
この辺りは農家が多く、
そのほとんどが「夕張メロン」を栽培している。
「佐々山林道」の入口は、
常にウェットで土が柔らかく、
小さく軽い車でもタイヤを緩んだ土に取られてしまう。
要するに足もとが汚いので、
十分注意しながら準備をする。
ゲートを越えて林道を歩き出した。
そしてすぐ前を歩くHiromiの脚を見て驚いた!
Hiromiは筋肉バランスの良い、
立派なふくらはぎをしていた。
ところがこの朝目にしたそれは、
ガリガリっぽく細くなり、
筋張っていた。
昔短パンをはいて歩いていたころ、
目にしていたHiromiのふくらはぎとは全然違う。
なんだかそれが痛々しく見え、
「おい、お前体大丈夫か?」、
と発してしまった。
当の本人は全く異状なく大変調子がいい、
と言うんだから問題ないのだろうが・・・
「佐々山林道」は、
目指すピークの北側から西、
そして南と裾を巻くように続く。
すると上空を走る送電線の下をくぐり、
間もなく尾根に取り付く。
そこには送電線の保守管理用作業道が続いているので、
まるで登山道の様な作業道を利用させてもらう。
作業道を登って行くと、
送電線を支える鉄塔の基部に出る。
ここから急登となるが、
ジグを切って伸びる作業道を、
わずかに登ると直線に変わり、
斜度も落ちて楽になる。
体の心配をしたHiromiは、
逆に元気すぎて先に行ってしまった。
急登後200mも歩くと、
左手の一段上に「佐々山」(四等三角点)のピークがあるのだが、
この日は藪漕ぎをパス!
更に歩を進めて行く。
そして最後は急登を経て、
送電線の鉄塔基部に飛び出す。
するとそこからの眺めがいい。
良い風景を眺めながら、
その先のピークに上がる。
地形図を見るとCo340。
と、足もとに目をやると、
カマキリじゃないか!
カマキリは本来ブラキストンライン以北の、
北海道には生息していないはずだ。
昨年厚真町の山でもカマキリを目にしたが、
いったいどうやって繁殖したのだろう?
下山は再び「佐々山」のすぐ横を歩き、
急な作業道を下って林道へ。
次第に気温が上がり、
もう全身汗だくの状態で林道を歩いて駐車地へ。
すぐに移動して着替え。
暑さに対する耐性訓練を兼ねてもう一座へ!
それにしても暑い・・・
2024.7.20 『沼ノ沢』(206m) もう暑くて暑くて・・・
先週土曜日の午前中、
かかりつけのクリニックで、
定期的な薬の処方をしてもらった後、
月形町へと向かった。
暑いので軽装で歩けるところを狙った。
そして道々11号線の林道入口に着くと、
車の外気温計が33℃を示していた。
たまらんわ、この暑さ!
近年毎年のように感じるが、
今の北海道はかつての北海道ではない。
暑くても空気が乾燥しているのが、
北海道の夏だった。
それが今は毎日ねっとりと、
肌に絡みつくような湿った空気が漂う。
そこに直射日光を浴びると、
歩き出す前から疲れを感ずる。
林道入口に駐車すると、
大きなアブがブンブン取り巻き、
車の車体や窓にコツッ、コツッと当たる。
この大きなアブは、
いったいどうして車に群がってくるのだろう?
そこで「オニヤンマ君」を試すことにした。
帽子に付けてスタート。
暑くてたまらないが、
緑の美しい林道を歩いて行く。
すると長いシマヘビが現れた。
今年はずいぶんヘビを目にする。
やはりそれも異常な暑さと関係があるのだろうか?
シマヘビは私の姿を見て、
藪中へと滑るように消えて行った。
その後しばらく歩くと、
「水田の沢林道」のゲートが現れる。
ゲートは施錠されていないが、
車が進入した形跡は見られない。
林道は斜度を増し、
平たん地でも暑くて歩くのが大変なのに、
更に負荷がかかる。
そして「沼ノ沢」の基部に達するが、
蒸し暑さの中、
軽装で藪に入る気にもなれず、
そのまま復路に着いた。
木々の切れ間から、
南の『別狩岳』(666m)が霞んで見えていた。
暑い中を淡々と歩き、
ふとオニヤンマ君のことを思い出すが、
どうやらアブに対しては、
全く効果がないようだ。
次から次へとやってきて、
頭の上をブンブン旋回する。
ただ、スズメバチの襲来を感じない。
以前テレビである爺さんが(あっ、俺も爺さんか・・・)言っていた。
帽子に付けたオニヤンマ君は、
スズメバチ予防なんだと。
オニヤンマはスズメバチの天敵だとか。
素人考えではスズメバチの方が強そうだけどなあ。
まあ、アブへの効果なし、
ということが分かったので、
今後はスズメバチを意識しながら検証してみよう。
駐車地に戻り、
汗だくの衣服を着替えて帰途に着いた。
そして帰宅してクリアアサヒを喉に流しこんだ!
うめーっ!!
2024.7.20 『最上山』(モガミヤマ・163m) 通院前にひと汗かこう!
「通院」というと、
頻繁に病院へと通っているようなイメージだが、
私の場合は4か月に1回だけ。
先週末の土曜日は出勤日だったが、
持病である「痛風」の薬が切れるため、
予め休みを入れていた。
私が痛風になったのは、
もう35年ほど前になるか?
ある朝突然右足の親指関節が腫れていた。
病院で受診すると即「痛風」と言われた。
それから今日まで毎朝1錠の薬を飲み続けてきた。
たった1錠の薬を飲むだけで、
あとは全く何も気にしていない。
正直痛風なんか、
なんの邪魔にもならない。
通院だって4か月に1回なのだから。
この朝かかりつけのクリニックに行く前、
ひと汗かくことにした。
開院時刻は9時なので、
それまでの時間がもったいない。
6時前に家を出て栗沢町へと向かった。
そして栗沢で道々817号線に入り、
茂世丑方面へと走る。
すると峠状の小高いところに、
「最上林道」の入口が現れる。
その林道に入ってすぐのところを駐車地とした。
ここで車外に出るともう暑い。
じっとしていても汗がにじみ出た。
「最上林道」にゲートはない。
しかし「最上山」まで大した距離ではないので、
周囲をよく観察するため林道入口から歩く。
舗装された道が続く。
しかしここに入ってくる車は、
春の山菜シーズンを過ぎるとほとんどない。
気持ちの良い林道を歩いて行く。
辺りには既にトンボがたくさん飛んでいる。
「トンボ=秋」というイメージは、
いつの頃からかなくなってしまった。
また、こういうフィールドに必ず現れる不法投棄。
車を乗り入れられると、
どうしても不法投棄をする輩が、
そこを狙ってやってくる。
警告板を立ててもお構いなしだ。
車が通ることのない舗装道路は、
路肩に花が咲くようになる。
植物にはトンと興味のない私だが、
名も知らない小さな花が咲き乱れる様は、
とてもかわいいし美しい。
そんな花咲く道を気持ちよく歩いて行くと、
前方に巨大アンテナが見えてくる。
その巨大アンテナこそ、
「最上山」の象徴だ。
巨大アンテナに向かって、
更に歩を進めて行くと、
アンテナ施設への入口が現れる。
チェーンゲートを越えて入ると、
雑草が生い茂っていた。
短パンでは少々気持ち悪いが、
これを詰めるとアンテナ施設だ。
建物の真裏に四等三角点があり、
点名が「最上山」だ。
すぐそこだが、
笹の密度がかなり濃いので、
この日は距離を置いて眺めるだけ。
復路で再び路肩に咲く花を楽しんだ。
そして不法投棄を目にし駐車地へ。
この後一旦帰宅し、
シャワーを浴びていつものクリニックへ。
クリニックに着くと10時。
待合室の患者が少なかったので、
そう待つことはなかった。
高校時代の同級生(整形外科医)の診察を受けたあと、
調剤薬局で薬を受け取った。
これでまた4ヶ月クリニックに行く必要がない。
4か月に1回ではあるが、
なかなか面倒なことが終わった。
2024.7.15 『御園北』(ミソノキタ・195m) 暑くてヘロヘロ~
先日の「海の日」の午前中、
安平町で「本安平」に登った後、
風通しの良い伐採地の風景を眺めながら昼食を摂るべく、
車を走らせて栗山町御園地区へと移動した。
車と言えば、
フィットに乗り替えてから気持ちがグッと楽になった。
車体が小さく室内が狭いため、
窮屈で何かと不便だが、
燃料費がかなり安くなりそうだ。
ハイエースに乗っていたときは、
月の燃料代に3万円を要していた。
ところが小さなフィットに乗り替えたことで、
月の燃料代が2万円で済みそうだ。
この差は大きい。
毎年車検で11~15万円かかるのもきつかった。
金のない私にはやはりフィット以下が分相応というもの。
御園地区の「伊藤の沢林道」入口に廃屋があるので、
その荒れた敷地を駐車地とした。
そして車外に出ると、
昼近くで相当気温が上がり、
歩き出してもいないのにバテバテ感・・・
歩き出すと道端の牧草が枯れていた。
暑さで枯れたものか、
それを目にして更に疲れを感じた。
エゾシカの防護柵とその奥の林道ゲートを越えて進むと、
左手に杉の木が見えてくる。
本来北海道には自生していない杉の木が、
いったいどうしてここにあるのか、
いつも考えさせられる。
林道を更に歩いて行くと、
沢の水面が見えるところに出るが、
水が非常に少ない。
思えば高温続きで雨が少ない。
このままでは涸れてしまうのではないか、
と思われるくらいだ。
暑さになんとか耐えながら、
林道を離れて伐採地に続く作業道に入った。
作業道と言っても、
伐採されて数年が経過しているので、
雑草が一面を覆っている。
その中を登って行くのだが、
そこで目にするこの辺りの風景が好きで、
何度も足を運びたくなる。
ところが今回は気に入った風景を、
のんびり眺めながら登るわけにはいかなかった。
痛い! 痛い!!
アザミだ!
茎や葉に鋭いトゲをもつアザミが、
そこらじゅうに生えていた。
アザミのトゲがズボンの布地を通して、
容赦なく刺さってくる。
そんなアザミを避けたり踏み倒したりしながら、
一歩一歩登って行く。
そして伐採地のピークに達するころにはもうヘロヘロで、
そこにあった木の切り株にへたり込んだ。
風通しの良い伐採地、
と思って登ったものの、
風も熱を帯びて暑い!
もうダメ!
「御園北」(四等三角点)のピークは、
一段上の林の奥にあるのだが、
もうそこまで行く元気もない。
暑さにはどんどん弱くなっていく。
食欲もないが、
手製のサンドイッチを無理やり口に押し込み、
カップ麺もなんとか流し込んだ。
だからと言って元気が出るわけでもなく・・・
下山でもアザミをかわすのが大変で、
更に疲労が増す。
ようやく伐採地を下り、
直線的な林道をトボトボ歩いた。
そして駐車地に着くと、
もうぐったりだった。
しかし、そんな暑さに対する疲労も、
ビールを飲むとなればこの上ない旨さで、
クリアアサヒを一気に流し込んだ!
2024.7.15 『本安平』(ホンアビラ・215m) 広い伐採地の奥へ!
先日の「海の日」は、
今の勤め先では初めての休日だった。
これまでは繁忙期とあって、
7月は土曜日が全て出勤日であり、
この「海の日」さえ休むことができなかった。
それではじめはやめようと思っていた。
しかし働いているうちに居心地がよくなり、
結局今の会社に勤めて8年半となった。
いつの間にか社内で最高齢者となってしまった私だが、
残りが1年未満となった。
辛いわけでもきついわけでもない、
実に楽で楽しい職場だ。
有給休暇も自由に取得でき、
今年度の有給休暇は既に使い切ってしまった。
冒頭から話しがずれた感じだが、
「海の日」の祝日は安平町追分旭地区で、
伐採地の麓を駐車地として、
「本安平」(二等三角点)に登った。
昨年末この山に登った時、
麓の伐採面積が広がり、
大変感動したことを思いだし、
伐採地のその後の様子を見たかった。
安平町に向かう田園地帯は大変景色が良い。
畑の麦はいい感じに育っていた。
伐採地の下部は緑の雑草に覆われて美しい。
林道を歩いて行くと間もなく、
昨年伐採されたところが見えてくる。
そしてそこで機械音が響いていた。
伐採地の中で草刈りをする人がおり、
その刈り払い機のエンジン音だった。
「ウィーン」という音が自然の中に響きわたる。
いいね、あの仕事・・・
伐採地の風景が過ぎると、
チェーンゲートを越える。
と、そこに新たな作業道が見えた。
ブルドーザで切り開かれた作業道が、
荒れた林道とは別に、
山肌を削って続いていた。
これは新たな伐採が始まるということだ。
周囲を見回すと立派なカラマツが林立する。
また楽しみができた。
せっかくだから、
新たな作業道がどう伸びて行くのかを確かめることにした。
ブルドーザのキャタピラ痕が残る作業道を行くと、
やがて終点を迎えた。
そこで藪に入って尾根の頭を目指す。
この辺りの笹は茎が細いので、
そんなに苦ではない。
尾根筋を拾って東へと進み、
二等三角点「本安平」。
無積雪期に久しぶりに訪れたピークは、
笹に覆われていたので、
ハサミを出して笹刈りをした。
下山はピークの一本西側の尾根を下った。
そして古く既に廃道と化した林道に下り立った。
これを歩いて行くと、
「胆振東部地震」で崩壊した斜面の下を通る。
その後チェーンゲートを越えると、
再び伐採斜面が現れ、
今度は二人の作業員が草刈りをしていた。
いいわあ、あの仕事!
広い伐採地の草刈りなんか最高じゃないか!
70歳になっても雇ってくれるかなあ?
しかし、仕事は伐採地の草刈りばかりではないだろうし・・・
駐車地に戻る前に、
林道を離れて伐採地の中を下った。
すると雑草が思いの外深く、
「こりゃ失敗!」。
しかし緑はとにかく美しく・・・
ただ暑い!
バテぎみぃ~
2024.7.14 『虚無僧山』(コムスヤマ・198m) 風通しの良い伐採地へ!
日曜日の朝「芽奈野」から下山すると、
時刻はまだ10時をすぎたところ。
時間的にもう一座だが、
カンカン照りの陽射しが強く、
暑くてきつい状態だった。
それで風通しの良い山という選定で、
同じく厚真町の伐採地が広がる「虚無僧山」に登ることにした。
暑いからそのまま帰途に着いてもいいのだが、
体に染みついた山登りには、
別の目的もある。
それは安心して酒を飲むこと!
自分の中には十分身体を動かさなきゃ飲んじゃいけない、
という暗黙の決めごとがある。
厚真町富里で道々脇の林道に入った。
すぐエゾシカの防護柵扉が現れるので、
それを開けて中に入り、
すぐそばを駐車地とした。
伐採の際土場として利用されたようで、
広く空けられている。
カンカン照りの中をスタート。
暑い!
しかし周囲の風景は、
青空と緑がとにかく美しい。
短い樹林を抜けると広い伐採地が広がる。
そしてそよ風が気持ちよく吹いてくる。
ただ体力的にはボロボロ。
ホント、歳とともに暑さに弱くなった。
広く美しい伐採地を過ぎると、
一旦樹林の中に作業道が続く。
そして第二の伐採地が現れる。
これは昨年新たに伐採たれたところだ。
しかしそこに出るのは後の楽しみとして、
作業道を離れて藪に入った。
薄い藪の中を直登する。
すると暑さに耐えて、
三等三角点「虚無僧山」。
今年の5月に雨から逃げて、
Hiromiとここに立っている。
北に向かって登ったピークだが、
今度は西に向かって尾根筋を進む。
そして200mほど歩くと、
突然樹木が切れて、
第二の伐採地に飛び出す。
標高こそ低い里山だが、
素晴らしい風景が広がる。
期待通りに心地よいそよ風が、
熱しきった体を冷やしてくれる。
木の切り株に腰をおろし、
美しい風景を眺めながら、
のんびりと昼食を摂った。
ふと空を見上げると、
鷲が旋回していた。
シッポが白いから「オジロワシ」かい?
それを高速系の鳥が追いかけて、
ちょっかいを出していた。
また、太陽に目をやると傘をかぶっている。
なんだか予期せぬものを見られて得をした感じだ。
下山は第二の伐採地から作業道に下り、
そのまま作業道を歩いて駐車地へ。
途中で一ヶ所、
固い路面にヒグマの爪痕だけ残っているのを目にした。
駐車地に着くと、
直前に登った「芽奈野」で使用したトレッキングブーツが、
既にカラカラに乾いていた。
暑さに疲れ切った体を、
車のエアコンで冷やしながら帰途に着く。
そして帰宅後冷えた“クリアアサヒ”を、
一気に喉に流しこんだ!
うっ、うめーっ!!
2024.7.14 『芽奈野』(メナノ・237m) 快晴の下で崩壊地風景検証
前週の「鬼子」登路の林道から、
6年前の「胆振東部地震」で崩壊した無数の斜面が、
ほとんど緑に染まったのを目にし、
他の山域でも同じように、
緑が崩壊斜面を覆ったのか、
と気になり、
それを検証するため、
昨日の朝厚真町に向かった。
毎年7月の繁忙期は、
土曜日が全て出勤となるばかりか、
祝日である「海の日」さえ通常勤務となる勤め先だったが、
今年行政指導が入ったらしく、
年間の休日数が10日増えた。
そのおかげで一昨日の土曜日は出勤したものの、
「海の日」は休みということになり、
日~月曜日が連休となった。
しかし世の中は三連休であるため、
Hiromiは以前から予定していた表大雪の山旅へと、
土曜日の朝出かけて行った。
厚真町で高丘地区に入り、
奥地から「幌内高丘林道」にのった。
そして林道の斜度が増す直前を駐車地とした。
この日は快晴で、
スタートした8時でも、
もうかなり気温が上がっていた。
「幌内高丘林道」は、
初めて足を踏み入れた4年前、
そのほとんどが「胆振東部地震」で崩壊し、
林道の面影さえうかがえなかった。
それが復旧工事を3年前に終え、
今は厚真町幌内と高丘地区を行き来できるようになった。
ただ、過疎の自治体故人口も少なく、
この林道を走る車はめったにない。
この日も車が通ることはなかった。
林道を歩き出すと、
周囲に地震の崩壊地が現れる。
しかしその光景は「鬼子」のルートで目にしたものとは違い、
ほぼ地震直後の崩壊した斜面がそのままの状態で、
削られた地肌を見せていた。
その後林道を離れて送電線の作業道に入るが、
そのルート中で目にする光景も、
やはり崩壊斜面が地肌を見せて、
何ら変わることのない風景が広がっていた。
それは誠に迫力ある風景で、
何度見ても見入ってしまう。
無数に点在する崩壊斜面を眺めながら、
送電線を支える鉄塔が建つピークに着いたが、
この三角点である「芽奈野」(四等)は、
まだ標石を目にしていない。
濃い笹に阻まれて見つけられないのか、
土中に埋もれて見つけられないのかは不明だが、
この日は暑くてそれを探す気になれなかった。
そして即下山を開始。
下山はルートを変えて、
他の作業道を利用したが、
年々笹が濃くなり、
もうそろそろ利用できなくなりそうだ。
笹をかき分けて駐車地のそばで林道に下り立った。
車に戻って汗で濡れた衣服を着替えたが、
車が来る気配もないので楽なもんだ。
暑さに耐えてもう一座!
2024.7.7 『歴史村』(592m) 雨の止み間をぬって・・・
先週末の土日は、
両日とも雨の予報だったが、
土曜日はなんとかそれを回避できた。
しかし日曜日は朝家を出るときから雨が降り、
いつものようにHiromiを迎えに行っても降り続いていた。
そんな中この日も事前の予定は立てづらく、
出たとこ勝負ということにして、
とりあえず夕張へと車を走らせた。
最終的には雨具着用で活動することにしたが、
準備や後片付けの際に、
足もとが汚いのはごめんなので、
足もとがきれいな、
アスファルトを駐車地としてスタートできるところを選定。
それが「歴史村」(四等三角点)だった。
「歴史村」の麓には、
かつて観光客で賑わった「歴史村」公園がある。
夕張の炭鉱が閉山した後、
観光地として売り出すために、
遊園地や公園が造成された。
しかし、山間部の奥に位置する夕張まで観光客を呼び込むこと難しく、
いつのころか「石炭の歴史村博物館」を除く、
全ての施設が閉鎖に追い込まれた。
旧「歴史村公園」の広い駐車場に着いても尚、
雨は降り続けた。
しかしHiromiが携帯電話で、
ピンポイント予報をチェックすると、
雨はじきに上がる予報だ。
まあ、一時的に上がるだけのことのようだったが、
それでも降りしきる雨の中をスタートするよりは、
はるかにましなので、
しばし車中で待機することにした。
そして狭い車中でウダウダと待機して40分、
雨はかなり小降りになった後、
とうとう降りやんだ!
珍しく天気予報も当たるときがあるのね~
雨は一旦上がったものの、
また必ず降ってくるので、
それなりの準備をしてスタート。
「歴史村公園」の建物が並ぶ中を進む。
そしてそれを抜けてすぐ、
右手に現れる林道に入った。
この林道はまっすぐズリ山(ボタ山)に続く。
重苦しい空の下、
先へと進んでいまだ石炭の採掘作業が続けられている、
と思われる土場に入った。
そこには重機や大型ダンプカーが停まっていた。
この日は日曜日だったので、
全ての作業が休止していた。
「ようこそ高松ズリ山へ」、
という標識が立てられているが、
ウィークデーの活動の中で足を踏み入れても、
決して歓迎はされないだろう。
ズリ山周辺の非日常的な風景を眺め、
先の林道へと歩を進めた。
ガスがかかって幻想的な雰囲気の中で、
まっすぐに伸びた緑のカラマツが美しい。
そんな林道を歩いて行くと、
いつもは占められているゲートの扉が開いていた。
どうしたんだろうね?
そして間もなくピークで、
すぐ上に「歴史村」(四等三角点)があるのだが、
この日は笹も濡れているし、
またいつ降り出すかわからない状況だったので、
ピークをパス!
炭鉱施設から続いた林道が、
「冷水林道」に合流したところで、
「冷水林道」を下った。
「冷水林道」からは、
北夕張の山間部の美しい風景が眺められる。
秋には紅葉も美しい景色なのだが、
この日は天候が天候なのでさえなかった。
林道入口まで下った後は、
また旧「歴史村公園」の中を歩いて行く。
そこで目につくのが、
キャンプ場の光景だ。
広い敷地にテントサイトがたくさんあり、
炊事場やトイレも複数設置されている。
おまけに管理棟まであるそのキャンプ場が、
全く放置されたままだ。
今キャンプブームで、
各地で目にするつまらないキャンプ場まで、
週末にはびっしりテントが張られる。
それを思うとなんとももったいない光景だ。
駐車地に戻って後始末。
すると雨がポツポツと落ちてきた。
土日の二日間とも雨予報で、
どうしようか?
と、悩んだ週末だったが、
めげることなく行動して好結果が生まれた。
まあ、楽しい週末だったねえ・・・
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