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2009.8.26 『1839m峰』(1,842m) 《回顧録より》

 

 ブログを始めて1年、おかげさまで随分のぞいてくださる方が増えた。

そんな中、「Amigoとはいったいどんな山登りをしているのか?」と検索してこられる方もおいでのようなので、過去の記録も少しアップしてみようと思う。

 

 日高山脈において、岳人あこがれの『1839m峰』に登ったのは、私が55歳の時であった。

日帰りで往復。

私は山中泊がきらいなので、自然とスピードが増し、この山も日帰りで踏破した。

但し、この強行軍を突然実施したわけではなく、数年前にまずは『コイカクシュサツナイ岳』に登って『1839m峰』の姿をを目に焼き付け、その数年後、今度は『ヤオロマップ岳』まで歩を進めてみた。

そして、「これはやれる!」と確信し、この日の日帰り山行となったわけだ。

 

 3時50分、コイカクシュサツナイ川出合いをスタート。

8月も下旬となるとまだ真っ暗な中のスタートだが、川原を歩いていると、間もなく夜が明けた。

単調な沢を歩き、

5時10分、上二股。

ここから夏尾根の登山道をグイグイ登り、『コイカクシュサツナイ岳』の北側ピークに立つのだが、この登りは急登の連続で、下降も大変なところだ。

そしてそのピークに上がったところでテントが二張り。

山中泊を経て『1839m峰』に登ろうとする人は、ここを起点に往復し、通常山中二泊で登るらしい。

 

 7時20分、『コイカクシュサツナイ岳』着。

日帰りでこの山を往復しようとするなら、ここからが勝負だ。

日高山脈の中においてはハイマツが薄い。

しかしハイマツはやはりハイマツで、身体にしつこくまとわりついてくる。

特に下半身が辛い。

ただ、『コイカクシュサツナイ岳』から南の『ヤオロマップ岳』に向かう間はそれほどその辛さを感じない。

ところが帰路でハイマツの枝の向きが逆になる。

北風に吹きつけられた枝が南に倒れ込んでいるため、帰路で北に向かってそれが剣や針のように突き刺さってくる。

『ヤオロマップ岳』まで偵察行をしたときに下半身、特に膝から下が傷だらけになったので、しっかり学んだ。

それでひどくみっともないが、写真の通りの出で立ちとした。

自宅でテレビを見ながら、新聞に織り込まれたチラシを一枚一枚細くよって棒状にし、それをたくさん作ってザックに詰め、『コイカクシュサツナイ岳』頂上でガムテープに隙間なく並べ、膝から下に貼り付けた。

そしてガムテープをぐるぐる巻く。

膝にはバレーボール用の膝当て。

みなさんに笑われるだろうが、これでハイマツ帯を速く歩けたわけだ。

企画としては正解で、全くハイマツの痛みを感じることはなかった。

 

 9時10分、『ヤオロマップ岳』着。

ここからがまたハイマツ帯をうだうだと時間がかかる。

天気がパッとせず、ガスが多い。

ほとんど景色を望めないまま、

11時00分、『1839m峰』着。

やはりガスが辺を覆い、景色が見え隠れする。

そんな天候も手伝い、頂上にはわずかな時間滞在して帰途に着いた。

 

12時50分、『ヤオロマップ岳』。

そこでようやく昼食タイムとし、いつもの「マルちゃんダブルラーメン」を食べた。

それから『コイカクシュサツナイ岳』まで、一番きついハイマツの逆目も、手製ゲートルで乗り切り、

14時45分、『コイカクシュサツナイ岳』。

夏尾根の急下降を経て、

16時20分、上二股。

17時40分、コイカクシュサツナイ川出合い。

 

総行程13時間50分。

自分の中では二番目にきつい山行であった。

 

 

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2016.3.27 『別狩岳』(666m)

 

 この週末から4月いっぱい、毎週日曜日だけの休みとなる。

4月の良い時期に週一回しか山に登れないというのは私にとってひどく辛いが、あきらめるしかない。

 

 昨日の終業後、Hiromiを拾って当別町の青山ダムに向かった。

Hiromiが車に乗りこんで第一声、「財布をなくした・・・」。

先週Toshiが下山後、ストックを立てたまま帰っていったのを大笑いしていたHiromiがだよ。

この二人は「忘れ物落とし物兄妹」と呼ぶ。

兄さんが忘れりゃ、妹もなくす。

Toshiが忘れ物落とし物キングなら、Hiromiは間違いなくクイーンだ。

 

 今日は久々にAotaが参加することになっていたが、新しい職場で疲れている私同様、Hiromiも仕事が混んで疲労困憊だったので、前泊で少しでも長く寝ていようとの企てで、昨日のうちに移動した。

そして今朝、ToshiとAotaが予定時刻よりも30分ほど早くにやって来た。

私とHiromiはまだ準備の最中で、びっくりしてしまった次第。

 

『別狩岳』は二週間前にも一人で登った山だが、今回は『別狩岳』周遊ルート。

『別狩岳』に登るには、大きく分けて3つのルートが考えられる。

南北に走る頂上稜線から、東(青山ダム方面)に派生する3本の顕著な尾根がある。

この尾根を利用して登るわけだが、今回は一番北側の尾根を伝って登り、頂上に達した後、一番南側の尾根を下った。

どちらの尾根にも細く急な部分が有り、HiromiとAotaが一緒だと、ひやりとする場面が必ず生ずる。

 

 7時ちょうど、青山ダムの駐車スペースをスタート。

最初は青山ダムが現在渇水期で、水が涸れたダム湖の右岸に付けられた林道を進む。

そして間もなく左手の尾根に取り付くが、この辺りは尾根が複雑に入り組んでおり、地形が頭に入っていなければ、ルートファインディングが難しい。

一旦西進したあと、右手の尾根に取り付く。

この尾根に乗ることができれば、あとは素直に尾根伝いに登るだけ。

小さなアップダウンを繰り返しながら、徐々に高度を上げて行く。

途中の細尾根では滑落の危険があるため、全員スノーシューを外してザックに収納。

ツボ足でも十分歩ける。

今年は雪が締まるのも早い。

細尾根の危険箇所をクリアすると尾根は広くなり、傾斜が増してグイグイ高度を稼ぐ。

背後に樺戸山地の雄大な景色を見ながら、

8時55分、稜線上に上がった。

ここから頂上まではまだ結構な距離がある。

しかし、晴天の稜線歩きは楽しい。

稜線を南に向かって歩くため、背後に純白の増毛山地、西には浜益の山々、そして東に樺戸山地が見渡せる。

ただ、尾根歩きでは締まっていた雪面も、稜線では新雪が吹き溜まり、なかなか進まない場面も。

 9時50分、『別狩岳』頂上。

666mの低山ゆえ、もっと楽に登れると思っていたAotaだった。

 

 ところでAotaの格好だが、驚いちゃうよね。

積雪期に短パンだ。

Aotaは暑がりなので、今朝到着するや、「短パンでもいいですか?」と申し出た。

それは本人の自由ですからぁ~

 

 昼食タイムをとったあとは、南側の尾根を下る。

この尾根がまたHiromiとAotaには心配なところがある。

急傾斜の細尾根。

しかし日が高くなり、気温も高かったので、雪面が融けて足を深く蹴り込めたため、問題なく通過。

ところがこの後事件が!

 

 10時50分、平地から見て顕著な「586mピーク」を経て、広い斜面を下降していくと、先日同様広範囲にわたるクレバスが出現。

しかしいくらか融けて、容易に突破できた。

そして尚も下って行くと、狭いクレバスの中から鹿の角が出ているではないか!

私はダメなのよねえ、そういうの。

なんか怖くてねぇ・・・

クレバスに落ち、狭い方へ入り込んでしまい、身動きが取れなくなった鹿だった。

それを目にしたToshiが助けると言い出した。

Toshiの優しさ、正義感はわかるが、無理だって。

 

Toshiが駆け寄り、暴れる鹿を叱りながら、角を持って引き上げようとする。

ビクともしないので、私を呼ぶが、ムリ!

私は四足の動物全般が、大の苦手。

助けるどころか、そばにも寄れやしない。

見かねてHiromiとAotaが駆け寄って一緒に引っ張りあげようとするが、ダメ、大きすぎる。

結局ねばったものの、不可能と判断してその場をあとにした。

あのままクレバスの中で息絶えるのだろうが、それが自然の摂理。

鹿はただでも増えすぎて困っている現状がある。

 

 その後はほぼ一直線に下って砂金川へ。

砂金川に沿って何度かスノーブリッジを利用しながら渡渉を繰り返して下降。

しかしそのうちにスノーブリッジもなくなり、沢床をスノーシューで歩いて渡渉。

道々に出てすぐ近くの駐車地へ。

12時15分、駐車地着。

これで駐車地を起点に、ちょうど一周するルート。

数年前に開拓したルートだが、これは素晴らしいルートと自画自賛。

全員心から満足できる山行だったことに感謝!

山は晴れりゃあ100倍楽しい!

 

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2016.3.21 『野花南岳』(906m)

 20日(日)の夜は道々富良野~芦別線の野花南林道入口で車中泊した。

その前に翌日曜は、別の山に登るべく立ち寄ったのだが、車中泊場所の確保が難しく、当地まで移動した。

そして翌日は尻岸馬内林道から『中天狗』に登ることにした。

ところが夜遅くになって気が変わった。

天気予報は「曇り」としか言わない。

であれば、標高1,000mを超える山となると、上部はガスに包まれる可能性大だ。

それで、野花南林道の入口にいるのなら、標高の低い『野花南岳』(のかなんだけ)に登ろうじゃないか、と方針を変えた。

 

 『野花南岳』には数年前挑んだことがある。

その時も通りすがりで行き当たりばったり。

林道終点まで登ったところでガスに包まれてリタイアした。

今回も地形図を持っているわけではなく、目も通していないので、林道終点からの状況がわからない。

しかしながら今回はHiromiがGPSを持っていた。

そのGPS、Hiromiは使い方を理解していない。

それでも目指す山の方向がわかればそれで十分。

雪が固く締まったこの時期は、いかようにもルートを開拓できる。

 7時20分、野花南林道ゲートをスタート。

前日のトマムとは違い、こちらはもうツボ足で歩ける。

ただ、スノーシューを装着した方がスリップせずに歩けることと、帰路で雪が腐った場合に備えてスノーシュー着用とした。

私もHiromiもスノーシューは既に春用の小型を使用している。

 

 スタートしてまず目に飛び込んでくるのが眼前の見上げる「866mピーク」。

ほぼ正面に現れ、「あの上まで登らなきゃならないんだな」と、否応なく自覚させられる。

林道は急斜面を遠巻きしたり、ジグを切って登ったりしながらどんどん高度を上げていく。

途中、先が見えるところはショートカットして登った。

 

 8時30分、林道終点。

「866mピーク」が右手に頭を突き上げている。

ここから北西方向に目指す頂きがあるのだが、目の前には深い沢形が東西に走っていた。

帰宅して地形図で確認すると、西の近藤の沢川の支流であった。

深い沢形を避けながら「866mP」の北斜面をトラバースして東に進路を取る。

しかしこの沢形は深く切れ込んだまま長く伸びており、なかなかそれを越える地点が見つからない。

いい加減見切りをつけようと、スノーシューを外し、ツボ足で沢底に下り立ち、そのまま登り返した。

その後はアップダウンがほとんどなく、広く歩きやすい斜面を北に向かって登っていく。

そして手前のポコに立つと、目指す『野花南岳』をようやく目にすることができた。

それからはウキウキ気分で歩を進め、初登の頂上に立った。

ところがHiromiのGPSによると、頂上は更にその先120mの平坦地にあった。

9時45分、そこに行ってみたが、だだっ広くてつまらない。

尾根を登りつめたピークを頂上としたいものだ。

 

 下山はルートを変えてみた。

頂上手前のポコをそのまま南に下らず、一旦西に伸びる広い尾根を伝って下り、近藤の沢川支流に下り立って、林道終点に登り返すというもの。

しかしそれは誤りだった。

沢への下りでそのルートを選択したことを後悔した。

私一人ならいかようにも登下降できる状況下でも、Hiromiが同行となれば別だ。

固い雪面の急傾斜を下るのに肝を冷やした。

人を連れて登ることの難しさを、今更ながら知らされた次第だ。

 

 幸い何事もなく沢底から登り返して、

11時5分、林道終点。

広い林道上で昼食を摂り、またてくてく林道を下り、あちこちショートカットして、

12時10分、野花南林道ゲート着。

 

 今回は急きょこの山に変更して正解だった。

南側の『布部岳』、『中天狗』方面は、朝から低いガスに覆われて、けっしてそれが晴れることはなかった。

 

 私は退職後、次の会社に勤めて一週間が過ぎた。

今度の会社は、繁忙期の4月、7月、8月、12月の土曜休日がなくなる。

従ってそれらの月は週に一度きりの山行となる。

これが辛いのだが、山登りを続けるためには、働かざるを得ない現実がある。

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2016.3.20 『トマム石山』(1,075m)

 この週末は、祝日の月曜日しか山に出かけられない予定だったが、急きょ日~月曜で出かけられることとなった。

 

日曜の早朝、Hiromiを拾ってトマムへ。

『トマム山』~『落合岳』を予定して出発したが、JRトマム駅でToshiと合流した時点で空は厚い雲に覆われ、『トマム山』は半分から上がガスの中だ。

それで即変更して、『トマム山』とは高速自動車道を挟んで向かい側(南側)にたたずむ、『石山』に登ることにした。

もう何度も登った山で、厳冬期は短い斜面だが、極上のパウダースキーを楽しめる。

今回は雪が締まっているので、スノーシューでの登行。

 

8時ちょうど、トマム駅真裏の林道除雪終点をスタート。

スタートするとすぐ左手に古い貯水池が二つ現れる。

それを過ぎると十三線の沢川に架かる唯一の小さな橋を渡る。

『石山』だけを目指すには、この橋を渡ってすぐ、右手の斜面に取り付く。

しかしそれでは短い行程で終わってしまい、この一座のためだけに札幌から車を走らせたToshiに申し訳ないので、大きく回って稜線歩きを楽しむことにした。

十三線の沢川沿いの平坦地を上流に向かって進む。

つまり南に向かって歩くわけだ。

緯度で右手の『石山』頂上の位置を過ぎて更に進む。

 

9時15分、尾根取り付き点。

この森は自然界に生きる動物たちにとって、豊かなのだろう。

トドマツの太い幹にはあちこちヒグマの爪痕が残っていた。

そこで疑問なんだが、ヒグマは松の巨木に登って、いったい何をするのだろう?

固い松ぼっくりを採って食べるとも思えないが。

 

尾根はどんどん傾斜を増していくが、固い雪面にスノーシューのアイゼンがよく効いて心地よく登れる。

  9時50分、稜線上、957m標高点。

さあ、ここからが楽しい稜線歩きだ。

深いアップダウンを繰り返して、今度は概ね北向きに『石山』頂上を目指す。

視界を遮るもののない稜線歩きは実に楽しく、風景も素晴らしい。

Toshiが参加すると、自然に写真撮りの役目が二分される。

私が先頭に立ち、後方の二人を撮る。

それに対し、Toshiは最後尾につき、私とHiromiの写真を撮る。

そしてHiromiは何を考えることもなく、勝手気ままに歩くものだから、ひとりポツンという写真ができてしまう。

まあ、いいんだけどね~

 

深いアップダウンと稜線美を楽しみながら、楽しく歩き、ジワジワと『石山』が近付く。

『石山』までの間には「1,088m」、「1,058m」、「1,002m」という大まかに3つのピークを超えて進むため、なかなかアップダウンが激しい。

しかし雪が締まって歩きやすく、稜線歩きを楽しむには良い季節となった。

「1,002m」付近でちょっとしたハプニングが起きた。

 

突然Hiromiがクレバスにはまったのだ。

最初は「助けてーっ!」、「早く助けてーっ!!」と、叫んでいたが、放っておくと自力で脱出。

やればできるじゃん!

しかし、抜け出したクレバスを見下ろすともHiromiの身長以上の深さがあった。

11時35分、『トマム石山』頂上着。

一貫して天候はまあまあ。

数年前頂上の頼りない松の細木にくくりつけられていた真新しい『トマム石山』の小さい手書き標識が、やけに古ぼけて、文字が見えにくくなっていた。

 

昼食タイム。

Toshiのデータによると、我々『ミニ山の会』の昼食タイムは平均35分だそうだ。

この日もそうだったのかな?

 

下山は北に伸びる尾根を伝い、適当なところから東に下る。そして、文頭で述べた十三線の沢川に架けられた唯一の橋手前に出る。

ここでちょうど一周するルートを辿ったわけだ。

う~ん、いいルートだねえ。

12時50分、駐車地着。

いやあ、楽しかったね~

  

この日日帰りで帰途に着くToshiは、着替えることもなく、速やかに去っていった。

残った我々二人は、時間があるので着替え、片付け等をゆっくり済ませ、「さあ、行くかあ!」

っと、Hiromiが指をさしてニヤニヤしている。

なんじゃ?

指さす方に目をやると、なんとToshiのストックではないか・

「あいつまた忘れたのか!?」

そう、またなのよね~

昨シーズンも『芦別岳』登山口の雪の上にストックをを突き刺したまま帰宅した。

忘れ物や落とし物について、Toshiのことを語るときりがなく、とてもこの中では伝えきれないので、いつか別枠にてお伝えしよう。

とにかくToshiは忘れ物、落とし物のキングである!

そして原点は、小学生のころ、ランドセルに何も入れないで登校したことにあるようだ。

ランドセルを空にして学校へ、だぜぇ・・・

 

 

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2016.3.15 『別狩岳』(666m)

 

 有給休暇消化期間を本日終了し、退職した。

昨年の3月で60歳定年を迎えており、1年間再雇用で勤めてきた。

本当は年金が満額支給される65歳まで働きたかったのだが、再雇用は1年しか認めないという。

改正年金法では2013年より、企業は65歳まで雇用する義務を負うとされているが、いったいどうなっているのか?

ある意味ブラック企業と言える会社に勤めていたようだ。

そんな会社には未練も寂しさも、感慨もなく、今朝朝礼の時間に出社して退職の挨拶をし、そのまま当別町青山に向かった。

 

 『別狩岳』は同名で二山ある。

私が登るのは、青山ダム西側に峰を連ねる山々の一番南側に位置する『別狩岳』だ。

もう一座はこの『別狩岳』の北西5km程のところにあるが、私は未踏である。

駐車スペースがないので、どうも登る気になれない。

それに対して青山ダム側の『別狩岳』は駐車スペースが確保されている。

  また、『別狩岳』をどの山域に含めるか、ちと迷うところではあるが、私は独断で「樺戸山地」に含めている。

それが私なりには扱いやすいからだ。

 

 10時15分、駐車地をスタート。

スタートしてすぐ、当別川に架かる古い橋を渡る。

以前は林業関係の仕事で山に入る際に使用されていたのだろうが、今は車が通ることはできない。

橋を渡って道なりに進むも、それはすぐに消えてしまう。

あとは西に向かって進路を取り、樹林帯に入っていく。

この樹林帯、最初は白樺林だが、すぐ針葉樹林帯に変わる。

前方に沢形地形が見えると進路を北に変える。

いくらも登らないうちに小ピークとなり、あとはピークから西に伸びる尾根に乗って進む。

やがて尾根は北から南に伸びる尾根と合流し、T字路状態となるので、それを直進して一旦大きく下る。

そして正面の広く大きな尾根に急登を経て取り付く。

その尾根に乗っかるところが一番きついが、乗ってしまえば、淡々と広く木がまばらな尾根を直進するだけだ。

長い登りだが辛抱して歩を進めるうちに、突然前方の視界が開け、眼前に純白の斜面が現れる。

この斜面を登りきると「586mピーク」だが、初心者を連れて登ると必ずこのピークを『別狩岳』頂上と勘違いする。

それほどこのピークはインパクトがある。

ところでこの斜面だが、そのきつい斜度ゆえに、クレバスが大きく口を開けていた。

いつもはもう少しあとになってからできるクレバスだが、今年は暖冬のせいで早まっているのだろう。

このクレバス地帯を抜けるのに少々時間を要した。

今年は斜面の端から端まで長く口を開けているので、なかなか突破できなかった。

しかし、この斜面に取り付いた時にかなり降っていた雪は止み、いつしか陽の光が燦々と降り注いで、実に気持ちが良い。

 12時ちょうど、「586mP」。

『別狩岳』へはここから細尾根となり、滑落危険箇所が現れる。

また、雪庇がいつ崩れてもおかしくないところが多々。

この細尾根の中間辺りまで進んでタイムアウト。

今日は4時に自宅近くの歯科へ予約を入れてあったのだ。

そんな予約はキャンセルしてもいいんだが、1月を2月に、2月をまた3月に変更変更してきた経緯があるため、今回はもうまずい。

12時15分、撤退開始。

12時30分、「586mP」に戻って昼食。

  下山は速い。

13時30分、駐車地着。

 

 なかなか楽しい有給休暇の日々であった。

リフレッシュしたあ!

明日から別の会社に出勤だ。

まあ、収入はアルバイト程度だが、原則土日が休みとのことなので働くことにした。

この歳になると、正社員もなければ土日休日もなかなかない。

貧乏暇なしでござるよ・・・

 

 

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2016.3.14 『737mP』~『715mP』(夕張・真谷地)

 

 今日はHiromiが昨日の休日出勤に伴う代休取得日だったので、一緒に夕張へ出かけた。

そう、今日も夕張だ。

以前から気になっていた真谷地奥の『737mP』~『715mP』の稜線を歩くこと。

そして、その下山で複雑な地形を少しでも理解することが目的だ。

Hiromiはどこへ出かけようと、スキー登山でなければルンルンだ。

天候は意外に良く、登行意欲をかき立てられる。

 

 8時ちょうど、真谷地の除雪終点をスタート。

 広々としてはいるが、除雪されていない車道を歩く。

 8時20分、林道ゲート。

ここからしばらくは森林管理署とNTTの共用道路となる。

 

そしてその後NTTの管理道路として、『真谷地岳』(752m)まで続く。

今回もこのNTT管理道路を伝って、標高630mまで高度を上げて尾根に取り付くことにした。

 9時40分、尾根取り付き点。

そこからはもう木の間越しに737mのピークが見える。

 

カリカリの雪面に新雪が積もり、スノーシューのアイゼンを滑らせる。

9時55分、『737mP』に立つ。

これまでこの山域は天気が悪い時に登るものとして、晴天時は別の山に出かけていた。

従って周囲の景色をなかなか見ることができなかった。

そんな経緯があったため、今日上部から見る景色は実に新鮮であった。

そして美しい。

『737mP』からの風景を楽しんだあとは、南の『715mP』に向かって稜線歩きを楽しむ。

意外に広かった稜線は小さなアップダウンがいくつも続く。

標高がほとんど変わらない地形が続くため、目標のピークを確信することが難しい。

そして歩行距離から察してここではないかと思ったピークに立って、HiromiのGPSで確認してもらうと「715m」。

正解だった。

10時40分、『715mP』に立つ。

記念撮影。

ここで下山を開始する。

下山は進路を西に取り、山中をNTT管理道路目指して下降する。

最初は斜度のきつい急斜面だが、雪が適度に融け出して足元は安定している。

ただHiromiが一緒なので、あくまでも慎重に下る。

急下降の斜面から明瞭な尾根に下ると、突然予想していなかった作業道が現れた。

林業用の作業道だが、人間このように楽なものに出くわしてしまうと、どうしてもそれを利用したくなる。

本来予定していた方向からは若干ずれていると思いつつも、楽な方へ・・・

結果、短い尾根が沢筋に吸い込まれ、わずかだが急斜面のアップダウンを繰り返しての下降を強いられた。

これにはHiromiも四苦八苦だが、もうかなり技術的に向上しており、何の問題もない。

いや、かえってこういう経験を積んだ方がいいかもしれない。

 11時50分、NTT管理道路合流。

予定の合流地点より200mほど北にずれていた。

管理道路まで下るともう気温が上がり、朝締まっていた雪は腐り、重い歩行を強いる。

途中で昼食のラーメンタイムを取り、またてくてく歩いて、

 

13時ちょうど、駐車地着。

 

 いやあ、今日も楽しかったなあ。

真谷地の奥の複雑な地形を少しでも理解できたことに、今日の大きな成果を感じ、「レースいの湯」で汗を流して帰途に着いた。

 

 

 

 

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2016.3.13 『609mP』(夕張・清水沢)

 昨夜はまた「サイゼリヤ」で、娘とその友人とで飲んだ。

私と35歳の女性二人でマグナム(1.5ℓ/1本のワイン)を3本空けた。

娘たちも飲むが、それでも半分、つまり750㎖のフルサイズボトル3本分は私が飲んだだろう。

それで今朝は7時半まで寝ていた。

酒そのものが残っているのではなく、酒の疲れが身体に残っていた。

起きてしばらくうだうだしていたが、外は陽光が眩しい。

じっとはしていられず、また夕張に向かって車を走らせた。

 

 一昨日『874m峰』から『冷水山』方向に目をやると、その南側にこんもりとした塊が見えた。

そういうものを目にすると、すぐに登行意欲がわく。

帰宅して地形図で調べてみると、点名はないが、「609.1m」の標高点が記されている。

であるならば登りましょうと、出かけたものだ。

 

 夕張市清水沢に位置するこの山は、地形図上で様々なルートが考えられる。

そこで今日は清水沢市街地を抜け、新しい清水沢ダムを過ぎた辺りから登ろうと走っていると、ダムを過ぎて少し走ったところに駐車スペースを見つけた。

そしてそれがberry good!

そこに「ワサビ沢」という小沢が流れ込んできていて、その先の尾根の突端に程よい取り付き点を見つけた。

 

 10時50分、駐車地をスタート。

アプローチ0で、いきなり入山だ。

まるで夏山の登山口のよう。

すぐ細尾根に取り付き、急勾配を登ると、意外にも尾根は広々とした斜面に変わり、エゾマツの大木が林立する樹林帯となった。

雪面は締まって固く、非常に歩きやすい。

今年は雪が少ない。

スノーシューを小型に替えた。

 

 針葉樹の林を抜けて送電線下をくぐると、植生が落葉樹の樹林帯に変わった。

そして急登だ。

きつい急登だが、スノーシューのアイゼンが雪面に食い込み登りやすい。

そんな急登もひと山登ってしまえば尾根の頭に出て、稜線状の登りに変わる。

こうなるともう先の風景に期待感が膨らみ、楽しい限りだ。

尾根は次第に細くなり、一旦標高553mのピークに上がる。

樹木が多く先を見通せないので、ここが頂上かと、一瞬躊躇した。

しかし、稜線状の尾根はまだ続いており、そのまま進んで行くと、明らかにピークと断定できる頂上に達した。

 

 12時05分、『609.1mP』着。

相変わらず周りの樹木が濃く、なかなか下界を望めないが、となりの『冷水山』は南斜面がよく見えた。

頂上に長居することはなく、すぐに下山を開始。

下山の針葉樹林ではヒグマの痕跡がけっこう残っており、自然の豊かさを感ずる。

    

 12時50分、駐車地着。

今は雪が締まっているので時間がかからず登れた山ではあるが、それにしてもこんなに身近に登れる山がいくつも存在する夕張は本当によい町だ。

ますます住みたくなったねえ・・・

 

 

 

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2016.3.11 『874m峰』(夕張)

 12日の朝、夕張「石炭の歴史村」近くで目覚めた。

また夕張に足が向く。

私は夕張が好きで、大好きな『冷水山』麓の公営住宅に住めたら、毎日『冷水山』に登れるんだが、と思っている。

 

 7時、駐車地をスタート。

旧「石炭の歴史村・遊園地」の北側より、志幌加別川支流に沿う林道に入る。

そこからは旧「石炭の歴史村・遊園地」を眼下に望め、その荒廃ぶりが嘆かわしい限りだ。

この遊園地は、我が子達(現在35歳と32歳)が就学前に随分通って遊んだものだ。

そう広くはない遊園地の中を、あの乗り物、この乗り物と走り回った光景が鮮明に蘇る。

そんな風景のあとは、林道をしばらく進むと荒廃した建物が現れる。

夕張が炭都として栄えし頃の名残が、山奥にまで残る。

 『874m峰』は夕張山地の主稜線を外れた、夕張市内では最も高い山である。

以前から登ってみたいと思っていたが、アプローチが雪崩斜面に囲まれた沢沿いとなるため、手をこまねいてきた。

そしてついに2月27日、Hiromiを連れて偵察がてら挑んでみた。

しかし、その渓相を目にして断念。

雪崩が常時発生する状況だった。

ところが先日の雨の後の寒気で雪は全て固まった。

今がチャンスということで挑むことにした。

 

 沢は狭いが、歴史の古い夕張だ。

よく見ると沢筋には古い道らしきものが続いていた。

長くは続かなかったが、それを利用できたのはラッキーだった。

沢の左岸に尾根の取り付き点を見出すのだが、左岸沿いは一貫して断崖が続く。

そして小さな凾が現れ、急斜面で巻くことが困難なため、スノーシューを外して浅瀬を突破。

するとそこにようやく登れる斜面が現れた。

その先に進んでも尾根は複雑になり、すんなりとは登らせてくれそうもないので、その尾根を登ることにした。

地形図では尾根伝いに行けそうだ。

8時40分、尾根取り付き。

急斜面を登り、558m標高点まで上がると平坦になった。

そして広い。

その後は広い尾根を南に向かって進む。とにかくなだらかだ。

1kmほどそんな歩行を続け、

9時5分、636m標高点。

ここから尾根筋が向かう通り、進路を東に取る。

9時25分、699m標高点。

ここで雪に埋もれた林道と交差した。

林道というのはなんと奥深い山まで続いているのかと、つくづく感心させられる。

この地点まで来てようやく『874m峰』が進路正面にその姿を現した。

長年追い求めてきたものが目の前にある。

久々の新鮮な感動だ。

それからは急登を経て初登の『874m峰』の頂上に立った。

10時ちょうど。

周りを見てそれ以上高いピークがないことを確認。

ところがこの頃になると雪が降りだした。

下山は別の登行ルートを開拓すべく、北側に進路を取った。

降りしきる雪の中ではあったが、頂上を離れてしばらく下ると素晴らしい風景に出くわした。

針葉樹の疎林。

私が好むメルヘンチックな世界だ。

ここに来てこんな素晴らしい風景を目にしようとは・・・

しばし写真を撮ったり眺めたり。

その後更に北に向かって進むも、複雑な沢への下降尾根を早くに定めすぎ、枝沢に下りてしまった。

そうなるとアップダウンで時間がかかる。

 

 11時40分、登行時の尾根取り付き点合流。

沢を抜けてから昼食タイムをとり、

13時ちょうど、駐車地着。

 

 いやあ、長年の思いがかなった一座。

感無量の思いを胸に帰途に着いた。

 

 

 

 

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2016.3.10 『上滝山』(1,331m)

 

10日朝、日勝峠で目覚めると快晴。

気温がひどく低いので、ゆっくり寝て、6時半起床。

 

7時20分、スキーで奥沙流林道をスタート。

この山は初めてなので、地形図を頭に入れてある。

林道を 20分歩いて、『上滝山』頂上に突き上げる尾根の末端に取り付いた。

ところがこの尾根は斜度がきつい。

そして100mも登った頃、突然シールが剥がれた。

私の使い古したショボいシールは、もう粘着性も弱まり、低温に耐えられないのだ。

万事休す。

下山。

 

駐車地に戻り、スノーシューを装着して、

9時5分、再スタート。

自分だけのスキートレースを踏みしめて歩く林道は、これまた何とも奇妙な感覚だ。

9時30分、尾根取り付き。

ここからは急登の連続だ。

雪面は先日の雨で腐ったあと、一気に冷えて固まったようで歩きやすい。

ただ淡々と歩を進め、11時ちょうど、稜線上へ。

ここで一旦東の『1,350mP』を目指した。

その縁に立ち、『沙流岳』との距離を確認したかった。

『沙流岳』には日勝峠頂上付近から何度も登っているが、こちら側からは登ったことがない。

 

11時30分、『1,350mP』。

この稜線は樹木が濃く、なかなか見たい風景が見られない。

すぐに引き返して、

12時10分、『上滝山』頂上着。

メルヘンチックな頂上がいい。

 

しかし、この頃になると、雲が上空を覆い、雪も降りだした。

12時25分、下山開始。

 スノーシューでの下降は速い。

 

13時20分、駐車地着。

なかなか面白い山ではあったが、樹林帯の登行が長く、見通しがきかない。

 

下山後夕張に移動して入浴。

 

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2016.3.7 『松籟山』(1,284m)

 

  7日(月)、富良野市の18線林道入口近くで目覚めた。

夜半過ぎまで降り続いた雨は上がり、青空が顔を出していた。

 

 『松籟山』(しょうらいさん)、難しい名をもつこの山に、単体で登ることはめったにない。

いつも『御茶々岳』をセットにして周回している。

18線林道を起点に、ちょうど一周できるいいルートが組める。

 

  7時30分、駐車地をスタート。

18線林道入口まで15分を要した。

前日ほぼ24時間降り続いた雨が林道の雪を融かし、スノーシューがズブズブと埋まる。

これは樹林帯に入ると大変だな、との予想通り・・・

 

 18線川の水音を聞きながら1時間ちょっと歩いて、林道北側の広い斜面に取り付いた。

いやな予想はそのまま的中し、傾斜のある斜面は雪が腐っている。

一歩一歩スノーシューを丸ごと飲み込み、それを引き上げるのが辛い。

従ってさっぱりスピードが上がらず、時間ばかりが経過して行く。

9時45分、ようやく『松籟山』の頂上稜線から東に伸びる尾根の頭に達した。

ここからはアップダウンを繰り返しながら、尾根を忠実に詰めて行く。

しかしながら、尾根の頭に上がって幾分歩きやすくなったものの、雪は相変わらずズブズブと・・・

広い尾根は高度を上げるに従い、狭く傾斜が増して行く。

そして針葉樹林帯から疎らなダケカンバ帯に入ると、背後の景色が一気に開け、圧倒的な高度感が得られる。

高所に弱い人間なら、その光景に酔ってしまうかもしれない。

現にHiromiが、「怖くて振り返れないし、酔ってしまいそう」と言う。

そんなHiromiが滑落しては大変と、詰めではスノーシューを外させ、ツボ足で難関の雪庇に挑むことにした。

11時45分、雪庇下着。

頂上から南に伸びる稜線の東側に張り出したこの雪庇は、高さがある上にオーバーハングしているので、何も道具がなければ突破は不可能だ。

以前それで撤退した経験が有り、今回はスコップを用意し、時間をかけて突破口を掘るつもりで挑んだ。

ところがそこまで登って驚いた。

雪庇が低い。

やはり暖冬小雪なのだ。

極端な話し、通常の半分くらいではなかろうか、雪庇の高さが。

これなら私一人だと楽に突破できるので、ひとり稜線によじ登った。

しかしHiromiは・・・

「登れ」と言えば登るし、登れるだろう。

だが、Hiromiはすぐに、登っても降りられないと、先を見る。

以前にも『狩振岳』の北側登路で、「そんなとこに上がったら降りられないよ~」と半べそをかいたことがあった。

いやいや、それよりも何よりも、Hiromiは足元が落ち着かず、頂上なんかどうでもいいから、一刻も早く下山したいという表情がありありだ。

結局稜線に上がった私もそのまま雪庇を滑り降りて下山を開始した。

下山は下山で、また滑落危険箇所があるので少々神経をつかい、腐れ雪の安全地帯に飲み込まれた。

そして昼食タイム。

のんびりインスタントラーメンをすすった後は、また腐れ雪との戦いだ。

傾斜のきつい尾根を下るのだが、スノーシューが重い雪に飲み込まれて引き抜くのが大変だ。

何度もつんのめって転倒し、スノーシューが脱落する。

 

 13時30分、林道に下りる。

そしてまたてくてくと林道歩きだが、朝二人で固めたトレースは幾分締まっているものの、折からの高温でさらに溶けてズブズブ・・・

 

 14時25分、駐車地着。

いやあ時間がかかった。

苦労した山歩きも、振り返ってみれば「楽しかった」のひとこと。

それが山であり、山好きの我々はやめられない。

 

 前日と同じく、ハイランド富良野で汗を流し、3日間の楽しい山旅の思い出を胸に、幸福感いっぱいで帰途に着いた。

 

 

 

 

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