北海道の山野でとことん遊ぶ!!
I am Amigo!
2015.4.29 『樽前山・西山』(994m)~『東山』(1,022m)~『932mP』
昨日の終業後、支笏湖のシシャモナイまで走って車中泊。
早朝に起床して運転するより、無理をしてでも車を走らせて前泊する方が翌日ずうっと楽だ。
今日の祝日は『樽前山』に登った。
夜明けから一日の晴天が予感できる、申し分ない青空。
こんな日はテンションが上がる。
この山には長い年月をかけ、ずいぶん回を重ねて登ってきた。
私は広いところが大好きなので、広大な風景を楽しめるこの山には毎年複数回登って来た。
5時45分スタート。
久しぶりに苔の洞門を覗いてみた。
そして驚いた。
洞門の入口まで砂地の歩道が続いていたのだが、濁流が流れたあとの川床と化し、そこに流木やら案内表示版やらが様々な格好で点在している。
思えば昨秋、支笏湖周辺で集中豪雨があり、24時間降水量で300ミリを超えたという記憶がある。
それが引き起こした結果だ。
更に歩を進め、苔の洞門の入口まで行くと、今度は崩れた巨岩がゴロゴロ。
誠、見るも無残な光景だった。
苔の洞門(第一洞門)を過ぎて樹林に入った。
樹林の中は足元がふかふかして、膝や足首にとても優しい。
多少ブッシュのうるさいところはあるが、さして気にはならない。
そして樹林帯を抜けるといつも通り、目の前にドーンと『樽前山』の象徴とも言える溶岩ドームが現れる。
それからほぼ一直線に溶岩ドームを目指し、外輪山の基部に取り付く。
あとはただひたすら登る。
外輪山まで登ってしまうと、『西山』へ向けて平坦だが広い地形を歩く。
その後は極楽を歩いているような、誠に雄大な光景が続く。
『西山』で2名の先行者に出会った。
しかしそれからは『東山』で一名に出会ったきりて、あとは誰に会うこともなかった。
そういうことを考えるといい時期の『樽前山』だ。
『東山』から『932mピーク』に向かう間で少々風が強くなったものの、それ以外はほとんど無風。
実に穏やかでのどかな雰囲気だ。
そんな中でまた驚いたこと。
溶岩ドームから噴煙がたちのぼっていないのだ。
ひどい時には『東山』に立って『西山』が見えないほど、モクモクと噴出しているのに、今日は全くあがっていない。
いったいどうしたというのだ?
昨年は火山性地震がどうのこうのと言われていた気がするのだが。
ひょっとして嵐の前の静けさ?
『932mP』で昼食。
実はこの山では、ここから見る『東山』方面の風景が一番好きだ。
とにかく「雄大」の一言に尽きる景色。
それに残雪模様が加わると、つい感じてしまった。
『樽前山』の風景はこの時期が一年の中で一番いいのではないだろうか?
Hiromiと二人、心から満たされた思いで、またてくてくと長い樹林帯を下って帰途に着いた。
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2015.4.26 『神居尻山』(947m)
昨夜は「道民の森」で車中泊。
ここは落ち着く。
心地よい疲労を感じ、澄んだ空の下で日が長くなった夕暮れを楽しみながら飲む酒がうまい!
そして娘のようなHiromiと、またバカっ話しに笑い転げて早めに就寝。
今朝6時20分スタートで『神居尻山』に登った。
Hiromiがこの時期の『神居尻山』に登ってみたいと言ったことを受けてのことだ。
そして私はこの山が大好きであり、四季を通じてもう200回ほど登っている。
『神居尻山』麓にはまだ結構な雪が残っており、GWにここを訪れる人は、何も遊べず困ったことになるだろう。
ここは他の地域に比べ、雪解けがいつもの年より遅いようだ。
『神居尻山』にはほぼ夏道のAコースに沿って登った。
今日はHiromiのルートファインディング訓練とし、先を歩かせた。
しかし辺りは雪がびっしりで、夏道が露出していない部分では多少回り道。
天候は今日も素晴らしく、風景を楽しみながら楽しく登る。
前日8時間のきつい行程を難なくクリアしたHiromiだが、今日も元気いっぱいで、登る登る。
しかし、尾根上部では強風が吹き荒れ。天候のわりに体感温度が低い。
それでも素晴らしい景色を堪能して進めることに感謝。
スタートして2時間40分で頂上に立つも、風が強いため腹ペコのHiromiも我慢して下り始めた。
下りは登山道沿いを外れ、頂上からそのまま北斜面を下った。
沢近くまで下ったところでラーメンタイム。
空腹を満たし沢に下る。
沢に下り立つと、あとは沢沿いに駐車地に向かう。
ところがこのなんでもない沢下りでハプニング。
もう下流で沢はほとんどが開け、スノーブリッジはわずか。
従って何度か渡渉を繰り返さなければならなかった。
そんな中、どうしても水に足を入れて渡らなければならない場面で、突然立ち止まり「怖いよ~ 渡れないよ~」と言い出した。「バカタレ、走れ!」
するとシズシズと渡り出した。
タラタラと歩いて渡るから靴中を濡らした。
水量がのない、なんでもない沢でのできごと。
Hiromiが極端に水を怖がることに驚いた。
最後にそんな出来事が発生したものの、今日も楽しい山旅を満喫し、早めの帰途に着いた。
ここは落ち着く。
心地よい疲労を感じ、澄んだ空の下で日が長くなった夕暮れを楽しみながら飲む酒がうまい!
そして娘のようなHiromiと、またバカっ話しに笑い転げて早めに就寝。
今朝6時20分スタートで『神居尻山』に登った。
Hiromiがこの時期の『神居尻山』に登ってみたいと言ったことを受けてのことだ。
そして私はこの山が大好きであり、四季を通じてもう200回ほど登っている。
『神居尻山』麓にはまだ結構な雪が残っており、GWにここを訪れる人は、何も遊べず困ったことになるだろう。
ここは他の地域に比べ、雪解けがいつもの年より遅いようだ。
『神居尻山』にはほぼ夏道のAコースに沿って登った。
今日はHiromiのルートファインディング訓練とし、先を歩かせた。
しかし辺りは雪がびっしりで、夏道が露出していない部分では多少回り道。
天候は今日も素晴らしく、風景を楽しみながら楽しく登る。
前日8時間のきつい行程を難なくクリアしたHiromiだが、今日も元気いっぱいで、登る登る。
しかし、尾根上部では強風が吹き荒れ。天候のわりに体感温度が低い。
それでも素晴らしい景色を堪能して進めることに感謝。
スタートして2時間40分で頂上に立つも、風が強いため腹ペコのHiromiも我慢して下り始めた。
下りは登山道沿いを外れ、頂上からそのまま北斜面を下った。
沢近くまで下ったところでラーメンタイム。
空腹を満たし沢に下る。
沢に下り立つと、あとは沢沿いに駐車地に向かう。
ところがこのなんでもない沢下りでハプニング。
もう下流で沢はほとんどが開け、スノーブリッジはわずか。
従って何度か渡渉を繰り返さなければならなかった。
そんな中、どうしても水に足を入れて渡らなければならない場面で、突然立ち止まり「怖いよ~ 渡れないよ~」と言い出した。「バカタレ、走れ!」
するとシズシズと渡り出した。
タラタラと歩いて渡るから靴中を濡らした。
水量がのない、なんでもない沢でのできごと。
Hiromiが極端に水を怖がることに驚いた。
最後にそんな出来事が発生したものの、今日も楽しい山旅を満喫し、早めの帰途に着いた。
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2015.4.25 『浜益岳』(1,254m)
いやいや、毎週末よく晴れが続いてくれる。
昨年の積雪期も土日の多くが晴れていた。しかし今年はそれ以上だろう。
大変喜ばしく、天に感謝申し上げたい。
この週末は、金曜の夜出発で浜益に向かった。
真っ暗な中ではあったが、現地で予想より早い雪解けに驚いた。
駐車地であり、起点となる幌の果樹園に、もう雪はなかった。
土曜の朝5時50分スタートで『浜益岳』を目指した。
この日のスタート地点は、『幌天狗』へのスタート地点と同じだ。
『浜益岳』へは普通幌中学校奥か、神社辺りから登る。
そしてそのルートは最近のガイドブックに載っているらしい。
そのせいなのだろう、この季節になると、『浜益御殿』への登山者がわんさと押し寄せる。
数年前の5月下旬に同ルートを登り、下山して林道に連なる車を30数台まで数えたことがある。
そしてその90%以上が『浜益御殿』までの登山者であり、ほんの一握りの健脚者だけが、その先の『浜益岳』や『雄冬山』に足をのばす。
人が多い山を嫌う私は別ルート。幌川沿いの林道を利用する。
こちらは人に会うことがない静かな山旅を楽しめる。そして景色もいい。
林道を1時間半ほど歩くと、幌川に架かる「しょかんべつ橋」を渡る。
その後も歩きやすい林道を詰めるが、適当なところを見計らって『浜益岳』から西に続く尾根に取り付く。
ここからは急登が続き、どんどん高度を上げていく。
そしてみるみるすごい高度感と雄大な風景を目にすることになる。
尾根の頭に上がっても頂上はまだまだ遠く、更に高度を稼がなければならない。
きつい登行が続くのだが、辺りは既に雄大な風景が手に取るように望め、何度も立ち止まってはそれらを写真に納める。
駐車地をスタートして5時間、大きな山体の『浜益岳』頂上に立った。
頂上は風が強く、記念撮影をして即下山。
下山は南側の急な尾根と斜面を一気に下る。
そしてあっと言う間に幌川に降り立ち、「しょかんべつ橋」を基点とした周遊ルートが完結する。
そこからまた約6kmの長い林道をてくてくと駐車地へ向かう。
駐車地に戻って全行程ちょうど8時間。予定とピタリ、同じ時間であった。
今日も素晴らしい風景を堪能しながら、淡々と登り続けたHiromi。
かなりきつい行程だったはずなのだが、終わってみればサラリとやってのけた感じ。
いやあたいしたもんだ。体力がついたなあ。
そこのけ、そこのけ(女性健脚者)Hiromiが通る!
昨年の積雪期も土日の多くが晴れていた。しかし今年はそれ以上だろう。
大変喜ばしく、天に感謝申し上げたい。
この週末は、金曜の夜出発で浜益に向かった。
真っ暗な中ではあったが、現地で予想より早い雪解けに驚いた。
駐車地であり、起点となる幌の果樹園に、もう雪はなかった。
土曜の朝5時50分スタートで『浜益岳』を目指した。
この日のスタート地点は、『幌天狗』へのスタート地点と同じだ。
『浜益岳』へは普通幌中学校奥か、神社辺りから登る。
そしてそのルートは最近のガイドブックに載っているらしい。
そのせいなのだろう、この季節になると、『浜益御殿』への登山者がわんさと押し寄せる。
数年前の5月下旬に同ルートを登り、下山して林道に連なる車を30数台まで数えたことがある。
そしてその90%以上が『浜益御殿』までの登山者であり、ほんの一握りの健脚者だけが、その先の『浜益岳』や『雄冬山』に足をのばす。
人が多い山を嫌う私は別ルート。幌川沿いの林道を利用する。
こちらは人に会うことがない静かな山旅を楽しめる。そして景色もいい。
林道を1時間半ほど歩くと、幌川に架かる「しょかんべつ橋」を渡る。
その後も歩きやすい林道を詰めるが、適当なところを見計らって『浜益岳』から西に続く尾根に取り付く。
ここからは急登が続き、どんどん高度を上げていく。
そしてみるみるすごい高度感と雄大な風景を目にすることになる。
尾根の頭に上がっても頂上はまだまだ遠く、更に高度を稼がなければならない。
きつい登行が続くのだが、辺りは既に雄大な風景が手に取るように望め、何度も立ち止まってはそれらを写真に納める。
駐車地をスタートして5時間、大きな山体の『浜益岳』頂上に立った。
頂上は風が強く、記念撮影をして即下山。
下山は南側の急な尾根と斜面を一気に下る。
そしてあっと言う間に幌川に降り立ち、「しょかんべつ橋」を基点とした周遊ルートが完結する。
そこからまた約6kmの長い林道をてくてくと駐車地へ向かう。
駐車地に戻って全行程ちょうど8時間。予定とピタリ、同じ時間であった。
今日も素晴らしい風景を堪能しながら、淡々と登り続けたHiromi。
かなりきつい行程だったはずなのだが、終わってみればサラリとやってのけた感じ。
いやあたいしたもんだ。体力がついたなあ。
そこのけ、そこのけ(女性健脚者)Hiromiが通る!
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2015.4.19 『多峰古峰山』(661m)
今朝大滝で目覚めると、空はどんよりとした鉛色の雲に覆われ、しかも低くたちこめていた。
標高の高い山々は皆ガスの中。
そこで目標を標高の低い山へ変更することにした。
そんな時、かねてから一度登ってみたいと思っていた『多峰古峰山』が頭に浮かんだ。
標高661mのこの山は、わざわざ出かけるにあたいせず、なかなかその機会を得られないできた。
そんな山に登るのにはちょうどよいきっかけができた。
但し、同行のHiromiは一週間前にも単独で登っており、ちょっと悪いとは思ったが、そんなこともあるさ。
しかしHiromiは喜んで変更を受け入れてくれた。
『多峰古峰山』、私はこれを「たっぷこっぷやま」と読めずにいた。
最近Hiromiに教えられたものだ。
それまでは回りくどいが素直に「たみねこみねやま」と読んでいた。
山の名前は難しい。
北海道の山名はアイヌ語に由来するところが多いため、いっそう読みにくくなる。
7時少し前に支笏湖湖畔の駐車地をスタートした。
雪解けがかなり進んでおり、笹が至るところで起き上がっている。
おまけに夜間もたいして気温が下がらないので、雪が腐っている。
一週間前に登ったHiromiを先行させるも、どうもルートがはっきりしない。
そしてそこは右だ左だと、到底私には納得できないことを言い出す。
それで結局私が目で見て選定したルートを登った。
ただ、ちょっと厄介なことに。
腐ってズボズボ足を取られる雪の中で、北側の雪が豊富な方に回り込んで登るつもりだったのだが、一歩一歩ズボズボ埋まる雪に嫌気がさし、適当なところで急な斜面に取り付いた。
これが多少笹との戦いとなり、少々苦労をした。
しかしそれも長くは続かず、徐々に北側へ回り込み急登を経て頂上東側のピークに上がった。
あとは稜線上の尾根を詰めて頂上へ。
Hiromiから話しは聞いていたが、まあ見事な眺めだ。
支笏湖を中心とした山々の風景を眺めるなら、支笏湖周辺ではこの山が一番ではなかろうか?
その景色を目にできただけで、今日この山に登って本当に良かったと、心から思わせてくれる。
頂上で朝食のラーメンを食べて下山。
下山後もう一座に登る予定だったが、先週中から出張で金曜の夜遅くに帰宅したHiromiの疲労がひどいため、中止して早々に帰途に着いた。
標高の高い山々は皆ガスの中。
そこで目標を標高の低い山へ変更することにした。
そんな時、かねてから一度登ってみたいと思っていた『多峰古峰山』が頭に浮かんだ。
標高661mのこの山は、わざわざ出かけるにあたいせず、なかなかその機会を得られないできた。
そんな山に登るのにはちょうどよいきっかけができた。
但し、同行のHiromiは一週間前にも単独で登っており、ちょっと悪いとは思ったが、そんなこともあるさ。
しかしHiromiは喜んで変更を受け入れてくれた。
『多峰古峰山』、私はこれを「たっぷこっぷやま」と読めずにいた。
最近Hiromiに教えられたものだ。
それまでは回りくどいが素直に「たみねこみねやま」と読んでいた。
山の名前は難しい。
北海道の山名はアイヌ語に由来するところが多いため、いっそう読みにくくなる。
7時少し前に支笏湖湖畔の駐車地をスタートした。
雪解けがかなり進んでおり、笹が至るところで起き上がっている。
おまけに夜間もたいして気温が下がらないので、雪が腐っている。
一週間前に登ったHiromiを先行させるも、どうもルートがはっきりしない。
そしてそこは右だ左だと、到底私には納得できないことを言い出す。
それで結局私が目で見て選定したルートを登った。
ただ、ちょっと厄介なことに。
腐ってズボズボ足を取られる雪の中で、北側の雪が豊富な方に回り込んで登るつもりだったのだが、一歩一歩ズボズボ埋まる雪に嫌気がさし、適当なところで急な斜面に取り付いた。
これが多少笹との戦いとなり、少々苦労をした。
しかしそれも長くは続かず、徐々に北側へ回り込み急登を経て頂上東側のピークに上がった。
あとは稜線上の尾根を詰めて頂上へ。
Hiromiから話しは聞いていたが、まあ見事な眺めだ。
支笏湖を中心とした山々の風景を眺めるなら、支笏湖周辺ではこの山が一番ではなかろうか?
その景色を目にできただけで、今日この山に登って本当に良かったと、心から思わせてくれる。
頂上で朝食のラーメンを食べて下山。
下山後もう一座に登る予定だったが、先週中から出張で金曜の夜遅くに帰宅したHiromiの疲労がひどいため、中止して早々に帰途に着いた。
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2015.4.18 『有珠山』(737m)
土曜の朝出発で『有珠山』を目指した。
毎年登っている山の一つだが、こんな早い時期に出かけるのは初めてだ。
まだまだ雪の山を歩きたい時期なので。
土曜日日帰り参加のAotaと、壮瞥町「北の湖記念館」で合流し、登山口へ移動。
Aotaは初めて登る山だ。
『有珠山』は予想通り雪がなかった。
まだ4月の中旬だというのに全くない。さすが小雪地帯。
今年初の登山道歩き(外輪山までは…)だ。
HiromiとAotaには、あらかじめ夏靴を用意するよう指示しておいた。
9時ちょうど、登山口をスタートした。
久々の夏道はスリップすることがなく歩きやすい。
従って、どんどん歩を進められる。
周りを見ると、落葉樹ばかりの林にまだ若葉が出ることはなく、木の間越しに遠くの景色が見て取れ、日の光も樹林の底まで降り注ぐ。実に気持ちがよい。
HiromiとAotaは、久しぶりの対面に会話が弾み、おしゃべりを楽しみながらの登行だ。
そしてスタートして1時間で外輪山に上がった。
そこから見る『有珠山』西の尾根は、何度見ても迫力がある。
しばらく休憩して、更に進む。
一般登山者はここまでだが、頂上に立たなくてはこの山に登った意味がない。
外輪山西の端から一旦下って林道へ。
しばらく北に向かって歩き、先ほど目にした迫力ある西の尾根の末端に取り付き、火口原を見おろせるピークを目指し、急登のアルバイトに耐える。
振り返れば洞爺湖を眼下に見下ろす、素晴らしいロケーションだ。
しかし、二人にそれを楽しんでいる余裕はない。
ただただきつさに耐え、遮るもののないピークに立つ。
ここから見下ろす火口原がまた迫力満点で、たかだか700mちょっとの低山で、こんなに楽しめるところを他に覚えがない。
その後は北にそびえる頂上を目指し、多少のアップダウンを越えて行くが、見た目ほど時間はかからず、360度遮るもののない頂上のひととなる。
但し、黄砂のせいなんだろうか、空気が濁って遠くを見通せない。
頂上で昼食をとったあとは、一旦火口原に下り、また一種独特の風景を楽しんで下山した。
総行程5時間弱の楽しい山旅であった。
下山後蟠渓温泉で汗を流し、Aotaは帰途に着いた。そして我々は大滝にて車中泊。
乾いた喉に早い時間から“のどごし生”を流し込んで、「う、うめーっ!!」
毎年登っている山の一つだが、こんな早い時期に出かけるのは初めてだ。
まだまだ雪の山を歩きたい時期なので。
土曜日日帰り参加のAotaと、壮瞥町「北の湖記念館」で合流し、登山口へ移動。
Aotaは初めて登る山だ。
『有珠山』は予想通り雪がなかった。
まだ4月の中旬だというのに全くない。さすが小雪地帯。
今年初の登山道歩き(外輪山までは…)だ。
HiromiとAotaには、あらかじめ夏靴を用意するよう指示しておいた。
9時ちょうど、登山口をスタートした。
久々の夏道はスリップすることがなく歩きやすい。
従って、どんどん歩を進められる。
周りを見ると、落葉樹ばかりの林にまだ若葉が出ることはなく、木の間越しに遠くの景色が見て取れ、日の光も樹林の底まで降り注ぐ。実に気持ちがよい。
HiromiとAotaは、久しぶりの対面に会話が弾み、おしゃべりを楽しみながらの登行だ。
そしてスタートして1時間で外輪山に上がった。
そこから見る『有珠山』西の尾根は、何度見ても迫力がある。
しばらく休憩して、更に進む。
一般登山者はここまでだが、頂上に立たなくてはこの山に登った意味がない。
外輪山西の端から一旦下って林道へ。
しばらく北に向かって歩き、先ほど目にした迫力ある西の尾根の末端に取り付き、火口原を見おろせるピークを目指し、急登のアルバイトに耐える。
振り返れば洞爺湖を眼下に見下ろす、素晴らしいロケーションだ。
しかし、二人にそれを楽しんでいる余裕はない。
ただただきつさに耐え、遮るもののないピークに立つ。
ここから見下ろす火口原がまた迫力満点で、たかだか700mちょっとの低山で、こんなに楽しめるところを他に覚えがない。
その後は北にそびえる頂上を目指し、多少のアップダウンを越えて行くが、見た目ほど時間はかからず、360度遮るもののない頂上のひととなる。
但し、黄砂のせいなんだろうか、空気が濁って遠くを見通せない。
頂上で昼食をとったあとは、一旦火口原に下り、また一種独特の風景を楽しんで下山した。
総行程5時間弱の楽しい山旅であった。
下山後蟠渓温泉で汗を流し、Aotaは帰途に着いた。そして我々は大滝にて車中泊。
乾いた喉に早い時間から“のどごし生”を流し込んで、「う、うめーっ!!」
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2015.4.12 乃々
2015-04-12 / 日記
今日は月に一度定めてある、孫の乃々と遊ぶ日だ。
私たち夫婦に孫はひとりだけ。
乃々は札幌市の中心部に住んでおり、日曜の朝迎えに行き、一日一緒に遊んで夕方送り届ける。
今5歳になったが、2歳から5歳の誕生日を過ぎるまで、土曜の夕方迎えに行って、一泊させていた。
ところが5歳になると色々な状況がわかってきて、土曜の夕方連れてくると、突然「おうちかえりたい」と言い出した。
それならとってもかわいそうで置いておくわけにはいかないので、すぐ送り届けた。
それからは日曜日一日だけのお付き合いとしている。
今日は天気が良く、気温も高かったので外遊び。
野幌運動公園で遊んできた。
広いところが大好きな私に似たのか、乃々も広いところが大好きで、突然「アハハ、アハハ・・・」と笑い出して走り出す。
これはもっと小さい頃からの仕草で、こちらも大笑いしてしまう。
とにかく広いところに出た途端、「アハハ、アハハ・・・」なのだ。
そんな乃々、大きいし痛いしで、とっても目の中になんか入れられはしないが、めんこいんだわぁ~
野幌運動公園にはもう何度も乃々を連れて出かけているが、色々遊べて乃々も気に入っている。
そう、子どもは遊具やおもちゃがなくても、何だって遊び道具になる。
地を走る小さなアリでさえ、乃々にとってはかっこうの遊び相手だ。
そんな乃々を相手にしていると、とにかく疲れる。
何もしなくても、ただ一緒にいるだけで精気を吸い取られていくように眠くなる。
しかし決して寝せてはくれない。
車中で昼食を摂り、ウトウトすると、「ジジ、起きて! 外行くよ!」(ハイハイ・・・)
そうして絶対に昼寝なんかしない乃々だが、夕方送って行く車がスタートすると、突然怪しい顔つきになり、コロッと寝てしまう。
そしてぐっすりだ。
いいわなあ、いいだけ大騒ぎをして、それが終わるとコロッ・・・
あどけない乃々だぁ・・・
私たち夫婦に孫はひとりだけ。
乃々は札幌市の中心部に住んでおり、日曜の朝迎えに行き、一日一緒に遊んで夕方送り届ける。
今5歳になったが、2歳から5歳の誕生日を過ぎるまで、土曜の夕方迎えに行って、一泊させていた。
ところが5歳になると色々な状況がわかってきて、土曜の夕方連れてくると、突然「おうちかえりたい」と言い出した。
それならとってもかわいそうで置いておくわけにはいかないので、すぐ送り届けた。
それからは日曜日一日だけのお付き合いとしている。
今日は天気が良く、気温も高かったので外遊び。
野幌運動公園で遊んできた。
広いところが大好きな私に似たのか、乃々も広いところが大好きで、突然「アハハ、アハハ・・・」と笑い出して走り出す。
これはもっと小さい頃からの仕草で、こちらも大笑いしてしまう。
とにかく広いところに出た途端、「アハハ、アハハ・・・」なのだ。
そんな乃々、大きいし痛いしで、とっても目の中になんか入れられはしないが、めんこいんだわぁ~
野幌運動公園にはもう何度も乃々を連れて出かけているが、色々遊べて乃々も気に入っている。
そう、子どもは遊具やおもちゃがなくても、何だって遊び道具になる。
地を走る小さなアリでさえ、乃々にとってはかっこうの遊び相手だ。
そんな乃々を相手にしていると、とにかく疲れる。
何もしなくても、ただ一緒にいるだけで精気を吸い取られていくように眠くなる。
しかし決して寝せてはくれない。
車中で昼食を摂り、ウトウトすると、「ジジ、起きて! 外行くよ!」(ハイハイ・・・)
そうして絶対に昼寝なんかしない乃々だが、夕方送って行く車がスタートすると、突然怪しい顔つきになり、コロッと寝てしまう。
そしてぐっすりだ。
いいわなあ、いいだけ大騒ぎをして、それが終わるとコロッ・・・
あどけない乃々だぁ・・・
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2015.4.11 トレーニング登山
この週末は土曜出勤と日曜は孫と遊ぶため、山に出かけられない。
そんな金曜の終業後、札幌市西区発寒の銭湯「湯屋サーモン」に寄って仕事の汗を流し、『手稲山』の麓へ向かった。
車中泊をして土曜の朝、『千尺高地』(492m)に登ってから出勤するのだ。
私は山登りに関わるトレーニングとして、登ること以外には何もしない。
ただ、その回数が人とはケタが違う。
「山登りの一番のトレーニングは、やはり山登り」というのが私の持論であり、それを実践してきた。
そもそも私は肉体労働者(配送)であることから、仕事そのものが筋力トレーニングとなる。
そして山登りに必要な筋力、心肺機能は山登りで維持する。
この歳になると、もはや「強化」はできず、維持することこそがベストである。
そんなことを心がけ、今日のようなトレーニング登山を含めて、2001年から年間100回以上の山登りを連続14年続けている。
更に、ここ5年は200回以上の山登りをこなしてきた。
山登りの回数を意識して、目標を定めることを私は推奨する。
回数が増えると、自動的にトレーニングになり、筋力、心肺機能が向上してゆくのだから。
常に同行しているHiromiが良い例だ。
Hiromiは2年近く前に知り合った頃は「私歩くの遅いんですぅ・・・」などと口にしていたが、すぐに私の影響を受けて昨年は年間165回の山登りをこなした。
そんなトレーニングの賜物として、昨秋日帰りで『伏美岳』~『ピパイロ岳』~『1967m峰』を踏破した。
トレーニング登山として最も多く登るのが、この『千尺高地』だ。
旧千尺スキー場だが、私の好む広さと自然がある。
私は「千尺トレ」で二度ヒグマに遭遇しているし、林の中で吠える声は何度となく耳にしている。
190万都市を眼下に見据えたこの自然。
札幌ってホント、いい街でないかい!?
そんな金曜の終業後、札幌市西区発寒の銭湯「湯屋サーモン」に寄って仕事の汗を流し、『手稲山』の麓へ向かった。
車中泊をして土曜の朝、『千尺高地』(492m)に登ってから出勤するのだ。
私は山登りに関わるトレーニングとして、登ること以外には何もしない。
ただ、その回数が人とはケタが違う。
「山登りの一番のトレーニングは、やはり山登り」というのが私の持論であり、それを実践してきた。
そもそも私は肉体労働者(配送)であることから、仕事そのものが筋力トレーニングとなる。
そして山登りに必要な筋力、心肺機能は山登りで維持する。
この歳になると、もはや「強化」はできず、維持することこそがベストである。
そんなことを心がけ、今日のようなトレーニング登山を含めて、2001年から年間100回以上の山登りを連続14年続けている。
更に、ここ5年は200回以上の山登りをこなしてきた。
山登りの回数を意識して、目標を定めることを私は推奨する。
回数が増えると、自動的にトレーニングになり、筋力、心肺機能が向上してゆくのだから。
常に同行しているHiromiが良い例だ。
Hiromiは2年近く前に知り合った頃は「私歩くの遅いんですぅ・・・」などと口にしていたが、すぐに私の影響を受けて昨年は年間165回の山登りをこなした。
そんなトレーニングの賜物として、昨秋日帰りで『伏美岳』~『ピパイロ岳』~『1967m峰』を踏破した。
トレーニング登山として最も多く登るのが、この『千尺高地』だ。
旧千尺スキー場だが、私の好む広さと自然がある。
私は「千尺トレ」で二度ヒグマに遭遇しているし、林の中で吠える声は何度となく耳にしている。
190万都市を眼下に見据えたこの自然。
札幌ってホント、いい街でないかい!?
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2015.4.5 『徳富岳』(929m)
今朝新十津川町南幌加の車中泊地で、早朝札幌の自宅を出て車を走らせたToshiと合流した。
天気予報がガラリと変わり、日曜も太陽がサンサンとふりそそぐことになったので、Toshiを呼び寄せた。
6時スタートで『徳富岳』を目指した。
この山には近年毎年登っている。
そんなお気に入りの山は、私のオリジナルルートから登るのだが、人がおらず大変静か。
私は出身が滝川市で、中学校に通っていた頃から校舎の窓越しに、険しい東斜面をこちらに向けているこの山を眺め、「いつか登ってみたいなあ」と、憧れの念を抱いていた。
それから数十年を過ぎ、何度か通い、複雑な尾根を把握して頂上に至った。
そのときの感動を今も忘れない。
『徳富岳』はToshiが初めて、Hiromiは昨年に続き二度目だ。
スタートして頂上直下の急登に入るまでは、カリカリの雪面が続き、スノーシューのアイゼンがよく効く。
従って、これまでで一番スピードが速かったであろう。
深い雪の中の登行とは違い、足元が軽快だと自然にスピードが上がり、それにつれてHiromiが遅れがちになる。
それは仕方のないことであり、別に問題でもない。
とにかく楽しく歩を進め、樹林帯を下り『徳富岳』直下の沢底に降り立つ。
そしてそこから急登、急登の連続だ。
しかし、我が『ミニ山の会』メンバーは健脚。
休むことなく淡々と歩を進め頂上手前のピークへ。
写真を見ておわかりのように、この山は3つのピークを持つ。
そのどれが、いや南端と北の端のピークのどちらが頂上か?
GPSを持たない私は正直わからなかった。
しかし、今日それを使いこなすToshiが同行したので、頂上は北のピークと判明。
ところが頂上は広く、あまり感動がない。
てきることならば、南のピークが頂上であってほしかった。
ただ、かなりの強風が吹き荒れていたため、両ピークとも長居はせず、速やかに下山を開始した。
途中風のないところで昼食を摂り、また沢底まで下り、てくてくと樹林帯を登り返した。
何度訪れても素晴らしい『徳富岳』。
全行程7時間ちょうどの山旅を、3人揃って大満足で終了した。
いやあ、素晴らしい2日間に感謝!
天気予報がガラリと変わり、日曜も太陽がサンサンとふりそそぐことになったので、Toshiを呼び寄せた。
6時スタートで『徳富岳』を目指した。
この山には近年毎年登っている。
そんなお気に入りの山は、私のオリジナルルートから登るのだが、人がおらず大変静か。
私は出身が滝川市で、中学校に通っていた頃から校舎の窓越しに、険しい東斜面をこちらに向けているこの山を眺め、「いつか登ってみたいなあ」と、憧れの念を抱いていた。
それから数十年を過ぎ、何度か通い、複雑な尾根を把握して頂上に至った。
そのときの感動を今も忘れない。
『徳富岳』はToshiが初めて、Hiromiは昨年に続き二度目だ。
スタートして頂上直下の急登に入るまでは、カリカリの雪面が続き、スノーシューのアイゼンがよく効く。
従って、これまでで一番スピードが速かったであろう。
深い雪の中の登行とは違い、足元が軽快だと自然にスピードが上がり、それにつれてHiromiが遅れがちになる。
それは仕方のないことであり、別に問題でもない。
とにかく楽しく歩を進め、樹林帯を下り『徳富岳』直下の沢底に降り立つ。
そしてそこから急登、急登の連続だ。
しかし、我が『ミニ山の会』メンバーは健脚。
休むことなく淡々と歩を進め頂上手前のピークへ。
写真を見ておわかりのように、この山は3つのピークを持つ。
そのどれが、いや南端と北の端のピークのどちらが頂上か?
GPSを持たない私は正直わからなかった。
しかし、今日それを使いこなすToshiが同行したので、頂上は北のピークと判明。
ところが頂上は広く、あまり感動がない。
てきることならば、南のピークが頂上であってほしかった。
ただ、かなりの強風が吹き荒れていたため、両ピークとも長居はせず、速やかに下山を開始した。
途中風のないところで昼食を摂り、また沢底まで下り、てくてくと樹林帯を登り返した。
何度訪れても素晴らしい『徳富岳』。
全行程7時間ちょうどの山旅を、3人揃って大満足で終了した。
いやあ、素晴らしい2日間に感謝!
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2015.4.4 『686mピーク』
昨日土曜日は、増毛山地南の端に位置する、無名の『686mピーク』に登った。
ただ、はじめからこの山を目指して出かけたわけではない。
当初は『大滝山』に登るべくスタートした。
『大滝山』へは随分昔から登ることを考え、最も妥当な「徳富ダム」工事現場からの入山を試みたが、約20年の長きにわたり工事が続けられたこのダムに至る車道には立派なゲートが設けられ、日中は警備員が常駐して、関係車両以外の入場を拒んできた。
その間いくつかの同ルートから『大滝山』登頂の報に接したが、その方たちは運がよかったのだろうとしか言いようがない。
昨年あたりに竣工したと思われる「徳富ダム」を今朝7時にスタートした。
ところが早速予測を覆された。
渇水期のダムゆえ、貯水量はわずかと推測し、早めに徳富川左岸に降り立ち、左岸を詰めて『大滝山』に至る広い尾根の末端に取り付くつもりだった。
ところがダム湖はほぼ満水状態で、まだ結氷してはいるものの、岸辺の氷は解けてエメラルドグリーンの湖水が美しい。
左岸は急峻な崖状地形が続き攻められない。
やむなく「徳富トンネル」を抜けて橋を渡り、いったん右岸に降り立った。
しかしそれは嫌な予感通りの結末をもたらした。
水量の豊富な徳富川を渡って左岸に戻ることができないのだ。
それでもひとりならなんとでもするが、Hiromiを連れては無理だ。
あきらめて、とりあえず南側の丘陵地帯に登り、しばらく南西に向かって歩いていると、広い平原の向こうに小高いピークが見えてきた。
そしてすぐにピンときた。
『686mピーク』だ。
この低山は、昔から道道滝川~浜益線を車で走るたびに目にし、「あの上に立ってみたい」と思い続けたものだった。
それがこんなかたちで実現しようとは・・・
丘陵地帯はとにかく平坦で広い。
広いところが大好きな私にはうってつけの風景だ。
暖かい春の日差しを浴び、楽しい気分で頂上へ。
絶景だ!
そこには360°の大展望が広がっていた。
目指す『大滝山』には登れなかったが、何も悔いの残らない、素晴らしい山旅であった。
『大滝山』はもっと寒い時期、全面結氷した湖面をスキーで歩ききることで再トライしよう。
ただ、はじめからこの山を目指して出かけたわけではない。
当初は『大滝山』に登るべくスタートした。
『大滝山』へは随分昔から登ることを考え、最も妥当な「徳富ダム」工事現場からの入山を試みたが、約20年の長きにわたり工事が続けられたこのダムに至る車道には立派なゲートが設けられ、日中は警備員が常駐して、関係車両以外の入場を拒んできた。
その間いくつかの同ルートから『大滝山』登頂の報に接したが、その方たちは運がよかったのだろうとしか言いようがない。
昨年あたりに竣工したと思われる「徳富ダム」を今朝7時にスタートした。
ところが早速予測を覆された。
渇水期のダムゆえ、貯水量はわずかと推測し、早めに徳富川左岸に降り立ち、左岸を詰めて『大滝山』に至る広い尾根の末端に取り付くつもりだった。
ところがダム湖はほぼ満水状態で、まだ結氷してはいるものの、岸辺の氷は解けてエメラルドグリーンの湖水が美しい。
左岸は急峻な崖状地形が続き攻められない。
やむなく「徳富トンネル」を抜けて橋を渡り、いったん右岸に降り立った。
しかしそれは嫌な予感通りの結末をもたらした。
水量の豊富な徳富川を渡って左岸に戻ることができないのだ。
それでもひとりならなんとでもするが、Hiromiを連れては無理だ。
あきらめて、とりあえず南側の丘陵地帯に登り、しばらく南西に向かって歩いていると、広い平原の向こうに小高いピークが見えてきた。
そしてすぐにピンときた。
『686mピーク』だ。
この低山は、昔から道道滝川~浜益線を車で走るたびに目にし、「あの上に立ってみたい」と思い続けたものだった。
それがこんなかたちで実現しようとは・・・
丘陵地帯はとにかく平坦で広い。
広いところが大好きな私にはうってつけの風景だ。
暖かい春の日差しを浴び、楽しい気分で頂上へ。
絶景だ!
そこには360°の大展望が広がっていた。
目指す『大滝山』には登れなかったが、何も悔いの残らない、素晴らしい山旅であった。
『大滝山』はもっと寒い時期、全面結氷した湖面をスキーで歩ききることで再トライしよう。
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