北海道の山野でとことん遊ぶ!!
I am Amigo!
2025.1.26 『瀧澤』(タキザワ・154m) 明るい丘陵地帯で
先日の日曜日は、
本当によく晴れた!
午前中「月形」で素晴らしい風景を眺めた後、
もったいないので、
短時間で登れる一座に寄った。
それは同じく月形町で、
「月形ダム」に向かう町道の、
中野地区から入山する三等三角点。
町道を走って行くと、
最終人家の前で、
車両が5~6台道路脇に停まっていた。
見るとスノーモビルを積載できるトラックが多い。
それで「月形」の山中で爆音を轟かせてやってきた連中が、
ここを起点に入山したことが分かった。
農家の目の前にずらりと車を停めて、
さぞかし家人は迷惑に思っていたことだろう。
それにしても午後になっても戻ってきていない。
自らの脚を使うことなく、
機械の力に頼って山に入るのだから、
いくら防寒対策をしても、
長時間に及ぶ山中滞在は寒いだろうに・・・
最終人家の先にある、
倉庫だけの廃屋近くに駐車スペースを見つけた。
この冬は雪が少ないので、
除雪活動が有利なため、
いつも車一台分しか開けられていない農道が、
この度は広々と除雪されていた。
廃屋倉庫の前で、
農道を離れて尾根の末端に取り付いた。
はじめはきつい斜度だが、
それを登りきると平たんになり、
その後は樹林の中の、
広い尾根を徐々に登って行く。
樹林の中で視界は効かないが、
時折木々の切れ間から、
純白の『ピンネシリ山』(1,100m)~『隈根尻山』(971m)の山並みが見える。
それにしても、
視界の効かない樹林帯を歩いていても、
青空と言うのはいいもので、
その青空を望めるだけで気持ちよく歩ける。
歩きやすい雪面を、
ゆる~く ゆる~く歩いて、
三等三角点「瀧澤」。
ほんのりと小高いところがピークで、
無積雪期だと、
もう廃道に近い林道のすぐ脇にある三角点だ。
ここの標石は、
確か角が欠けていたような・・・
下山は同ルートを引き返した。
陽が燦々と降り注ぎ、
空はどこまでも青く、
とにかく気持ちがいい!
そして樹林を抜けて田園に下ると快晴で、
駐車地に戻って振り返れば、
『隈根尻山』(971m)~『三角山』(708m)の、
美しい山並みが、
谷の奥に広がっていた。
更に帰途で新篠津町を走っていると、
樺戸山地全体の美しい姿をとらえることができた。
晴天に恵まれた、
素晴らしい一日を楽しめたことに感謝!
また、山に出かけるのに、
除雪の心配をしなくていい、
なんとも平和な冬だぁ・・・
2025.1.26 『月形』(ツキガタ・305m) 必ず登りたくなる山へ!
積雪期になると、
必ず行きたくなる山がある。
その中の一つが「月形」だ。
先日の日曜日は天気予報でも「晴れ」とのことだったので、
今年も行ってみることにした。
この日の朝Hiromiを迎えに行き、
月形町に向かった。
1月に入ってからほとんど雪が降らず、
道路はどこもアスファルト路面だ。
走りやすいがタイヤが減ることを、
多少なりとも気になる小市民。
月形町豊ヶ丘で、
「豊ヶ丘貯水池」そばの農道脇に駐車。
私が路上駐車することなぞ、
全くと言っていいほどないが、
ここには適当な駐車スペースを見いだせず、
やむなく路駐だ。
ただ、一日に走る車が何台もないであろう、
と思われる農道だ。
準備を整えて「豊ヶ丘貯水池」に向かった。
このところの暖気で、
雪面がよく締まって歩きやすい。
小型のスノーシューでもよいが、
下山時に気温上昇のため雪が腐る心配があるので、
大型のものを使う。
貯水池奥で西向きの尾根に取り付いた。
広葉樹林の中の明瞭な尾根を登って行く。
この前日の土曜日は、
仕事で山に出かけられなかったHiromiが、
思いっきり体力を消耗しようと言うのか、
やけに速くてすぐに姿が見えなくなってしまう。
写真を撮るのに困るからと、
何度言ってもききやしない。
西向きの尾根を登りきると傾斜が落ちて、
尾根の方向が北向きに変わる。
それを少し行くと、
再び西に一旦下降する尾根が現れるので、
これに乗り換える。
締まった雪面を慎重に急下降すると、
南西方向に目指す「月形」の、
白く美しい姿が望める。
そしてここからは、
ほとんど遮るもののない風景の中の歩行となる。
尾根筋から北には『三角山』(708m)が、
端整な頂上部をのぞかせている。
晴天の中でのこのルートの歩行は実に楽しい。
280で一旦「樺戸林道」に合流する。
すると林道上には、
スノーモビルの古いキャタピラ痕が残っていた。
今度はその上を歩いて進む。
林道の左手に樹木が全くなくなる部分から、
空知平野が見渡せる。
そして周りの風景も美しい。
林道に合流して1kmほど歩き、
目指すピークに続く尾根に取り付いた。
するとけたたましい音が聞こえてきた。
ウィーン、ウィーン、ウィーン!!
スノーモビルのエンジン音だ。
それが爆音を轟かせて、
どんどん近付いてくる。
樺戸林道を走行しているのだ。
そして我々が進む尾根の直下を通過した。
その数5台!
二人乗りをしているモービルもあった。
中にはこちらを見上げている者もいた。
林道上に残した我々のスノーシューの跡を見て、
人が入っていることを知ったのだろう。
とにかく音がうるさい上、
排気ガスがひどい臭いをまき散らしている。
スノーモビルの一団は、
「月形」のピーク基部で止まり、
一旦エンジンを切った。
その後ピークまで上がってくるのかと、
ひじょうに嫌な気分だったが、
再びエンジンを始動した後は、
そのまま奥へと走り去って行った。
ホッ・・・
二等三角点「月形」のピークに、
例の黄色地に黒文字の私製標識が付けられていた。
これも例によって、
ピークに立つ白樺の幹にビスを打ち込んでとめていた。
この標識が夕張の「空池山」や、
栗山の「天狗山」、あるいは厚真町の「鬼武士」で外されたのを目にしてきた。
誰がどういう意図で外したのかはわからないが、
これもいずれは取り外されるのか?
山頂から少し東に移動すると、
北から東を経由して南までが、
一切遮るもののない世界として見渡せる。
これが「月形」へと足を運びたくなる最大の要因だ。
そんな風景にしばし見入って下山を開始した。
スノーモビルの一団が戻ってこなければいいと願いつつ歩いたが、
もうその騒音を耳にすることはなかった。
また楽しく復路でアップダウンを繰り返し、、
最後の下りを前にして昼食とした。
そしてまぶしい陽光の中を下山。
来シーズンも必ず訪れることになると確信し、
晴天を更に楽しむべく、
もう一座へと向かった。
2025.1.12 『二番川』(290m) 『ピンネシリ山』~『神居尻山』の展望台へ
1月の三連休中日は、
天候が安定していたので、
樺戸山地で活動することにした。
私の住む辺りでは、
年末年始から天候がほぼ安定しており、
除雪をしたのが二日間だけだった。
しかも、降雪量が少なく、
すぐに終わってしまう程度。
そんな安定した天候が、
10日を過ぎてもまだ続いている。
こんな年も珍しい。
過去には10日直前に、
家のドアが開かないくらいの、
とんでもない大雪に見舞われたこともあった。
おかげて除雪のない楽な正月を過ごせた。
この朝の起床が6時半。
いつもなら午前3時か4時に目が覚めて、
トイレに起きると、
もう眠れずベッドの中でグダグダ時間が過ぎるのを待ち、
6時に起床する。
ところがこの朝と前日の朝は、
目が覚めると6時半を過ぎていた。
風邪のため服用していた、
咳止めが効いていたせいだろう。
おかげでのどの痛みがかなり軽減した。
ただ、起きると咳がゲホゲホと出だすので、
日中も咳止めを服用した。
8時前に家を出て、
当別町へと車を走らせた。
そして道々を浜益方向へと向かい、
青山地区で地理院地図に、
「梅村牧場」と記された近くの道々脇に駐車。
そこには毎冬駐車できるスペースが確保されている。
駐車地からいきなり道路反対側の雪の中へ。
そして急傾斜を登った。
すると広い平原となる。
ここは昨秋勝手に車を停めたのが気に入らないと、
地主に通報されたところだ。
山から下りると警察官が待ち構えていて、
事情聴取をされた。
離農した農家が置き去りにした、
ただの原野だと思ったんだけどねえ。
雪原を縦断すると、
見覚えのある林道入口だ。
昨秋はこの林道を雑草が覆っていたっけ。
雪面は表面に少々新雪が載っているものの、
その下は寒暖を繰り返してできた、
やや固い層になっており、
スノーシューを深く取られることはない。
はじめは林道を歩いたが、
そのうち放牧地が現れるので、
そちらの広い風景が魅力的で、
その中を歩く場面も。
ただ長くは続かないので、
また林道に戻って登って行く。
まだ咳止めを服用しているような状態なので、
斜度が増すと胸が苦しく呼吸が辛い。
スタートして3kmほどで、
「二番川」の基部に達した。
ひとりラッセルと呼吸が苦しいせいで、
けっこう時間が経過していた。
最後は林道を離れて小尾根に取り付き、
その先で三等三角点「二番川」。
このピークは東側に樹木がないので、
ちょうど『ピンネシリ山』から『神居尻山』が、
目の前に鎮座している感じだ。
この両山の素晴らしい展望台になっている。
そんな展望台で昼食とした。
下山は同ルートを引き返したが、
放牧地が現れると、
それに入ったり出たりして風景を楽しんだ。
放牧地は林道の両側に現れるので、
その出入りも次から次へと言った感じで慌ただしい。
しかし、どこに入っても景色が素晴らしい。
また、トドマツの林を覗くと、
新しいヒグマの爪痕が残されていたが、
放牧された牛たちは被害を受けなかったのだろうか?
このルートの登りは『神居尻山』を眺めながら、
下山は『別狩岳』(南)を眺めながらになるいいルートだ。
また、登りでは上空を覆う雲が多かったが、
下るほどに晴れ渡り、
駐車地に着くころには青空が大きく広がっていた。
2025.1.3 『金沢』(126m) 雪に降られるのは嫌だ~
正月3日の朝は一人で家を出て、
樺戸山地の南端へと向かった。
Hiromiの都合でしばらく別行動となるので、
燃料費節約のため、
極力近場で活動する。
現段階でのガソリン価格が、
174円/ℓ!(モダ石油)
たけぇ~
この日は午前中いっぱい降らない、
との天気予報に従って出かけたものだったが・・・
当別町金沢地区に入ると、
上空に雪雲と青空の境界が見られた。
それもいつもとは逆で、
北側が青空で南側に雪雲だ。
どうりで家を出てから当別町に入るまで、
ずうっと雪が降り続いていたわけだ。
金沢地区の「金沢神社」前を駐車地とし、
「金沢」(二等三角点)~「伊達山」を歩くことにして、
神社の鳥居をくぐった。
そしてすぐ尾根の末端に取り付いた。
この登りが急で、
四苦八苦してようやく神社の裏手に上がった。
登りきってしまうと、
尾根筋の歩行は楽だ。
立派な針葉樹林の尾根を登って行くと、
作業道に出るので、
これを利用して更に登って行く。
駐車地に着いた時晴れていた空が、
次第に曇ってきて嫌な予感だ。
尾根筋の木の間越しに、
「ふくろうの湯」の建物が見えたが、
今は営業しているのだろうか?
営業したり休んだりを繰り返して、
現在は休業中のように見えた。
作業道両側のトドマツ林が美しい。
そして時折樹木の切れ間から、
空知平野の田園地帯が見える。
作業道は傾斜を増し、
それを登りきると、
東西に走る尾根上にのった。
これを西に向かって歩いて行く。
すると雪が降り出した。
雪はみるみる強くなり、
遠くの景色が降る雪に曇って見えない。
西に向かう尾根が、
南北に走る広い林道に出て、
目の前の「金沢」に登って行く。
そして二等三角点「金沢」。
ピークに立つとひどい降りようになった。
正直雪は雨同様嫌いだ。
雪が降りしきる中の歩行は、
雨の中を歩くのと同様の不快感を感ずる。
嫌気がさして「伊達山」に向かうのをやめ、
下山することにした。
その場で女房にlineを入れ、
昼食は家に帰って食べるので、
飯を炊いてくれるよう頼んだ。
下山を開始して、
しばらく下って行くと、
突然上空に青空が広がり、
陽が射してきた。
しかし一旦ガタガタに下がったモチベーションは、
再び上げるのが難しく、
迷うことなくそのまま下山。
そして駐車地が近付くと、
再び雪が降り出した。
結局この日は「雪」!
それにしても落ち着かない空模様だったし、
天気予報も相変わらず精度が悪い。
昼前には帰宅して、
出かけている間に降り積もった雪を除雪して、
女房とゆっくり昼食とした。
2024.11.16 『高岡山』(137m) 大空と大地の中を行く!
11月の第三週週末の朝、
当別町で「茂平沢」への未体験林道を歩いていると、
すこぶる天気がいいので、
広い景色が見たくなった。
そんなとき今回の「高岡山」は最高だ!
そこには遮るもののない、
ただただ広い風景が広がる。
この日の午前中、
当別町弁華別で茂平沢を抜け、
一旦道々に戻って、
すぐ近くで「パンケチュウベシナイ川」に沿って、
西に伸びる農道に入った。
狭いが舗装された農道を走って行く。
農道は3kmほどで斜度を増し、
明らかに登りとなる。
この登りに入った地点から、
農道が林道に変わるものと思われる。
そしてこの林道のほぼ最高標高辺りで、
「高岡山」へと続く林道が現れるので、
その入口の向かい側の空き地を駐車地とした。
「高岡山」については思うところがある。
今年の6月ハイエースを売却し、
同時にフィットの購入を契約した後、
そのままここに来たことを思い出す。
もう広いハイエースには乗れないことに対する淋しさと、
小さなフィットの安価な維持費に対する期待感とが入り混じり、
ひじょうに複雑な感情を抱いたまま、
この林道を歩きだした。
そして今、
フィットの維持費は期待以上で、
その点は大いに満足している。
ただ、室内が狭く、
それは難儀していると言わざるを得ない。
しかし燃費には代えられない。
まあ、どちらも一長一短あるものと納得するしかない。
この日は空に雲がなく、
素晴らしい晴天だった。
更に暖かく、
正に小春日和!
林道に入ると、
カラマツがまだ黄金色の美しい姿を残していた。
そして樹林を抜けると、
以前ゲートが設置されていた跡が残り、
その向こうには遮るもののない風景が広がった。
左手の東側には「石狩平原ゴルフ場」の緑が美しく、
右手の西側には風力発電の、
巨大プロペラが5基見えている。
広々とした風景を楽しみながら歩き、
林道入口より3km弱で、
右手に現れた作業道に入った。
少しの間笹被りとなるが、
上空を走る小規模送電線と交差して間もなく、
右前方に目指すピークが見えるようになる。
標高が低いので、
山と言うよりは、
広大な丘陵地帯と言った感じだ。
そして作業道を離れて藪に入った。
はじめは下半身ほどの笹だが、
そのうち深くなり、
背丈を越える部分もある。
ただ長くは続かず、
藪をかき分けて、
三等三角点「高岡山」。
以前標石周りを笹刈りした時より、
ずいぶん笹が濃くなっていた。
三等だが訪れる人がいないようだ。
下山は果てしなく広い原野を下って行く。
笹薮から作業道へ。
そして送電線のそばで昼食とした。
その後送電線の作業道を少し下り、
林道に戻った。
林道に戻った後は、
また広々とした風景を楽しみながら歩く。
ここは本当に気持ちがいい。
天気も最高で、
この日この風景を眺めながら歩けたことに、
心より満足して駐車地へ。
いやあ、いい日だったな~
2024.11.16 『茂平沢』(モヘイザワ・215m) 晩秋の樺戸山地片隅で・・・
11月第三週の週末は、
Hiromiと別行動だったので、
土曜の朝一人で浜益方面へと向かうつもりで家を出た。
ところが家を出たところから濃霧で、
前がよく見えない。
ただでも運転がおっくうになっていると言うのに、
前方の視界が不良では、
どうにもモチベーションが上がらない。
それで当別町までは行ったものの、
道々をその先へと進む気にはなれず、
当別町弁華別の茂平沢地区で再検討。
地形図を見て「茂平沢第二貯水池」へと入ってみた。
この貯水池から林道が伸びており、
北東側に位置する「茂平沢」(三等三角点)まで続いていたので、
初めてこの林道を歩いてみることにした。
貯水池に着くと外気温が-2℃!
今期の最低気温だった。
貯水池は渇水期を迎えて水が少ない。
そんな風景を眺めて林道を歩きだした。
林道とは言っても、
もう走る車がないようで、
ひじょうに心細い。
更に先では地形図上で、
実線から破線の林道に代わるので、
その状況に不安があった。
まあ、出たとこ勝負だ。
林道は小さな貯水池を南側から東、
そして北側に回り込むように続いていた。
その後貯水池を過ぎて奥へと進んで行くと、
地形図上で破線に代わる地点で、
赤いセーフティーコーンが置かれていた。
「この先は車で入れないぞ!」、
という意味だろうが、
そこまでだって入れそうもなかったし・・・
コーンから先は更に荒れだした。
倒木があり、
それを乗り越えると林道全体が笹に覆われた。
ベチャベチャに濡れた笹が、
下半身にくっついて濡らす。
「ここまでかな?」、
と思った瞬間藪を抜けた!
見ると林道全体が草刈りをされていた。
これには驚いた!
どうやら林業にとって重要な林道らしい。
草刈りが行き届いた林道は、
適度な斜度があり、
気持ちよく登って行く。
そして170mまで高度を上げると、
上部を走る新しい「曽根の沢林道」に合流した。
あとは立派な林道を歩いて行く。
この時点で前方に「茂平沢」のピークが見えていた。
また、西側の谷筋には雲海が広がっていた。
この低いガスがこの朝の濃霧だった。
標高こそ低いが、
美しい風景が広がる。
そんな風景を眺めながら、
「茂平沢」の直下まで進んだ。
しかし濃い笹が多量の水分を含んでいたので、
ピークに登ることはパス。
この三等三角点ピークには、
これまで数度立っている。
辺りの風景を楽しんで、
復路に入った。
濃霧に覆われていた朝だったが、
もうすっかり晴れ渡り、
上空に雲一つ見られない。
そんな時歩きたい山が近くにある。
次はそこへ行くことに決め、
淡々と歩いて駐車地へ。
初めて歩いた林道は、
なかなか趣があって楽しかった。
2024.10.13 『二番川』(ニバンガワ・290m) こんなところで通報された!
10月の三連休中日は、
Hiromiが急遽仕事がらみで、
自由が利かなくなってしまったので、
一人で樺戸山地に出かけてみた。
当別町から道々を走り、
青山奥地区へ。
そこには地理院地図に大きく、
「梅村牧場」と記された地域がある。
そこに農道が伸びているので、
これに入って行った。
すると林道の入口が現れるので、
この林道を利用して「二番川」(三等三角点)を往復することにした。
数年前に一度そこには立っている。
ただ林道の入口には駐車スペースがないため、
少し戻って農道横の草地に駐車した。
この奥には離農した農家の廃屋があるので、
その方の農地であったのであろうが、
もう荒れ地と化していた。
当然訪れる人もいないだろう。
しかしこれが間違いで、
後でちょっと面倒なことになった。
駐車地から歩き出すと、
晴天の下気持ちがいい。
雪虫が飛んでいたので、
そっと手の平に載せてみた。
気温も9℃と言うことで、
雨具着用でも暑くはない。
間もなくチェーンゲートを越えて、
荒れた林道に入るが、
もう雑草がはびこり廃道状態だ。
それを少し上がって行くと、
北側に牧草地が広がる。
そしてその向こうには『神居尻山』(947m)が、
美しい姿を見せている。
また背後には『別狩岳』(南・666m)を中心とした山並みが続く。
いいところだ。
この後牧草地は林道の右左に、
次々と現れ楽しませてくれる。
広い風景はとにかく素晴らしい!
牧草地が終わると単調な林道歩きが続く。
そこには倒木があったり、
エゾシカの骨が落ちていたりと、
単調でもないか?
おまけに木々の間から、
『神居尻山』が間近に見えて、
小さな感動!
また、期待した紅葉は、
やはりここでもまだ早かった。
林道のチェーンゲートから歩いて、
約2.5kmほどで「二番川」のピーク基部に達した。
三角点まではわずかな距離だが、
かなり濃い藪だ。
ただ、もう雨具を着用しているので気が楽だ。
そして突入!
笹の密度は濃いが、
茎が細いので予想したほど苦ではない。
笹をかき分けてピークに到達し、
標石を探す。
はじめ濃い笹と多少の落ち葉に隠れて見つからず、
「こりゃやべ!」、
と思ったが、
どうにか見つけられて「ホッ・・・」。
すぐにハサミを出して笹刈りだ。
このピークは東側に樹木がなく、
『ピンネシリ山』と『神居尻山』の姿がすっきり見える。
前回ここに立った時のことを、
まるで覚えていないが、
いい山じゃないか!
ピークから林道に戻り、
復路に入るが、
この復路では往路で適当に流してきた、
牧草地の風景をじっくりと楽しむことにしていた。
緑一面の広い牧草地は、
どこも実に美しい。
夏の間は牛を放牧していたのであろう。
ところどころに牛の大きなフンが落ちている。
それを踏まぬよう、
景色ばかりに気を取られてはいられない。
そして牧草地の一角で、
早めの昼食とした。
いつものように、
カップ麺と手製のハムサンド。
広い風景の中での昼食がまたいい!
広く美しい牧草地の風景を堪能し、
林道に戻って下っていると、
何やら拡声器から流れる声が聞こえてきた。
はじめは何を言っているのかわからなかった。
山菜やキノコ採りに対する注意喚起だろうか?
そして更に下って行くと、
言っていることがはっきりした。
「〇〇〇〇番のフィットの運転手さん、
至急車まで戻ってください!
こちらは札幌北警察署です!」。
ええーっ!?
俺、なんか悪いことしたっけ?
「面倒なことにならなきゃいいけど」、
と思いつつ急ぎ足で下る。
林道ゲートから直線の農道まで戻ると、
遠くに警察官と思われる姿と、
小さなパトカーが見えた。
そして近付くと警察官が、
「フィットの運転手さんですか?
山菜採りですか?」、
と切り出してきた。
問題は私が駐車した位置だった。
農道から逸脱して車を停めたところが農地で、
その持ち主から通報を受けてやってきた、
とのこと。
通報した地主も来ていて、
かなり怒っていた。
こちらは謝罪するしかないので、
帽子を取って丁寧に謝罪した。
そして先方が更に問題視していたのが、
私が山菜採り目的で入山したのではないか、
と言うことだった。
自分が所有する山で山菜採りとはけしからん、
と言うわけだ。
ところが思いもよらぬ、
ただの山登りということが判明し、
地主も警察官も肩透かしを食らわされた、
と言った様子だった。
結局ただの山登りなら、
何の問題もないと言うことで、
すぐに放免された。
しかし、地主は自分の土地に駐車したことを、
いつまでも憤慨したままだった。
ただの原野だと思っていたんだがねえ。
駐車地には十分気を付けよう。
2024.9.23 『月形』(ツキガタ・305m) いい天気だねえ・・・
先週の話しになるが、
三連休の最終日は朝から抜けるような青空が広がり、
空気も乾燥して実に気持ちがよかった。
この日は久しぶりに樺戸山地で、
林道歩きがしたくなった。
それでこのところちょっと気になっていた「樺戸林道」へ。
この朝家を出て、
月形町へと車を走らせた。
車と言えば、
小さなフィットに乗り換えてから、
ずいぶん燃費が良くなってねえ!
Hiromiとの割り勘なしに、
一人で乗り歩くのが苦ではなくなった。
ハイエースを手放したことで、
車中泊ができなくなり、
遠出をするのも大変なことになって辛い。
しかし、このフィットの燃費の良さには代えられない。
小さくて室内も狭い車だが、
燃費の良さは十分気に入っている。
この日は早くに帰宅して、
そのフィットのワックスがけをする予定だった。
月形町で豊ヶ丘地区に向かった。
豊ヶ丘は『分監山』(460m)の麓に広がる田園地帯だ。
その山裾に「樺戸林道」の入口がある。
ゲートが設置されていないこの林道は、
以前自由に車を乗り入れることができた。
しかし、度重なる斜面の崩壊で立入禁止となった。
ただ、あくまでもゲートがないことから、
車を乗り入れることはできる。
そんな「樺戸林道」の現在の様子が気になっていた。
無積雪期にこの林道を最後に歩いてから、
もう2年は経過しているだろう。
林道を歩き出してすぐに感じたこと。
それは車が進入した形跡が見られないこと。
林道の路面に生える草が、
ワダチにまで出ている。
ほとんど車が通っていないという証だ。
林道は緩やかに高度を上げながら谷間を奥へと進み、
左に大きく旋回しだすと、
明らかに斜度を増す。
すると足元の雑草も更に勢いを増してくる。
周囲の木々はまだ緑が美しく、
紅葉までには時間がかかりそうだ。
そんな中で北側の樹間に、
「厚軽峠」(四等三角点・389m)の形の良いピークが見えた。
この山への無積雪期は笹が濃くて苦労したっけ。
林道は280で突然南東側の樹木が切れて、
空知平野が一望の下となる。
そしてそこから目指す「月形」の一部が見える。
更に先へと歩を進めるが、
林道上の下草が更に濃くなり、
今年は車なんか走ったことがないだろうと思えた。
一旦下降を始めた林道が、
更に高度を上げだし、
美しいススキを眺めながら歩いて行くと、
「月形」(二等三角点)の基部に達した。
このピークには四季を通じて何度も立っている。
それでこの度は朝露にびっしり濡れた藪入りを遠慮した。
復路に入ると、
正面に先ほどの「厚軽峠」が見えている。
それを眺めながら一旦下降し、
登り返して見晴らしの良いススキの原。
そこで早い昼食とした。
その後また周囲の様子を眺めながら歩くが、
紅葉の時期はさぞかし美しいだろう。
紅葉の盛期には訪れたことがなかった。
駐車地に着くとまだ昼前だ。
天気は最高だがすぐ帰途に着き、
帰宅してみっちり車のワックスがけに取り組んだ。
いい三連休だったねえ・・・
2024.8.31 『中小屋』(ナカゴヤ・309m) 雨の止み間を拾ったつもりが・・・
8月最終日の先日土曜日は、
明け方から雨が降り出し、
次第に強くなり、
雷までゴロゴロ鳴り出した。
雨降りだからと言って、
山に向かわないという選択肢はないものの、
できることなら雨には当たりたくない。
そこでHiromiにしばらく待機するよう連絡。
9時になって天気予報を再チェックすると、
当別町中小屋辺りで、
10~13時の降水確率が、
グンと低くなった。
そこでHiromiに、
雨の止み間が出るからと連絡し、
我が家に来てもらって、
当別町中小屋へと向かった。
我が家から出るころには、
一旦雨が上がっていた。
中小屋近くの田園地帯では、
そこからいつも見えるはずの、
「中小屋」(三等三角点)が、
ガスに隠れて見えなかった。
スタート地点の「中小屋墓地」に到着しても、
空は曇りのままだった。
おまけにこの時点の気温が22℃と、
最近にしてはやけい涼しかった。
墓地の駐車地をスタートすると、
林道に工事用の諸標識が付けられていた。
先月ここを歩いた時も、
そのような様子は伺えたが、
更に進んだように見えた。
しかし、いったい何をどうしようと言うのか?
歩き出すとすくゲートが現れて、
その先はNTTの管理道路となる。
ゲートの右手には重機が停められており、
工事標識に「伐根作業」と書かれていた。
「伐根」と言う言葉には初めて接した。
根こそぎとってしまうと言うことか?
林道の工事はこの先の新たな開削だろうか?
管理道路は荒れて雑草がはびこっている。
その中をHiromiがいつものように、
スタスタと歩いて行く。
徐々に高度を上げ、
200mを越えた辺りで、
嫌な雨が落ちてきた。
暑いので雨具を着用する気にはなれないが、
ザックは濡らしたくないので、
すぐにザックカバーをかけた。
そして先へと歩を進めるが、
はじめポツポツと落ちてきた雨が、
すぐに強くなり、
続いてほとんど土砂降り状態となってしまった。
それで管理道路が、
北に伸びる林道との合流点を迎えても、
「中小屋」に向かう林道には入らず、
直進してNTTの巨大アンテナを目指した。
そこに行けば雨宿りをするところがあるんじゃないか、
と期待した。
ところがアンテナの下に行っても、
雨を避けられるところはなく、
そのまま引き返さざるを得なかった。
路面には強い雨水が小さな川となって流れている。
カメラを出しても、
すぐ雨水がレンズを汚す。
もううんざりだが歩くしかない。
荒れて滑る管理道路を、
急ぎ足で歩くが、
ズルッと滑るのが怖い。
やがてズボンを伝った雨水が、
登山靴の中に入り、
靴中はもうグチョグチョ!
下部まで下りゲートを越えると、
伐根作業をしているところから、
濁った泥水が流れ出し、
林道も川となっていた。
そのなかをジャブジャブと歩いて駐車地へ。
降りしきる雨の中では片付けもできないので、
様子を見ることにした。
するとそう時間がかからずに、
雨が小降りとなり、
やがて完全に上がってしまった。
それで片付け、着替えを済ませ、
墓地での昼食は喉が通らないので、
少し移動して田園地帯の中で昼食とした。
久しぶりに強い雨にたたかれて歩いた。
雨は嫌いだ・・・
2024.8.9 『中小屋』(ナカゴヤ・309m) 雨が降り出す前に・・・
盆前の繁忙期が昨日でようやく終わった!
毎年7月はじめから盆の直前まで、
土曜も出勤となり、
週一休みしかなくなるため、
山にも思うように向かえずストレスをほとんど抱えない私が、
随分そのストレスを抱える時期だった。
しかしこのたびは来年5月末の定年退職を控え、
まあ余裕の繁忙期だった。
また、新型コロナウィルス禍で休みばかりだった3年間の前の忙しさが、
いまだに戻っていないのも、
ただのアルバイト社員の身としては幸運だった。
今日は「じきに雨が降り出す」という天気予報だったので、
途中で降られてもいいように、
足もとがきれいな当別町の「中小屋」に登ることにした。
当別町中小屋で駐車地となる「中小屋墓地」に入って行くと、
何やら工事標識があり、
その先で林道工事が行われている模様。
しかし中止することなく林道へと入ることにした。
ただ墓地の先へと続く道はNTTの管理道路だ。
そこに林道とは?
と首をかしげながら歩いて行くと、
NTTのゲート前から右に新たな林道が開削されていた。
そして伐採だ。
伐採作業のため新たに林道を整備するようだ。
いつものように施錠されたゲートを越えて進む。
するとこれまたいつもの夏のように、
路肩の雑草が伸びて管理道路にはみ出している。
ところが私の背丈の倍はあろうかというイタドリが、
今年は目立つほど育っていない。
不思議だ。
目の前にNTTの巨大アンテナを見ると、
右手に林道が現れるのでこれに乗り替える。
そして直線から大きく蛇行した先に第二のアンテナが建ち、
その先で作業道に入る。
伐採地の中に続く作業道だが、
この伐採地は数年が経過しているので雑草が密度を増して、
短パンという軽装では進行が不可能となり、
ここでリタイア。
確か昨夏までは短パンで入れたと記憶する。
雑草の勢いは凄まじい。
復路に入り空知平野を一望できるところで、
広々とした風景を楽しみ、
滑る古く荒れた管理道路を下った。
途中で拾った実はコクワか?
かじってみりゃわかるがそんな気にもなれず・・・
Hiromiがいたらかじってみて、
「あま~い」と言って食べてしまうんだけどねえ。
と思っていたら雨が落ちてきた。
それでも本降りになる前には駐車地に着いた。
今日は7連休の初日なんだがどうも疲労感が抜けない。
やはり週一休みが続いて疲労が残ったか?
早々と帰宅して久しぶりに昼寝をした。
平和ぁ・・・
さて、明日はどこに登ろうか・・・
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