北海道の山野でとことん遊ぶ!!
I am Amigo!
2024.11.16 『高岡山』(137m) 大空と大地の中を行く!
11月の第三週週末の朝、
当別町で「茂平沢」への未体験林道を歩いていると、
すこぶる天気がいいので、
広い景色が見たくなった。
そんなとき今回の「高岡山」は最高だ!
そこには遮るもののない、
ただただ広い風景が広がる。
この日の午前中、
当別町弁華別で茂平沢を抜け、
一旦道々に戻って、
すぐ近くで「パンケチュウベシナイ川」に沿って、
西に伸びる農道に入った。
狭いが舗装された農道を走って行く。
農道は3kmほどで斜度を増し、
明らかに登りとなる。
この登りに入った地点から、
農道が林道に変わるものと思われる。
そしてこの林道のほぼ最高標高辺りで、
「高岡山」へと続く林道が現れるので、
その入口の向かい側の空き地を駐車地とした。
「高岡山」については思うところがある。
今年の6月ハイエースを売却し、
同時にフィットの購入を契約した後、
そのままここに来たことを思い出す。
もう広いハイエースには乗れないことに対する淋しさと、
小さなフィットの安価な維持費に対する期待感とが入り混じり、
ひじょうに複雑な感情を抱いたまま、
この林道を歩きだした。
そして今、
フィットの維持費は期待以上で、
その点は大いに満足している。
ただ、室内が狭く、
それは難儀していると言わざるを得ない。
しかし燃費には代えられない。
まあ、どちらも一長一短あるものと納得するしかない。
この日は空に雲がなく、
素晴らしい晴天だった。
更に暖かく、
正に小春日和!
林道に入ると、
カラマツがまだ黄金色の美しい姿を残していた。
そして樹林を抜けると、
以前ゲートが設置されていた跡が残り、
その向こうには遮るもののない風景が広がった。
左手の東側には「石狩平原ゴルフ場」の緑が美しく、
右手の西側には風力発電の、
巨大プロペラが5基見えている。
広々とした風景を楽しみながら歩き、
林道入口より3km弱で、
右手に現れた作業道に入った。
少しの間笹被りとなるが、
上空を走る小規模送電線と交差して間もなく、
右前方に目指すピークが見えるようになる。
標高が低いので、
山と言うよりは、
広大な丘陵地帯と言った感じだ。
そして作業道を離れて藪に入った。
はじめは下半身ほどの笹だが、
そのうち深くなり、
背丈を越える部分もある。
ただ長くは続かず、
藪をかき分けて、
三等三角点「高岡山」。
以前標石周りを笹刈りした時より、
ずいぶん笹が濃くなっていた。
三等だが訪れる人がいないようだ。
下山は果てしなく広い原野を下って行く。
笹薮から作業道へ。
そして送電線のそばで昼食とした。
その後送電線の作業道を少し下り、
林道に戻った。
林道に戻った後は、
また広々とした風景を楽しみながら歩く。
ここは本当に気持ちがいい。
天気も最高で、
この日この風景を眺めながら歩けたことに、
心より満足して駐車地へ。
いやあ、いい日だったな~
2024.11.16 『茂平沢』(モヘイザワ・215m) 晩秋の樺戸山地片隅で・・・
11月第三週の週末は、
Hiromiと別行動だったので、
土曜の朝一人で浜益方面へと向かうつもりで家を出た。
ところが家を出たところから濃霧で、
前がよく見えない。
ただでも運転がおっくうになっていると言うのに、
前方の視界が不良では、
どうにもモチベーションが上がらない。
それで当別町までは行ったものの、
道々をその先へと進む気にはなれず、
当別町弁華別の茂平沢地区で再検討。
地形図を見て「茂平沢第二貯水池」へと入ってみた。
この貯水池から林道が伸びており、
北東側に位置する「茂平沢」(三等三角点)まで続いていたので、
初めてこの林道を歩いてみることにした。
貯水池に着くと外気温が-2℃!
今期の最低気温だった。
貯水池は渇水期を迎えて水が少ない。
そんな風景を眺めて林道を歩きだした。
林道とは言っても、
もう走る車がないようで、
ひじょうに心細い。
更に先では地形図上で、
実線から破線の林道に代わるので、
その状況に不安があった。
まあ、出たとこ勝負だ。
林道は小さな貯水池を南側から東、
そして北側に回り込むように続いていた。
その後貯水池を過ぎて奥へと進んで行くと、
地形図上で破線に代わる地点で、
赤いセーフティーコーンが置かれていた。
「この先は車で入れないぞ!」、
という意味だろうが、
そこまでだって入れそうもなかったし・・・
コーンから先は更に荒れだした。
倒木があり、
それを乗り越えると林道全体が笹に覆われた。
ベチャベチャに濡れた笹が、
下半身にくっついて濡らす。
「ここまでかな?」、
と思った瞬間藪を抜けた!
見ると林道全体が草刈りをされていた。
これには驚いた!
どうやら林業にとって重要な林道らしい。
草刈りが行き届いた林道は、
適度な斜度があり、
気持ちよく登って行く。
そして170mまで高度を上げると、
上部を走る新しい「曽根の沢林道」に合流した。
あとは立派な林道を歩いて行く。
この時点で前方に「茂平沢」のピークが見えていた。
また、西側の谷筋には雲海が広がっていた。
この低いガスがこの朝の濃霧だった。
標高こそ低いが、
美しい風景が広がる。
そんな風景を眺めながら、
「茂平沢」の直下まで進んだ。
しかし濃い笹が多量の水分を含んでいたので、
ピークに登ることはパス。
この三等三角点ピークには、
これまで数度立っている。
辺りの風景を楽しんで、
復路に入った。
濃霧に覆われていた朝だったが、
もうすっかり晴れ渡り、
上空に雲一つ見られない。
そんな時歩きたい山が近くにある。
次はそこへ行くことに決め、
淡々と歩いて駐車地へ。
初めて歩いた林道は、
なかなか趣があって楽しかった。
2024.11.10 『久茶運内』(クチャウンナイ・632m) またもヒグマで撤退!
11月第二週の日曜日、
朝Hiromiを迎えに行き、
三笠市へと向かっていた。
この日は久しぶりに、
三笠で藪山に登ることにしていた。
ところが途中の栗沢町辺りで、
Hiromiが突然叫ぶように言った。
「あっ、ヘルメット忘れた!」、
はいっ、ドボン!
前回は雨具を忘れて予定を変更した。
ハイエースに乗っている頃は、
荷室が広かったので、
Hiromiの荷物もずいぶん積んだままにしていた。
その中にはヘルメットも含まれる。
ところが今は狭い室内なので、
Hiromiの荷物は一切積みっぱなしにできない。
そんな事情もあるので、
忘れ物は仕方ないかも・・・
三笠方向に走っていたが、
栗沢町上志文で行先を万字に変更した。
そして万字墓地に入り、
墓地の駐車場に車を停めた。
この墓地に人が訪れることは、
盆の最中くらいだろうか?
墓地の駐車場奥に林道の入口があるので、
その林道を利用して、
「久茶運内」を往復することにした。
ずいぶん久しぶりに歩く林道だ。
最近は南側の「万字林道」を利用して、
ピークを往復することが多かった。
この数日前の降雪で、
まだ雪が残る中をスタート。
この前日走行したと思われる、
1台分のタイヤ痕が続く。
ハンターだろう。
そして1kmほど歩くと分岐が現れ、
タイヤ痕はそこで途絶えていた。
分岐を右に入り、
少し登ると下りだす。
すると視界が開け、
前方の山肌が見える。
黄色に染まったカラマツの林が美しい。
ここから一旦進路を西にとり、
斜度のない林道が1.5kmほど続く。
そしてジグを切るように、
方向を変えて高度を上げて行く。
高度を上げるほどに積雪量が増えて行き、
同時に背後に北側の広い風景が広がる。
そしてほぼ登りきったところで小休止。
ここまで既に5kmほどを歩いた。
地形図上に記された「504m標高点」そばだ。
休憩後今度ははっきりと南に向かって歩き出す。
すぐに「504m標高点」横を過ぎて下りに入る。
すると前方に目指す「久茶運内」のピークが見えた。
このルートで一番景色のいい辺りだ。
一旦下りきったところでヒグマの足跡だ。
この日二頭目の足跡だが、
この朝早くに歩いたものだろう。
もう融けかかっていた。
そして更に歩を進め、
雪の重みで笹が林道に倒れ掛かった地点で、
三度ヒグマの足跡だ。
しかもたった今付けられたもの。
それでも通常は進むことをやめない。
しかしこの時は、
どういうわけか「ヤバい」と直感した。
それでもHiromiは、
「もう少し行ってみよう!」と進言する。
だが、ここは私の直感に従ってもらった。
駐車地から6.7km、
標高500m、
目指すピークの手前500mで撤退を決めた。
今回のように、
何がとは言えないが、
何か嫌なことを直感的に感じることが、
過去にも何度かあった。
復路に入ると上空を覆う雲が流れて、
青空が広がった。
登路で休憩した地点まで戻って昼食。
晴れると広々とした風景が美しい。
そしてカラマツもまだ美しい中を、
淡々と歩いて駐車地へ。
長い林道歩きの中で、
撤退にはなったが、
カラマツが美しく、
なかなか良い山行ではあった。
この後一旦帰宅して、久しぶりに「反省会」とした。
2024.11.9 『虚無僧山』(コムスヤマ・198m) 青空と黄金のコントラスト!
11月の第二週土曜日にむかわ町と厚真町で、
黄金色に染まるカラマツの風景を楽しんだ後、
厚真町富里と幌内の間に位置する、
「虚無僧山」へと向かった。
この山には今年二度登っており、
周辺にカラマツの林が多いことを認識していた。
おまけに「虚無僧山」の麓に着くころには、
上空を覆っていた雲がどこかへ去ってしまっていた。
道々からエゾシカの防護柵ゲートを開けて、
伐採地の作業道に入った。
そしてすぐ駐車。
するとそこから既にカラマツが、
青空と黄金色のコントラストを創り出していた。
歩き始めると、
前回訪れた時に刻まれていた、
深い雨裂が作業道にそのまま残っていた。
しかし、左前方を見ると、
伐採地の様子が違う。
なんだかきれいになっていた。
更に進んで行くと、
その様子がはっきりした。
伐採地に草刈りが入り、
無駄な伐木がきれいに片付けられていた。
そう言えば、
作業道に入った際、
大量のゴミが山積みされていた。
広い伐採地は実に気持ちがいい!
そこにこの数日前に降った雪が残っている。
そして黄金色に輝くカラマツ!
いやあ、ここに寄って良かった!
美しい風景を眺めながら、
ゆっくり登って行きたいのだが、
前を行くHiromiにそんな優雅な心はなく、
ただマイペースで登って行く。
Hiromiがマイペース、
と言うことはつまり、
後ろを行く私との差がどんどん広がって行く、
ということだ。
最初の伐採地から、
一旦短い樹林の中に入り、
昨年伐採された二つ目の伐採地に入ると、
周囲のカラマツ林が更に美しさを増した!
青空の下に続く黄金色のカラマツ林!
これよ、これ!
これを見たかったのよ!
本当にここに寄って良かった!
最後は伐採地の急斜面を登ってそのピークへ。
ここもその奥にある三角点は省略だ。
小春日和の本当に穏やかな中で、
美しい風景を眺めながら、
いつもの簡単な昼食とした。
昼食後は、
美しい風景の中に、
吸い込まれるように下って行った。
そして駐車地へ。
この日はカラマツ狙いで動いたが、
狙いを外すことなく、
きっちり射止められたことに満足し、
誠に満ち溢れる豊かな気持ちで帰途に着いた。
いやあ、いい日だったねえ・・・
2024.11.9 『鬼子』(オニコ・245m) 黄金に染まる広大なカラマツ地帯!
11月の第二週土曜日の朝、
むかわ町で「至仁湾沢」に登った後、
道々「平取~厚真線」を厚真方向に戻った。
そして厚真町宇隆地区の手前で、
「石油の沢川」に沿って伸びる、
「幌内宇隆林道」に入った。
この林道は「姨失山」に登る際に利用する林道だ。
林道にはゲートがなく、
車を乗り入れられる。
しかしそれでは周辺の風景を楽しむことができないので、
2km弱入った地点を駐車地として、
徒歩でスタートした。
この林道は今夏も歩いており、
見晴らしの良い林道から、
広大なカラマツ林を目にしていた。
それでその時から、
晩秋にこの林道を歩き、
カラマツの紅葉(黄葉)を、
歩きながら楽しもうと決めていた。
林道脇の駐車地をスタートして間もなく、
重機が停まっていた。
どうやら周辺で伐採作業が行われているようだ。
ただこの日は作業を休んでいた。
林業もようやく土曜日も休日となったか。
そうしなければ、
新しい働き手が得られない現状がある。
今は若い働き手の意欲を高めるのに、
週休二日は必須条件だ!
林道周辺は広葉樹の紅葉の名残が見られ、
なかなか雰囲気がいい。
時折伐採用の重機や、
伐採現場が現れた。
そして「立入禁止」のロープが!
何の意味でそこにロープが張られるのかわからないが、
伐採作業に関係があるとしたら、
この日は作業を休んでいたため、
ロープが外されていたのか?
立入禁止の最中でなくてよかった。
そしてこのロープを越えると、
黄色く色付いたカラマツが姿を現し始めた。
色もよくちょうど見ごろの時期に、
ピタリと当てることができた。
その後は樹林帯を抜けた林道から、
広大なカラマツの美しい林を見たい放題だ!
とにかく見渡す限り、
カラマツしか生えていない。
昔は様々な木々が自生していたのだろうが、
厚真町が林業に力を注ぎ、
伐採して次々とカラマツを植林して行った。
この風景を眺めると、
厚真町の林業に対する意気込みが伝わってくる。
林道がそろそろ最高標高を迎え、
前方で厚真町幌内地区に向かって下降しだすころ、
目の前の高みに四等三角点「鬼子」のピークが見える。
しかしこの日はそこに立つのを省略。
過去に二度標石を確認している。
すぐ復路に入った。
するとHiromiが道端に紫色の実を発見!
これはいったい何だい?
その周囲を見回しても、
他にはなくこれ一本だけだった。
こんな実を見たのは初めてだった。
復路では下降しながら、
再びカラマツの輝く風景を楽しんだ。
ただ、この行程では、
結局青空が広がることはなく、
青空と黄金色のカラマツが織りなすコントラストを、
十分楽しむことができなかった。
青空と陽の光というのは、
本当に大切なものだ。
カラマツは期待通りだったが、
短いシーズンの中で、
ちょっと不完全燃焼的な感覚が残ってしまったので、
もう一座に登って帰ることとし、
駐車地に戻ってすぐに移動を開始した。
2024.11.9 『至仁湾沢』(レニワンザワ・193m) カラマツの美しいとき!
11月第二週の週末は、
久しぶりにHiromiと同行することになった。
Hiromiは私と違い、
私よりはるかに若いので、
まだまだ登ってみたいメジャーな山がたくさんある。
もう人が登る山には足が向かなくなってしまった私とは、
別行動になることが増え、
それは今後も多くなることだろう。
HiromiにはHiromiの大切な人生がある。
納得できる行動をし、
悔いを残さない生き方をしてもらいたい。
車の燃料代割り勘をなかなか当てにできなくなったので、
やはり維持費が安くて済む車に替えてよかった。
この週末土曜日は、
カラマツの紅葉を楽しむべく、
林業の盛んな厚真町へと向かった。
厚真のカラマツ林は、
実に広大な面積を誇る。
6年前の「胆振東部地震」で、
膨大な数のカラマツが斜面の崩壊で倒木となったが、
そんな風景も含めて、
大変楽しませてくれる。
道々「平取~厚真線」を走り、
厚真町とむかわ町の境界が走る「あづほ隧道」を越えて、
むかわ町に入った。
そしてむかわ側にほぼ下りきった地点の、
道々脇に今回の三角点ピークがある。
そこには農地への入口があるので、
その脇にそっと駐車させていただいた。
もう農業もシーズンが過ぎ、
作業に来る車もないが。
駐車地からすぐ斜面に取り付いた。
カラマツの紅葉は進んでおり、
狙い通りだった。
また、取り付き部分のトドマツの幼木がきれいだ。
前方には見上げるような急斜面が現れ、
そこに古い作業道跡が続くので、
それを利用して登って行く。
まともに笹の急斜面を登るより、
いくぶん楽をすることができる。
上空を覆うカラマツが美しい。
ただ、この時は曇り空だったので、
その美しさが際立たない。
作業道が尾根上に続くようになると、
傾斜が落ちてゆるい登りで進んで行く。
すると短いこのルートの先に、
目指すピークが見えてくる。
そして三等三角点「至仁湾沢」。
三度目のピークだが、
この時期は初めてだった。
もう木々の葉が落ちて、
麓の様子が木の間越しに伺える。
いい季節だ。
ピークに長居はせず、
次もまた色付いたカラマツを楽しむ予定があるので、
速やかに下山を開始した。
下山では登りの段階で見るカラマツが、
また違った角度から楽しめる。
それにしても青空が欲しかった!
駐車地に着いて、
即移動を開始した。
2024.11.4 『道有林』(163m) 胆振東部地震の爪跡がそのままに!
11月の三連休最終日は、
昼前から雨が降り出す予報だった。
また、この前日厚真町で「姨失山」に登り、
無数の地震崩壊地を目にしたことで、
更にそんな崩壊地を巡りたくなり、
安平町に向かった。
そして「瑞穂ダム」に行き、
湖岸林道を走って進み、
ダム横のゲートから2km弱の地点で、
右手の作業道に入った。
作業道に入るとすぐに駐車スペースがあったので、
これを起点に歩き出した。
この日はここからすぐそばの四等三角点に登った後、
下って地震崩壊地を巡ることにした。
歩き出すとすぐ、
作業道が決壊していた。
この作業道は6年前の「胆振東部地震」の後、
一帯の災害復旧工事と、
地震崩壊で発生した大量の倒木を処理するべく、
付けられたものだが、
既にまた決壊とはキリがない。
ただ、この奥の谷間は、
地震で流出した大量の流倒木群が、
きれいに片付けられていた。
作業道が決壊した地点から斜面に取り付いた。
地震による崩壊で地肌が露出した斜面には、
雑草が生え植樹されていた。
また緑の斜面が復活することを願う。
斜面から小尾根に取り付き、
少々の登りで四等三角点「道有林」。
登ってきた方とは反対側の、
東の縁に行くと、
そちらも崩壊斜面が広がっていた。
その後西側の斜面を下って、
一旦作業道に下りた。
そして今度は対岸の崩壊地へ足を踏み入れた。
沢地形の斜面は両側が崩れ落ち、
6年を経過した今も、
地肌がそのままで、
地震がもつパワーが感じられる。
この広大な斜面が、
一瞬にして崩れ去ったのだ。
沢地形の最上部まで登り、
この地形を対岸に渡って、
ほぼ一周する形で下った。
沢地形の上部からは、
作業道を挟んで向かい側に、
直前に登った「道有林」が見えていた。
また、崩壊斜面をトラバースしながら下降していると、
登り行くヒグマの足跡と交差した。
身の隠しようのない広い斜面を、
ヒグマが歩くこともあるんだなあ。
再び作業道に戻り、
今度は作業道を歩いて奥へと進んでみた。
するとそこには地震の崩壊斜面が次々に現れる。
沢筋の平たんな部分は、
大量に堆積したであろう、
流倒木がすっかり片付けられていたが、
沢地形の奥を覗き込むと、
樹木が根元の土砂ごとずり落ちた姿が、
今も尚そのまま残っていた。
ここでは6年前の地震で崩壊した風景がそのまま見られる。
貴重な光景をカメラに収めながら見て歩く。
作業道は途中で消失したので、
広い河原を歩いて奥へと進んだ。
そして最奥に至るころ雨が落ちてきた。
そこで本降りになる前に駐車地に戻ろうと、
引き返すことにした。
しかし雨は次第に強くなり、
駐車地に着くころにはほぼずぶ濡れ。
予報より少し早い雨だった。
狭い車内でなんとか着替えを済ませて帰途に着いた。
途中の田園地帯では、
南へ飛んで行く渡り鳥が、
しばし羽を休めている姿を目にした。
そしてこの日目にした地震崩壊地の姿は、
決して忘れることがない。
2024.11.4 『道有林』(163m) 今も尚姿をとどめる地震崩壊地!
11月の三連休最終日は、
昼前から雨が降り出す予報だった。
また、この前日厚真町で「姨失山」に登り、
無数の地震崩壊地を目にしたことで、
更にそんな崩壊地を巡りたくなり、
安平町に向かった。
そして「瑞穂ダム」に行き、
湖岸林道を走って進み、
ダム横のゲートから2km弱の地点で、
右手の作業道に入った。
作業道に入るとすぐに駐車スペースがあったので、
これを起点に歩き出した。
この日はここからすぐそばの四等三角点に登った後、
下って地震崩壊地を巡ることにした。
歩き出すとすぐ、
作業道が決壊していた。
この作業道は6年前の「胆振東部地震」の後、
一帯の災害復旧工事と、
地震崩壊で発生した大量の倒木を処理するべく、
付けられたものだが、
既にまた決壊とはキリがない。
ただ、この奥の谷間は、
地震で流出した大量の流倒木群が、
きれいに片付けられていた。
作業道が決壊した地点から斜面に取り付いた。
地震による崩壊で地肌が露出した斜面には、
雑草が生え植樹されていた。
また緑の斜面が復活することを願う。
斜面から小尾根に取り付き、
少々の登りで四等三角点「道有林」。
登ってきた方とは反対側の、
東の縁に行くと、
そちらも崩壊斜面が広がっていた。
その後西側の斜面を下って、
一旦作業道に下りた。
そして今度は対岸の崩壊地へ足を踏み入れた。
沢地形の斜面は両側が崩れ落ち、
6年を経過した今も、
地肌がそのままで、
地震がもつパワーが感じられる。
この広大な斜面が、
一瞬にして崩れ去ったのだ。
沢地形の最上部まで登り、
この地形を対岸に渡って、
ほぼ一周する形で下った。
沢地形の上部からは、
作業道を挟んで向かい側に、
直前に登った「道有林」が見えていた。
また、崩壊斜面をトラバースしながら下降していると、
登り行くヒグマの足跡と交差した。
身の隠しようのない広い斜面を、
ヒグマが歩くこともあるんだなあ。
再び作業道に戻り、
今度は作業道を歩いて奥へと進んでみた。
するとそこには地震の崩壊斜面が次々に現れる。
沢筋の平たんな部分は、
大量に堆積したであろう、
流倒木がすっかり片付けられていたが、
沢地形の奥を覗き込むと、
樹木が根元の土砂ごとずり落ちた姿が、
今も尚そのまま残っていた。
ここでは6年前の地震で崩壊した風景がそのまま見られる。
貴重な光景をカメラに収めながら見て歩く。
作業道は途中で消失したので、
広い河原を歩いて奥へと進んだ。
そして最奥に至るころ雨が落ちてきた。
そこで本降りになる前に駐車地に戻ろうと、
引き返すことにした。
しかし雨は次第に強くなり、
駐車地に着くころにはほぼずぶ濡れ。
予報より少し早い雨だった。
狭い車内でなんとか着替えを済ませて帰途に着いた。
途中の田園地帯では、
南へ飛んで行く渡り鳥が、
しばし羽を休めている姿を目にした。
そしてこの日目にした地震崩壊地の姿は、
決して忘れることがない。
2024.11.3 『姨失山』(ウバウシヤマ・252m) カラマツが色付き始めた!
11月の三連休中日の日曜日、
朝むかわ町で「有明」に登り、
周辺の美しい風景を楽しんだ後、
道々「平取~厚真線」を厚真町方向に戻った。
そして宇隆地区の手前で、
「石油沢川」に沿って伸びる、
「幌内宇隆林道」に入った。
これを車で入って行くと、
1kmほどで広いところに出る。
そこを駐車地とした。
駐車地から上部へと伸びる作業道があるので、
この作業道を利用して、
「姨失山」へと向かう。
駐車地の周辺は、
期待通りカラマツが黄色く色付いて美しい。
そして天気が良く、
青空と黄色いカラマツのコントラストが素晴らしい!
全体的にまだ色付きが浅いものの、
その美しさを十分楽しみながら登って行く。
そして広い風景を眺められるところでは、
まだ未踏の三角点ピークを眺め、
次回のルートを遠目で探った。
作業道は地形に沿って、
弧を描くように伸びて行く。
従って自分が歩いて来た作業道を、
対岸の地形から見下ろすことになる。
それもまた楽しく、
思えばなかなかいいルートだ。
この作業道も、
自らこの山に足を踏み入れて見つけたもの。
190まで高度を上げると、
広い伐採地形が現れ、
遠く厚真の市街地を望むことができる。
こういった見晴らしもよく、
改めていいルートだわぁ・・・
広い風景を眺めた後は、
更に登って行く。
すると前方に目指す一等三角点である、
「姨失山」のピークが見えてくる。
作業道は一旦下って登り返すことになる。
そして少し登り返したところで、
古い作業道に入る。
しかし笹が濃くなったうえに、
倒木で行く手をふさがれた。
そうなるとすぐその先のピークでも、
意欲をなくしてあっさりリタイア。
これが初めてのピークなら、
強引に登ってしまうところだが、
何度も回を重ねて登ってきた。
おまけに一等三角点と言うと、
必ず訪れる人がおり、
標石周りがきれいに草刈りされている。
その点も私としては、
魅力半減だ。
誰も訪れた形跡のない、
四等三角点の方が魅力的かも・・・
一旦作業道まで戻り、
古い作業道を利用して北側に廻ってみた。
6年前の「胆振東部地震」で、
この作業道は崩壊していたが、
そこから眺める風景が素晴らしい!
北側に遮るものが一切なく、
広々とした風景を堪能できる。
そしてその中には、
地震で崩壊した斜面が点在している。
地震から6年を経過しても尚、
変わらない厚真の風景だ。
そんな風景を眺めながら昼食とした。
下山は同ルートを引き返し、
また美しいカラマツ林を眺めながら下った。
黄色いカラマツの中に、
ポツポツと赤いモミジが見られる。
紅葉のシーズンはほんの一瞬だが、
まあ今年もそれなりに楽しんだなあ。
ただカラマツの紅葉は、
まだしばらく楽しめるので、
この後はそれを中心に行動しよう!
しっかりと目の保養をしながら駐車地へ。
この日の二座では、
ずいぶんいい思いをしたようで、
誠に豊かな気持ちで帰途に着いた。
2024.11.3 『有明』(アリアケ・231m) 新たな紅葉を求めて!
11月の三連休中日は、
どうもよくない予報だったが、
雨を避けるべくむかわ町へと向かった。
まだ薄暗いうちに家を出て、
途中の安平町追分手前辺りまでは、
ずうっと雨が降っていた。
しかし、厚真町からむかわ町辺りまで行くと、
雨に当たらないという確信があったので、
途中まで降り続いた雨は気にならなかった。
むかわ町有明の少し手前で、
「有明林道」に入った。
すぐに分岐となり、
それを左手に進むと「有明林道」が続き、
直進すると「有明支線林道」だ。
この分岐のすぐ手前に空き地があるので、
これを駐車地とした。
そして車外に出て準備を始めると、
ハンターの車が1台やってきて、
「有明林道」に入って行った。
駐車地から支線林道を歩きだした。
すぐに「有明支線橋」を渡った。
その橋には「湯の沢川」のプレートが貼り付けてあったが、
地理院地図ではこの沢が、
「右の沢川」と記されている。
そして「湯の沢川」は、
二本東側の川で、
この少し下流で「右の沢川」が、
「湯の沢川」に合流することになっている。
「有明支線橋」を渡るとすぐ、
また分岐となる。
これを直進すると「有明支線林道」が続く。
しかし右の更に支線に入った。
これが「有明」に続く林道となる。
林道が斜度を増し、
ひと登りすると、
緑のカーペットを敷き詰めたような風景に出会う。
これは芝を養っている畑だと思う。
と、地面に目を落とすと、
砂地で分かりにくいがね
ヒグマが通った足跡だ。
この後しばらくヒグマの足跡を追うこととなった。
思えば紅葉のシーズンこの山に登るのは初めてだった。
林道が荒れて深い雨裂ができ、
車の走行が不可と思われる辺りから、
周囲に赤いモミジが映えだした。
まだこんな紅葉が楽しめるとは、
期待していなかったので、
特別手当をもらったような気分だ。
林道は完全に決壊した場面を越えて伸びて行く。
落ち葉のじゅうたんを踏みしめて歩いて行くと、
前方の視界がパッと開けて、
伐採地の風景が広がった。
この風景が好きなんだよねえ!
伐採地のピーク付近まで上がると、
作業堂脇の赤いモミジが美しい。
それを楽しみながら歩き、
作業道を離れて薄い藪の尾根筋へ。
そして四等三角点「有明」。
このあと伐採地のピークまで戻り、
東側の風景を眺めた。
そこには北から東にかけての風景が、
遮るもののない中に広がる。
朝のまばゆいばかりの陽光を浴びて、
実に美しい風景だ!
それを堪能し、
作業道に戻って下った。
スタート時は雲に覆われていた空も、
下山時にはほとんど青空で、
とにかく気持ちがいい!
天候を読んでむかわ町に出かけて、
本当に良かった、
と密かに喜びを噛みしめて駐車地へ。
さて、次はカラマツの紅葉を楽しみましょう!
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