北海道の山野でとことん遊ぶ!!
I am Amigo!
2025.3.1 『幌内』(三笠・310m) 再びあることを検証!
先週末の土曜日は、
気になっていた三笠市の「幌内」(三等三角点)に登ってみた。
そこには例の黄色地に黒文字の、
私製標識が付けられていたからだ。
あちこちのピークで外された、
同一製作者による私製標識だが、
先日の夕張「砂金沢」では、
標識ごと後ろの木立に打ち込まれた木ネジが抜き取られ、
別の方法で取り付けられていた。
この「幌内」ではどうなったか?
この朝三笠市幌内の最奥まで入り、
除雪終点に駐車。
スノーシューでスタートした。
この辺りは旧幌内炭鉱の跡地であり、
「幌内炭鉱景観公園」なる名称が付けられているが、
その整備状況は決して良くなく、
殆ど放置されていると認識している。
公園の最奥に幌内炭鉱が栄えた時代の、
変電所が残っている。
その前を過ぎると林道だ。
この日は林道上に、
スノーモビルのキャタピラ痕が残っていたので、
楽に歩かせてもらえた。
そして除雪終点から、
ちょうど1kmほどで分岐が現れるので、
林道を離れて尾根筋に沿って伸びる作業道にのった。
足もとの雪はそこそこ締まって歩きやすい。
ほぼ直線的に伸びる作業道を、
辛抱しながら登って行く。
周囲が白樺の林となると、
目指すピークが近くなる。
そこで尾根の頭に上がる。
すると西側の斜面が伐採地となり、
素晴らしい景観が広がる。
ただこの日は黄砂に包まれたように、
遠くの景色が霞んでいた。
落葉樹林の中の尾根筋を登って行くと、
間もなくピークに達し、
三等三角点「幌内」。
すぐに例の私製標識を探す!
ないっ!
それが取り付けられていた木も記憶していたが、
ないっ!
昨年の同時期にもHiromiと訪れているが、
標識は設置されたままだった。
そしてその木には、
標識をとめていた木ネジ2本だけが残っていた。
木ネジがそのまま残っていると言うことは、
力づくで無理やり引きはがした、
と言うことだ。
この標識にそれほど腹を立てるのか!?
この外し方は製作者本人ではない、
と言うことが明白だ。
勝手に標識を付けて歩くことが気に入らないのか?
或いは樹木に木ネジを打ち込むことが気に入らないのか?
後者だとしたら、
樹木に打ち込まれた木ネジをそのまま放置したのはうなずけない。
こうした事例は、
ネット上で問題になっているのだろうか?
まあ、調べる気にもならないが。
私製標識がなくなった、
と言う事実に納得し、
下山を開始した。
しばらく伐採地越しの広い風景を楽しみ、
気温が上がった雪面を下った。
林道に下って歩いていると、
前方からスノーモビルが2台、
爆音を轟かせてやってきた。
そして私の前で止まり、
エンジンを切って話しかけてきた。
ヒグマの情報が欲しいのだ。
彼らは異常なほどヒグマを警戒し、
ひどく怯えていた。
爆音を轟かせて走るスノーモビルに、
ヒグマの方が恐怖して逃げるのに・・・
駐車地に着くと、
かなり気温が上がっていた。
そして美しい風景を眺めにもう一座!
2025.2.24 『鷲ノ沢』(ワシノサワ・355m) 恐怖の銃声!
先週の三連休最終日は、
また除雪をした後、
栗沢町美流渡へと向かった。
この日予定したのは、
美流渡の市街地から尾根に取り付き、
尾根を選んで「鷲ノ沢」(三等三角点)を目指すこと。
「鷲ノ沢」には無積雪期に数度登っているが、
ルートはいずれも「幌向川ダム」を起点に、
林道から藪に入ってピークに至るもの。
積雪期に登るのは今回が初めてだった。
そしてルートも終始尾根歩きだ。
美流渡東栄町で、
「マップ川」に架かる「東栄橋」を渡った。
その先に人家があるのかどうかはわからないが、
除雪された車道が続く。
この辺りには駐車できるところがずいぶんある。
タイヤショベルで広く雪が押し付けられてできたスペースだ。
先月ここを利用して「送電線」(四等三角点)に登った際、
この場所を駐車地としたので、
除雪が行き届いていることを知っていた。
駐車地からスノーシューを装着してスタート。
町道から「奈良川」に沿って伸びる林道に入った。
そして200mほど進んだ地点で尾根に取り付いた。
雪はそこそこ締まって歩きやすい。
樹林の中を登って行くと、
古い作業道が現れたので、
それが尾根筋に沿って伸びて行く間は利用する。
少し高度を上げると、
木の間越しに美流渡の市街地を望めるようになった。
更に進んで尾根は北東方向に伸びて行く。
すると右前方に「幌向川ダム」が見えてきた。
なかなか楽しい尾根歩きだ。
但し、どうも体調がよくない。
このところ貧血のような状態になり、
きつくて歩けなくなる。
そして歩き出すと立ち眩みのような状況だ。
それを繰り返しながらゆっくり進む。
サプリ飲料を飲んだり、
スポーツドリンクを飲んだりと、
色々試している。
この朝はふだん朝食では口にしない米を食べた。
しかし、今のところどれも効果が見られない。
更に新たなことを考えて行く。
この辺りはエゾシカが多く、
それがまた不思議なことに、
私が歩きたいところを先に歩いて、
尾根上に深く細い足跡を付ける。
それにスノーシューを取られて歩きにくい。
結局エゾシカの踏み跡を外して歩くことになるので、
最適な尾根歩きができない。
更にエゾシカの足跡は延々と続いて行く。
前方に鉄塔が見えてくると、
目指すピークが近くなった。
この鉄塔は美流渡が石炭の採掘で栄えていたころの名残で、
古く錆びだらけになっていた。
それを過ぎて間もなく前方に目指すピークが見えてきた。
そして最後の急登に入った。
この頃になると、
体調不良は消えて何事もなかったかのように歩が出た。
急登に耐えながらゆっくり登り、
三等三角点「鷲の沢」。
無積雪期は笹とハイイヌガヤに覆われたピークだが、
積雪期はスッキリしていい。
ここで昼食とした。
下山はアップダウンが続く尾根を避け、
ピークの基部まで下った後、
「奈良川」に沿って付けられている林道に当てることにした。
そして下降尾根を下って行くと、
もう林道が見えた頃、
1台のスノーモビルの姿を木の間越しに捕らえた。
ハンターだと直感したので、
立ち止まって去るのを待った。
スノーモビルは間もなく停止した。
バン! バン!! バーン!!!
突然間近での発砲だ!
これには焦った!
しばらくじっとしていたが、
いつまでもそうしているわけにはいかないので、
思いっきり鈴を鳴らしながら、
奈良川へと下った。
すると対岸の崖状地形を、
ハンターが下りてきた、
ツボ足で転げながら。
そこで声をかけた、
「獲ったの?」。
すると「獲ったよ!」。
河原を見ると雪面を真っ赤に染める部分が・・・
ハンターとはそのままわかれて林道に上がり、
林道を歩いて地駐車地に戻った。
ハンターの発砲は最初に3発。
その後少々間をおいて数発。
計6~7発だったと思う。
いやぁ、怖かったあ!
こんな至近距離での発砲に遭ったのは初めてだ・・・