北海道の山野でとことん遊ぶ!!
I am Amigo!
2016.5.29 『ピンネシリ山』(1,100m)
昨日の夕方樺戸山地の『ピンネシリ山』一番川登山口近くまで入り、いつものように一杯やって車中泊。
移動の途中から降り出した雨が9時ころまで降り続き、「こんなはずだったかぁ?」
と、Hiromiともども首をかしげてしまった。
今朝起きると素晴らしい青空を背景に、木々の新緑が鮮やかで大変まぶしい。
6時ちょうど、一番川登山口をスタートして『ピンネシリ山』を目指した。
ところが、登山口を過ぎてすぐの沢の渡渉で、私がスリップしてボッチャーン!
背中から水面に倒れてしまった。
ベッチャべチャ!
沢床のツルツルした藻に足を取られてしまった。
しかしこのツルツルだが、この場の渡渉をかれこれ100回以上は繰り返してきたのに、ツルツルという記憶がない。
むしろ滑らない沢だったはずだ。
水が汚れたのだろうか?
体とザックはベチャベチャに濡れてしまったが、靴中には水が入らなかったので、
どうせ汗をかくということで、そのまま進むことにした。
今回は『ピンネシリ山』に登った後『隈根尻山』を廻ることにしていた。
ところがだ、登路の登山道脇にみずみずしいウドが次から次へと現れる。
『隈根尻山』から登山口へ向かう途中でウド採りをするつもりで、山菜専用ザックを背負ってスタートしたのだが、
目にするウドがあまりにも多すぎる。
貧乏が根付いている私は、それらを目にするとどうしても放ってはおけない。
大げさなようだが、そんなことで悩みながら歩いていると、
Hiromiが察してくれて、「なんも、またここを下ればいいっしょ! そして採ればぁっ!?」
ありがてぇ~っ!!
登山道は『ピンネシリ山』と『待根山』のコルに突き上げる。
と同時に来し方の視界が一気に開け、歩いてきた長い道を沢筋と尾根でなぞることができる。
そしてここから標高差160mの急登が始まる。
前方以外は遮るもののない景色の中の急登は高度感がすごい。
グイグイ高度を稼ぎ、後方に絶景が広がって行く。
そんな中、すぐ後方の『待根山』に残る雪解け模様が美しい。
8時ちょうど、頂上着。
頂上に立つと、いきなりまだ残雪を豊富に抱く増毛山地の美しい姿が目に飛び込んできた。
ずいぶん回を重ねて登り続けてきた『ピンネシリ山』ではあるが、
そこから見る増毛山地は今日が最も美しかったのではなかろうか?
頂上から見る360度の風景を楽しんで下山開始。
登路で確認しておいたウドを採りながらゆっくり下る。
そして採ったものは軽量化のためいらない部分を切り落としてザックに詰める。
ザックがいっぱいになると、レジ袋に入れて手にぶら下げた。
10時15分、登山口。
後片付けをしているときだった。
突然ガサーッ! という音。
見ると登山口に設置されていたものの、雪の重みで大きく変形していた移動式トイレが倒れたのだ。
これでトイレは完全に使用不能となった。
2016.5.28 乃々運動会
今日は乃々の運動会。
暑かったが、天候のことを心配することなく楽しめた。
乃々は走るのが速いわけではなく、リレーの選手に選ばれもしないが、十分楽しんだようだ。
ただ、父母の応援席が抽選で割り当てられていて、一区画が狭く、大人3人が座るといっぱいいっぱいだ。
そんな中、我が孫のわずかな出番を待ちつつ過ごすのは長い。
もう尻や膝が痛くて痛くて、その苦痛に耐えるのに必死。
エコのミック症候群の辛さを垣間見た思いだ。
乃々の小学校は低学年も午後からの競技があり、2時に解散。
強い日差しにさらされた乃々は顔が紅潮し、かなり疲れたよう。
運動会なんていったい何年ぶりだろう?
おいしい弁当を朝4時に起きて作ってくれた息子の嫁に感謝し、豊かな気持ちで帰途に着いた。
2016.5.22 『北の峰』(1,084m)
日曜の朝は富良野市の、とある新緑の中で目覚めた。
朝日が眩しい。
広いスキー場を登るのが大好きな我々は、この日富良野スキー場から『北の峰』に登ることにしていた。
先日のGWの折にも登ったが、その時は新富良野スキー場から登った。
この両スキー場から登れる『北の峰』は頂上を経て往来できる。
更に『北の峰』から登山道は『富良野西岳』まで続いている。
この日も晴天で、前日までとは違い、空気が澄んで透明感を増した。
そしてそれは山々を美しく際立たせる。
若々しい新緑も一段と美しさを増した印象だ。
先週の土日に続き、二週連続で土日とも晴れ模様。
かつてこんなことがあっただろうか?
きっとあったのだろうが記憶にない。
ただ今日は暑かった。
富良野盆地の予想最高気温が30℃。
そうなるともう短パンだ。
7時25分、ゆっくりスタートした。
私はこの日も絶不調で、歩き始めから辛くてしょうがない。
下半身が重くて重くて・・・
終始前を行くHiromiについて行けず、段々距離が広がる。
調子が悪いと水をがぶ飲みすることを初めて知った。
朝起きた時に牛乳を約1ℓ飲み、歩き始めてから飲料水を2ℓ飲んだ。
こんなことも初めてだ。
とにかく辛くて辛くて・・・
それでも一歩一歩歩を進めれば、いつか頂上に達する。
9時15分、頂上着。
時折涼しい風が吹くものの、一貫して暑い。
それが不調に拍車をかける。
スキー客用ゴンドラの終点駅まで下って日陰で休憩。
ほとほと疲れて座り込んだ。
それからゆっくり下山。
そしてこの日のもうひとつの目的であるワラビ採りだ。
このスキー場は広範囲に渡ってワラビが自生する。
それをいつも遅い時期に確認し、いつか早い時期に収穫したいと思い続けてきた。
それがようやくかない、大きなレジ袋にびっしり採った。
そんな女房への土産を提げて下山。
Hiromiは山菜採りなんかには全く興味がないので、早々に下山してカーエアコンで涼んでいた。
それから前日と同じく「ハイランド富良野」で汗を流して帰途に着いた。
今週も天候を心配することなく過ごした二日間は、二人して満足の山旅であった。
2016.5.21 『美瑛富士』(1,888m)
金曜の夕方、Hiromiを拾って美瑛町の白銀温泉へ向かった。
日の長いこの頃、まだ薄明かるいうちに到着できたので、目指す山の麓を確認。残念ながら融雪が進み、尾根に取り付けそうもない。
それで土曜の山行を『美瑛富士』に変更した。
土曜の早朝、『美瑛富士』の登山口駐車場に行ってみると、他に車はなし。
6時ちょうど、駐車場をスタート。
しばらくは雪のない登山道を進む。
しかし、間もなく雪渓が現れ、その後は登山道が見えたり隠れたり。
そのうちに全てが雪の下となった。
全てが雪の下とは言っても、それは登山道の話しで、ブッシュやハイマツはかなりの面積がむき出しとなっている。
こんなときのルートファィンディングが難しい。
純白の世界ならどこでも歩くことができ、目標に到達できるが、春山ではルートファィンディングを誤ると、
ひどく回り道をしなければならなくなったり、戻ったりを繰り返すことになる。
そんな春山も、長年の経験と勘で動き回ってきた私だが、そばにGPSを持ったHiromiがいると、ついついそれに頼ってしまう。
夏道登山道沿いに歩くべく、時折「それたか?」と声をかける。
結果的にこれが間違いだった。
GPSが示すルートに戻ろうとすると、かえってハイマツ帯につかまってしまう。
それであちこち歩き回り、ずいぶん時間を要した。
7時45分、天然庭園。
Hiromiがハイマツに足を取られて転倒。
その際に手にしていたGPSを落としてしまった。
ただ雪上に落としたのなら何の問題もない。
しかしそこには運悪く岩の裂け目があった。
その中にスッポリ落ち込んでしまった。しかもその裂け目は大変狭く、底も深い。
ストックを140cmまで伸ばして中を探ろうとしても、底まで届かない。諦めるしかなかった。
まだ買って1年も経っていない7万円のGPSが、一瞬にしてパ~だ。
『美瑛富士』の裾を北たから南に回り込むような長いトラバースを終えると、広い東斜面に取り付き、あとは淡々と登る。
かなり傾斜のきつい斜面ではあるが、雪が腐りかけて滑落の心配はない。
私は「淡々」とは行かず、きついきつい。
やはりトレーニング不足で、要するになまっているのだ。
勤め先が変わってから、運動不足となり、体重も増した。
結局Hiromiにおいていかれ、少し遅れて
10時ちょうど、頂上着。
実に4時間を要してしまった。
季節外れの高温で空気が透明感を失ってはいるものの、素晴らしい風景が広がる。
人っ子一人おらず、風も弱い。
なんと贅沢な空間か?
そんな申し分のない頂上に、いつもより長い時間留まった。
美しい風景を堪能したあとは、来たルートをそのまま戻る。
下りは登りよりルートファィンディングが更に難しい。
ポイントを見落とすと、あっという間に別方向へ下ってしまう。
それが嫌なので、登ったトレースを忠実に辿った。
しかし樹林帯に入ると完全に融けてなくなった。
その後は勘に従うが、なかなか登山道が見つからない。
登山道が刻まれている尾根を蛇行しながら探すも、むき出しの笹の面積が大きくなり、それ以上の下降は危険と判断し、
トレースを見失った地点まで戻るべく、登り返すことにして間もなく、雪渓の中にわずかな登山道露出部分を発見。
あとは下降するに従って、登山道の露出部分が多くなる。
13時25分、駐車場着。
たいして長い行程ではないのに、ひどく疲れた山行だった。
それにしても好天続きで助かる。
2016.5.15 『前富良野岳』(1,625m)
ねえちょつと皆さん、聞いてくださいよ~っ!
土曜の夜ねえ、富良野市布礼別の原始ヶ原登山口で三人宴会をやっているとき、車を出入りするToshiのジーンズの尻ポケットが膨らんでいるので、
「Toshiぃ、尻ポケットに何入れてんのよ?」と尋ねると、「財布です」。
「そんなものそんなとこに入れてたら、またなくすべやあ!」、「残念ですが、財布は30年以上なくしたことがありません」
「ホントかよ~っ!?」
そして今朝、テントから出てきたToshiが、何かを熱心に探している。
「Toshi、何探してる?」、「財布がないんですよねえ・・・」
「何言ってんのよ? ジーンズの尻ポケットに入ってるべや!」、「アッ・・・」
皆さん、こういう人が某株式会社の専務取締役の地位にいるんですよ。
考えられますぅ?
うちの女房に言わせると、「そう言う人でなきゃ出世できないんだわ」。
とにかく“キングToshi”は相も変わらず我が道を行く!
今朝5時55分、夏道登山口をスタートして『前富良野岳』を目指した。
今回も原始ヶ原からの『境山』を融雪進行で変更した。
この時期は現地で山容を確認しなくては、積雪の状態を把握できない。
歩き出して30分ほどで左手に現れる無名の小沢に入る。
この沢は水量が少なく、夏場は水が涸れる。
そして沢は出合いまで雪が残っており、藪漕ぎの煩わしさがなくて助かった。
すり鉢状の沢形はまっすぐ『前富良野岳』に向かっている。
ただ、『前富良野岳』の南面は斜度がきつく、一直線に登るわけには行かない。
いつもは向かって右側(東側)の尾根を利用するのだが、この日は左側(西側)を登ることにした。
高度を増すに従って斜度もきつくなるが、雪が融けてアイゼンを深く食い込ませてくれるので、滑落の心配はそれほどでもない。
8時15分、『前富良野岳』とその西の「1,459mP」を結ぶ稜線上に上がった。
と同時に凄まじい風が南から吹き付ける。
Hiromiが飛ばされはしないかと恐怖で、深く突き刺したピッケルにしがみついている。
それでも風というのは、自らの立ち位置を少し変えただけでぐんと弱まるものだ。
そんなところに導き、「どうする、ここで待ってるか?」と尋ねると、少し間を置いて「行く!」。
それから強風下ではあるが、素晴らしい風景を眺めながら頂上を目指し、
8時35分、頂上着。
強風の下、雪渓にカメラの三脚を突き刺して記念撮影。
その後速やかに下山を開始した。
下山になるとやたら張り切って、バッタバッタと走り回るToshiとは対照的に、静かだが心配なのがHiromiだ。
もし滑落したら大変なことになる。
しかし、融けかかった雪がほどよく足場を確保してくれ、何事もなく下山。
沢形に下り立ったあとは淡々と下り、
10時10分、登山口着。
前日と同じく「ハイランド富良野」で汗を流し、その間にザック、ピッケル、アイゼン、ストックその他の装備を全て車の屋根の上に上げて乾かし、悠々と帰途に着いた。
日曜日の早い帰宅は時間にゆとりができて助かる。
洗濯、写真の整理等、やることがたくさんある。
それにしてもいい週末だったなあ・・・
2016.5.14 『御茶々岳』(1,331m)
この週末は随分久しぶりに土日を通しての好天予報だ。
天候を心配せずに予定を立てられるのは大変ありがたい。
土曜の早朝、Toshi、Hiromiと富良野へ向かった。
3人で出かけるのは、前述の土日好天予報同様、久しぶりのことだ。
いや、出発時点から一緒というのは今年初めてのことだ。
この日は夕張山地の『御茶々岳』~『松籟山』を周遊することにしていた。
しかし心配していた通り、『御茶々岳』の登路で『松籟山』から下降尾根を伝ったあと、
林道に下るまでの斜面の雪がすっかり消えてしまったことを確認。
汚い笹が立ち上がった中の藪こぎは避けたいので、『御茶々岳』のみの行程とした。
6時40分、18線林道入口付近を駐車地としてスタート。
少し歩くと林道ゲートが有り、しっかりと施錠されていた。
但し、上川南森林管理署に申し出れば、鍵のナンバーを教えてくれるらしい。
私は過去にこの林道をMTBで走ったことがある。
しかし短いので、歩きもそう気にはならない。
7時20分、林道終点。
この辺りは、ここを訪れるたびに風景が変わっている。
大雨や雪融け水で、常にその姿が変化しているようだ。
18線川を一度だけ渡渉しなければならないが、水量が多くてとても水中は突破できない。
しかしどうしようかと思案する間もなく、うってつけの倒木が橋を成しているのを見つけた。
渡渉後川から離れて斜面に取り付くのだが下部は融雪が進み、笹がかなり立ち上がっている。
この山域を攻めるのは今回がラストチャンスだったかもしれない。
急登が始まる前の適当なところでアイゼン装着。
その後の急登の連続ではアイゼンがなくても十分登れるが、アイゼンを装着した方がスリップすることなく楽に登れる。
多少腐りかけた雪の急斜面を一歩一歩登って行く。
とにかく長い急登だ。
前方左手に見上げるようにそそり立つ『槙柏山』(1,184m)の頂きがだんだん迫ってくる。
しかしルートは右手を目指す。
そして『御茶々岳』から東に伸びる尾根に乗ると頂上は近い。
最後は富良野盆地とその背後の十勝連峰を背に、
9時55分、頂上に至る。
『御茶々岳』の最大の魅力は、頂上からの景観にある。
南に『芦別岳』の迫力ある姿を目にしたかと思うと、その西には鋭い鋭鋒『中岳』の端整な姿。
振り返ると『中天狗』から『布部岳』~『富良野西岳』~『松籟山』の美しい山並みが続く。
ちょっと早い昼食を摂りながら、そんな景観をゆっくり楽しんだ。
下山はほどよく融けかかった雪面を淡々と下って
11時45分林道へ。
また林道をトコトコ歩き、
12時15分、駐車地着。
思いがけず短い山行となったので、「ハイランド富良野」にてゆっくり汗を流し、
『富良野岳』原始ヶ原登山口へ移動した。
そして3時20分、
日が長くなったこの時期の遅い夕暮れを、ゆっくりと楽しんだ。
2016.5.8 乃々と過ごすGW最終日
私にとってGW最終日は、孫の乃々と遊ぶ日。
昨日は雨模様の中の山行で、今日は天候が良くなって終日晴天予報。
ちょっと恨めしくもあるが、乃々と外で遊ぶには良い天気だ。
いつものように朝札幌中心部に住む乃々を迎えに行き、連れてきて早速野幌運動公園近辺へ遊びに出かけた。
先月1年生になった乃々は、広いところで思いっきり走りたくてウズウズしている。
車から飛び出すと、即「ジジ競争しよう!」と言って走り出す。
それを追いかけると勢いづいて更にパワーアップ。
まだまだ私の方が速いが、これから大きくなるにつれてどんどんパワーアップしていく乃々に対し、
年々老化していく私。
いったいどこで乃々に追い越されるのか?
そんなことを考えながら走っていると、乃々の成長が楽しみになる。
うちに来るたびに野幌運動公園で遊び続けた乃々は、当然そこへ行くものだと脳内にインプットされている。
従って車に乗せて走り出すと、何処へ行くとも告げていないのに、
「野幌運動公園まだぁ?」を繰り返す。
車中ではなく、常に車外で発散したい乃々だ。
今日は風が強かった。
そんな風をも味方につける乃々は、
「のんちゃんが風を呼んでやる!」と言い放ったと思うや、風に向かって
「う~や~っ!!」
また植物にも興味を持ち、「ねえフキとりしよう!」。
今日は春の小さなフキを採って帰ろうと思っていたのでラッキーっ!
ナイフを預けると一生懸命採ってくれた。
ところがそんなことをしていると乃々が、「これおうちにもってかえる」と言い出した。
「でもフキはこの細いのを一本一本皮をむかなきゃいけないから、おうちに持って帰るとママが大変だよ」
「じゃあかわをむいてからかえる」、ゲッ・・・
と言うことで、ババが皮をむいてから持たせることになった。
風が強いため車内で昼食タイムをとり、午後また外で遊んだ。
そんな中近くにあった水道水で靴を濡らしてしまった乃々は、靴も靴下も脱ぎ捨てて裸足で歩き出した。
アスファルトの上を「きもちいい」、「どうろがあったかい」と言いながら。
まあ、気持ちよさそうに歩く乃々。
そして「こんなことしたら、パパとママはダメだって言うわ」だと。
そんなこんなで、今日も乃々との楽しい時間が過ぎ、
夕方珍しく日曜日が休日に当たったママが待つ自宅に送っていった。
乃々、また来月ね~っ!
2016.5.7 『神居尻山』(947m)
今日はMocchanが『ミニ山の会』の活動デビュー。
ところが・・・
天気予報は午前中いっぱい雨模様を告げていた。
全道どこへ向かっても同じ予報なので、あきらめて『神居尻山』へ。
札幌に住むMocchanは、我々と合流して一緒に出かけにくいところに住んでいるので、現地集合とした。
そして、時間が経過するほど雨に当たる確率が低くなるので、集合時刻は9時。
Hiromiを拾って道民の森の『神居尻山』登山口に向かうと、Mocchanはもう到着していた。
9時20分、駐車地をスタート。
不思議なことに、スタートした途端雨は止んだ。
雪が融けたばかりの公園は、雨も重なり人影がない。
私はもう200回ほど登ってきた『神居尻山』だが、Mocchanは昨年初めて登っていっぺんに惹かれたという。
そんな魅力的なこの山で、ちょうど3年前にHiromiと出会った。
私にとって回数も稼いだが、そんな思い出多き山でもある。
MocchanがCコースを登ったことがないというので、Cコースに向かった。
道民の森南地区に向かう舗装道路には、まだけっこう雪が残っている。
登山道に入ると、下部ではほとんど雪が融けて登山道が露出している。
湿ってぐちゃぐちゃした登山道を歩くのは、あまり気持ちの良いものではない。
登山道はやがて道民の森名物の木段が現れ、それが延々と続く。
この木段は、一段の高さが高いものと低いものの二種類がある。
高いものは大人の一歩以上あり、長く続くときつい。
それに対して低い方は低すぎて、大人の半歩ほど。
だからと言って2段ずつ足を運び上げるのは辛い。
道民の森名物である。
Mocchanがこの木段で参った。
「きつい、きつい」を連発。
立ち止まって呼吸を整える場面も。
Mocchanの体力(筋力、心肺機能)はここで把握できた。
辺りはガスに包まれて何も見えないく、山登りとしてはつまらないが、Mocchanのデビューはこのことが重要だ。
急登が続くCコースの上部に達し、もうわずかでBコースとの合流点というところで、
後方の少し離れた位置でMocchanが立ち止まって動かない。
Hiromiと何か話しているが、強風で何も聞こえない。
そのうちに上がってきて尋ねると、ふくらはぎのけいれんだ。
ストレッチで一旦は治まったが、少し登るともう片方のふくらはぎ。
こりゃあダメだ。
この後頂上に立ち、沢を下る予定だったが中止。
11時10分、Bコース分岐。
ここで下山することにした。
Mocchanはずいぶん恐縮していたが、天候が悪く何も見えない状態であるし、
私はMocchanの体力確認が第一の目的であったので、途中撤退には何も感じない。
また、Hiromiはいつものように、何がおかしいのかバカ笑いしているだけ。
12時10分、駐車地着。
下山と同時にまた雨が降り出した。
Mocchanにはトレーニングだけではなく、ケアのアドバイスをしておいた。
次回は故障なきよう登れることを願う。
私としてはGW最後の山行となったが、まあいいGWだったことに満足。
2016.5.6 『鳥越山』(668m)~『樺戸山』(890m)~『844mP』
今日も樺戸山地へ出かけた。
「また雨だ」と思い込んでいた天気は意外にも回復し、曇り予報。
車を走らせて江別郊外に出ると、目に映る樺戸山地は麓からスッポリとガスの中。
ガスがずいぶん低い位置まで覆い尽くしている。
ガックリくるも、「ガスよなんとか晴れてくれ~」と祈るような気持ちで車を走らせた。
8時40分、昨日と同じ札的内川の駐車地をスタート。
今日は昨日入った札的内川左岸の枝沢とはほぼ同位置の対岸に流れ込む沢筋を利用して、
『鳥越山』へダイレクトで登ることにした。
札的内川は雪融け水で結構な水量が有り、一貫して左岸を歩き、
右岸に渡りたいのだがなかなかポイントが見つからない。
ところが、目指す右岸より注ぎ込む枝沢のすぐ手前で、唯一のスノーブリッジが架かっていた。
これを渡って右岸に移り、
9時30分、枝沢に入ったが、砂防ダムが段々になって連なっている。
この札的内川における砂防ダムの数と言ったら半端ではない。
砂防ダム銀座、砂防ダムデパート、砂防ダムの総合商社・・・
この沢はまだ殆どが雪に覆われており、ピッケル片手の登行には心地よい。
しかし、高度が増すに連れて傾斜がきつくなり、上部では「芦別岳本谷」を思わせる登行となった。
ピッケルのありがたみをひしひしと感じさせられる場面だ。
ピッケルと言えば、春先になるとよくザックにピッケルを装着している登山者を見かける。
だが、皆ピッケルの使い方を知っているのだろうか?
杖として使用するのはもちろんだが、その他にも色々利用できる。
中でも最も重要な役割が滑落停止だ。
これができなければ、ピッケルを持っている意味がない。
私は昨日の『844mP』下りで、斜面を滑っているうちに転倒して滑り出したが、
ピッケルを持っていたので滑落停止行動に移り停止。
しかし、斜度がそれほどでもなかったから良いが、日高山脈の急峻な稜線で滑落したなら、
はたして滑落停止行動に移れるのか、自分でも疑問だ。
しかるに、こうした訓練は常日頃から回を重ねてやらねばならないことを改めて認識した。
話しを戻すが、滑落停止をできずにザックにピッケルを装着している御人たちは、
ピッケルを持つことによって、いっぱしの登山家になった気分になるとの思いからそうするのか?
だったらやめたほうがいい。
ピッケル自体荷物になるし、第一ザックの頭より高いスピッツェが、
木の枝やその他のブッシュに引っかかって、ひどいストレスを感ずる。
急登を経て、
11時00分、『鳥越山』の100m上部の尾根上に上がった。
『鳥越山』へダイレクトで登る斜面は既に融雪が進んで岩盤が露出しており、危険で登れなかった。
尾根上から引き返して『鳥越山』に登るのは面倒なので、そのまま『樺戸山』へ向かった。
そして12時30分、
『樺戸山』に到着する頃、南から流れ込んできた低いガスに辺り一面覆い尽くされた。
「もうダメかぁ・・・」とあきらめかけていたら、
ラッキーなことに『樺戸山』から『844mP』に向かう頃には急にどこかへ行ってしまい、素晴らしい風景が広がった。
その後は夏道に沿って進むが、まだ殆どが雪の下だ。
ところどころで登山道が露出しているが、笹に覆われている。
しかし、邪魔な木々の枝を刃物で切った形跡が随所で見られた。
どなたかが廃道に向かう登山道を、なんとか維持しようとされているのだろう。
頭が下がる思いだ。
13時25分、『844mP』。
昨日と同じピークに立ったが、ガスで何も見えない昨日とは雲泥の差。
途中で採ってきたギョウジャニンニクを山ほど入れてラーメンタイム。
ハイッ、“即席ネギラーメン”の出来上がり~っ!
下山は昨日のルートを下った。
ここに夏道をつけると、いいルートになるんだがなあ。
15時15分、駐車地着。
何度も周遊しているルートだが、季節的に今回が一番遅かった。
でもいいルートだなあ・・・
2016.5.5 『844mP』(樺戸山地)
GW8連休の私は、今日から2泊で山に出かける予定だった。
ところがなんとも意地悪く、その期間中どこもここも雨予報。
やめた。
近場で日帰り行を重ねることにした。
今朝樺戸山地麓の浦臼町に向かった。
札的内川に沿う林道に入るのだが、もうほとんど雪が融けてはいるものの、
一箇所樹林の日陰で雪が残っているところが有り、その手前の駐車スペースを起点に、『844mP』を往復することにした。
いや、『844mP』から先の『樺戸山』まで行って戻るつもりでスタートした。
8時45分、駐車地をスタート。
札的内川に沿う林道は短い。
2kmちょっとで終点となる。
そこから更に1kmほど左岸沿いを進むと、右手から流れ込む枝沢に出合う。
9時35分、枝沢。
その枝沢を詰める。
ところどころ藪はあるものの、薄く短いため苦にはならない。
幾重にも連なる砂防ダムを越えて行くと、やがて水量が少なくなり、沢は雪渓の下に隠れる。
次第に傾斜も増してくるのでピッケルを出して登る。
雪渓の上を歩くのは楽なので、高度がぐんぐん上がる。
スタート時に上がっていた雨は、高度を増すと降り出し、次第に強くなる。
雨というのは本当に嫌なものだ。
11時15分、夏道の登山道合流。
11時20分、『844mP』。
登山道に出た地点ではガスに包まれていなかったが、ピークはガスの中。
雨も強い。
即、下山開始。
その先に進むモチベーションは全く上がらない。
ただ、札的内川まで下ると、雨はポツリポツリ。
わずかの高度差で降り方も違うというのか?
沢沿いを歩きながら、登路で目にしていたコゴミ採り。
うちの女房はコゴミが大好き。
コゴミは多いので、すぐ大きなレジ袋いっぱいになった。
「こんなに持って帰ったら、女房のやつ怒るかもしれん」と思いながらも、
「怒れば捨てりゃあいいさ」と思い直して、重い袋を車まで提げて歩いた。
12時50分、駐車地着。
そのまま帰途に着き、女房に見せると、一瞬その量に驚いたものの、すぐ台所に立ち、処理を始めた。
山菜処理の手際の良さには、いつもながら感心させられる。
下洗い、湯通し、天ぷら、ゴマ味噌和えと、てきぱき進め、もうその味を楽しむことができる。
たいしたもんだ。
そして春の恵みに感謝!
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