北海道の山野でとことん遊ぶ!!
I am Amigo!
2021.3.28 「376mP」~「396mP」 尾根歩きは楽し!
日曜の朝は月形町豊ケ丘の、
『分監山』(460m)麓で目覚めた。
夜明けが早くなった今、
この朝も青空が広がっていた。
これまで回を重ねて登ってきた『分監山』は、
この冬も2度登っているが、
いつもその登路で眺めてきた尾根がある。
それは『分監山』から『三角山』(708m)へ続く尾根と、
「中小屋川」を挟んでほぼ平行に走る尾根だ。
『分監山』側から眺めると、
一段低い尾根だが、
すっきりと筋が通っていて、
その上を歩きたいという気持ちにさせられる。
それでこの冬こそは歩いてみようと思っていたところ、
「中小屋川」で大規模な河川改修工事が行われていたため、
それが終わるまでは無理だと諦めていた。
ところが先日Kaoruと『分監山』に登った際、
その工事の様子を上から眺めると、
工事車両の姿がなく、
どうも工事が終了したようだった。
それでこの度足を踏み入れてみることにした。
6時40分、「中小屋川」の除雪終点をスタート。
このときすぐに川を渡ってしまえばよかったのだが、
周辺をよく確認せず、
段差があった河原へHiromiが降りられないと判断し、
「中小屋川」に沿って伸びる林道を進み、
適当なところで渡渉することにした。
「中小屋川」に沿って伸びる林道は、
長くは続かず廃道になっている。
この奥には何度も入って確認している。
「中小屋川」はなかなか渡渉箇所が見つからず、
行ったり来たりを繰り返し、
ようやくピンポイントでスノーブリッジを発見!
尾根のほぼ末端に取り付くと、
予想通り気持ち良いくらいに、
スッキリと伸びている。
足下の雪もよく締まって歩きやすい。
ただ前日の疲労が下半身に残っているので、
ゆっくりゆったりの登行だ。
Hiromiはそんなの関係なく、
この日も元気いっぱいだけどねえ。
登りゆく尾根からは左手に『分監山』の東面が、
右手には空知平野が木の間越しに見えている。
標高の割にはよい眺めを期待できる。
また、左足下の「中小屋川」は、
ほぼ絶壁の下に見えなくなっていく。
その後高度を上げていくと、
二箇所クラスと斜面の急登があり、
Hiromiは安全確保のため、
スノーシューを外して登った。
また狭い細尾根もあって緊張する場面だ。
しかしそんな部分を通り抜けると、
決まって広く素晴らしい風景を見せてくれる。
いやあ、いい尾根だわぁ!
地形図上の「376m標高点」を過ぎると、
樺戸山地の核心部が見えてくる。
そして9時ちょうど、
地形図上の「396m標高点」。
このピークは広くて展望がないので、
少し先に進んでみると、
『三角山』(708m)と無名の「700m峰」が、
すぐ間近に見えており、
その奥には『鳥越山』(669m)から、
『樺戸山』(890m)までの長い尾根が目を引く。
そしてそれらは皆積雪期にHiromiも歩いている。
そんな思い出を浮かべながら山岳風景に見入った。
【思い出の樺戸山地】はこちらから、
(3)『分監山』~『三角山』
下山は随分雪がゆるみだし、
スノーシューがズボズボのまれる。
体重が軽いHiromiはそうてもないが、
私はスノーシューを取られてつんのめり、
顔面から転倒する場面が何度かあり、
もう嫌!
尾根をほぼ末端まで下って、
駐車地そばの中小屋川に当て、
今度は大きなスノーブリッジを難なく渡って、
10時25分、駐車地。
期待通りの素晴らしい尾根歩きを楽しめて、
Hiromiともども大満足の週末だった。
そして締めくくりはいつものように、
夕方反省会!
2021.3.27 『美唄炭山』(781m) またもや素晴らしい風景を堪能!
三角点名に「○○炭山」とつく山には、
これまで栗沢町の「幌向炭山」(二等)、
夕張市の「真谷地炭山」(三等)などに登ったが、
今回の「美唄炭山」も同様で、
旧産炭地の山だ。
そこにはかつて炭都として栄えし頃の、
懐かしい名残が残っている。
そんな中には今だ露頭炭の採掘が行われており、
今回の取り付き点である、
「美唄ダム」に向かう途中にも、
採掘に関わる風景を目にする。
そして「美唄炭山」の存在は、
地形図を眺める中で知った。
土曜の朝Hiromiを迎えに行き、
「美唄ダム」へと向かった。
先月美唄市で水道水が赤く濁るという現象が続き、
その原因がここ「美唄ダム」にあるような話しを耳にしていたので、
何か工事をしているのでは?
と、少々不安を抱えて行ってみたが、
その心配は無用だった。
ダム管理事務所前の来客用駐車場を利用し、
7時50分スタート。
ダムから先は広く舗装された道路が続いているが、
道々美唄~富良野線の工事中で、
現在は「美唄ダム」でゲートが閉じられ、
完全に通行止めとなっている。
そのゲートをくぐって、
「東美唄町二の沢」に架かる大きな橋を渡った。
そして適当なところから、
右手の尾根末端に取り付いた。
足下の雪が固く締まり、
ツボ足で歩けるが、
気温の上昇とともに、
雪が緩んで腐り出すと深く足を取られるので、
スノーシュー装着で登っていく。
尾根筋ははっきりしている。
スノーシューのアイゼンがよく効いて、
大変歩きやすい。
ほぼ直線的に登りゆく尾根は、
約3km地点のCo.700で傾斜がきつくなり、
クラストした斜面に、
スノーシューでは危険なので、
Hiromiにスノーシューを外し、
アイゼン装着を指示した。
それで危険箇所を切り抜け、
10時05分、Co.760で、
「美唄炭山」に続く稜線に上がった。
すると素晴らしい!
この日も先週に続き素晴らしい眺めだ。
東側の夕張山地、
西側の増毛山地から樺戸山地が、
それぞれ澄んだ空気の中で、
美しい姿を見せている。
加えて純白の表大雪に十勝連峰だ。
三週連続でこの風景を楽しんでいる。
いやあ、幸せだねえ!
楽しい稜線歩きだが、
なかなかアップダウンが激しい。
一旦100m下って、
同じだけ登り返す。
しかも急登もあり、
Hiromiはまたスノーシューを外し、
ザックにくくりつけての登行だ。
しかし絶景はそこここで眺められ、
その度に「すごい景色だなあ」、
を繰り返して言う。
そんな風景の中には、
先日歩いた『奔別岳』から『境山』への稜線が、
すぐ東隣りに見えている。
これにはともに苦労して登ったHiromiも、
感慨深げに見つめることとなった。
登路の最後は直線的なすっきりとした尾根だ。
それをゆっくり登り詰め、
11時25分、二等三角点「美唄炭山」。
三角点ピークは白樺が、
広く枝を張っているので、
周囲の風景をスッキリとは眺められないが、
枝の隙間からは、
やはり素晴らしい風景が楽しめる。
そんな満たされた中で、
簡単な昼食を摂っていると、
ガサガサーッ!
と音がするのでそちらに目をやると、
登ってきた稜線で雪崩が発生した。
稜線の上部ではなく、
途中から崩れ落ちたようだ。
昼食後下山を開始して、
雪崩の上部を通ると、
土臭さと植物の青臭さが、
辺りに漂っていた。
雪崩は植物を土とともに、
根こそぎ押し流したのだ。
自然がもつエネルギーの大きさに、
今更ながら驚かされた次第だ。
下山は登路のルートを下ったが、
稜線のアップダウンがきついきつい!
Hiromiは相変わらず、
へっちゃらで登り返していたけどねえ・・・
登路で苦労した、
稜線から急な尾根の下りは、
もう雪が緩んでいたので、
スノーシューを手に持って下った。
あとは多少の登り返しがあるものの、
楽々下って「東美唄町二の沢」に架かる、
今は使われていない古い橋のたもとに下りた。
欄干が雪に埋もれた古い橋を恐る恐る渡って、
14時15分、ダム駐車場。
今回の山もいいルートだったなあ!
また素晴らしい体験ができたことに感謝し、
美唄市の「ぴぱの湯」へ汗を流しに向かった。
そしてその後月形町に移動し、
静かなところで車中泊とした。
2021.3.25 『東望来山』(ひがしもうらいやま・269m) またいい山に巡り合えた!
私の仕事は今週から出勤日が、
火、水曜の二日になった。
先週までは週にたった1日しか出勤していなかった。
それでも2日間朝から夕方までの、
十分な仕事があるわけではなく、
3時には退勤する。
アルバイト先が観光菓子の製造工場であるため、
いつになったら観光地が賑わうのか?
また当分は無理だろう。
昨日は近場ながら、
これまで足を踏み入れたことのない山域に、
初めて入ってみた。
当別町から道々を「道民の森」方面に走ると、
大きな当別ダムが現れる。
そしてそのダムでせき止められてできた、
「ふくろう湖」の西側一帯には、
全く足を踏み入れたことがなかった。
特に高い山があるわけではないのだが、
なんとなく気になっていたものの、
手付かずに見過ごしてきた。
そこであらためて地理院地図を眺めてみると、
このダムのすぐ西側に、
「ふくろう山」(三等三角点:十万坪)というのがあるが、
この山のことはよく耳にし、
常に人が入っているようなので、
全く足を向ける気にならない。
それで別の山は?
と調べてみると、
その北側に「東望来山」(三等三角点)、
というのが目にとまった。
面白そうじゃないか!
今朝駐車スペースの確保を心配しながら、
現地に行ってみると、
雪融けがかなり進み、
歩道があちこちで露出していた。
それで人なぞ歩くわけがない歩道上に駐車した。
そして9時ちょうどにスタートし、
歩道を約200mほど歩いて、
「小松の沢橋」を渡った。
その先は「ふくろう湖」を横断する、
長い「望郷橋」が架けられている。
この「望郷橋」の上から眺める「ふくろう湖」が、
全面結氷している今、
広々として見事な風景だ。
「小松の沢橋」を渡りきったところに、
今回の足がかりとなる林道入口がある。
「小松の沢橋」の下を流れる沢が、
「小松の沢」のようだから、
察するところ林道名も「小松の沢林道」か?
気温が高く雪が腐った林道は、
一歩一歩が重い。
林道上から見下ろす沢は、
この辺りだと川幅が広がり、
湖の一部になっている。
林道を歩いているとカケス(?)が現れた。
ギィーギィーと鳴くからカケスだろう。
そのカケスがツガイで現れ、
私から離れようとしない。
近付くと飛んでいくのだが、
すぐに戻ってきて近くの小枝にとまる。
それを繰り返してしばらく進んだ。
なかなか可愛いカケスだ。
林道を1kmほど歩くと、
上部を走る送電線が現れ、
林道が左に90度曲がって進むこととなった。
そこで林道を離れて沢筋を進むことにした。
すぐに枝沢が現れるので左俣を進む。
沢はまだ完全に開けてはおらず、
スノーブリッジが残っているので助かった。
幾度か渡渉を繰り返し、
適当なところで右手の斜面に取り付いた。
そして高度を上げてCo.160で尾根の頭に上がった。
地形図上の「172m標高点」を踏む、
この尾根を登って行くと、
「252m標高点」と「東望来山」を結ぶ、
稜線に出ることになる。
なかなか楽しみな先行きだ。
尾根の途中から右手に目指す、
「東望来山」が見え隠れする。
尾根筋を詰めて行くと、
やがて樹木が少なくなり、
突然「260mP」に飛び出した。
大げさに綴っているようではあるが、
なかなかどうして、
たかだか300mにも満たない山風景とは思えない。
素晴らしい!
「260mP」に立つと、
360度遮るもののない風景が広がった。
南の稜線奥には航空自衛隊の、
レーダー基地を備えた『阿蘇岩山』が見えている。
また西の日本海側は広々としている。
東には「ふくろう湖」の一部だ。
とにかく遮るもののない、
素晴らしい風景なのだが、
空気が褐色に染まって、
まるで大陸からやってくる黄砂に包まれているようだ。
次回は晴天の日に訪れてみたいものだ。
「260mP」を離れて一旦下降し、
登り返して11時30分、
三等三角点「東望来山」。
簡単な昼食とした。
ここから稜線上を更に西進すると、
3kmほどで四等三角点「八木ノ沢」に至る。
それはまた次回の楽しみにとっておこう。
下山は登路で利用した尾根と、
ほぼ平行に走る北側の尾根を下った。
そして「小松の沢」に下るも、
暖気が更に足下の雪を腐らせ、
疲れるんだよねえ、歩くのが。
ところが林道に戻ると、
またあのカケスが迎えてくれて、
そばの小枝にとまって離れないんだよねえ。
めんこいなあ・・・
13時15分、駐車地。
この後帰路で「当別ダム」横を通ると、
ダムの管理施設敷地に車が6台ほど停まっていた。
おそらく「ふくろう山」に登っている登山者のものだろ。
いやあ、やっぱり足が向かないなあ・・・
2021.3.21 『滝の上』(234m) 天候不順を里山で・・・
土曜日の『奔別岳』下山後、
栗沢町美流渡のホテル「メープルロッジ」で汗を流し、
万字峠近くで車中泊。
日曜日の天気予報が出発前から悪く、
起床後適当な里山に登って帰ることにしていた。
土曜の夜中に降りだした湿って重い雪は、
朝になっても降り続いていた。
全くモチベーションが上がらない中、
地形図で見つけた未踏の三角点ピークに登ってみることにした。
所在地は「メープルロッジ」の裏手。
スノーシューでスタートすると、
早速暖気で雪が腐ってズブズブ取られる。
しかし少し高度を上げると足下の雪は落ち着いた。
辺りは伐採地のようだが、
そこに自生したのであろう、
鋭いトゲを枝にまとった木が数多く、
それが着衣に触れて引っかかる。
そんな枝をかわしながら進んで行くと、
背後に美流渡地区の田園風景が広がった。
いかにも里山らしい風景だ。
辺りの植生は一貫して前述の通りで、
密生はしていないので、
常に見通しが利く。
スタート時にはまだ降り続いていた湿った雪も、
いつの間にか上がり、概ね曇り空だ。
そしてスタートして40分ほどで、
四等三角点「滝の上」。
田園地帯から見ると小高い丘といった感じか。
しかし見晴らしは良く、
東に「菊面沢」(二等三角点)や『幌向岳』、
南東には「久茶運内」(三等三角点)が見えている。
また麓に目をやるとエゾシカの群れが、
ジッとこちらを見ている。
そしてそれらのほとんどが尻をこちらに向けている。
すぐに逃げられるように、
という態勢なのだろうか?
藪の中で白いヘルメットを着用すると、
エゾシカの白い尻と誤認され、
ハンターの誤射を誘発する恐れがあると言うが、
わかるような気がする。
平穏な良い風景、珍しい光景を目にして、
ゆっくりと下山する。
足下の雪は下るほどに腐ってゆき、
麓に至っては歩くのが大変だ。
その後雨が降りだし、終日雨模様。
活動中だけ止んでくれたことに感謝!
時間はまだ早かったが帰途に着き、
夕方Hiromiと反省会。
『奔別岳』の思いで話し、
地形図上でのルート確認を楽しんだ。
2021.3.20 『奔別岳』(ぽんべつだけ・823m) 「キムン芦別川」を足がかりに!
週末金曜の夜、
Hiromiを迎えに行き、
国道452号線を走り、
三笠市桂沢湖を過ぎた辺りで車中泊。
そして翌土曜日の朝6時45分、
「キムントンネル」三笠側入口横の、
林道入口をスタートした。
今回のルートを選定するにあたり、
絶妙の位置に駐車地を確保でき、
大変ラッキーだった。
スタートしてすぐ北側の沢地形に下り、
そのまま沢形を下降して、
「キムン芦別川」に当てた。
未踏の『奔別岳』に登るためには、
これまで三笠市奔別川端町から、
「奔別川」に沿って伸びる林道を利用して、
登ることしか考えていなかった。
ところが先日国道452号線の、
「三芦トンネル」から、
上部の尾根歩きを楽しんだ際、
そこで目にした北側の尾根を利用した方が、
面白いんじゃないか、
ということを思い立ち、
天候も安定していることから、
早速実施してみることにした。
「キムン芦別川」は既に結構開いていた。
予定ではこの川を遡り、
地形図上の枝沢が現れる地点で尾根に取り付き、
「721m標高点」を踏んで、
直接『奔別岳』を目指すことにしていた。
しかし、「キムン芦別川」が結構開けていたので、
渡渉する際に行ったり来たりを繰り返し、
良いポイントを見つけながら進むのが、
時間もかかるし面倒になってきた。
それで急きょ予定を変更し、
「キムン芦別川」を300mほど遡った地点で、
北側の尾根末端に取り付いた。
まだ朝が早いので、
雪面はクラスト状態で、
スノーシューのアイゼンがよく効く。
尾根筋は明瞭で明るい。
針葉樹林が少なく、
ほとんど落葉樹の尾根が続く。
そしてCo.630で背後に、
とんでもない風景が広がった!
樹木が完全に切れ、
夕張山地の広大な風景が目に飛び込んできた。
息を呑む雄大な風景を、
Hiromiとともに楽しんだ。
その後同じく夕張山地の風景を楽しめるポイントが、
進み行く尾根上に何度も現れた。
尾根筋は明るく見晴らしが良い上に明瞭だが、
そこは尾根なりに、
アップダウンがひじょうに激しい。
きついが小型のスノーシューで歩けるだけ、
まだましと言ったところだ。
素晴らしい晴天の下、
きついが楽しい尾根歩きは、
9時25分、地形図上の「762m標高点」で、
一旦区切りとなった。
ここからは「キムン芦別川」源頭部に下り、
『奔別岳』に続く稜線にのりかえる。
その時点で『奔別岳』と『境山』の間の、
「811m標高点」につなげる尾根を、
なんとか利用したかったのだが、
その下降がクラスとした急斜面で、
危険だったので、
少し戻って一本手前の尾根を下った。
そして200m下り、
260mを登り返して、
『奔別岳』に続く稜線に上がった。
この登りがとにかくきつかった。
稜線に上がると快晴の下、
西側の樺戸山地や増毛山地の、
美しい風景が飛び込んできた。
空は快晴!
その下で夕張山地と増毛山地を、
同時に眺めながら歩く。
贅沢だねえ!
そして11時30分、『奔別岳』。
バウムクーヘンならず、
ドーナツによる初登儀式(シケさん発案者!)を済ませ、
さあ目指すぞ『境山』!
Hiromiは二つ返事で「OK! OK!!」。
当初より『奔別岳』と『境山』の二座を狙っていた。
稜線上には新たな降雪があり、
少々のラッセルで進む。
その上相変わらずアップダウンもきつい。
そして「811m標高点」を過ぎたときだった。
ここからの細尾根は、
地形図を見て要注意箇所と心得ていた。
進行方向に向かって左側がスッパリと切れ、
数十メートルの落差がある。
また右側は雪庇が分厚く、
大きくせり出している。
Hiromiはここを難なく突破できるだろうか?
いや、やめよう。
もし滑落したら、
取り返しのつかないことになる。
12時05分、『境山』断念。
『境山』までは直線距離で、
400~500mといったところか。
ちょうど昼になったので、
『境山』の姿を眺めながら昼食。
次回は無積雪期に挑もう。
下山は一旦「キムン芦別川」の源頭部に下り、
「762m標高点」へ登り返した。
この朝のクラスと斜面は、
既に陽に照らされて緩んでいた。
登り返したあとは、
登路の尾根を忠実に下り、
「キムン芦別川」から枝沢に入って駐車地へ。
15時10分、駐車地。
駐車地の林道入口に着くと、
何やら工事関係者が待っていた。
私が駐車した林道入口に、
工事車両を入れると言うのだ。
そのために除雪したのだと。
それなら「立ち入り禁止」とでも書いておいてくれ、
と言って話しは終わり。
なるべく急いで片付けを済ませ、
その場を離れた。
全行程8時間25分。
久しぶりに長くきつい行程を終え、
Hiromiは大満足!
満たされた気持ちで桂沢湖をあとにした。
2021.3.19 『分監山』(460m) ピンテの嵐!
今日はKaoruを連れて『分監山』に登ってきた。
先週スノーシュー登山2回目で、
夕張の『鳩ノ巣山』に登ったKaoruの、
またステップアップ登山だ。
週末なら誰かいるかもしれないが、
ウィークデーは誰もいないだろうと思って出かけた。
今朝9時に月形町で合流し、
豊ケ丘貯水池そばの林道入口に移動した。
そして9時30分、スタート。
この山に登るのはもう何度目だろう?
時間がないとき手軽に登れて、
大いに満足できる山。
きっとKaoruも気に入るだろうと、
3回目はここに決めた。
Kaoruがスノーシューを購入して、
もう1ヶ月も経過しただろうか?
もうじき雪が融けてしまう。
残り少ない春山シーズンを、
可能な限り楽しんでもらいたい。
林道入口をスタートして、
しばらくは林道沿いに進む。
この林道をどこまでも進んで行くと、
二等三角点「月形」(305m)そばをかすめるようにして、
やがては月形市街地に下っていく。
ずいぶんたくさん付けられているピンテが気になる。
『分監山』の南斜面が眼前に近付くと、
林道を離れて沢地形へと一旦下る。
そして尾根に取り付く。
ただ「尾根」と言っても判然とせず、
斜面と言った方が適確かもしれない。
この斜面は地形図を見てわかるように、
等高線が混んでおり、急登の連続となる。
その斜面にも延々とピンテが付けられている。
間隔が20m単位くらいで次々に現れ、
一箇所にいくつものテープが付けられている箇所も。
いったい誰が・・・?
その後も次から次へと現れる。
ピンテなぞもともと山にあるものではないので、
ここまで付けられるとゴミでしかない。
だいたいこの短い行程の山では、
下山までにトレースが消えることはない。
従ってピンテなぞ不必要だ。
そんなピンテはどこへも逃げようのない、
細尾根に入っても付けられている。
全く必要ないだろう。
何故回収しながら下山しない?
意味のない数多くのピンテを見ながらの登行は不快だ。
スポーツインストラクターで、
マラソンランナーでもあるKaoruは身軽で、
スイスイ登って行く。
急登はCo.420で一旦終わり、
平坦になると同時に東側の視界が開け、
田園風景が一気に見渡せる。
なかなかの高度感で、
低山とバカにできない見事な眺めだ。
そんな風景を眺めたあとは、
明瞭な尾根を登り、
Co.430で樹木が切れて頂上部が目に入る。
北側は雪庇が張り出して、
なかなか迫力ある風景だ。
一旦小ピークに上がってから、
北に続く尾根を少々下り、
最後は50mほど登って、
11時ちょうど、『分監山』(三等三角点:分監山)。
頂上からの展望は樹木が多いのであまりよくない。
このピークから北に伸びる尾根を辿ると、
樺戸山地の『三角山』に至る。
少し下って風のこないところで昼食とした。
下山は足下の雪がかなりゆるみ、
スノーシューが深く飲み込まれる場面も。
Kaoruはこの日もスノーシューで滑る練習だ。
しかし傾斜のきつい部分が多いので、
いったい何度尻もちをついたことだろう?
それでもずいぶん楽しそうに下っていた。
そう、楽しけりゃいいのよ!
山は苦しみに行くんじゃない、
楽しみに行くのだから。
12時20分、駐車地。
今日も楽しかったねえ!
また時間が合えば楽しい山行をしよう!
ところで前述のピンテの件だが、
今年1月にエバとMacikoとこの山に登った。
そして二人はヤマップを利用しており、
この山の軌跡をそれぞれのページにアップした。
その影響で登山者が増え、
初心者がひどいピンテの付け方をしたのだろうか?
聞くところによると、
ヤマップメンバーの中には他人の軌跡を、
自分のアプリに取り込んで、
それを頼りに登る者がいるとか。
紙地図上に独自のルートを引くことなく。
それでは自ら登っていることにはならず、
他人の軌跡をなぞっているだけだ。
そんなことをしていて、
途中でスマホが故障したらどうする?
頭に何も入っていないのだから、
即遭難につながるのが目に見える。
ヤマップの利用者は随分いるようだが、
まるっきりそれに頼っての山登りは危険極まりない。
今回のことでヤマップを利用している岳友を連れて、
入山することが重くなった。
あるいは同行を希望する者には、
ヤマップへの軌跡表示をしないことが条件となろう。
今日はKaoruが一緒だったのでピンテを放置したまま下山したが、
近々回収に出かけることにする。
2021.3.15 『上一ノ沢』(782m) 雪崩回避で撤退!
先週末はHiromiが土曜出勤だったので、
その振替休日が月曜日(15日)だった。
それで日曜日の『来霧岳』下山後、
「ハイランド富良野」でゆっくり汗を流し、
国道452号線を三笠市の、
「桂沢湖」近くまで戻って車中泊とした。
そして翌朝国道の「三芦トンネル」三笠側入口に移動し、
そこを起点にして、
6時40分にスタートした。
すぐトンネルの上部を越えて、
最寄りの尾根に取り付いた。
ひじょうにきつくクラストした傾斜に、
スノーシューのアイゼンを突き立てて登る。
そしてCo.550で南東から北西に伸びる尾根にのった。
私はずいぶん前から、
この尾根上を歩いてみたいと思い続けてきた。
そこからどんな風景を目にすることができるのか、
それが楽しみで仕方なかったのだが、
国道452号線をただひた走り、
「桂沢湖」を通り過ぎるのが常だった。
そこで今回は思い切って、
この尾根上を歩いてみることにした。
地形図を見るとその先に、
二等三角点「上一ノ沢」が存在する。
それを狙ってみることにした。
ただ、地形図上ですっきりした尾根が、
「上一ノ沢」の手前で、
斜面に飲み込まれるところがある。
それが気になっていた。
ただ失敗しても同尾根上を歩くことが、
今回最大の目的なので、
そのへんのところは出たとこ勝負とした。
この日も夜明けから快晴で、
これで5日間の山行全てで、
「晴れ」ということになる。
人生の中でこんなことは、
二度とないかもしれない。
身体は疲労を抱えているが、
こんな日に登らないはずがない。
尾根はアップダウンを重ねながら、
徐々に高度を上げて行く。
そして歩くほどに周囲の風景がよく見渡せ、
それがまた言いようのない素晴らしさだ。
空気も澄んで見えないものが、
何もないというように感ずる。
尾根の遥か先には未踏の、
『奔別岳』(823m)が頭を出している。
また背後には夕張山地の大部分と、
遠く十勝連峰や表大雪の山々も、
くっきりと見えている。
やはり憧れて期待した通りの尾根歩きを楽しめる。
そしてCo.630で足を止めた。
前方で尾根は終息し、
斜度のきつい斜面が広がった。
その斜面に目を凝らす。
すると斜面全体が雪崩る寸前に見える。
ここに足を運ぶまでの間に、
陽のあたる部分は既に、
雪がかなり緩んでいた。
それで前進することをやめた。
雪崩に巻き込まれるわけにはいかない。
残念ではあるが、
7時55分、撤退!
このルートで「上一ノ沢」を狙うのは難しい。
次回別ルートで挑んでみよう。
それもまた楽しみだ。
そしてまた素晴らしい風景を眺めながら歩く。
楽しい尾根歩きは登路で感じた以上に、
ずいぶん下っていく。
そんな下りの最中で、
腐って重く深い雪にスノーシューを取られ、
また片方のフレームを折ってしまった。
3セット所有している同サイズの中の1セットなので、
今後の行動に支障を及ぼすようなことはないが、
もう製造をやめてしまった「NORLITE」さんに、
交換フレームが残っているか心配だ。
折れたフレームを騙しながら下り、
9時ちょうど、駐車地。
いやあ楽しく素晴らしい尾根歩きだった。
初めて目にした風景の中で、
また新たなルート構想がひらめき、
帰って地形図を眺めたいと思う。
時間はまだ早かったが、
もう3日分の洗濯物が溜まったので、
急ぎ帰途に着いた。
そして夕方いつものようにHiromiと反省会!
二人でじっくりと地形図を見直した。
2021.3.14 『来霧岳』(らいむだけ・640m) 細尾根の急登に苦しむ
日曜日(14日)の朝は道々美唄~富良野線の、
富芦トンネル付近で目覚めた。
外気温が+3℃。
山間部だと言うのに、
一晩中マイナス気温にはならなかった。
従って山の雪がゆるみっぱなしのため、
雪崩の危険があり、
予定した山に登ることをやめた。
それで代替えを『来霧岳』とした。
この辺りには未踏の山がゴロゴロしているので、
山選びに苦慮することはない。
地理院地図に『来霧岳』の山名はない。
しかし三等三角点を有し、
その点名が『来霧岳』と記されている。
なんともいい点名ではないか。
先日紹介した「左股」などという点名も、
もう少し個性的な名称にしてくれると、
益々登行意欲が増すというものだが。
道々を「大滝トンネル」まで戻り、
「小滝の沢林道」入り口のゲート前を駐車地とした。
ただ、ゲートは除雪車に押された雪に埋もれて、
全く見えなくなっていた。
8時40分、「小滝の沢林道」入り口をスタート。
林道には古いスキーのトレースが残っていた。
その上を歩くといくらか締まっているので楽ができる。
林道を700mほど歩くと、
林道分岐となり、
「サキベンベツ川」を渡る橋が現れた。
「小滝の沢林道」はここから、
「小滝ノ沢川」に沿って伸びることになる。
スキーのトレースはそのまま、
林道奥へと続いてることから、
おそらく『夕映山』を目指したものだろう。
林道分岐から橋を渡った地点で、
右手の尾根に取り付いた。
急な尾根に手こずるHiromiが、
前を登ってほしそうにする。
先を入れ替わって登っていく。
そして尾根の頭に上がって、
またHiromiが前へ。
しかしまたすぐに斜度が増す尾根に、
足下の雪も腐り出す。
更に松の幼木が多く、
その枝が行く手を阻む。
全くうるさい枝だ。
邪魔な枝は身体にまとわりつくだけでなく、
それらをくぐろうとすると、
ザックに付けたピッケルの、
スピッツェに引っ掛かる。
これが煩わしくて、煩わしくて・・・
何度も口にした、「このやろう!」。
Co.450で面倒な急登を終えて「ホッ・・・」。
一休みして先を進む。
しかし障害はこの後も続き、
さっぱりスピードが上がらない。
足下の腐れ雪も非常に不安定で、
空洞になった穴状地形に、
身体ごと飲まれる場面も。
そんな苦労を強いられて、
すっかり体力を奪われてしまった私は、
もうヘロヘロで Hiromiにやっと着いていく。
進み行く尾根は反時計回りで、
弧を描くようにピークを目指す。
途中から木の間越しに、
周囲の山々が望まれるようになり、
新鮮な山岳風景が素晴らしい。
きつくてヘロヘロだが、
魅力的な風景を楽しみながら、
なんとかかんとか登り詰め、
11時05分、三等三角点「来霧岳」。
北東方向に芦別市野花南の、
『丸山』が思いの外近くに見えていたのが印象的だった。
ピークを少し外して、
風のないところで昼食。
腹も減り久しぶりに袋麺二個を食べた。
昼食後下山はルートを変えた。
三角点ピークから、
直接林道に下ることとした。
ところが途中で登り返しを避けて、
雪崩斜面に入ってしまった。
Hiromiには申し訳なかったが、
速やかに下った。
「小滝ノ沢川」の河岸に下り、
徒渉地点を探して進むと、
ちょうどよいポイントで、
エゾシカの死骸を目にした。
気持ち悪くて近寄ることはできないが、
その死骸には頭部と、
胴体の皮だけが残っていた。
肉や内蔵は動物に処理された、
と言うことは理解できるが、
どういうわけか骨が残っていない。
いったいどういうこと?
「小滝の沢林道」に戻り、
疲れた身体でダラダラと歩く。
そして13時30分、駐車地。
距離が 短い割にきつい山だった。
しかしHiromiは冒険的で面白かったと。
それはよかったねえ!
とにかく疲れたぁ~
2021.3.13 『鳩ノ巣山』(622m) Kaoruのステップアップ登山
先週の金曜日は、
先月スノーシューを購入したkaoruの、
二回目の山行とした。
kaoruは自営の仕事を続け、
何かと忙しいので、
なかなか予定が合わない。
今回も当初はkaoruに、
仕事の予定が入っていたのだが、
突然キャンセルになったものだ。
私としてもスノーシュー購入の際、
迷っていたkaoruに、
ちょっとだけ背中を押した責任がある。
二回目のスノーシュー山行は、
夕張市の『鳩ノ巣山』とした。
この日の朝夕張市で合流し、
鹿の谷山手町の旧夕張北高裏に移動した。
除雪車で開けられたスペースに、
車二台がスッポリと入った。
9時30分、駐車地をスタート。
この日も素晴らしい晴天だ。
これで三日連続で、
好天の中を歩くことになる。
歩き始めてすぐに、
東の『鳩ノ巣山』に続く尾根にのった。
尾根はアップダウンを繰り返して、
徐々に高度を上げて行くが、
特に急登の部分で、
登りやすい箇所をうまく選んで歩く訓練として、
kaoruに先を歩かせた。
もうかなり雪が締まり、
ラッセルの必要がない。
kaoruはスポーツインストラクターであるだけではなく、
マラソンランナーでもあるので、
体力には何ら問題がない。
時折急登でスノーシューを滑らせ、
雪面に手をつく場面があるものの、
概ねスイスイ登っていく。
そしてCo.450で正面に純白の大斜面が現れ、
最後の急登となった。
登るほどに背後に雄大な風景が広がる。
このルート中の最大核心部だ。
南の「マウントレースイスキー場」が美しい。
その斜面にスキーやスノーボードで滑り降りた跡は、
全く見受けられない。
「立ち入り禁止」処置が守られているようだ。
しかしそれを開放していたなら、
夕張市にいくらかでも金が落ちたものを、
などと考えずにはいられない。
とにかくもったいない風景だ。
純白の大斜面を登りきると、
『鳩ノ巣山』の三角点ピークまで、
広い広い頂稜を歩いていく。
その広さと長さには、
kaoruも驚いたようだ。
11時15分、四等三角点「鳩の巣山」。
点名の「の」は平仮名だ。
一応記念撮影をして、
大斜面の上まで戻って昼食とした。
そして下山だが、
これがまた面白い。
kaoruがスノーシューで滑ろうとするのだが、
膝が入っていないので、
すぐに突っ立った状態で尻もちをつく。
いったい何度尻もちを重ねて下っただろうか?
それでも駐車地が近付くと、
「あれぇ、もうおわっちゃう~」と、
とても残念そうだ。
まだまだ下りでの、
滑る訓練を続けたかったようだ。
またそれは次の機会に、
と言うことで、
12時40分、駐車地。
結果kaoruは楽しく満足したようだ。
歩きながら常に鼻唄混じりだったのが印象的だ。
また山歩きを楽しみましょう!
夕張を離れたあとは、
この日の午前中仕事だったHiromiを迎えに行き、
芦別方面へと車を走らせた。
2021.3.12 『察来山』(さっくるやま・590m) 素晴らしい天候の下の雄大な風景を楽しむ
今日は久しぶりにMachikoを案内して、
『察来山』に登ってきた。
Machikoの希望を尋ねて、
この山に決めたわけではないが、
現地集合で顔を見るなり、
「この山に登りたかったんです」。
それはよかった。
『察来山』は大変見晴らしがよく、
増毛山地の展望台でもある。
昔は人に出会うこともなかった山だが、
5~6年前くらいにずいぶん、
人の姿や痕跡を見る時期があった。
インターネットかガイドブックの影響だろう。
しかし一通り皆が登ってしまうと、
また静かな山に戻った。
『察来山』へのアプローチは、
国道451号線を滝川市から、
石狩市浜益区に向かって車を走らせ、
「青山トンネル」を過ぎて500mほど走った地点の、
送電線の鉄塔が建つ林道入口となる。
この入口は毎年広く除雪してあるのだが、
今朝行ってみると車2台が、
縦列で止められるスペースしか開いていなかった。
この冬は積雪が多かったので、
除雪に余裕がなかったのだろう。
通常は送電線の維持管理用車両が入るために、
広く開けているのだと推測する。
8時35分、スノーシュー装着でスタート。
足下はモナカ雪で少々歩きにくい。
歩き始めてすぐの針葉樹林を抜けると、
突然前方に目指す山並みが目に入る。
純白の崖状地形が美しい。
林道にはほんのかすかに、
人のトレースが残っている。
やはり今はめったに人が入らないようだ。
林道を2km近く歩いて、
右手の尾根に取り付いた。
この尾根を挟んで反対側に林道が続いており、
これを忠実に登って行くと、
最後の登りの基部まで到達できる。
しかし林道ゆえ歩行距離が長くなる。
尾根は急な傾斜を登って、
地形図上の「334m標高点」を通る。
そしてCo.350で林道と交差し、
そのまま直線的に上を目指す。
林道との交差後しばらくは、
ゆるい傾斜の広々とした斜面を登っていくが、
Co.450から500までの間は、
転倒すると流されるほどの傾斜となる。
しかしこれを登りきると、
純白の長い崖状尾根は近い。
この崖の上の尾根は500mも続く。
その上を歩きながらの景観がすごい迫力だ。
東から南、そして西への展望を遮るものがない。
Machikoもこの眺めにはたまげたようだ。
いくら眺めても見飽きることのない景色をあとに、
いよいよ最後のひと登りが待っている。
標高差30mほどの頂上部だが、
傾斜がきついので気が抜けない。
それでもMachikoもスノーシューで登りきった。
10時40分、『察来山』(二等三角点:察来山)。
東の新十津川町方面はよく見えているが、
増毛山地がガスに隠れて、
スッキリとは見せてくれない。
それでも言いようのない素晴らしい眺めだ。
Machikoは朝から写真撮りまくりだ。
それをまたたくさんSNSに投稿するんだぜ!
多すぎるっちゅうの!
頂上を後にして風に当たらないところで、
早めの昼食とした。
Machikoは今日も丁寧な弁当持参だった。
下山の急斜面を私はスノーシューで滑り、
Machikoは迷わず尻滑り。
昼ともなると気温が上がって、
足下の雪が湿って重い重い。
山中での登下降より重い雪の林道歩きに疲れる。
12時35分、駐車地。
山は晴れりゃあ100倍楽しい!
そんなフレーズがぴったりの『察来山』に、
Machikoも満足した様子で帰っていった。
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