北海道の山野でとことん遊ぶ!!
I am Amigo!
2024.4.29 『本安平奥』(244m)~『支安平奥』(364m) 明るく美しい林道を行く
GW二日目は、
やはり4月の疲労が残っていることから、
またのんびりと林道歩きがしたくなり、
別の山域へ出かけることを変更し、
朝Hiromiを迎えに行き、
安平町追分へと向かった。
そして追分旭地区で「本安平越林道」に入った。
この林道を走って行くと、
やがてチェーンゲートが現れるので、
その前を駐車地とした。
駐車地から徒歩で二つの三角点ピークを結ぶ。
それをほぼ周遊林道で歩き通す計画だ。
ちょうど2年前に同ルートを歩いたが、
Hiromiはそれを何も覚えていない。
誠に好都合なやつだ。
「本安平奥」は「本安平」(二等三角点・215m)の南、
約3kmのところに位置し、
「支安平奥」は瑞穂ダムのそばにある、
「支安平」(三等三角点・198m)の、
東6kmほどのところに位置する。
地形図でそれぞれの位置を確認すると、
なるほどこの二点がそれぞれ、
奥に位置するという意味が理解できる。
チェーンゲートを短い脚でまたいでスタート!
上々の天候に恵まれたものの風が冷たい。
それでも明るい林道は気持ちよく、
のんびり歩きたい今の気分にぴったりだった。
おまけに珍しくHiromiも、
この日はのんびり感いっぱいだ。
仕事が忙しいHiromiもまた、
慢性的な疲労を抱えているのよねえ・・・
「安平川」に沿って伸びる、
「本安平越林道」を歩いて行くと、
「旭橋」を渡ったところで上空を走る送電線下をくぐる。
そこで右手に現れる作業道に入る。
この作業道を登って行くと、
伐採地の中を抜け、
更に奥の伐採地へと向かう。
周囲にはこぶしや桜の花が咲いて、
まあいい雰囲気だ。
伐採地の中は正面に、
胆振東部地震の崩壊斜面が目を引く。
しかしそれもかなり緑が濃くなった。
以前は崩壊した斜面の地肌のみを見せていたのだが。
伐採地の中の作業道を登って行くと、
自ずと「本安平奥」の基部に至る。
虫刺されや草の毒に敏感なHiromiは、
この時期の笹薮に入るのを自重し、
私だけが笹を漕いで、
四等三角点「本安平奥」。
すぐHiromiが待つ作業道に戻り、
先へと進むことにした。
春の陽光をいっぱいに受けて明るい林道は、
とにかく気持ちよく、
益々のんびり感が増していく。
木々の切れ間からは、
雪解け水をいっぱい貯めた「瑞穂貯水池」が見えていた。
激しく蛇行を続ける作業道を進んで行くと、
やがて「本安平越林道」に合流した。
この地点から6年前の「胆振東部地震」の発生後、
完全に修復された林道を歩いて行く。
ところどころで崖下をのぞき込むと、
地震で崩壊した斜面と、
それによって折り重なった倒木群が、
いまだそのままの状態で放置されていた。
広くしっかりした林道を歩き、
最後はわずかな距離で藪を漕ぎ、
三等三角点「支安平奥」。
このピークには近年毎年立っている。
そして登るルートは3本。
一番面白いのは「瑞穂ダム」から、
崩壊地の中を歩くルートだ。
「支安平奥」から林道に戻り、
復路に入って間もなく、
景色の良いところで昼食とした。
ここは往路で通った時に、
Hiromiが「ここでご飯食べたい!」、
て言ったところだ。
昼食後「本安平越林道」を淡々と歩いた。
辺りには相変わらず、
美しい桜やこぶしの花が咲いている。
本当に癒される林道歩きだ。
人がいるわけでもなく、
車が通るわけでもない、
静かな林道歩きを楽しんで駐車地へ。
昼を少し過ぎた時刻だったが、
すいぐ帰途に着き、
またHiromiの家に寄り、
雨が降る前の除草剤をまいて帰宅した。
そして夕方あらためて「反省会」。
2024.4.28 『石油沢』(530m)~『鷲ノ沢』(355m) 今年も笹刈りの季節が来た!
3月から続いた繁忙期。
その間土曜日が全て出勤となり、
休みが週一日だけだった。
それが昨日で全て終了した。
長かった~
去年はまだコロナ明けで、
土曜日は休んでいたと記憶している。
その前の数年はコロナ禍で休みが多かった。
つまり久しぶりの週6日出勤が続いたわけだ。
これからはようやく土日が休日となるので、
ゆっくり山を楽しみましょう!
私は今日から9連休。
世の中10連休と言う人も多い、
と思われる今年のカレンダー。
しかし、逆にカレンダー通りどころか、
ほとんど休めない人もたくさんいるわけで、
そんな不公平な現実が、
皆平等となることはないのだろうか?
今朝Hiromiを迎えに行って、
栗沢町美流渡地区に向かった。
このGWは山も楽しみたいが、
今冬引っ越したHiromiの家の庭を、
少しでもきれいにしなくちゃいけないので、
とりあえずは近場へと出かけて、
できるだけ早く戻ってその作業に当たることにした。
美流渡地区から「幌向川ダム」に向かい、
舗装された駐車場に車を置いた。
ダム湖は雪解け水をたっぷり蓄えていた。
そして湖の周囲は、
木々に若葉が芽生えだし、
ほんのりと色が付き始めていた。
そんな中でそばのキャンプ場には、
既に数張りのテントが張られ、
キャンプを楽しむ人々の、
楽しそうな声が聞こえてきた。
駐車場からチェーンゲートを越えて林道に入った。
ところが、いつも閉ざされているチェーンが、
今回は外されたままになっていた。
どうしてきちんと閉じておかないのかねえ?
歩き始めて間もなく、
「ミルトマップ1号橋」を渡った。
すると林道は分岐となるので、
これを直進せず左の枝に入った。
新たに砂利が敷き詰められた林道を歩いて行く。
この後林道は、
大きくジグを切って高度を上げていく。
そして「鷲ノ沢」の直下を巻くようにして北へと向かう。
この「鷲ノ沢」には帰路で寄ることにした。
「鷲ノ沢」と同高度までは、
テンポよく高度を上げた林道も、
その後は傾斜が落ちて、
ほぼ平坦な歩行が続く。
林道の周囲には純白のこぶしの花が目立つ。
まだ木々に若葉が少ない中で、
控えめな白さのこぶしが何とも美しい。
後半は緩やかに高度を上げた林道を、
490で離れて藪の尾根に取り付いた。
笹の密度はそこそこだが、
丈が低いので問題ない。
そんな笹をかき分けて登り、
三等三角点「石油沢」。
久しぶりの三角点ピークで、
今年初めての笹刈りをした。
ここは以前にも笹を刈っているので、
ほんの少し手入れをしただけだ。
そして去年の12月で賞味期限が切れたバウムがあったので、
おいしくいただいた。
林道に戻って復路に入った。
緩やかな傾斜の林道を楽々歩いて行く。
そして290まで下った地点で藪に入った。
見かけは薄い感じの藪だったが、
ハイイヌガヤがしなる鞭のような幹を、
思いきり伸ばしており、
それがまた多かったのでてこずった。
そんな斜面を尾根の頭まで登ると、
ハイイヌガヤが消え、
笹だけとなって歩きやすくなった。
ただ、Hiromiの様子がおかしい。
いつものような勢いがない。
おかしいと思っていたら、
あいつ今日は登山靴を忘れてしまって、
フツーの靴で登っていたのよ!
そのことを忘れていた。
三等三角点「鷲ノ沢」。
このピークからはそのまま尾根を先に進んだ。
すると突然前方が開け、
ダム湖を一望できるところに出る。
そして滑る急斜面を、
ゆっくり慎重に下った。
この下りでもHiromiはフニャラフニャラする靴で、
なかなか大変そうだった。
その後無事林道に下り立ち、
あとは淡々と歩いて駐車地へ。
登山靴を忘れたHiromiは当然疲れた様子だったが、
3月から続いた週6勤務を終えた私もまた、
う~ん、疲れているのよねえ・・・
帰路でホームセンターに寄り、
除草剤を購入。
Hiromiの庭が広くてねえ、
そこに雑草がいっぱい!
でも、明日の夜辺りから雨になりそうだから、
除草剤を撒くのは明日にした。
2024.4.21 『御園北』(ミソノキタ・195m) 伐採地の風景に癒されて・・・
先日の日曜日、
午前中『雨霧山』に登った後、
まだ正午少し前だったので、
近くの山に寄ることにした。
車を栗山町東山地区から御園地区へと移動。
そして「伊藤の沢林道」に入った。
この林道の入口に廃倉庫が建っており、
その前が広く空いているので、
これを駐車地とした。
このところ気温が低く、
時折霧雨が降る暗い空模様が続いている。
この日もやはり寒くて、
アウターを脱ぐことはできなかった。
スタートして間もなく、
エゾシカの防護柵扉を抜けた。
その後すぐに施錠された林道ゲートが現れる。
ここも雪が融けて間もない時期には訪れたことがなく、
殺風景な風景が新鮮だ。
その中に咲くエゾエンゴサクが、
春の訪れを知らせてくれているのだが、
寒い・・・
林道ゲートの奥で北側に杉の林が見える。
杉は本来北海道には自生していない。
それがどうしてここに立っているのか、
不思議な光景だ。
杉の木を眺めて少し行くと、
左手に作業道が現れるので、
これに入って伐採地に向かう。
この伐採地の風景が好きで、
何度かこの上のピークに登ってきた。
伐採地の中の作業道は、
荒れて歩きにくいが、
とにかく周囲の風景が好きだ。
まっすぐに伸びたトドマツと、
その倒木が織りなす光景は迫力がある。
以前はこんなに倒れていたかな?
と思えるほど、
数多くのトドマツが倒れていた。
それに気付くのも、
まだ雪が融けたばかりで、
下草に覆われていないせいか?
伐採地のピークに上がって振り返ると、
これがまたよい景色で、
南北に走る送電線の向こうに、
夕張の山々が連なる。
思えばこの辺りのずいぶん多くのピークに立ったものだ。
伐採地のピークから樹林に入り、
藪漕ぎとなるが、
その藪は薄いので苦にならない。
尾根筋を歩いて行くと、
昨年新たに伐採された地形が見えてくる。
そして次のピークに立ち、
四等三角点「御園北」。
ここの標石は倒木の下になっていた。
それに気付かず、
Hiromiがそこを通り過ぎてしまい、
引き返すよう声をかけた。
下山はほぼ同ルートを引き返し、
また伐採地の良い風景を眺めたあと、
作業道を下った。
この伐採地は他のそれと同じく、
タラの芽が採れるところだ。
しかし、容易に人が入れるので、
長くは採れないだろう。
山菜採りの人間は、
こういうものを目にすると、
すぐに芽を根元からもぎ取って、
木をダメにしてしまう。
林道に下って寒々とした中を歩き、
駐車地に戻った。
そして帰途に着き、
夕方あらためて「反省会」とした。
辛い4月もあと少し!
2024.4.21 『雨霧山』(アマギリヤマ・509m) 静かな林道歩きに癒されて・・・
私は相変わらず疲れている。
週6日出勤が続くと、
生活の中でも時間のゆとりがなくなり、
なんだか追い詰められていくような感じになる。
しかしそれも今週いっぱいだ。
今週末が最後の土曜出勤となる。
昨日は疲れた身体を、
また癒すべく近場の山へと出かけた。
のんびりと長い林道を歩きたくなった。
Hiromiが一緒だと、
そうのんびりもしていられないんだけどねえ・・・
この朝Hiromiを迎えに行って、
栗山町東山地区へと向かった。
そして東山地区の集会所前に、
無断で駐車させていただいた。
まあ、何度も利用したところで、
誰かに何かを言われたことはない。
だいたい、車なんか1日に何台も通らないし・・・
集会所から町道を歩いて農道へ。
しばらく田園地帯の中を歩いて行く。
まだ雪が融けたばかりで、
農作業が始まっていないので人の姿はなく、
殺風景な中を歩いた。
そして約1kmほど歩くと、
エゾシカの防護柵ゲートと、
林道ゲートが現れる。
そこで両ゲートを越えて「雨霧林道」に入った。
「雨霧林道」は夕張市南清水沢から始まり、
このゲートで終点を迎える。
つまりこの林道を利用すると、
「雨霧山」のピーク付近で峠を越えて、
夕張へと下って行く。
ゲートを越えると間もなく、
「築別川」に架かる「泊橋」を渡る。
この「築別川」だが、
地理院地図では「築別川」ではなく、
「東山川」と記されている。
そしてその一本北側を流れるのが、
「築別川」と記されている。
どちらが本当か?
と言う議論になれば、
当然地理院地図に軍配が上がるだろう。
昔はこの地域で一般的に、
この「東山川」を「築別川」と呼ばれていたのかねえ?
まだ雪が融けたばかりの林道周辺は、
どこも殺風景で寒々しい。
しかし逆にまだ下草がなく、
木々の葉も開いていないので、
夏場には見えない色々なものが目につく。
例えば林道脇を流れる沢も、
夏以降は木々の葉に隠されて、
沢筋を目にすることがなかなかできない。
しかし今はそれをすっきりと見通せる。
だからこの林道を何度か歩いているHiromiが初めて言った、
「沢がなんかいい感じだねえ!」。
Hiromiが周囲の状況を見て、
感じたことを自発的に口にするのはひじように珍しい。
長い林道は蛇行を続けながら、
徐々に高度を上げて行く。
そしてひと冬を越した林道は、
落石、崩壊、雨裂などの箇所が目立つようになる。
するともうかなり高度が上がり、
西に空知平野と馬追丘陵が見えるようになる。
そこで嫌なものを目にした。
エゾシカの死骸だ。
小動物たちに食べつくされ、
骨だけになっていた。
春先と言うのはこういうものも目に入るので、
私としてはちょっと怖い!
「雨霧林道」は450で最高標高に達し、
その後は夕張市南清水沢に向かって下降していく。
そこで「雨霧支線林道」に乗り換える。
すると前方に目指す「雨霧山」の、
頂上部が見えるようになる。
間もなくその基部に達し、
藪中の踏み跡をたどると、
『雨霧山』(二等三角点:鬼奥峠)。
ここで気付いたが、
昨年ここに設置された私製標識がなくなっていた。
各山域で見られる独特のデザインの私製標識で、
近くでは栗山町の「坊主山」や、
三笠市の「坊主山」にも設置されている。
誰かが持ち帰ったのか?
あるいは樹木に金属のビスでとめる標識に、
反感を持つ登山者がそれを排除したものか?
いずれにしても設置されて、
1年ももたなかったのではないか?
下山は林道に戻らず、
ピークから西に下降する尾根にのった。
藪が薄く快適な尾根を下って、
林道を大きくショートカットするのだが、
エゾシカのフンが多くて参る。
もう踏まずに歩くのは不可能!
林道に下った後、
そばの小沢で靴のソールを丁寧に洗った。
そしてまた長い林道を淡々と下り、
途中でいつもの簡単な昼食。
更に歩いて駐車地へ。
疲れた肉体には癒しとなる、
誠に良い林道歩きを楽しめた。
その後夕方にいつもの「反省会」。
2024.4.14 『竹の子山』(156m) 美しい風景に癒されて・・・
日曜日だけ週一休みの先日、
栗沢町美流渡で「幌向炭山」に登った後、
同じく栗沢町で「竹の子山」に寄ることにした。
今冬もスノーシューで歩き回った丘陵地帯だが、
ついこの間まで全体が真っ白い雪の中にあったのに、
もうそれがほとんど消えていた。
融け出すとあっと言う間に消えていく雪。
毎年繰り返されてきたことではあるが、
自然が織りなす不思議な現象だ。
栗沢町上幌から、
「レインボウ林道」に入った。
この林道は「レインボー」ではなく、
確か「レインボウ」となっていたはずだ。
そしてこの林道は、
栗沢町上幌地区と、
同じく栗沢町由良を結んでいる。
特徴的なのが全線舗装されていることだ。
この林道の最高標高点付近に、
作業道の入口が現れるので、
そこを駐車地とした。
まだ雪が融けたばかりの、
寒々とした風景の中へと歩き出した。
しかしこの日の気温は、
寒々とした風景とは裏腹に、
どんどん上昇し、
長袖のシャツなぞ着ていられなくなったので、
今年初の半そでシャツ姿で歩いた。
向かい風となる暖かい南風が、
なんとも心地よい。
広い風景が大好きな私は、
この伐採されて広々とした丘陵地帯をとにかく好む。
思えば昨秋初めて「めまい」なるものにおそわれ、
その後の癒しにもここを歩いた。
そしてこの日も週6日出勤で疲れた肉体に、
自然の風景と癒しを求めてここを歩いていた。
広い風景の中で荒れた作業道を歩いて行くと、
すっくと立ち並ぶトドマツの木々に、
何とも言えぬ美しさを感ずる。
また、時折見える東側の田園地帯もまた、
雪が融けたばかりで緑の作物がなく、
薄茶色の土が全体を覆い寒々としている。
素晴らしい風景を眺めながら歩き、
2km弱で「竹の子山」の基部に達した。
作業道からトドマツの林に入り、
最後は笹薮の中で標石を探し、
三等三角点「竹の子山」。
この形がいびつになってしまった標石を目にしたのは、
ずいぶん久しぶりな気がした。
復路の作業道途中で、
いつもの簡単な昼食とした。
暖かく静かな中で、
ひとり腰をおろしてゆっくりくつろいだ。
その後また美しい風景を眺めながら駐車地へ。
まだ正午を過ぎたばかりだったが、
帰宅してやらなければいけないことがあったので、
片づけを済ませて帰途に着いた。
そして帰宅してやったこと。
それはハイエースの荷室に積み込んだ荷物を全ておろすこと。
この翌日車検に出すためだ。
4~5年前から、
車検時には荷室を空にすることになったので、
毎年この時期の大仕事だ。
玄関と物置にはおろした荷物がいっぱいだ!
そしてまた1週間が始まった。
2024.4.14 『幌向炭山』(ホロムイタンザン・361m) 早春の里山に癒されて・・・
私は疲れている。
コロナ禍が続いた3年間は、
この繁忙期でも注文が少なく、
けっこう休みが多かったのだが、
それが明けると日常が戻り、
この時期は月~土曜日の6連勤となってしまった。
それでもコロナ前に比べると、
仕事の量は減っている。
コロナ前だとこの時期は、
月~土曜日の6連勤に加え、
早出と残業を繰り返していた。
それがないだけまだましではあるが、
やはりこの時期に週一休みはきつい。
行きたい山に行けない辛さ・・・
この度の週末は、
Hiromiが金曜日から南日高に、
車中泊数泊の予定で出かけて行ったので、
単独である故、
疲れた肉体をいたわりつつ、
のんびりと癒し登山をすることにした。
そして燃料代も節約ということで、
近場の栗沢町で「幌向炭山」に登ることに決めた。
今朝家を出て栗沢町に向かった。
日々仕事に追われている間に、
世間の雪がほとんど消えてしまった。
融け出すと早いものだ。
栗沢町の美流渡地区も、
田園に雪は残っていなかった。
「幌向炭山」は緩やかな円錐形をしており、
その姿は西側の田園地帯から望むことができる。
「幌向炭山」の南尾根の末端に、
地形図にはない林道が走っているので、
これに入ってすぐの地点を駐車地とした。
上空には小規模送電線が走っている。
駐車地から送電線の作業道に入り、
数十メートル進んで笹をひと漕ぎして、
トドマツの林に入った。
ここから急登となり、尾根筋を登って行く。
東側には美流渡地区の田園地帯が広がる。
急な尾根は長くは続かず、
突然傾斜が落ちて、
平たんな尾根筋が続く。
もう農作業が始まったようで、
田園地帯から農業機械のエンジン音や、
その他諸々の音が聞こえてくる。
尾根筋を歩いて行くと、
やがて林道の末端に合流する。
新しい林道で、
確か2~3年前に開削されたものと記憶している。
しかし、この林道を車両が走行するのを見たことがないし、
林道上にもそんな痕跡は残っていない。
山々の北側の部分には、
いまだ雪が残っており、
ときにはそれを踏みしめて進む。
林道脇のフキノトウが早春の息吹を感じさせる。
また、途中で樹木が切れて、
東側の風景を一望できる箇所がある。
そこには美流渡地区の集落の向こうに、
「幌向岳」(836m)が、
まだ白い姿を見せていた。
林道の後半は長い直線を結んで続き、
「幌向炭山」頂上部の基部で藪に入った。
藪は薄く苦にならない。
尾根筋にはシカ道も走っており、
短い距離で二等三角点「幌向炭山」。
もう何度目のピークだろう?
直近では昨秋Hiromi、Meguと東側から登っている。
今回利用した西尾根に続く新しい林道は、
他の山域でもずいぶん経験してきたように、
地形図に記されていないため、
藪漕ぎと決めて入山して発見したもの。
山と言うのは地形図を見て自らのルートを定め、
実際に足を踏み入れてみないと、
どう状況が変わるかわからない、
と言うことを教えてくれる典型的な山だ。
下山も同ルートを引き返した。
まだ雪が残る部分があり、
融けたところも、
正に今融けたばかり、
ということを感じさせる早春の楽しい山歩きだった。
2024.4.7 『東阿蘇岩』(ヒガシアソイワ・217m) 白と緑のコントラストがいい!
先日の日曜日は、
とにかく天気が良く、
午前中「月形」(二等三角点)で素晴らしい風景を堪能した後、
週一休みしかないし、
もったいないのでもう一座へ!
月形町から再び「ふくろう湖」に戻り、
当別町青山地区へと移動した。
そして当別川に架かる、
「青山橋」のたもとを駐車地とした。
ちょうどよい具合に雪が融けて、
ほどよい駐車スペースができていた。
ここから「東阿蘇岩」(四等三角点)を目指すことにした。
「東阿蘇岩」には、
無積雪期に藪漕ぎで数回登っている。
直近では昨秋Hiromiと登った。
そんな「東阿蘇岩」には、
積雪期に登ったことがなかったので、
以前から興味があった。
ただ厳冬期は駐車するところが見当たらず、
融雪が進む時期を待つしかなかった。
駐車地から「青山橋」を渡り、
渡りきったところで、
当別川の右岸に沿って進んだ。
ここはツボ足だ。
川の上流方向に「ふくろう山」が見えている。
右岸に沿って歩いて行くと、
間もなく山の斜面に到達するので、
小沢を越えて斜面に取り付いた。
融雪が進み笹がむき出しになっている部分がある。
無積雪期だと、
かつてここに存在した作業道に沿って西進し、
極力短い距離の藪漕ぎを狙う。
ただその作業道も、
今では作業道なんだか、
ただの笹薮なんだか見分けがつかなくなってしまった。
露出した笹交じりの斜面を登って行くと、
Hiromiがいつものように元気いっぱいで、
どんどん先へと離れて行ってしまう。
しかし周囲は足元の雪の白と、
トドマツの若々しい緑とのコントラストが素晴らしく、
私はそんな美しさに魅了されながら、
ゆっくり登って行く。
笹の濃さに振り回されず、
どこでも自由に歩ける貴重な時期を、
もっともっと楽しみたいのだが、
この季節はあまりにも短い。
広い樹林帯の中を、
ほぼ西に進路をとって歩き、
目指すピークに続く尾根にのって、
90度方向を変えた。
すると日当たりの良い細い尾根は、
笹がむき出しになって、
短い距離ではあったが、
笹を漕いで登った。
そして再び雪の上へ。
すると前方に目指すピークが見えてきて、
四等三角点「東阿蘇岩」。
融雪が進み三角点標石が露出していた。
また、西側には木の間越しに、
航空自衛隊のレーダー基地を備えた『阿蘇岩山』(一等三角点・418m)が、
間近に見えている。
下山はルートを変えて、
無積雪期に利用する、
作業道跡をたどってみることにした。
藪尾根を下って作業道跡にのると、
ほんのうっすらとではあるが、
作業道と確認できた。
しかしそれは私がそこにあつた作業道のことを知っているからであり、
そんな予備知識がなかったなら、
絶対にわからないくらいの面影だった。
また白と緑の美しいコントラストを楽しみながら下り、
気温が高くて気持ちの良い中を歩いて駐車地へ。
この後一旦帰宅し、
久しぶりにいつものところで「反省会」。
週一の貴重な休みを満喫できたことに感謝!
また一週間頑張りましょう!
2024.3.7 『月形』(305m) 毎年外せない山へ
昨日の朝Hiromiの車を我が家に置き、
増毛山地の南端へと向かった。
ところがこの朝は、
天気予報で「晴れ」という割には、
空全体が灰色の雲に覆われ、
車を走らせる前方は低山さえガスに覆われて、
その姿がさっぱり見えなかった。
それで当別町の「ふくろう湖」の湖岸を走っているとき、
ふと思い出した「月形」(二等三角点)に変更することにした。
そこですぐ月形町に通じる道々に乗り換えて、
月形町豊ヶ丘地区へと向かった。
そして「豊ヶ丘貯水池」下部の、
農道脇に駐車。
ここは一日に数台程度しか車が走らない。
「豊ヶ丘貯水池」を起点に、
「月形」を目指すルートは、
昨春初めて歩いてみたが、
なかなか景色の良いルートで、
Hiromiにも歩かせたいと思っていた。
駐車地手前の「豊新橋」を渡って、
「豊ヶ丘貯水池」に向かった。
もうツボ足で大丈夫かな?
とも考えたが、
ツボ足だとそこそこ足を取られるので、
スノーシューを装着した。
貯水池に向かって登って行き、
その手前で左手の尾根に取り付いた。
そしてこの尾根を忠実に登って行く。
すると背後には木の間越しに、
空知平野の田園地帯の風景が広がって行く。
また、この朝空全体を覆っていた雲が、
いつの間にかすっかりなくなり、
とびっきりの青空が広がっていた。
気温もグングン上昇し、
アウターなんか必要ない。
最初の尾根で150mほど高度を稼ぎ、
西に向かう尾根に乗り換えた。
すると間もなく目指す「月形」の、
純白の峰が見えてきた。
美しい姿だ。
そして周りの風景も素晴らしい。
そこでHiromiが口にした、
「今日ここに登ってよかったね!」。
そうなのよ、
毎シーズンここは外せないなあ!
大変良い風景の中で、
尾根筋を快適に歩いて行く。
そして250で林道に合流した。
これは「分監山」麓から続く「樺戸林道」で、
無積雪期にはこの林道入口から入って、
「月形」を目指すことになる。
しばらく明るく開けた林道を歩いて行くと、
左手に尾根の末端が突き出しているので、
この尾根にのって登って行く。
尾根は左手に樹木がほとんどないので、
素晴らしい風景を眺めながらの登行だ。
樺戸山地の核心部がそっくり眺められる、
正に極上の景色を堪能!
そしてなだらかな山頂へ。
二等三角点「月形」。
無積雪期にも数回登って、
三角点標石は確認している。
また、そばの立ち木に、
私製標識が付けられていた。
昨年まではなかったものだ。
私製標識の作者は、
栗山町の「天狗山」(四等三角点・330m)や、
当別町の「金沢」(二等三角点・126m)に付けられている私製標識と同じだ。
小さな木切れにマジックインキで点名を書き、
木にコイル状の針金でくくりつけている。
ピークから少し東に移動すると、
空知平野が丸々望めるところに出る。
なんとものどかで広い風景を、
しばしうっとりと眺めた。
下山は一旦林道に下った後、
ピークから見えていた、
地形図にはない林道に入ってみることにした。
ところがこの林道は、
既に廃道となって久しく、
崩壊箇所が次々に現れて、
一旦沢床に下って登り返す場面もあり、
なかなか苦労させられた。
そして最後は沢筋を下った後、
登路の尾根に登り返して貯水池へ。
沢筋に下って登り返すというノルマは抱えたものの、
そう言った意外性があるから面白い。
終わってみると、
このルートはやはり毎シーズン楽しみたいルートの一つであると痛感した。
2024.3.6 「遅い雪融けの一日」 ようやく春が来た・・・
今日は土曜日だが、
今月いっぱいは土曜日も通常出勤だ。
しかし今日は病院に行くために休みをとった。
持病の痛風の薬が切れたのだ。
持病とは言っても痛風は、
全く邪魔になることがない。
毎朝尿酸値を抑えるための錠剤を、
たった1錠飲むだけだ。
それだけで飲食物に注意する必要もない。
そして一日2錠飲むところを、
主治医と相談の上1錠にしているので、
薬をもらいに行くのは4ヶ月に一回だ。
それにしても4ヶ月の月日が流れるのは早いもの!
ついこの間行ったばかりだと思っていたのに・・・
朝病院に行った後は、
せっかく取得した土曜の休日である上、
天気も極上だったので、
当然山に行きたいところではあるが、
それをグッと堪えて帰宅した。
おっ、その前に床屋にも行っておこうと、
わざわざ安い価格の床屋に行ってみたが、
駐車場に車が入りきれないほど混んでいたのでやめた。
あの混みようはいったい何だったのか?
帰宅して昼食を摂り、
すぐ外に出て窓の洗浄と洗車をした。
冬の汚れが車体にこびりついていたので、
丁寧に手洗いをし、
入念にワックスをかけた。
我が家の庭には、
まだ雪の山が残っている。
ここに移り住んで29年が過ぎ、
30年目に入ったのだが、
その中で最も雪融けの遅い春となった。
例年だと3月末日までに、
庭の雪がすっかり融けてしまうのだが・・・
車のワックスがけを終えると、
物置の荷物の整理だ。
女房の自転車がそろそろ始動するので、
それも簡単な手入れと、
タイヤの空気調整をしておいた。
外仕事を終えて家に入ると、
とんでもなく眠くなった。
それでずいぶん久しぶりに昼寝。
う~ん、今日はようやく時間にも気持ちにも、
ゆとりのある一日だった。
こんなゆとりのある日々を送れるのは、
いったいいつになってからだろうか・・・
2024.3.31 『東望来山』(269m)~『ふくろう山』(291m) ふくろう湖畔で三角点Pを結ぶ
私は真面目に働いています。
月~土曜日の週6日、
朝から晩まで一生懸命働いています。
貧乏暇なしだ~
観光菓子の製造工場で、
アルバイト社員として勤務して、
もう8年が過ぎて9年目に入った。
時の流れの早いこと。
大変気楽に勤めてこられた会社だが、
3~4月のこの時期は、
GWの需要を控えて繁忙期となり、
休日が週一の日曜日だけとなる。
残雪期のいい時期に、
土日山に登れないのは辛く、
当初はやめようと思った。
しかし、4月を乗り越えると、
GWの長い休日が続くことを知り、
続けてみるかな?
と思い直してここまで来た。
そして今はあきらめて、
土曜出勤にもストレスを感じなくなった。
それでも休めるなら休みたいよねえ・・・
週一休みだと、
日帰りで遠出する気にもなれず、
近場の山で楽しむ。
今回はこれまでそれぞれ別に登ってきた西の「東望来山」と、
その東の「ふくろう山」を、
林道、尾根筋、稜線を歩いて結んでみることにした。
昨日の朝Hiromiと当別町の「ふくろう湖」に向かった。
「ふくろう湖」の湖岸に続く道々を走って行くと、
湖を横断する「望郷橋」の手前に、
「小松の沢橋」があり、
そのすぐ手前が駐車帯となっている。
この駐車帯も歩道も、
冬季間は全て雪の下だ。
それがこの時期になると除雪車で開けられる。
広い駐車帯の端に駐車。
スノーシューを手に、
「小松の沢橋」を渡った。
そして橋を渡るとすぐに現れる、
左手の林道入口でスノーシューを装着し、
「小松の沢林道」に入った。
この林道名が「小松の沢林道」かどうかはわからないが、
たぶんそんな名称だろう。
林道の雪面は表面が融けており、
スノーシューが多少沈む。
ただ歩行を困難にするものではなく、
まあおおむね良好と言ったところだ。
沢形に沿って蛇行する林道を1kmほど歩くと、
上空を走る送電線の下をくぐる。
林道はこの後左にカーブし、
高度を上げながら南進する。
そこでこちらは林道を外れ、
ほぼ西に向かう沢に下り、
沢筋を進んで行く。
そして沢筋を500mほど進んだ地点で、
右岸に突き出した尾根に取り付いた。
尾根筋はトドマツの林が続き、
薄暗い感じだ。
薄暗いと言えば、
天候がこの日の天気予報でいうほど良くはなく、
上空は大部分が雲に覆われていた。
尾根筋を1kmほど登って行くと、
前方に南北に走る稜線が見えてきた。
そしてひと登りで、
三等三角点「東望来山」。
日当たりの良いピークなので、
三角点標石が既に露出していた。
ここから樺戸山地の眺めが素晴らしいのだが、
この日は雲が多くて暗い中にあった。
また、Hiromiが指さす方向に、
次に目指す「ふくろう山」が、
くっきりと見えている。
「東望来山」からは、
進路を南に変えて稜線上を行く。
この稜線の眺めが素晴らしく、
アップダウンがきついものの、
楽しく進んで行く。
これで青空が広がっていたなら、
もっと素晴らしい景色を楽しめただろう。
「東望来山」から直線距離で1kmほど歩き、
稜線を離れて下降尾根にのった。
ここで一旦東側の沢床まで下り、
登り返して「ふくろう山」に続く尾根にのることにした。
そしてこの沢床からの急登に消耗させられた。
前を行くHiromiは、
いつも通り元気いっぱいでグイグイ登って行った。
急登に耐えて登りきると、
すぐそはに送電線が現れた。
これは登路の林道でくぐった送電線の延長だ。
空腹感いっぱいだったので、
送電線の下で昼食とした。
昼食の後は送電線の上部鉄塔まで登り、
尾根をつないで「ふくろう山」へと向かった。
もうかなり消耗しており、
「ふくろう山」への最後の急登がきつかったあ!
そして「ふくろう山」(三等三角点:十万坪)。
このピークの東端からは、
「ふくろう湖」を中心とした、
素晴らしい風景が広がるのだが、
この日は相変わらず雲が多くてさえなかった。
「ふくろう山」からは北に下降する尾根を下った。
読みやすい尾根を快適に下り、
湖岸沿いの道々の、
「青山冬橋」に当てた。
あとは道々端の歩道を400mほど歩いて駐車地へ。
HiromiのGPSによると、
総歩行距離は10km近く。
ただアップダウンが激しかったので、
心地よい疲労を感じた。
まあ、いい周遊ルートだったけどねえ!
そしてこの後はまた1週間登れないのよねえ~