北海道の山野でとことん遊ぶ!!
I am Amigo!
2023.9.24 『平丘』(246m) いやあ、いい天気だ~
先日の日曜朝、
Hiromiを迎えに行き、
むかわ町穂別へと向かった。
この日は穂別地区で未踏の三角点ピークを目指す予定。
私にはむかわ町と穂別がどうも結びつかない。
平成の大合併というものが、
いまだに納得いかない。
むかわ町はシシャモで有名な漁業の町だし、
穂別は昔穂別町として独立し、
林業中心の町だった。
車に乗ると間もなくHiromiが、
「のど痛い」と言い出した。
この前日の土曜日、
Hiromiの職場で新型コロナウィルス感染者が出たことを、
Hiromiから聞いていたので、
「もしや?」と思いマスクを着用した。
しかし時すでに遅し・・・
まずむかわ町穂別隆農地区で、
三等三角点ピークを目指そうとしたが、
畑の奥でシカ柵を越えられず断念。
シカ柵を変形させながら、
よじ登るわけにはいかない。
それでまた移動して、
中島地区の奥へと向かった。
そして「梅の沢川」に沿って伸びる林道に入った。
林道に入るとすぐ、
エゾシカの防護柵が現れたので、
扉を開けて車を入れ、
その場を駐車地とした。
素晴らしい快晴の下、
快適な林道を歩いて行く。
そこで「こんな日は坊主山もいいなあ」、
と話題に上る。
斜度があるので、
すぐに高度も上がる。
この林道ははじめ舗装されていた。
そして令和2年に災害復旧工事が行われたらしい。
5年前の「胆振東部地震」で崩壊したのだろう。
しかし復旧工事が完了した後、
いったいどれほどの車両が通行したことか?
車が走った痕跡がまるで見られない。
林道は歩くほどに雑草が増えて行く。
そんな林道に、
何故税金を投じて復旧しなればならなかったのか?
行政のやることは理解できない。
ただ、そこを歩く分には、
車の心配がなくて快適だ。
林道は「梅の沢川」を巻くように、
尾根筋に沿って伸びて行く。
そして「梅の沢川」の源頭部で、
林道を離れて藪に入った。
藪は薄く快適に尾根筋を進む。
そしてここでも源頭部を巻くような形でピークを目指す。
辺りは緑が美しく、
その中を乾いた爽やかな風が吹き抜ける。
暑くもなく寒くもない。
ちょうどよい気候だ。
最後は一旦高度を落として登り返し、
四等三角点「平丘」。
Hiromiがおやつを食べだした。
そのおやつもやっぱり果物だ。
Hiromiはとにかく果物大好き人間で、
色々なものをほおばる。
下山は同ルートを引き返した。
藪の部分で、
いつものようにHiromiを前に立たせたが、
今回は問題なく林道に当てた。
そして林道を歩きながら、
次は快晴の「坊主山」に登ることを話し合った。
2023.9.23 『似湾沢』(ニワンザワ・208m) 急登で一気に高度を稼ぐ
先週末土曜日の午前中、
「奥眞牛沢」から駐車地に戻った後、
林道を道々74号線まで戻り、
むかわ町方面に走って、
道々59号線にのりかえ、
鵡川に架かる「栄和橋」を渡った。
そして500mも走ると、
右手に林道の入口が現れるので、
これに入った。
この林道はひじょうに短く、
すぐ伐採地に達した。
ここは昨年まで伐採されていなかったので、
今年実施されたようだ。
針葉樹林に覆われて、
何も見えなかったところが、
広々とした風景に変わった。
伐採地の最下部を駐車地として、
伐採地の端を登り、
尾根に取り付いた。
斜度があるので、
みるみる高度が上がり、
上から見下ろすと、
なかなかの高度感だ。
そして伐採地から藪に入った。
ただ藪とは言っても、
ここもまた薄く快適に歩ける。
このごく薄い藪がこの一帯のいいところだ。
尾根筋にはシカ道ができている。
伐採地から藪に入っても、
斜度のある部分がある。
しかし足もとはあくまでも快適だ。
ただ、伐採地側は、
スッパリと切れ落ちているので、
つまずきでもしたら大変だ。
ここが目指すピークか、
と思われる小ピークに立ち、
一旦下って登り返す。
すると平たんな尾根が続く。
そしてその先に、
三等三角点「似湾沢」。
私は二度目だが、
Hiromiは初めてのピークだ。
私が前回登った時は、
下部の針葉樹林で、
そこそこ濃い笹をかき分けて、
尾根に取り付いたことを思い出す。
しかし、標石の赤いペイントは記憶にない。
下山は少し戻った後、
登路で利用した尾根の、
一本北側の尾根を下った。
これも斜度のある尾根で、
あっと言う間に伐採地に下った。
すると駐車地が見える。
ほんの短時間で駐車地に戻る山行だった。
短いが面白い山だったねえ。
この日は車中泊で厚真町に留まるつもりだったが、
まだ時刻も13時をまわったところだったので、
一旦帰宅することとして帰途に着いた。
2023.9.23 『奥眞牛沢』(オクマウシザワ・265m) 沢筋から境界線上のピークへ
週末の土曜日は、
Hiromiとむかわ町に向かった。
そしてむかわ町と平取町の境界上にある三角点ピークを、
むかわ町側から目指すことにした。
厚真町から道々59号線を走り、
「鵡川」に架かる「栄和橋」を渡った先のT字路で、
道々74号線にのって4kmほど穂別方面へと走る。
すると「イエナップ沢川」に架かる、
「イエナップ橋」を渡るので、
この橋を渡りきったところで、
「イエナップ沢川」に沿って伸びる林道に入った。
林道には工事標識が次々現れる。
狭い林道で、
工事車両に出会うとまずいなあ、
と思いながら走って行くと、
2kmほどで右に伸びる「イオニシブ沢川」が現れた。
地形図ではこの沢沿いに林道はないのだが、
実際には林道分岐があり、
沢に沿って林道が伸びていた。
しかし、予定通りこの沢と出合った地点を駐車地とした。
駐車地から沢筋を歩く予定でいたが、
そこに林道が備わっているならそれを歩く。
歩き出すと林道の路面に船板が敷かれていた。
それも何十枚もだ。
これは大型車が通行するための処置だ。
だとすれば、工事というのは砂防ダムの建設だろう、
と思いながら歩いて行くと、
前方に工事現場が見えてきた。
「立入禁止」と書かれたそこでは、
予想通り新たな砂防ダムを造っていた。
工事に携わる関係者がいたので、
そこを通してもらえないかな、
と心配になり尋ねてみた。
「この上流に行きたいんだけど」。
すると男性はニコニコしながら、
「大丈夫、行けますよ。
危険だから端を歩いてください」、
と言ってくれて「ホッ・・・」。
砂防ダムを越え、
水量の少ない「イオニシブ沢川」を歩いて行く。
そして2kmほどで尾根に取り付いた。
沢から立ち上がる尾根は急で、
木につかまったり、
両手をついて登る場面も。
標高差70mほどの急登を終えると、
傾斜が落ちて平たんな尾根となった。
あとは尾根筋を読んで進む。
藪がほとんどない快適な尾根筋には、
紛らわしい枝尾根が次々現れるので、
要所にピンテを付けて行く。
また倒木が多く、
それを避けたり乗越したりと、
消耗させられる。
しかし、美しい部分も現れる尾根歩きは楽しい。
Hiromiも思わず、
「いい尾根だねえ!」。
小さなアップダウンをいくつも越えて、
最後まで藪のないすっきりした尾根歩きを楽しみ、
四等三角点「奥眞牛沢」。
来し方とは逆側の木の間越しに、
平取ダムでせき止められた、
「びらとり湖」が見えていた。
この時点で10時を過ぎたところだったが、
二人とも空腹だったので、
早い昼食とした。
食事療法による体質改善を目指しているHiromiは、
この日も果物数種類だけの昼食だ。
「そんなもんじゃあ力入らんべえ!」、
と言うと、
「確かに力は入らない」と返すが、
それ以上に様々な手応えを感じ、
信念に従って継続している。
意志の強いHiromiだ。
下山はピンテを回収しながら、
同ルートを引き返した。
Hiromiを前に立たせたが、
紛らわしい枝尾根に、
「これはピンテ要るわあ!」、
とまるで他人事。
だったら自分でピンテを付けろ!
尾根筋から「イオニシブ沢川」へ。
そして沢筋を歩いて砂防ダムの工事現場まで戻ると、
朝の作業員たちは帰っていなかった。
現場を抜けて船板の敷かれた林道を歩いて駐車地へ。
全行程3時間15分。
もっとかかると思っていたが、
案外短時間での終了となった。
であるならもう一座へ!
2023.9.19 『冷水山』(703m) ようやく全快かなあ!?
四連休最終日の朝になって、
ようやくすっきりした感じの体調。
この日は夕張で藪山に入ることにした。
昼食はもう一食分ツナサンドが残っていたものの、
この日も絶対に全部は食べられないと感じ、
悪いとは思ったが、
女房に「食べてくれ」、
と頼んでみた。
すると「いいよ~」。
ことのほか返事が軽かった。
私のツナサンドは、
食パン2枚の間にスライスハム4枚と、
ツナ缶1缶が入っているのでとにかく重い。
体調に問題がないときは、
そのサンドイッチ1組と、
カップ麺を食べるのが恒例となっている。
この朝はパンをやめて、
握り飯一個を作って持参することにした。
連休最終日は、
「昼頃から雨が降る」、
との予報だったので、
それまでには下山したいと思い、
南夕張に向かった。
ところが現地に着くころになると雨が降り出した。
それでも雨が止むなら、
体を濡らしてもかまわないから藪に入ろうと思った。
しかし雨は止みそうにない。
それで引き返して、
北夕張の『冷水山』に登ることにした。
夕張市は南北に長い街で、
北と南では天候が微妙に違う。
特に冬は南夕張に比べ、
北夕張の積雪が極端に多い。
『冷水山』の麓に着いてみると、
雨がパラパラ落ちてきたものの、
すぐに止んでくれた。
久しぶりの『冷水山』を目にし、
病み上がりの気分転換にはちょうど良い気がした。
今は閉館している「レースイの湯」の駐車場をスタートし、
作業道に入った。
そしてすぐに「志幌加別川」に架かる橋を渡る。
この川には戦時中食料確保のため、
ニジマスが放されたと言う。
それが今でも釣れるらしく、
それを狙う釣り人に会ったことがある。
作業道を直進すると、
今は営業していないホテル「Mt.レースイ」の、
大きな建物が現れる。
営業をやめてずいぶん長くなる。
今は中国資本の下、
スキー場の営業が再開され、
ホテルも来年には再開される旨、
いつぞやの新聞で読んだが、
いったいどうなることやら。
広いスキー場はいい。
そんなスキー場を登ることが好きになった原点がこの山だ。
昔からずいぶん通って、
トレーニング登山のホームグラウンドとなった。
女房がまだ山登りをしていたころ、
女房とも何度も登ったし、
女房が脚の骨折で山登りをやめた後、
Hiromiと知り合い、
Hiromiともずいぶん登ってきた。
今年の6月Hiromiと知り合った、
「10年記念登山」もここだった。
近年は頻繁に登ることがなくなったものの、
フランス菊が咲き乱れる季節には、
毎年必ず訪れている。
そんな『冷水山』に登るのが、
この日で239回目だった。
周囲の風景を楽しみながら、
ゆっくりゆっくり登り、
ピークに着いて時計を見ると、
なんと1時間半を要しての登りだった。
これには自分でも驚いた。
昔はトレーニングとして登っていたので、
35分以内で登ったものだ。
『冷水山』(二等三角点:鹿ノ谷)。
ちょっと早かったが昼食とした。
食欲はさほどなく、
持参した握り飯を食べきる自信がなかった。
ところがだ、
食べだすとうまくてスルスル入って行く。
中に仕込んだピーナツみそもうまい!
俺ってやっぱり日本人なんだわ~
米がうめーっ!
自家製の握り飯とカップ麺をおいしくいただき、
下山を開始した。
すると半分を過ぎた頃、
パラパラと雨が降り出した。
予報通りだった。
そのうち雨は強くなり、
駐車地に着くころは、
全身ずぶ濡れになっていた。
しかし体調が「全快」と言ってよいほどに回復し、
それを広い風景の中で確認できたことが心地よく、
ほとんど不快感はなかった。
そして着替えて帰途に着き、
午後の早い時間に帰宅。
自宅に戻ってゆっくり休んだ。
しょっぱなからひどいことになった4連休だったが、
いいことが一つだけある。
それは4連休の活動で1万円以上を想定した燃料代が、
4,000円ほどで済んだこと。
まあ、それはそれでいいっかぁ・・・
今回の体調不良に関する我が女房の見解。
歳をとると三半規管の状態が不安定になる。
それも季節の変わり目だと顕著となり、
めまいを起こす。
そしてその「めまい」が吐き気を引き込んだ。
自分自身「めまい」という意識はなかったが、
確かに二度三度とふらついた。
あれが「めまい」か?
女房は長いこと耳鼻科の看護師として働いていた。
その通りかもしれない。
しかし、なんでもかんでも悪いことは、
みんな「歳」のせいだもなあ・・・
2023.9.18 『中小屋』(ナカゴヤ・309m) いまだ体調整わず・・・
連休3日目の朝起きると、
ボ~ッとした頭はほぼ回復していたが、
ムカムカ感がまだ少し残っていた。
しつこい!
この前夜はいつもの酒を、
いつもの量飲んでみた。
はじめはちょっとまずく、
「飲めないかな?」とも思ったが、
そこは大好物の酒!
飲むほどにいつもの味となり、
いい夜を過ごせた。
3日目は起きると雨がひどかった。
しかし7時を過ぎると一旦上がったので、
8時過ぎに家を出た。
雨は上がったものの、
一時的な感じで、
空を見上げると、
またいつ降り出すかわからない。
だったら「中小屋」しかない、
と当別町に向かった。
当別町中小屋の「中小屋墓地」に着いて、
車外に出て驚いた。
なんという暑さ!
気温は28℃程度なのだが、
異常な湿気を感じる。
もう9月の中旬だぜ!
北海道よ、
どうしてこんなことになってしまった!?
失敗、短パンを用意するべきだった。
暑さをこらえながらスタート。
NTTの管理道路を行く。
そしてすぐに気付いた。
道路がきれいになっている。
この季節はいつも雑草がはびこり、
路面も不純物でよく滑る。
それがこの日はきれいな路面に、
道路の端は草刈りされていた。
この管理道路で、
草刈りの跡を目にしたのは初めてだ。
いつも背丈の倍はありそうなイタドリも、
全部刈られた後だった。
驚いたねえ!
やればできるんでしょ!!
250で分岐が現れるので、
これは右の林道に入る。
ここからは広い砂利道だ。
林道を進んで行くと、
背後にNTTの巨大アンテナが見えてくる。
「今日はあそこで昼食としよう」。
途中に東側がスッパリと切れて、
空知平野を一望できるところがある。
ここは私が気に入っているポイントだ。
林道がこの辺りの最高標高に達する直前で、
右手の作業道に入った。
この辺りで伐採が終了した直後は、
歩きやすい作業道だったが、
今は雑草が生い茂って歩きにくい。
その中にトゲをもつ植物が多く、
それに触れるたび、
誰もいない山中で、
「いたっ!」、「痛いっ!!」、
と声をあげてしまう。
三等三角点「中小屋」の前まで行き、
そこを眺めて引き返した。
この朝までの雨で、
藪は大量の水を含んでいる。
体を濡らす気分ではない。
林道を分岐まで戻り、
巨大アンテナが建つ方へと向かった。
そしてアンテナの真下で昼食。
全く食欲はなかったが、
食べなきゃいけないと、
いつものツナサンドを食べた。
しかし、重いツナサンドはなかなか入って行かない。
結局半分しか食べられなかった。
不調がまだ後を引いている。
「ツナサンドなんか食べなきゃいい」、
と思われるでしょうが、
これは連休の直前に作ってあったので、
食べないわけにはいかなかったのです。
カップ麺は汁気があるので食べやすい。
昼食後淡々と林道から管理道路を下った。
そして駐車地まで雨に当たることはなかった。
体調の完全な回復には至らなかったが、
順調に回復はしている実感がした。
2023.9.17 『竹ノ子山』(156m) 頭ボ~ッ、胸はムカムカぁ・・・
土曜日の朝「安斉ノ沢」から駐車地に戻り、
汗だくの衣服を着替え、
帰宅方向に車を走らせた。
そして栗沢町上幌地区で、
とある林道に入った。
この時点でまだ頭がボ~ッとしていたので、
もう一座楽なところに登って帰ろうと思い、
「竹の子山」を選んだ。
この「竹の子山」にはこれまで、
南側の林道を利用してきたが、
一度北側の林道を利用しようと思っていた。
それで今回は、
その北側の林道に入ったものだ。
この林道に入って驚いたのだが、
入口から舗装道路となっていた。
そしてゲートがないので、
林道に入ってすぐの待避所を駐車地とした。
登山靴で舗装道路を歩くのは、
なんとも奇妙な感じだが、
楽なのは楽だ。
しかし気温が上昇して暑い!
歩き出して1kmも進まないうちに、
樹木が切れた部分が現れたので、
丘の風景を見たいと、
そこにあった作業道に入ってみた。
するとそこにはベンチやテーブルが現れて驚いた。
更に歩を進めると、
自家製と思われる展望台や、
木の枝にロープで吊られたブランコまで作られていた。
今は不在だが、
以前ここには人が住んでいたようだ。
なるほど、丘の上の良い風景だ。
それにしても、
ここにお住まいだった家族はいまどこに?
面白い光景を目にした後は、
再び舗装林道に戻り、
更に先に進むことにした。
すると間もなく分岐が現れ、
直進する舗装道路と別れ、
左の作業道に入った。
この作業道は、
伐採用に造成されたものらしく、
伐採作業が終了してからは利用されていないようで、
もう車両の走行は困難だ。
広い伐採地の中に続く作業道は、
大変気持ちよく歩けるのだが、
この日はとにかく調子が悪く、
ボ~ッとした頭に、
まだムカムカ感が続いていた。
食べていなかったことで体力が落ち、
そこに暑さが追い打ちをかけて、
歩くほどにヘロヘロになって行った。
そして三角点ピークの基部に達した時には、
わざわざ藪に入る気力もなく、
その前で引き返した。
復路の途中で昼食としたが、
全く食欲のないところに、
最近持ち歩いている自家製のツナサンドは重く、
全部は食べられなかった。
しかし、昼食の時点で頭のモヤモヤは解消し、
ムカムカ感もほんの少しだけになった。
暑い中を、更に暑い舗装道路にのって駐車地へ。
帰途でコンビ二に寄り、
アイスを買って食べた。
口当たりの良いアイスは、
重いツナサンドと違い、
スムーズに入って行く。
そこで企てた、
この夜は前夜飲めなかった酒を、
フツーに飲んで全快しよう、と。
ふふふ・・・
2023.9.17 『安斉ノ沢』(218m) 不安、病か・・・?
週末土曜日から、
一般には3連休となった。
そこで私は19日(火)も休みを入れて、
4連休としていた。
そしてこの連休はHiromiと別行動としていたので、
一人で中部日高の三角点ピークを登り歩く予定でいた。
車中泊3泊分の準備を整え、
土曜日の朝起きて階下に降りると、
どうしたことか!?
右へ左へと二度三度よろけてしまった。
こんなことは初めてだったので、
自分の肉体に何事かが起きていることを察知した。
すぐに日課の一番目の仕事である、
洗濯物を取り込んだ。
(我が家では40数年前から、洗濯は私の仕事)
すると突然吐き気がしたので、
トイレに駆け込んで嘔吐。
しかし胃の中が空なので、
何も出ずただただ苦しいだけ。
それからが大変だった。
吐き気が治まることはなく、
終日横になって過ごした、
「水分を取らねば」と、
ポカリを少々口に含んだだけで、
すぐトイレに駆け込まなきゃならない。
結局何度か嘔吐を繰り返したのちあきらめて、
何も口にしないことにして、
だだ寝て過ごした。
それから夜になると吐き気は続いたが、
水は飲めるようになった。
いったい何が原因かわからない。
日曜日の朝起きると、
頭がボーッとし、
吐き気がいくらか残っているものの、
何か食べなきゃと、
食欲のない口にお茶漬けをかき込んだ。
それで吐くならまた吐いてやれ、
という思いで。
しかし何事もなく済んだ。
実に36時間ぶりに食べたものがお茶漬けだった。
朝7時を過ぎて家を出た。
多少頭がボーッとし、
ムカムカ感が残るものの、
運動をしなきゃ回復しないことを知っているので、
迷わず山に向かった。
但し、体調の異変のため山中で倒れることも想定し、
極力林道を歩くことにした。
藪中で倒れると発見されないかもしれない。
行先はいつも必ず女房に知らせている。
そこで向かったのが、
三笠市の最も南側。
「坊主山」(三等三角点・161m)の裏手。
そこには立派な林道が走っており、
広い風景を楽しめる。
ゲートのない林道で、
適当なところに駐車し、
徒歩でスタートした。
歩き出しても頭はボーッとしたままで、
ムカムカ感も残っていた。
この林道は積雪期に一度歩いている。
林道の両側には広い畑の風景が広がって、
大変美しいところだ。
最初の右カーブを過ぎると、
林道はほぼ直線となり、
進行方向奥に目指す「安斉ノ沢」が見えてくる。
と、ここで強烈な臭いだ!
広い畑にまかれた堆肥の臭いだろう。
まだムカムカ感が残る身としては、
この臭いがきつい。
こらえながら目指すビークの取り付き点に近付くと、
大量の廃棄物!
どうしてこういうことをするのかねえ?
せっかくの風景が台無しだ!
廃棄物を目にした後、
間もなく藪に入った。
そして短い距離で、
四等三角点「安斉ノ沢」。
久しぶりに訪れた。
ピークからはそのまま先に進んで、
西に下降する尾根を下った。
途中樹木の切れ目から、
三笠市の「中央霊園」が見えていた。
尾根の先に広いところがあることを知っていたのだが、
季節を間違えた。
今は丈の高いススキが、
びっしり一帯を覆っており、
遠くの景色なんか眺められなかった。
林道に下って、
また長い直線道路を歩いた。
ムカムカ感は幾分引いたが、
まだ頭がボーッとしていた。
それで駐車地に戻って、
もう一座へと向かった。
2023.9.10 『北村林』(ホクソンリン・269m) 藪にはまって消耗・・・
先日の日曜日二座目は、
同じく三笠市で四等三角点「北村林」に登ることにした。
この山には今年7月、
単独で登っており、
広い風景を望めるところがあるので、
次回はHiromiを登らせようと思っていた。
コンビニで早めの昼食を摂った後、
三笠市柏町から「三笠市火葬場」に向かう市道に入った。
そして火葬場まで行き、
あらためて施設を眺めると、
まあこの山間部には似合わない、
立派な建物だった。
それを目にしたHiromiが口にした、
「ここ叔母さんの遺体を運んだとこだわ」。
過去の思い出だが偶然だった。
火葬場の入口を中に入らず、
直進する林道がある。
これに入って600mほど進むと、
林道分岐となるので、
そこを駐車地とした。
前回駐車したのもここだった。
前回は林道分岐から右に入り、
山中を大きく回る形でピークを目指した。
しかしそれは途中から雑草や笹に覆われた、
廃道林道を歩くもので、
結構苦労したため、
今回は分岐を直進して、
最短距離でピークに立つことにした。
林道分岐からいきなり藪の廃道林道を行く。
なんだか前回より雑草が増えた感じだ。
その上既に枯れ始めた植物が横たわり、
その茎が足に絡みついてつんのめる。
ひじょうに歩きにくい。
おまけに暑いしぃ・・・
もう9月も中旬に差し掛かっていると言うのに、
なんだこの暑さは!?
全国的に異常高温が続いた夏だったが、
それがいまだに続いている。
廃道の林道を500mほど歩いて藪に入った。
たくさんのススキが秋の訪れを感じさせるが、
実際にはススキが全く似合わない暑さだ。
開けた地形から樹林に入った。
前回樹林の中は藪が薄いという印象だったが、
どうやら勘違いだったようで、
藪漕ぎを強いられた。
短い尾根なのに、
けっこう苦労させられる。
特にピークが見え始めると、
深い笹に飲み込まれる。
そして何とか抜けると、
四等三角点「北村林」。
暑い中の藪漕ぎでくたびれた~
下山は同ルートを引き返すが、
ちょっとミスをした。
ピーク直下の深い笹を越えると、
樹木のない広いところに出る。
これは三笠市が炭都として栄えしころ、
露頭炭を採掘した跡だろうか?
広い風景が素晴らしい!
そこで樹林の中には戻らず、
風景を眺めながら林道へ下ることにした。
そしてそれが失敗だった。
辺りを覆う笹は下るほどに深くなり、
しまいには笹以外のシダ類や、
ツルを這わせた植物が身体に巻き付き、
進むのにひどく消耗させられた。
呼吸は「ぜぇぜぇ」、「はぁーはぁー」。
雑草から足を思いきり引き抜くので、
膝周りにけいれんが走る。
やっとの思いで草地獄から抜け出して、
林道に下りた時には、
もうヘロヘロ~
そして駐車地に戻ってぐったりぃ・・・
もうあのルートには足を踏み入れない。
三笠インターから高速自動車道を利用して帰宅。
Hiromiといつもの「反省会」とした。
2023.9.10 『盤ノ沢山』(バンノサワヤマ・213m) 尾根筋を読んで目指すピークへ!
冒頭から余談になるが、
食事療法で体質の改善を図っているHiromiの話し。
体重が49kgだった2か月前に始め、
現在は45kgに落ちたと言う。
そして驚くのが体脂肪率だ。
なんと16パーセントだと言う。
男性でも16パーセントなんて、
なかなかいないのに女性でだよ!
測定したのはトレーニングジムの「カーブス」だそうだから、
間違いはない。
カーブスの職員も驚いていたそうで、
間違いじゃないかと、
測定しなおしたそうだ。
すごいねえ、
サイボーグHiromi!
先日の日曜日は三笠市に出かけた。
そして以前から気になっていた、
「盤ノ沢山」に登ることにした。
「ばんのさわやま」と言うと、
芦別市の『番の沢山』(740m)が頭に浮かぶ。
しかしここでは三笠市の三角点ピークを指す。
三笠市東清住町の市道を、
太陽光発電施設の前まで入り、
広く空いたところを駐車地とした。
なかなか規模の大きい太陽光発電施設だが、
「こんなところに・・・」、
と驚いた次第だ。
市道はここで通行止めとなっており、
その先は草木に覆われてしまっていた。
駐車地から廃道になった市道を、
少し進んで藪に入った。
この藪の状態がわからず、
いつもの出たとこ勝負だった。
ただ、辺りの樹林が濃いので、
藪は薄いだろうと予想していた。
そして予想は的中した。
取り付き点からわずかな部分で、
笹をかき分けて登ったものの、
一旦登りきると薄い藪が続いていた。
その後は薄い藪の尾根筋を拾って進む。
枝尾根が次々現れるので、
短い行程ではあるが、
念のためにピンテを付けて進む。
尾根は小さなアップダウンを繰り返し、
目標のピークが近付くと、
薄かった藪は濃い笹に覆われた。
笹はHiromiをスッポリ飲み込む部分もあったが、
茎が細いのでかき分けるのは容易だ。
そしてピークに至るが、
人が入った痕跡のないピークで、
笹をかき分けながら、
三角点標石を探すのに時間を要した。
ようやく探し出したところで、
三等三角点「盤ノ沢山」。
周囲の植生は笹ばかりではなく、
ワラビがいっぱいだ。
思えばここは三笠。
三笠の山にはワラビが多く自生している。
下山はピンテを回収しながら、
登路のルートをそのまま引き返した。
それにしても暑い!
9月も中旬に入ると言うのに、
なんという暑さだ。
汗だくで下山し、
駐車地についてすぐに着替えをし、
近くのコンビニに向かって早めの昼食とした。
そして暑いがもう一座。
2023.9.9 『頗美宇』(ハビウ・171m) 胆振東部地震から5年が経過Ⅱ
土曜日の午前中「花美有山」から駐車地に戻り、
厚真町高丘地区で、
「ヤチセ沢川」に沿って伸びる林道に入った。
この林道も地震でズタズタに崩壊し、
500mほどが修復された。
但しその先は林道が消失したままだ。
ここも高丘地区を走る町道付近は、
表層崩壊が修復されたが、
一歩山に足を踏み入れると、
麓の流倒木は撤去されたものの、
荒々しい崩壊斜面が続く。
厚真町は林業が盛んな町で、
木材会社が数社あったそうだが、
胆振東部地震がもたらした、
広大な面積の表層崩壊のため、
企業経営が成り立たず、
現在は1社のみが残ったそうだ。
また、この林道の入口にある農家の、
ご主人と話しをしたことがあるのだが、
ハンターでもあるその方によると、
表層崩壊により、
緑が広大な面積において失われたため、
エゾシカが激減してハンティングにならないとのこと。
林道終点より河原を歩き出した。
「ヤチセ沢川」は水量が少ない割に、
河原がやけに広い。
流倒木がきれいに処理されたところに雑草が生えている。
歩き出してすぐ、
地面に小さなカボチャがたくさん落ちていた。
いったいどういうこと?
河原にうっすらと残る林道跡を、
300mほど歩き、
東側の崩壊斜面に取り付いた。
その中に枯れた小沢が通っているので、
歩きやすいその中を登る。
すると背後には「ヤチセ沢川」の向こうに、
対岸の崩壊斜面が広がる。
すごい迫力だ。
そなん登りでふと足元にに目を落とすと、
カマキリじゃないか!
カマキリはもともとブラキストンライン(津軽海峡線)から、
北には生息していなかった。
何かの荷についてきたか、
誰かが飼っていたものを放したか?
私は本州で見たことがあるのだが、
Hiromiは初めて見るので、
興味津々で近付いた。
カマキリを放した後は、
崩壊した急斜面を登る。
ここでもただ土色だった崩壊斜面が、
緑の雑草に覆われ始めている。
崩壊斜面を登りきって、
藪をひと漕ぎすると、
突然作業道に飛び出す。
おそらく高丘神社そばが入口と思われるが、
この後は作業道が縦横無尽に走っている。
昨年の暮れ訪れた時には、
その作業道をうまくつないで登ったのだが、
雪がなく緑に覆われた世界となると、
勝手が変わってわかりにくい。
利用した作業道が途中で消失し、
一旦引き返す場面があった。
辺りの藪はけっこう深いので、
できることなら作業道をつないで進みたい。
しかしうまくはいかず、
結局藪に入って尾根筋を進み、
奥の作業道につなげた。
そして最後は軽い藪漕ぎでピークへ。
ピークの辺りもまた、
年末の薄い雪の中とはまるで違って、
笹の中で三角点標石をようやく見つけた。
四等三角点「頗美宇」。
下山は藪へ戻らず、
作業道をきっちりつないでみることにした。
本当に複雑な作業道で、
下がったり上がったりを繰り返して、
元の作業道に戻った。
そこで「頗美宇」までの作業道の仕組みを把握。
それはそれで面白かったねえ。
そしてこの頃になると、
心配していた雨が降り出した。
予報では「降らない」と言うから、
訪れた地だったのに・・・
駐車地に戻っても降り止まない雨に、
この日の車中泊を中止し、
一旦帰宅することにしたて、
表層崩壊が限りなく続く地を離れた。
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