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2024.10.22 『千代田』(チヨダ・362m)  紅葉ロードを求めて

 

 先週の火曜日、

夕張市の「清水ノ沢ダム」奥で、

デジカメを水没させた後、

もう一座に登って紅葉を楽しむことにした。

そこで選んだのが「千代田」(四等三角点)。

無積雪期に登るのは、

ずいぶん久しぶりな気がする。

 道々を夕張市千代田地区で、

夕張市街から栗山方向に抜ける、

「夕張トンネル」を潜ると、

すぐ右手に旧道々が続くが、

大型ゲートで通行止めとしている。

そしてそのゲートが開かれることは、

まずないので、

その前を駐車地とした。

 道々の反対側に林道の入口が見えるので、

徒歩でこれに入った。

するとすぐにゲートが現れて、

ダイヤルキーで施錠されている。

ゲート横をすり抜けて林道に入った。

ここから「千代田林道」が続いて行く。

 傾斜のある林道を登って行くと、

間もなく右手方向の樹木が切れて、

南から西側の風景が一望のもととなる。

対面の山肌の紅葉は美しいが、

まだほんの少し色付きが浅い。

そして下に目を落とすと、

道々が見下ろせる。

そんな道々を車が行き交う。

 広い風景を楽しんだ後、

林道は広葉樹林の中に入って行く。

紅葉が美しい中を歩くのは、

大変ワクワク感がある。

ただ、足下にはエゾシカのフンが、

たくさん落ちているので、

紅葉に気を取られてばかりはいられない。

また、直前の山行で曇っていた空は、

かなり陽が射すようになった。

そんな陽光を受けると、

紅葉が映える。

しかし、この紅葉ロードは長く続かず、

やがて針葉樹林帯に入る。

すると目指す「千代田」の基部に達するので、

林道を離れて藪に入った。

藪とは言っても、

針葉樹林の中なので、

それはひじょうに薄く、

登るのに支障はない。

 トドマツの巨木が林立する、

見事に迫力ある中を登って行く。

天を衝くようにまっすぐ伸びたトドマツは、

美しささえ感ずる。

そして次第に傾斜が増し、

笹の茎を握りしめて登る場面も!

そばのモミジが美しい。

モミジを過ぎると傾斜が落ちて、

四等三角点「千代田」。

やはり無積雪期は久しぶりだ。

はじめ笹が濃くなって標石が見えず、

しばらく探した。

それでハサミを出して笹刈りをした。

四等三角点なので、

ここを訪れるのは私くらいだ。

 下山は同ルートを下った。

藪から林道に下りて、

再び紅葉ロードを歩く。

登路とは逆から陽が当たるので、

目に映る光景も変わる。

そんな美しい紅葉を楽しんで、

林道ゲートが近くなったころ、

登路では気付かなかった、

何かの動物の頭蓋骨だ。

どうして死んだのかはわからないが、

こういうものは極力目にしたくない私。

そして駐車地へ。

充実した休みだった。

 

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2024.10.22 『平和』(413m)  ショック! デジカメポッチャン!

 ちょうど一週間前の22日は有給休暇を取得。

もう紅葉の時期に入ったので、

それを楽しむために休んだ。

そしてこの朝気になる一座へ。

夕張市清水沢で「清水ノ沢ダム」に向かった。

狭いが簡易舗装された道を上って行くと、

自ずと「清水ノ沢ダム」の、

管理施設ゲートに突き当たる。

そこから先は立入禁止だ。

それでそのゲートの手前100mほどのところにある、

広い待避所を駐車地とした。

そこまで入って行く道路の脇が、

もう美しい紅葉に彩られていた。

また、この道を入って行く車はほとんどない。

ダム施設の管理者がたまに訪れるくらいだ。

 この日は「清水ノ沢ダム」から湖岸に続く、

もう廃道になって久しい林道を歩き、

湖岸の紅葉を楽しむことにした。

そして適当なところを選んで、

「平和」に登ることにした。

 駐車した待避所の向こうは、

紅葉が盛りを迎えていた。

そして市道を歩き出し、

ダム施設へと向かった。

そして門扉の横を抜けて中に入った。

そこにはかつて林道が施設されており、

湖岸に沿って奥へと伸びていた。

ただ地理院地図には載っていない。

数年前ここを訪れて偶然見つけた湖岸林道だ。

しかし既に廃道となって久しく、

その面影はほとんど残っていない。

 ダム施設の北側を歩いて、

廃道になった林道に入った。

もうびっしり草や笹に覆われている、

廃道林道を進む。

辺りの紅葉は期待通りなのだが、

天候が良いとは言えず、

ほとんど曇り空だ。

従って紅葉が映えない。

また湖の水も濁って美しくない。

おまけに木々に白い骨のような枝が目立つのは、

この二日前に吹き荒れた強風で、

葉が飛ばされてしまったせいだろう。

 周囲の紅葉を楽しみながら、

湖の奥まで進んだ。

そしてそろそろ最奥に達するころになると、

紅葉も美しさを欠き、

その数もまばらとなったので引き返した。

復路でも紅葉を逆側から楽しむことができる。

 湖岸の荒れた廃道林道を、

ダム施設近くまで戻って、

小沢に入った。

これを登って上部で藪尾根に上がることにした。

そして小沢を登って行く、

それまでと同じように三脚を立てて、

自分の後ろ姿を撮りながら。

小沢の斜度が増す辺りで、

ふと振り返ると、

三脚が倒れデジカメが水没していた!

少ない水なのに、

ちゃんと水に浸かっている!

すぐに拾い上げて電源を入れるも無反応!

やっちまった!

デジカメを失って、

もうモチベーションガタ落ち。

適当なところで藪の尾根筋に取り付いたものの、

登行意欲を失って、

尾根を下って廃道林道に下った。

 車に戻ると、

予備のカメラで周囲の紅葉を撮った。

車には常に予備のカメラを積んでいる。

「予備」とは言っても、

以前使用していて調子が悪いからと買い替えて、

捨てずにとっておいたものだ。

とりあえず気を取り直してもう一座!

 

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2024.10.20 『クオベツ山』(506m)  紅葉と初雪が同時にやってきた!

 

 先週の日曜日は、

夕張の藪山で紅葉を楽しむことにして、

早朝Hiromiを迎えに行った。

そして夕張に向かって車を走らせていると、

突然Hiromiが叫ぶように言った。

「あっ、カッパ忘れた!」。

この時期の藪山では雨具が必需品だ。

ハイ、これで予定はドボン!

「このヤロウ!」、

とは言わなかったボク。

すぐに予定を変更。

同じく夕張市から、

「クオベツ山」に登ることにした。

今年は8月の盆休みの時にも登っている。

夕張市全体が紅葉の名所のようなところだが、

この「クオベツ山」もまた、

長い林道を歩きながら、

美しい紅葉を楽しむことができる。

 夕張市滝の上地区で、

道々「夕張~厚真線」に入った。

これを1km弱走ると、

夕張川に架かる「滝の上橋」を渡る。

そしてこの橋から4.5km先で道々が終点を迎え、

そこから自動的に「厚真川林道」となって続いて行く。

 「厚真川林道」入口には、

広い土場があるので、

それを駐車地とした。

車外に出て準備を始めると、

それまで降っていた小雨が、

みぞれに変わった。

まだ10月20日、

あまりにも早すぎる!

 7時35分、周囲に美しい紅葉が見られる中、

厚真川林道に入った。

林道の入口にはチェーンゲートがあり、

常に施錠されているのだが、

この日はチェーンが外されていた。

おそらく狩猟期に入ったため、

ハンターを優遇しての措置だろう。

しかし我々は徒歩で林道に入った。

 林道は紅葉ロードで、

次々と美しいものが見られる。

そしてそこに前方から車が1台やってきた。

すれ違いざまに運転席を見ると、

オレンジのアウターを着た、

あきらかにハンターだった。

すれ違って少々間を置き、

振り返ると車の後部に、

エゾシカと思われる獲物が積まれていた。

 スタートして長い直線だった林道が、

弧を描いて蛇行を始めると、

斜度を増して高度を稼ぐようになる。

と、同時にみぞれが雪に変わった。

 8時20分、400で林道分岐を迎え、

由仁町と厚真町の境界線上に続く林道に入ると、

はっきりとした積雪が見られるようになった。

10月20日に初雪だ!

その後は紅葉より雪が目立ち、

周囲はガスでよく見えない。

雪で足が冷たくなる中、

淡々と歩き9時ちょうど、

『クオベツ山』(二等三角点:久尾別山=クオベツヤマ)。

 湿った雪が降り続き、

落ち着かないのですぐ下山を開始。

片道6.8kmある林道の復路に入った。

すると雪は止み、

ガスも次第に晴れて、

周囲の風景が見えるようになってきた。

林道から目にする山々の紅葉が美しい。

そんな紅葉を楽しみながら淡々と下っていると、

Hiromiがふと口にした。

「カッパ忘れてよかった!

こんな紅葉見れたもの!」。

それはオラの機転が利いたからだべ!

まあ、別にいいんだけど・・・

 10時40分、駐車地。

ゆっくり片付けをして帰途に着いた。

そして夕方三週間ぶりの「反省会」とした。

 

 

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2024.10.19 『長官山』(チョウカンザン・254m)  雨降りは直近で・・・ 

 

 先週の土曜日は、

Hiromiが信念をもって取り組んでいる、

食事療法による体質改善の、

最も辛いメニューを終える寸前だったので、

無理をすることのない山へ。

それまでの5日間は、

Hiromi手作りの特製スープだけで頑張ってきたHiromiだ。

本当に意志が強い。

そんな食事療法による成果が、

自覚できるほど顕著に表れていると言うから、

努力の結果が励みになっているようだ。

そしてこの年寄りには、

弱ったHiromiの方が助かる。

 そんなわけで、

この日は夕張の楽な山と決めて、

Hiromiを迎えに行った。

但し、天気予報は終日雨だ。

雨が降り続くいや~な空模様の下、

夕張に向かって走っていると、

馬追丘陵を越えるころ、

周囲の紅葉がずいぶん色付いているのを目にし、

私が「どうせ雨だもの、ここでいいべやあ!」

と言うと、

空かさずHiromiも、

「いいね、いいね!」

即変更!

この機転の良さが我々の山登りだ。

 馬追丘陵の「長沼スキー場」に行き、

スキー場麓に駐車。

広い舗装道路を歩き出した。

この日はここから「長官山」を往復してやめることにした。

スタート時点で雨はほぼ霧雨状態。

気温が低いので、

雨具着用も問題ない。

思えば久しぶりの「長官山」だ。

「長官山」は我々のトレーニングコースで、

何年か前には、

一日に12回登ったことがあった。

まる一日かかったっけ。

 広い舗装道路を歩いて行くと、

突然路肩にゴミの不法投棄だ!

見ると長沼町、南幌町、由仁町の共通ゴミ袋だ。

そしてHiromiによると、

これは「燃えるゴミ」用の袋だと言う。

半透明のゴミ袋は中が透けて見え、

燃えるゴミだけではなく、

炭酸飲料の缶も混じっている。

それを見たHiromiが推測したところによると、

燃えるゴミの袋に不燃物まで入れて、

ゴミステーションに出したものだから、

清掃会社が回収を拒否して置いて行った。

それをゴミ袋の主が不法投棄したのだろう、と。

「自分さえよければいい」、

と言った全くどうしようもない輩がいるものだ!

これを投棄した輩が、

一般人に紛れて知らぬふりをし、

街で暮らしていると思うと、

ああ腹が立つ!

 舗装道路を上がって行くと、

右手に「長沼スキー場」の斜面が広がる。

スキーシーズンを前にして、

ゲレンデ全体の草刈りを終えていた。

またスキーシーズンには、

大勢の人で賑わうだろう。

 周囲の木々の葉が色付き始めた中を歩いて行くと、

車道の分岐が現れるので、

舗装道路を離れて砂利道に入った。

するとドングリがたくさん落ちていた。

やはり今年はドングリが豊作に違いない。

この後もずうっとドングリの道が続いた。

そして周囲の紅葉が更に美しくなる。

ただ、まだ少し早く、

紅葉が色を染めないので、

赤がほとんど見られない。

紅葉の盛期まではまだ一週間を要するだろう。

 途中の「文学台」入口に、

自転車乗り入れ禁止の貼り紙があった。

マウンテンバイクで、

遊歩道を走行する輩がいたのは確か!

いつも危ないと思っていた。

ようやく貼り紙が備えられてよかった。

 一旦「文学台」に寄ってみたが、

濃いガスに包まれて何も見えなかった。

すぐに引き返して、

再び遊歩道にのった。

そしてドングリ敷き詰めロードを歩き、

「長官山」へ。

「長官山」のピークに立っても、

全く何も見えない。

そりゃそうだ、

雨が降っているんだから。

つまらないのですぐに引き返した。

 復路も「文学台」入口から、

舗装道路に出るまでの紅葉ロードが楽しい。

黄色と緑の世界もいいものだ。

そんな並木道を歩いていると、

とうとう雨が上がった。

ようやく雨具のフードを外して歩く。

そして、もう駐車地に近いころになって、

また不法投棄だ!

スタート直後のゴミ袋とは反対側だったので、

登路では気付かなかったが、

ガードロープの外側に、

茶碗やどんぶりと言った、

瀬戸物の不法投棄!

本当にひどい輩がいるものだ。

毎年目にする不法投棄。

いっそのこと「この道路を閉鎖してしまえばいい」、

とさえ思ってしまう。

 最後は広く長い直線道路を下って駐車地へ。

後始末をしているとまた雨が降り出した。

その雨は結局天気予報通り終日止むことはなかった。

 

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2024.10.14 『人漁山』(ニンリョウヤマ・487m)~『十三哩』(ジュウサンマイル・258m)  年々藪が濃くなる!

 10月の三連休最終日は、

久しぶりに夕張で「人漁山」に登ることにした。

この日も晴天でねえ。

この三連休は晴天に恵まれた。

 早朝Hiromiを迎えに行き、

夕張へと車を走らせた。

そして夕張市十三里地区で、

「夕張川」に架かる「十三里橋」手前で、

JRの踏切を渡って狭い市道に入った。

すると頭上を道東自動車道が走っているので、

その真下の空き地を駐車地とした。

「人漁山」に登るときは、

四季を通じてほとんどここを駐車地としてきた。

 駐車地の気温は7時半で3℃しかなかった。

上下雨具着用でスタート。

まず500mほど舗装された市道を、

南に向かって歩く。

そして高速道路の下を潜れる部分で藪に入る。

高速道路の下を潜り抜けると、

左右に二本の尾根が現れる。

いつもはここで左手の尾根に取り付くのだが、

この日は右手の尾根を登ってみることにした。

一旦沢形に下って尾根に取り付いた。

これを少し登って高度を上げて行くと、

急に笹が濃くなり、

「こりゃあ失敗だったかな?」、

と少々後悔した。

しかしそんな笹原は長く続かず、

突然古い作業道に出た。

これはラッキーとばかりに、

その上を歩いて行く。

そして最後は少々の藪を抜け、

上部を走る林道に出た。

予定通りだ。

ところがここでミスをした。

林道から更に上へと伸びる作業道があり、

それを利用すると楽なのだが、

その入口がここで出合った林道の、

更に先にあると思い込んでしまった。

実際には後方にあったようで、

先に進んでもそれは見つからなかった。

通常とは違う尾根に取り付いたせいだ。

そこで登れそうなところを見つけ、

かなり急だが強引に登った。

滑る斜面で笹の茎を握りしめて登る。

そして薄い藪を抜けると、

前述の作業道に出た。

辺りは針葉樹林で藪がひじょうに薄い。

 作業道を歩いて「人漁山」の基部に達したので、

作業道を離れて藪に入った。

笹が濃い藪だが、

その密度が以前より増している。

確実に濃くなっている。

思えば無積雪期に最後に登ってから、

もう3年くらいになるか?

 藪に入って斜度のある斜面を登る。

樹木が切れて太陽光がまともに当たるので、

笹も元気で勢いがいい。

濃い笹が逆目でなかなか進めない。

林道では前を歩くが、

藪に入ると後ろに着くHiromi。

その姿が藪の中で見え隠れする。

そして高度を上げ、

藪が薄くなったころHiromiが前に出た。

少し登ると尾根上に上がり、

藪は更に薄くなった。

これを南方向に歩き、

四等三角点「人漁山」

四季を通じて立ってきたピークだ。

しかし無積雪期は久しぶりだったので、

標石周りが笹に覆われていた。

ハサミを出して笹刈り!

このピークへの登りでずいぶん汗をかいた。

私は雨具を脱ぎ、

上だけシャツを着替えた。

 「人漁山」からは一旦林道に戻り、

その林道を更に1kmほど歩き、

再び藪に入って、

「十三哩」経由で下山する。

周囲の紅葉は、

やはり色付きが遅く、

いったいいつになったら美しくなる?

そう考えながら歩くも、

太陽が力を発揮して暑い!

 林道を離れて藪に入った。

「十三哩」へと続く尾根筋の藪は、

以前歩くのが苦ではなかった。

しかし今回は笹の勢いが増して、

密度も丈も増して、

以前よりずいぶん歩きにくくなった。

このままではいずれ、

ここも歩けなくなるんだろうな、

とちょっと寂しい気がする。

そんなことを考えながら歩き、

四等三角点「十三哩」。

この標石も笹に埋もれてしまっていたので、

ハサミで笹刈りをした。

四等だもの、

誰も訪れる人はいないよねえ・・・

 「十三哩」から駐車地は近い。

急な尾根を下り、

一気に高度を下げて、

高速自動車道下の駐車地を目指す。

ところがこのルートも笹の密度、丈が増し、

進行に四苦八苦する場面も。

それでも距離が短いので気が楽だった。

藪を抜けて広い原野に出た。

するとその先の高速道路下に車が見える。

ここで周遊ルートが完結した。

十分楽しめるいいルートなんだが、

今後藪の勢いが、

更に増していく様を見届けたい、
夕張の山だもの・・・

 

 

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2024.10.13 『二番川』(ニバンガワ・290m)  こんなところで通報された!

 

 10月の三連休中日は、

Hiromiが急遽仕事がらみで、

自由が利かなくなってしまったので、

一人で樺戸山地に出かけてみた。

当別町から道々を走り、

青山奥地区へ。

そこには地理院地図に大きく、

「梅村牧場」と記された地域がある。

そこに農道が伸びているので、

これに入って行った。

すると林道の入口が現れるので、

この林道を利用して「二番川」(三等三角点)を往復することにした。

数年前に一度そこには立っている。

ただ林道の入口には駐車スペースがないため、

少し戻って農道横の草地に駐車した。

この奥には離農した農家の廃屋があるので、

その方の農地であったのであろうが、

もう荒れ地と化していた。

当然訪れる人もいないだろう。

しかしこれが間違いで、

後でちょっと面倒なことになった。

 駐車地から歩き出すと、

晴天の下気持ちがいい。

雪虫が飛んでいたので、

そっと手の平に載せてみた。

気温も9℃と言うことで、

雨具着用でも暑くはない。

間もなくチェーンゲートを越えて、

荒れた林道に入るが、

もう雑草がはびこり廃道状態だ。

それを少し上がって行くと、

北側に牧草地が広がる。

そしてその向こうには『神居尻山』(947m)が、

美しい姿を見せている。

また背後には『別狩岳』(南・666m)を中心とした山並みが続く。

いいところだ。

この後牧草地は林道の右左に、

次々と現れ楽しませてくれる。

広い風景はとにかく素晴らしい!

 牧草地が終わると単調な林道歩きが続く。

そこには倒木があったり、

エゾシカの骨が落ちていたりと、

単調でもないか?

おまけに木々の間から、

『神居尻山』が間近に見えて、

小さな感動!

また、期待した紅葉は、

やはりここでもまだ早かった。

 林道のチェーンゲートから歩いて、

約2.5kmほどで「二番川」のピーク基部に達した。

三角点まではわずかな距離だが、

かなり濃い藪だ。

ただ、もう雨具を着用しているので気が楽だ。

そして突入!

笹の密度は濃いが、

茎が細いので予想したほど苦ではない。

笹をかき分けてピークに到達し、

標石を探す。

はじめ濃い笹と多少の落ち葉に隠れて見つからず、

「こりゃやべ!」、

と思ったが、

どうにか見つけられて「ホッ・・・」

すぐにハサミを出して笹刈りだ。

このピークは東側に樹木がなく、

『ピンネシリ山』と『神居尻山』の姿がすっきり見える。

前回ここに立った時のことを、

まるで覚えていないが、

いい山じゃないか!

 ピークから林道に戻り、

復路に入るが、

この復路では往路で適当に流してきた、

牧草地の風景をじっくりと楽しむことにしていた。

緑一面の広い牧草地は、

どこも実に美しい。

夏の間は牛を放牧していたのであろう。

ところどころに牛の大きなフンが落ちている。

それを踏まぬよう、

景色ばかりに気を取られてはいられない。

そして牧草地の一角で、

早めの昼食とした。

いつものように、

カップ麺と手製のハムサンド。

広い風景の中での昼食がまたいい!

 広く美しい牧草地の風景を堪能し、

林道に戻って下っていると、

何やら拡声器から流れる声が聞こえてきた。

はじめは何を言っているのかわからなかった。

山菜やキノコ採りに対する注意喚起だろうか?

そして更に下って行くと、

言っていることがはっきりした。

「〇〇〇〇番のフィットの運転手さん、

至急車まで戻ってください!

こちらは札幌北警察署です!」。

ええーっ!?

俺、なんか悪いことしたっけ?

「面倒なことにならなきゃいいけど」、

と思いつつ急ぎ足で下る。

林道ゲートから直線の農道まで戻ると、

遠くに警察官と思われる姿と、

小さなパトカーが見えた。

そして近付くと警察官が、

「フィットの運転手さんですか?

山菜採りですか?」

と切り出してきた。

問題は私が駐車した位置だった。

農道から逸脱して車を停めたところが農地で、

その持ち主から通報を受けてやってきた、

とのこと。

通報した地主も来ていて、

かなり怒っていた。

こちらは謝罪するしかないので、

帽子を取って丁寧に謝罪した。

そして先方が更に問題視していたのが、

私が山菜採り目的で入山したのではないか、

と言うことだった。

自分が所有する山で山菜採りとはけしからん、

と言うわけだ。

ところが思いもよらぬ、

ただの山登りということが判明し、

地主も警察官も肩透かしを食らわされた、

と言った様子だった。

結局ただの山登りなら、

何の問題もないと言うことで、

すぐに放免された。

しかし、地主は自分の土地に駐車したことを、

いつまでも憤慨したままだった。

ただの原野だと思っていたんだがねえ。

駐車地には十分気を付けよう。

 



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2024.10.12 『美唄山』(ビバイヤマ・987m)  6年ぶりの静かな峰へ!

 

 先月後輩のY澤から連絡があり、

美唄市の「美唄ダム」と、

芦別市の「三段の滝」を結ぶ、

道々135号線が開通したと言う。

この工事には37年と言う、

実に長い年月を費やしたらしい。

道々135号線の開通で、

『美唄山』の登山口まで車が入れるようになった。

それで久しぶりに登ってみることにした。



 『美唄山』に登るのは、

今回が10度目になろうか?

同行のHiromiも5度目になる。

ただ、最後に登ってから6年が経過している。

 私がこの山に初めて登ったのは、

20数年前のことになる。

その当時は「美唄ダム」から、

どろんこの林道を走って登山口まで車を入れたものだ。

そんな『美唄山』には、

20年前に通勤途中で転倒して骨折後、

登山をやめてしまった女房も、

一緒に登ったことがあった。

その後「美唄ダム」から先は広々とした、

立派な舗装道路ができ、

登山口近くまでそれが出来上がったので、

MTBを利用したり、

ダムから登山口までの約5kmを、

徒歩で行き来して登ってきた。

しかし近年はダムから先への、

立ち入り自体が禁止されてしまったため、

ただただ道々の開通を待つこととなった。

 10月の三連休は三日間とも天候が安定していた。

その初日の朝Hiromiを迎えに行き、

高速自動車道を利用して美唄に向かった。

そして美唄インターで高速道を出て道々へ。

「美唄ダム」までの道は、

これまで舗装はされているものの、

狭くて路面も荒れていた。

しかし今回走ってみると、

全てが拡幅されて実に立派な車道となっていた。

そんな新しい道々を走ると、

すぐに登山口へ!

 登山口には10台ほど駐車できそうだ。

道々の開通で登山者が押し掛けるのではないか、

と心配して出かけたが、

登山口に他の車はなかった。

そして7時30分、なつかしい林道を歩き出した。

このルートは林道を歩き、

渡渉地点から古い作業道に入る。

その作業道奥でようやく登山道となる。

 期待した紅葉はいまだ深まらず、

ちょっと残念な気持ちで歩く。

林道の路面は雑草に覆われて、

ずいぶん荒れたものだ。

途中までむりやり入り込んだ、

クロカン四駆のものと思われるタイヤ痕が残っていたものの、

長くは続かなかった。

 8時10分、2.4kmの林道を歩いて渡渉地点へ。

そこを流れる「下股沢」の水量は少なく、

渡渉は容易だ。

またこの沢の蛇行と枝沢の合流で、

3度の渡渉を繰り返すことになる。

そしてその後は沢を離れ、

自動的に古い作業道に入って行く。

この作業道の荒れ方を心配していた。

かつては古い作業道として、

歩くことには何の支障もなかったが、

今は笹がかぶって鬱陶しい部分がかなり出てきている。

そんな中では先を行くHiromiの姿が、

スッポリ隠れて見えなくなる。

ただ、思ったほど笹が濡れていなかったことが救いだ。

 笹が鬱陶しい作業道跡を1.4km歩くと、

8時40分、ようやく本来の登山道入り口となる。

そしてここから標高差200mの急登が始まる。

斜度がきついため、

両手をついて登る場面も!

また、登山道と言うより踏み跡程度と言った方が適格で、

ひじょうにわかりづらい箇所もある。

要はどこでもいいから、

急登に耐えて登りきってしまえばいいのだが、

踏み跡を外れると足もとが不安定で、

なかなか先には進めない。

 急登に耐えて登りきると、

高度が800mを超えている。

そして目指す峰が視認できる。

ただ、また辛いアップダウンが待ち受ける。

一旦30mほど下って、

今度は130mほどを登り返す。

これが急で足もとツルツル!

おまけに頑強な笹の中にあり、

視界が全く効かない。

前を行くHiromiの姿が全然見えない。

辛い急登に耐えて登りきると、

前峰のピークとなる。

昔ここに標識が立っていたと思うのだが・・・

 東向きの進路を北に変え、

笹のトンネルを抜けると、

前方に目指すピークと、

そこまでの稜線が目に飛び込んでくる。

何ともいい眺めだ。

そんな稜線を進んで行くと、

背後に雄大な風景が広がって行く。

そして登るほどに左右の風景も広がる。

風景を楽しみながら歩き、

10時05分、『美唄山』(一等三角点:美唄山=ビバイサン)。

北から東にかけて大雪山、十勝連峰、夕張山地の山並みが広がり、

西には樺戸山地や増毛山地の風景が広がるが、

この日は西側がガスに包まれて見えなかった。

 雄大な風景を眺めながら、

早い昼食として下山を開始。

下山早々南の風景に吸い込まれていく感覚だ。

稜線から前峰へ。

そして深い笹の中で思い出した。

Hiromiが生まれて初めて山菜採りをし、

自宅に持ち帰った山菜を、

これまた初めて処理して食べたのが、

この下りで採ったタケノコだった。

もう10年近く前のことだ。

 急な下りは慎重に!

その後はただ淡々と歩いて、

12時25分、駐車地へ。

駐車地に戻っても他の車はなかった。

結局この日は我々だけだった。

まだ静かな山を楽しめたことに感謝!

ただ、登山道のある山で藪漕ぎはちょっと・・・

まあ、人がいなくて楽しかったけどねえ!

 

 

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2024.10.9 『雨霧山」(アマギリヤマ・509m)  紅葉が深まらないねえ・・・

 先週の水曜日は、

また仕事が暇なので有給休暇を取得した。

そして紅葉の様子でも見てみるか、

と『雨霧山』に登ってみることにした。

 『雨霧山』は夕張市と栗山町の、

境界線上に位置する山で、

夕張市と栗山町のどちらからでも、

林道を利用して登ることができる。

またその山容は同高度の山間部にあるため、

夕張市からも栗山町からも確認しにくい。

 この日はより近い栗山側から登ることとし、

栗山町東山地区へと車を走らせた。

栗山町東山で町道奥から農道に入った。

田園地帯の中に続く農道を走って行くと、

突然目の前にエゾシカの防護柵ゲートが現れる。

そしてそのすぐ手前には、

農地の片隅に駐車できるスペースがある。

もう農繁期も過ぎたため、

農業従事者が来ることはないだろうと、

そこに駐車した。

 駐車地からすぐにエゾシカ防護柵を越えて、

「雨霧林道」に入った。

エゾシカ防護柵ゲートのすぐ奥に、

施錠された林道ゲートがある。

「雨霧林道」はここから始まって、

『雨霧山』の頂上部付近を最高標高とし、

その後は夕張市南清水沢に向かって下って行く。

栗山側からのルートは『雨霧山』の山頂まで、

およそ8kmの長い林道歩きとなる。

 林道を歩き出すと、

いきなり地面にドングリがたくさん落ちていた。

それもやけに粒が大きい。

こんなサイズのドングリを目にしたのは、

おそらく初めてだと思う。

ヒグマがこれを見つけたら喜んで食べるだろう。

林道を歩いて行くと、

「東山川」に架かる橋を渡るが、

その橋の欄干には、

「築別川」と書かれたプレートが貼り付けてある。

これを目にするたびに首をかしげてしまう。

地理院地図では、

そこを流れる川を「築別川」ではなく、

「東山川」と表記している。

更に地理院地図ではこの川の一本北側に、

「築別川」と記された川がある。

そしてこの両川は、

もう少し下流で合流することになる。

この橋が竣工されたのは昭和42年。

そのとき関係者が誤って、

「東山川」を「築別川」と勘違いして、

プレートを作ってしまったのだろう。

 林道を歩いて行くと、

期待した紅葉は全く進んでおらず、

逆に緑が美しい。

そんな中でぬかるみにヒグマの足跡が現れた。

それを追うように歩いていると、

大きなフンの塊と、

今度はこちら向きの足跡が現れた。

今年はこの林道を利用した林業が活動していないので、

ヒグマも我が物顔で歩き回っているようだ。

 林道の路面に残っていた1台分のタイヤ痕が、

200辺りで消えた。

そしてその先は荒れだして、

深い雨裂が続いたり、

崩壊箇所が現れるようになった。

先月の大雨がもたらした被害だ。

あの雨はここ夕張が、

全道で最も降水量の多い地点である、

と報道されていたことを思い出した。

  林道崩壊箇所を過ぎると、

斜度が増して高度を稼ぐようになる。

そして林道は大きく蛇行を繰り返して遠回りをする。

一旦西の端まで伸びた林道が、

北から南方向へと回り込む。

すると目指す「雨霧山」のピークが見えてくる。

また遠く西側の田園風景も見えてくる。

上部から眺める山肌も、

紅葉が深まっていない。

それにしても林道上の草が増えたものだ。

全く車が走行していないと言うことだ。

栗山側は雨裂や決壊があるし、

夕張側も落石で走行できないのだろう。

 「雨霧林道」の最高標高で、

「雨霧支線林道」に乗り換えた。

すると間もなく「雨霧山」の頂上部基部に達した。

そして踏み跡を辿ってピークへ。

『雨霧山』(二等三角点:鬼奥峠=オニオクトウゲ)。

もうずいぶん回を重ねて立つピークだ。

と、ここで三脚の部品が欠落しているのに気付いた。

以前使用していた三脚も、

同じ部品をなくした。

それでピークから尾根筋を下って、

ショートカットすることをやめ、

林道をそのまま下りながら、

なくした部品を探すことにした。

そしてそれを探しながら歩いていて思い出した。

前回なくした三脚の部品も、

この林道を歩いている時だったと!

「雨霧林道」の呪いか・・・

 長い林道を淡々と歩いた。

終盤を迎えた橋のプレートを再び目にした。

そこには「昭和42年竣工」、

と書かれていた。

昭和42年と言えば、

私が小学生から中学生になった年。

約60年前のことだ。

いやあ、歴史を感じるねえ!

そして俺も歳とったなあ・・・

 

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2024.10.6 『安平道』(266m)  地震崩壊の知決辺川最深部へ

 先月厚真町で「知決辺川」流域から、

「知決辺」(四等三角点)に登った際、

その辺り一帯の風景を目にし、

次回は「知決辺川」を詰め、

最奥の「安平道」(三等三角点)に登ろうと決めた。

そしてこの日は早速それを実行することにした。

ただ「安平道」には、

「瑞穂ダム」側の崩壊地や林道、

或いは厚真町高丘地区からの林道などを利用し、

随分回を重ねて登ってきた。

そんな「安平道」だが、

今回はピークを目指すより、

「知決辺川」の最深部に足を踏み入れて、

そこに広がるであろう、

「胆振東部地震」で崩壊した光景を目にしたい、

という気持ちが強かった。

 この日の朝厚真町に向かって車を走らせ、

安平町早来守田地区の奥で、

「知決辺川」に沿って伸びる林道に入った。

そして4kmほどで、

「幌里チケッペ林道」に乗り換え、

それを1kmほど進んだ地点を駐車地とした。

前夜かなり雨が降ったようで、

林道はドロドロだった。

駐車地一帯は伐採作業中であり、

その奥も林道開削工事中で、

ふだんは工事車両の往来が多く、

とても遊び目的で入って行けるところではない。

それで工事全般が休止する日曜日を選んだ。

 駐車地をスタートして、

しばらく林道を奥へと進んだ。

そして林道の開削工事標識や、

簡易トイレがある場所から「知決辺川」に下りた。

チケッペ川は小さな流れの割に、

河原がずいぶん広い。

そんな河原には作業道の跡が続く。

6年前の「胆振東部地震」発生の後、

この河原は斜面崩壊による、

大量の倒木で埋め尽くされたはずだ。

今はそれらがきれいに片付けられている。

しかし大量の倒木は、

いったいどこから外部へと搬出された?

私がそこまで入って行った林道は、

最近開削された新しいもの。

ここの倒木群が搬出された時点では、

存在しなかった林道だ。

首をかしげながら上流に向かって歩いた。

周囲には地震による崩壊斜面が、

今尚荒々しい光景を見せている。

 地形図によると、

地震発生の前は、

知決辺川に沿って林道が続いていた。

しかし地震でズタズタになってしまったので、

現在左岸側の斜面を削りながら、

新たな林道開削工事が進められている。

また、河原に続く作業道跡には、

既にカラマツの苗木が植えられているので、

そこを車で走行することはもうないということだ。

 広い河原に続く地形図上の破線林道を、

2kmほど歩くと終点となった。

そしてその先には地震発生当時の光景が、

そのまま残っていた。

もちろん6年の年月を過ぎて、

雑草が生い茂り、

倒木も朽ちてその迫力は幾分柔らかくなっている。

しかし、まぎれもなく地震で崩壊した斜面から、

沢筋に向かって大量の樹木が土砂ごと流された。

その中を進んで行くが、

障害物に足を取られて転倒する場面も。

そして前方に目指す「安平道」のピークが見えてくる。

そこで崩壊斜面を登り、

上部を走る林道にのった。

安平町瑞穂地区から続くこの林道は何度か歩いている。

林道から藪に入って、

三等三角点「安平道」。

 

 復路はルートを変えた。

直前に利用した上部林道を、

逆方向に向かって歩き、

「知決辺川」の下流で河原に下ることにした。

そしてこの林道は、

途中から未知の林道だったので、

興味津々で歩いた。

その後「安平道」から2kmほど歩いた地点で、

知決辺川方向に枝道が現れたので、

これにのって下った。

地形図上では破線林道なので、

崩壊地帯の中にあっては全く当てにしていなかったが、

砂利が敷き詰められて整備されていた。

ただ、これも途中で決壊箇所があり、

今は利用されていないようだ。

そしてこの作業道が知決辺川の河原まで続いた。

そこでようやく理解した。

河原を埋め尽くした大量の倒木群は、

この作業道を利用して搬出されたのだと。

謎は解明できた。

 河原に下った地点で昼食とした。

その後また歩き出すも、

もう駐車地は近かった。

駐車地に戻る手前で、

地震崩壊で自然にせき止められた、

水のある風景を眺めた。

そして藪を漕いで「豊里チケッペ林道」に上がって駐車地へ。

いやあ、このルートは面白かった!

「知決辺川」の最深部には、

期待通りの光景が残されたままだった。

 

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2024.10.5 『長峰』(ナガミネ・308m)  荒れ行く作業道も周囲の藪は薄い

 5日の午前中むかわ町穂別で、

「一本椴」をリタイアした後、

林道から道々に下り、

道々を夕張方面に1kmほど戻った。

すると大きく蛇行して流れる「穂別川」に架かる、

二本の橋が現れる。

「炭住橋」と「キウス橋」だ。

この二つの橋の間に農道の入口が見えるので、

これに入って行く。

そして狭いが舗装された農道を2kmほど走ると、

山の方向に向かう、

草に覆われた頼りない道が現れるので、

これに入って進む。

すると間もなくエゾシカの防護柵ゲートが現れ、

その前を駐車地とした。

振り向くと直前にリタイアした、

「一本椴」の大きな山体が鎮座する。

 エゾシカ防護柵の扉は、

隙間が空いているので、

そこからエゾシカが出入りできないよう、

鎖が2本かけられていた。

思えば以前ここを訪れた時、

こちらの気配に気付いたエゾシカが、

大慌てでこの隙間から山中に消えて行ったっけ。

その時は鎖がなく、

大きな隙間が開いたままだった。

 ゲートから先は短いが、

一直線の林道が続く。

この林道はずいぶん雑草に覆われたものだ。

ただ、林道とは言っても、

その先で沢筋の護岸工事をするために開かれたものらしいが。

従ってすぐに終点を迎える。

そこで藪に入った。

しかしこの辺りは藪が薄くて歩きやすい。

急こう配に耐えて登りきると、

ほぼ平坦な地形となり、

針葉樹林帯に入る。

そして笹が濃く深くなるが、

長くは続かずその上部で作業道にのる。

初めてこの作業道にのった数年前は、

しっかりとた路面だったのだが、

年々荒廃していく。

今回は雑草がかなり増えていた。

 作業道は尾根筋に沿って高度を上げて行く。

その登りがきつくてヘロヘロだ。

どうもこの日は調子が良くない。

途中で作業道ごと流された崩壊地が現れるが、

南東方向の風景が見渡せた。

そして作業道は尾根上にのる。

あとは作業道を歩いても、

尾根上の薄い藪を歩いても同じこと。

とにかく尾根筋を詰めて行く。

一つの小ピークを越え、

一旦下って登り返すと、

四等三角点「長峰」。

一昨年の11月、

Hiromiとここに立った途端、

すぐそばで突然銃声がして、

大慌てで逃げ出したことを思い出す。

誤射の対象にはなりたくない!

 下山は同ルートを引き返した。

私はここの尾根歩きが好きでねえ・・・

どこでも歩ける大変気持ちの良い尾根が続く。

途中で現れる枝尾根も魅力で、

そちらの枝に入って、

どんどん先へと歩いて行ってみたくなる。

この日は天気が良かったので、

そんな気持ち良さも倍増だ!

そして足下にはたくさんのドングリ!

やはりこの秋は豊作か?

 苦しかった登りも、

下りとなれば楽なもので、

楽しく下って駐車地へ。

ゆっくり着替えて帰途に着いた。

農道から振り返ると、

「長峰」手前のピークが見えていた。

 

 

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