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2021.2.27 『深沢』(212m)  厳冬期にツボ足とは・・・

 この週末はHiromiと 、
日高町 へ出掛けることにしていた。

ところが土曜日の朝起きると、
ごっそり雪が降り積もっていた。

天気予報で「石狩湾周辺でまとまった雪が・・・」、
と言っていたので、

覚悟はしていたが・・・
予報で「石狩湾周辺」が出てくると、

私が住む江別市がその対象となる。
6時に外に出て除雪を開始。

みっちり取り組み、
終わったのが7時半。

疲れて山へのモチベーションガタ落ち。
どこにも出かけず、

そのまま昼寝したくなる。
しかしそうはしていられない性分。

 8時過ぎに家を出て、
Hiromiを迎えに行った。

そしてHiromiを乗せたものの、
さっぱり行き先が定まらない。

とりあえずもう雪とは関わりたくない、
という思いが強く、

雪が少ない安平町に向かって車を走らせた。
そこでHiromiが登っていない山へ、

ということで『深沢』に登ることにした。
 この山へのアプローチは、

安平町早来守田の知決辺川に沿う林道に入り、
「工事中につき立ち入り禁止」、

の立て札がある地点を駐車地とする。

早来守田には橋本聖子参議院議員の実家であろう、

「橋本牧場」の大看板が立てられている。
10時30分、スノーシューでスタート。

広い牧草地を横切り、
尾根の末端に取り付くことにしたが、

スノーシューは必要なし、
と判断してデポすることにした。

厳冬期にツボ足とは、
何とも奇妙な感じだ。

笹原を快適とは言えないが、
特に問題なく登っていく。

昨秋単独で登ったときには、
深く濃い笹に悩まされた箇所も、

わずかに雪が被っただけで、
かなり歩きやすくなっていた。

そしていくつかの小ピークを越えて、
11時30分、四等三角点「深沢」

木の間越しに安平町方面の風景が見える。
すぐに下山を開始した。

尾根筋や古い作業道跡をたどり、
スノーシューデポ地点の手前で昼食。

その後スノーシューを回収して、
12時30分、駐車地。

厳冬期にも関わらず、

ツボ足で山歩きができるとは、

恐るべし小雪安平!
さて、もう一座だ。

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2021.2.26 『熊ノ頭』(くまのあたま・162m)  コズがミトンを連れてきた!

 今日はコズと予定が合ったので、

またコズが未踏の山へ案内した。

そして今日はコズが率いる、

「ママン隊」のメンバーである、

ミトンが同行した。

と言うよりコズとミトンが、

二人で山行を予定していたので、

私が案内を買って出たというわけだ。

ミトンに「何故ミトン?」と尋ねてみたが、

「説明すると話しが長くなる」、

と言うので聞くのをやめた。

 今回の『熊ノ頭』(くまのあたま)は地理院地図に記された、

『熊ノ頭山』(くまのかしらやま・点名:弾庫=たまこ)ではなく、

その西約2kmの地点に位置し、

二等三角点を有するピークだ。

昨年末の12月29日に、

初めてHiromiとこの山に登ってみた。

ピークまで管理道路が施設されているのだが、

地形図を見ても何のための道か、

判然としないものが縦横に走り、

その管理道路にどう入るのかがわからない。

と言うのも、この一帯が自衛隊の敷地となっているからで、

容易に部外者を立ち入らせないためと思われる。

今回も前回と同じく、

JR石勝線の「西早来信号場」奥を駐車地として、

9時30分にスタートした。

初対面のミトンとは歩きながら話す。

歩き出してすぐJR石勝線に出合うので、

ここからスノーシューで入山し、

尾根を登ってCo.120で送電線の、

鉄塔下に続く林道に当てた。

この間を前回は雪が少なくて苦労した。

林道に出合ってからは、

なかなか良い雰囲気の中を歩くのが楽しい。

コズ、ミトンも楽しげで、

ミトンは常に上空の枝に目をやる。

鳥でも撮ろうというのか?

楽しく林道を歩き、

Co.140で広い管理道路に出合った。

あとは広い管理道路を歩くだけだ。

路面には古いキャタピラ痕が残っており、

ただでも小雪で楽なスノーシュー歩行を、

更に楽にさせてくれた。

コズとミトンは会話が止まらない。

そしてミトンは動物の足跡を見つけては、

その持ち主の姿を探す。

出てきて欲しいのか!?

頼むから俺の前にはなんにも現れないでくれえ!

10時45分、二等三角点「熊ノ頭」

雪の中から三角点標石を探す。

積雪が少ないのでなんとか見つかった。

コズは標石探しに結構執着する。

 記念撮影のあと、

少し下って昼食を摂ることにした。

途中で気になった送電線下へ行ってみた。

鉄塔の向こうに伐採地と、

千歳市の風景が見えたが、

こちらの標高が低いので、

見ごたえはイマイチと言ったところ。

そしてその近くで、

11時30分、昼食とした。

二人から餡が入った餅とちまきをもらった。

こっちから返すものなんか、

なんにもないっていうのによ。

頂いた和菓子は家で待つ女房の、

ずいぶん分厚くなった腹回りの、

脂肪の足しにさせていただきます

ありがとうございました!

それからの下山は山中に戻らず、

管理道路を最後まで下ることにした。

その方が次回メンバーを連れて登るコズが、

覚えやすいだろうから。

ところが管理道路を下り終えた地点で小トラブル発生!

道路の入口に建つ監視所に若い自衛官がおり、

出てきて何か言いたげだ。

それを聞くと、

現在発泡訓練中で立ち入り禁止とのこと。

立ち入り禁止ったって、

その禁止区域から我々が出てきてしまったのだから・・・

とりあえず事情を話して素通り。

もう駐車地まではほんの300mほどだ。

若い自衛官はその後も我々の行動を、

背後から注視しており・・・

コズとミトンが交互に言う、「まだ見てるよ!」

しかしまあ、その後自衛官との接触はなく、

12時45分、駐車地。

このルート、最後は管理道路を下りきってはまずい、

という結論を得た。

次回からは藪漕ぎで戻ろう。

今日も楽しかったねえ~

 

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2021.2.24 『北電山』(145m)~『犬山』(157m)~『安平山』(166m)  三角点三つを結ぶ

 今日はコズと山行の予定。

「コズを故郷の山に登らせる」シリーズ、

第五弾のはずだった。

 

ところが今朝起きるとひどい雪。

除雪をしてから出かけなきゃいけないので、

外に出てみると30cmの降雪だ。

急いで除雪をして出かけた。

コズとは由仁町川端で合流することにしていた。

しかし私が住む江別市から、

除雪車がいまだ雪を片付けない車道は、

どこもここもザクザク、グサグサ。

ひどく走りにくい。

そんな中ひどい吹雪で、

視界が完全に失われた時間帯があったのたろう。

わずか1kmほどの間の道路脇には、

車が計10台路外に飛び出していた。

中には側溝に深く落ち込んだ車もあった。

そんな光景を目にしたあと、

川端でコズと合流たものの、

川端地区もけっこうな降雪があり、

予定していた林道までは入れそうもないので、

とりあえず追分の『安平山』(あんぺいざん)へ向かうことにした。

 9時35分、『安平山』直下の、

車道終点を駐車地としてスタート。

ここにきてただ『安平山』に登って帰られる訳もなく、

三角点ピーク3つを結ぶことにした。

まず送電線下の登山道を登り、

地形図に記された163m標高点で、

尾根筋に上がった。

そして尾根筋に続く送電線の、

保守管理用刈り分け道を進む。

これを約1kmほど利用して歩き、

一旦沢筋まで下った。

それから対岸の斜面を登って行く。

積雪の状態はスノーシューで心地よく歩ける、

大変良好なコンディションだ。

ただ雪そのものが少ないので、

時折スノーシューのアイゼンに笹の茎が絡まる。

 斜面をゆっくり登って、

10時45分、四等三角点「北電山」

雪が少ないとは言っても、

標石を見つけるには至らなかった。

さて、ここから次なる「犬山」を目指すのだが、

地形は複雑で筋の通った尾根もない。

しかしながらこの辺りは、

標高が高くても150m前後だ。

であるならば、山を越えてアップダウンを繰り返しても、

たいしたノルマではない。

迷わず北西方面に下った。

するとそこに林道が現れたので、

これを利用することにした。

林道は都合の良い方に向かってくれ、

地形図上の157m標高点まで、

楽に歩かせてくれた。

そしてそこから尾根を下って、

一旦沢筋に下りきった。

100mほど沢筋を歩き、

取り付きやすそうなポイントを見つけ、

斜面に取り付いた。

急な斜面から尾根をゆっくり登って行く。

コズにもゆっくりで良いことを告げる。

前方の目標と定めて登った、

「160mP」に立つと、

ようやく間近に「犬山」の姿を捉えることができた。

一旦下って「犬山」に取り付くが、

この登りが最も笹の手ごわい箇所だ。

背丈をはるかに超える笹が密生している。

コズの姿なぞ全く見えない。

それでも一歩一歩笹をかきわければ、

いつか尽くさ頂上に!

12時10分、四等三角点「犬山」

ここで昼食だ。

 昼食後は『安平山』へのアップダウンだ。

また沢筋まで下りきって、

『安平山』に登り返す。

きついアップダウンの連続だが、

私に限りなく歳が近いコズは、

泣き言一つ言わずに着いてくる。

なかなかたいした体力じゃないか!

 13時ちょうど、『安平山』(一等三角点:阿平山=あびらやま)。

あとはあっという間の駐車地へ。

コズが最後に尻滑りを楽しんでいた。

13時15分、駐車地。

『安平山』だけに登って帰るのならつまらないが、

ちょつと目先を変えると、

冒険的な山歩きを楽しめる。

コズも満足したろう・・・

 

 

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2021.2.23 『本安平』(215m)~『郡界』(283m)  由仁町から入って安平町を歩く

 最近は休日となると天気が悪い。

休みばかりで遊んでいる私はいいが、

日々激務に追われてストレスを抱え、

休日山へ出かけるのを、

何より楽しみにしているHiromiは気の毒だ。

そんな中今日の「天皇誕生日」も、

近場の予報はどこもここも、

終日雪模様とのこと。

しょうがないので、

雪に降られることを覚悟で出かけたのだが、

山の選定がうまくいった。

雪に当たるどころか、

青空の下での山行が楽しめた。

 今朝途中でHiromiを拾って向かったのは、

由仁町川端地区。

クオーベツ貯水池に向かう林道入口だ。

ここまでは除雪されていると、

あらかじめ予想して行ったが、

予想は的中した。

それどころか林道奥で、

何かの作業が行われているらしく、

クオーベツ貯水池に向かう林道は、

奥まで除雪されているようだった。

今日はここから二つの三角点を、

結んでみることにした。

どちらの三角点ピークも、

昨年藪漕ぎで立っている。

 準備を整えて8時ちょうど、

林道入口そばの駐車地をスタート。

林道入口は三叉路になっており、

左の除雪された林道を進むと、

『於兎牛山』から『クオベツ山』へ続く。

また右の林道は既に廃道で、

車両の通行はできない。

但し、今日は下山でこの林道を利用した。

そして今回足を踏み入れたのが、

真ん中の林道だ。

この真ん中の林道を進んで行くと、

『支安平奥』(三等三角点)を経て、

遠く「瑞穂ダム」に下る。

今回はこの林道を進み、

最初に現れる分岐で右手の支線林道に入った。

支線林道を進んで行くと、

突然前方の視界が開け、

伐採地の広い風景が見渡せる。

今日の山行で最も期待していたのが、

この伐採地の広い風景を眺めることだった。

期待通りのいい風景が広がっていた。

しかしその素晴らしい風景も、

青空と太陽の日差しがあったればのこと。

天気が悪けりゃどこの風景も、

100分の1の魅力しかなくなってしまう。

 広く美しい風景を楽しんだあと、

林道は樹林帯に入った。

林道は上部の尾根に沿って進むのだが、

すごい蛇行が続いていく。

またすぐ上の尾根は由仁町と安平町の、

ちょうど境界線上となっており、

我々は由仁町の外れをスタートし、

この時点では安平町を歩いていた。

そう考えるとなんとも不思議な気がする。

 蛇行を続けた林道は、

直線距離にすると約1kmで、

新たな林道分岐となる。

この分岐で林道を離れ、

『本安平』に続く尾根に取り付いた。

と、ここで私がミスをした。

すぐに送電線の下をくぐるのだが、

その送電線に気を取られて、

うっかり予定した尾根の、

隣りを進んでしまった。

尾根筋というのは一本間違えると、

とんでもなく遠く離れて進んでしまうもの。

途中の風景がどうにもなじまないので、

これはおかしいと思いつつも、

立ち止まって確認することを怠り、

約1kmほど歩いて間違いを認識した。

しかし尾根筋を引き返すことはせず、

たかだか50mほどのアップダウン。

一旦沢床まで下って隣の尾根上へ登り返した。

これがまた冒険ぽくっておもしろい。

Hiromiもそんな場面を楽しむ。

登り返して地形図上の、

243m標高点付近に上がり、

約500mほど歩いて、

10時20分、二等三角点「本安平」

思えば昨年このピークに3度立っているので、

今回で4度目となった。

 「本安平」からは最初に歩く予定だった尾根を、

忠実に辿って送電線下をくぐり、

歩いてきた林道に戻った。

そして林道を200mほど戻った地点から、

尾根に取り付いて『郡界』へ。

この辺りは少々笹がうるさかったが、

難なく登りきって、

11時ちょうど、四等三角点「郡界」

この三角点標石はどうしたことか、

斜めに埋め込まれている。

いったいどうしたことだろう?

 「郡界」からの下山は速い。

境界線が走る尾根筋の、

南側にこの朝歩いてきた林道が付けられているのだが、

今度は反対側の北側に下る。

一旦南側に下りかけたHiromiを呼び戻した。

フワフワとした雪上の下りは、

スノーシューにとって快適だ。

もう廃道となった林道に当て、

三叉路の林道入口に戻った。

11時25分、駐車地。

う~ん、変化があっておもしろい行程だった。

次回は藪漕ぎで二つのピークを結ぼうか・・・

 

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2021.2.21 『丁未北』(ていみきた・622m)  夕張の北の新たな三角点へ

 今日は夕張市内の未踏三角点を目指すことにした。

朝Hiromiを拾って夕張へ。

天候はまあまあ。

雪や雨が降っていないだけいいか、

と言ったところ。

今回の「丁未北」は道々夕張~岩見沢線を、

夕張市小松から林道に入って取り付く。

しかし夕張~岩見沢線は、

夕張市福住の「夕張神社」前で、

冬季通行止めとなっている。

ただ、その先は前回ここを訪れた時と違って、

きれいに除雪されていた。

それで車で侵入させていただき、

林道入口に駐車した。

 7時50分、駐車地をスタート。

歩き出して間もなく一段高みに上がるが、

そこからは今は無き「石炭の歴史村遊園地」の跡地が見渡せる。

その風景を目にすると、

いつも感慨深いものがこみ上げてくる。

私の40歳になった娘と、

37歳になった息子が就学前、

当時住んでいた滝川市から、

よくこの遊園地までやってきて遊んだものだ。

子供たちがキャッキャとはしゃぎながら、

目の前の敷地内を走り回る光景が目に浮かぶ。

その後隣りの岩見沢市に開園した、

「三井グリーンランド」に客足を奪われ、

閉園を余儀なくされた。

遊園地としては「三井グリーンランド」の方が、

比較にならないほど規模が大きかった。

 「石炭の歴史村遊園地」の跡地を過ぎ、

林道は「志幌加別川」支流に沿って、

更に奥へと伸びていくが、

すぐ左手の斜面に取り付いた。

急斜面を登って尾根の末端に取り付くことにした。

この辺りには地形図上の林道が、

まだ残っているようだが、

降り積もった大量の雪で判然としない。

見た目で登りやすそうなところを選んで登って行く。

そしてCo.470で突然背後に、

夕張の美しい風景が広がった。

しかし視界が開けるのは、

ここで最後だろうと予測した。

すぐ樹林帯に入り、

あとは樹林の中の広い尾根歩きとなるからだ。

地形図上の570m標高点まで上がると、

傾斜が一気に緩んで広いカラマツ林となった。

この林はカラマツの間隔が広いため、

大変明るい樹林の中の歩行となった。

今日もHiromiがラッセルを買って出てくれる。

いや、私が先に立って歩こうとしても、

後ろから追い越して前に出る。

率先して鍛えようという意志の表れだろう。

こんな時だけは頼りになるやつだあ!

 カラマツオンリーの林は美しい。

天を突くようにまっすぐ伸びたカラマツ群が見事だ。

カラマツばかりの長い歩行も、

飽きることがない。

地形図上の647m標高点で、

進路を東寄りに変える。

そしてその頃になると雪が降りだし、

みるみる強い降り方になった。

私はどうにも鬱陶しく、

降りしきる雪に対して愚痴をこぼすのだが、

Hiromiは全く気にしておらず、

ただ「雪の中を歩くのは楽しいなあ」

と口にするだけ。

昨日の雨の中のKaoruといい、

まあま、前向きだぁ~

だんだん深くなる雪のラッセルを経て、

9時35分、四等三角点「丁未北」

平坦で広い中での三角点だ。

標石をぜひ探してみたいものだが、

無積雪期は笹が濃くて、

とても到達できないだろうな。

しかし一度は挑んでみたい。

(ここで業務連絡:シケさん、バウム忘れました~)

あり合わせのものを手に記念撮影!

 下山は登路で踏んだトレース上を歩くので速い。

急な尾根や斜面も、

フカフカの雪で楽に下りられる。

再び「石炭の歴史村遊園地」跡を目にし、

10時40分、駐車地。

Hiromiが度々口にする、

「楽しかったなあ」

それはそれはようございました!

 一旦帰宅して、いつものように夕方反省会。

飲んでいる私に、いつしか退屈そうなHiromiが・・・

 

 

 

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2021.2.20 「167mP」~『本沢』(ほんさわ・152m)  Kaoruのスノーシューデビュー!!

 今日はかねてから予定していた、

Kaoruのスノーシューデビューだ。

Kaoruと最後に山に登ったのが、

昨年の8月だった。

その後予定が合わないでいるうちに冬となり、

まごまごしていると、

冬も終わってしまうということで、

以前から購入を考えていたスノーシューを、

ここに来て買ったというわけだ。

何もないところから、

思い切って新たなことを始めるというのは、

大変勇気が必要だったと思う。

そこでデビューに手を貸すこととした。

数日前にこの日の予定を送ると、

「ワクワクする」と、

期待に胸をふくらませていた。

デビューを栗山ダムとし、

ダム湖を周遊しながら二つのピークに立つ、

という予定を立てた。

初めてスノーシューを装着して歩くには、

距離やアップダウンのある行程がきついと思う。

しかしKaoruはスポーツインストラクター。

この行程は無難にこなすだろうと推測した。

 9時に現地で合流し、

9時20分、駐車地をスタート。

林道を100mほど歩いてダム施設へ。

そこに書いてあるのに、

「このダムの水は飲料水に使うんだ」と、

知ったフリして余計な注釈をつける私。

すぐに真っ直ぐで長いダムの上を歩くことになる。

雪のない時には十分安全を確保してくれる両側の欄干だが、

今はその高さまで雪が積もっているので、

落ちてしまいそうで、

なんだか下半身がムズムズする。

それを渡りきると林道だが、

樹木があちこちで覆いかぶさり、

既に廃道状態だ。

久しぶりに会ったKaoruと、

ぺちゃくちゃしゃべりながら歩く。

そして右手斜面に伐採用の作業道が現れたので、

それに乗り換えて高度を上げる。

伐採地の広い風景がどんどん広がる。

広々とした風景を楽しみながら登って行くと、

ダム側の展望が開け、

尾根の頭にのる。

と、ここで雨が降りだした。

私が嫌な雨だと口走るのに対し、

Kaoruはポジティブに捉え、

あくまでも「楽しい!」を貫く。

 疎林の尾根を忠実に詰め、

10時35分、地形図上の「167mP」

そして同じ植生の北西向き尾根を下って林道へ。

林道に下りたあとはそのまま湖に下った。

広い湖の端を渡って対岸に上がり、

林道をまたいで北側の斜面に取り付いた。

ここにも伐採地が広がっている。

この伐採地を登るほどに、

背後にはダム湖の風景が広がっていく。

直前に登ってきた「167mP」も、

目の前に見えている。

気持ちの良い伐採地を登って、

美しい風景を眺めながら昼食だ。

また小雨が降り出すも、

もう気にはならない。

また世間話しに花を咲かせる。

私の前世は「田舎のおばちゃん」(女房が言う)だと言うから、

世間話しが大好きだ。

 昼食後はすぐ奥のピークに足を伸ばし、

12時10分、四等三角点「本沢」

積雪期は三角点標石が見えないので、

なんだか物足りない。

最後はまた伐採地を下って林道へ。

そしてすぐ近くとなった駐車地へ。

12時25分、ミッション終了!

Kaoruは予想通り何の問題もなく、

約5kmの行程をスノーシュー装着で歩き通した。

次回はもう一段高い山に登ってみよう。

Kaoruは「たのしかったぁ~」と言って帰っていった。

それはようございましたぁ~

 

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2021.2.19 『三角山』(336m)~『南高山』(242m)  栗山の端っこで三角点を結ぶ

 

 昨夜は夕食時に「のどごし」生を、

1缶だけ飲んでやめた。

通常は500mlを2缶飲み、

夕食後は寝るまでウィスキーを飲んでいる。

そしてそのウィスキーもやめて寝た。

酒を飲まないと眠くてしょうがない。

と言うか、夕食後に飲まないなんてのは、

指折り数えて16年ぶりだ。

その頃病気で入院したことがあったので、

一時的に酒をやめざるを得なかった。

今夜もなんとか頑張らねば・・・

 今朝起きるとまた雪が積もっていた。

約20cmの湿って重たい雪だった。

除雪作業をするが、

これをしていると山へのモチベーションが、

どんどん低下して行く。

しかし血液検査の結果を踏まえたう上でも、

運動を欠かすことはできない。

いつものように、

『長官山』トレーニングでも良かったのだが、

ちょっと足を伸ばしてみることにした。

そこで三角点ピークを、

二つつないでみようと考えた。

そして栗山町滝下へ。

ここは栗山町の南端だ。

すぐそばに由仁町と夕張市の境界が控えている。

そんな滝下に「滝下高区送水ポンプ場」と言う、

小さな建物がある。

その建物の前にエゾシカ防護柵のゲートがある。

この辺りはどこもエゾシカの防護柵が、

延々とめぐらされているので、

それを通り抜ける扉がなければ山には入れない。

それにこの扉の前には、

車一台を停めるスペースがあった。

 10時10分、扉を開けてスタート。

しばらく林道を歩くのだが、

これがどういうわけか除雪されている。

伐採された木材の運搬か?

と思って歩いていたが違っていた。

除雪された林道を300mほど登って行くと、

また小さな建物が現れ、

そこには「滝下高区配水池」と書かれていた。

麓で見た建物と連携しているらしい。

そして除雪はこの建物の、

維持管理用だったようで、

ここで終点を迎えた。

更に林道を進んで間もなく、

林道を離れて緩やかな斜面に入った。

以前は畑だったようで、

離農していった住民の家屋が放置されている。

広い畑跡は気持ちがいい。

背後に空知平野の風景が広がっていく。

畑跡を縦断して尾根に上がる。

尾根上を東に向かって進む。

針葉樹林帯に入るとトドマツの幹に、

ヒグマの爪痕が何箇所も現れる。

人が耕す畑の隣りにはヒグマが、

頻繁に出没していたようだ。

更に尾根を進むと落葉樹の疎林となり、

『三角山』最後の登りで、

夕張側の山々が見渡せた。

『仲勃山』の奥に『佐主岳』が、

やけに目立って美しく見えていた。

そして11時50分、四等三角点『三角山』

このピークに立つのは3度目だが、

前2回は藪漕ぎで登り、

積雪期は今回が初めてだ。

ここで簡単な(サンドイッチとカップ麺)昼食とした。

 昼食後、一旦広い畑跡まで戻り、

今度は同じ尾根を西に向かって進む。

途中林道跡や作業道が現れるも、

長くは続かず送電線下に出た。

この下を歩いて正面の尾根に取り付いた。

快適な尾根を登りきると、

短い稜線歩きで、

13時10分、四等三角点「南高山」

木の間越しに南空知の田園風景が見える。

下山は登りのトレースをそのまま辿る。

途中でトドマツの幹に付けられた、

旧営林署の古い表示版を目にした。

そこには「昭和34年」と記されている。

私が5歳の頃植林されたものだ。

どうりで大木が多いはずだ。

伐採が近いと推測される。

 山林から古い農地に下ると、

廃屋のそばにヒグマ用の箱ワナがあった。

中にヒグマの死骸なんかが、

そのまま放置されていたら嫌だな、

と思いつつ覗いてみると何もなし。

その後林道に下って少し歩くと、

またヒグマ用の箱ワナだ。

針葉樹林帯で目にした爪痕から考えても、

この辺りはヒグマの影が濃いようだ。

 13時50分、駐車地。

里山を結ぶ山旅はなかなか楽しかった。

 

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2021.2.18 『長官山』トレーニング  体がヤバイことに・・・

 最近は天気がパッとしなくてねえ・・・

今週の出勤は火曜日だけで、

すぐに仕事がなくなり、

あとはまた休み。

そして次の出勤日は25日。

それもおそらく1日出て、

翌日から休みに入ると思われる。

 先日の雨で雪がかなり締まった。

登りたいところが山ほどあるので、

行動を起こしたいのだが、

天気が悪くて困る。

目指す山が降りしきる雪や、

張り付いたガスで何も見えないなら、

登る意味がないので登らない。

そんなときは馬追丘陵で、

トレーニングとしている。

 今朝1泊の用意をして出かけようとした。

ところが朝になって急に雪が降り出した。

その雪は激しく降り、

みるみる積もっていった。

そうなるともうモチベーションガタ落ちで、

やめて病院へ行くことにした。

私は痛風持ち。

もう30年ほど前に、

一度だけ足の親指が腫れ上がったことがあった。

受診するとすぐに「痛風」と、

病名が告げられた。

それから毎日1錠の薬を飲み続けてきた。

1日にたった1錠で尿酸値の上昇が抑えられる。

その後飲食に注意を払ったことはない。

痛風なんていうものは、

薬を1錠飲むだけで、

なんの邪魔にもならない。

何もない健康体より、

邪魔にならないのなら、

持病のひとつくらいあった方が、

何かと気をつかうのでいいかもしれない。

 今日は痛風の薬を貰いに行った。

これも4ヶ月に1回なので、

ほとんど邪魔にはならない。

今日薬をもらいに行った際、

前回(4ヶ月前)行った血液検査の結果を渡された。

それによると「γ-GTP」、「中性脂肪」、「血糖」の値が、

予想以上にずいぶん上がっていた。

私は毎日同じ量の飲食を続けてきた。

それが65歳くらいから腹が出るようになった。

何故かはわかっている。

毎日寝るまで酒を飲んでいるせいだ。

昔からのパターンを続けてきたが、

歳とともに体の代謝が悪くなってきたということだろう。

山だってほとんど毎日登っている。

それでも寝るまで飲み続ける、

酒のカロリーを消費しきれないということだ。

いやあ、歳はとりたくないねえ!

好きな酒を好きなだけ飲める、

強靭な内臓が欲しいものだ。

とりあえず酒の量を減らすことにする。

 そんな午前中の動きのあと、

今日も馬追丘陵『長官山』へトレーニングに出かけた。

久しぶりに青空が出て気持ちがいい。

いつものように「火葬場登山口」から登って頂上に立ち、

「馬追温泉登山口」に下り、

再び『長官山』に登り返して、

今度は「ユニ東武ゴルフ場」に下った。

そこで広い景色を見たあとは、

三度『長官山』に登り返して、

「火葬場登山口」に下って帰ってきた。

遠出しないときはここで、

そんなトレーニングをしている。

 帰宅して酒を飲む楽しみがないというのは、

誠につまらないものだ。

今日はとりあえず夕食時の「のどごし生」を2缶飲んで、

その後のウィスキーを我慢することにした。

つれぇよ~

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2021.2.14 『柳沢』(380m)  真谷地の広い庭で遊ぶ

 週末土曜の夜は久しぶりに夕張で車中泊。

日曜の朝目覚めると外気温は-8℃。

ひところから見ると随分気温が上がったものだ。

そして空は快晴!

11日の祝日に続き、

この日も夕張市真谷地の山に登ることにしていた。

ここには素晴らしいフィールドがある。

広い風景が大好きな我々にぴったりだ。

 準備を整えて7時に駐車地をスタート。

すぐ林道を伝って山に入った。

山とは言ってもここは、

かつての露頭炭採掘現場だ。

それがそのまま段々畑のように残っている。

石炭の採掘が行われていた頃は、

特殊な巨大ダンプが、

一帯を行き交っていたのだろう。

とにかくそこに足を踏み入れただけで、

なんとも言えない風景が広がる。

そんな風景を楽しみながら、

一旦西に進路をとった。

そして広い大地から、

Co.330で樹林帯に入り、

細尾根にのった。

すっきりした尾根だが、

途中何度も出てくる倒木がひどい。

尾根の両側が結構傾斜のある斜面なので、

障害となる倒木を越えるのが容易ではない。

混んだ枝の中をくぐったり、

それができないものは何とか上を越えたり・・・

体の小さいHiromiは狭い枝の中に入っていくが、

私にはどうしてもHiromiと同じことをできない場面が生ずる。

そんなときは傾斜のきつい斜面を、

トラバースして回避するしかない。

グサグサと足下の雪が崩れ、

突破に時間がかかる。

それで最後はHiromiに置いていかれ、

私がピークに達する頃には、

ザックをおろして汗を拭うHiromiだった。

 8時05分、四等三角点「柳沢」

木の間越しに西側の田園地帯が見えている。

この辺りはほとんどがメロン農家だろう。

有名な「夕張メロン」の産地だ。

風がなく穏やかな晴天に、

心から癒される思いだ。

そして尾根を引き返す。

再び倒木群と格闘し、

また広い大地に戻った。

気持ちの良い中で寝転んでみた。

そして今度は一旦下って、

東側の高みに上がってみることにした。

急斜面を快適に下降し、

下り切ると今度は一直線に登り返す。

休まずひたすら歩を出して行くと、

みるみる背後に西側の風景が広がり、

なかなかの高度感だ。

そして登りきって、

奥に『柳沢』を抱えた風景を楽しむ。

Hiromiと斜面にスノーシューで、

ハートを描いてきたのだか、

小さくて見にくいか?

この東側の高みから、

更に奥に目をやると、

巨大アンテナ群を抱えた「上真谷地」が、

ほんの近い距離に感じられる。

そしてそこから南に続く標高700m台の尾根は、

その上を数年前Hiromiと歩いている。

様々な思い出が蘇る眺めだ。

 最後は入ってきた林道に下っていく。

その下りゆく眺めもまた素晴らしく、

歩くのが実に楽しい。

その「楽しさ」の大きなポイントは、

やはり素晴らしい晴天だろう。

青空が、日差しがなかったなら、

せっかくの風景も美しさが半減する。

山は晴れりゃあ100倍楽しい!

それをあらためて感じさせてくれる山行だつた。

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2021.2.13 『508m峰』  感動の無名峰に登る

 週末土曜日の朝、
いつものようにHiromiを迎えに行き、
むかわ町穂別に向かった。

未踏の三角点ピークに登る予定だったが、
利用する林道から、

ハンターの車が一台出てくるのを目にし、
無用な危険を回避するため、
断念して引き返した。

林道に残されたタイヤ痕から察して、
他にもハンターが入っているものと推察できた。

それで夕張に戻って、
無名の『508m峰』に登ってみることにした。



 夕張から石勝樹海ロードを走り、
登川トンネルをむかわ町側に抜けて、

500mほど走った地点に、
広く除雪されたスペースがある。
これを基点に向かい側の樹林帯に入った。

そして一本の尾根にのった。
この尾根は夕張市とむかわ町の、
ちょうど境界線に当たる。

この日も雪の状態はあまりよくない。
ただ体重の軽いHiromiは、

それほど雪にスノーシューを取られることなく、
スイスイと歩いていく。

私は雪にスノーシューを、
ズブズブと取られるだけではなく、
どうも体調がすぐれない。

なんかだるくて疲れが身体中に残っている感じだ。
それをHiromiに言うと、

「だるいんならコロナか?」
人の辛さをなんだと思ってるんだ?



 尾根には作業道が残っているところがあり、
それはそれで利用して登る。

そして背後に南の風景が広がりだすと、
目指すピークは近い。

雰囲気のよい疎林の尾根を登りきると、
突然遮るもののない、
広いピークに飛び出した!

いやあ、これには驚いた。
背後の南側を除く西から北、

そして東側の風景が欲しいままだ。
夕張にまだこんな山があったとはぁ・・・

そこからは夕張方面に、
『空池山』、『鬼首山』、『真谷地』などが間近に見え、

東には『夕張岳』が迫力ある姿を見せている。
また少し位置を変えると、

南側に『坊主山』や『ハッタオマナイ岳』が望まれる。
手軽に登れる山でこんなところがあったとは、

あらためて驚きだ。
これも欲をかくことなく、

無欲で名も無き山を目指したごほうびか?
いやあ、夕張の山は楽しい。

ただ雲が多くて暗かったのが残念だ。

次回青空が広がる中でまた登ってみたい。

ピークで昼食を摂り、
Hiromiと満たされた気持ちで山を下った。

途中この朝目指した山域で銃声が轟いた。
足を踏入れなくてよかった。

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