北海道の山野でとことん遊ぶ!!
I am Amigo!
2024.12.30 『南高山』(ミナミタカヤマ・242m) 今年もお世話になりました!
昨日は我々の山行の年末最終日だった。
毎年12月30日を年間の最終日としてきた。
昨日の朝は雪が積もっていたので、
除雪をしてからHiromiを迎えに行った。
そしてHiromiの家の庭も除雪。
するとそれを見ていたHiromiが、
「車の中にいるから!」。
おいっ!!
最終日は三笠市で、
里山に登って終わろうと思っていた。
しかしいつものように、
空模様を見ながら車を走らせると、
この日も馬追丘陵から北側が、
分厚い雪雲に覆われていた。
それで自ずと境界より南側で活動することにした。
そして向かったのが、
栗山町東山地区。
だが、こちらも早い根雪で駐車スペースが確保できず、
更に南下して栗山町の端で、
林道に入ることにした。
そこには林道入口のエゾシカ防護柵ゲートの横に、
車1台分のスペースがある。
スタート時点の気温が-16℃。
この12月は日々気温が低かった。
近年まれにみる寒さ!
従って歩いていても、
ストックを握る手の指先がいつまでも冷たく、
痛みさえ感じる。
林道歩きが1kmに満たない地点で、
林道を離れて台地に上がった。
かつてこの奥に人家があり、
この台地は畑だった。
ただ私が初めてここに足を踏み入れた5年前には、
既に人家は廃屋で、
畑だった土地は雑草に覆われていた。
広い雪原を突っ切って、
樹林帯に入った。
はじめは針葉樹林で、
多くがトドマツの林だ。
尾根筋から作業道にのり、
針葉樹林を抜けた。
すると上空を送電線が走っており、
その下を潜ってその向こうの広葉樹林に入った。
斜面を登って尾根筋へ。
すると葉がない樹林が透けて、
空知平野の風景が見える。
あとは尾根筋を辿って、
四等三角点「南高山」。
かつてここには私製標識が付けられていた。
今はその残骸だけが残る。
下山は同ルートを辿った。
気温は低いが、
その分天気がいい。
今年の山行の最後にふさわしい青空だ。
おまけに風もなく、
大変穏やかな中を歩いて、
2024年の締めくくりとした。
そして今年もずいぶん楽しませてもらった山々に感謝!
「I am Amigo!」にお付き合いいただいたみなさんに感謝!
今年も怪我することなく、ともに楽しんだ相棒に感謝して、
2024年の山行を締めくくることにした。
みなさん、よいお年をお迎えください。
また来年もよろしくお願いいたします。
2024.12.27 『長官山』(チョウカンザン・254m) 自由なバリエーションルート
2024年の暮れも押し迫った27日は、
午前中のうちから雪が降り出す予報だったので、
何とかそれを逃れ、
しかも燃料の消費を抑えるべく、
この前日に続き近場の「馬追丘陵」で活動することにした。
朝家を出て車で走り出すと、
前日の暖気で融けた道路の雪が凍り、
どこも路面がツルツル、てかてか状態!
私が住む江別市の隣り、
南幌町から長沼町に入ると空が二つに分かれていた。
北側の雪雲と南側の青空の境界線が、
ちょうど目指す「馬追丘陵」の上空にあった。
雪雲が南下しないことを願いながら車を走らせた。
そしてこの度は「馬追丘陵」の南側で活動しようと、
駐車できるところを探した。
しかし既に根雪の今車を停められる場所などなく、
それを探しながら「馬追丘陵」をほぼ一回りしてしまった。
無駄に燃料を消費してしまったことを悔やむ小市民!
その結果、あきらめて「長官山」の火葬場登山口に入った。
随分久しぶりに登山道を往復して帰ることにした。
前日の朝3℃だったがこの日のスタート時は-10℃。
長沼墓地の駐車場をスタート。
ところがどうも登山道をそのまま登って行く気がしない。
すぐに登山道から白樺林を抜け、
旧「マオイゴルフ場」に出た。
この白樺林の中にピンテが付けられていた。
何故ここにピンテ!?
意味が分からない。
前日に続いての同ゴルフ場だが、
前日に入ったのが南北に細長いゴルフ場の中央部分。
そしてこの日入ったのがゴルフ場の南端だった。
広いゴルフ場を歩き、
樹林に入って「長官山」に登ることに変更!
ゴルフ場には二人分のスキーのトレースが残っていた。
以前は誰も入らなかったゴルフ場だが、
次第にこの中を歩く人が増えてきたようだ。
固く締まったスキートレースを利用して、
楽に歩を進めて行った。
そしてこのトレースは私が利用する予定でいた、
樹林内の作業道上に続いて行った。
これはラッキー!
樹林に入るとそばのトドマツの幹に新しいヒグマの爪痕が残されていた。
以前「長官山」の登山道で出会って話したトレラン女子が、
「馬追丘陵にはクマがいないので一人でも安心して登れます」、
と言っていたことを思い出した。
思えば今夏この馬追丘陵でヒグマの痕跡が確認され、
入山禁止措置が発令されたことがあった。
半径50kmをテリトリーとして常に動き回るヒグマだ。
いつどこに現れてもおかしくない。
大木が林立する針葉樹林帯で、
スキーのトレースを離れて送電線の下に出た。
今度は送電線の作業道を登る。
驚いたことにそこにはツボ足の足跡が現れた。
数日前のものと思われる、
深く雪に取られた足跡が続いて行く。
すると今度は少し広いところに出た。
以前は作業道の両側が広葉樹に覆われていた。
よく見るとそばに大木の切り株だ。
そして上空には送電線が走っている。
これは大木が送電線付近まで伸びて影響を与えそうになったので、
切り倒されたものと推測できた。
表面がガリガリの雪にスノーシューを取られながら、
ヒーヒー登る急登でいつもとは違ったものが見られた。
送電線下の急傾斜を登りきると、
その向こうに栗山町の市街地が見えた。
そして登山道に合流し少々の登りで「長官山」。
雪の状態が悪く体力消耗で空腹感あり!
頂上で昼食とした。
天候はまあまあで南側と西側の広い風景が見渡せた。
空腹を満たした後は「火葬場登山口」に向かって登山道を下った。
久しぶりに歩く登山道はしっかりと固まっており、
途中ですれ違った男性はツボ足だった。
そんな真冬の山のツボ足がなんだかなつかしく感じた。
そう、ここは冬でも人気の「長官山」なのだ、
と改めて認識した。
しっかり締まった登山道を楽々下って駐車地へ。
出足は駐車地探しにまごついたが、
この日も楽しく活動できたことに感謝!
2024.12.26 「馬追丘陵・文学台」(250m) 広い風景を楽しみに!
先日の木曜日は夜半から気温が上がり、
朝起きてみると+3℃。
従って朝から車道の雪が融けていた。
ただ、天気予報で晴れるとのことだったので、
この前日に予定した「馬追丘陵」で、
広い風景を眺めることにした。
馬追丘陵の西側麓を駐車地として、
旧「マオイゴルフ場」に入った。
すると東に馬追丘陵が北から南へと、
連なっている風景が一望できる。
そしてそばの池は結氷が始まっているものの、
完全には凍っていないようだ。
夏場の間水面に顔を出していた、
たくさんの魚たちは、
氷の下で土に潜って、
長い冬が過ぎ去るのを待っていることだろう。
足下の雪は表面が氷状になって膜を作り、
カリカリ言うものの、
薄い氷の下は雪が湿っていた。
そこで少々深かったが、
小さいサイズのスノーシューを装着した。
ゴルフ場の広い風景の中を、
北東方向に進んで行くと、
次第に高度を上げ、
前方に今年できた伐採地が見えてくる。
そこにのるために、
一旦小沢に下って登り返して伐採地に上がった。
これは先月の中旬歩いたルートだが、
まだ雪が降る前のそのときは、
この伐採地に上がったところで雨が降り出し、
その後は降られっぱなしだったことを思い出す。
今年伐採された跡はそう広くない。
ただ、その周囲のトドマツが、
かなりの大木であることから、
まだ伐採面積が広がるのかもしれない。
トドマツ林の中に続く作業道を進む。
すると間もなく分岐となるので、
北向きの林道に乗り換える。
そしてすぐ東向きの尾根に乗り換えた。
「文学台」へと続く尾根だ。
この尾根を忠実に辿り、
最後は急登に耐えて、
標高250mの「文学台」へ。
そこから石狩平野が遮るもののない中で見渡せるが、
遠くの景色はどの方角も雪雲に覆われて、
晴れているのは狭い範囲だったことが伺えた。
下山は登路の尾根をそのまま下って林道へ。
そして登ってきた伐採地の、
一つ北側の伐採地を下った。
こちらは一昨年伐採されたところだ。
ここも面積は広くない。
伐採地の最下部まで下り、
小沢を越えてゴルフ場に戻った。
ひとりラッセル状態が続いたので、
空腹を感じて昼食とした。
その後はゴルフ場につけてきたトレース上を歩いて駐車地へ。
そのころには青空が、
すっかり雲に覆われてしまっていた。
そして更に融雪が進んで、
水が溜まる車道を走り続けて帰宅。
この夜からまた気温が真冬に戻る予報だった。
2024.12.25 『最上山』(モガミヤマ・163m) まるで水墨画の世界・・・
突然ですが、
皆さん燃料代の高騰に困っていませんか?
私は最も単価が安い部類である、
「モダ石油」で給油しているのですが、
先日給油したところ178円/ℓでした。
これには驚きました!
一人では益々遠出できなくなりました。
今年の6月燃費の良い車に替えてよかったし、
それでも自由には走り回れません。
年が明けると、
更に単価が上昇すると言います。
困ったものです。
私の仕事が23日で終了した。
24日から13連休が始まったが、
燃料費のことを思うと、
毎日山に出かけることはできないかと・・・
とりあえず初日の24日は、
朝から大雪の予報が出たので、
待機して午前中除雪とした。
この日は明け方から降り出した雪が、
みるみる積もって行った。
結局昼寝もして完全休養。
年末年始休暇の二日目は、
やはり燃料代を気にする小市民!
晴天の下で広い風景の中を歩こうと思い、
直近の馬追丘陵に向かって家を出た。
ところが車で走っていると、
天気予報が言っていたように晴れてはくれず、
小雪模様だった。
そして目指す馬追丘陵も、
ぼんやりと霞んでいた。
それで途中の南幌町で方向を変え、
栗沢町で「最上山」に登ることにした。
「最上山」は無積雪期だと、
ゲートのない「最上林道」が、
東西に走っている。
しかし積雪期になると、
林道の入り口は除雪車が跳ね上げた固い雪に閉ざされ、
駐車するところがなくなる。
それで、唯一駐車スペースがある北側の、
道々817号線沿いから尾根に取り付く。
そこには毎冬必ずタイヤショベルで雪を押し付けてできた、
車2台分のスペースがある。
駐車地から道々を横断して、
すぐ尾根に取り付いた。
どんよりとした曇り空の下で、
景色全体がなんだか水墨画のようだ。
そんな色のない世界を黙々と登って行くと、
突然作業道に出る。
しばらくこれを利用して進む。
一ヶ所樹木が切れて、
伐採地が現れるのだが、
その風景もまた水墨画だ。
伐採地を過ぎて長い直線の作業道を歩き、
直線歩を終えて右にカーブすると、
前方に目指す「最上山」のシンボルである、
巨大アンテナが見えてくる。
そして作業道を離れて、
「最上山」のピークにつながる尾根にのった。
これを詰めて行くと、
木の間越しに見上げる巨大アンテナが現れ、
四等三角点「最上山」。
この日はクリスマスで、
周りにはクリスマスツリーがいっぱいだ!
下山は同ルートのトレース上を歩き、
途中の伐採地で早い昼食とした。
そして淡々と歩いて駐車地へ。
天気がいいと樹木に降り積もった雪が美しいのだが、
この日は最後まで水墨画の世界だった。
2024.12.22 『坊主山』(栗山・168m) 山は晴れりゃあ100倍楽しい!
先日の日曜日は、
また気温が低いので、
少々遅く家を出て栗山町に向かった。
「坊主山」に登って、
その行程でまた広い風景を眺めたい、
という思いから。
この「坊主山」は、
無積雪期だと西側麓の鳥居から登ると、
すぐに登れてしまう。
だから私はそこから登ったことがない。
もう少し登る過程を楽しみたく、
無積雪期には南側から藪中を登る。
そして積雪期だが、
これは周囲に駐車スペースを確保することが困難だ。
そこで私は栗山町桜山から、
小山を二つ越えて「坊主山」を目指す。
短いが変化のあるルートを楽しめる。
栗山町桜山地区に、
「シャトレーゼ」の栗山工場がある。
そのすぐ奥の町道脇に、
路側帯が広がっている部分があるので、
積雪期はいつもそれを駐車地としている。
駐車地に着いた時点で、
外気温が-14℃。
前日と1℃しか変わらず、
寒い日が続いている。
前日と同じく、
大型のスノーシューを装着してスタート。
一旦下って田んぼの中を歩いて行く。
そして小沢を越えて畑地の上に上がる。
傾斜のある広い畑の中を登って行くが、
地主に遠慮して、
自然と畑の端を歩いてしまう小市民!
高度は低いが、
西側の広い田園地帯を見渡せる。
そこに太陽光が援護して、
実にいい風景が広がる。
畑を横断して樹林の中へ。
小木の小枝が混んで煩わしい部分もあるが、
長くは続かず広葉樹林の中へ。
そこでまた一旦下って登り返した。
それを登りきるとまた下る。
そしてカラマツ林の最下部から、
足もとが不安定な斜面を登って行く。
天を突くようにまっすぐ伸びたカラマツが美しい。
ちょっぴり辛い急登に耐えて登りきると、
作業道の上に出る。
あとはこの作業道を歩いて行く。
すると突然前方の視界が開け、
その先に「坊主山」の頂上部が見える。
と、同時に西側の樹木が切れて、
田園地帯が見渡せるようになる。
いい眺めだ!
最後は作業道から藪に入り、
二等三角点「坊主山」。
以前そこにあった立派な私製標識がなくなっていた。
思えば今夏は登っていないから、
いつなくなったのかは不明だ。
ピーク付近は冷たい風が吹き抜けていたので、
少し下って昼食とした。
そして自ら付けたトレース上を楽に歩いて駐車地へ。
この日は天気予報が言うよりはるかに好天で、
予想以上に楽しむことができた。
足もとの雪が思いの外締まっていたことも幸運だった。
晴れりゃあ山は100倍楽しい!
2024.12.21 『安斉ノ沢』(217m) 広い風景の中を行く
先週末はまたHiromiと別行動だったので、
天気予報に従って、
三笠へ出かけてみた。
このところ岩見沢市から三笠市にかけて、
連日大雪が続いていたが、
ようやく一息ついたか?
途中の栗沢町から見上げる空は、
ちょうど雲と晴れの境目で、
この日はいつも雪雲に覆われている、
北側の空が晴れていた。
栗沢町から三笠市に入り、
道々30号線を走って行く。
そして岩見沢市と三笠市の境界となる、
「市来知川」に沿って伸びる農道に入った。
これを2kmほど走った地点に、
タイヤショベルで雪を押してできた空き地があるので、
これを駐車地とした。
また、この時点で8時を過ぎていたが、
車の外気温計が-15℃!
寒くて車外に出たくはないが、
出るしかない!
一週間前「御園山」で深い雪に悩まされ、
ひどく苦労したので、
この日は大型のスノーシューを用意した。
そして駐車地からそのまま大地へと踏み出した。
既に大量に降り積もった雪に、
スノーシューが取られる。
それでも大量の積雪が、
それ自体の重みで締まりだしていた。
そんな雪を一歩一歩踏みしめて進む。
広い大地の向こうに、
林道が走っているので、
その上に上がる。
すると西から北にかけての風景が広がった。
ここは広い!
だからここにやって来る!
遠く樺戸山地が白く輝いて美しい。
広い風景の中に続く一本道を、
東に向かって歩いて行く。
そしてその中に立つ、
雪をまとったカラマツが、
何とも幻想的だ。
それを過ぎると前方に目指す「安斉ノ沢」が見えてくる。
それに向かって一歩一歩、
ジリッ、ジリッと近付いて行くと、
エゾシカの足跡が現れた。
別に珍しくもないが、
細い脚で深い雪に取られたその跡は、
何とも気の毒になる。
しかし、雪が降っても冬眠することなく、
低温に耐えて樹皮を食しながら繁殖し続けることを思うと、
何と強い生き物か。
最後は林道を離れて斜面に取り付き、
少々の急登を経て、
四等三角点「安斉ノ沢」。
何度も踏んできたピークだ。
下山は同ルートを辿り、
自らが付けてきたトレース上を歩いて楽をする。
そしてまた広い風景を楽しみながら歩く。
この頃になると上空の青空がその面積を増し、
美しい風景が更に輝くようだ。
そんな中で周囲の風景を眺めながら、
いつもの簡単な昼食とした。
昼食後再び歩き出して駐車地に戻った。
そして車の温度計を確認。
するともう昼近かったが、
まだ-10℃と表示されていた。
いやあ、寒い日だったねえ・・・
今年は寒くなるのも早かった。
私にとってこの日の山登りが、
今年167回目。
通算4,950回目となった。
5,000回まであと50山行!
2024.12.15 『御園山』(ミソノヤマ・284m) スノーシュー始動!
先週の日曜日は、
近年では異状に早い根雪に誘われて、
積雪の状態を確認してみることにした。
また、雪が降り積もった直後の、
美しい樹木を眺めたい。
この朝Hiromiを迎えに行き、
栗山町南角田へと向かった。
途中で眺める馬追丘陵からの朝焼けが美しかった。
南角田に向かって走って行くと、
道路脇の雪が高く、
この地域においては例年だと、
既に1月の風景だ。
と同時に、
きついラッセルの予感!
そんな時この山へのアプローチが容易だ。
と言うのも、
利用する「不動の沢林道」入口の近くまで、
常に除雪車が入って、
駐車スペースが必ず確保できるからだ。
現地についてみると、
やはり例年の同時期に比べ、
積雪がかなり多い。
いつもはまだツボ足で入山できる時期なのだが、
今年はスノーシューが必要だ。
そこで例年になく早いスノーシューの始動となった。
駐車地から林道の入り口に向かって歩き出すと、
あらぁ?
けっこう雪が締まっているじゃないの!
しかしこの印象は、ただの勘違いだった。
林道に入ると、
新雪をどっさりと枝に積もらせた樹木が美しい!
特にトドマツはクリスマスツリーのようだ。
そんな風景を楽しんでいると、
前を行くHiromiがどんどん行ってしまい、
姿が見えなくなった。
そして途中にあるエゾシカの防護柵の向こうで待っていた。
防護柵から数百メートルで、
林道を離れて沢筋を歩いた。
するとズボリ始めた!
笹の上に積もった雪の上を歩くのだが、
まだ積雪が中途半端なため、
踏み抜いてスノーシューが、
数十センチ底の地面まで飲み込まれてしまう。
Hiromiも時々ズボッてはいるが、
私に比べると数分の一の確立だ。
私はもうほとんどズボッ、ズボッ!
これが体力を消耗する。
沢筋から斜面を上がって、
古い作業道にのると状態が更に無悪くなり、
一歩一歩深く足を取られ、
さっぱり前に進まない。
そして体力を消耗する。
辺りの風景が素晴らしいのに、
正直それを楽しんでいる余裕がなかった。
カラマツ林の中で、
ズボズボ急登に耐え、
ようやく尾根の頭に上がったところで、
一旦リタイアを決めた。
しかし時計を見ると、
まだ時間は早い。
しょうがなく前進を続けた。
尾根上は笹が薄いので、
かなり楽になり、
ゆっくり進んで、
四等三角点「御園山」。
風が吹いて寒いので、
すぐに下山を開始。
そして美しいカラマツ林の中で、
早めの昼食とした。
昼食の後は登路でつけたトレースを利用して楽に歩くが、
正直登りで消耗した体力に、
辛い歩行を強いられた。
やはり12月はまだ雪が落ち着かなくてきつい!
雪のないところで活動したい!
2024.12.14 『鬼武士』(オニプシ・294m) 積雪の少ないところへ!
12月に入ってちょうど真ん中の週末は、
久しぶりにHiromiと同行だった。
朝Hiromiを迎えに行って、
厚真町へと向かった。
今年は根雪になるのが早く、
近辺の山は既に結構な積雪がある。
しかし、まだ降り積もったばかりで、
足もとはひじょうに不安定だ。
寒暖を繰り返して、
雪が締まって行かないと、
大変苦労することになる。
それでまだ積雪の少ないところへと出かける。
厚真町に入って予定した山に向かうと、
林道内に工事車両が出入りしている様子。
それでそこをあきらめ、
変更して「鬼武士」に登ることにした。
道々「平取~厚真線」を厚真町から平取方向に走って行くと、
厚真町とむかわ町の境界線上に、
「あづほ隧道」が現れる。
その隧道の手前500mほどの地点に、
右に入る林道がある。
これは砂利道だが、
厚真町豊丘と宇隆地区を結ぶ、
町道「豊丘~宇隆線」だ。
これを道々から1kmちょっと入った地点に駐車。
駐車地のすぐ目の前のゲートを越えて林道に入った。
積雪は厚真町に入るとグンと少なくなり、
この「三井フォレスト」の専用林道には、
5cmほどの積雪が残っているだけだった。
その中を快適に歩いて行く。
ただ、この辺りはエゾシカ狩猟が盛んなところなので、
ハンターの存在には神経を遣う。
ザックの鈴は今、
ヒグマへの警戒ではなく、
ハンターに我々の存在を知らせるために付けている。
しかし、林道上に車の痕跡はない。
周囲の広葉樹には既に葉がなく、
遠くの風景が透けて見える。
すると夏場では見えなかった作業道がたくさん見えた。
それがまた複雑で
縦横無尽に走っている。
そんな作業道状にハンターがいるかもしれないので、
やはり気は抜けない。
木々に葉のないこの時期ならではの風景の中を、
3kmほど歩くと、
「鬼武士」への取り付き点に至る。
ここから林道を離れて尾根歩きとなる。
この踏み跡もだんだんはっきりしてきて、
今ではまるで登山道のようだ。
尾根筋に続く踏み跡を辿って行くと、
落ちたら怪我をする細尾根がある。
その辺りから右前方に反射板が見えてくる。
そして樹林を抜けると、
踏み跡が方向を変え、
前方に大きな反射板が姿を現す。
この反射板に向かってひと登りし、
それを越えて一旦下る。
背の低い笹原だが、
そこにはもう踏み跡がない。
しかし、目指すピークは木の間越しに見えている。
それを登って、
三等三角点「鬼武士」。
このピークでは展望が効かない。
一つ手前の反射板があるピークに戻ると、
北側に遮るもののない風景が広がる。
ただ、この日は北の空が雪雲に覆われて、
遠くまでは見えなかった。
寒いのですぐに下山を開始。
尾根筋を下って林道へ。
そして林道歩きの途中で、
早めの昼食とした。
ハンターらしき車は相変わらず現れない。
ゆっくり昼食を摂って再び歩き出した。
そして駐車地に着いたが、
とうとう車一台を見かけることもなかった。
心配したハンターの存在だったが、
実に静かな山歩きをできてよかった。
2024.12.8 『郡界』(グンザカイ・283m) 雪から逃げきれず・・・
12月に入って最初の週末日曜日は、
前日と同じく私が住む地域以北で雪模様、
との予報を受けて、
また家を出て南方向に車を走らせた。
そしてこれも前日の朝同様、
南幌町から長沼町に入る辺りで空を眺めると、
そこには雪雲と青空の境目が!
「よし、あの境目ギリギリで雪から逃れよう!」、
と決めて、
由仁町川端地区から「クオーベツダム」に至る農道に入った。
これはこの一週間前、
「於兎牛山」に登った際に利用した農道だ。
そして最奥の林道ゲート手前に駐車。
「於兎牛山」の際に、
ここが三叉路の林道入口であることを説明した。
この三つの林道入口を、
「於兎牛山」では左に入った。
それをここでは真ん中の林道に入り、
周遊して「郡界」に立ち寄り、
藪から林道に下って、
最後は三叉路右手の林道から駐車地に戻る、
と言うことにした。
つまり、林道入口を起点に、
ちょうど一周するというもの。
ギリギリ雪をかわすつもりで着いた地ではあったが、
そこに着くとすぐに雪が降り出した。
どうやら雪雲が南下したようだ。
雪が降りしきる、
ひじょうに鬱陶しい中をスタート。
雪が降る中、
林道を黙々と歩いて行く。
そして最初の分岐を右手に入った。
分岐までは車のタイヤ痕が残っていた。
ハンターだろう。
しかし、分岐から枝に入ると、
車が通った痕跡はない。
少し行くと伐採地が広がる。
広くて風景の良いところだが、
この日はただ雪が降る中を歩いて行く。
そして伐採地を過ぎると、
林道は樹林の中に続いて行った。
そこでふと一本のトドマツの幹に付けられた、
林務署のプレートに目がとまった。
プレートにはこの辺りの植栽年が、
「昭和56年」と記されていた。
昭和56年と言えば、
私の娘が生まれた年。
この年の1月21日昼過ぎ、
母胎内の心音が低下したため、
緊急の帝王切開が施され、
娘が誕生した。
首にへその緒が三重に巻かさって、
危なく命を落とすところだった。
そんなことを思い出させるプレートだった。
雪が降りしきる中を、
ただ黙々と歩いていると、
色々なことが頭の中に浮かんでくる。
樹林の中を蛇行して伸びる林道が、
「郡界」の直下に達した地点で、
林道を離れて藪に入った。
登行斜面では薄かった笹薮も、
尾根筋にのると密度が濃くなった。
雪を載せた笹をかき分けて進み、
四等三角点「郡界」。
但し、濃い笹と積雪で、
三角点標石は見つからなかった。
数年前に一度確認しているはずなんだが・・・
下山は登ってきた方とは反対側の、
北に向かって藪の中を下降した。
ただ濃い藪は尾根筋だけで、
少し高度を下げるとほとんど藪無し状態で、
楽に林道に下りられた。
空腹だったので、
ここで昼食とした。
そして林道を歩き、
ちょうど一周して駐車地へ。
なかなかいいルートで気に入っている。
駐車地に着く手前から、
青空が広がりだしたが長くは続かず、
後始末を終えて走り出すと、
再び雪が降り出し、
結局この後は終日降り続いた。
2024.12.7 『炭鉱山』(タンコウヤマ・169m) 小粒だが変化に富む山歩きを楽しむ
12月最初の土曜日、
安平町で「丸山」に登った後、
「安平川」に沿って走る林道を少し戻って、
「春日林道」の入口を駐車地とした。
ここから「春日林道」を利用して「炭鉱山」を往復する。
「炭鉱山」は小粒な里山だが、
その道中の風景が好きだ。
「春日林道」に入ると、
すぐに「安平川」に架かる、
「春斉橋」(しゅんさいばし)を渡った。
その下を流れる「安平川」は水量が少なく、
川幅も狭い。
また、林道にはハンターと思われる車のタイヤ痕が続く。
ここも猟期は1月1日からなのに、
ルールを破る輩がうろついているようだ。
気を引き締めて歩く。
林道入口から200mも歩くと、
チェーンゲートが現れた。
これをハンターは鍵を外して出入りしていた。
ゲートからすぐに分岐が現れるので、
右手の支線に入る。
これを少し行くと、
前方の視界が開け、
伐採地の風景が目に飛び込んでくる。
この風景が好きなんだよねえ!
この後はしばらく伐採地の中に林道が続いて行く。
この支線にもタイヤ痕が続いていた。
林道を歩いて行くと、
やがて前方に目指す「炭鉱山」のピークが見えてくる。
標高こそ低いが、
形の整った里山だ。
そして適当なところで林道を離れ、
藪に入って行った。
一旦下って枯草の湿地帯を進む。
すると幅は狭いものの、
けっこうな水量の小沢が現れる。
そしてエゾシカの防護柵だ。
この防護柵を越えるには、
一ヶ所だけある小沢の上の扉を利用しなければならない。
前回Hiromiがここで足を濡らしたことを思い出す。
慎重に扉を開閉して抜けた。
枯草の湿地帯を越えると、
笹の藪に突入!
藪はそう濃いわけではないが、
足もとに枯れ枝が散在しており、
ひじょうに不安定な登行だ。
一度つまずいて笹の上に倒れてしまった。
しかし辛抱強く登り、
四等三角点「炭鉱山」。
ピークだけは意外とすっきりしており、
三角点標石が一目で確認できた。
木の間越しにわずかだが、
追分地区の田園風景が見えた。
下山は同ルートを引き返して林道に戻った。
そしてまた周囲の風景を楽しみながら歩き、
空腹を感じたので、
途中で昼食とした。
昼食はいつもの手製サンドイッチとカップ麺。
サンドイッチはロースハム4枚と、
玉ねぎのペーストをサンドしている。
サンドイッチは私が作るのだが、
玉ねぎのペーストは女房に作ってもらい、
多めにストックしている。
と言うのも、
私の朝食はゆで卵2個に玉ねぎのペーストをかけたものと、
バナナを1本だからだ。
林道をスタートしてしばらく続いた晴天だったが、
駐車地に着くころには空全体が雲に覆われ、
暗くなってしまった。
しかし山歩きを楽しめたことに満足して帰途に着いた。
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