goo

2018.9.29 登山靴について考える  みなさんはどんな靴を履いていますか?

 今日は良い天気だったのだが、

所用があって11時までには帰宅しなければならなかったので、。

先日の台風で登山道を埋め尽くした倒木がどうなったか気がかりだった。

結果、火葬場コースの倒木はそのままで、

途中から通行不可の状態が続いていた。

 

 さて、本題の「登山靴」についてだが、

先日北日高の『戸蔦別岳』に登った際、

気になることがあったので書きとどめておきたい。

『戸蔦別岳』から『北戸蔦別岳』を過ぎて下って行くと、

登りゆく山中泊装備の数パーティーとすれ違った。

そしてすれ違いざま足元に目をやると、

そのほとんどが色とりどりのハイキングシューズを履いているではないか。

おそらくスポーツ用品店で、

「この靴で縦走もOKですよ」と言われて購入したものだろうが、

私は首をひねってしまった。

日高の山に山中泊で入山するのだから、

まるっきりの初心者ではあるまい。

しかし足元は正真正銘の初心者だ。

足首から上は良いものを身につけているのだが・・・

山に入るための装備の中で最も重要なのが、

重いザックを含めた全ての重量を支える登山靴だ。

従って、特に高山ではしっかりしたものを履かなくてはいけない。

ときには命に関わることになる。

初心者ほど靴に費用を費やすことを惜しんで、

服装ばかりに金をかけるような気がする。

人が多い山では靴より身にまとっているアウターの方が、

はるかに高いだろうと思われる登山者と大勢すれ違う。

では、登山靴の良し悪しはどこで決まるのか?

それはソールにある。

両手で登山靴を持ち、ソールを曲げてみる。

安価な靴だとソールが柔らかく、簡単に曲がり反り返ってしまう。

それに対し、高山対応型の高価な(3万円以上)靴は決して曲げられない。

それは靴底とビブラムソールの間に、

硬質プラスティックの板が埋め込まれているためだ。

そのため急斜面にソールのエッジを立てても、

靴中で足が泳いだり、靴自体がねじれたりすることはない。

また、登山道や林道歩きで路面の突起を足に伝えないので、

長い距離を歩いても疲れにくい。

ただ、高価な良いものをどこの山でも使用するとなると、

はっきり言ってもったいない。

そこで高価で硬いものを一足、

安価で歩きやすいものを一足用意し、

登る山によって使い分けることをお勧めする。

私は無積雪期用として8足を用意し、

登る山によって使い分けている。

私の場合は登る回数が人とは比較にならないので、

これだけのものが必要となった。

ちなみに、今日の馬追丘陵では2万円台の低山用を使用した。

 

 登山靴というのは購入時、必要以上に長い靴紐が付けられている。

みなさんはそれをどうしているだろう?

私は適当なところで切り、

切り口にライターで火をつける。

化学繊維でできた紐にはすぐに火がつくので吹き消す。

しばらくすると、切り口が固くなってほつれなくなる。

ザックの長すぎるショルダーベルトも同じく、

ハサミで切って切り口をライターで焼く。

これだけで十分だ。

但し、火を使うのはあくまでも室外で!

※よい子のみなさんは、けっしてまねをしないでね!

さて、これから山に出かけ、今週は日、月曜と登る予定だが、

台風がやってくるというから、いったいどんなことになるやら・・・

 

コメント ( 5 ) | Trackback ( 0 )

2018.9.24 『有珠山』(733m)  雨の観光登山

 珍しく二週続いた三連休最終日の朝は、

『有珠山』の麓で目覚めた。

空はどんよりと灰色の雲が立ち込め・・・

早朝の天気予報では午後から雨とのこと。

ところが・・・

 

 6時20分、登山口近くの指定駐車場をスタート。

この駐車場にはトイレが設置されている。

回を重ねて登ってきた『有珠山』。

いつもは樹林帯の中に施設された散策路を伝って外輪山に登るのだが、

今回は林道を登って外輪山展望台に向かうことにした。

ただこの林道はそこそこの傾斜があり、

思いのほかきつい登行を強いられた。

汗を拭き拭き、

7時15分、外輪山展望台。

ここは標高476m。

いつもは外輪山を西に詰め、

北に方向を変えて北の外輪山の縁に登って頂上を目指す。

しかし今回はここからすぐ火口原に下り、

火口原を突っ切ってガレ場を直登することにしていた。

雨雲が近付く空からいつ雨が落ちてくるかわからないからだ。

ところが火口原に下りるには、

夜露で大量に水を蓄えた背丈の高い雑草を漕がなければならない。

また、立ち入り禁止の火口原を歩くには、

いくら自己責任とは言え、

Hiromiの真っ赤なザックが目立ちすぎる。

それで東のロープウェーを利用して上がっくる、

観光客用の階段を利用して展望台まで上がり、

そこから頂上を目指すことにした。

この観光客用ルートは、

有珠山ロープウェーの山頂駅から外輪山展望台まで続いている。

そんな散策路をスタスタ歩き、長い階段を登る。

この階段の標高差は130mほどある。

しかし、ガレ場の登行に対して階段というのは、

標高を稼ぐのが速いもので、

アッという間に573mの観光客用展望台に着いた。

7時45分、まだロープウェーの営業時間前だったのが幸いだ。

誰もいない中、柵を越えて頂上に向かう南斜面に取り付こうとした時だ、

ポツリポツリと雨が降り出した。

上空は正に雨雲に覆われている。

全く信用はしていなかったが、

この朝の天気予報では、

午後から雨と言っていた。

よくもまあ、そうちょくちょく予報を外せるものだと呆れ返ってしまう。

  雨が降り出した時点で迷わず撤退を開始。

雨はすぐに強くなり、

二人ともベッチャべチャ!

この日は観光半分ということで納得して下った。

登りと同じく下りも林道を歩き、

8時55分、駐車場。

まだ時間は早かったが、

そのまま帰途に着いた。

帰路ではずうっと雨通し。

千歳を過ぎ、途中でHiromiを降ろした後、

我が家がある江別に向かうと土砂降りとなった。

そこまで強く降られると、

早い帰宅にホッとする。

時間に余裕をもって片付け、写真の整理をし、

夕方いつもの「サイゼリヤ」で、

Hiromiと二人、短い山旅の思い出にひたった。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

2018.9.23 『稀府岳(まれっぷだけ)』(702m)  美しき笹の山

 日曜日の朝、『伊達紋別岳』から下山してすぐ、

南隣りの『稀府岳』登山口に移動した。

『稀府岳』に登るのは私もHiromiも初めてだった。

その存在は以前から知っていたが、

なかなかタイミングが合わず、

この日が初登となった。

 

 登山口は以前確認していたので、迷うことなく到着。

そして感じたこと、それは汚い。

狭い登山口の駐車スペースを含む雰囲気が、

なんとも言えず汚い。

その雰囲気だけを見るならば、

登らずに引き返したい衝動に駆られる。

しかし一度は登ってみないと・・・

  10時30分、登山口をスタート。

スタートしてもどうも私には合わない雰囲気の登山道が続く。

この山のことに関しては、

予備知識がなく、行き当たりばったりの入山だ。

しばらく古い沢形に沿った地形に刻まれた登山道を進むと、

突然急斜面に取り付き、急登が始まる。

これがまたきつい。

ガックリとペースが落ちる私を置いてHiromiが先を急ぐ。

長く感じた樹林帯歩きも30分で抜け、

11時ちょうど、突然樹林から抜けて広い笹原に出た。

それからは楽しい登行が始まる。

それ以降目にする風景は期待を裏切らなかった。

この山や『伊達紋別岳』は、

内浦湾の海岸線から眺めると、緑の笹に覆われた面積が広い。

それは私が最も好む広い世界であり・・・

  美しく背丈の低い笹の中を登って行くと、

先行者の姿が二名見えてくる。

そこで先を行くHiromiにスピードを落とすよう指示。

先行者に近付くと、写真の中にその姿が入ってしまうので、

それは避けたいとの思いからだ。

黙っているとHiromiは猪突猛進、

どんどん歩いて先行者を追い越してしまう。

何も考えないやつだからなあ・・・

 背後には内浦湾の美しい風景が広がる。

そしてうっとりとするような笹原を眺めながら豊かな気持ちで歩き、

11時30分、『稀府岳』。

どういうわけか、その頂上だけに羽アリが集まってうるさい。

予備知識がないまま頂上に立ってみると、

頂上から北の尾根に登山道が続いていた。

どこまで続くのかわからないが、

せっかく開削してくれたのだからと、

先に進んでみることにした。

二名の先行者も先に進んでいた。

ただ、それからの登山道は、

細尾根にあまりにも強引に付けられていてた。

その幅がほぼ登山靴の幅のところが有り、

片側は垂直に落ち込む断崖だ。

そしてそんな状況がいくつか出てきたので、

Hiromiに何かあっては危険と判断し、

キレの良い672m標高点で引き返すことにした。

その「672mP」で先行者に追いついたので、

これはどこまで進めるのかを尋ねてみた。

するとその二人も初めての山で、

「なんとか岩まで行けるようです」とのこと。

我々は危険を回避して引き返すことを告げて別れた。

その後頂上に戻り、「ガマ岩」まで下って昼食とした。

内浦湾の風景はあくまでも美しく・・・

振り返ると先行していた二名も引き返してきていた。

何も無理することはない。

帰宅して地形図を見ると、先には「天狗岩」(522m) というピークがあった。

それに続く登山道なのだろうが、

事故が起きないことを願わずにはいられない。

  昼食後スタスタと下り、

13時15分、登山口。

笹山はどこまでも広く美しかったが、

やはり登山口の雰囲気は気持ち悪いので、

急いで後片付けを済ませてそこを立ち去った。

 

 『稀府岳』の天候は申し分なく素晴らしかったが、

この晴天を求めてわざわざ伊達まで走ったわけで、

ようやく天気予報通りとなった。

 

コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )

2018.9.23 『伊達紋別岳』(715m)  雨から逃げてはみたけれど・・・

 先週の三連休が明けてから金曜日まで、

北海道はスッキリとした晴天が続いた。

なのに、土曜からの三連休に入ると雨!

意地が悪い。

 

三連休初日の土曜日は、

午前中家の用事を済ませた。

そして午後、Hiromiを拾って伊達に向かった。

天気予報から察して、伊達方面に向かわざるを得なく・・・

蟠渓温泉で入浴して、伊達市の「太陽の里」敷地の隣で車中泊。

嫌な雨が降り続いた。

 

日曜日の朝「太陽の里」に入ると、

なんだか様子が違う。

ひじょうに明るく広い印象だ。

驚いて辺りを見回して確認する。

登山者に指定された駐車場付近に林立していたカラマツ林が、

伐採されて何もなくなっていたのだ。

従って、その駐車場から内浦湾が望める。

 6時50分、駐車場をスタート。

「太陽の里」の広い舗装道路を歩いて登山道に入る。

そしてここでも、登山口に至るわずかな間で、風景が変わっていた。

そこにあった針葉樹の林がない。

これも伐採されて明るくなっていた。

それがまた登山道に沿った辺りだけなものだから、

「これでいいんだべかあ?」と、首を傾げてしまった。

7時ちょうど、登山口。

ここからは辺りの植生が変わり、クヌギの林を登る。

そして4号目まで登ると、いや~なガスの中だ。

何も見えない中を黙々と歩き、

7時45分、7号目。

ここが一つの区切り。

ここまで樹林帯を歩き、全く展望が利かなかったのだが、

ここからは低い笹原となるため、視界を遮るものがない。

ところがこの日はガスの中。

ただ黙々と進む。

8時05分、「前紋別岳」。

この頃になると霧雨が降りだした。

こうなると、一刻も早く頂上を踏んで引き返したくなる。

8時20分、『伊達紋別岳』。

即下山を開始。

と、同時に霧雨が本降りとなった。

アッと言う間に全身ずぶ濡れ。

言っときますが、この時点で地元伊達市のピンポイント予報が、

晴れマークのみですから。

いつも悩まされる天気予報の精度の悪さ、本当に困ったものだ。

 全身ずぶ濡れの気持ち悪い状況から、

一刻も早く逃れたくて淡々と下り、

9時15分、登山口。

そしてその頃になると、予報通りに青空が広がってきた。

下りたら晴れる。

まあ、山なんてそんなもんだぁ~

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

2018.9.16 『白雲山』(1,186m)  ヌプカの里から癒し登山

 日曜日の朝はゆっくり寝ていようということにし、

占冠のとあるところで車中泊していた。

朝7時近くに目覚め、ラジオのスイッチを入れると、

天気予報が変わった。

この日は雨予報だったので、夕張まで戻って気楽に過ごすことにしていた。

ところがその夕張辺りが一部雨予報に変わったので、

思いきって車を走らせ、士幌まで移動した。

その間Hiromiは助手席で、ずーっと寝っぱなし。

よくもそんなに眠れるもんだと、呆れるやら羨ましいやら・・・

 

「ヌプカの里」は先月の盆休みの終わりに寄ったのだが、

雨模様となり登らずに移動した。

それでこんな折に訪ねてみた。

私は「ヌプカの里」の雰囲気が大好きだ。

そしてそこに着いたときは、

正面に『東ヌプカウシヌプリ』が見えていたのだが、

駐車場に着いたとたん、あっという間にガスに包まれてしまった。

 

 10時15分、登山口をスタート。

雰囲気がいい。

一歩山に足を踏み入れると、なんとも言えない柔らかさが伝わってくる。

最初は左手に牧草地が見え、

いかにも酪農王国北海道らしい雰囲気だ。

そして辺りは細く白い白樺林。

我々は前日の山行の疲労が残っていた。

その疲れた身体には癒やしとなる雰囲気だ。

ゆっくりゆっくり登って行く。

辺りの植生が落葉樹林から一旦針葉樹林に変わる。

その後また落葉樹林帯に変わるのだが、その頃右手に『岩石山』が現れる。

通常なら当然登るところだが、先日の大地震のあと、いまだに余震が続く中、

あえて災害の危険は抱え込まない。

スルーして頂上を目指した。

紅葉がいくらか始まった中をゆっくり登り続け、

11時20分、『白雲山』。

南側の十勝平野は雲海に覆われている。

それに対し、北側はスッキリと然別湖の風景が望める。

のどかだ。

頂上から少々西に下り、落ち着ける場所でラーメンタイム。

美しい風景を眺めながらのんびりだ。

そして下山を開始したのだが、

この下山でHiromiが腰を痛めてしまった。

疲労が残る肉体で、慣れない岩石帯を登下降したせいだろう。

かなり辛そうだ。

ゆっくり下って、

12時55分、登山口。

時間があるので昼寝をしようとした。

ところが寝かせてくれない奴がいた!

「昼寝するぞ」と言って目を閉じると、

隣りでひとりつぶやき続ける奴がいる。

「眠たくないなあ」、

「いやあ、眠れないなあ」、

「Toshiさんにメールしたから、すぐに返事来るな」、

「・・・」、

「いや、来ないかな・・・」。

コラーッ!

う、うるせぇーっ!

眠れねえべやあ!

自分は人が運転している間中腐る程眠り続けたくせに!

腹立つ~

結局眠ることなく移動した。

サホロリゾートで車中泊としたが、

Hiromiの腰痛だけではなく、

私も前日の『戸蔦別岳』で原因不明の鎖骨痛に見舞われ、

寝ていて寝返りも大変な状態だった。

それで三連休最終日の朝、起床してそのまま夕張まで戻り、

いつもの『冷水山』でリハビリ登山をして帰途に着いた。

そして帰宅後は当然「サイゼリヤ」。

この日はToshiも参加で、久しぶりに話しに花が咲いた。

コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )

2018.9.15 『北戸蔦別岳』(1,912m)~『戸蔦別岳』(1,959m)  Hiromiにとって素晴らしい一日!

 

 9月は三連休が二週続く。

誠にありがたいことだ。

 

 金曜(14日)の夜家を出た。

途中でHiromiを拾い、日高町千栄を目指した。

千栄からチロロ林道に入り、『北戸蔦別岳』の登山口である、

北電ゲートまで進んで車中泊。

そこには既に二台の車があった。

ここで車中泊するときは、いつもそのまま林道を進み、

森林管理署管理のゲート近くと決めている。

そこには他の車がいないからだ。

遅い夕食後10時に就寝した。

時間がないため酒の量が少なかったせいか、

よく眠れずうつらうつらしていたような気がする。 

 土曜の朝3時半起床。

Hiromiの準備が整うのを待ち、

4時15分、北電ゲートをスタート。

まだ真っ暗でヘッドランプ着用だ。

我々の身なりは半袖短パン。

この朝は気温が高く、そんな身なりで十分だった。

約3kmほどの林道を歩き、北電の取水ダムが近くなると夜が明けた。

この林道を歩いたのはこれがニ度目だった。

もう何度も利用させてもらった林道だが、いつもMTBを利用する。

今回も利用したかったのだが、往路は一貫して登り坂なので、

Hiromiはまた押して歩くことになるだろうと避けた。

  4時55分、取水ダム。

ここからは二岐沢沿いの踏みあとを進み、やがて右手の二ノ沢に入る。

渡渉を繰り返しながらそれを進んでいくと、正面に目指す『額平岳』が見えてくる。

仰ぎ見るするその姿に、身が引き締まる思いだ。

沢はまあまあ水量があり、渡渉を苦手とするHiromiは大変だ。

滑りやすい岩を避け、飛び越えて渡るところを、

しっかり水中に足を入れて、確実な足場を探す。

その結果、靴中を少々濡らしたようだ。

二ノ沢の踏み跡は標高990mで左岸の尾根に取り付く。

ここからがこのルートの核心だ。

『額平岳』への標高差800mに及ぶ急登に苦しめられる。

とにかく急登の連続で、ひじょうに体力を消耗する。

この急登に接すると、

私はいつも『コイカクシュサツナイ岳』の夏尾根の急登を思い浮かべる。

そんなきつい急登を終え、

7時45分、『額平岳』。

そこには日高の山特有の感動がある。

視界が利かない中を黙々と登り、突然絶景のピークに躍り出る。

このルートが初めてのHiromiが、

そこで目にした光景はあまりにも感動的で・・・

中でも特に目を引いたのが、天を突くような山様の『戸蔦別岳』だ。

そうだろう、そうだろうと思うところではあるが、この私に異変あり。

『額平岳』への急登でへばってしまった。

大腿の筋肉の持久力ない。

従って稜線に出てからは、ゆっくり、ゆっくりしか歩けなくなった。

情けねえ~

しかし天候は最高で、稜線から目にする山岳風景は、

どこまでも素晴らしい。

  8時15分、『北戸蔦別岳』。

おおっと、その前に・・・

Hiromiとの会話で、アホみたいなことがあったので披露しよう。

『額平岳』に着いて、

そこに水の一部をデポして登ることを予定していた。

そのときの会話。

「ここに水をデポしていくぞ」

「えっ!?」

「ここに水をデポする!」

「水鉄砲で何するの~?」

コラーッ!!

Hiromiとの会話は常に噛み合わない。

 

『北戸蔦別岳』まで4時間もかかってましまった。

本来は日帰りで『幌尻岳』の頂上を、Hiromiに踏ませようと企てたのだが、

先の時間を予測すると、断念せざるを得ない。

そしてそれは想定内のこと。

そこでHiromiに尋ねた、「ここからどっちに行きたい?」と。

『北戸蔦別岳』頂上から、稜線を東に進むと『1967m峰』であり、

西に進むと『戸蔦別岳』を経て『幌尻岳』に至る。

Hiromiは迷わず「あれに登りたい」。

その指差す方には鋭峰『戸蔦別岳』があった。

 

 『戸蔦別岳』は美しい。

稜線を進みながら、何度もシャッターを切らずにはいられない。

私のきつい下半身も、ゆっくりではあるが、

着実に『戸蔦別岳』を目指す。

それにしても天気が素晴らしい。

私は『幌尻岳』に額平川側から三度、チロロ林道側から一度登っている。

いずれも日帰りだ。

そしてその全てが晴天だった。

石橋を叩いて天候を見極めた結果だ。

 

Hiromiの足取りは軽い。

グイグイ歩を進め、

9時30分、『戸蔦別岳』。

そこには360度、遮るもののない北日高の山岳風景が広がっている。

そして風もなく穏やか。

『幌尻岳』側を見下ろすと、「七つ沼」が水を湛えている。

以前同時期にそれを目にした時には、沼の全てが干からびていたことがあった。

この夏の多雨が影響したのだろう。

Hiromiと二人、美しい風景に見とれ、至福の時を楽しんだ。

10時05分、下山開始。

下山は『北戸蔦別岳』への登り返しがきつい。

特にこの日はヘロヘロなので、

ただ「きつい」ではなく、「きつい、きつい!」。

しかしそれをのりきると、

あとは下り一辺倒となる。

11時ちょうど、再び『北戸蔦別岳』。

我々二人にはパターンができている。

登りではHiromiが前、下りは私が前を歩く。

速い方が前と言うわけだが、Hiromiもすっかりその気になって、

登りではフツーに前に出るようになった。

 

 下りはとにかく淡々と耐える。

登り同様、下りも長い。

14時05分、取水ダム。

そして14時50分、北電ゲート。

なんと全行程に10時間半を要してしまった。

『幌尻岳』日帰り往復なぞ、今の私には論外であると言うことだ。

ちなみに当会のToshiが、先月同ルートで『幌尻岳』を往復した。

Toshiにとっては二度目であるが、

その時間が全行程で9時間50分。

我々が『戸蔦別岳』を往復している間に、

『幌尻岳』までをも往復して、

既に帰ってしまったということになる。

すごいねえ!

もうToshiとは登れねえ~

何でも歳のせいにはしたくないが、

何でもかんでもが歳のせい、

というのが現実なのよねえ~

女房にもいつも言われる、「年齢を自覚しなさい」と。

てやんでぇ・・・

 

 

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

2018.9.9 『無名山』(805m)~『沖里河山』(802m)  ここも誰もいない・・・

 昨日(日曜)の朝、深川市の豊泉で6時起床。

前夜は22時過ぎに就寝したので、7時間半は寝ている。

なのにひどく眠く、起き上がるのが辛かった。

Hiromiなんかシュラフを頭までかぶり、

なかなか起きようとはしなかった。

やはり疲れているんだなあ、仕事で、災害で。

 

 6時50分、「音江連山」豊泉登山口をスタート。

もう回を重ねて登ってきた周遊ルートだが、

気に入った山には何度登ってもいい。

直近では7月にMikaを交えて登った。

暑かったっけなあ。

この朝は気温が低く、15℃程度。

半袖短パンでは少々寒いくらいだが、

登り始めるとすぐに暑くなる。

このルートはスタートしてすぐ急登となり、

 

それが「剣山」まで続く。

急登に入って間もなくHiromiもズボンの下部を取って、

半ズボン姿となる。

辺りは緑が濃くて美しい。

延々と続くいきなりの急登なので、

ゆっくりゆっくり登って身体を慣らす。

そして7時15分、「剣山」。

そこからはしばらく平坦な尾根歩きとなるが、

また急登がやって来る。

そしてまた平坦、急登を繰り返し、

7時50分、『音江山』分岐。

ここまでも、その後も一貫して言えることなのだが、

登山道がよく整備されていて、

大変気持ちよく歩ける。

幅広に草が刈り払われ、

朝露を帯びた下草に足を濡らされることがない。

地元山岳会の方々による手入れであろうか?

誠にありがたく、心よりお礼を申し上げたい。

 

 『音江山』分岐から『無名山』を目指して、

アップダウンが激しい稜線歩きだ。

この稜線歩きがまたいい。

前方に『無名山』、『沖里河山』が見え隠れし、

後方には時折広々とした空知平野が見える。

まだ雪が豊富な春先にここを歩くのがまた格別だ。

また、この山域は落葉樹が広い面積を占めているため、

倒木がほとんど見られない。

もう少し南の針葉樹林帯では、

やはり激しい倒木の嵐なんだろうと推察する。

  8時25分、『無名山』。

これまでに何度となく言ってきたが、

「無名」であることを、これほど強調する山を他に知らない。

どうしても記念撮影したくなる場面だ。

そして給水し、『沖里河山』へ。

『無名山』と『沖里河山』の標高は、

わずか3mしか違わない。

従ってその間の高低差が小さく、

美しい登山道をルンルンと歩いて、

8時45分、『沖里河山』。

朝食には遅いが、昼食には早すぎるるラーメンタイムを取って、

下山は「イルムケップスカイライン」を下る。

聞こえは素晴らしいが、ただの林道。

それも真ん中に草が生えた、全然車が走らない林道だ。

車が全く走らない、だからここを歩く気がする。

ずいぶんこを歩いたが、車に出会ったのは一回だけと記憶している。

ああ、ずいぶん歩いたと言っても、

「音江連山」の主である地元のPや、

シケの足元にも及ばないことは言うまでもないが。

ひじょーに楽に、楽しく下って、

10時15分、駐車地。

後片付けを済ませ、月形へ向かった。

月形温泉で汗を流し、カーラジオから流れるNHK「のど自慢」を聴きながら走って帰宅。

帰途を急いだのだが、それには理由があった。

我が家に置いて出かけたHiromiの車の燃料を入れなければならなかった

燃料ゲージで三分の一しか残っておらず、

何としても入れなければならない。

例の車列をを覚悟しなければならないため急いだ。

Hiromiは毎日通勤に往復60kmを走る。

しかし、我が家に戻って「とりあえず燃料入れてくるからあ」と出かけていったHiromiは、

意外にも早く戻ってきた。

並ぶことなくすぐに給油できたそうだ。

但し、20ℓしか入れてもらえなかったとのこと。

こん状態がいつまで続くのか・・・

 

 山から帰ると「サイゼリヤ」で、

仕上げの「乾杯」をすることがパターン化した今日この頃だが、

念の為に営業状況を問い合わせると、

日~月と休業し、火曜日から再開するとのこと。

しょうがないので最寄りの大麻で新規開拓。

「サイゼリヤ」よりずうっと高級なイタリアンレストランで「かんぱーいっ!」

その店の味、Hiromiは「おいしい」(実際にはうまいと言った)と言う。

しかし、私は以前にも女房と訪れたことがあるのだが、

どうも口に合わん。

やはり安い「サイゼリヤ」の味が、

この小市民にはお似合いなのよねぇ~

 

 思いがけなく転がり込んできた5連休。

その全ての日に山へ足を運んだ。

「時間があれば登る。チャンスがあれば登る。

とにかく登る、登る、登る」を念頭に実践して来た私だ。

悔い無き人生を送るために、災害だろうと登り続け、

今後も私なりの生き方を貫くつもりだ。

 

コメント ( 6 ) | Trackback ( 0 )

2018.9.8 『神居尻山』(947m)  誰もいない・・・

 

 長く続いた停電は、私のところが34時間。

Hiromiのところはさらに長く、43時間に及んだ。

 

 7日(金)の午後、馬追丘陵のトレーニング登山を終え、

私が住む江別市に戻ると、

まだ信号は消えたままだった。

それで給油できるガソリンスタンドを探したが、

信号が点灯していないということは、

ガソリンスタンドも営業できないということであり・・・

ところが走っているうちに、

札幌市との境界が近付くと信号が点いていた。

それで「こりゃあスタンドが開いているかも」と、

それを目指すと長い車列を発見!

これは給油目的でガソリンスタンドに続く車列と直感して最後尾についた。

それからトロトロと車を進めること1時間半、

ようやく給油することができた。

但し、ガソリンは3,000円まで。

しかし私の車はディーゼルで燃料は軽油。

軽油だと5,000円まで入れてくれるというので助かった。

今時軽油の車は少ないためだろう。

5,000円分を入れてもらって、ちょうど満タンとなった。

「ホッ・・・」

 

 そんな風に苦労した燃料を大事にするべく、

この週末は近場の樺戸山地で過ごすこととし、

昨日(土曜)の朝、Hiromiとゆっくり出発して『神居尻山』に向かった。

ただただ給油するために、もうあんな苦労はしたくない。

 

『神居尻山』にはいつも人がいる。

しかし、こんな災害の中では誰も来ないであろうと予測して、

9時頃『神居尻山』麓の最奥駐車場に到着。

案の定車は1台もなし。

ただ、予報では上がるはずの雨が降ったり止んだりを繰り返す。

加えて眠気が襲い、しばし眠ることにした。

6日早朝の大地震以来余震が続き、夜中に何度も起こされてきた。

従って朝起きても寝不足状態だったので、

駐車地では直ぐに寝入ってしまい、1時間して目が覚めた。

そしてそこでようやく雨が上がった。

 

 10時30分、駐車地をスタート。

前回登った時と同じく、

最奥駐車場に向かう車道のヘアピンカーブ手前の入山口から入った。

この入口は前回よりきちんと整備されて歩きやすくなっていた。

山に足を踏み入れて気になることがある。

それは倒木。

馬追丘陵であれほど倒れていた木々が、

他の山域でもないはずがない。

特に針葉樹林帯が厳しい。

倒木を見てきて気付いたのだが、

落葉樹だと葉がひらひらとして風に逆らわない。

それに対し、針葉樹は葉自体が硬い上に密生しているので、

風の抵抗をまともに受けてしまう。

それでその抵抗に抗いきれずに倒れてしまうのだ。

そして巨木ほどその抵抗は大きい。

そんなことを考えながら進んで行くと、やはり倒木が現われた。

落葉樹の倒木は細く、枝もそう発達はしていないので、

難なく越えられる。

しかし針葉樹の倒木はその幹が太く、

枝が数多く発達しているのでなかなか手ごわい。

この時は四苦八苦して越える倒木も現われた。

そんな時Hiromiは、「やめるかぁ・・・」と簡単に漏らす。

 

 この山はほとんどが落葉樹に覆われているので、

下部の針葉樹林帯を抜けると数える程しか倒木は無かった。

そして何度も何度も歩いたAコースの登りは楽しく美しく・・・

私は見通しが効くようになってから、

稜線に上がるまでの尾根上の風景が好きで、

毎回同じ場面でデジカメのシャッターを切らずにはいられない。

従って私のブログを見ていただくと、

『神居尻山』である限り、同じような写真が連なる。

 

 楽しい尾根筋を詰めて、

12時40分、稜線上。

ガスがかかっていなくて良かった。

青空は望めないものの、稜線の緑が美しい。

そんな美しい稜線をゆっくり進み、

12時50分、『神居尻山』。

その手前の「神居尻小屋」が荒れていた。

木が焦げたような跡があり、大変残念なことだ。

 

 頂上には予想通り誰もいない。

災害の最中に山登りをするなぞ、我々くらいのものか・・・

昼食を摂って下山を開始。

下山路は久しぶりにCコースとした。

殆んどA→Bを歩いている。

14時10分、Cコース登山口。

それからゆっくりのんびり歩いて、

14時25分、駐車地。

Hiromiと二人して、「何度登ってもいい山だなあ・・・」

結局我々以外に登山者はなく、

静かな『神居尻山』を楽しんだ。

 

 それから移動するのだが、

まず入浴して汗を流さなければならない。

それで念の為に電話で営業状況を確認することにした。

Hiromiは様々な入浴施設のポイントカードを持っている。

最初は直近の「月形温泉」に電話してみた。

しかしいくらかけ直しても話し中。

次に「浜益温泉」に電話する。

すると電気は回復したものの、

泉質その他の点検ができていないので営業していないとのこと。

その後も電話しては同じような返答が返ってくる。

そして最後に電話したのが、深川市の「まあぶの湯」。

音江連山麓の入浴施設だ。

ここは平常通り営業との返答に、

迷わず車を走らせた。

音江に着いて念のためガソリンスタンドを覗いてみた。

すると車なんかいないじゃん!

これもまた迷わずスタンドに入って給油した。

前日の江別でのあの長い車列はいったいなんだったのだ~?

 

コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )

2018.9.6 『長官山』(254m)  続・台風一過の爪痕

 今日の午後、34時間ぶりに我が家の電力が回復した。

昨日の午前3時から、ずうっと停電だった。

 

 昨日の午前3時に突然ガタガタと揺れだした。

地震はそう珍しいことではなかったので、

起き上がることもなく寝続けた。

ところがその後も頻繁に余震が続き、

とても眠れるものではなかった。

それでもなんとか6時までベッドに留まり、

起きてみてびっくり!

女房が用意した災害用のラジオから流れてくるニュースで事の重大さを知った。

この時既に停電となり、このラジオがなかったら情報を得るのが大変だった。

ニュースの中では断水にも触れていたので、

すぐに水道水を4ℓのペットボトルに10本用意。

その後会社の同僚と連絡を取ると、

停電で会社の電動シャッターが開かないので休業とのこと。

だったらトレーニングに出かけましょう!

この日も馬追丘陵に向かった。

全く、台風の次に日に大地震て言うんだから、どうも禍が多い 

 良い天候の中、前日と同じく長沼スキー場の麓から舗装道路を登って『長官山』へ。

前日は何もなかった道路に、

進入禁止の簡単なバリケードが置かれていた。

そして頂上からこれまた前日と同じく、

馬追温泉登山口に下降した。

下って行くと倒木とその周辺に、

人の手が加えられていることに気付いた。

複雑で乗っ越しようのない倒木には、

笹を刈って巻き道が作られており、

別の倒木はのこぎりで枝を切り落としていた。

前日からまだ1日しか経っていないというのに・・・

これはおそらくここに毎日足を運ぶ、

馬追丘陵の「主」であるH氏の善行であろう。

彼しかおるまい。

今度出会ったらお礼を申し上げなければ。

 

 馬追温泉登山口まで下り、

同コースを登り返した。

『長官山』頂上に再び立ち、

今度は火葬場登山口を目指して下った。

しだいに倒木が目立ち始める。

そして距離にして400mちょっと下ったところで、

倒木の嵐に見舞われた。

この状況は馬追温泉コースの比ではなく、

とんでもない倒木の連続だった。

なんとか回避できないものかと探ってはみたものの、

倒れた針葉樹の数があまりにも多すぎる。

その大量に倒れた林の向こうには、

それまで視界が効かなかったのに、

南の「静台」がスッキリと見えていた。

先へ進むのは諦めて頂上へ引き返した。

このコース、人の手を相当加えなければ廃道になる。

 

 三度頂上に戻ったあとは、

スキー場麓へ下るのだが、「文学台」に寄ってみた。

そうしたら、またそこで驚き!

「文学台」の碑が建つ手前に倒木だ。

そしてそれは倒れ切らずに斜めになっている。

こりゃあ地元長沼町も大変だあ。

「文学台」は長沼町の名所だし、

斜めに倒れかかった木を放置はできない。

改めて台風の強さを実感しながら下り、

下りきったあとはスキー場の斜面を登ってから帰途に着いた。

家が近くなると、前日のブログ冒頭に載せた「横たわる大木」が、

綺麗に取り払われていた。

この大木のおかげで一日半通行止めになっていた市道を、

ようやく走り抜けて帰宅した。

 

 帰宅後、山用の小さなランタン(ガスカートリッジ式)を出し、

夜に備えた。

そして夕暮れ。

夕食は暗くなる前に済ませた。

日が落ちてからは、ランタンの薄明かりの中で女房は本を読み、

私はただただ山のことに思いを巡らせて酒を飲んだ。

電気がなければ本当に何もすることがない。

そんな中、乃々に電話をかけると、

乃々のところはこの日の夕方電気が回復していたのでホッ・・・

また、札幌で一人暮らしをしている娘とは、

久しぶりに色々とメールでやり取りをした。

そして21時半、毎日決めている量を飲んだので就寝した。

しかし今朝までに何度余震があったことか。

その度に「ドキッ」として目覚める。

落ち着かんなあ・・・

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

2018.9.5 『長官山』(254m)  台風一過の爪痕

 今日は私の出身地の滝川市へ所用があり、

女房と出かけることになっていたので有給休暇を取っておいた。

4月、7~8月、12月の繁忙期を除けば、

有給休暇が取得しやすい今の勤め先だ。

だからこの仕事を続けられる。

今考えると定年まで働いていた会社は、

有給休暇なぞ取得できる環境になく、

加えて毎朝早朝サービス残業が1時間半。

長いことブラック企業に勤めていたんだなあ・・・

 

 滝川へ出かけるのだが、

朝2時間の仕事を終えて帰宅する女房を待って出発するので、

その前に馬追丘陵へトレーニングに出かけた。

朝6時前に家を出て車を走らせて間もなく、

なんだか直線道路前方の風景が違う。

そして近付いてビックリ!

T字路の突き当たりで国道12号線に出るのだが、

いつも見えるその信号の前に森ができている。

いや、更に近付くと巨木が横たわり、

道路の端から端までを覆い尽くしているではないか!

この巨木は有名私立高校のグラウンド横に立っていたものだが、

ただ1本が倒れたのではなく、複数本が倒れた様子だった。

 

 その後馬追丘陵へ車を走らせる中で、

強風がもたらした爪痕をそこここで目にすることになった。

そしていつもの長沼スキー場に着くと、

強風に飛ばされた小枝や葉が舗装道路に氾濫していた。

軽くストレッチを済ませて舗装道路を登って行く。

私もHiromiもここでトレーニングをするときは、

この舗装道路からスタートする。

それは最後に足元のきれいなアスファルトの上を歩いて終わりたいとの思いからだ。

今日はその舗装道路でいきなり倒木!

それを一本見ると、次々に現れる。

当然車は通行できない。

まあ、めったに車が走る道路ではないが。

その後「文学台」方面に向かうも、

やはり倒木で車は乗り入れられない。

そして『長官山』頂上へ。

ここから馬追温泉に下った。

ところがここから倒木の嵐だ。

トドマツの倒木が登山道を寸断、寸断、また寸断。

そのたびにそれを回避するため笹を漕ぐ。

さっぱり進まない。

それでも1.5kmしかない下りだ。

下りきったあとはまた頂上目指して登り返す。

また同じ箇所でトドマツの倒木を回避しながら。

そんな中、ふと足元を見るとドングリだ。

緑のまま強風にもてあそばれて地面にたたきつけられた。

秋の熟成を待たずしてたたき落とされた緑のドングリに哀れみを感じた。

と、1m先でバタッ!

頭上から木の枝が落ちてきたのだ。

私の頭に当たっていたならただでは済まなかった。

ヘルメットを持参しなかったことを悔やむ瞬間だ。

同時に恐怖心が湧き上がる。

上空はまだまだ強風が吹き荒れている。

身の危険を感じ、急いで頂上へ。

そしてそのまま駐車地に下り、

最後はスキー場を登った。

スキー場は広く、緑が美しく安全だ。

初夏にワラビ採りをしたした斜面にはすすきが目立ち、

秋の訪れを感じつつ下山、帰途に着いた。

 

 

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
« 前ページ