北海道の山野でとことん遊ぶ!!
I am Amigo!
2025.2.23 『砂金沢』(サキンザワ・387m) ある検証登山
三連休中日の午前中、
夕張市とむかわ町の境界線上に位置する、
「540m峰」に登った後、
夕張まで戻って、
ちょっと気になる山に立ち寄ることにした。
それが「砂金沢」だ。
この山のピークには、
例の黄色地に黒文字の私製標識が付けられている。
それがまだそのままなのかを確かめたかった。
と言うのも、
このところ同一の私製標識が、
夕張の「空池山」(560m)や、
栗山の「天狗山」(330m)、
或いは厚真町の「鬼武士」(三等三角点)などで、
無くなっているのを目撃してきた。
いずれもピークの立ち木に、
木ネジを打ち込んで固定したものたった。
その木肌に傷をつけると言う行為が、
自然を愛する登山愛好家に嫌われ、
取り外されたものか、
またはネット上で批判された標識の作者が、
自ら外して歩いているものか?
その真意は定かではないが、
とりあえず「砂金沢」のピークに付けられたものが、
その後どうなっているのかを確かめたかった。
昨年登った時には付いていた。
夕張市清水沢から、
清陵町でメロン農家が点在する、
車道の最上部まで上がった。
一帯はメロン農家のビニールハウスが、
びっしり並んでいる。
そして農道の最奥、
除雪終点を駐車地とした。
そこには林道の入口がある。
駐車地から直線の林道に入った。
この林道は200mほどで終点となり、
そこに水に関わる施設だろうか、
小さな建物が建っている。
その建物の横から樹林に入った。
カラマツの林の間を登って行く。
しかし昼近くになり、
空腹感が強かったので昼食とした。
食事をしながら周りをキョロキョロ見ていると、
カラマツの皮がペロリとはぎとられた部分が目についた。
エゾシカがはがして食べた跡だ。
固くてまずいであろう、
カラマツの皮なぞを食べて冬を乗り切れるんだから、
いくらでも増えるはずだ。
北海道はもうエゾシカだらけだ。
昼食後また登りだし、
稜線上の尾根に上がった後、
それを伝って歩き、
三等三角点「砂金沢」。
そして確認!
例の私製標識はそのままだった。
ところが、木ネジでとめられていたはずだが、
ネジがなく穴だけだ。
ネジを抜いた後、
接着剤でも利用してとめたのだろうか?
また、ネジを抜いたと言うことは、
制作者本人が再来して標識を付け直したか?
木ネジが抜き取られているところを見ると、
その公算大だ。
しかしまあ、木ネジが樹皮から抜き取られた点はホッとしたかな・・・
ピークで木の間越しに清水沢の市街地風景を眺め、
直下に夕張川が流れていることを確認して下山を開始。
一つの気になる検証を終えたことに納得して帰途に着いた。
2025.2.23 『540m峰』 夕張とむかわの境界で
先週末からの三連休中日の土曜日は、
夕張で久しぶりに眺めたくなった風景を楽しみに出かけた。
天気予報もあちこちで雪予報の中、
夕張方面は「晴れ」となっていた。
但し、この朝も起きると降雪だ。
除雪してから山に向かうのは辛い。
モチベーションガタ落ちだ。
ただ、「晴れ」との予報が心の支えかな・・・
国道274号線(石勝樹海ロード)を走り、
夕張からむかわ町への境界線を越える、
「登川トンネル」を抜けて間もなく、
右手の広い駐車帯に入った。
ここを起点に、
すぐ樹林に入る。
駐車地はむかわ町に属するが、
登る尾根は境界線上となる。
また、夕張市に限りなく近いので、
私の分類上は「夕張市の山」とする。
トドマツの大木が林立する中を進み始めると、
トドマツの幹にヒグマの爪痕を見る。
多くの車が行き交う国道のすぐ脇だ。
北海道の自然の豊かさを感ずる瞬間だ。
ちょっと前まで深い雪に悩まされた夕張だが、
ようやく雪が落ち着き、
歩くのに苦労せずに済む。
大変雰囲気の良いトドマツの林の中を登って行くと、
植生が広葉樹に変わる。
そしてそれを抜けると細尾根となり、
突然前方の樹木が切れ、
純白の斜面の上に、
送電線を支える鉄塔が見える。
その鉄塔を目指すべく、
急斜面を登って行く。
この斜面も適度に締まっており、
登るのに支障はない。
そして背後には遮るもののない風景が広がって行く。
鉄塔まで達して振り返ると、
かなりの高度感だ。
この風景を眺めたくてやってきた。
また、送電線の先には、
次の鉄塔とその下部に純白の広い斜面が広がっている。
しばし高度感のある風景を眺め、
先へと進んで行った。
直前の急斜面とは異なり、
平たんな地形が続く。
それをゆっくり歩み、
最後は斜度の小さい登りで、
「540m峰」。
地形図上の「540m標高点」だ。
登路と逆側は絶壁となって、
垂直に落ち込んでいる。
そして木の間越しに「空池山」(560m)が見える。
ピークを後にして、
尾根上を北に向かった。
すると間もなく急斜面の鉄塔から見た、
一つ上の鉄塔基部に出た。
そこもまた西と東に遮るもののない風景が広がる。
ここは本当に眺めがいい。
素晴らしい風景を眺めて下降を開始。
一段下の鉄塔まで下ると、
「真谷地」(三等三角点・754m)の、
端正な山容が見られる。
「真谷地」は南側から望むのがベストのようだ。
下降には感触の良い雪面を、
楽々下って駐車地へ。
体調はパッとしないが、
時間があるのでもう一座!
2025.2.22 『人漁山』(ニンリョウヤマ・487m) 澄んだ空気の中で!
この週末からの三連休初日は、
また朝から除雪だった。
この週はほとんど毎朝除雪をしてからの出勤だった。
ただ、天気予報で警告されたほど、
我が家の庭に大量の降雪がもたらされることはなく、
向かいのご主人と、
「いやあ、大雪にならなくてよかったねえ!」とご挨拶。
「石狩湾周辺で大雪」との警報は、
どうやら札幌市の西端の話しだったようだ。
土曜日の朝、
除雪を済ませて家を出た。
この日は夕張市とむかわ町の、
境界辺りで活動することにしていた。
ところが濃霧の長沼町を抜けて夕張に近付くと、
とんでもなく素晴らしい青空が広がった。
そこで一刻も早く登ろうと、
夕張市十三里地区で進むのをやめた。
そして「人漁山」に登ろうと考えた。
先日も登ろうとした「人漁山」の麓だが、
前回は駐車スペースを見いだせず、
他所へと変更した。
しかし、この日そこに行ってみると、
道端に路駐できそうな気になった。
この道を走る車は、
一日に10台もないだろう、
と言うことで決定!
駐車地から即原野に入り、
直近のトンネルをくぐって、
高速自動車道の向こう側へと抜けた。
これトンネルって言うのかい?
あるいは覆道?
そのあたりの専門用語はわからない。
高速自動車道の向こうで尾根に取り付いた。
広いトドマツの林の中を登って行く。
前回悩まされた夕張の雪は、
かなり締まって歩きやすくなった。
周囲のトドマツの幹には、
あちこちにヒグマの爪痕が残されている。
高速自動車道のすぐそばだと言うのに、
なかなかヒグマの影が濃い樹林だ。
また、上空には濃い青空が広がっている。
樹林の中を登り、
300で一旦広い林道に出た。
そしてそれをそっくりまたぐ形で、
その先の尾根に取り付いた。
これを少し登ると、
北東方向に「真谷地」(三等三角点・754m)が、
青空の下ですっきりと見えていた。
しばとし見とれて下に目を落とすと、
何この標識!?
「きたこぶし(もくれん科)」。
こんな形式の標識を目にしたのは初めてだし、
ここは無積雪期だと藪中だ。
いったい誰が何の目的で取り付けたものか?
今日は体調が悪かった。
数歩歩くと辛くて立ち止まり、
膝に手をついて呼吸を整えた。
そしてまた数歩、
更にまた数歩。
ゆっくり歩を出すのできついわけじゃないが、
とにかく体全体が辛くて立ち止まる。
サプリを飲んでもたいして効き目がない。
きついわけではないので、
リタイアする気もない。
とにかくゆっくりゆっくり、
一歩一歩進んで行く。
そんな歩きでも、
歩を出し続ければいつか目的地に着く。
頂上部の基部に達し、
急斜面を登って行く。
すると楽になった。
ようやくサプリが効きだしたか?
この急斜面を登るほど、
背後に雄大な風景が広がって行く。
ピーク目前で稜線に上がった。
するとたった今付けられたスノーシューの跡が!
これには驚いた!
四等三角点「人漁山」。
何度目のピークだろう?
10回以上立っていると思うが・・・
驚きの発見だったスノーシューの主は、
私とは別の南の尾根を登り、
そのまま「鬼首山」(641m)へ向かったようだ。
数年前Hiromiとここから、
「鬼首山」を往復したことを思い出す。
ピーク付近から、
澄んだ空気を通して、
日高山脈の『幌尻岳』(2,052m)~『戸蔦別岳(1,959m)~『北戸蔦別岳(1,912m)の、
純白の山並みが美しく眺められた。
また方向を変えると、
『夕張岳』(1,668m)~『前岳』(1,501m)~『滝ノ沢岳(1,353m)の山並みが、
同じく真っ白だ。
この日はとにかく空気が澄んでいた。
そんな風景を眺めながら昼食とした。
下山は同ルートを引き返した。
下山でもアップダウンがあるものの、
体は楽になり、
登路で感じ続けた辛さは全くなかった。
やはり女房の言う通り、
スタミナ切れだろうか?
下山はひじょうに楽で、
この日の登りと比べると、
天と地ほどの差があった。
そして駐車地へ。
素晴らしい天候に恵まれたことに感謝!
2025.2.2 『楓』(カエデ・354m) 厳冬期の藪漕ぎ!
先日の日曜日はHiromiと同行だったので、
朝迎えに行って夕張に向かった。
そして夕張市十三里地区で、
「人漁山」の麓に入った。
そこにはいつも車を停めるスペースが空けられていた。
ところがこの日はそれがなく、
一旦最寄りに見つけたスペースに車を停めた。
しかしよく考えると、
そこは明らかに直近の農家が、
何らかの目的をもって空けたスペースだと判断できた。
それで「人漁山」をやめて移動。
昨秋樺戸山地で農家に通報され、
警察官がパトカーでやってきたことがあった。
面倒なことは避けねばならない。
「人漁山」から変更となると、
直近の位置に「楓」があったので、
久しぶりに登ってみることにした。
「楓」には四季を通して、
何度か登ってきた。
ただ、大雪の後の積雪の状態が心配だった。
石勝樹海ロードを少し戻り、
夕張市滝ノ上地区で道々「夕張~厚真線」に入った。
この道々は800mほど先の、
「夕張川」に架かる「滝の上橋」手前で冬季通行止めとなっている。
その通行止め地点の右側に入る細い道があり、
これは除雪されている。
それに入って行くと、
すぐに橋が現れる。
「滝の上橋」と並ぶ橋だ。
そしてそのすぐ手前を駐車地とした。
道端に十分駐車できるスペースがあった。
まあ、誰も来ないだろうけど。
準備を整えてスタート。
すぐ「夕張川」に架かる橋を渡った。
夕張川は自治体の境界線が走っているので、
この橋を渡ると夕張市から由仁町に入ることになる。
しかし、あくまでも夕張市の山、
と言う印象が強いので、
私のブログ上の分類は、
「夕張市の山」ということにした。
橋を渡って林道に入ると、
深い!
心配していた雪の状態が最悪だ!
ここ数日で降り積もった雪が柔らかく、
スノーシューをズブズブ飲み込む。
前を行くHiromiに、
「深いなあ!」と声をかけると、
「深いねえ!」と返ってくるのだが、
その割にはスイスイ進んで行くように見える。
これが体重の差だ。
私の一歩はHiromiが踏んだ上に重ねても、
更にズブズブと沈んでしまう。
それでHiromiは、
あっと言う間に見えなくなってしまった。
林道を歩きだした時点で、
もうリタイアの予感いっぱいだった。
深い雪の中で尾根の取り付きを慎重に選ぶも、
どこも急で取り付きが困難なので、
沢筋に入って少し進んだ地点で、
意を決して急斜面に取り付いた。
この登りが大変だったが、
何とか尾根の頭に上がった。
すると今度は藪だ!
笹が立ち上がったままで。
厳冬期の藪漕ぎとなってしまった。
これも今冬の積雪の少なさを物語っている。
笹を漕ぎながら尾根筋を登って行くと、
突然トドマツの林が現れ、
何とも美しいメルヘンチックな世界が広がった。
そしてトドマツの林の中にも、
笹薮が続いて行った。
しかし最後はスッキリした尾根を歩き、
急登を経て、
四等三角点「楓」。
僅か1.2kmほどの行程に2時間を要した。
久しぶりに立つピークからは、
僅かに麓の風景が見える。
その後登路の途中で現れた、
古い作業道跡まで戻って昼食とした。
そして登路で利用した尾根を末端まで下って、
改めてより良い取り付き点を確認して駐車地へ。
なかなか面白い行程だった。
雪が深くてきつかったけどね~
Hiromiも「面白い山だった」との感想だったので良かった。
この後一旦帰宅して、
夕方今年初の「反省会」とした。
2025.1.19 『鳩ノ巣山』(622m) 眺めの良い西尾根を登る
最近はHiromiに色々事情があって、
同行する機会が少なくなってしまったが、
先日の日曜日は、
久しぶりに同行登山となった。
そしてこの日は夕張で活動しようと言うことにし、
朝夕張に向かった。
この朝まだ夜が明けきらないうちに家の外に出ると、
気温が-12℃。
これは我が家の庭では今季の最低気温だった。
ところが江別市から隣りの南幌町に入ると、
-21℃!
更にその隣の長沼町に入ると、
-23℃まで下がった。
今季に入って初めてこの辺りの気温を気にするようになったが、
全くよく冷える地域だ。
夕張市に入って、
一旦沼ノ沢地区から『鬼首山』に登ることに決めたのだが、
素晴らしい青空の下、
日陰一辺倒の登りとなる『鬼首山』を敬遠し、
『鳩ノ巣山』に切り替えた。
そして夕張市鹿の谷山手町で、
細い市道に入って行った。
それは旧夕張北高校の、
ちょうど裏手に当たり、
古い市民スキー場があったところとなる。
そこには毎冬タイヤショベルで、
雪を押し付けたところが数カ所あり、
いずれもよい駐車スペースとなっている。
そんな中で旧市民スキー場の前を駐車地とした。
そして旧スキー場を登って、
『鳩ノ巣山』西尾根の、
ほぼ末端に取り付いた。
ここから西尾根を忠実に辿って『鳩ノ巣山』に至る。
この前日江別市に大雪をもたらすはずだった雪雲が、
実はこちらに流れてきたようで、
新雪がたっぷりと降り積もっていた。
こりゃあラッセルが大変だ!
しかし、久しぶりに会ったHiromiは、
相変わらず元気いっぱいで、
どんどん前でラッセルをして進む。
そしてちょっと立ち止まったひょうしに、
私がラッセルを代わろうと、
前に出て進んでいると、
すぐ後ろに着いて抜き返し、
再びラッセルを買って出る。
これは自らの体力向上を意識しているだけではなく、
この年寄りを気遣ってくれているのだ。
誠にありがてぇ~
尾根はアップダウンを繰り返しながら、
徐々に高度を上げて行く。
風邪をひいて一週間ちょっと。
ようやく喉の痛みが癒えたものの、
なかなか咳が止まらない私は、
ひじょうに呼吸が荒くてきつい。
それで立ち止まり、
アミノバイタルを飲む場面も。
これがよく効いてくれて、
すぐに呼吸が楽になった。
いくつものアップダウンを繰り返し、
標高が500mに達すると、
目の前に純白の大斜面が現れる。
これを登るのには十分注意が必要だ。
強い西日に照らされた斜面は、
固い層の上に新雪が降り積もっている。
表層雪崩が考えられる。
そこで極力斜度が緩い部分を登り、
正面左手の白樺の中に入った。
そこまで登ると安心!
あとは雪が降り積もった針葉樹の塊を目指してひと登り。
『鳩ノ巣山』のピークはこの奥の平たんな地形の中にあるが、
この日は呼吸がひどく苦しかったので、
「マウントレースイスキー場」が見えるところでやめた。
上から眺めるスキー場は、
なんだかガラガラに空いて見えた。
一旦閉鎖したのち、
外国資本で再開されたスキー場だが、
客は思うように取り込めているのだろうか?
下山は西尾根をそのまま下った。
ふかふかの新雪は、
登りがきついものの、
下りだと気持ちがいい。
そんなふかふかの下りをHiromiが特に好む。
ただ、下山での登り返しがけっこうあり、
それはそれで大変きつい!
尾根の途中で昼食とした。
そして再び下って駐車地へ。
このところまともな山行ができていなかったHiromiが、
大変満足そうに、
「楽しかったなあ!
やっぱり鳩ノ巣山はいいなあ!」。
それはようございました~
2024.11.2 『447m峰』(夕張) 旧サイクリングロードで紅葉の名残を楽しむ
11月に入るとすぐに三連休!
そして今年最後の三連休だ。
この三連休は、
Hiromiが北の方へと出かけて行ったので、
単独で登り歩くことになった。
その三連休初日は、
まだ紅葉の名残を楽しみたくて、
夕張市へと向かった。
この一週間前にほぼ盛期を迎えた紅葉だが、
終わりがくるのは早いので、
夕張の中でも標高の低いところで、
最後の紅葉を楽しむことにした。
道々を走って栗山町から夕張に入ると、
道々が左に大きくカーブを描くところがある。
その下を「大蛇の沢川」が流れる。
左カーブのすぐ手前に、
赤い頭巾をかぶせられた、
大きな地蔵が立っている。
そこに空き地があるので、
これを駐車地とした。
駐車地から広い道々を渡り、
左カーブの付け根で、
右下に続く道に入った。
ほぼ毎年のように訪れている、
旧サイクリングロードだ。
「大蛇の沢川」に沿って伸びる、
旧サイクリングロードは、
紅葉が素晴らしいところで、
毎年ここを歩きたくなる。
「大蛇の沢川」は、
その名とは裏腹で、
大蛇どころか水量の少ない小川だ。
樹林帯の深くを流れるので、
その水面をのぞき込むのはなかなか難しい。
旧サイクリングロードに入ってみると、
やはり紅葉はもう、
ほんの名残程度になってしまった。
あまりにも短い!
なんだか不完全燃焼的なものを感ずる。
コロナ禍の時は、
休みばかりだったので、
この時期は紅葉を追い求めて、
山々を巡り歩くことができた。
しかし今は時間が限られる。
まあ、仕方のないことだが。
旧サイクリングロードは、
もう全く使われることがなく、
舗装された路面には泥が堆積して、
少々ぬかるんだ感触がある。
またこのサイクリングロードは、
地形図に載っていないので、
初めてここに足を踏み入れて、
この存在を知った時は驚いた。
そしてこのロードが、
いったいどこから始まって、
どこで終息するのかを示された、
大きな案内板を休憩所跡と思われるところで眺めて、
この施設の大きさを知った。
また、休憩所の辺りはロードが三段になっていることも、
自分の足で歩いて発見した。
旧サイクリングロードは、
道々から1kmも歩くと、
藪の中に消えてしまうので、
その上部に続く「富野林道」に上がる。
そして林道を歩いて行くが、
もう車が走行した痕跡がない。
これも荒れ行く林道か、
と思って目指すピークの取り付き点まで進むと、
林道が決壊していた。
これじゃあ車は通れないわなあ・・・
林道決壊箇所から小沢に下りて、
尾根の取り付き点まで進んだが、
どうも登る気にならない。
それより不完全燃焼の紅葉が気になる!
それでやめて引き返した。
林道からサイクリングロードへ。
それを歩いて休憩所に下った。
その後更に一段下のロードへと下って駐車地へ。
なんだか山ではなく、
旧サイクリングロードの紹介になってしまった。
まあ、こういう時もあるさ~
とりあえず、更に高度を下げて、
最後の紅葉を狙いましょ!
2024.10.22 『千代田』(チヨダ・362m) 紅葉ロードを求めて
先週の火曜日、
夕張市の「清水ノ沢ダム」奥で、
デジカメを水没させた後、
もう一座に登って紅葉を楽しむことにした。
そこで選んだのが「千代田」(四等三角点)。
無積雪期に登るのは、
ずいぶん久しぶりな気がする。
道々を夕張市千代田地区で、
夕張市街から栗山方向に抜ける、
「夕張トンネル」を潜ると、
すぐ右手に旧道々が続くが、
大型ゲートで通行止めとしている。
そしてそのゲートが開かれることは、
まずないので、
その前を駐車地とした。
道々の反対側に林道の入口が見えるので、
徒歩でこれに入った。
するとすぐにゲートが現れて、
ダイヤルキーで施錠されている。
ゲート横をすり抜けて林道に入った。
ここから「千代田林道」が続いて行く。
傾斜のある林道を登って行くと、
間もなく右手方向の樹木が切れて、
南から西側の風景が一望のもととなる。
対面の山肌の紅葉は美しいが、
まだほんの少し色付きが浅い。
そして下に目を落とすと、
道々が見下ろせる。
そんな道々を車が行き交う。
広い風景を楽しんだ後、
林道は広葉樹林の中に入って行く。
紅葉が美しい中を歩くのは、
大変ワクワク感がある。
ただ、足下にはエゾシカのフンが、
たくさん落ちているので、
紅葉に気を取られてばかりはいられない。
また、直前の山行で曇っていた空は、
かなり陽が射すようになった。
そんな陽光を受けると、
紅葉が映える。
しかし、この紅葉ロードは長く続かず、
やがて針葉樹林帯に入る。
すると目指す「千代田」の基部に達するので、
林道を離れて藪に入った。
藪とは言っても、
針葉樹林の中なので、
それはひじょうに薄く、
登るのに支障はない。
トドマツの巨木が林立する、
見事に迫力ある中を登って行く。
天を衝くようにまっすぐ伸びたトドマツは、
美しささえ感ずる。
そして次第に傾斜が増し、
笹の茎を握りしめて登る場面も!
そばのモミジが美しい。
モミジを過ぎると傾斜が落ちて、
四等三角点「千代田」。
やはり無積雪期は久しぶりだ。
はじめ笹が濃くなって標石が見えず、
しばらく探した。
それでハサミを出して笹刈りをした。
四等三角点なので、
ここを訪れるのは私くらいだ。
下山は同ルートを下った。
藪から林道に下りて、
再び紅葉ロードを歩く。
登路とは逆から陽が当たるので、
目に映る光景も変わる。
そんな美しい紅葉を楽しんで、
林道ゲートが近くなったころ、
登路では気付かなかった、
何かの動物の頭蓋骨だ。
どうして死んだのかはわからないが、
こういうものは極力目にしたくない私。
そして駐車地へ。
充実した休みだった。
2024.10.22 『平和』(413m) ショック! デジカメポッチャン!
ちょうど一週間前の22日は有給休暇を取得。
もう紅葉の時期に入ったので、
それを楽しむために休んだ。
そしてこの朝気になる一座へ。
夕張市清水沢で「清水ノ沢ダム」に向かった。
狭いが簡易舗装された道を上って行くと、
自ずと「清水ノ沢ダム」の、
管理施設ゲートに突き当たる。
そこから先は立入禁止だ。
それでそのゲートの手前100mほどのところにある、
広い待避所を駐車地とした。
そこまで入って行く道路の脇が、
もう美しい紅葉に彩られていた。
また、この道を入って行く車はほとんどない。
ダム施設の管理者がたまに訪れるくらいだ。
この日は「清水ノ沢ダム」から湖岸に続く、
もう廃道になって久しい林道を歩き、
湖岸の紅葉を楽しむことにした。
そして適当なところを選んで、
「平和」に登ることにした。
駐車した待避所の向こうは、
紅葉が盛りを迎えていた。
そして市道を歩き出し、
ダム施設へと向かった。
そして門扉の横を抜けて中に入った。
そこにはかつて林道が施設されており、
湖岸に沿って奥へと伸びていた。
ただ地理院地図には載っていない。
数年前ここを訪れて偶然見つけた湖岸林道だ。
しかし既に廃道となって久しく、
その面影はほとんど残っていない。
ダム施設の北側を歩いて、
廃道になった林道に入った。
もうびっしり草や笹に覆われている、
廃道林道を進む。
辺りの紅葉は期待通りなのだが、
天候が良いとは言えず、
ほとんど曇り空だ。
従って紅葉が映えない。
また湖の水も濁って美しくない。
おまけに木々に白い骨のような枝が目立つのは、
この二日前に吹き荒れた強風で、
葉が飛ばされてしまったせいだろう。
周囲の紅葉を楽しみながら、
湖の奥まで進んだ。
そしてそろそろ最奥に達するころになると、
紅葉も美しさを欠き、
その数もまばらとなったので引き返した。
復路でも紅葉を逆側から楽しむことができる。
湖岸の荒れた廃道林道を、
ダム施設近くまで戻って、
小沢に入った。
これを登って上部で藪尾根に上がることにした。
そして小沢を登って行く、
それまでと同じように三脚を立てて、
自分の後ろ姿を撮りながら。
小沢の斜度が増す辺りで、
ふと振り返ると、
三脚が倒れデジカメが水没していた!
少ない水なのに、
ちゃんと水に浸かっている!
すぐに拾い上げて電源を入れるも無反応!
やっちまった!
デジカメを失って、
もうモチベーションガタ落ち。
適当なところで藪の尾根筋に取り付いたものの、
登行意欲を失って、
尾根を下って廃道林道に下った。
車に戻ると、
予備のカメラで周囲の紅葉を撮った。
車には常に予備のカメラを積んでいる。
「予備」とは言っても、
以前使用していて調子が悪いからと買い替えて、
捨てずにとっておいたものだ。
とりあえず気を取り直してもう一座!
2024.10.14 『人漁山』(ニンリョウヤマ・487m)~『十三哩』(ジュウサンマイル・258m) 年々藪が濃くなる!
10月の三連休最終日は、
久しぶりに夕張で「人漁山」に登ることにした。
この日も晴天でねえ。
この三連休は晴天に恵まれた。
早朝Hiromiを迎えに行き、
夕張へと車を走らせた。
そして夕張市十三里地区で、
「夕張川」に架かる「十三里橋」手前で、
JRの踏切を渡って狭い市道に入った。
すると頭上を道東自動車道が走っているので、
その真下の空き地を駐車地とした。
「人漁山」に登るときは、
四季を通じてほとんどここを駐車地としてきた。
駐車地の気温は7時半で3℃しかなかった。
上下雨具着用でスタート。
まず500mほど舗装された市道を、
南に向かって歩く。
そして高速道路の下を潜れる部分で藪に入る。
高速道路の下を潜り抜けると、
左右に二本の尾根が現れる。
いつもはここで左手の尾根に取り付くのだが、
この日は右手の尾根を登ってみることにした。
一旦沢形に下って尾根に取り付いた。
これを少し登って高度を上げて行くと、
急に笹が濃くなり、
「こりゃあ失敗だったかな?」、
と少々後悔した。
しかしそんな笹原は長く続かず、
突然古い作業道に出た。
これはラッキーとばかりに、
その上を歩いて行く。
そして最後は少々の藪を抜け、
上部を走る林道に出た。
予定通りだ。
ところがここでミスをした。
林道から更に上へと伸びる作業道があり、
それを利用すると楽なのだが、
その入口がここで出合った林道の、
更に先にあると思い込んでしまった。
実際には後方にあったようで、
先に進んでもそれは見つからなかった。
通常とは違う尾根に取り付いたせいだ。
そこで登れそうなところを見つけ、
かなり急だが強引に登った。
滑る斜面で笹の茎を握りしめて登る。
そして薄い藪を抜けると、
前述の作業道に出た。
辺りは針葉樹林で藪がひじょうに薄い。
作業道を歩いて「人漁山」の基部に達したので、
作業道を離れて藪に入った。
笹が濃い藪だが、
その密度が以前より増している。
確実に濃くなっている。
思えば無積雪期に最後に登ってから、
もう3年くらいになるか?
藪に入って斜度のある斜面を登る。
樹木が切れて太陽光がまともに当たるので、
笹も元気で勢いがいい。
濃い笹が逆目でなかなか進めない。
林道では前を歩くが、
藪に入ると後ろに着くHiromi。
その姿が藪の中で見え隠れする。
そして高度を上げ、
藪が薄くなったころHiromiが前に出た。
少し登ると尾根上に上がり、
藪は更に薄くなった。
これを南方向に歩き、
四等三角点「人漁山」。
四季を通じて立ってきたピークだ。
しかし無積雪期は久しぶりだったので、
標石周りが笹に覆われていた。
ハサミを出して笹刈り!
このピークへの登りでずいぶん汗をかいた。
私は雨具を脱ぎ、
上だけシャツを着替えた。
「人漁山」からは一旦林道に戻り、
その林道を更に1kmほど歩き、
再び藪に入って、
「十三哩」経由で下山する。
周囲の紅葉は、
やはり色付きが遅く、
いったいいつになったら美しくなる?
そう考えながら歩くも、
太陽が力を発揮して暑い!
林道を離れて藪に入った。
「十三哩」へと続く尾根筋の藪は、
以前歩くのが苦ではなかった。
しかし今回は笹の勢いが増して、
密度も丈も増して、
以前よりずいぶん歩きにくくなった。
このままではいずれ、
ここも歩けなくなるんだろうな、
とちょっと寂しい気がする。
そんなことを考えながら歩き、
四等三角点「十三哩」。
この標石も笹に埋もれてしまっていたので、
ハサミで笹刈りをした。
四等だもの、
誰も訪れる人はいないよねえ・・・
「十三哩」から駐車地は近い。
急な尾根を下り、
一気に高度を下げて、
高速自動車道下の駐車地を目指す。
ところがこのルートも笹の密度、丈が増し、
進行に四苦八苦する場面も。
それでも距離が短いので気が楽だった。
藪を抜けて広い原野に出た。
するとその先の高速道路下に車が見える。
ここで周遊ルートが完結した。
十分楽しめるいいルートなんだが、
今後藪の勢いが、
更に増していく様を見届けたい、
夕張の山だもの・・・
2024.10.9 『雨霧山」(アマギリヤマ・509m) 紅葉が深まらないねえ・・・
先週の水曜日は、
また仕事が暇なので有給休暇を取得した。
そして紅葉の様子でも見てみるか、
と『雨霧山』に登ってみることにした。
『雨霧山』は夕張市と栗山町の、
境界線上に位置する山で、
夕張市と栗山町のどちらからでも、
林道を利用して登ることができる。
またその山容は同高度の山間部にあるため、
夕張市からも栗山町からも確認しにくい。
この日はより近い栗山側から登ることとし、
栗山町東山地区へと車を走らせた。
栗山町東山で町道奥から農道に入った。
田園地帯の中に続く農道を走って行くと、
突然目の前にエゾシカの防護柵ゲートが現れる。
そしてそのすぐ手前には、
農地の片隅に駐車できるスペースがある。
もう農繁期も過ぎたため、
農業従事者が来ることはないだろうと、
そこに駐車した。
駐車地からすぐにエゾシカ防護柵を越えて、
「雨霧林道」に入った。
エゾシカ防護柵ゲートのすぐ奥に、
施錠された林道ゲートがある。
「雨霧林道」はここから始まって、
『雨霧山』の頂上部付近を最高標高とし、
その後は夕張市南清水沢に向かって下って行く。
栗山側からのルートは『雨霧山』の山頂まで、
およそ8kmの長い林道歩きとなる。
林道を歩き出すと、
いきなり地面にドングリがたくさん落ちていた。
それもやけに粒が大きい。
こんなサイズのドングリを目にしたのは、
おそらく初めてだと思う。
ヒグマがこれを見つけたら喜んで食べるだろう。
林道を歩いて行くと、
「東山川」に架かる橋を渡るが、
その橋の欄干には、
「築別川」と書かれたプレートが貼り付けてある。
これを目にするたびに首をかしげてしまう。
地理院地図では、
そこを流れる川を「築別川」ではなく、
「東山川」と表記している。
更に地理院地図ではこの川の一本北側に、
「築別川」と記された川がある。
そしてこの両川は、
もう少し下流で合流することになる。
この橋が竣工されたのは昭和42年。
そのとき関係者が誤って、
「東山川」を「築別川」と勘違いして、
プレートを作ってしまったのだろう。
林道を歩いて行くと、
期待した紅葉は全く進んでおらず、
逆に緑が美しい。
そんな中でぬかるみにヒグマの足跡が現れた。
それを追うように歩いていると、
大きなフンの塊と、
今度はこちら向きの足跡が現れた。
今年はこの林道を利用した林業が活動していないので、
ヒグマも我が物顔で歩き回っているようだ。
林道の路面に残っていた1台分のタイヤ痕が、
200辺りで消えた。
そしてその先は荒れだして、
深い雨裂が続いたり、
崩壊箇所が現れるようになった。
先月の大雨がもたらした被害だ。
あの雨はここ夕張が、
全道で最も降水量の多い地点である、
と報道されていたことを思い出した。
林道崩壊箇所を過ぎると、
斜度が増して高度を稼ぐようになる。
そして林道は大きく蛇行を繰り返して遠回りをする。
一旦西の端まで伸びた林道が、
北から南方向へと回り込む。
すると目指す「雨霧山」のピークが見えてくる。
また遠く西側の田園風景も見えてくる。
上部から眺める山肌も、
紅葉が深まっていない。
それにしても林道上の草が増えたものだ。
全く車が走行していないと言うことだ。
栗山側は雨裂や決壊があるし、
夕張側も落石で走行できないのだろう。
「雨霧林道」の最高標高で、
「雨霧支線林道」に乗り換えた。
すると間もなく「雨霧山」の頂上部基部に達した。
そして踏み跡を辿ってピークへ。
『雨霧山』(二等三角点:鬼奥峠=オニオクトウゲ)。
もうずいぶん回を重ねて立つピークだ。
と、ここで三脚の部品が欠落しているのに気付いた。
以前使用していた三脚も、
同じ部品をなくした。
それでピークから尾根筋を下って、
ショートカットすることをやめ、
林道をそのまま下りながら、
なくした部品を探すことにした。
そしてそれを探しながら歩いていて思い出した。
前回なくした三脚の部品も、
この林道を歩いている時だったと!
「雨霧林道」の呪いか・・・
長い林道を淡々と歩いた。
終盤を迎えた橋のプレートを再び目にした。
そこには「昭和42年竣工」、
と書かれていた。
昭和42年と言えば、
私が小学生から中学生になった年。
約60年前のことだ。
いやあ、歴史を感じるねえ!
そして俺も歳とったなあ・・・
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