北海道の山野でとことん遊ぶ!!
I am Amigo!
2024.8.24 『下穂別』(シモホベツ・290m) 暑い日当たりから涼しい樹林へ!
先週末の土曜日は、
やはり暑いと言うことで、
軽装で歩ける山を選定。
むかわ町穂別へと向かった。
しかしこの朝はまた寝不足感でいっぱいだった。
と言うのも、
暑くて寝苦しい夜が深い眠りを妨げたためだ。
寝室の窓を全開にし、
扇風機を作動させたまま眠りにつき、
自分ではゆっくり寝たつもりでいても、
朝起きてみると寝た気がせず、
どっぷりと疲れた感でいっぱいだった。
朝Hiromiを迎えに行き、
穂別へと向かったのだが、
私はここでいつも迷う。
むかわ町穂別へは、
夕張経由で行くのがいいのか、
または厚真町経由で行く方が早いのか?
そこで今回は行きを夕張経由とし、
帰りを厚真経由として、
その距離を測ってみることにした。
夕張経由で走って行くと、
空を覆う濃い色の雲が鬱陶しく、
雨が降り出す懸念さえあった。
しかし穂別に到着すると、
上空を覆っていた雲がどんどん遠ざかって行き、
青空が広がりだした。
そして直射日光が暑い!
ただでも湿度の高い空気の中で暑いのに、
寝不足感いっぱいの身体を、
太陽光が容赦なく攻撃してくる。
穂別スキー場の麓を駐車地として、
スキー場の斜面を登り始めた。
湿度の高い空気と、
直射日光がとにかく暑い!
スキー場の斜面を登って行くだけで、
もうヘロヘロな感じだ。
しかし、そんなコンディションの中でも、
Hiromiは元気いっぱいだ。
緑美しい斜面を登って行くと、
背後に穂別の市街地の風景が広がって行く。
そして遠くには『坊主山』や『一本椴』の山並みが広がる。
そんな風景を楽しみ、
スキー場の最上部から樹林の中に入った。
するとそこに作業道が現れ、
尾根上に続く。
これは林業における作業道が、
遊歩道として利用されているものだ。
そしてその始点だが、
麓に入口があるのだろうと、
この朝探ってみたが見つからなかった。
どうやらスキー場の斜面を登って、
この遊歩道にのるのが正常らしい。
遊歩道は尾根筋に沿って伸びて行く。
従ってアップダウンが結構激しい。
登る前からバテ気味の私には堪える。
それでアップダウンの激しい遊歩道を避け、
平たんな作業道を進んで行った。
遊歩道が急な登りに差し掛かると、
必ず作業道がそれを回避して、
尾根を回り込んでその先に出るように続いて行く。
しかし、Hiromiはあえてアップダウンを越えて進む。
途中で一ヶ所樹林が切れて、
東方向の風景が広がる場面がある。
そこで目にするのは『宿弗山』(867m)だ。
それを目にすると、
久しぶりに『宿弗山』に登りたくなった。
またこの風景が見えると、
目指すピークは近い。
作業道を離れて薄い藪の尾根に取り付いた。
傾斜のある急な登りだが、
Hiromiは持ち前の脚力でグイグイ登って行く。
それに対し平地でも歩くのが辛い私は、
ヒーヒー言いながら、
ゆっくりゆっくり登った。
そして三等三角点「下穂別」。
藪のないすっきりしたピークだ。
下山は同ルートを引き返した。
往路と同じように、
Hiromiは積極的にアップダウンに挑み、
私は逃げるようにそれらを避けて、
平たんな作業道を歩いた。
ゆっくり高度を下げて行き、
樹林の向こうに穂別の市街地が見えるとホッとする。
あとはスキー場を下るだけだ。
しかし樹林の日陰を出ると、
とにかく暑い!
駐車地に着くと、
そばの立ち木に栗が実っていた。
それを目にすると、
秋の訪れが近いことを予感させる。
冒頭で記した穂別までの走行距離だが、
私が住む江別を発着点として測ったところ、
夕張経由と厚真経由では、
厚真経由の方が3.6km長かった。
車で走行する3.6kmが長いか短いかは、
各々方の感じ方によるだろう。
それにしてもその距離に、
ほとんど差がないことに驚いた。
2024.8.18 『幌向炭山』(ホロムイタンザン・361m) どうも体調がすぐれない・・・
まだ盆の話しをするが、
私の盆休みは15日までだった。
その後その週は16日(金)、
17日(土)と出勤だった。
それで金曜日の午後から2泊の予定で、
Hiromiが単独十勝連峰へと出かけて行った。
そこで日曜日は厚真町方面で、
未踏の三角点ピークを狙うつもりでいた。
ところが日曜日の朝を迎える夜は暑く、
どうもよく眠れない。
結果朝の目覚めが悪く、
いつまでもベッドの中にいたい気分だった。
暑さのせいか、
仕事の疲れか、
あるいは歳のせいか、
とにかく寝不足感、疲労感が抜けない。
ようやく起きて朝食もそこそこに車に乗った。
そしてモチベーションが上がらないまま予定を変更して、
栗沢町美流渡へと向かった。
その時点で「幌向炭山」に登ることとした。
上志文から道々を万字方面に走り、
朝日町から1kmほどのところを、
左手の農道に入った。
そこには確か「人生の途中」という点名の、
田舎風カフェがあった。
カフェの前で右に曲がって少し行くと、
左手に林道の入口が現れるので、
これに入るのだが、
そこは雑草に覆われていた。
昨年までは雑草がひどい、
という印象はなかった。
しかしこの度は車のボディを草に擦りながら入った。
そしてすぐに駐車。
駐車地から即、
上空を走る小規模送電線の作業道に入った。
しかしこの作業道も草刈りされておらず、
雑草にまみれていた。
すぐに作業道から藪に入り、
それを抜けると針葉樹林の中だ。
針葉樹林の中は雑草が少ないので、
安心してゆっくり登って行く。
ここは斜度がきついので、
一歩一歩珍重に登る。
そして急斜面を登りきってしまうと、
傾斜がほとんどない尾根歩きとなる。
藪が薄く歩きやすい尾根が続く。
それを300mも歩くと、
3年前に付けられた新しい林道に出る。
しかし、新しい林道も、
車が走ることがなければすぐに荒れるもので、
路面が雑草にまみれている。
昨年までは雑草がまばらだったので、
この光景には少々驚いた。
歩き出すと起きがけのけだるさは消え、
ゆっくりだが快調に歩を進めた。
曲がりくねった林道が、
直線的になるとすぐに距離が稼げる。
そして直線的な林道が、
再び蛇行を始めるころになって、
「幌向炭山」の基部に達した。
そこで藪に入る。
はじめは少々濃い笹を漕ぐが、
すぐ尾根の頭に上がると急に薄くなる。
あとは薄い藪の中を、
北に見えているピークを目指して登る。
二等三角点「幌向炭山」。
もう何度目のピークだろう?
直近では今年の春先にも訪れている。
下山は同ルートを引き返した。
そして歩きながら感じたこと。
こんなに雑草に覆われてしまった林道は、
来年の今頃になると、
いったいどんなことになっているのだろう?
また検証に訪れなくては!
駐車地に着いて着替えを済ませて帰途に着いた。
帰宅したのはまだ昼前だったが、
なんだか疲れてしまい、
午後はゆっくりと昼寝をした。
2024.8.15 『クオベツ山』(509m) 三つの自治体を巡ってピークへ!
私にとっての盆休最終日である15日は、
やはり暑いので軽装で歩けるところとした。
この朝もHiromiを迎えに行き、
夕張へと向かった。
そして滝ノ下から道々「夕張~厚真線」に入った。
道々は1kmほどで、
夕張川に架かる「滝の上橋」を渡る。
すると道幅は広いが、
砂利の道々が続く。
「於兎牛沢川」に沿って伸びる道々は、
国道274号線の起点から、
6km弱で終点を迎える。
終点は広く空けられた土場で、
その先に「厚真川林道」が続く。
そこは夕張なのに、
何故「厚真川」の名が出てくるのかと、
地理院地図を見てみると、
この林道は最高標高で境界線を越え、
厚真町に下って行く。
そして最後は「厚幌ダム」に至る。
しかし、この厚真側に入っても、
林道は「ショロマ川」に沿って下っており、
どこにも「厚真川」という名称は出てこない。
Hiromiと涼しいスタイルで林道ゲートを越えてスタート。
この時点ではまだ気温が低く、
涼しくはあったが、
ずうっと続いて来た湿度の高さは保たれたままだ。
- 5km近くある、
長く直線的な林道を歩いて行くと、
右に大きくヘアピンカーブとなり、
はっきりと高度を上げだす。
その後は蛇行しながら高度を上げて行く。
そして途中で「於兎牛沢雨量観測」の、
小さな施設前を通る。
また、この林道は6年前の「胆振東部地震」による崩壊で、
林道が決壊した箇所があったが、
それも今は復旧工事が完了している。
林道入口から3.4km歩いて、
夕張市と厚真町の境界線に達した。
「厚真川林道」はここから南方向へ下って、
最後は「厚幌ダム」に至る。
我々はここで右手の「クオーベツ林道」に入った。
『クオベツ山』までは、
この分岐がほぼ中間点となる。
また、今回のルートは、
夕張市、由仁町、厚真町が関わっており、
道々を走って「厚真川林道」の入口までは夕張市。
「厚真川林道」に入ると由仁町。
そして「クオーベツ林道」は、
由仁町と厚真町の境界線上に付けられている。
従って3つの自治体を出たり入ったりが続く。
地形図でそんなルートを確認するのも面白い。
「クオーベツ林道」に入ると、
標高が400m前後の尾根が続き、
辺りを包むガスが濃くなってきた。
白いガスの中に濃い緑の樹木が浮かび上がり、
なんとも幻想的な世界となった。
このようにガスに包まれることなぞ、
山では日常茶飯事なわけだが、
この日はこれまでに感じたことのない印象を受けた。
境界線上の林道は、
やがて周囲が針葉樹に囲まれるようになると、
目指すピークが近い。
最後は林道から低い笹の中に入り、
『クオベツ山』(二等三角点:九尾別山=くおべつやま)。
ここでいつものように記念撮影をした。
それが終わって三脚をかたずけていると、
Hiromiが叫んだ。
「まだ写真撮ってないよ!」。
「はあ? たった今撮ったべや!」。
「いや、撮ってない!」。
「お前頭おかしくなったんじゃないの?」。
こいつはバナナを頬張ることに夢中で、
撮影に意識が行かなかったのか?
あるいはバナナの食べ過ぎで、
バナナが脳に入り込んでしまったか?
復路はまた幻想的な風景を眺めて歩き、
林道分岐からはガスの下へ。
するとものすごく空気が透き通った気がした。
その後も淡々と歩いて駐車地へ。
このルートは往復13km。
この頃にしては涼しい山歩きを楽しめた。
そして私の盆休はこの日が最終日。
暑くて大変だったが、
まあ日々山歩きを楽しめた。
一旦帰宅して、夕方「反省会」。
私の盆休みが終了した。
2024.8.14 『コロイ山』(164m) 管理道路を利用して軽装
盆休みが後半に入った14日、
雨から逃げてむかわ町で「有明」に登った後、
まだ時間が昼前だったので、
もう一座軽装で登れる山と言うことで、
安平町早来に寄り、
巨大アンテナが林立する、
「コロイ山」に登って帰ることにした。
この山は管理道路が付けられているので、
軽装で十分だ。
ただ、この山については、
管理道路の入口を確認したことがなかった。
初めて登った時から、
「早来墓地」を起点に登ってきたものだ。
地形図を見ると作業道が入り組んで、
なかなか面倒だったが、
ようやく管理道路の入口に達した。
そしてゲート前には広く空けられた部分があったので、
そこに駐車してスタート。
この管理道路は一貫して舗装されているものと認識していたが、
砂利がむき出しの部分や、
アスファルトが割れてガタガタの部分もあることに気付いた。
はじめはうっそうとした、
樹林の中に続く管理道路だったが、
やがて視界が開けるようになる。
すると最初の巨大アンテナが現れた。
雨は降っていなかったが、
またいつ降ってもおかしくない空が続く。
また湿気が多くて蒸し暑い。
そして上空を走る、
小規模送電線の下をくぐるころになると、
次のアンテナが見えてくる。
またこの辺りでは東側の樹林が切れて、
厚真町周辺が一望できる。
これまでに登った厚真町の、
三角点ピークが何座も見えているのだが、
一帯に200m前後の山々が連なるため、
その識別はひじょうに難しい。
前方に見えていた第二のアンテナのそばまで行くと、
道路が分岐となり、
右は第二のアンテナ施設に入る道なので、
左の道に入って行く。
すると前方に第三のアンテナが見えてくる。
この道に入ると下草の量がグッと増えた。
そしてアンテナ施設へ!
二つの施設が並んでいるが、
目指す三角点ピークは、
最奥の施設の裏手にある。
この日は二人とも短パン姿だったので、
施設裏手の藪はカットするつもりでいた。
ところが前を行くHiromiが、
躊躇することなく藪に入って行った。
短パンで濡れた笹薮に入るのは気持ち悪いが、
Hiromiに着いて入るしかなかった。
気持ち悪さを堪えて、
二等三角点「コロイ山」(点名:巨稜威山=ころいやま)。
下半身が気持ち悪いので、
すぐその場を離れて道路に戻った。
そして第二のアンテナ施設まで戻り、
いつもの簡単な昼食とした。
昼食後復路に入り、
途中で伐採地の風景を望める場所に立ちよったが、
どうも天候がさえないので、
風景もパッとしない。
またトボトボと管理道路を歩いて駐車地へ。
結局雨予報の中、
ほんの少し小雨に当たっただけで、
ほぼ降られずに済んだ。
そこでHiromiが言った。
「さすがAmigo、雨に当たらなかったもなあ!」。
いや、お前に褒められてもなあ・・・
って言うか、
いったいどっから目線よ!?
2024.8.14 『有明』(アリアケ・225m) 雨から逃げて緑のフィールドへ!
今年の盆休みは7連休だったが、
その前半はHiromiと別行動で、
晴天の中近場で活動していた。
しかし暑くてねえ!
そして後半に入ると、
毎日が雨の予報でぐずついた。
但し、この前日体調を崩した日は、
天気予報が外れて晴天だった。
ところがこの日は天気予報通り雨降りで、
それから何とか逃れようともがいてみた。
雨が降っても蒸し暑さは変わらないので、
この日も軽装登山と決め、
小雨が降る中Hiromiを迎えに行き、
まず厚真町へと向かった。
しかし雨は止むことなく降り続いた。
それで厚真町を通り過ぎ、
むかわ町へと向かった。
そしてむかわ町有明で、
「有明林道」に入った。
林道入口に広いところがあるので、
これを駐車地とした。
と、走行中小降りになっていた雨が、
ここでピタリと上がった。
何と絶妙なタイミングか!?
車外に出て準備をし、
雨が降ったなら濡れる覚悟で、
蒸れる雨具は持たずにスタート。
駐車地から「有明支線林道」に入り、
「有明支線橋」を渡った。
この橋には「湯の沢川」、
というプレートが付けられていたが、
地形図を見ると「中の沢川」と、
「右の沢川」の合流点となっている。
両河川が合流して「湯の沢川」と言うことか?
「有明支線林道」は、
橋を渡るとすぐに分岐が現れるので、
支線林道から右の更に支線に入った。
この林道は地形図上で分岐から1kmほどで、
破線林道に変わるが、
実際にはいくらも進まないうちに、
荒れて車の走行は不可となる。
はじめ蛇行して登る林道は、
すぐに樹木がなくなり、
広いグリーン地帯に出る。
これは芝を育てているのかね?
人はおらずただ広々とした芝生が広がる。
再び樹林帯に入り、
荒れ始めた林道を行く。
ここも年々雑草がはびこり、
草の背丈も高くなってきた。
そんな荒れた林道を詰めて行くと、
突然前方の視界が開け、
広い伐採地に出る。
ここの緑がまた美しい!
今年はずいぶん美しい緑を楽しんできたが、
ここでもまた感動を得られたことに感謝!
伐採地の中に続く作業道は、
最上部まで続くと、
右から回り込むように奥へと続いて行く。
そして一旦少々下った地点で尾根に取り付いた。
背丈の低い笹の中を、
尾根筋に沿って登って行く。
最後ははっきりしたピークに上がり、
四等三角点「有明」。
軽装で立てるいいピークだ。
このピークは樹木に覆われて視界は効かないが、
伐採地の最上部まで戻ると、
東に広がる風景が美しい。
そこには伐採地がいくつも見えていた。
美しい風景を眺めていると、
雨が降り出した。
しかし強くなることはなく、
また上がってくれて助かった。
蒸し暑いけれども、
雨に当たった分体温が下がり、
まあちょうどよい程度で歩いて駐車地へ。
うまく雨から逃れられてラッキーだった!
2024.8.13 『二ノ沢』(279m) 頭クラクラ胸はムカムカ・・・
ちょうど一週間前の13日、
明け方近くにトイレに起きた際、
ちょっとめまいのようなものを感じた。
そしてまた寝て通常通りに起床した。
寝室のある二階から、
階下に降りて行くと、
突然吐き気がしてトイレに駆け込んだ。
そのまま便器に顔を突っ込み嘔吐!
しかし、最後に食事をした前夜から、
12時間が経過していたため、
出るものが何もなく、
ただただ「オエーッ!」と苦しいだけ。
結局何も出ないまま居間に戻って、
ソファーにへたり込んだ。
ただ、吐き気が治まらず横にもなれない。
横になるとまた「オエーッ」となりそうなので、
ソファーに座ったまま休んだ。
盆休の前半は別行動だったHiromiと、
この日から同行が続くことになっていたので、
とりあえずHiromiに遅れることを告げた。
そして眠った。
Hiromiには1時間遅れると伝えたが、
その1時間はあっと言う間に過ぎ、
全く回復しないので、
更に1時間遅れることを再度伝えた。
そして9時近くになって、
ようやく何とか動けそうなので、
Hiromiを迎えに行った。
しかし頭はクラクラ、
胸はムカムカで吐きそう。
思えばこの朝を迎えた夜は、
今年一番気温が高い夜で、
正直眠れなかった。
それを女房に言わせると、
「脱水症状」だと言う。
そう言われればそうかもしれない。
この日は天気予報で「雨」だった。
そして暑さは相変わらずなので、
軽装で歩ける山を選定。
栗沢町美流渡地区へと向かった。
そして「美流渡二の沢川」に沿って、
南下する林道に入った。
林道入口に駐車スペースを確保。
徒歩でスタート。
頭はクラクラ、胸ムカムカ・・・
しかし私には幾多の障害を、
山に登って治してきたという自負がある。
ひざ痛も腰痛も、
ふくらはぎの筋肉断裂でさえ、
登ることを休まなかった。
だから今回も吐きそうではあるが、
あえて登って回復させることを選ぶ。
緑豊かで車が通ることのない林道を、
- 5kmほど歩くと分岐となるので、
右の支線に入った。
するとすぐに傾斜が増してどんどん登って行く。
そこで驚いた!
辺りが広範囲に伐採されていた。
この林道を利用して「二ノ沢」に登ったのが数年前。
その時は辺りの全てが樹木に覆われて、
視界は全く効かなかった。
伐採地が広がったことにより、
前方の視界が良いことと、
登るほどに広がる背後の風景が素晴らしい!
太陽がギラギラと照り付ける伐採地に続く林道は、
220で樹林帯に入った。
日陰だとかなり涼しくなる。
そしてその時点ではかなり汗をかき、
その分具合いが回復していた。
日陰の林道は幾分アップダウンが続き、
下部の林道分岐から2kmほど歩いて、
四等三角点「二ノ沢」の基部に達した。
ただ、藪中のピークはパスした。
このピークには先日、
雨の中を逆の「シコロノサワ林道」を利用して登っている。
復路で樹林帯を抜けると、
広く美しい風景を眺めながら下って行く。
まさかここでこんな風景に出会えるとは!
いつものように思った、
この日ここに登って本当に良かったと!
暑くてたまらない行程ではあったが、
思いがけない風景に巡り合えて満足し、
駐車地に戻ってみると、
気温が34℃に達していた。
そして私の体調は大汗をかいたことで、
ほぼ平常に戻っていた。
雨の予報も晴れてよかった。
2024.8.11 『剣淵』(ケンブチ・121m) 暑いが空も緑も美しい!
話しは盆前の11日のことになるが、
午前中安平町で「八ツ瀬」に登り、
地震崩壊地を見て歩いた後、
暑いが天気がいいので、
千歳の「コムカラ峠」に寄り、
「剣淵」(二等三角点)を往復した。
「コムカラ峠」の頂上より、
追分側に100mほど下ったところに、
林道入口があるので、
そのゲート前を駐車地とした。
施錠されたこのゲートから、
車を乗り入れる者はいない。
たとえ乗り入れたとしても、
いくらも進まないうちに進行不能となる。
林道に入るとすぐ、
道東自動車道の上に架けられた、
「コトロ橋」を渡る。
橋の上から下の高速自動車道を見下ろすと、
その高度感に脚がすくむ。
そして橋を過ぎると、
林道が雑草に覆われ、
まあ走行しようとする車はクロカン四駆くらいだろう。
それもエゾシカの狩猟シーズンに入ってからで、
今は車両進入の痕跡が皆無だ。
暑いが素晴らしい青空の下、
尾根筋に続く林道が樹林帯に入った。
落葉樹の緑が美しい回廊を行く。
ほぼ直線的に進む緑の林道は気持ちがいい。
そしてそれを抜けると、
一気に青空が広がり、
樹木のない北から東にかけての風景が一望できる。
ただ、今は季節的に雑草の背丈が高く、
その中に少々歩み出なければ、
広い風景を望むことはできない。
尾根筋に続く林道を更に進んで行くと、
左手から車が頻繁に入った痕跡が見られる林道に出合う。
この林道の入口は、
千歳市中央辺りに存在すると思われる。
そして10月以降は、
この林道を利用して、
エゾシカ狙いのハンターがぞくぞくやって来る。
進行方向右手に樹木がなく、
すっきりしていた尾根筋の林道は、
一旦針葉樹の林に入る。
そう長くはないが、
それを抜けるともう目指すピークは目の前だ。
一段上の高みに登って、
二等三角点「剣淵」。
このピークからは、
『樽前山』(1,024m)方向である、
千歳方面の風景がすっきりと見える。
時刻は12時20分、
この日二座目なので腹が減った。
三角点の標石に腰をおろし、
いつもの簡単な昼食とした。
それにしても暑い!
また、このピークは草刈りされていた。
いったい誰が何のために草刈りしたんだろうね?
ゆっくりとした昼食を終え、
復路に入ろうとすると、
その辺りにエビガライチゴが自生していた。
ちょうど熟れ頃だったので、
先日Hiromiがムシャムシャ食べたことを思い、
手の平にそれを集めて一つ口に入れて噛んでみた。
ゲッ、マズッ!
こんなもの食えねえよ!
口にしたものを吐き出した。
Hiromiの舌がおかしいのか?
それともオラの食感に問題があるのか?
復路ではまた美しく広がる風景と、
緑美しい樹間の雰囲気を楽しみ、
楽しく歩いて駐車地へ。
この日も暑かったが、
実に楽しい二座だった。
この翌日は女房と墓参りに出かけ、
山は完全休養とした。
「盆」の墓参りという日程上、
ブログの更新は順不同としたことをご理解いただきたい。
それにしても暑い一日だった・・・
2024.8.11 『八ツ瀬』(221m) 暑いが地震崩壊地へ!
昔の北海道は盆を一区切りとし、
空気が入れ替わり、
秋色の乾いた風が吹いたものだ。
そして朝晩はもう寒いくらいだった。
それが今はどうだ?
朝からねっとりと湿った空気に覆われ、
じっとしていても汗ばむ毎日が続く。
秋の風が欲しい!
この日も軽装登山と思っていたが、
一つくらい暑さに堪えて藪に入ってみるか?
と、安平町へと向かった。
そして安平町幌里から、
「知決辺川」に沿って伸びる林道に入った。
この林道には昨年まで、
「立入禁止」の警告板が立てられていた。
この流域全体が6年前の「胆振東部地震」の際に発生した斜面の一斉崩壊で、
流倒木が幾重にも重なって、
沢筋全体を覆いつくしていた。
そのためその撤去作業と、
林道の修復工事が続けられていたのだ。
それが今一段落し、
復旧工事は現在更に奥で進められているらしい。
林道入口の巨大砂防ダムから、
3kmほどを車で入り、
新しい「幌里知決辺林道」にのりかえてすぐ現れた、
広いところを駐車地とした。
そして駐車地からそのまま藪入り!
はじめは密度が少々濃い笹原だ。
ただ背丈が低く距離も短い。
やがて尾根の頭まで上がると、
笹は薄くなった。
その後は尾根筋を歩きながら高度を上げ、
南西側に次々現れる地震崩壊地を眺める。
崩壊地は地震発生から6年近くが経過し、
それなりに侵食され、
荒々しさがかなり軽減された。
斜面の崩壊で流出した流倒木も、
そのほとんどが人的にかたずけられていた。
そしてその跡に植林された部分も見て取れる。
ここはもう災害復旧工事が全て終了していた。
崩壊斜面を眺めながら尾根筋を登って行くと、
いつしか作業道が現れて、
無意識のうちにその上を歩いていた。
昨年末Hiromiとこの尾根を歩いた時にはなかった作業道だ。
作業道はそのまま尾根筋に続き、
とうとう「八ツ瀬」のピークまで続いていた。
そこで結論!
この作業道は今年間伐作業のために付けられたものだ。
散在する枝に混じり、
草刈りされたことも確認できた。
それで肝心の四等三角点「八ツ瀬」だが、
これまでに数回このピークを訪れているのに、
いまだ標石を見ていない。
いくら探しても見つからなかった。
それでこの度はピーク周辺の草や枝が刈られて、
探しやすかったのだが、
とにかく暑くて暑くてそれどころではなく、
ちょっと探して早々に下山を開始!
下山はほぼ北に下る尾根にのった。
そして沢筋へと下り、
チョロチョロと流れる小沢に沿って歩き、
「幌里知決辺林道」へ。
その後林道を歩いて駐車地に戻ったが、
暑くてひどく長く感じた。
わずかな距離なんだけどねえ。
いったいいつになったら涼しくなるんだべなあ・・・
2024.8.12 「墓参り」 うちの女房はえらい!!
12日の月曜日は「墓参り」に出かけた。
「墓参り」と言っても、私の中ではそんな行事なぞ存在しない。
宗教が大嫌いな私は、自分の方の墓が滝川市にあるので、
山への道中気が向いたら墓の確認に寄る程度。
あとは興味ない。
しかし女房の方は墓を守る女房の兄の手前、
盆には足を運ばないと、女房の立場がないだろうと、
毎年気を遣って墓参りに連れて行く。
そんな墓参りに、今年はずいぶん久しぶりに娘が同行した。
札幌で一人暮らしをして長い娘は、
前日我が家にやってきた。
女房方の墓は、
千歳市の公共墓苑にある。
女房の父親が亡くなった平成8年のすぐあと、
義兄が建立したものだ。
同じ墓石が整然と並んでいる。
墓に着くといつものように水を汲んで行き、
何やら墓石を洗っている。
人は死んだら「無」。
誰もわかるわけないのにねえ・・・
墓石を洗い流して花を添えたら、
娘が墓石に向かって手を合わせ、長いこと目を閉じていた。
この娘にこんな信心があったのかと、
一瞬驚いた父だ。
まあ、人は「バチアタリ」と言うかもしれないが、
私には興味のない世界だ。
墓参りが終わるとちょうど昼だったのでどこかで昼食をとも考えたが、
昼時で混み合う飲食店に入る気がせずコンビニで弁当を買い、
郊外の田園地帯で食べた。
外で食べたかったが、暑いので狭い車の中だった。
夜になると必ず娘と一杯やる。
そんな娘が酒を飲む前にシャワーを浴び、
パジャマに着替えて現れた。
見慣れないパジャマを着ていたので、
女房が新しいものを買って用意したんだろうと思った。
ところがそれは違い、女房と娘の会話から、
女房の手作りだとわかった。
しかも、タンスの奥に眠っていた古い浴衣を利用して作ったのだと!
更に娘曰く、「すごく着心地いい!」。
いやあ、うちの女房はホントえらい!!
65歳で仕事を辞めて家におり、
すっかり幸せ太り的になってしまった女房だが、
ただゴロゴロしているだけじゃないのねえ・・・
2024.8.10 『上春別』(カミシュンベツ・179m) 風車のある風景の中で
週末の土曜日、
日本海側の望来で広く美しい風景を堪能した後、
そこから見えていた風車群の近くに行き、
今度は風車のある風景を楽しむことにした。
石狩市厚田区望来から、
道々527号線にのりかえて当別方面に向かうと、
山間部へと入り、
やがて道が大きく蛇行を始め、
峠状の地形となる。
その地形の最上部で砂利道に入った。
そこに巨大な風車が建つ。
大きなプロペラを備えた風車は、
その高さが数十メートルに及ぶ。
砂利道に入ったところを駐車地とした。
この道にゲートがあるわけではないが、
広い風景の中に、
巨大な風車が建つ風景を眺めながら歩きたい。
風車の形状こそ違うものの、
なんだか「風の谷のナウシカ」を思わせる世界が広がる。
道は北東方向へと続き、
その先にはもう一基の風車が建つ。
また、南側にはやはり風車のプロペラが、
4基分見えている。
なかなか見られない景観だ。
正面の風車手前でチェーンが張られて、
関係者以外の進入を拒んでいる。
そのチェーンのすぐ手前で、
右手の作業道に入った。
この作業道が雑草に覆われ、
ひょっとすると短パン姿では突破できないかな?
と危惧していたのだが、
何の目的があるのか、
きっちり草刈りされていた。
そしてそれに入ってた行くと、
巨大風車の真下を通り、
頭上でうなりを上げながらプロペラが回っていた。
それを見上げていると、
一種の恐怖さえ覚える。
更に「あのプロペラの先端に体を縛り付けられたなら、
恐怖のあまり狂い死にしてしまうだろう」などと、
誠にバカげたことを想像してしまった。
それとは別に小高いこの辺りからは、
北から西にかけての広い風景が見渡せ、
実に気持ちがいい。
草付きの作業道は、
やがて砂利の新しい林道に吸い込まれた。
これは「望来林道」で、
一昨年新たに開削されたものと思われる。
どこまで続いているのかは不明だが、
これを利用して「上春別」の基部まで行く。
真新しい林道は快適に歩を進められるが、
とにかく暑い!
途中で現れるゲートは、
開放されたままになっていた。
「これじゃ意味ないだろう」、
と思われたが、
恐らくその遥か手前の林道入口にゲートがあり、
それが閉じられているので、
こちらは開放されたままになっているのだろうと想像した。
林道の路面に最近車が走行した痕跡が、
全く残っていないので、
その想像は的を得ているだろう。
駐車地から2.5kmほどで、
目指す「上春別」(四等三角点)の基部に達した。
2.5kmと言えば、
山歩きとしては非常に短い歩行距離だが、
この日の暑さではずいぶん長い距離に感じた。
そして基部には達したものの、
濃い笹を漕いでのピークは遠慮してパス!
かわりに林道を更に奥へと進んでみた。
するとその位置はもう、
『阿蘇岩山』(一等三角点・418m)の、
航空自衛隊レーダー基地がすぐ近くに見えるところだった。
しかし新しい林道は更に奥へと続いており、
興味津々だったが、
適当なところで引き返した。
復路に入ると暑さで疲れた身体が重く、
一歩一歩歩を出すのも辛い。
なんだかやっとの思いで、
巨大風車まで戻った感じだ。
そしてまた恐怖を覚えるプロペラをしばし見つめ、
再び無意味な想像を重ねた後、
直線的な砂利道を歩いて駐車地へ。
汗だくの身の着替えを済ませて車を走らせた。
そこで外気温計を確認すると32℃!
つれえわけだぜ~
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