北海道の山野でとことん遊ぶ!!
I am Amigo!
2022.7.30 『土方沢』(271m)~『小袋』(182m) 重苦しい空の下で
今週は月~金曜日の5日間出勤した。
いったいいつ以来の週5出勤だろう?
新型コロナウィルス感染騒動が始まってから、
週5勤務はなかったからなあ。
数年ぶりの週5となると、
いやあ長い長い。
職場のおばちゃんたちは、
足が痛い、腰が痛い、肩が凝ると・・・
来週も週5出勤だが、
その翌週は途中で盆休みに入る。
一昨日の28日私の誕生日で、
68歳になった。
「歳をとると誕生日なんかうれしくない」、
と言う話しをよく耳にするが、
私もその心境になってきた。
ただ単に年輪を重ねて、
「おめでとう」と言ってもらえるだけならいいのだが、
そこには「衰え」という、
大変嫌なものがついてくる。
そんな私を見ているHiromiが、
誕生日にストックをプレゼントしてくれた。
積雪用のストックは3セット所有している私だが、
無積雪用は持っていなかった。
いや、持つことを拒んできた。
ストックに頼りたくない、
という気持ちが強く、
70歳になったらストックを使用することにしようと、
なんとなく決めていた。
しかし現状を顧みると、
カッコなんかつけてられない。
Hiromiのプレゼントをありがたく頂いた。
ただ、手放しで喜んでいいのだろうか?
その裏には「ストックやったんだからちゃんと歩け」的な・・・
今日は「暑い」と言う予報に、
短い行程の林道歩きをすることにした。
それで樺戸山地に向かおうと家を出ると霧雨だ。
なんでぇ~?
天気予報で霧雨なんて言ってないし。
道々28号線を当別町から、
浜益方面に向かって走ると、
「青山ダム」の手前に、
「道民の森牧場南地区」への入口がある。
これに入ると100mほど先に三叉路があるので、
その手前の空き地に駐車。
三叉路を左に行くと「道民の森牧場南地区」に行きつき、
右は「土方の沢林道」で奥に入って行く。
今回は真ん中の林道に入る。
上空を北海道電力(北電)の送電線が走っている。
林道はほぼこの送電線に沿って伸びていく。
林道にゲートはないが、
荒れている上2kmほどで行き止まりとなる。
従ってめったに車が入ることはない。
低く立ち込める鬱陶しいガスの中、
特に面白いところのない林道を登って行く。
ところどころで送電線を支える鉄塔そばを通るが、
鉄塔の基部はどこもきれいに草刈りがされていた。
鉄塔や送電線の保守管理が、
いつでも迅速に行えるようにとの処置だろう。
スタートして2kmほどで、
自転車専用道路と交差する。
この専用道路を右に入って行くと、
やがて『神居尻山』のCコース登山口に至る。
しかしこの専用道路は、
もう使われていないようだ。
専用道路を越えると、
地形図上の林道は既に廃道で、
それに代わって送電線の作業道が続く。
しかも草刈りが終わって、
邪魔な雑草や笹がない。
大変ありがたい作業道を歩かせていただく。
多少のアップダウンを越えて、
約1kmで藪に入った。
それほど濃くはない笹漕ぎで、
四等三角点「土方沢」。
何度目のピークかな?
下山は同ルートを戻って行くが、
麓が近付いたころ、
林道を離れて送電線下の作業道に入った。
これを忠実に歩いて行くと、
広い伐採地に出る。
伐採地の草を心配したが、
この伐採地もまた草刈りが終わっていた。
そしてその中ほどで、
四等三角点「小袋」。
この標石は斜めになっている。
伐採地からまた林道に戻り、
少しばかり下ると駐車地だ。
かすかに降り続いた霧雨のおかげで涼しい山行だった。
しかしそのために遠くの風景が見えない。
涼しさを取るか風景を取るか?
ビミョーだなあ・・・
2022.7.24 『新久留喜』(しんくるき・319m) 霧雨の中でパッと・・・
日曜日の「右股」下山後、
汗と草に接して濡れた衣服を着替えて、
同駐車地から「右股」とは逆の、
東側に伸びる送電線作業道に入った。
下草が伸びて一般の人にはわからない入口だ。
若草色の美しい草地を抜けると、
すぐ樹林の中に入った。
しかし長くは続かず、
間もなく抜けて送電線の下に出た。
急な作業道を登って行くと、
背後にさきほど登下降した、
西に伸びる送電線と作業道の風景が広がる。
晴天だと雄大な風景を眺められるのだが、
相変わらず低いガスが覆っている。
おまけにここで霧雨が降り出した。
「なんだ、もう降らないんじゃなかったのかよ!」。
急な作業道はグイグイ高度を上げる。
そして290で樹林の中に入った。
ここもまるで登山道だ。
昨夏一人でこの山に登った時は、
作業道の存在を知らず、
農道から藪に入って、
濃い笹をかき分けて、
上部で作業道に出くわして驚いた。
快適な作業道を歩き、
笹の中から標石を探し出し、
四等三角点「新久留喜」。
点名はここの地名がそのまま使用されている。
ピークは樹林の中にあるので展望がない。
しかしそれを抜けると広い風景を眺められる。
残念なのは低いガスだ。
400m以上は全てガスの中。
霧雨に濡れるのが不快なので、
すぐ下山を開始した。
この下山で目にする風景が、
またいいんだけどねえ。
短時間で駐車地に着き、
濡れた衣類をまた着替えて帰途に着いた。
今回の夕張の中でも隠れた三角点ピーク二座に、
Hiromiも満足の様子。
夕方改めて「反省会」。
その「反省会」も、
このところHiromiとは別行動が続いたので、
三週間ぶりになる。
雨には振り回されたが、
まあ、いい週末だったぁ~
2022.7.24 『右股』(343m) 雨から逃れはしたけれど・・・
日曜日は途中でHiromiを拾い、
また改めて夕張に向かった。
天気予報は終日曇り。
まあパッとしない。
朝家を出た時点で、
走りゆく前方に見えるはずの「馬追丘陵」でさえ、
麓まで低いガスに覆われて何も見えない。
そうなるとモチベーションが上がらないのよねえ。
高度を上げても何も見えないのでは、
どこに登っても同じこと。
そんな状況の中で、
Hiromiが未踏の三角点ピークに登ることにした。
「右股」なぞと言う、
どこにでもあるような三角点名のこの山は、
夕張市の『空池山』(559.8m)の東側にある。
道東自動車道夕張インターチェンジ側を、
『空池山』の表側だとすると、
ちょうど裏側に当たる。
石勝樹海ロードを帯広方面に向かって走り、
夕張市久留喜の「除雪センター」前より、
「ホロカクルキ川」に沿って伸びるに市道入った。
舗装された市道は間もなく、
「道東自動車道」の下をくぐる。
そしてその先で「小峠」を越える。
この小さな峠を下ると、
舗装が切れて砂利道の農道となる。
農道脇を流れる川は、
「シークルキ川」に変わっている。
地形図によると、
この辺りの地名は「新久留喜」だ。
上空を走る送電線の手前に、
最終人家と思われる家屋がある。
ただ、その先はわずかしか進んだことがないので、
これが最終人家とは断言できない。
送電線の真下に、
ちょうどよい駐車スペースがあった。
ここを起点にスタート。
すぐ「シークルキ川」を渡る。
山間部の川にしてはけっこう水量が多いので、
登山靴のままでは渡渉できない。
しかしここに吊り橋が架けてある。
昨年この山に登ろうとして、
偶然見つけた吊り橋と作業道だ。
送電線を維持管理するための設備だが、
自己責任で利用させていただいた。
吊り橋を渡って作業道に入る。
送電線の保守管理用作業道が続いている。
送電線の下はほぼ草刈りがされていて、
広い風景を眺めながら楽しく歩ける。
そして作業道のピークに達すると、
今度は高度を下げて樹林帯に入って行く。
まるで登山道のような作業道が続く。
この時点でHiromiが、
「ここいいわぁ~」と言って気に入った様子。
緑が美しい樹林の中だが、
この日は曇り模様の中で暗い。
どうも暗い中は好きになれない。
しかし暗い樹林の中は長く続かず、
やがて林道に出た。
送電線下の作業道がなければ、
長い林道を歩いてこの地点まで来ることになる。
つまり作業道を利用することによって、
かなりの距離をショートカットしたことになる。
ショートカットしただけではなく、
良い風景を眺められるというのだから、
誠にありがたい次第だ。
林道名はわからないが、
おそらく「シークルキ林道」か?
もう廃道になってしまった林道だが、
この林道は変化があって、
歩いていても飽きることがない。
途中の倒木や決壊箇所は当たり前。
小さなエゾシカの、
角付き頭骨が転がっているのを見て驚いた。
一旦そのようなものを目にすると、
「次は何が現れるんだぁ?」と、
気の弱い年寄りは不安になる。
とにかく私の前には、
美しい風景以外なんにも現れないで~
大きく蛇行する林道を、
340で藪に入った。
笹はそこそこ濃いが、
ほんの短い距離で、
四等三角点「右股」。
四等の標石を久しぶりに目にしたわけではないのに、
やけに小さく感じた。
前日から明け方まで降り続いた雨に、
笹が雨水を含んでいるので衣服が濡れた。
すぐさま林道に戻る。
そして復路の歩行を開始した。
途中で弱い霧雨が降る場面もあったが、
その分気温が低くて楽だ。
往路ではHiromiに方向を指示したので、
復路はその記憶を頼りに戻れるか、
Hiromiに前を歩かせた。
すると林道から作業道へは、
問題なく足を踏み入れたのだが、
樹林の中の作業道では、
二ヶ所で別の踏み跡に入って行った。
まあ、想定内であり、
残念でしたぁ!
送電線下の広い風景を望めるところまで戻ったが、
期待の青空は望めず、
最後まで重苦しい空を眺めながら駐車地へ。
この山行が私にとって、
通算4,400回目の山登りとなった。
2022.7.23 『上真谷地』(752m) 雨にもてあそばれて・・・
先週は月曜日が祝日で休みだったので、
火~金曜日の4日間出勤だった。
そして今週はとうとう月~金曜日の5日間出勤となる。
それもその週限りだけどねえ・・・
この週末の土曜日は雨の予報。
どこへ行っても雨から逃げられそうもないので、
夕張で足元がきれいな山歩きをすることにした。
「上真谷地」は頂上に、
三社の大きなアンテナが建つ三等三角点の山だ。
その頂上までゲートから約5km。
簡易舗装されている部分が多いので、
足元はきれいなのだが、
もうけっこう荒れてきている。
土曜の朝Hiromiを迎えに行った。
Hiromiに会うのは3週間ぶりだ。
Hiromiと知り合って9年が過ぎたが、
3週間も会わなかったのは初めてだ。
ここ2週別行動とし、
Hiromiは単独で好きなところへ出かけていた。
私はもう人のいない里山を登り歩くだけで満足だが、
気力、体力が充実した年齢のHiromiは、
まだまだ登りたい山がある。
そんなHiromiにはHiromiの人生がある。
悔いを残さぬよう、
好きなように行動するといい。
と言うわけで、
これからは別行動が増えていくだろう。
車の燃料代を割り勘にできなくなるのは、
ひじょーにきついけどねえ・・・
土曜の朝、夕張市で真谷地地区に入った。
もう住人の住む家が、
3軒ほどしか残っていない集落の中を通って、
奥へと入って行く。
すると林道ゲートに突き当たる。
ゲート前に駐車して、
9時20分、徒歩でスタート。
通年で何度も通り抜けたゲートだ。
夕張に入るまで降り続いていた雨は、
この時点では上がっていた。
はじめは林道とNTT管理道路の共用部分を歩く。
道路幅いっぱいの大きな水たまりが二つ続いた。
その水が透き通っているので、
しばらく車の進入がなかったようだ。
ゲートから1kmほどで分岐を迎え、
これを右に入ると「真谷地林道」となり、
直進方向がNTTの管理道路だ。
この管理道路を進むと、
間もなくNTTのゲートが現れる。
このゲートはこれまで、
常に開放されていたのだが、
この度はきっちり施錠されていた。
そしてゲート横もパイプでふさがれている。
どうやらここもバイクの進入を許さない、
という意思の表れのようだ。
やはりバイクの林道走行が増えているので、
あちこちでそれを阻止しようとしているのだろう。
NTTのゲートを過ぎてしばらく行くと、
ポツポツと雨が降り出した。
「なんだ、もう上がったんじゃなかったのかよ!?」。
降り出した雨は直に強くなったので、
暑いが仕方なく雨具を着用した。
汗が吹き出さぬように、
心拍数を極力上げぬよう登って行く。
すると雨は小降りとなり、
また一旦上がった。
暑いので雨具を脱ぐ。
そして歩き出すとまた雨が・・・
いやあ、全く落ち着かない!
降るのか降らんのか、
はっきりしてくれ!
雨具の着脱で面倒な歩行を強いられながらも、
次第に高度を上げていく。
しかし高度を上げるほどに、
管理道路が荒れていく。
まだ車両の走行に問題はなさそうだが、
サイドのガードレールなぞ、
見た目にはひどい状態だ。
最後は大きなアンテナを正面にして歩き、
11時ちょうど、三等三角点「上真谷地」下。
そう、「下」だ。
三角点は見上げる上のピークにある。
しかしまたまた降り出した雨に、
笹をかき分けてそこまで行く気になれず、
その下で簡単な昼食とした。
そして昼食を終えて下山に入ると、
霧雨だった雨が粒を大きくして、
いよいよ本降りとなった。
これ以降雨は降り止むことはなく、
強弱を繰り返して降り続いた。
12時40分、駐車地。
この後の天候によってはもう一座に登り、
車中泊の予定だったが、
一旦帰宅して濡れたもの全てを乾かしリセットしたい。
Hiromiも同感で、
そのまま帰途に着いた。
2022.7.18 『野々沢』(249m) 霧雨でも楽しい山歩き
世の中三連休最終日の月曜は、
やはり天気予報がよろしくない。
外に出てもどこも低いガスに覆われて、
遠くの山が何も見えない。
それではどこに出かけても同じこと。
自宅からわりと近い、
三笠市の山に出かけることにした。
道々30号線を上志文から三笠方面に走り、
「市来知川」(いちきしりがわ)に出合ったところで、
右手の農道に入った。
それをどこまでも走って行くと、
「一の沢水源池」のゲートに突き当たる。
ゲートの前には数台停められる空き地があるので、
これを駐車地とした。
ただ足元は水たまりがあってよくない。
重苦しい空気の中をスタート。
ここのゲート前はにぎやかだ。
「マムシ注意」、「クマ出没注意」、
「魚釣り禁止」、「立ち入り禁止」と、
いっぱいいっぱい!
しかし、そもそも「立ち入り禁止」ならば、
マムシやクマに注意する必要がないし、
魚釣りができるわけでもあるまい。
またこのゲートは林道への侵入をことごとく嫌い、
バイクも入れないようにされていた。
ゲートを過ぎて100m先で、
「一の沢貯水池」に出合う。
小さな貯水池だが、
これが「近代水道百選」に選ばれたって言うんだから、
何とも不思議な印象だ。
ただ、そもそも「近代水道百選」て何!?
そして何とも透明感のない水で、
これを水道水変えても、
とてもおいしいとは思えないのだが・・・
貯水池の脇にチェーンゲートがあり、
ここから「野々沢林道」が伸びていく。
路面に最近車が走った痕跡はない。
静かな林道を歩いて、
貯水池の奥へと入って行く。
すると霧雨が降り出し、
鬱陶しい歩行となる。
路面にはたまにヒグマのフンが落ちている。
右手に枝が現れるので、
それに入ると高度を上げだす。
地形図では破線林道だが、
まだ車が走行することはできる。
また、この分岐を直進すると、
長い林道歩きから藪漕ぎで、
先日登った三笠の「幌内」(三等・309m)に辿り着けることが、
地形図から読み取れる。
いつかこの林道を利用して登ってみよう。
分岐からの林道は、
歩を進めるほどに荒れていき、
ドロドロの状態になったところも。
また、目の前に大きく張られたクモの巣に、
顔面から突っ込みそうになる場面も。
蛇行する林道から200で藪に入った。
霧雨に濡れた笹が下半身を濡らす。
しかし暑くて雨具は無用だ。
腰程度の高さの笹をかき分けて進む。
ワークマンで買った1,900円のズボンがいい。
濡れてもそう気にならない材質だ。
安価で良品を販売するワークマンは、
我々庶民の味方だわぁ。
そして三等三角点「野々沢」。
三度目のピークだ。
一旦林道に下り、
少し歩いて伐採地に上がった。
狭い伐採地だが見通しは利く。
ちょうど霧雨が止んで低いガスが晴れだした。
弱い日差しに気温が上がる。
伐採地からショートカットで林道に下るが、
足元にはまだまだ元気の良さそうなウルシが、
びっしり生えている。
転んだら大変なので、
ゆっくり慎重に下った。
また林道をてくてく歩いて貯水池を過ぎ駐車地へ。
霧雨交じりの鬱陶しい天候ではあったが、
それでも山歩きは楽しい。
楽しい山歩きを終えた連休の締めくくりは、
久しぶりに「サイゼリヤ」で、
Toshiと一杯やりながら積もる話しに花を咲かせた。
2022.7.17 『神居尻山』(かむいしりやま・947m) 雨の予報で静かな頂上へ
金曜日からの4連休中、
前半の土曜日で一旦切り上げて帰宅。
天気予報が悪すぎる!
ところが更に予報の悪い道南方面に出かけたHiromiは、
あきらめて中途で帰ってくるかと思いきや、
しぶとくあちこちと動き回って、
車中泊を続けていた。
まあまあ、降りしきる雨の中、
何が楽しいんだか理解に苦しむ。
しかし考えてみると、
私も昔は天候の良し悪しに関わらず、
連休いっぱいの山旅を続けていたものだ。
一週間近くになる山旅が終わりそうになると、
「まだ帰りたくない。このままいつまでも山旅を続けたい」、
といつも思っていた。
長くなる山旅の途中で、
溜まりゆく洗濯物を家に送ったこともあった。
まあ、Hiromiはまだそんな年齢なんだなあ。
今はもう自分のベッドがたまらなく恋しくなる私・・・
日曜日の朝家を出て、
樺戸山地に向かった。
天気予報ではじきに雨が降り出すとのこと。
時間のかからない三角点ピークに登って、
降られる前に帰るつもりだった。
ところが当別町から青山地区に向かって走っていると、
ガスまみれだと思っていた、
前方の『神居尻山』がくっきりと見えており、
しかもその上空が青空だ。
それならば「騙された」と思って、
『神居尻山』に登りましょ!
と、変更した次第だ。
「道民の森神居尻地区」の、
Bコース登山口そばの広い駐車場に入った。
3コースが備えられた『神居尻山』には、
いつもこの駐車場を利用して登る。
そしてほとんどの場合、
最も長いAコースを登って、
BかCコースを下りに利用してきた。
しかしこの日はいつ雨が降り出すかわからないので、
短いCコースを登ることにした。
そんな『神居尻山』には200回近く登っており、
それなりに数々の思い出が残っている。
8時20分、駐車場をスタート。
舗装された林道「牧場南線」を、
Cコースの登山口に向かって歩き出した。
以前は車両の進入を拒んでいた林道だが、
今はCコースの登山口まで開放されている。
歩いたって1km程度の距離なんだけどねえ。
10分ほどでCコース登山口。
昔は奥にあった登山口が、
今は林道沿いに変わっている。
そして林道脇に数台分の駐車スペースが設けられた。
登山道に入ると早くも汗が噴き出す。
汗を拭き拭き9時ちょうど、
登山道脇にある四等三角点「開拓台」(470m)。
これを過ぎてしばらく登ると、
「道民の森」名物木段登りが始まる。
この木段は階段の意味もあるが、
雨で土が流されぬよう土留めの意味をもつ。
この木段は段差が大きなところと、
ひどく狭いところがある。
段を形成する木が新しいときは、
雨に濡れるとひどく滑って怖かったが、
もう朽ちて崩れている部分もある。
そして私はこの木段が好きだった。
何もないところを登るよりは速く登れるからだ。
ところがそれは元気な時の話し。
今は昔・・・
もう木段の登りがきつくてきつくて大変!
また弱音を吐いちゃうけど、
元気だったころの自分を知っているので、
どうにも情けなくてねえ・・・
きつい木段登行に耐えて登って行くと、
800で突然前方の視界が開け、
背後に下界の風景が広がる。
ひーひー言いながら急登に耐え、
10時ちょうど、地形図上の「842m標高点」。
ここはCコースとBコースの分岐点だ。
ここを私は『神居尻山』の肩と呼んでいる。
そしてそこからは『神居尻山』の頂上部が、
ドーンと目の前に鎮座する。
誠に迫力ある山容だ。
そこには登りゆく登山道が筋となって見えている。
最後の登りは全て木段だ。
何度登下降を繰り返しても思うのだが、
よくこんな急こう配に木段を施設したものだ。
ここに木段がなかったなら、
上級者しか登れないだろう。
そしてまたここでも弱音を吐くが、
きつさに耐えてやっと登り、
10時25分、『神居尻山』(三等三角点:三番川奥)。
ずいぶん時間がかかるようになったものだ。
天気予報が「雨」だったので、
日曜日にも関わらず誰もいない。
その点はラッキーだった。
そこで早めの昼食とした。
静かな頂上でのんびりと風景を眺めながら。
ここでこんなにのんびりしたのは、
いったいいつ以来だろう?
下山を始めると雨がポツリポツリと落ちてきた。
肩までの急下降の途中で、
2組4名の登山者とすれ違った。
雨が降り出したのに、
これから頂上へとは気の毒な・・・
B、Cコースの分岐では、
再びCコースにに入った。
少しでも速く下るためだ。
そして雨は次第に強くなり、
とうとう本降りとなってしまった。
まあ想定内だが。
むしろ一貫してガスにさえ包まれず、
風景を楽しめたことがラッキーだった。
雨で滑る登山道からCコース登山口に下り、
広い舗装林道を歩いて12時ちょうど駐車地。
久しぶりの『神居尻山』は静かでよかったなあ。
2022.7.16 『石山』(237m) 54年ぶりに訪ねた石の山
土曜日の朝は雨竜町の田園地帯で目覚めた。
心配した雨は後に降り出すようで、
とりあえずは心配なさそうだった。
ところが、どうにものらない。
四季を通じて年間200回を超える山登りを続けていると、
ある日突然何の前ぶれもなく、
ただただ全く気持ちが前に向かないことがある。
それでどうしたものかと思ったが、
登ることが身体に染みついている身、
そのまま帰るわけにはいかないので、
とりあえず滝川市にある我が家の墓を見に行き、
その道中で思いを巡らせた。
我が家の墓が数年前に、
何者かによって傷つけられた。
それでたまに確認しなければならない。
墓石の写真を撮って女房に報告。
異常なし!
そしてやる気のない朝思いついたのが、
この日の『石山』だ。
『石山』は砂川市の最も滝川市寄りにある里山だ。
麓には「子供の国」の広大な敷地が広がっている。
私がこの山に初めて登ったのが、
14歳(中学2年)のときだ。
栗山町の里山を見ながら幼少期と、
小学生いっぱいを過ごした後、
小学校の教員だった父親の転勤で滝川市に引っ越した。
そして滝川でも目はすぐ山に向き、
増毛山地や樺戸山地の風景を楽しんだ。
そこで反対側に位置する『石山』も眺め、
「この山なら登れそう」と目を付けた。
友達一人を誘い、
現在「子供の国」がある方とは逆の、
北側の牧草地まで自転車で行き、
牧草地を縦断して藪に入って登った。
結構な笹薮だったことを記憶している。
藪を越えたピークには小さな木造のヤグラが建っていた。
もう54年も前の話しだ。
『石山』麓の公園施設に入って行くと、
登山道の入口があった。
広い舗装道路なので路肩に駐車できるが、
そこは管理された公園故、
どこでも勝手に駐車するわけにはいかない。
登山口を過ぎて200mほど行くと、
キャンプ場の広い駐車場があったので、
その隅に駐車させていただいた。
歩き出すとキャンプ場の周りに、
どういうわけか山沿いの田園地帯で見られる、
「電気柵」が張り巡らされていた。
ヒグマからキャンプ場利用客を守ろうと言うのだろうか?
登山口に着くと「立ち入り禁止」の貼り紙だ。
6月12日にヒグマが目撃されたとのこと。
半径50kmをテリトリーとして、
常に動き回っているヒグマが、
まだそこにいるはずもなく・・・
自己責任で中に入った。
しかし管理された公園故、
管理者側の人間に見つかりたくはないので、
極力隠密行動だ。
予想よりずいぶん薄い藪が続く中の登山道は短く、
30分も歩くと広い頂上広場に出た。
そこにはニ等三角点があった。
そして大きな展望台施設だ。
開放されていたので階段を登ってみた。
100段以上の階段を上ると、
グルリ360度の景観を楽しめる施設だった。
この景観も54年前と比べてみたいものだ。
また下に下りて『石山』のおいたちなるものを拝見。
そこで我々が登った54年前より、
はるか昔石切山として栄えたことを知って驚いた。
全てを納得して下山。
やる気のないこの日、
54年ぶりの『石山』に登ってみて本当に良かった。
満足の一座を得て帰途に着いた。
2022.7.15 『浦臼山』(718m)~『樺戸山』(890m) 廃道化が進む登山道
今週も月~木曜日の4日間出勤だった。
そして四連休で、
来週も火~金曜日の4日間出勤だ。
しかし再来週は月~金曜日の、
5日間出勤となる予定。
いよいよ盆が近くなった。
しかし世の中新型コロナウィルス感染が第7波に突入し、
注文のキャンセルが相次ぐと思われるのだが・・・
この週末もHiromiとは別行動となるので、
昨日の朝樺戸山地に向かった。
最近気になっていた、
『樺戸山』~『隈根尻山』間の登山道が、
再び廃道となったのかを確認したかった。
先日のToshiのブログによると、
また廃道になってしまった様子。
この登山道は10年ほど前に、
頑強な笹に覆われ、
完全に廃道となってしまった。
しかし3年前に有志が草刈りをして下さり、
見事に復活したものだった。
そしてそれをHiromiと確認に行った。(その時の記録)
登山口に向かう農道で、
最終人家があったのだが、
ここの納屋がつぶれていた。
雪の重さによるものだろうが、
何とも無残なものだ。
また、農道周辺の稲作地帯が、
ほとんどそば畑に変わっていた。
9時ちょうど、『浦臼山』登山口をスタート。
他に車はない。
入山届けに記入して中を覗いてみると、
まあまあ登られているようだ。
登山道を歩きだして驚いた。
雑草が好き放題に繁っている。
かつてこの登山道は林道であり、
それは『浦臼山』を越えて、
その先約1km奥まで続いていた。
私も車で林道終点まで上がり、
そこで何度か車中泊をしたことがある。
当時私の子供達が、
バスケットボールに打ち込んでおり、
日曜日は頻繁に試合や練習試合が行われていた。
その応援に駆けつけるため、
早く帰宅しなければならなかったので、
山の奥まで車を利用し、
前泊でパッと登って帰宅することを繰り返していた。
あれからもう20年以上経過している。
林道が変わり人一人歩けるだけの登山道を、
ゆっくりゆっくり登っていく。
既に暑くてキツイ。
510で左手に反射板が現れると、
林道の傾斜角度が増す。
更に暑くてキツイ!
先が長いので、
極力心拍数を上げぬよう、
ゆっくり登るのだが、
そう意識しなくても、
決して速くなんか登れない。
10時20分、『浦臼山』。
そのまま通過して先に進む。
すると稜線状の長い尾根の奥に、
目指す『隈根尻山』が姿を現す。
直線的な登山道を歩き、
750で旧林道の終点を迎える。
そして昔から登山道だった部分に入っていく。
若干高度を上げたあとは下り続け、
目の前に「844m峰」が現れる。
何度見ても形の良いピークで、
これに山名や点名がないのが不思議だ。
一旦コルまで下り、
キツイ急登に耐えて登っていくが、
もうこの辺りでヘロヘロな私。
暑さには本当に弱くなった。
『浦臼山』までの登りでグッタリしてしまって、
一旦グッタリすると、
もうどうやっても回復しない。
「844m峰」を越えてしばらく行くと、
笹が登山道全体を覆いだし、
足元の登山道は見えない。
ひどいところは私の背丈を超える。
もうずいぶん回を重ねて歩いてきたルートだが、
今回の状態がこれ迄で最悪で廃道寸前だ。
キツイアップダウンを繰り返し、
12時15分、『樺戸山』。
地理院地図によると、
このピークに山名も点名もない。
『樺戸山』と言うのは、
誰が考えたかわからないが俗称だ。
しかしこの俗称、
周辺を調べても「樺戸山」、
という点名が見当たらないので、
実に的確な俗称をつけたものだと思う。
さて、この日の目的である、
この先の登山道検証だが、
ゴメンナサイ、
もうダメ!
ヘロヘロ~
ただ、『樺戸山』から眺める『隈根尻山』への登山道は、
まだくっきりと筋が見えるところを見ると、
現段階では安泰だろう。
また涼しくなったら訪れてみよう。
簡単な昼食。
下山を開始。
登路で一貫して左手に広がっていた、
空知平野の風景が、
復路では右手に変わる。
『浦臼山』からの長い尾根歩きの中で、
一貫して風景を見渡しながら歩ける。
1,000mに満たない低山で、
このようなロケーションをもつ山を、
私は他に知らない。
アップダウンは相変わらすキツイけれど、
このいつでも見渡せる下界の広い風景が、
辛い登下降を和ませてくれる。
15時20分、登山口。
結局この日は、
他に登山者が訪れることはなかった。
雨竜町に移動して銭湯で汗を流し、
田園地帯の片隅で、
冷たい「のどごし生」を一気に流し込んだ。
2022.7.10 『於兎牛山』(おそうしやま・392m) 暑くて暑くて・・・
先日の日曜日だが、
天気予報はほとんど午前中「雨」。
とりあえず様子を見ながら、
と思いつつ家を出た。
そしてこれも「とりあえず」だが、
夕張に向かって車を走らせた。
我が家を出ると降り出した雨は、
夕張に入ると上がった。
しかし草木はたっぷり雨水を蓄えているので、
藪に入る気にもなれず、
Uターンして由仁町川端から、
「クオーベツ林道」に向かった。
施錠された林道入口手前に、
駐車スペースがある。
雨が上がって日が射し始めた中、
チェーンゲートを越えて林道に入った。
チェーンは車両の進入だけではなく、
オートバイの侵入を防ぐため、
横の隙間にも新たな鎖が張られていた。
最近はオフロードバイクでの林道走行が流行っているのか、
他の林道でもバイクに出くわしたり、
走行音を耳にすることがある。
静かな山中でけたたましいエンジン音は聞きたくない。
ここは何でも「クオーベツ」だ。
「クオーベツ林道」を歩いて行くと、
「クオーベツ川」に架かる「九尾別橋」を渡り、
しばらく行くと「クオーベツダム」によってせき止められた、
「クオーベツ貯水池」がある。
この貯水池が水をたたえているのを目にするのは、
いったいいつ以来だろう?
いつも涸れて湖底があらわになっている印象だ。
しかし水のある風景は美しい。
この貯水池から18kmほどの林道歩きで、
『クオベツ山』(506m)に至る。
『於兎牛山』へは地形図に従うと、
「九尾別橋」の手前分岐で、
左手の「川端林道」に入る。
そして林道を忠実に歩いて行くと、
『於兎牛山』頂上基部に達する。
しかしそれではひどく遠回りをすることになる。
私は初めてこの山に登った時、
「川端林道」を利用したのだが、
二度目は「クオーベツ貯水池」から藪に入って、
ショートカットを試みた。
すると古い作業道が残っており、
楽々ショートカットに成功。
以来ショートカットルートで、
上部林道につなげることにしている。
そしてそのショートカットルートだが、
その辺り一帯が昨年伐採されて、
広々とした風景となった。
従ってその伐採地を登って、
上部林道につなげることになる。
広い伐採地の風景が好きな私だが、
ここは何かが違う。
そして気が付いた。
この伐採地は木材にするために刈り払われた枝が、
かたずけられずに散乱している。
これはいったいどうしたことか?
通常は伐採後不要な枝は集められて、
小山を築いている。
そして苗木を植えるのだが、
ここは大量の木を伐りはらった後、
植林をしないと言うことなのだろうか?
どうも納得がいかない。
伐採地を抜けて上部林道に上がると、
もうかなり気温が上昇し、
暑くて暑くて・・・
ゆっくり歩を出していく。
トロトロと歩いて頂上基部に達し、
藪に入って三角点を目指す。
そして『於兎牛山』(三等三角点:於壮志山)。
樹木に囲まれたピークは展望が利かない。
すぐに下山を開始。
林道に下って歩き、
再び伐採地に出て簡単な昼食とした。
しかし伐採地は直射日光が強く暑くて・・・
その後も林道をダラダラと歩くが、
「九尾別橋」から結構な登り返しがあり、
暑さに弱い身としてはこれが堪える。
もう辛くて辛くて・・・
ようやくゲートを越えて駐車地に着き、
温度計を見ると28℃。
この程度の気温でヘロヘロになるとは、
本州の方々からお叱りをちょうだいしそ~
2022.7.9 『姨失山』(うばうしやま・252m) ここも広い風景がいい
土曜日の「有明」下山後に帰る途中で、
ちょうど通り道にある『姨失山』に寄ることにした。
道々59号線をむかわ町から厚真町方面に走ると、
厚真町市街地の手前で、
右手に「石油沢川」に沿って伸びる、
町道「宇隆線」が現れる。
これに入って約1kmほど行くと、
左手の林道に出合うので、
その入口の広場に駐車。
そこに若者二人がおり、
それはクワガタとりが目的だと、
直感的に感じた。
そして話しをすると、
やはりクワガタを採集に訪れたのだと言う。
思えば昨年の初夏にここを訪れた時も、
クワガタの採集目的で、
本州からやってきた人物と話しをした。
この辺りはクワガタがよくとれるのかね?
もうかなり気温が高くなっていたので、
今季初の短パンでスタート。
しかしすぐに後悔した。
林道が予想より下草に覆われている部分が多く、
その草が水を含んでいた。
従って草に接触する登山靴がすぐに濡れた。
まあ水が染みるわけではないのだが。
厚真町は約4年前の「胆振東部地震」で、
山肌に無数の崩落が発生した。
ところがこの林道は廃道だが、
地震による崩落箇所が見られない。
それは岩石を含んでいるからだ、
と言うことが歩いていて確認できた。
崩壊した山は殆どが砂状の土質だ。
そしてその地域はこの山の北側一帯となる。
この2年ほどで随分この地域の山々を歩き、
崩落の実態を目にしてきた。
廃道の林道は一貫して展望が開けているので、
常に辺りの山々を見ながら歩ける。
沢地形を中心に弧を描くように高度を上げ、
広い伐採地の風景を眺め、
更に一段上がると、
北側に広がる地震で崩落した山々の風景が一望できる。
しかしそれは目にしている側だけで、
その裏側も横も全て崩落しているのだから、
地震がもつエネルギーのすごさを見せつけられる思いだ。
北側の崩落風景を眺めながら一旦下り、
最後は藪にまみれた詰めを残すだけ。
しかし笹はたっぷりと水分を蓄えたままだ。
湿度が高いので蒸発しないのだ。
そこにちょっと足を踏み入れて、
やめたやめた!
短パンの下半身が濡れて気持ち悪い。
『姨失山』には一等三角点があるのだが、
もう何度も登って目にしているので、
気持ち悪い思いをしてまでそこに立とうという気にはなれない。
すぐさま引き返した。
この日この地域は午前中に雨が降り出す予報。
いつ降り出すかと気になっていたが、
最後まで雨に当たることなく下山。
蒸し暑い中で後かたずけを済ませ、
早々と帰途に着き、
昼には帰宅してゆっくり休んだ。
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