北海道の山野でとことん遊ぶ!!
I am Amigo!
2016.11.26 『雨霧山』(509m)
この週末の天気予報は、土曜日だけ東方面で晴れ。
そこで十勝に近付く予定をしていた。
ところがHiromiの仕事が忙しく、金曜夜の帰宅が夜中になってしまった。
それで土曜の朝ゆっくり出発することにして、8時に迎えに行った。
そして迎えに行ったはいいが、行き先が定まらない。
積雪状態の問題もあるので、この時期の山選びは本当に難しい。
とりあえず夕張の積雪を見て石勝樹海ロードに入ろうと思った。
すると夕張の手前、栗山町継立辺りから急に積雪が増した。
集落では人々が除雪に励んでいる。
「これはぁ…」と思いついたのが『雨霧山』。
この山には以前2回挑んだことがある。
「挑んだ」と言うと大げさだが。
どこもここも天気が悪く、どうしようもなくなったときに、
思いつきの行き当たりばったりで目指して、頂上に立てないで来た。
この辺りは500~600mのピークが林立している上、夏道もないので、地形図がなければ無理だ。
そんな『雨霧山』に、今回も突然のひらめきで足を踏み入れることになったわけだが、
今回はHiromiのGPSがある。
意には反するが、その世話になることにした。
9時35分、夕張市清水沢の市道除雪終点をスノーシューでスタートした。
すぐに鎖のゲートが現れ、通行止め。
更に進むと林道の分岐があり、右は初めて入山したときに間違いと調査済み。
左は「雨霧林道」でゲートがあり、このルートが正解。
二度目の一昨年はこの林道を進み、この日判明したが、頂上直下50mの地点で引き返していた。
9時50分、雨霧林道ゲート。
雨霧林道に入ってしばらくは、ゆるやかに高度を上げていく。
そして熊の沢川に沿う林道は、急に高度を上げることとなり、
あっという間に沢床を遥か下に見ることになる。
林道は目まぐるしく急カーブを連ね、なかなか奥に進めない。
上部から見る来し方は、林道がいやというほど曲がりくねっており、
深い渓がなければショートカットしたい欲求にかられる。
そして知らず知らず稼いだ標高は、辺りに林立するピーク群の高さに達している。
嫌というほど急カーブを繰り返し、初めて『雨霧山』の頂上部が見えた。
しかしそのときにはそれが目指す頂上とは気付かずに歩いていた。
そして前回インスタントラーメンを食べて引き返した地点に到達。
まさかそのすぐ上が頂上だったとは。
林道を外れ、笹を漕いでピークを目指す。
距離は短いが、笹がうるさい。
間もなく明らかに頂上と思われるピークに到達した途端、
HiromiのGPSが「ピピッ!」という音を発し、目標地点への到達を知らせてくれた。
11時40分。
『雨霧山』は登ろうとして失敗し、長年そのことが頭の角にあった。
昼食後、積年のモヤモヤが解消できたという満足感を胸に、淡々と下り、
13時50分、駐車地。
ああ、すっきりしたぁ~
この後翌日の雨予報に従って、追分町に移動。
今朝車の屋根をたたく雨音で目覚めた。
小雨が残る中をスタートし、また『安平山』、馬追丘陵『静台』、『長官山』を登り歩いて帰途に着き、
13時、早々と帰宅した。
2016.11.23 『豊平山』(663m)
勤労感謝の日の最後は『豊平山』。
この山の名を「とよひらやま」と呼んできた。
ところがどうやら「ほうへいざん」と読むらしい。
ここにも出てきた、無理やり音読みをして、いかにも重厚そうに見せる山が。
近くには「豊平川(とよひらがわ)」が流れている。
だもの、「とよひらやま」でいいじゃないか。
その方が里山として、より親しみがわくと思うんだがなあ。
この山に登る夏道は二本刻まれている。
藤野側からと簾舞側から。
私は簾舞側からしか登ったことがない。
藤野側は採石場の奥に登山口があるらしく、
ダンプカーが往来している中へ、立ち入っていいのかどうか迷って戻ったことが2度ある。
今回も簾舞側から登ることとし、
11時15分、登山口の先200m程のところの駐車地をスタート。
登山口には相変わらず「駐車禁止」の立札が複数。
そして登山禁止の看板だ。
そこには植生保護だの、上部が危険だのと書かれているが、禁止にした本音は違うと思う。
登山口の狭い車道に駐車して登る登山者が後を絶たないため、
近隣住民からの苦情に警察が動いたことが原因だろう。
とにかく歩くことを嫌い、登山口のできるだけそばに駐車しようとする輩は、どこの山にもいるものだ。
樹林帯をゆるやかに登って行くと、7合目辺りから急登となる。
夏道でも少々不安定な登りだが、そこに雪がつくと多少面倒なことになる。
雪が積もり出すと、夏道と薄いブッシュ帯の区別がつきにくくなる。
そんな中でのルートファインディング訓練をするため、
この日はほとんどHiromiに前を歩かせていた。
この急登もそうだったが、いくらか登ったところでHiromiが先頭を代わってくれと言う。
スリップする急な傾斜が怖くて進めないというのだ。
情けねえ~
交代して私が前を登るも、Hiromiのスピードは鈍い。
そして立ち止まり、「下りるかな・・・」と一言。
そこが危険なところであれば私も認めるが、
たいしたことのないその登りをリタイアさせるわけには行かない。
黙って登らせて、
12時ちょうど、頂上。
そして下山がまた大変だ。
スリップして転ぶたびに「あうっ!」と悲鳴に似た声を発するHiromi。
その度にこちらは「何事か?」と、驚く次第だ。
急傾斜の下山ではおっかなびっくりでビビリまくり。
精神的に負けてしまっているから身体がガチガチだ。
なぁんも、たいしたことないんだけどねえ。
Hiromiには良い訓練となった。
それだけでこの山に登ってよかったと思いながら淡々と下り、
12時50分、駐車地。
天気は良くなかったが、本格的な冬を迎える前の札幌低山歩きは、
やはり楽しかったねえ・・・
有意義な祝日だったなあ。
2016.11.23 『豊見山』(579m)
『藤野富士』の直近に位置する『豊見山』。
「藤野聖山園」から国道に向かって下りていくと、
左手に「すずらんゴルフ場」入口の、大きな看板(国道から上がってくると右手)がある。
しかし現在はその看板が冬季用の紺色シートに覆われていた。
そして看板の位置で道路にもロープが張られ、冬支度が終わっていた。
そこで進入禁止ロープの手前に駐車して、
9時45分、スタート。
しばらくは広い舗装道路を歩く。
歩き始めて間もなく、『豊見山』の頂上と、そこに続く尾根の起伏がはっきり見て取れる。
そしてかつてスキー場だった場所を過ぎる。
そこには廃屋と化したロッジがあり、看板に「小鳥の村スキー場」と書かれている。
そんな「小鳥の村スキー場」の無残なリフト跡を眺めながら広い車道を歩き、
10時ちょうど、『豊見山』登山口。
ここから登山道となり、少し登ると背後に東側の風景を望めるが、
このあと見通しが効く箇所はない。
しかし、前回登ったときは紅葉の盛りで、木々に葉がたくさん、
下界の景色を目にすることはできなかった。
この山の下部登山道の周囲には、クヌギの木が林立している。
従ってどんぐりが豊富なところだ。
この日低山ばかりではあるが、三山目のHiromiはまだまだ元気いっぱい。
登山道はゆるゆる登りながら、突然急登となる。
そしてそれがしばらく続くとまた緩い登りとなり、
最後はまた急登を経て展望のない頂上に至る。
10時25分、頂上。
この山の頂上も、この直前に登った『藤野富士』同様、
樹木が周囲に密生し、全く展望が効かない。
それでもHiromiは「なかなか登りごたえがあったなあ」と満足げ。
しかし、このHiromiほど連れて歩いて苦にならなかった人間はいない。
Hiromiはいついかなる状況でも、私の変更、山の選定に意義を唱えたことがない。
私が決めた予定に素直に従うだけだ。
だから連れて歩いて本当に楽な存在だ。
雪混じりで膝や足首に優しい登山道を淡々と下って、
10時55分、駐車地。
これはこれで楽しかった。
続いてもう一座に移動するが、それはまた「明日の心だぁ~」
2016.11.23 『白旗山』(322m)、『藤野富士』(651m)
勤労感謝の日の今日は、また樺戸山地へ出かけるつもりでいた。
ところが昨夜出発直前に最終チェックした天気予報では雪。
しかも今回は相当量が積もるとのこと。
そこでHiromiを迎えに行った時点で急きょ変更し、
札幌市内に留まることにした。
雪に埋もれる前の札幌市内低山を見て歩くのも楽しいものだ。
そして車を『白旗山』麓に向かって走らせた。
ところが時間がかかるかかる。
私は早く車中泊地に着いて一杯やることだけを考えている。
Hiromiのところからたっぷり1時間もかかってしまった。
1時間あれば樺戸山地に行けるし、
馬追丘陵なら30分で行ける。
二人して「また長官山に行けばよかった」と話しながら車を走らせた。
やはり都会は嫌だぁ・・・
今朝『白旗山』麓で6時に起床。
登山口の車中泊は楽だ。
起きてそのまま登ればいい。
ゆっくり準備をして6時50分、ゲート内に入った。
先日登ったときに始まっていてたカラマツの伐採作業が進み、
カラマツ材の山が数箇所に出来ていた。
そして先日ショベルカーのキャタピラ痕でぐちゃぐちゃ、
ドロドロになっていた路面が低音で凍りつき、大変歩きやすくなっていた。
明らかに氷点下の空気は冷たいが、なんとも清々しい。
30分で頂上に立ち、即下山開始。
7時45分、駐車地。
すぐに車で移動だ。
『藤野富士』に登るため、「藤野聖山園」へ向かった。
旧真駒内スキー場横から山道を走り抜けると、藤野までは近い。
「藤野聖山園」最奥の駐車場横の登山口を、
8時25分、スタート。
次第に雪模様となり、やはり寒いが大汗かきのHiromiには良い季節だ。
いつもは一座ごとに着替えなきゃいけない衣類だが、今日は着替えの必要がなさそうだ。
コース中ただ一箇所、南の展望が開ける場所があるのだが、今日は雪模様でほとんど見えない。
9時ちょうど、頂上。
もう木々の葉がほとんど落ち、木の間越しに周りの風景を確認できるところではあるが、
今日は雪とガスで視界がきかない。
またの機会を楽しみにして下り、
9時30分、駐車場。
下山後、直近の『豊見山』へ移動。
2016.11.20 雨から逃げろ~っ!!
昨日(日曜)の朝、樺戸山地の麓で目覚めると、シトシトと雨模様。
わかっていることではあっても、改めてガックリ。
目指す樺戸山地は当然ガスの中。
モチベーションが全く上がらない。
車中泊をしていて時折感じてきたのだが、
夜中に満天の星空を見ると、どうも翌朝は天候が優れないようだ。
気のせいかもしれないが・・・
雨空を見て、私とHiromiは即結論を出す。
「冷水に行くべやあ!」。
こんな時は夕張の『冷水山』(マウントレースイスキー場)に向かうに限る。
そこには作業道もあり、足元が汚れた中を歩く必要がないし、
第一我々は『冷水山』が大好きで、雨でも登行意欲がわく。
それに、そのうち雨が上がるとの予報に、移動で時間稼ぎにもなる。
この小市民は、スタッドレスタイヤの柔らかいゴムがすり減るのを気にしながらも、
浦臼町から三笠、万字を抜け、万字峠を越えて夕張に入った。
万字峠を越えると『冷水山』はすぐだ。
そして『冷水山』の麓に到着すると同時に雨は上がった。
不思議なことではあるが、またしばしば体験してきたことでもある。
先日の雪で、札幌方面から眺める『冷水山』は真っ白だったが、
ここ2~3日の暖気で雪がほとんど融けていた。
雨は上がったものの、濃いガスが一帯を覆い尽くし、視界なし。
それでもそこが好きなHiromiは「気持ちいい!」と言って元気に歩く。
こちらの心も救われる瞬間だ。
淡々と登下降して駐車地に着いたのが正午前。
帰途の途中には「馬追丘陵」がある。
そこに一旦足を踏み入れてしまった我々は、まだ時間がある中素通りはできない。
3週連続になるが、またまた『長官山』に登った。
但し、今回は頂上近くの展望台まで車で登り、
そこから頂上手前で北海道電力管理の送電線保守管理用刈り分け道を下降、
火葬場登山口そばで登山道に合流して頂上へ登り返した。
つまり、最初に下ってから登る。
変則的な山歩きではあるが、これもまた面白い。
そして登下降でルートを変えられるのがいい。
里山にあってこんな贅沢ができる『長官山』。
すっかり気に入った私はこの週、日、火、木、土曜と、早朝に登った。
我が家から車でちょうど車で30分の距離というロケーションもいい。
天候がパッとしないせっかくの土日ではあったが、『長官山』での新発見もあり、
満たされた気持ちでこの後の「サイゼリヤ」での宴を楽しみに、帰途に着いた。
2016.11.19 『浦臼山』(718m)
つまんね、天気悪くてつまんね!
土日の天候不順が、すっかり根付いてしまった。
季節柄天候不順にはなりがちだが、ウィークデーには何日も晴天が続く現実がある。
腹が立つも抗えない。
昨日の朝、Hiromiを拾って樺戸山地に向かった。
先日来の降雪で、空知は相当の積雪を予測して出かけたが、
意外にもほとんど融けていた。
おかげで『浦臼山』の登山口まで車で入ることができた。
9時35分、少々雪が残る登山口をスタート。
スタートしてしばらくはほとんど雪がなく、夏道状態で歩きやすい。
しかし、夏道の林道に沿って歩くと日陰は結構な積雪で、ツボ足ではきつくなる。
そこで背負ってきたスノーシューを装着。
やはりスノーシューは楽だ。
間もなくヒグマの足跡に遭遇。
この日の早朝歩いたものと思われる。
夏道だと足跡がつかないので分からないが、
この辺りを頻繁に歩いているということだ。
樺戸山地の狭い地域でも生息するヒグマ。
北海道って、ホントいいよねえ~
道は登り続けて高度を増すほどに積雪量が増え、
スノーシュー持参の良き判断を自負した。
ただ、濃いガスが辺りをすっぽり包み、全く視界がきかない。
そんな不満を抱えて、
11時10分、頂上。
そしてラーメンタイム!
昼食後は相変わらず全く視界がきかない中を、淡々と下山。
12時30分、登山口。
つまんね、なぁんにも見えなくて、ホントつまんね!
でもねえ、そんにな日でも山に登らないではいられない性分の私に育てられたHiromiは、
「山を歩いているだけで気持ちがいいし、楽しい!」と。
めんこいねえ・・・
下山後時間ができたので滝川まで足を伸ばし、古き良き友を尋ねるも留守。
また浦臼町に戻って入浴し、同町札的沢の近くで車中泊。
夜がふけると満天の星空だぁ~
2016.11.13 『長官山』(254m)
《皆様、大変申し訳ありませんが、本日も『長官山』です》
今回はずいぶん久しぶりにAotaが参加することになっていたので、
特に念入りに天気予報をチェック。
それで急遽当初の予定を変更して、
雨が朝のうちに上がりそうな後志方面へ向かうことにした。
ところがうちに来たAotaを乗せて走り出すと、雨が上がり雲が薄くなった。
そこで予定を元に戻して樺戸山地へ向かった。
樺戸山地の積雪状態を確認したくて、そちらに心が引かれたのだ。
しかしそれが間違いだった。
浦臼町で樺戸山地の麓に向かうも、ひどい雨。
こりゃあダメだと、時間稼ぎも兼ねて深川へ向かった。
「音江連山」に登るつもりだったが、Aotaのスマホで雨雲の動きをチェックすと、
強い雨雲がその一帯をおおっていた。
積雪も車で入れないほどあり、スノーシューでの登行となるが、
雨の中を長時間歩く気にはなれない
そこで高速自動車道を利用すると、そう時間をかけずに移動できる「馬追丘陵」の雨雲をチェック。
ないっ!
雨雲なんか、かけらもないじゃないか!
迷うことなく移動を開始した。
途中でこの日風邪で参加をキャンセルしたHiromiに、
「馬追丘陵へ行くぞ」とメールすると、二つ返事で駆けつけることになった。
昨日と同じく長沼町の火葬場を集合地点とした。
こちらが先に着き、しばらくしてHiromiが到着。
Hiromiは十分睡眠をとったようで、昨日よりイキがいい感じだ。
声は相変わらずチョーハスキーだが、咳が止まっていた。
11時25分、火葬場登山口をスタート。
風景は昨日と何も変わるわけはないが、歩く地面の水分がやけに多くなった。
降雨のせいだろうか?
青田はこの夏ちょっとした手術をしたので、あまり無理はできない。
それでも元気だ。
ゆっくり登って、
11時55分、頂上。
そして今日もスルーして、奥の展望台に向かった。
時刻も昨日と似ている。
昼食タイム。
展望台からの雄大な風景を目にし、昨日私とHiromiが感動したように、
Aotaもまたしばし見入っていた。
昼食は私とHiromiがいつものようにインスタントラーメン。
それに対してAotaは味噌汁とソーセージ1本だけ!
これには驚いた。
省エネだねえ~
下山は登ってきた道をそのま下った。
13時05分、駐車場。
好きな(気に入った)山には何度登ってもいい。
この山も3桁の単位で登ることになるだろう。
今日も小春日和。
珍道中を演じてしまったが、まあこんな日もあるさぁ~
2016.11.12 『長官山』(254m)
「静台」から下山して、車で走ると近い『長官山』火葬場コースの登山口に移動した。
そう、「火葬場」と墓地の奥に登山口があった。
一週間前にも登った『長官山』に、今日はコースを変えて登ってみた。
11時50分、登山口をスタート。
この馬追丘陵にはいくつもの登山口が有り、
そのいずれにも立派な案内板が備え付けられているようだ。
誠にありがたいことであり、関係方面に感謝申し上げたい。
登山口から少し歩くと分岐となり、進行方向左側に進むほとんど同じ幅の山道が現れた。
こういうのを見ると、そちらに進んでどこまで行くのか確かめたくなる。
しかし今回は初回故、頂上に続く道を歩く。
ここは下部が針葉樹林帯で、上部は広葉樹林となる。
多少のアップダウンを経て、最後は人為的に作られた階段の急登だ。
12時20分、頂上。
我々がそこに着く直前にMTBで上がった男性がおり、展望やぐらに立っていたのでスルー。
狭い登山道をMTBで上がって、走り下りようとする者とは話す気にならない。
危険極まりない行為だ。
頂上からは更に北に向かう道が刻まれている。
先週それを確認したので、今日は先に進んでみることにして登った。
しかしいくらも行かないうちに車道に出た。
どうも長沼スキー場方面の町道につながっているようだ。
車道に出て、下る方とは逆に少し登ると広い駐車場に出た。
そしてその先に開けた地形が見える。
「もしや」と思い進んでみると、西側が遮るもののない展望台となっていた。
そこからは広い石狩平野が一望のもと。
いやあ、こんないいところがあったとはねえ・・・
そこで昼食とし、ゆっくり休んだ。
昼食後は『長官山』に戻らず、手前の送電線用鉄塔から刈り分け道を下った。
北電が送電線の保守管理用に確保している道だが、幅が広く立派なものだ。
この道は初めて歩くのだが、下部で登路に利用した火葬場ルートと合流することを確信しての行動だ。
この刈り分け道は当然だが、送電線に沿って下って行く。
そして一旦小さな沢床まで下りきって少々登り返した。
それを更に進むと、予想通り火葬場ルートの下部で合流。
その合流点は、登り始めてすぐに出合った、あの分岐であった。
13時30分、駐車場。
なかなか面白かったねえ。
『長官山』は馬追温泉ルートより、この火葬場ルートに限る。
人もあまり歩いていないようだが、それは墓地の奥に登山口があるせいだと思われる。
私は全く気にならないが。
ウィークデーのトレーニング登山はこちらにしようかと思う。
江別の自宅から30分もあればここに着く。
札幌の山に行くのと時間的に変わらない。
しかしまあ、何十年もすぐ近くにこんないいところがあることに気付かなかったとは、う~ん、汚点!
下山後南幌温泉で汗を流して帰途についたが、Hiromiは相変わらず、
「ゴホンゴホン、ゲホッ! ゲホッ!」を繰り返すだけ。
病院に行けと言ってみても、「時間がもったいない」と言い返す。
治療を受ければ良い薬を処方してくれ、治りも早いというのに。
我が女房に話すと、咳を長引かせると喘息になる可能性があると言う。
Hiromi、自分のことだぞ。
救急病院へ行ってこい!
すぐ近くだろう・・・
2016.11.12 馬追丘陵・「静台」(273m)
追分町の『安平山』麓から、長沼町の馬追丘陵・「静台」Fの登山口に着いても、
いや、移動の車中でもHiromiは変わらず、
「ゴホンゴホン! ゲホッ! ゲホッ!」を繰り返す。
しかしどうにもしてやれないし、それどころか、
「この咳のウィルスには絶対負けないぞ!」と、
肝に銘じる私。
追分丘陵の「静台」も先日初めて登って紹介したが、
ここには大きく分けて4つの登山口がある。
先日は何も分からず、その中のDルートを登下降した。
それで今日は別のFルートを登ることにしたものだ。
初めて登山口に行ってみると、舗装された広い駐車場があり、
「この山はこのFルートがメインなんだな」と、感じさせる。
おまけに登山口横には「馬追の名水」なる取水口がある。
しかし「大丈夫なんだろうか、この浅い山の水を飲んで・・・」と、
私は首をかしげてしまった。
9時35分、Fルート登山口をスタート。
何度も言ってきたが、どんなにつまらない山でも、
初めて足を踏み入れるルートは気持ちをワクワクさせてくれる。
スタートしてしばらくは、Dルートと同じような針葉樹林帯が続く。
そしてそのトドマツの林は見事に巨木と化し、
伐採される時期が近いことを素人の私に感じさせる。
歩き始めて15分ほどで、一旦林道をまたぐ。
立て看板を見ると、どうやら山の上に向かう自衛隊設備の専用道路らしい。
そんな道路を越えると道は傾斜を増し、辺りの植生が広葉樹主体に変わった。
つい先日まで美しい紅葉を楽しめたであろうと想像させてくれる。
やはり針葉樹林帯より、広葉樹林帯の方が美しいと、私は思う。
ただ、雪をかぶると針葉樹は最高に美しくなるが。
その後一部分だが、林道を利用すれば済むのに、無駄な登山道を開削した場面を見た。
そして最後は急登を経て、
10時20分、「静台」の頂上へ。
今日はこの山に登り始めて間もなく、どんどん青空が開け、
素晴らしい天気となったので、西側の広大な風景を眺めることができた。
ただ頂上西側が、自衛隊の敷地となっているため、
有刺鉄線付きの金網で仕切られているのが水を差す。
頂上の登山者名簿には、やはり旧友Eriの名が。
そして「エバ夫婦」。
みんな好きなんだねえ、馬追丘陵が。
思いがけない晴天に恵まれたことに感謝し、ルンルン気分で下降した。
11時ちょうど、駐車場。
先日登ったルートDより、今日登ったFの方が良かったと、Hiromiと結論付け。
2016.11.12 『安平山』(166m)
この週末はまた天候が優れない予報。
おまけにこの一週間、Hiromiが風邪で咳に悩まされ、睡眠不足のようだ。
しかしそれを私にはっきり言うと、山に連れ出してもらえないと思うのか、
常に「大丈夫です」と、症状を軽めに言う。
ところが今朝迎えに行って驚いた!
車に乗るなり、「ゴホンゴホン! ゲホッ! ゲホッ!」
口をついて出る声はチョーハスキー!
「おいおい、大丈夫かよ~?」。
それでもまだ、「大丈夫です」。
いやあ、天候の悪さに従って、また近場の馬追丘陵で楽しもうと決めていて正解だった。
今朝7時に迎えに行き、馬追丘陵に向かって車を走らせると、雨が降り出した。
それで時間稼ぎに追分町まで足を伸ばし、『安平山』に登ることにした。
この里山は先日も紹介しているが、木々の葉がすっかり落ちた景色を見たいと思っていた。
『安平山』の麓に着くと同時に、不思議と雨が上がった。
それは前回も同じだ。
7時55分、登山口①をスタートした。
雨が上がったものの、辺りは低いガスに覆われている。
幻想的と言ってしまえば聞こえはいいが、こちらは木の間越しに見える景色を楽しみにしている。
それでも晩秋の里山歩きは楽しい。
8時25分、頂上。
ガスが晴れることはなく、スキー場も何も見えない。
即下山を開始。
下山はまだ歩いたことのない「ゆるやかコース」を下る。
広葉樹林帯のこの山は、やはりいい雰囲気だ。
楽しく歩いて、
8時40分、登山口②着。
自分の車が目の前だ。
移動準備をして長沼町へ向かった。
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