goo

2018.1.31 『669m峰』(夕張・シューパロダム)

 今日は休み。

勤め先のカレンダーで、今日は休日となっている。

しかし現実は休憩室のホワイトボードに、

「31日は休日出勤となります。振替休日はありません」

と書かれていた。

アホくさ~

当然無視。

私は会社のカレンダーに従って休む、ただのアルバイト。

 

 昨夜どこに登ろうかと地形図でまた夕張を眺めていた。

『鳩ノ巣山』で深いラッセルを強いられてから、

水曜日はまだ3日目。

当然雪が締まっているはずもなく・・・

深いラッセルを覚悟で登る故、長い行程は無理だ。

そんなことを考えながら地形図を見ていると、

シューパロダムのそばの『669m峰』に目が止まった。

シューパロダムに端を発する尾根筋にこのピークがあり、

更にその尾根を詰めると『真谷地岳』に至る。

これはいいじゃないか、ということで今朝家を出た。

ところが色々あって、出るのが9時近くになってしまった。

あ、ラッセルもきついので、

行けるところまで行くと開き直った。

シューパロダムのそばのゲート前に、

広く除雪された駐車スペースがあった。

そこを基点とし、準備をしていると車が一台やってきた。

ると日本郵便の赤い軽ワゴン車だった。

ゲートを開けてダムの管理事務所方面へ向かおうとしているようだったので、

「こんなところにも郵便かい?」と声をかけると、

「そうなんです、配達があるんです」と、

若い職員が答えてくれた。

 

 10時35分、駐車地をスタート。

すぐにゲート内に入り、西に面した急斜面に取り付いた。

この斜面を登ってシューパロダムに端を発する尾根の頭に上がり、

尾根伝いに『669m峰』を目指すつもりだ。

ところが取り付いた斜面の登りがきつい。

標高差はたいしたことないのだが、

地形図で等高線が混み合っている通り、

斜度がきつく雪が深い。

その両方ともが想定内ではあったが、

やはりきついものはきつい。

ジグを切りながら、ゆっくりゆっくり登って行く。

そして11時40分、尾根の頭。

ようやく稜線状の尾根歩きだ。

斜度のない尾根上はいくらか積雪の状態が落ち着き、

急斜面の登りとは比較にならないくらい歩行が楽になった。

と、突然スノーシューを深く取られ、仰向けに転倒した。

浅いクレバスだったが上体が頭方向に沈み、

どうにも動きが取れない。

そこでスノーシューを外した。

これがNORLITEの良いところだ。

すぐに外せる。

これがMSRだったらいったいどうなっていたのか?

あの態勢では複数のベルトを外すのが困難だったと思う。

 

 尾根は小さなアップダウンを繰り返しながら、

徐々に高度を上げて行く。

途中木々の間から純白のシューパロ湖が望まれる。

また後方には先日登った『796m峰』が国道452号線を挟んで、

どっしりとした姿を見せている。

そして13時ちょうど、『669m峰』。

の先に続く尾根を詰めて行くと『752m峰』(真谷地岳)に至る。

しかしそれは今度Hiromiが一緒に登れる時までとっておこう。

Hiromiも何度となく無積雪期に一人で登っている『真谷地岳』だ。

今回積雪期のルートとして開いた尾根を、

「真谷地岳北尾根」とでも名付け、

次回Hiromiとともに踏破しよう。

 

 下山は自らがつけたトレースを下るので速い。

淡々と下って13時55分、駐車地。

下山後車中から見る今日の尾根は、

手を伸ばせばすぐに届くような距離であるのに、

実際山に足を踏み入れてみると、

それなりに手応えのある登りが楽しめる。

いつも思うが、山というのは標高が低くても偉大な存在だ。

そんな思いを胸に、今日もアイス3個を食べながら帰途に着いた。

 

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

2018.1.28 『鳩ノ巣山』(622m)  ラッセルを楽しもう!

   とうとう雪が上がった。

今朝は除雪の必要がなく、陽も差していた。

たんまり降り積もった雪の中、

視点を変えて深いラッセルを楽しむこととして夕張へ向かった。

『冷水山』の北隣りに位置する『鳩ノ巣山』は、

気に入っている山の一つなので、

毎年複数回登っている。

従ってなかなか一人では冬山に足を踏み入れられないHiromiも、

この山にはしばしば一人で登っている。

  9時20分適当な駐車地をスタート。

この山には3ヶ所の駐車地から登ってきた。

そのうち今日は深い積雪を考えて、

最も短いルートを登下降することにした。

スノーシューで雪原に一歩踏み出すと、

ひぇ~っ!!

確かに深い!

昨日の朝の時点で夕張の48時間降雪量が82cmと伝えられていた。

それが今朝までにまた10cmほど降ったので、

この3日間で90cmを超える新たな雪が降り積もったことになる。

通常そういうところを避けて山を選定するが、

今日は日帰り山行ということもあり特別だ。

  一歩一歩スノーシューが柔らかい雪に沈み、

その深さは膝上になる。

それでもHiromiはガンガンラッセルをして進む。

この週末のHiromiは今日だけの山行なので、

体力の消耗を促進させるため、ラッセルを買って出る。

とにかく体力を消耗させないと満足できない身体になっているHiromiだ。

間もなく額に汗がキラキラと浮かぶ。

そうやってガンガン進むのだが、

とにかく深い雪ゆえスピードは上がらない。

美しいカラ松林からトドマツの林を抜けると、

視界が一気に開け、目の前に広い純白の急斜面が現れる。

この急斜面を登るのはただでもきついが、

そこに90cmの新雪が降り積もったとなれば、

これはもう「大変」の一言だ。

そんなときにふと思った、

「Toshiはこの斜面を滑ればいいべやあ」と。

この斜面を苦労して登る背後には、

みるみる夕張市と「マウントレースイスキー場」の美しい風景が広がる。

そして11時15分、深いラッセルにピリオドを打った。

頂上はそこからほとんど標高差のない奥にあるのだが、

今日は見晴らしの良い地点で昼食をとることにした。

 

 下山は苦労してつけたトレースを辿る。

登りとは比較にならないほど楽に歩が出る。

登る途中で雲が多くなった空も、

下りに入るとみるみる晴れ出し、

濃い青空が実に美しい。

除雪に悩まされたあとだけに、

なんとも美しい青空の下を楽しく下って、

12時15分、駐車地。

やはり晴れてりゃ山は100倍楽しいものだ。

二人して満足し、「レースイの湯」で汗を流して帰途に着いた。

 

コメント ( 5 ) | Trackback ( 0 )

2018.1.27 『長官山』(254m)  降り積もる雪、雪、雪・・・

 

 いやあ、よく降るわあ、雪!

木曜からずっと降り続いている。

私はこの週末も金~日曜の三連休。

しかし、降り続く雪のためどこにも出かけられない。

昨日は休みでよかった。

朝から除雪に時間が掛かり、出勤日なら間に合わなかった。

私は力仕事を女房にさせる気がない。

力仕事は当然男がやるべきだと考えている。

従って、降ることが分かっているなら遠くへは出かけられない。

それで昨日は朝除雪したあと馬追丘陵へ出かけた。

そして帰宅してまた除雪。

今朝起きるとまた降り積もった雪と、

除雪車が置いていった重く締まった雪。

この48時間トータルで我が家の庭に降り積もった雪は、

40~50cmになるのではないだろうか?

  今朝もじっくり丁寧に除雪をして馬追丘陵に向かった。

今日~明日はまた夕張の山へと思っていたが、

夕張は今回最もひどかったようで、

48時間降雪量が82cmに達したとのこと。

ひぇ~っ!

そんな深雪の山に足を踏み入れたら、必ずリタイアとなる。

昨日と同じく『長官山』へ。

この大雪で馬追温泉と火葬場の登山口には駐車スペースがなくなった。

従ってマオイゴルフ場奥からか、

あるいは長沼スキー場そばからしか入山できない。

それでマオイゴルフ場奥の除雪終点からスタート。

スタート地点で降雪量を測ってみると約60cm。

昨日は42cmだったので、また20cm近く降ったのだ。

おかげで昨日つけた私のトレースがほとんど埋まっており、

それを利用して登ろうと思っていたのに、

なんにもならなくなってしまった。

深い雪にスノーシューが膝の深さまで飲み込まれる。

負荷が大きいほどレーニングになると、

63歳の心に言い聞かせ、ゆっくり一歩一歩歩を出す。

救いは昨日と違って空から雪が落ちてこないこと。

『長官山』の頂上に立つと南東方向が一番明るくて、

遠くまで見渡せる。

ところが札幌、江別方面となると、これがまた雪雲の中だ。

「おいおい、まだ降るのかよ~っ!」と心の叫び。

下山して帰途に着くと、江別が近くなった頃雪が激しく降り出した。

そして自宅に着いてみると、

今朝きれいに除雪した面積全体に10cmの新たな降雪だ。

トーゼンまた除雪。

うんざり・・・

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

2018.1.21 『坊主山(穂別)』(791m) Mikaデビュー!

 この度 Mikaが『ミニ山の会』に加入することになり、

この日はそのデビュー登山だ。

Mikaは登山歴が約5年で、

それはHiromiと同じくらいなのだが、

実際に登ってきた回数は、比較にならぬほどHiromiの方が多い。

と言うのも、Mikaは運転免許を持ちながら、

遥か昔に免許を取得して間もなく、

運転が向いていないと判断し、やめてしまったからだ。

それに対し、Hiromiは4年半前に私と知り合い、

人とは比較にならないほど登る回数が飛躍した。

そんなMikaが『ミニ山の会』に加入するきっかけとなったのが、

Hiromiの勧めがあったからだ。

Hiromiは平日の終業後、

時間が許す限り体育館へ出向き、

ランニングで心肺機能を鍛えている。

それはまぎれもなく山に登るため、

より速く、より遠くへと。

その体育館でHiromiがMikaと知り合い、

私に引き合わせたわけだ。

Mikaもまた山登りをするために、

体育館で走っていたのだ。

どちらともなく声をかけ合い、

山登りの話しとなったようだ。

ただ、前述の通りMikaは車の運転ができないので、

もっぱら山岳ガイドが主催するツアー登山に参加してきた。

従って当然回数は少ないし、

登ってきた山も少ない。

私にしてみれば、知り合った時のToshiやHiromiがそうだったように、

Mikaのキャンバスはまっさらな状態だ。

そんなキャンバスに自由に描く一助になれればと思う。

 

 Mikaのデビュー登山は実施日の数日前に『坊主山』と決めた。

四季を通して美しいこの山は、

デビューを飾るにふさわしく、

また晴れる可能性が高い山域だ。

  旧穂別町の稲里地区まで走り、

『坊主山』への林道に至る道々に着くと、

心配した積雪は、除雪されていないものの、なんとか走れた。

そして林道だが、入口より少し入ったところで木材の伐採作業が行われていたため、

ハイエースの腹を雪にこすりながらも、

作業場の少し奥まで進めた。

しかし無理はできないので、

適当なところでスコップを出して駐車スペースを確保した。

 

 8時30分、林道入口から300mほど入った駐車地をスタート。

その先は腹をこすることのない車体を持つ、

おそらくランドクルーザーであろうわだちが続いていた。

これがまた歩くのには都合よく、

ラッセルのノルマを回避できた。

更に奥に進むと、今度はタイヤショベルが走ったような幅の広いわだちだ。

これも楽々歩いて8時35分、

標高410m付近で林道を離れ、森林に入った。

ショートカットして、直線的に頂上へ向かう。

この辺りは例年雪が少なく、今年も変わらない。

間もなくトドマツのうっそうとした林に入る。

するとMikaが動き出した。

Mikaは山登りだけではなく写真撮影が趣味で、

どちらかというと、写真の方に力が入っているようだ。

スタート時から大きく立派な一眼レフカメラを首から下げていた。

それがいよいよ始動した。

その立派なレンズは林に向けられたり、

私とHiromiに向けられたり・・・

あの一眼レフカメラ独特の「バシャッ」というシャッター音が小気味いい。

この辺りからはHiromiが積極的にラッセルを買って出てくれた。

ただ、Hiromiのラッセルは、

写真を撮る状況を考えるだとか、

後続との距離を測るとかといったことはなく、

とにかく何も考えず、猪突猛進!

写真を撮りながら進むMikaとの間隔がどんどん開き、

二人一緒の姿を一枚の写真に収めるのがひじょーに難しい。

そして10時50分、『坊主山』。

Mikaは初登の山だ。

夏道があるのに、冬に初登というのもおもしろい。

  この日の風はカメラの三脚を立てられるくらいだったので、

それほど強くないが、それでも遮るもののない頂上はやはり寒い。

デビュー登山の記念撮影をして、下山を開始した。

下山は南側を下り、夏道の登山口方向へ進む。

ここからは中途半端な積雪が笹原を覆い、

スノーシューを飲み込んで、結構なノルマを強いられる。

途中のカラ松林の中で昼食。

私とHiromiはいつものようにガスバーナーを出してラーメンだが、

Mikaにはそんな準備がなく、冷たい握り飯だけだったので、

私のインスタントラーメンを半分分け与えた。

山では特に積雪期となると、

温かいものが欲しいし、汁気が欲しくなるものだ。

  昼食後林道を進み、大きくショートカットをするつもりも、

笹原に入るとやはりズボズボと足を取られるので、

ある程度林道を下り、途中からショートカット。

それでも結構短縮になった。

ショートカットした後の林道歩きはMikaが速く、

やはり目的をもってしっかり鍛えている人間は違うと感心。

  13時30分、駐車地。

Mikaのデビュー登山、大成功!

3人そろって納得の山行に心満たされ、

夕張の「レースイの湯」に向かった。

 

 Mikaは今夕私の知り合いの保険事務所にて山岳保険に加入。

晴れて仲間入りだ。

これで『ミニ山の会』の平均年齢が、若干下がったなあ・・・

 

コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )

2018.1.20 『796m峰』(夕張・シューパロ湖) 純白のシューパロ湖を望む

 

 昨日は『573m峰』から下山して、

そのまま夕張にとどまるつもりだった。

しかし登っている最中一貫して降り続けた雪は、

下山して夕張へ向かう途中も激しく降り、

とうとう嫌気がさしてそのまま帰宅した。

そして古女房と会話し、ゆっくり酒を飲んで過ごした。

  今朝8時に家を出て再び夕張に向かった。

その時点ではどこに登るか決めておらず、

当てにはならぬ天気予報もチェックしていなかったので、

車を走らせながらどこに登ろうかと考えた。

そんな風に当てにしていないときは意外に晴れるもので・・・

眩しい陽の光を浴びていると、不意に『796m峰』を思い出した。

昨シーズン初めて登った山だが、(昨シーズンの記録)

あまり天気が良くなかったので、

晴天の中で純白のシューパロ湖を見てみたいという思いに駆られた。

直線の長いシューパロトンネルを抜けると、

湖際に狭い駐車スペースがある。

そこに着いてハッとした!

対岸奥にそびえる『滝ノ沢岳』や『前岳』の美しいこと!

『夕張岳』にはうっすらとガスがかかって、

その姿を見ることはできないが、

それがまた幻想的でいい。

しばし、うっとりと見入ってしまった。

 

 9時40分、駐車地をスタート。

スタートしてすぐ国道を渡り、西側の斜面に取り付く。

この山は頂上までの奥行きが1kmもないのに、

標高差500m程を稼がなければならないので、

どこをとっても斜度がきつく急登の連続だ。

その上今日は雪が深い。

一歩一歩スノーシューが雪に深く飲み込まれる。

ところどころで現れる古い作業道を利用しながらどんどん高度を稼ぐ、

と言いたいが、深いラッセルでよちよち歩き状態だ。

更に斜度がきついと深い雪が崩れて一歩を出せない。

それでもじっと辛抱して一歩一歩歩を出せば、いつか着く。

そしてCO.760の小ピークに上がる直前の約100mの急登がこのルートの核心だ。

崩壊する雪に登っては戻され、

また一歩踏み出しては戻されることを繰り返し、

なんとかかんとかクリアして、

11時50分、「760mP」。

ここに登ると東側の風景がほとんど見られる。

期待した純白のシューパロ湖の南北に長いこと!

また、前述の『夕張岳』近辺だけではなく、

『夕張マッターホルン』、『鉢盛山』、『芦別岳』、『シューパロ岳』、『中岳』等が、

純白の迫力ある姿を見せてくれた。

「いやあ、今日ここに登ってよかった」と、

心から思える瞬間だ。

 

 「760mP」を過ぎると間もなく『796m峰』がその姿を現す。

その頃になると雪の深さが浅くなった。

寒暖を繰り返して締まってきている。

辺りの風景も広々としていい。

そんな中を楽しく歩き、

12時15分、『796m峰』。

ここからの景色は北から東を回り、南にかけては遮るものがない。

そして南から西を回り、北にかけては樹木があり、

木の間越しの風景となる。

しかしそこには『冷水山』、『三角山』、『874m峰』といった、

夕張を象徴するような山々が連なっている。

また、南のシューパロダムの上に『真谷地岳』がそびえ、

その頂上と重なって『754m峰』が見て取れたのは感動的だった。

頂上でインスタントラーメンを作りながら、

そんな周辺の山々の景色を楽しんだ。

『796m峰』、これは素晴らしい山だ。

 

 下山は自らのトレースを辿るので楽だ。

ただ、どこもここも急斜面なので、

どんどんショートカットして下る。

13時30分、駐車地。

いやあ、思いがけなくいい思いができた。

楽しかったわぁ~

素晴らしい思い出を胸に、

夕張でいつものようにアイス3個を買い、

ゆっくり食べながら帰途に着いた。

 

コメント ( 5 ) | Trackback ( 0 )

2018.1.19 『573m峰』(鵡川町・穂別ダム) あたためてきた未踏の一座

 今日は休日。

現在の勤め先のカレンダーが去年、土曜日が殆んど出勤になってしまった。

それでその休日不足分を、暇な1月と2月にもってきて、

1月は3日、2月は4日平日に休日が設定された。

ところがこの1月の3日分全てを今になって「休日出勤になります」だと。

アホ、寝ぼけるな!

今更休みはなかったことにしろなどと、よく言えたもんだ。

そんなものは当然拒否!

くだらぬカレンダーが指定した平日の休日を、

そのまま実践するのみ。

時給820円のただのアルバイトが、そこまで会社に尽くす必要はない。

まあ、こうなると詐欺のようなもので、

この会社もまたブラック企業と言えるだろう。

 

 今朝起きて外を見るとごっそり雪が積もり、

除雪車も大量の雪を置いていった。

そんなに降るとは一言も言わなかった天気予報。

あいも変わらず精度が悪すぎる。

 

時間をかけて除雪を済ませせ、ゆっくり家を出た。

鵡川町の穂別ダムに到着すると雪が降りだした。

山登りを志す者にとっては、

常に登りたい、登ってみたいという山がいくつも頭の中にあるもので、

私にとってはこの山もそんな中の一つだった。

いつだったか覚えていないが、

ずいぶん前に『坊主山』(穂別)からこのピークを目にした時、

一度登ってみたいと思いついた。

それからズルズルと年月が過ぎ、今日の実現となったわけだ。

 

地形図を見ると穂別ダムの西側を基点とし、

すっきりとした尾根が続いている。

それを頭に入れて、10時35分穂別ダムの駐車地をスタート。

最初はダム工事で築かれた急斜面を登る。

雪が妙な深さでズブズブスノーシューを取られる。

急斜面を登りきると尾根筋だ。

あとは広くなったり狭くなったりの尾根を忠実に登って行く。

雪は深いがシカの踏み跡が多く、

その上を歩くとかなり楽に歩を進められる。

ただ、糞尿も撒き散らして歩くシカたちなので、

それを踏まないように慎重に・・・

アップダウンは非常に小さく、ただただゆっくり高度を上げて行く。

珍しいくらいに穏やかな尾根筋だ。

そして13時ちょうど、『573m峰』。

樹木が多い上雪模様で辺りの景色を望めない。

ラーメンを作りながら天候の回復を待っていると、

わずかな時間ではあったが、周りを見渡す機会に恵まれた。

西に形の良い『565m峰』の姿を目にして、

そこが『573m峰』であることを確信。

次は隣の『565m峰』を狙ってみよう。

 

ラーメンを食べて下山開始。

同じくシカの糞尿に気を付けながら淡々と下り、

14時35分、駐車地。

 

 低山であっても、未踏の頂上に立つとそれなりの感動が得られる。

今度は晴れた日に登り、周囲の風景を楽しみたいものだ。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

2018.1.16 スノーシュー  私の信頼できる足「NOLITE」!

 私は積雪期の山に登るのに、

スキーよりもスノーシューの頻度が圧倒的に高い。

理由はまず、現在殆んど同行するHiromiがスキーを不得手とすることだ。

Hiromiはこの時期仕事が忙しく、尚且つ責任ある立場にあるため、

絶対に怪我はできない。

次に私の問題なのだが、私は足が大きく幅が広い。

29cmのサイズは今となれば手に入るが、問題は幅だ。

「E」で表示すると「EEEEE」(5E)。

従って輸入ブーツは幅広のスカルパやガルモントであっても、

足の外側部がブーツの内側に当たり、痛くて長くは歩けないのだ。

そんなことを思っていると、シールの着脱もおっくうになり、

スノーシュー登山が多くなった。

登山靴もゴアテックスが主流となってからは、

夏冬ともストレスを感じずに済むものと出会えるようになった。

  さて、表題のスノーシューだが、

これまで通算3,160回ほど登ってきた山の中で、

積雪期の登山も人とは桁違いに数多く登ってきた。

そんな私が信頼できるスノーシューはNORLITEのみ!

現在7セットを所有しているスノーシューだが、

そのうち6セットが「NORLITE」製だ。

他に1セットだけタブスを所有している。

しかし使い勝手は比較にならぬほどNORLITEがいい。

まず着脱が簡単なこと。

冬山に入山すると、不意にスノーブリッジのない渡渉を強いられることがある。

そんな時、他社製なら脱着が面倒でたまらないところだが、

このNORLITEはいたって簡単。

何のストレスもない。

次に登りだが、この場面で最適なのはフレーム自体がアイゼンとなっているMSRだろう。

しかし、雪の深い急斜面ではセンターが雪に潜ってしまう。

そんなときはNORLITEのHTやEXの上向いたトップが役に立つ。

アイゼンを急斜面に突き立てやすいのだ。

また、下りを考えるとフレームをアイゼンで覆われたMSRは悲惨だ。

滑り降りることができない。

その点NORLITEはス~ッと滑ってくれる。

そんな信頼をおけるNORLITEが、一昨年でスノーシューの製造販売をやめてしまった。

海外製品に押されてとのことだが、実に惜しいし困る。

今回どうしてももう一セット欲しく、NORLITEさんに直接お願いしたところ、

もう残り部品も少ない中、1セット作成して送ってくれた。

それが写真の中の青いフレームをもつEXだ。

ありがたい。

これでしばらくは安心して冬山に入ることができる。

NORLITEさんには感謝!

 

 私はスノーシューのサイズを雪の状態によって使い分けている。

深雪の時期には大型のものを使用し、3月以降雪が締まり出すと小型の軽いものに替えている。

冬山に登る人間のあいだではMSRが主流だが、私はいらな~い!

私が連れ歩くHiromiもまたNORLITE製のTRとTJを各2セット所有し、

Hiromiの信頼できる「足」として活躍している。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

2018.1.12~14 家族みんなでやってきた!  息子夫婦の遅い冬休み

 私の息子とその妻のSa~は、

ともにアパレル業界に身を置き、

日々子育てと仕事に励んでいる。

そんな二人にはかきいれどきの年末年始に休みがなく、

一段落したこの時期になって冬休みを取得する。

それでその休みの後半を我が家で過ごそうとやってきた。

これまでほとんど1泊で訪れており、

2泊というのは大変珍しいところだ。

そして2泊となると、ババが食事の支度に追われる。

今回はそれを考慮して、簡単な食事を用意した。

  この正月元旦、救急病院に走った虎の風邪は殆んど治っていた。

また、乃々の溶連菌も癒えていた。

今はそんな病気の殆どを、

虎が保育園でもらってくる。

そして虎が発する風邪は強力で、

昨年の初冬にうつされた風邪の咳が

まだ私の喉にくすぶっており、今でも時々咳込む。

 小学2年生の乃々は相変わらずお姉さんぶりを発揮し、

台所でママの手伝いをして食器を洗ったり、

虎の鼻の穴に無理やり人差し指を突っ込んで、

ハナクソを取ってやったりと忙しい。

でも、食べ物のこととなると話しは別で、

虎に食べさせるより、食べたいものは先に取るという、

まあそのへんがまだ幼いなあ。

 

 12日(金)は我々夫婦とも仕事だったので、

夕方息子一家が夕食時に訪れ。

そして翌土曜日はババが行ってみたいという千歳空港へ出かけていった。

その間に私は『分監山』へ。

私の方が早くに帰宅し、

夕食の支度をしようと動き出したところでみんなが帰ってきた。

賑やかで楽しい宴がこの夜も遅くまで続いた。

ジジとババも翌日は日曜日ということで、すっかり夜更かし。

乃々が「ジジとババのおうちに二つ泊まれるのはすごくいい」と、

何度も何度も強調してくれる。

こんなところに来て、

そうやって言ってくれるのもあと何年かなあ・・・

 

 日曜の朝はみんなゆっくり寝ていた。

私は通常通りに起きて、降り積もった雪の除雪。

休みの朝山に行かないとなると、

ゆっくり納得がゆくまで除雪できる。

それが終わって家に入ってもまだ起きてこない息子一家。

結局8時に起きてきて朝食。

そしてどこへ行こうか?

となるが、それはやっぱり「野幌運動公園」でしょ!

一年中遊ぶその地を、乃々も決して否定しない。

ところが、わずかな走行中に虎がSa~に抱かれて眠ってしまった。

また遊べないわぁ・・・

雪の中で私、息子、乃々が駆け回る。

雪遊びはいい。

子供の創造性を養う宝庫だ。

この日は札幌の中心部に住む父と娘が雪だらけになって遊んだ。

素晴らしいスキンシップ!

いいかげん遊び疲れて車に戻っても、虎はまだ起きていなかった。

しかたなく我が家に戻ったところで、虎くんお目覚め。

しかし目覚めたばかりの虎が、

外でやったこともない雪遊びをするはずもなく・・・

玄関前に立たせただけで「わぁ~ん!」

それでもだましながらソリに乗せて引っ張ってやると、

何も声は発しないが、満足そうにしていた。

これぞ虎の「初ソリ」!

 

 二泊三日の最後の食事である、

この日の昼食をみんなで楽しんでいると、

乃々が自分で熱を計りだした。

すると37.8度。

やべ~っ!

と思ったのもつかの間。

その5分後に計ると38.5度。

慌てて布団を敷いて寝かせた。

そんな乃々はすぐ眠りに着いた。

息子一家は乃々の発熱を契機に早めに帰って行った。

前回は虎の風邪、そして今回は乃々。

楽しい週末だったけど、落ち着かないわぁ・・・

コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )

2018.1.13 『分監山』(460m)  標高を超える高度感を楽しめる山

 今日は時間がなかったので、

近くの『分監山』に登ってきた。

時間がないと言うのは、

今日の夕方やってくるはずだった孫たちが、

急きょ昨夕訪れたためだ。

そしてそれはまた別のお話し。

 

短時間登山で早く帰宅しなければならないときの山として、

この山も貴重な一座だ。

しかも今日は全く期待していなかった天候がよかった。

  今朝Hiromiを拾って月形に向かうと、

目的地に近付くほどに積雪が増え、

新たな降雪も見られる。

まだ除雪車が走っていなかったので、

雪煙を巻き上げながらの走行だ。

いつもの誰もいない駐車地に着き、

10時ちょうど、スノーシューでスタート。

雪原に入って「ホッ・・・」。

心配した雪の状態がいい。

新たな新雪の下に、寒暖を繰り返して固く締まった層がある。

これだとスノーシューを雪中深く飲み込まれることがない。

冬山の雪の状態としては大変良い条件だ。

  この山は手軽に登れるので、

時間がないときや天候が悪い時などに、

一シーズンに複数回登ることになる。

 

林道から一旦北の小沢に下ったあとは急登となる。

それを辛抱強く登って行くと、どんどん高度が上がる。

山というのは不思議なもので、

麓から見上げるより、上部から麓を見下ろす方が数段高度感が違う。

こんな標高460mほどの低山でも、

平地からいきなり立ち上がる登路から見下ろす高度感はなかなか迫力がある。

 

 急登を終えると一旦平坦となり、

雪崩斜面の北側に頂上が姿を現す。

そしてここからは常に頂上部を目にしての登行となる。

視界が開け、おまけに素晴らしい天候の中を歩くのは、

実に気持ちよく、楽しい限りだ。

そんな中では自然と会話も弾む。

 

 11時40分、『分監山』。

頂上からは北側の樹木が切れ、

鋭角な山容の『三角山』がすぐ近くに見える。

二人とも今日の運動量では空腹感を感ずることがなかったので、

ザックを下ろすこともなく下山を開始した。

天候は頂上に到達する頃に益々良くなり、

下山の足取りも軽い。

登りでよかった雪質は、スノーシューの下りでも心地よく・・・

 

 12時30分、駐車地。

片付けを済ませ、急ぎ帰途に着いた。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

2018.1.8 『三角山(夕張)』(770m) 新年会登山の最後は夕張で締めくくる

 ホテル「LARCH」での新年会の後は夕張まで戻って『三角山』だ。

この日はTakが大阪まで帰らなければならないので、

時間がかからない山を選定した。

昨冬も登っている『三角山』は、

道々夕張~岩見沢線が冬の通行止めに入った今、

広い車道を堂々と歩くのが楽しい。

  10時05分、道々の通行止めゲートをスタート。

ここは旧「メロン城」があるところ。

その「メロン城」は今や廃墟となってしまった。

 

 スタートと同時にショートカットして急斜面を登る。

そしてショック!

雪が深い!

24時間降雪量が相当あった模様だ。

一歩一歩スノーシューが深雪に深く飲み込まれる。

急斜面を登るも、距離は短いのに時間がかかる。

なんとかクリアして広い車道に出ても、

深い雪はどこまでも続き、一歩一歩が辛い。

短い間隔でラッセル交代をする。

先頭に立ち、ラッセルで汗をかく。

そして交代して最後尾に着き汗がひく。

その繰り返しだ。

ゆっくりゆっくり歩を進める。

 

 11時30分、「丁未風致公園」。

ここまて歩くとホッとする。

あとは平坦な車道を歩いて最後の登りを迎える。

ちょど峠の頂上から北側の斜面に取り付き、

急登に耐えて細く美しい白樺の平坦地に着く。

 方向を西に変えて直進すると、

突然南側の視界が開け、

12時ちょうど、『三角山』。

この日も各々簡単な昼食を摂る。

それにしてもこの『三角山』からの眺めがいい。

東から南にかけては遮るものがない。

 

南東方向には太平洋が陽の光を浴びて輝いているのが見える。

夕張の山はいいねえ~

 下山は5人で深く刻んだトレースを辿るので楽チンだ。

そして最後は大幅なショートカットで、

一気に「メロン城」に当てた。

 
13時ちょうど、駐車地。

ここから「レースイの湯」が近い。

Takが「温泉、温泉」を口にする。

しかしそんなTakは入浴時間が極端に短く、

いつも時間をかけない私だが、

上がるともう脱衣場で防寒着まで着用していた。

 

夕張から車を走らせ、我が家に着いたのが午後3時。

ここで解散だが、Takがこの4月アメリカに転勤するとのことなので、

なかなか淋しい別れとなってしまった。

しかし、いつかまたこの集いに参加してくることだろう。

参加したメンバーのみんな、ご苦労さん!

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
« 前ページ