北海道の山野でとことん遊ぶ!!
I am Amigo!
2022.8.27 『沼ノ沢』(206m) ふくろう湖から藪へ
先週末はHiromiと別行動。
土日とも雨の予報だったのに、
車中泊で出かけるとのこと。
なぁんも無理する必要はないと思うのだが、
だんだん考え方が違ってきたねえ・・・
土曜日の朝は、
起きた時点で降っていなかった雨だが、
広い範囲で午前中のうちに、
雨が降り出す予報だった。
時間がないので、
短時間で登れる山とし、
当別町の「ふくろう湖」に向かった。
途中で既に雨が落ちてきて、
車のフロントガラスに、
わずかだが水滴がつく。
「何とかこのまま持ってくれ~」と、
強く願いながら「ふくろう湖」湖岸着。
ほんのわずかだが、
現実に降っている雨が、
強くなる前に登り終えてしまいたい。
この日は湖岸から藪に入り、
尾根筋を登って上部の、
地形図にはない林道にのり、
ピークを目指す予定とした。
湖岸から登る尾根の直下に駐車スペースを見つけ、
そこからすぐ藪に入った。
藪の前にはゴミが捨てられている。
いつも思うのだが、
どうしてこんなことができるのか?
自分が飲食した後のゴミを、
平気でその場に捨てられる精神状態が、
私にはどうしても理解できない。
人間やめますか~?
藪に入ると急斜面だ。
笹の茎をつかみながら登る。
そして尾根筋に上がり、
忠実にそれを辿って行く。
笹が濃くなるものの、
茎が細いので辛くはない。
下山時ピンポイントで駐車地に下りたいので、
何ヶ所かにピンテを付けた。
笹をかき分けて進んで行くと、
傾斜が落ちて平坦になる。
すると藪の向こうに林道が見えた。
そして林道に飛び出すと、
なんと廃道だと思っていた林道が、
最近草刈りされていた。
これには驚いた。
草付きの林道を歩いて行く。
広い林道だが、
両側が樹木で覆われているので、
遠くの景色が見えない。
ただ1カ所だけ北側の樹木が切れて、
『ピンネシリ山』(1,100m)方面が見えたものの、
半分から上はガスに覆われていた。
草付き林道はやがて、
改修工事が終わった新しい林道に合流。
この林道は「水田の沢林道」で、
月形側に林道の入口がある。
「水田の沢林道」を歩くが、
この林道も最近車が走行した痕跡はない。
静かな林道を歩き、
やがて目指すピークの基部に達し、
藪に入って行く。
しかしここは近く伐採が入るのか、
重機のキャタピラ痕が残っていて歩きやすい。
そして最後はわずかな距離の、
濃い藪を抜けて、
ニ等三角点「沼ノ沢」。
ピークからは北東方面の展望が利くものの、
やはりガスに覆われた樺戸山地が望めるだけ。
下山は同ルートを引き返す。
林道から再び藪に入り、
急斜面を下って駐車地に下りた。
結局この行程で雨に当たることはなく、
「ラッキーっ!」と言った気持ちで帰途に着いた。
2022.8.26 『市営球場』(334m)・『千代田』(362m) 重苦しい空の下
金曜日の朝起きると、
空は暗くてなんとも重苦しい。
前夜の予報では各地で日中雨が降るとのこと。
モチベーションが上がらない中、
夕張に向かって車を走らせた。
そしてまず未踏だった、
「市営球場」に登ってみることにした。
夕張に向かう途中で雨が降り出したので、
益々テンションが下がる。
四等三角点「市営球場」は、
文字通り夕張市営球場のすぐ上にある。
近くには駐車場所がいくらでもあるので、
適当に駐車してスタート。
以前球場だったようなところを歩く。
そして市営球場脇へ。
この球場はもう使われていないのか?
施設が老朽化してボロボロだ。
球場を中心に考えると、
ライト側の奥に三角点がある。
けっこう濃い笹を漕いでピークへ。
すると何やらレンガの建造物跡が!
夕張が炭都として栄し頃の名残だ。
その建物が建造されたときに、
三角点標石が掘り出されたのか、
探しても見つからなかった。
雨に濡れた藪のせいで身体を濡らした。
気持ち悪いのですぐに下山して駐車地へ。
もう一座三角点標石を確認していないピークに登るつもりだったが、
もう身体を濡らす気にはなれず、
久しぶりに「千代田」に登ってみることにした。
道々3号線を栗山町から、
夕張市に向かって走り、
夕張市街地に入る直前で、
「夕張トンネル」をくぐる。
そのトンネルの入口右手に、
「千代田林道」の入口がある。
トンネル手前の空きスペースに駐車して、
すぐ「千代田林道」に入った。
ゲートが現れ施錠されている。
林道に入って行くと、
路面にはタイヤ痕が残っておらず、
久しく車が走っていないようだ。
間もなく右手の樹木が切れ、
西側の風景が遠くまで見渡せる。
これは直下を道々3号線が走っているためだ。
道々を見下ろすと、
ちょうどパトカーが一台、
栗山町方向に走って行った。
林道は紅葉の時期なら、
そこそこ良い光景が見られるのだが、
この時期はこれと言って見るものがない。
おまけに雨は上がったものの、
暗くてジメジメ感が鬱陶しい。
そんなときに目につくのが、
トドマツの幹に付けられた、
「人工造林地」の標識だ。
最初目にしたのが「昭和47年」と書かれたもの。
昭和47年と言えば、
私が高校3年生の時で、
陸上競技を志し、
ハンマー投げを専門種目として、
ガンガン練習に打ち込んでいた。
あれから50年と言う月日が流れた。
いやあ、ずいぶん歳とっちまったなあ!
あの頃のパワーを山に向けたなら、
日帰りで登れない山は、
日高の奥深い山々くらいだろうな。
次に現れた「人工造林地」の標識は、
「昭和35年」とある。
私がまだ就学前の6歳だったときだ。
その頃はそこからすぐ近くの栗山町で暮らしており、
「栗山保育所」に通っていた。
そしていつも夕張方面の山々を眺めて、
「いつか登りたい」と思い続けていた。
「人工造林地」の標識は、
そこに記された植え付け年から、
色々なことを思い起こさせてくれる。
自らの過去に思いを巡らせて歩いていると、
藪への取り付き点に到着。
林道を離れて針葉樹林に入った。
ここはトドマツの大木が林立する、
素晴らしい林だ。
足元はシダ類が多く自生している。
古い作業道跡を登るといくらか楽だ。
登るほどに傾斜がきつくなっていく。
そして足下がシダ類から笹に変わると、
笹につかまりながら登る斜度となる。
しかし長くは続かず、
傾斜が落ちると、
四等三角点「千代田」。
何度目のピークだろう?
無積雪期は久しぶりで、
標石が笹に隠れていたので、
これも久しぶりに笹刈りをした。
下山は同ルートを下った。
スパイク長靴だったので、
斜度のある下りは足首がふにゃらふにゃらする。
登山靴の方が圧倒的に有利だ。
大木の林を下って林道へ。
ゲートが近くなった見晴らしの利く地点で昼食。
そして駐車地へ。
帰途で強い雨が降り出した。
その雨をもたらした雨雲はその後夕張方面に流れるわけで、
良いタイミングで下山できたことに安堵した。
2022.8.25 『上田』(126m)~『高岡山』(137m) 魅力あふれる丘陵地帯
今週は火、水曜日と二日間の出勤だった。
来週は月~水曜日と三日間出勤の予定。
木曜日の朝、車中泊二泊分の準備をして家を出た。
天気予報を考慮して、
北に向かう予定だった。
ところが家を出て間もなく、
スマホを忘れたことに気が付いた。
「あっちゃ~っ!」。
スマホがなければ女房と連絡を取ることができず、
己の身に何かが生じても、
救助を求めることもできない。
スマホに振り回されたくはないが、
現在の状況として、
なくてはならないものだ。
一旦家に戻ると、
既にモチベーションガタ落ち!
そんな大事なものを忘れた自分が、
もう嫌で嫌でたまらない68歳!
遠出なぞする気が全く失せてしまった。
それで出かけたのが、
今週の月曜日に行った、
当別町弁華別の西側に広がる丘陵地帯だ。
この辺りは我が家からだと、
片道30kmほどで、
馬追丘陵と距離が変わらない。
細かいことを言うようだが、
燃料代節約地域だ。
先日スズメバチに狙われたのが、
「パンケチュウベシナイ川」に沿って伸びる、
舗装された農道の先の、
「五の沢林道」北側の地域だった。
それで今回は南側の支線林道に入って、
二つの三角点をつないでみることにした。
「五の沢林道」のほぼ最高標高、
と思われる地点に支線林道への分岐があり、
十分な駐車スペースもあった。
車から降りると空が実に美しい。
辺りにはススキがびっしり穂を出している。
もう秋だ。
支線林道にゲートはないが、
そこはいつも通り歩いて行く。
歩き出してすぐ樹林の中を進むが、
間もなく樹林が切れて、
広々とした風景が広がった。
ここから先は殆ど遮るもののない風景の中に、
林道が直線的に伸びて行く。
いやあ、まさかこんな風景が広がるとは、
全く予想していなかった。
はじめは伐採地が広がっていたものの、
その後は伐採された感じではない。
もともと草原だったのか?
歩き始めて1kmほどで、
左手の小さな塊に三角点標石を見つけた。
四等三角点「上田」。
また林道を歩き、
間もなく現れた作業道に入り、
しばし広い風景を眺めた。
すぐ東側にはきれいに整備された、
「石狩平原ゴルフ場」が見えている。
そして更に歩を進めていくと分岐が現れ、
地形図に記された破線林道は、
笹に飲み込まれていた。
ただ予定した林道も、
雑草や笹に覆われ、
そろそろ廃道といった状況だ。
一面ススキが生い茂る中、
下草に覆われた林道を歩いて行くと、
とうとう林道も消滅した。
しかし目指すピークは笹原の向こうに見えている。
ここからは笹漕ぎ、ススキ漕ぎで登って行く。
樹木がなく日当たりがいいので、
笹の密度が濃い。
ピークに着いて三角点標石を探す。
あまりにも笹が濃いので見つけられないのでは?
と不安がよぎる。
しかし見つけたよ!
三等三角点「高岡山」。
濃い笹を刈って標石を露わにした。
このピークからは、
東から南にかけて遮るもののない風景が楽しめた。
この程度の標高で、
これだけ展望がいい三角点ピークはめったにない。
下山は同ルートを引き返す。
少し戻って送電線の下で昼食とした。
そこからは「高岡山」がすっきりと確認できた。
そしてまた常に見通しがきく林道を、
楽しく歩いて行く。
ただ、往路では向かい風で涼しかったのだが、
復路は追い風となるため、
けっこう暑くて疲れた。
そして駐車地へ。
空は青く、緑は美しく、風景はどこまでも広くのどか。
標高が低い、四等三角点だから、
とバカにすることなく、
コツコツと登り歩いていると、
必ず素晴らしい風景に巡り合えることを証明できた山行だった。
帰りには当別町の花卉農家が直売している、
美しいカスミソウを買って女房への土産とした。
2022.8.22 『白狩峰』(しらかりみね・193m) 今度はスズメバチ!
当別町弁華別の西側、
日本海との間にゆるやかな丘陵地帯が広がっている。
そこには「石狩平原ゴルフ場」がある。
どことなく魅力ある丘陵地帯を、
地理院地図で眺めてみると、
あるある三角点ピークが。
今週の月曜日はその一つに登ってみることにした。
月曜日の朝、当別町弁華別から、
「パンケチュウベシナイ川」に沿って、
西に伸びる舗装された農道に入った。
「グランド札幌CC」の正門前を過ぎ、
更に進んで行くと、
高度を上げだして予定の林道入口が近付いたので、
林道入口の300mほど手前の、
送電線鉄塔基部を駐車地とした。
この日は晴天で日差しが強く、
スタート時からひどく暑い。
林道入り口まで行くと、
廃道かもしれないと心配した林道は、
しっかりしていてゲートが設けられていた。
そこで初めてこの林道が、
「要六沢林道」であることを知った。
林道に入るとすぐ伐採地が広がった。
昨年伐採されたものか?
しばらく伐採地の中を登って行く。
遠くまで見通しがきくようで、
実はそうでもない中の林道だ。
林道はやがて針葉樹林に入る。
一旦北向きに進み、
上部で大きく折り返して戻る形になる。
その戻る形での林道がはっきりしなかった。
既に廃道で分岐の見分けがつかず、
一旦藪に入ってなんとか林道跡を探し出した。
しかし長くは続かず、
濃い笹の海に飲まれた。
あとは笹を漕ぐしかなく、
そのまま突入!
密度が濃く背の高い笹は、
前方の様子を全く見せてくれない。
もがきながらジリジリと歩を進める。
そのうちスズメバチがまとわりつきだした。
最初はいつものことと、
たいして気にしていなかったが、
三角点のすぐそばまで進んだ地点で、
二匹のスズメバチが耳元、首筋の辺りまで迫ってくる。
通常スズメバチは人の周りを数回回っていなくなる。
ところがこいつは全く離れず、
どうみても攻撃してくる様子だ。
私は過去に4度スズメバチに刺されたことがあり、
その激しい痛みがよみがえった!
「まずい、このままでは刺される!」。
濃い笹の中で三角点の位置を、
チラッと確認して逃げた!
もう濃い笹の中でもがいている場合ではないので、
南側の斜面を下った。
すると急に藪が薄くなった。
「助かった!」と駆け下りた。
ここでようやくスズメバチの攻撃から逃れた。
実はこの斜面を下ると、
当初の舗装林道に出ることを知っていた。
そして下山はこれを下る予定だった。
林道までわずかな距離なのだが、
藪が濃いと予測して、
できるだけ林道を登ることにしたものだ。
舗装林道に下って「ホッ・・・」。
舗装された林道を駐車地まで戻る。
その過程でこの林道が、
「五の沢林道」であることを知った。
舗装されて立派な林道の割に、
車が走ることはほとんどなさそうだ。
途中南側に広がる伐採地に出て昼食とした。
そこからは「石狩平原ゴルフ場」が見える。
なかなか雰囲気の良い丘陵地帯で、
期待した通りだった。
この先もう少しこの辺りを歩いてみよう。
駐車地に戻ってもひどく暑く、
スズメバチに追い回されたことで、
ぐったり疲れて帰途に着いた。
2022.8.21 『神居尻山』(かむいしりやま・947m) 久しぶりにY澤を交えて
先週の土曜日は予報がほとんどの地域で雨。
それでHiromiと馬追丘陵で過ごそうと、
歩き出した途端雨が降り出した。
その日ははじめからどうにもモチベーションが上がらず、
即「やめるべ!」と言って中止した。
そこでHiromiが言った、
「Aさんがやめるなんて珍しいね」。
まあ、そんな日もあるさぁ・・・
そして翌日『神居尻山』に登ることを約して別れた。
久しぶりの『神居尻山』だが、
まだ暑いので登山道を短パンで歩けるのがいい。
そんな『神居尻山』に、
高校の後輩であるY澤を誘ってみた。
以前からY澤のことは知っていたが、
3年前に『神居尻山』頂上で初めて出会って、
私の6年後輩であることが判明した。
単純に山への登行回数なら、
私の方がはるかに多いが、
それは登山道中心に登ってきたからであり、
初めから藪山登山を続けてきたY澤は、
より多くの頂に立っている。
また、山岳会に身を置いていた経験もあるため、
山に関する知識が大変豊富だ。
土曜日の夜、Y澤を誘ってみると、
二つ返事で同意してきた。
それで日曜日の朝、
現地で合流することにした。
但し、Hiromiにはこのことを伏せておき、
サプライズとすることにした。
日曜日の朝、Hiromiの車を我が家に置いて、
「道民の森神居尻地区」に向かった。
そしてBコース登山口を過ぎた駐車場に着いて、
Y澤を探すもまだ到着していないよう。
それでHiromiに「ゆっくり準備しろ」と告げる。
と、そこへ一人の中年男性が近付いてきた。
隣りの車の所有者かと思っていると、
私から視線を外してHiromiに近付いた。
そしてHiromiと目が合ったものの、
Hiromiが困惑している様子。
そこで私がこの人物がY澤だと気付いた。
と、Hiromiも気付き、
「Y澤さ~ん!」。
かくして、サプライズは成功!
しかし私もY沢の姿を目にして気付かなかったのは、
髪型が全く変わっていたためだ。
以前の短髪ではなく、
フワッとした髪にウェーブがかかっていた。
「髪を伸ばしたんだなあ」から始まって、
次々に話題を変えて会話が始まった。
Y澤に会うのは私もHiromiも、
かれこれ2年ぶりになろうか?
いやあ、前置きが長くなってしまった。
8時30分、駐車場をスタートして、
Aコース登山口へ移動。
『神居尻山』には単独でも、
何度も登っているHiromiが、
「こんなとこ歩いたっけ!?」と、
いつものボケをかます。
Y澤はAコースを歩くのが初めて、
とのことで新鮮そうだ。
入山するなり「いい森だ」。
気温が20℃のスタートで、
涼しかったが直に暑くなった。
Y澤を先頭にゆっくり登って行く。
「遅すぎますかぁ?」、
と言うから「冗談じゃねえ! いくら遅くてもいい」と返す。
ゆっくり登りながら、
前後での会話が延々と続く。
そこでY澤が身体に色々抱えていることを知った。
結果無理な登山をやめたと言う。
そう、それでいい。
もう何かの記録を狙う年齢ではない。
いかに長く山登りを続けられるか、
を考えて行動しなくては。
Aコースは680で視界が開けるようになり、
特に東側の風景を楽しみながら歩くことになる。
前を行くY澤とHiromiの会話が延々と続く。
Y澤は植物の写真をやたらと撮る。
そして時折風景を眺めては、
「いいコースっすねえ」と、
感嘆の声を上げる。
880で頂上に続く稜線に上がった。
そこからは遮るもののない中で、
緑美しい『神居尻山』の全貌が目に飛び込んでくる。
ここで儀式!
私とY澤が卒業した「滝川高校」の校旗を広げて記念撮影!
Hiromiが面白がって写真を撮る。
記念撮影後稜線を詰めて行くが、
人が多いんだわ。
しかたないねえ、
好天の中の公園だものねえ。
11時40分、『神居尻山』。
周りに人がいる中で、
簡単な昼食とした。
Y澤はいつものように、
カスタード中心のスウィーツを頬張り、
Hiromiはパンをかじっていた。
下山は一旦B、Cコースの分岐まで下り、
その先はCコースを下った。
斜度があって短いコースをトントコ下って林道へ。
そして1kmほど歩いて駐車場へ。
そこに停まっている車の数が、
これまでにここで目にした中では、
最も多かったかもしれない。
Y澤とはここで別れて、
我々は帰宅していつもの「反省会」へ。
久しぶりに会った友との山行は実に楽しく、
充実したものとなった。
2022.8.19 『馬追山』(まおいやま・273m) 燃料費節約山行
盆休みが明けた先週は、
木曜日に1日だけ出勤してまた休み。
今週は火、水曜日の二日出勤となる。
盆までの繁忙期に、
忙しくても週に4日しか出勤しなかったんだから、
時期を過ぎた今は、
忙しいわけがない。
金曜日は燃料代節約で、
久しぶりに馬追丘陵を歩くことにした。
この日の入山口は、
道々「夕張~長沼線」沿い。
ここまでだと我が家から往復60km。
私の車はディーゼルエンジンで、
ちょうど10km/ℓ走るため、
往復6リットル必要と言うわけだ。
馬追丘陵は北の「長沼スキー場」から、
南端の道々「夕張~長沼線」の間に、
遊歩道がつけられている。
ここの遊歩道は全て歩いており、
Hiromiと一日で全コースを歩いたこともなつかしい。
遊歩道の入口を入って行くと、
数年前に伐採された、
広い大地が広がっている。
そこを埋め尽くした緑の雑草と、
青空とのコントラストが素晴らしい。
この日は久しぶりに、
カラッとした晴天となった。
陽射しがギンギン照りつけるので暑い!
しかし爽やかだぁ~
来週はまた気温が上がると言うが、
もうこのままでいいわぁ!
伐採地の中の遊歩道は、
雑草にまみれていた。
あまり歩く人がいないようだ。
殆どが「馬追の名水」入山口と、
「馬追山」(静台)の間を行き来しているようだ。
今回の入山口から「馬追山」までは、
片道約4.1kmほど。
前半は殆どが雑草に覆われた遊歩道だ。
尾根上からは、
澄んだ空気の中で、
夕張の『冷水山』(703m)の奥に、
名峰『夕張岳』(1,668m)が、
くっきりと見えていた。
歩き出してちょうど中間辺りで、
航空自衛隊のミサイル基地脇を通る。
そこは有刺鉄線を巡らせた金網で隔てられ、
どうにも良い気持ちがしない。
金網が見えなくなると、
突然林道に飛び出す。
ここからしばらくは林道歩きとなり、
やがて「馬追の名水」コースと合流する。
この合流点から、
緩やかに高度を下げていく。
すると再び遊歩道の入口が現れる。
ここからの遊歩道は、
最も多くの人が歩く部分なので、
地面がしっかり固まっている。
針葉樹林の中に続く、
何とも雰囲気の良い小道を歩き、
最後は急登を経て、
一等三角点「馬追山」(静台)。
久しぶりに見る一等の標石が大きい。
「静台」のいわれが記されているが、
読んだこともなければ興味もない。
だいたいここは点名が「馬追山」なのだから、
そのままでよかった。
そばの小箱に入山者名簿があるので記入した。
すると私が記入したすぐ前に、
前日登った女性の記帳で、
「先月5回、今月2回」と書かれていた。
月に5回なんて、
なぁんもすごくないからぁ。
それだけならわざわざここに載せることもなかったが、
その女性は他にも、
「登山道が荒れている!」、
と書いていた。
「!」を付けてだよ。
だからどうしろと言うのだ!?
整備しろと言うのか?
だったら自分でやればあ!
馬追丘陵は地元「長沼山岳会」の方々の、
奉仕活動によって草刈りがされている。
私は感謝の言葉しか思いつかないがなあ。
だいたい遊歩道は、
「荒れている」と言うほどではない。
人の厚情に甘えすぎ!
こういう輩に登る資格なし!
「馬追山」までは一人の登山者にも出会わなかった。
「こりゃあいい日に登ったもんだ」、
と思いながら下山を始めると、
年配の女性が一人上がってきた。
そして私の横を小走りで駆けて行った。
どうしたことか、
と振り返ると、
なんとのんびり歩き出した。
要するに人にコロナをうつされたら大変、
的な態度だったわけよ。
だったら山になんか来なきゃいいべ!
腹立つ~
だから人がいる山は嫌だもなあ・・・
復路で自衛隊の基地を過ぎた辺りで、
いつもの簡単な昼食とした。
時間もちょうど正午になろうとしとていた。
そこでトーストを頬張っていると、
そよ吹く風が冷たく、
日陰ではちょっと寒いくらいだった。
本当に秋が近いと感ずる。
最後はまた広い伐採地の中を、
気持ちよく下って行く。
そして駐車地へ。
この日はここから登る人も、
他にはいなかった。
2022.8.17 『支安平奥』(しあびらおく・364m) 大雨の後の林道状況は?
16日の北海道は、
ほぼ全域で終日雨模様となり、
大雨に見舞われた地域もあった。
私が住む江別市も、
最近では珍しいほど強い雨の降る時間帯があった。
そんな一日を完全休養日として、
久しぶりにのんびりと過ごした。
テレビのニュースでは、
あちこちで道路が決壊や土砂崩れに見舞われた様子。
そうなると林道が気になる。
大雨が降ると、
必ずどこかで林道が決壊する。
それで翌日の水曜日は、
久しぶりに由仁町から、
「支安平奥」へと林道を歩いてみることにした。
この日の朝、由仁町川端地区で、
「クオーベツ林道」入口に向かった。
ゲートの少し手前を駐車地とし、
8時30分スタート。
すぐにチェーンゲートが現れ、
三叉路となるので、
真ん中の「クオーベツ支線林道」に入る。
この三叉路を左に進むと、
「クオーベツ林道」で、
『於兎牛山』、『クオベツ山』へと向かう。
また右に入ると間もなく廃道となり、
藪漕ぎで「郡界」(四等三角点)に至る。
「クオーベツ支線林道」は、
途中に林道が半分崩落した箇所がある。
胆振東部地震によるものだが、
それがどうなったのか?
最後にこの林道を歩いたのは、
去年5月のことだった。
天気予報が言う通り、
この日は空気が入れ替わり、
強い日差しがあるものの、
つい一昨日までのように、
肌にまとわりつくような暑さは感じず、
乾いた空気の中で爽やかな、
北海道らしい暑さに変わった。
いよいよ秋が近付いたということだ。
ゲートから約1.5kmほど歩くと、
上空を走る送電線の下をくぐる。
そして広い土場の脇を過ぎていくのだが、
この土場に車が一台停まっており、
オレンジ色のヘルメットを着用した男性3名がいた。
見るからに測量をしている様子。
そこで話しをしてみた。
すると林道の改修工事をするための、
測量をしているとのこと。
工事は来年になるようだが、
これも「胆振東部地震」の災害復旧工事だろう。
送電線を過ぎると林道は、
顕著な尾根筋に沿って伸びることになる。
この尾根は由仁町と安平町の境界線に当たる。
従って進行方向尾根の左側を歩けば由仁町、
右側を歩けば安平町と言うわけだ。
実際に林道は何度か尾根をまたいで伸びている。
送電線を過ぎて少し進むと、
「胆振東部地震」による崩壊が見られる。
崩壊の規模は前回目にした時と変わっていない。
そしてここから林道改修工事に関わる、
測量の印が付けられていく。
それが延々と続いて行くので、
彼らの仕事もなかなか大変だ。
林道の崩壊はその後も二ヶ所現れる。
厚真町に比べると、
崩壊箇所はかなり少ない。
それでも見通しがきくところからは、
あちこちに崩壊した斜面が見られる。
崩壊箇所以外は、
変化のない林道歩きが続き、
林道の路面はしだいに荒れて、
雑草や笹がはびこりだす。
すると目指すピークは近く、
最後は藪に入って、
10時15分、三等三角点「支安平奥」。
片道約6kmの行程だ。
すぐ復路に入った。
淡々と林道を歩く。
そして測量の3名と交差した。
彼らも林道を奥へと進みながら作業をしてきた。
その中で一番若い男性が、
ヒグマとの遭遇を心配していたので、
「音を出した方がいい」と言ってやると、
「一応これは持っているんですけどねえ」と言って、
クマよけスプレーをザックから出して見せてくれた。
送電線そばの土場まで戻って、
いつもの簡単な昼食とした。
すぐそばには枯れかかったオニアザミがあった。
やはり秋が近いんだねえ。
12時ちょうど、駐車地。
駐車地のすぐ前で、
増水した小沢に浸食されて、
林道が陥没していた。
帰路で通った由仁町の麦畑が収穫を終え、
これも秋を感じさせる、
いい風景を映していた。
2022.8.15 『道有林』(163m) 胆振東部地震の爪跡を訪ねる
日曜夜の「瑞穂ダム」車中泊は、
平取町の車中泊より幾分外気温が下がり、
23℃で就寝まで推移した。
しかしその気温だとやはりエアコンが必要で、
エンジンを切ることができず。
9時の就寝時に車窓4枚を網戸にして、
ようやくエンジンOFF。
夜間に寒さで目覚めたので、
2枚の窓ガラスを閉めた。
陽が落ちると同時に気温が低下してくれると、
もっと快適に車中泊ができるのだが。
「瑞穂ダム」の湖のそばで目覚め、
冷たい空気の中でストレッチ。
気温が低いと気持ちがいい。
この日もダム湖の奥から藪に入る予定で、
林道入口に行って準備を始めると、
周囲の笹が夜露をたっぷり含んで光っている。
ここの笹は背丈が身長の高さ近くまであるので、
ちょっと藪に入る気にはなれず、
即変更することに決め、
少し戻って「水明橋」たもとの林道から、
「道有林」に登ることにした。
すぐに登れてしまう山だが、
周囲に胆振東部地震による崩壊地が広がっているので、
未踏のHiromiにその景色を見せてやりたかった。
林道入口を駐車地としてスタート。
林道に入ってすぐ、
先を歩くHiromiが地面を見て、
「あっ、ヘビだ! いや違う、木の枝だ」。
すぐに追いついた私がそのそばに寄ると、
ニョロニョロと動き出した。
「おいっ、ヘビだべや!」。
全くHiromiと言うやつは、
鈍感なんだか肝がすわっているんだか?
この盆の山行でも、
ある三角点に立った途端、
Hiromiのすぐ後ろで「バサッ!」、
とすごい音がした。
木の枝が自然落下したものだ。
その場と距離があった私でも驚いて、
音がした方に目をやったのに、
Hiromiは驚くどころか、
音の方を振り返ることもしない。
心臓が強いのかねえ?
林道を入って行くと、
「種を蒔いています」という案内板がある。
しかしここもまた盆休みで誰もいない。
プレハブトイレが建つそばの尾根に取り付いた。
笹の密度は濃いが、
背が低いので問題なく歩ける。
尾根を登って行くと、
背後に地震による崩壊地の風景が広がって行く。
緑と茶系のコントラストが美しい。
そして奥に入って行くと、
四等三角点「道有林」。
最高標高点から少しずれているので、
探すのに時間を要するところだ。
三角点を確認した後は、
尾根上を奥へと南下してみることにした。
尾根を歩いて行くと、
右にも左にも崩壊地の風景が広がる。
それにしても4年前のあの地震で、
いったいどれだけの斜面が崩れたのだろう?
数千カ所に及ぶのだろうか?
そんな崩壊地の風景を、
この2年ずいぶん目にしてきた。
正直、崩壊地探訪のガイドができるほど、
色々なところを訪ね歩いた。
南下した尾根から適当なところで、
崩落した斜面を下った。
斜度が緩やかなのに、
サラサラと崩れる地質。
厚真町一帯が同じ地質で、
そこが震源地とは、
全くの不運としか言いようがない。
斜面を下ると、
底には崩壊で流された倒木が、
そのまま放置されている。
しかし少し歩いて林道に出ると、
周辺にうず高く堆積していたであろう倒木群は、
きれいにかたずけられたあとだった。
Hiromiと二人、
またすごい風景を目にしたことに納得。
一旦ダム湖まで下り、
ドロドロになった登山靴を洗って駐車地へ。
早い時間に帰宅して洗濯その他の作業を、
ゆっくりじっくりかたずけて、
夕方久しぶりに「反省会」とした。
2022.8.14 『一里沢』(268m)~『一里沢奥』(394m) 入山機会限定の山へ
山には自らの技術、体力を駆使しても、
刃が立たないところが数多くある。
また、現段階で身の丈に合った山登りを志すも、
物理的要因で近付けない山もある。
今回の「一里沢」~「一里沢奥」がその一つだ。
厚真町にあるこの山は、
数年前に地形図を眺めて気になり、
現地に出向いてみると、
2018年9月6日に起きた、
「胆振東部地震」の災害復旧工事が進められており、
山に足を踏み入れることさえできなかった。
そしてその後工事が進み、
目が届く範囲の工事は殆ど完了した。
しかし、厚真町の「厚幌ダム」奥では、
いまだ復旧工事が続いているため、
ダムの管理事務所脇にある、
「厚幌トンネル」前に設けられた、
大きなゲートによって進入が阻まれている。
この道々が続くトンネルの先に、
今回の山への取り付き点があるため、
通常は足を踏み入れられない。
ウィークデーには関係車両が出入りするため、
ゲートは開けられているが、
警備員がいて進入できない。
また、日曜日も関係車両が通行しているため、
やはり侵入は無理だろう。
そこで狙ったのが盆休み期間だ。
土木関係の業者は、
無積雪期にごくわずかな休みに耐えて働いている。
それで盆の間は長い休みを完全に取るようにしている。
日曜日の朝Hiromiを拾って、
厚真町の「厚幌ダム」に向かった。
厚真町の田園地帯を走っていると、
一列に並んだ案山子の一団が!
思わず下車して写真を撮ってしまった。
「厚幌ダム」に着いてみると、
予想通りゲートは閉じられ、
人の気配がない。
チャンス到来!
ゲート脇のダム施設駐車場で準備をし、
8時30分、徒歩で「厚幌トンネル」に入った。
短いトンネルを抜けると、
長い直線道路だ。
歩いて行くとダム湖の風景が広がる。
車が通る心配のない、
広い車道を歩くのは気持ちがいい。
長い「鬼岸辺橋」を渡ると、
二つ目の「龍神の森トンネル」に入る。
トンネルを抜けると「一里沢橋」を渡り、
渡り切った地点で尾根に取り付いた。
藪はごく薄く、
大変歩きやすい。
突然目の前にオレンジ色のキノコが現れた。
初めて目にするキノコだとは思うのだが、
植物にはあまり興味のない私、
なんというキノコかさっぱり・・・
尾根筋は地形図上に赤線で記す分には、
ひじょうにすっきりしているが、
実際には復路で紛らわしい枝尾根が、
次から次へと現れるので、
前を行くHiromiが要所にピンテを付けて進む。
また、尾根歩きである故、
小さなアップダウンが続く。
そこに暑さが加わるので、
歩を進めるほどにきつくなる。
尾根筋の何気ない小ピークで、
9時50分、四等三角点「一里沢」。
ここからしばらくは、
これと言って特徴のない尾根歩きが続く。
そして目指す「一里沢奥」までの長い尾根歩きの、
ほぼ中間地点まで進むと、
南側の斜面に崩壊地が広がる。
「胆振東部地震」によって、
一瞬にして無数の崩落が起こった、
そのごく一部がここから続く。
この崩壊地の風景は、
何度目にしても迫力を感ずる。
そして私はこの風景を好む。
大地の中で緑と茶系のコントラストが美しい。
途中から目指すピークが見えてくる。
崩壊地の風景を存分に眺めた後は、
樹林の中の急登となる。
この頃になると、
もう暑さでヘロヘロの年寄りだ。
Hiromiはと言うと、
相も変わらず元気いっぱいで先を行く。
写真を撮るのに呼び止めないと止まらないところが、
こいつの困ったところだ。
11時20分、三等三角点「一里沢奥」。
人が訪れた痕跡はない。
二人で標石周りを笹刈りだ。
そしてバウム儀式。
下山は同ルートを引き返す。
道々へ下ることも考えたが、
道々に下ってからが長い歩行となるので、
距離の短い尾根筋を戻ることにした。
崩壊地まで戻り、
雄大な風景を眺めながら、
ゆっくり昼食を摂った。
しかし暑い!
ここまでの行程で内臓が弱ったためだろうが、
食欲がなくようやくトースト二枚と、
カップ麺を無理やり押し込んだ。
あっ、それにソーセージ1本。
山中での昼食はずうっとこのバターンだ。
昼食後のアップダウンがまたきつい。
アップダウンを繰り返しながら、
徐々に高度を下げていくのだが、
その登り返しのきついこと!
暑いのは嫌だ~
Hiromiがピンテを全て回収。
道々に下って広い舗装道路を、
1.4km歩いて駐車地へ。
暑くてヘロヘロではあるが、
目標の三角点二座を結べたことに満足。
安平町追分に走り、
「ぬくもりの湯」で汗を流し、
「瑞穂ダム」にて車中泊とした。
夕暮れに見た『樽前山』から『風不死岳』にかけての、
淡いシルエットが印象的だ。
2022.8.13 『荷負』(におい・333m) 新たな作業道を利用する
土曜日の朝は、
「二風谷林道」から入った伐採地で早くに目覚めた。
それでもダラダラ、
ウトウトと眠り続け、
5時に起床。
前夜寝るまで25℃を下回らなかった外気温は、
車窓4枚を網戸にして寝ると、
風が通り抜けて、
思ったより快適に眠ることができた。
しかし、この日も暑くなる予報に、
やはり一つ登って、
一旦帰宅することにした。
ただでさえ体力低下できつい登りが、
暑さで更に消耗する。
この日の後も山行が続くので無理はしない。
車中泊をした伐採地から、
「二風谷林道」に戻り、
奥へと入って行く。
はじめは舗装された林道が、
やがて砂利道に変わる。
そして適当なスペースを見つけて駐車地とした。
6時25分、林道を歩き始めた。
カラマツ林に囲まれ、
雰囲気の良い気持ちのいい林道だ。
これを200mほど歩くと、
左手に広い芝生が現れる。
昨秋単独でこの山に登った時も感じたが、
この山の中でいったい何のための芝だろう?
きちんと手入れされている。
芝生の上を歩いて斜面に取り付いた。
この斜面は斜度がきつく、
ゆっくりゆっくり登って行く。
前日の夕方から眠り続けて、
睡眠十分のHiromiは相変わらず元気で、
だんだん離れて先を行く。
上空を覆っていた雲が晴れだして、
朝の明るい陽光が降り注ぐ。
実にいい雰囲気だ。
ひどく長く感じる急登も、
地形図で等高線を拾うと、
たった50mしか稼いでいない。
150で明瞭な尾根上に出ると、
尾根に沿って伸びる、
古い作業道の跡が残っているので、
しばらくはこれを利用することにする。
ところが古い作業道は最初だけで、
重機による新たな作業道が付けられていた。
それが予定した尾根に沿って伸びて行く。
どうやら近々大掛かりな伐採が入るらしい。
新たな作業道は、
ドロドロの部分もあるが、
おおよそ快適に歩を進められる。
ただ調子に乗って歩いているうちに、
枝尾根に入る可能性があるので、
尾根が分かれるときにはチェックする。
それにしてもここは明るい上、
緑が大変美しい。
昨秋は11月に登ったが、
まだ紅葉を楽しめた。
ルート中の中間点近くで、
地形図上の「284m標高点」を通過する。
作業道のすぐ上に、
明瞭なピークが確認できた。
そしてその後間もなく、
作業道が尾根に沿ってはいるものの、
下降を始めたので、
300で作業道を離れて藪に入った。
「藪」とは言っても、
この辺り独特の背の低い笹原で、
クッションがきいて快適だ。
緑が美しい中を、
明瞭な尾根上を進む。
うっすらとシカ道が残っている。
忠実に尾根を辿ると、
明瞭なピークに立つが、
目指す三角点は更に先のピークとなる。
一旦下降して登り返す。
そして7時35分、三等三角点「荷負。
樹木に覆われて、
ほとんど展望は利かないが、
木の間越しに平取川や、
平取温泉奥のキャンプ場が見えていた。
下山は同ルートを下った。
新たな作業道が、
いったいどこから始まるのか、
下降に利用して入口を突き止めようか、
とも思ったが、
予想はできたし、
作業道から急斜面を下降した方が速いので、
作業道を離れて取り付き点に下った。
林道に下って、
まだ空気がひんやりした中を歩き、
8時30分、駐車地。
まだ時間は早かったが、
この日はそのまま帰途に着き、
暑さで疲れた身体を休ませた。
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