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2017.2.26 『509mP』(夕張・登川 )

 

 23日(木)の夜から雪が降り続いている。

激しく降るわけではないが、地味な降り方でも時間が長いと積もる。

従ってこの三日間は、毎日除雪だ。

そして昨日と今日は夜中に除雪車が来て庭先に雪の山を築いていったので、

その重い雪の始末もあった。

私の家は常時車5台を駐車できるスペースを確保している。

だから除雪にも時間がかかる。

今朝もそんな除雪から始まり、

それを終えると山にに向かうモチベーションが、ガックリと下がってしまう。

今日はそんな時にうってつけの山行とした。

Hiromiが昨日のトマムでザックを背負い、

五十肩の痛みを悪化させて休養日とするのもタイミングが良かった。

 

 夕張が好きで、夕張市内の山をあちこちと開拓してきたが、

登川(のぼりかわ)界隈にはまだ手をつけていなかったので、

新たな山行のための尾根筋偵察だ。

地形図には表れない植生や樹木の密度を事前に知っておくと、

次回の山行でルート選択がスムーズになる。

ただ今日は新たな降雪があったため、スキーで入山したのが失敗だった。

登り始めると思いのほか雪が締まっており、スノーシューで十分だった。

また、樹木の密度が濃く、スキーで難儀する場面も。

結局最後はツボ足で「509mP」に立ち、辺りの尾根筋を確認して下山した。

しかし尾根筋を確認と言っても、樹木の密度が濃く、

なかなか遠くを見通せなかった。

それでも帰宅して地形図で確認し、

次回この先にあるピークを目指すことに決めた。

モチベーションが上がらず、山に向かうのがおっくうでたまらない朝ではあったが、

結果は私にとってひじょうに有意義な日となった。

 

 早くに帰宅してまた除雪。

朝きれいにしていったのに、我が家の辺りはまた積もっていた。

今晩もまた積もるのだろうか・・・

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2017.2.25 『石山(トマム)』(1,074m)

 

  天気予報の精度というのは、どうしていつまでたっても上がらないのだろう?

高い税金を費やして人工衛星を打ち上げ、

はるか上空から雲の動きを見つめているというのに、

その日の天気さえまるっきり当たらない。

今日はそれが顕著に表れた日だった。

  今朝Hiromiと天気予報に従い、トマムへ向かった。

予定していた『狩振岳』が、林道の除雪作業中で入れなかったので、

『石山』から南に伸びる稜線を伝い、『1,128mP』を折り返す案に変更した。

『石山』の麓に到着した頃、それまでまばゆいばかりだった陽のひかりが陰りだした。

そして十三線の沢川に沿う林道を進んでいると、チラチラ雪が降りだした。

その降り方は林道を外れ、尾根の急登に差し掛かると強くなり、

しまいにはひどい降りよう。

モチベーションがた落ちで登る足取りが重い。

更に雪が深く、スノーシューを一歩一歩飲み込む。

しかし、なんとか稜線に上がると強風だ。

雪は小降りとなったものの、西からの地吹雪に見舞われた。

ここで目標を捨て、『石山』頂上に立って下山することにした。

ところがHiromiに装備不足あり。

とても地吹雪の稜線を歩けない。

更に水分補給を拒んだため、

その場から強制的に登ってきたトレースを辿って下山させた。

五十肩が痛く、ザックをおろすのが面倒なのだろう。

しかし以前からすぐに取り出せるよう、

ザックのサイドポケットにボトルを入れておくよう言ってある。

その後は一人で『石山』の頂上に立ち、林道の入り口近くに下山した。

 

 冬山に足を踏み入れることに妥協はない。

必要なものは所持しなければならないし、いつ何があってもよいような準備はしなければならず、

Hiromiは冬山に対する意識を、もう一度見つめ直さなければならない。

 

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2017.2.19 乃々と虎とママを連れてきた!

  今日は「乃々の日」。

乃々が2歳の頃から毎月一度、ジジとババが迎えに行き、

3人で一日遊んで、夕方送って行くことを続けてきた。

そしてそんな日を「乃々の日」と呼んできた。

しかし今は虎が生まれ、その虎もそろそろ生後6ヶ月になる。

ただ、まだ母乳が必要なので、ママなしにはいられない。

それで今日は、まだ育児休業中のママであるSa~も一緒に連れてきた。

思えば我が息子と結婚して約8年、

Sa~が息子の同伴なしに我が家にやってきたのは初めてだ。

だが、渋々来たのではなく、軽快にやってきたことを付け加えよう。

 

 我が家に来て最初にやったことは、雛人形の飾り付け。

その昔、私の両親が元気だった頃、我が子達のために買ってくれた雛人形。

しかし、私の娘と息子は人形が嫌いだった。

気持ち悪がり、雛人形なぞ飾った近くでは寝られないと言っていた。

従って飾ることがなく、時だけが過ぎていった。

そして前回飾ったのは乃々が1歳半位の頃。

この時は乃々が雛階段を登りだしてしまったため、慌てて撤収!

それ以来だから、6年ぶりに日のひかりを浴びたわけだ。

ババとママが協力して飾りつけをする中、

乃々が「おだいりさまとおひなさま、おんなじ顔してる~っ!」 ハハハ・・・

 

 雛人形の飾りつけを終えて昼食。

そして外遊びだ。

もちろん行きつけの「野幌運動公園」!

一年中遊べるフィールドだ。

今回参加のSa~は、「野幌運動公園」初体験!

除雪された広い駐車場には車無し!

そこに到着しても、車外に出るのが乗り気でなかった乃々も、

私が除雪車が押しのけて出来た雪山を指差し、

「乃々、あそこに登るぞ!」と言ったとたん、「よっしゃーっ!!」と発して猛進!

子供はいい。

それからは雪遊びに夢中だ。

札幌の中心部で暮らす乃々は自由な雪遊びができない。

最初は虎の面倒を見ていたママも、ババに虎をバトンタッチしてからは、

乃々と雪の中を駆け回った。

ママも雪の中で遊びたかったのねえ~

 思う存分遊んだあとは我が家に戻り、おやつのホットケーキ作り。

ミッキーマウス型のホットケーキを自ら焼いた乃々はご満悦。

そして締めはかるたにトランプ。

このトランプなんだが、記憶力オンリーの神経衰弱はもう乃々にかなわない。

ジジ+ババ+ママの合計が、乃々よりひと組多かっただけ。

情けねぇ~

でも「策」が勝負の「7並べ」では、このジジが圧勝だったけどねえ。

って、大人気ねぇ~

 

 ということで、今月も楽しい「乃々の日」を終え、夕方札幌の自宅に3人を送り届けた。

充実した一日を、楽しく平和に過ごせたことに、ジジとババは感謝。

いやあ、孫はめんこいなあ・・・

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2017.2.18 『鬼首山』(641m)

 この週末は今日、土曜日だけの山行となる。

その一日がひどい予報で、十勝方面まで出かけなければ太陽は望めそうもない。

日帰りで遠出する気にはなれないので、夕張で遊ぶことにした、雪模様を覚悟で。

 

 今朝出かける前、Hiromiからメールが入った。

50肩の痛みが激しく、眠れないしザックも背負えないので、同行をやめると。

ずいぶんひどいことになったものだ。

それで6時にMocchanと江別を出た。

 

 出発時は大夕張から『八百五十』と決めて出たのだが、

夕張に入るとそちらの方向は完全に雪雲の中。

それに対し南側は青空が覗いていた。

そうなると、どうしたって晴れている方に足が向く。

夕張市とは南北に長く、北夕張と南夕張では気象条件が全く違う。

北夕張は石狩市~当別町~岩見沢市という豪雪ラインの延長上に有り、

なかなか天候が優れず、積雪も多い。

それに対し、南夕張は太平洋側の気候の影響なのか、

割と穏やかな日が多く、積雪も少ない。

 

 青空の下にあって一番近い『鬼首山』に登ることにした。

7時45分、細い農道脇に駐車し、スノーシューでスタート。

そして樹林帯に入ってアップアップ・・・

もなか雪で、表面の固い層の下が深い。

大型のスノーシューも、一歩一歩ズブズブと飲み込まれ、一向に進まない。

「こりゃあ回を重ねて登ってきた中で、一番苦労しそう」とぼやかずにはいられない。

しかし、それも長くは続かなかった。

しばらく登ると雪が締まって歩きやすくなった。

天候は一旦曇ったもののまた晴れ出し、

頂上へ続く稜線に上がる辺りでは素晴らしい晴天となった。

こりゃあどうなってるの?

Mocchanの「晴れ男伝説」が、また一つ重厚さを加えた。

Mochanが言うには、一人で登った山も含め、晴天の確率が100%!

正に「晴れ男」と信じぬわけには行かなくなった。

 

 稜線に上がると、それまで見えなかった西側(札幌側)の展望が一気に開ける。

そんな風景を楽しみながら歩き、

9時25分、頂上。

青空が広がり、風の弱い頂上。

Mochanは「気持ちいい~っ!」を連発。

その後稜線直下まで下って、

9時50分、ちょっと早い昼食。

Mocchanは今日も焼き芋持参だ。

毎回持ってくる焼き芋だが、仕事にも毎日持って行くそうだ。

好きだねえ、焼き芋。

 

 昼食後は淡々と下り、

11時ちょうど、駐車地。

まだ午前中のうちに「ユーパロの湯」に浸かり帰途に着いた。

いやあ、今回ばかりは全く望んでいなかった晴天を満喫することができ、

楽しい山行だったわぁ~

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2017.2.12 『浦臼山』(718m)~『782mP』~『五森山』(664m)

 

 昨日『音江山』から下山しても、まだ13時だったので、

滝川に行き、一昨日お会いした恩師を再び訪ね、そのあと古き良き友を訪ねた。

そして夕方「浦臼温泉」で汗を流し、『浦臼山』麓で車中泊した。

下山時刻が早くて自宅までの時間がかからないときは、

一旦帰宅して翌朝再度出かけたいと思うのだが、

ウィークデーで抱えたストレスをいっぺんに解消してしまおうとするHiromiは、

それをよしとしない。

しかし、現実は車中での夕食後、ひっくり返って眠り込んでしまうんだから、

私は車中泊するより自宅に帰って寝たい。

Hiromiがひっくり返って寝込んでしまったあとは何もすることがなく、

ただ酒をちびりちびり飲んでいるだけ。

家に帰れば飲みながら色々なことができるわけで・・・

 

 今朝7時、浦臼内川に沿う農道の除雪終点をスタートした。

冬季『浦臼山』に登るためにはアプローチを含め、現在はこのルートが一番短い。

このルートは10数年前に開拓し、何度か登った後、もう8年ほど登っていなかった。

今日の雪はスノーシューでもさほど負担にならず、快調に歩を進める。

ルートは農道から林道へ、そして樹林帯へと入って行く。

樹林も頻繁に植生が変わり、変化に富んでいる。

昨日は身体が重く感じたというHiromiも、今日は快調だ。

樹林帯は尾根のアップダウンを繰り返し、徐々に高度を上げる。

そして突然前方が開け、『浦臼山』の頂上に突き上げる、広く見事な雪崩斜面が現れる。

初めてここを訪れた時は、「ここを登るのかぁ・・・」と、少々落ち込んだものだ。

この斜面に先に取り付いたのはHiromiだったが、

モナカ状の雪面がガサガサ崩れ、なかなか前に進めない。

それで私が追いつき、無言で登るルートを知らせる。

吹きさらしの雪面ではなく、ほんの少し位置を変えて、

疎らなダケカンバ帯の中に入るだけで、雪質が変わり登りやすくなる。

それからはグイグイ高度を上げ、雪庇の小さな『浦臼山』の頂上に飛び出した。

9時25分、『浦臼山』。

雪に半分埋もれた『浦臼山』の頂上表示版がある。

そして、今日も山の選定に間違いがなかったことを自負。

頂上から見る標高800m以上の山々がガスの中だ。

山というのは、登っても何も見えないんじゃ、どこに登っても同じだ。

少々休んだあとは、『樺戸山』方向に歩を進める。

かつては林道が整備されていた稜線を進む。

ここは東側がすっぱり切れ落ちているので、雪庇の発達が著しい。

ただ、ここも今年は雪が少ない。

美しい稜線美を楽しみながら歩いていると、

突然30mほど前方を歩いていたHiromiがクレバスに落ちた。

幸い深さが胸のあたりまでだったので、事なきを得た。

装着していたスノーシューにも損傷はなし。

クレバスを脱出して後、

10時ちょうど、『782m』ピーク。

ここまで進むと、目の前に隣の『844mP』が現れる。

その急斜面は、雪崩を引き起こしていた。

ルートは『782mP』から、東に伸びる急な尾根を伝って『五森山』へ向かう。

この急な細尾根が緊張させられる。

Hiromiのスノーシューテクニックでは滑落の危険があると判断したものの、

危険なところは得意の尻滑りでクリアした。

その後も危険個所はあったがいずれも尻滑りで突破し、

10時30分、『五森山』。

ここまで下れば、あとは淡々、楽々と下り、途中で昼食タイム。

その後更に尾根をゆるやかに下って、

12時30分、駐車地。

これでちょうど一周するルートだ。

このルートもなかなか楽しめるルートで、初めて歩いたHiromiも大満足。

「これでまた一週間(仕事を)頑張れるわ~」だと。

下山後月形温泉で汗を流して帰途に着いた。

 

 樺戸山地は近くにあって本当に楽しませてくれる。

今日のような風景が、ほんの身近に存在することに感謝!

 

 

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2017.2.11 『音江山』(795m)

 この週末は曇りが中心で、天気がパッとしない予報だったので、

近いところで楽しむことにした。

曇りであれば、高度を1,000m以下に設定して登らなければ、

ガスに見舞われて何も見えずに終わってしまう可能性が大だ。

そしてそんな判断が好結果をもたらした。

  昨日(土曜日)の朝、Hiromiを拾って深川に向かった。

現地でこの日日帰りのMocchanと合流することにしていた。

当初は『イルムケップ』に登ることにしていたのだが、

現地に行ってみると駐車スペースを確保できず、

直近の『音江山』に変更したものだ。

ただ、それは最終判断で、その直前新十津川町まで戻ることにした。

しかし時間がなくなることから『音江山』に登ることにまた変更。

すんなり『音江山』に変更しなかったのにはワケがある。

それは登山者と言うか、スキーヤーが多過ぎることだ。

昔から山スキーのメッカとして知られた山ではあるが、

それでもめったに人に出会うことはなかった。

それが近頃はゾロゾロやってくる。

私が実施しているのは山登りであり、スキーを楽しむことではないので、

冬山では極力人に接したくない。

そんな理由で近頃この山には足が向かなくなった。

山スキーやバックカントリーを楽しむ皆さん、

この山には足を向けない方がいいよ~っ!

登路も駐車地からガチガチのトレースが出来上がっていて、

冬山としての魅力に欠ける。

地形図を見ながら、誰も立ち入らないワイルドなフィールドに足を踏み入れなければ、

冬山、バックカントリーの醍醐味は味わえない。

  まあ、悪いことばかりを連ねてしまったが、

私は一方、この山である人物に出会うことを楽しみにしていた。

それはP。

Pとは数年前この山で知り合った。

それからあちこちの山で7度ほど、偶然に出会ってきた。

そんな期待通り、我々が準備をしていると、やってきた。

シケが、Pが。

この二人は年間の多くをともに登っている。

私とHiromiのようなものだ。

そしてPはこの山にびっしり通いつめている、言わば『音江山』の主だ。

そのPは私と親子ほど歳がはなれているのだが、なかなか難しく、ちょっと変わった男。

写真を極端に嫌う。

絶対に顔が写らないように背を向けるし、

私のブログに載せる写真も、「1枚だけですよ!」と、強力に申し立てる。

まるで肖像権をもった有名人のようだ。

従って、写真は頂上で写した1枚だけを載せる。

また、山行云々については必要ないだろう。

とにかく、人がいっぱいでツマンネ!

この日も滑り降りる途中で、10名以上のツアーと思われるパーティーが登っいていった。

そんな光景を目にすると、もう冬のこの山には登る気がしなくなった。

 

 

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2017.2.10 恩師を訪ねて

67歳と62歳の教え子が、90歳の恩師を訪ねた!

 

 今日は仕事が休みとなったので、札幌に住む先輩と滝川市に住む高校時代の恩師を訪ねた。

恩師は滝川高校陸上部の顧問だった。

当時の滝川高校陸上部は、この恩師であるN先生の熱心な指導のもと、

多くの成績優秀者を輩出してきた。

今日お誘いして同行したF先輩と私は全道優勝を経験している。

しかし、私の先輩の中には全国優勝した方が2名おられる。

そんな選手を輩出してこられた西川先生だ。

その先生も、先月90歳になられた。

昨年胃癌の手術を受けられ、その後下半身が急に弱ってしまったため、

心配して様子を見に出かけた。

しかし、リハビリに熱心な方ゆえ、

昨年訪ねた時よりしっかりと歩かれる様子を見て「ホッ・・・」

いまだ毎月一回札幌市で開催が続く学生時代の同窓会に、今もひとりで通っているそう。

毎月だぜえ!

杖をつきながら、公共交通機関を利用してぇ・・・

 しかしながら、その同窓会の参加メンバーは、もう3名になったそうだ。

そりゃあもう90歳だもんねえ・・・

また、奥様のH子さんも12年前に大病を患われ、

死の淵をさまよったのだが見事生還され、今年80歳を迎えられる。

最後に、F先輩の奥様A子さんと会うのは10年ぶりか・・・

いやあ、楽しく、懐かしく、有意義な一日であった。

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2017.2.5 『神居尻山』(947m)

 昨日の朝改めて『神居尻山』に向かって出発。

今冬はHiromiを厳冬期の『神居尻山』に登らせてやろうと考えていた。

Hiromiも私同様、この『神居尻山』が大好きで、

ひとりで時間が出来た時には通い続けてきた。

そんなことを頭に描いていたところ、昨日の『察来山』往復で見てしまった、

「道民の森・神居尻地区」への除雪が完了しているのを。

先日ここを訪れた時には、「除雪中」の案内板があっただけで、何もされてはいなかった。

それで、それを利用しない手はないと、早速昨日登ることにした。

 

 昨夜「サイゼリヤ」で宴を催したので、ちょっとゆっくりな7時に我が家を出発。

Mocchanと一緒にHiromiを迎えに行った。

このちょっと遅い出発時刻が、後で幸運をもたらすことになる。

 

 「道民の森・神居尻地区」に入って行くと、除雪は最奥の宿泊施設までなされていた。

例年だと4月の初旬になって初めて、

施設管理のためであろう、車一台分が通れる幅で除雪がなされる。

今回のような大規模な除雪を、この時期にというのは初めてだ。

いったい何のために?

 

 宿泊施設の前には既に1パーティーが到着しており、スタートの準備をしていた。

但しBCの3人組で、背にスノーボードを背負い、

スノーモビルでBあるいはCコースの登山口方向に入っていった。

こちらは夏道のAコースに沿って登ることとし、

8時30分、駐車地をスタート。

Aコースの登山口まで舗装道路をツボ足で進む。

そして登山口でスノーシューを装着。

積雪の状態はまあまあ。

スノーシューで踏破するにはほどほどの固さだ。

この後、ところどころショートカットをするものの、ほほ夏道に沿って歩を進めた。

そんなショートカットでMocchanを先頭に立たせ、自由にトレースを刻ませてみる。

するとなるほど初心者らしい刻み方をする。

ただ、Mocchanの体力を把握できていないので、

それを一回試しただけで、その後はHiromiを先頭に立たせた。

Hiromiはこの山の夏道を歩き慣れている。

それが景色の変わった冬山で、どれほど正確に蘇らせることができるか?

だまってあとから着いていくと、ショートカットはできないまでも、

ほぼ正確に夏道に沿って歩を進める。

「これは感心」と、褒めてやろうと考えていたところ、

突然方向を変えて沢方向に下りだした。

「おいっ、何処へ行くのよ?」と、私。

しかし、修正したのはその一箇所だけで、あとは正確に登っていった。

雪景色になっていきなりルートファインディングをさせたにしては上出来だ。

 

 尾根は510m標高点を過ぎると、見通しが効くようになり、美しい世界の始まりだ。

夏道の脇の笹が全て雪の下となり、辺り一面真っ白。

木々にも雪が被り、モンスター状態だ。

それがまた美しい。

体力的に辛くなってきたMocchanも、そんな風景を目にして思わず「きれいだ~」。

楽しい尾根歩きの最終は、『神居尻山』頂上から東に続く稜線へ。

最後尾にいた私の前を行くMocchanのかなり前を歩いていたHiromiが、

稜線へのちょっとした棚に上がれないで難儀している。

それは私がそこに着くまで続いた。

「Hiromi、スコップないのか?」、「あります」、「だったら何故それを使わない?」

この日はアイゼン不携帯といい、どうも甘い。

まだまだ冬山に足を踏み入れている、という自覚が足りないぞ!

はたまたMocchanは、この稜線に上がるのが大変。

ヘロヘロで時間がかかった。

そして11時55分、稜線上。

このときだ、それまで尾根の登路から眺めていた頂上部のガスが晴れた。

ずうっとへばりついて、頂上を見せなかったのに!

これが「晴れ男」Mocchanの力か!?

いやいや、出発時刻を少し遅くした私の功績だろう。

その後は歩を進めるごとに晴れだして風も殆どなく、

素晴らしい景色を楽しみながら登る。

12時15分、頂上。

日の光が暖かく、のんびりと昼食タイムとしたいところだが、

私はそんな気になれない。

二人をこの後夏道のBコース沿いに下らせなくてはならない。

急峻な尾根をどう下るか?

雪は思ったほど固くはないが、カリカリの部分もある。

やはりアイゼンがあれば楽な場面だ。

とりあえず、スノーシューでの下山は無理なので、ツボ足とした。

なるべく雪が深いところにルートを取り、何事もなく安全な稜線まで下って再びスノーシューを装着。

ホッ・・・

その後淡々と下り、途中の尾根で遅い昼食。

後はラクラク下って、

14時ちょうど、駐車地。

二人とも大変満足した様子。

ただ、Mocchanの体力が厳しい。

今回はラッセルをさせることなく、私とHiromiの間に置いて行動したが、

これに交代のラッセルを加えると、今日の山行は成し得なかっただろう。

日頃から「自主トレ」と称して札幌の山でトレーニングを続けるMocchanだが、

更なる努力を期待したい。

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2017.2.4 『察来山』(590m)

 この週末は昨日土曜日、一泊の予定で6時過ぎに家を出た。

途中でHiromiを拾い、増毛山地の外れを目指した。

前日までは『浜益御殿』を予定していたが、

天気予報から展望が望めぬと判断し、出発前夜、高度を下げて『富士形山』に変更した。

今回参加のMocchanとは、道民の森神居尻地区の入口で合流、即移動した。

ところが新十津川町南幌加まで行くと、

そこから徳富ダムに至る町道が除雪されていない。

仕方がないので、また戻って『察来山』へ。

直近に『察来山』があってよかった。

 

 林道入口の駐車地に着いて準備をしていると、突然Hiromiが大声で

「ここ察来山の駐車地じゃないの!?」と叫ぶ。

途中からいつものように口を開けて寝ていたものだから、

『富士形山』からの変更がわからなかった様子。

しかし、『富士形山』へは入れないことが分かっていたはずだし・・・

どこまでも「天然」丸出しのHiromiだ。

 

 8時30分、林道入口の駐車地をスタート。

このところの降雪で、木々には綿のような雪がかぶっており、

それはそれはメルヘンチックな世界が広がる。

そんな風景を目にして、冬山初年度のMocchanが感激する。

Mocchanはいい!

本当に新鮮な体験を思い切り表現する。

 

 しばらくは林道を進むが、その林道が左右に分かれる地点で、中の尾根に取り付く。

この林道は、右に進むと遠回りをして登りにつなげる。

尾根筋は急登、アップダウンがあり、多少難義するが、問題なく高度を稼ぐ。

そして針葉樹林帯を抜けると林道と交差する。

この林道が前述の二股林道の一方につながる。

林道を交差すると辺りは疎林となり、登るほどに背後の視界が開けてくる。

それはもうどんどん、そしてハッとするような感動だ。

その後も急登が続くものの、長くは続かず登路の途中からも目立っていた純白の尾根上へ。

この尾根の雪庇、少なすぎ!

例年北風に吹かれた巨大な雪庇が発達しているのだが、ほとんど出張っていない。

ここにも異変が・・・

 

 最後は急な登りを経て、いかにも「ここが頂上だ!」

というピークに立つ。

10時40分、頂上。

晴れていれば増毛山地の展望台と言える『察来山』の頂上。

ただ、そこから見る周辺は全てガスの中で何も見えず!

いやあ、今回も自らの絶妙な山選びを自負する。

しかし、Hiromiは「晴れ男のMocchanがいたからぁ・・・」と。

まあ、なんにしてもそこだけ晴れた雰囲気に一同満足!

下山のスキーを楽しみ、林道に滑り降りた時だ、

Hiromiができもしない直滑降で滑り降りて、

うわっ!  ドスン!!

倒れ込んでしばらくもがいたが、そのうち動かなくなった。

そして叫び始めた。

「肩痛いーっ!」

「肩痛いーっ!!」

「肩痛くて起きれないーっ!!!」

山中に響き渡るような大声でだ。

いったいどうすれっちゅうんじゃ!?

まあま、手のかかるやつだ。

 

その後途中の林道で昼食を摂り、

12時30分、駐車地。

 

 下山してHiromiのかかと靴擦れの皮むけを確認。

Hiromiは何でもないから一泊の山行続行を主張したが、

皮の剥がれたかかとを確認した私がそのまま車中泊を経ての山行を継続できるはずもなく・・・

一旦帰宅して患部を処置。

翌日再スタートだ。

そしてその夜もまた「サイゼリヤ」で、Toshi、Hiromiとたらふく飲んで食べたあ・・・

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