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2021.6.28 『鳩ノ巣山』(622m)  暑さに負けた・・・

 皆さん大変申し訳ないのですが、

本日のブログはつまらない。

暑くて途中リタイアしてしまった話し。

私の仕事は29、30日と出勤し、

また明日から月曜日まで休み。

 28日はまた夕張に出かけた。

27日に晴天の中を『冷水山』に登ったとき、

北向かいに見えている『鳩ノ巣山』を目にし、

向こうから花の『冷水山』を眺めてみたい、

という気持ちが沸き上がった。

それで早速実施することにした。

『鳩ノ巣山』には積雪期に何度となく、

繰り返し登っているので、

雪がない今三角点ピークに立つ気はない。

ピークを目指すなら、

東側から最短距離で狙うが、

今回は『鳩ノ巣山』西の雪崩斜面上部から、

南側の『冷水山』を眺めるのが目的だ。

 建物がそっくり残っている、

「ホテルマウントレースイ」の道々を挟んで、

向かい側に広い空き地がある。

そこを駐車地として入山した。

少しの間古い作業道を進む。

辺りにはルピナスが自然繁殖しており、

今満開を迎えていた。

一旦小沢に下って砂防ダムで対岸に渡る。

そして目の前の尾根に取り付いた。

このルートは積雪期に、

ずいぶん繰り返し登ってきたので、

地形は頭に入っている。

しかしカラマツの林の中のこの尾根は、

予想以上に笹が濃かった。

太さはそうでもないが、

とにかく密度が濃い。

笹の背丈が高いところも多く、

見通しがきかないので、

一応ピンテを付けて進む。

ところがこの日は暑い!

夕張は湿気を帯びた空気に包まれていた。

全く風のない藪漕ぎはきつい。

暑くて汗が滴り落ちる。

なんとか踏ん張ろうと思うも、暑くて暑くてCO.500、

とうとうリタイアを決めた。

そしてピンテを回収して下山。

下りてみるとズボンの尻まで汗でグッショリだった。

私がズボンの尻まで汗で濡れ色に染めることなぞまずない。

いやあ、歳とともに暑さにもめっきり弱くなった。

と言うわけで、

ねっ、つまらないっしょ・・・

 

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2021.6.27 『冷水山』(702m)  陽光に輝く花たち!

 日曜の朝は夕張市の、

とあるところで目覚めた。

夕張にいるだけで落ち着く。

起きると二日連続で、

素晴らしい青空が広がっていた。

この日は再び『冷水山』に登ることに決めた。

先日登ったときは曇天模様で暗く、

晴れた日に花咲く斜面を見てみたいと思ったことと、

毎年フランス菊を一緒に眺めてきたHiromiが、

今年はまだ見ていなかったので、

やはり見に行きたいと希望があった。

 そもそも私と『冷水山』との関わりは、

小学校の時にさかのぼる。

当時通っていた栗山小学校の校歌の出だしが、

「夕張岳が~♪ 遠く~か~ら~♫

というもので、

毎日学校帰り帰宅方向に見えていた『冷水山』を、

勝手にそして無意識のうちに、

『夕張岳』と勘違いして、

『夕張岳』に違いないと思い込み、

「いつかはあの頂上に立ってやる!」、

と心の中で意気込んでいた。

それから長い年月が過ぎ、

この山に初めて登ったのが、

1994年5月8日、

私が39歳のときだった。

記録を見ると女房と二人で登っていた。

そして山の北側が、

スキー場として開発されたこの山に、

いっぺんに魅せられてしまった。

広いところ、広い風景が大好きな私は、

当然スキー場の風景に惹かれる。

それからこの山に通い続け、

久しぶりに記録を調べてみると、

この日が236回目の『冷水山』となった。

これまでに4,100回を超える山登りを続けてきた中で、

『冷水山』だけで236回になる。

こうしてコツコツ登ってきたからこそ、

『冷水山』の最もいい時期を知り、

それを逃すことはなかった。

 この朝7時に「レースイの湯」駐車場をスタート。

作業道を歩いて登る。

昔はスキー場の斜面ばかりを登っていたが、

2006年に夕張市が財政破綻したあと、

「マウントレースイスキー場」と、

関連施設が中国資本に売却され、

作業道以外の歩行を禁止された。

するとスキー場斜面の中程にあった作業道が、

雑草に覆われてしまって、

ひじょうに歩きにくくなった。

それからはほとんど、

スキー場の西端に沿って伸びる、

作業道を歩くこととなった。

 シャスタ・デージー(フランス菊)は、

スキー場の斜面だけではなく、

作業道沿いにもびっしり咲いている。

それはそれは見事なもので、

やはり青空の下日が差すと、

一層美しさを際立たせる。

また、シャスタ・デージーと、

ルピナスが作り上げるコントラストが素晴らしい。

美しい花たちを眺めながら登って行く。

直射日光は暑く感じるが、

そよ吹く風が冷たくて心地よい。

先日は下部で満開、

上部はまだつぼみが多かったのだが、

この日は上部も満開となり、

申し分のない風景を楽しめた。

そんなシャスタ・デージーも、

上部では花びらが純白なのに対し、

下るほどに少し黄色みを帯びて見える。

これは終わりが近いことを表しているのだろう。

花の命の短さかぁ・・・

 この土日は晴天に恵まれ、

土曜はロングトレイル、

そして日曜は美しい花を愛で、

Hiromiと二人誠に豊かな気持ちで帰途に着いた。

そして夕方の反省会で、

楽しかった思い出話しに花を咲かせた。

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2021.6.26 『幌内』(1,095m)~『流計主』(るけいしゅ・779m)  往復27kmの林道歩き

 「幌内」という点名はあちこちにあるようだ。

近場でも三笠市に、

三等三角点「幌内」(309m)と、

厚真町に同じく二等三角点「幌内」(378m)、

があることを確認している。

そして今回は日高町の、

二等三角点「幌内」を目指すことにした。

地形図を見ると、

奥まったところに位置する、

なかなか遠い三角点ピークだ。

蛇行する林道をたどっていくと、

かるく片道10km以上はある。

 昨日の朝日高町千栄で、

沙流川に架かる「岩石橋」を渡り、

町道千栄6区川向線を走って、

「沙流川左岸1号林道」入口そばの、

農道の片隅に駐車させていただいた。

そばの牧草地で牧草の乾燥作業をされていた、

私より少し年配と思われるご夫婦に、

農地脇への駐車許可をお願いし、

快く承諾いただいた。

6時40分、徒歩でスタート。

すぐ「沙流川左岸1号林道」に入った。

ゲートが現れるも施錠されていない。

これから林道 4本をつないで、

遠い二等三角点を目指す。

空は素晴らしい快晴だ。

蛇行しながらグイグイ高度を上げていく。

そして7時15分、

地形図にはない林道が現れると、

「沙流川左岸2号林道」に変わった。

高度を上げる林道からは、

時折木の間越しに、

国道274号線周辺の風景が眺められる。

林道はCo.710で「流計主」の直下を通過した。

このピークには昨春、

Hiromiと立っている。

しかしその時は濃いガスで、

周囲が何も見えなかったので、

今回は大変楽しみなところだが、

立ち寄るのは復路で、

ということにして先を急ぐ。

そしてこの辺りから林道が下降しだした。

長い歩行距離の中で、

アップダウンは協力避けたいが、

林道歩行ゆえ仕方がない。

それを下って登り返すと、

8時15分、前方にチェーンゲートが現れ、

林道が分岐となった。

これを直進するが、

右折すると日高町の、

「青少年の家」に至る。

この後『幌内丸山』の周りを、

時計回りで弧を描いて、

方向を変えていく。

ここでは次回のために『幌内丸山』への、

取り付き点を探りながら進む。

そして直線的な林道をひたすら歩き、

9時05分、「チロロ越林道」入口。

気温が上がって暑くなった。

『幌内丸山』を回る辺りから、

高度が徐々に下がりだし、

それは「チロロ越林道」に入っても続き、

最低標高は640mまで下がった。

その後はまた高度を上げだし、

9時50分、Co.740で「三島林道」に入ると、

傾斜が増して登り一辺倒となった。

大きく蛇行することがなくなった林道は、

等高線と直角に交わるようになり、

そうなると傾斜が増すことになる。

そして私はヘロヘロ。

いやあ、キツイキツイ!

Hiromiには置いていかれ、

四苦八苦して登っていく。

ちょっと傾斜が増すと、

ガクンと足が出なくなる老体だ。

それでも汗を滴らせながら、

なんとかピークへ。

しかし三角点を探すのにてこずった。

三角点の位置が定まらず、

GPSに頼るがはっきりしない。

そして出した結論。

林道の位置が変わっている。

もうかなりの時が経過しているようだが、

林道が付け替えられていた。

ならば見た目でピークと判断できる地点を探索する。

ところがまた問題アリだ。

笹が濃くて標石が見つからない。

あきらめて記念撮影をし、

Hiromiが下山の準備をする間に、

もう一度「ここだ」と思う地点の、

地面を登山靴でなぞってみた。

そして地面からわずかに浮き上がった、

表面が大きく欠けた標石を発見!

11時20分、二等三角点「幌内」

よかったわぁ、見つかって。

ここで標石を目にするのとしないのとでは、

達成感がまるで違う。

ましてや今回はここに至るまで、

13.5kmの林道を歩いたのだ。

危うく重いものを背負って、

モヤモヤした気持ちで下らなければならなかった。

  一旦林道に戻り、

簡単な昼食をとって下山を開始。

下りは楽でいい。

しかし登り返しも結構ある。

更に気温が往路より上がっている。

ただ、Hiromiは相変わらず元気なままだ。

最後の登り返しを終えると、

「流計主」の直下だ。

わずかな登りに耐えて、

13時55分、三等三角点「流計主」

直ちに林道に下る。

後はただ林道を下るのみ。

とんとこ下り、

15時ちょうと、駐車地。

いやあ、往復27kmの歩行は疲れたぁ・・・

久々のロングトレイルだった。

ゆっくり後かたずけをし、

最寄りの「日高高原荘」で汗を流した。

そして夕張まで戻って車中泊。

落ち着ける夕張の地で、

冷たい「のどごし生」を、

思いっきり流し込んだ。

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2021.6.24『泉亭』(279m)  樺戸山地の和風レストラン

 いやなに、樺戸山地に和風レストランなんかあるわけがない。

しかし、「泉亭」という点名から私が連想するのは、

やはり和風レストラン。

このおもしろい点名を有する山に登ってみた。

 今週は火、水曜の二日間出勤だった。

それでも一日中する仕事はなく、

それぞれ15時、14時半に退勤。

相変わらず楽なもんだあ・・・

 今朝家を出て当別町から、

道々28号線を走り、

青山地区に向かった。

そして「青山奥二番川」から林道に入った。

砂利が新たに敷かれたばかりの林道は、

周囲に樹木がなく、

広い牧草地が広がっていた。

その牧草地越しに『神居尻山』から、

『ピンネシリ山』への山並みが見えていた。

これはなかなかいい眺めだ。

この林道にゲートはないようで、

どこまでも入って行けそうだったが、

周辺の風景を眺めながら歩きたいので、

道々からおよそ2km入った、

「二番川」に架かる橋の手前に、

適当な駐車スペースを見つけ、

それを起点に徒歩でスタートすることにした。

 今年は樺戸山地の、

『神居尻山』南側に点在する三角点を攻めてきた。

しかしこの「泉亭」は未踏だった。

9時25分、駐車地をスタート。

すぐ「二番川」に架かる古びた橋を渡る。

橋の名を記したプレートはなかった。

しかし見るからに歴史を感ずる橋だ。

その後林道は直線的に伸びて行く。

そして周囲には相変わらず牧草地が広がる。

正直「こんな山の中で・・・」と驚いた。

そのうち機械音が聞こえてきたと思ったら、

トラクターが牧草の乾燥作業をしていた。

ここの牧草は全て地元畜産農家の、

牛たちが食べる飼料になるようだ。

ところが乾燥させている牧草に対し、

空はいつ雨が降りだすかわからない様子。

 駐車地から2kmほど歩くと、

初めて「二番川林道」と書かれた表示板が現れた。

そこで知った、

ここまでは当別町の町道であり、

ここからが林道なのだということを。

またこの時点で利用を予定していた、

地形図上の破線林道分岐を過ぎていた。

戻るのも面倒なので、

次の分岐から入ることに変更した。

地形図によると破線林道は、

通り過ぎてしまった分岐から入り、

「泉亭」のそばを通過して、

先の林道入口から約1kmの地点で、

合流するように記されている。

 次の分岐から破線林道に入ってみると、

予想通り既に廃道となっていた。

イタドリ他の草が生い茂り、笹も出てきた。

そしてとうとうブッシュにのまれ、

完全に消滅してしまった。

そうなるともう藪漕ぎでピークを目指すしかない。

即笹薮に突入。

しかし最初は思いの外薮が薄く、

楽に登っていける。

まあそれも長くは続かなかったけどねえ。

尾根の頭に上がると、

結構な密度の笹が続いた。

ただ距離は長くなく、

Co.250で利用予定だった破線林道に出た。

この林道は上部でまだ生きていたようだ。

そこで三角点ピークは、

上部に見えている高みだと思ったのだが、

実際には少し下ってから登り返した、

尾根上の一ポイントだった。

11時ちょうど、四等三角点「泉亭」

針葉樹林の中にあって、

周囲はすっきりしていた。

 下山はせっかく現れた破線林道を、

今度は当初利用しようとした方に下ってみることにした。

ところが歩きやすかったのはほんの上部だけで、

下るほど笹にまみれ、

最後はひどい藪漕ぎとなってしまった。

笹をかき分けなんとかたどり着いた四番川。

ツルツルの川床に注意して渡渉。

「四番川林道」に上がると、

それはちょうど「四番川林道」の、

表示板がある林道入口だった。

どうりでここを気付かずに通り過ぎてしまったわけだ。

分岐で川にあるはずの橋はなく、

渡った先も林道の痕跡なぞ、

全く見られなかった。

この山は林道に頼らず、

思い切って藪漕ぎで登下降した方がいい。

 また周囲の風景を楽しみながら、

直線的な町道を歩き、

12時35分、駐車地。

絶対に当たることになる、

と覚悟した雨には最後まで当たらずに済んだ。

帰宅すると女房が、

「朝あなたが出た後、ひどい雨だったんだよ」と言う。

これはこれは、運が良かったことに感謝!

 

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2021.6.20 『冷水山』(702m)  シャスタ・デージーの季節がやってきた!

 昨日は毎年この時期になると、

必ず眺めたくなる、

『冷水山』のシャスタ・デージー(フランス菊)を見に出かけた。

もうかれこれ200回ほど登っている『冷水山』に、

この花が目立ち始めたのが、

6~7年前になるだろうか?

もともとこのスキー場斜面には、

花なぞ存在しなかった、

と記憶している。

そこに夕張市がルピナスを植えて、

それがアッという間に繁殖した。

15年ほど前はこのルピナスが、

スキー場の斜面全体を覆うように咲いて、

それはそれは見事な景観だった。

それがその後より繁殖力の強い、

シャスタ・デージーに、

取って代わられようとしている。

また先のルピナスは、

スキー場の下部で人工的に、

様々な色が咲いていた。

しかし放っておくと、

どんな色も最後は青紫に返っていくと、

昔花卉農家の方に伺ったことがある。

 今日はあいにくの曇天模様で、

陽の光が鈍いため、

華やかさが半減だったのが残念だ。

それにしても毎年これを目にするたび、

「素晴らしい!」と声が出てしまう。

 「マウントレースイスキー場」をはじめとする、

「ユウバリリゾート」は現在営業していない。

夕張市が経営破綻して、

施設全体をたった2億円で中国資本に売り渡し、

その中国の会社も2年ほどで経営が悪化、

香港資本に12億円で売却した。

しかし新型コロナウィルスの影響で、

その会社も経営を放棄してしまった。

従って現在は無人の空家だ。

その駐車場には3台のバスが停めてあり、

ふと見ると3台ともナンバーが「8888」!

そんなところを統一させて、

当初は気合が入っていたんだろうな。

 写真を撮りながら登って行くのだが、

どうにも暗くて納得がいかない。

そのうちリフト終点あたりから、

濃いガスに包まれてなぁんにも見えない。

おまけに湿ったガスが身体を濡らす。

不快感を感じつつ、

何も見えない頂上に到着し、

いつもの簡単な昼食を摂っていると、

ポツポツと雨が降りだした。

前日も雨の中を歩いているので、

もうそれは勘弁だ!

急いで下山を開始し、

また花たちを眺めながら下った。

そしてこの素晴らしい観光資源を、

夕張市としてどうにかできないものかと考えるものの、

現在は香港資本の手の中にある。

それも経営破綻しているらしい会社の。

そんなことを考えると、

現在ニセコ地区で進められている、

外国の企業による土地の買収が気になる。

あそこはいったいどうなってしまうのか・・・

 

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2021.6.20 『砂利山』(ざりやま・222m)~『安斉の沢』(218m)  雨の中で周遊ルートを楽しむ

 土曜の夕方「シコロの沢林道」に戻って車中泊とした。

そして天気予報通り、

夜半に雨が降りだした。

日曜の朝も結構な降り方だ。

そんな中を三笠市の「中央霊園」に移動した。

「シコロの沢林道」からは、

ほんの20分ほどで移動できる。

その移動途中の信号で、

この朝合流する予定のKasaneの車が、

なんと対面に停止しているではないか。

Kasaneも気付いて後を追ってきた。

 「中央霊園」下の「前田の沢溜池」近くを駐車地として、

6時35分、雨の中をスタート。

農道を歩いて溜池へ。

そこから作業道跡を辿って、

池の北側を周る。

そして崩壊した沢形を越えたところで、

池に向かって張り出した尾根に取り付いた。

雨の中の藪漕ぎだ。

Hiromiは久しぶりに会ったKasaneと、

楽しい会話を楽しみ、

Kasaneは折からの雨なぞ、

全く気にならない様子でニッコニコ!

それに対して雨の嫌いなこのジジは、

「おうちかえりたい・・・」。

そんな私を気遣ってKasaneが言う、

「登っても帰っても、どっちでもいいですよ~」

しかし遠路を雨と承知でやってきたKasaneを、

そのまま帰すわけにはいかない。

「我慢」の二文字で歩を進める。

そして7時20分、三等三角点「砂利山」

ここからしばらくは針葉樹林帯を歩くので、

足元がすっきりして歩きやすい。

歩きやすいなりに、

HiromiとKasaneの会話が益々はずむ。

しかし降りしきる雨は結構な勢いだ。

カメラのレンズに水滴がつき、

写真にボケた部分が写り込む。

周遊ルートの尾根筋は、

時計回りで弧を描いていく。

針葉樹林が切れると、

広葉樹林帯となり、

笹の中を進むことになる。

こんな日はスパイク長靴が快適だ。

日当たりの良い部分は濃い笹も、

樹林の中ではそこそこで、

特に進行を妨げられはしない。

多少のアップダウンを繰り返し、

8時10分、四等三角点「安斉の沢」

このルートだと、

三等(15cm角)と四等(12cm角)の、

標石の表面の大きさが比較できていい。

一辺の長さが2cm違うだけで、

ずいぶん大きさの違いを感ずる。

 「安斉の沢」からは、

昨秋最短距離で「前田の沢溜池」に下りたのだが、

傾斜がきつかったと記憶している。

それが雨の中の下降となると、

ひじょうに危険と判断し、

遠回りをして下ることにした。

西向きの尾根を下って林道に当てるつもりが、

私の勘違いで更に遠回りをして、

ようやく林道に下りた。

あとは林道から農道を歩いて、

駐車地に戻るのだが、

これがまた途中で廃道となり、

最後は再び激しい藪漕ぎで、

駐車地そばの畑作地にでた。

最後はちょっとまごついたが、

そんな冒険的な要素が楽しい。

 9時55分、駐車地。

気がつけばいつの間にか雨は上がっていた。

Kasaneは満足そうに、

次回の同行登山を約して帰っていった。

私とHiromiはゆっくり片付けを済ませ、

一旦帰宅して夕方いつもの反省会。

 

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2021.6.19 『本鳥遠別』(ほんうえんべつ・443m)  長い藪尾根を歩いて

 昨日の朝Hiromiを迎えに行き、

栗沢町で「シコロの沢林道」に入った。

林道の入口から4kmほど車を走らせ、

舗装が切れる手前の、

広い待避所を駐車地とした。

「本鳥遠別」には、

今年の1月に栗山ダム奥の、

除雪された林道を利用して登っている。

(その時の記録)

ただ積雪期なので、

当然三角点標石を目にしていない。

それで無積雪期に、

それを確認したいと思っていた。

今はウィークデーに、

一人で登ることが多いので、

いつでも挑めるが、

この山はHiromiも登らせてやりたかった。

 8時35分、駐車地をスタート。

すぐ対面の藪に入った。

そして尾根を伝って、

地形図上の「365m標高点」を目指そうとした。

ところがけっこう藪がうるさい。

それで一旦尾根を乗っ越して、

南側の広い伐採地に下った。

その先のことは、

昨秋偵察に訪れているので、

林道と尾根の関係が頭に入っている。

しばらく伐採地の中の林道を歩く。

伐採地は広くて気持ちがいい。

林道はやがて樹林帯に入り、

適当なところで尾根に取り付いた。

この後は延々と、

藪の尾根を進むことになる。

藪の濃さが心配だが、

それはやってみなければわからない。

はじめは薄かった尾根上の藪だが、

じきに濃くなり、

「これは無理かな?」、

という思いがよぎった。

それでも行けるところまで、

と歩を進める。

するといつしか、

古い作業着跡が現れ、

それが予定したルートの尾根に沿って続く。

これを利用しない手はなく、

それが長く続いてくれることを願った。

また、進み行く尾根には、

けっこう枝尾根が現れるので、

要所にピンテを付ける。

南向きの尾根は、

Co.360で東方向に大きく向きを変える。

そしてここがルート中のポイントだった。

ここで尾根筋を間違えると、

全く違う方向に進んでしまう。

進路を変えても尚、

作業道跡は続く。

そこにシカ道があれば、

これはまたラッキーなことになる。

結局ありがたい作業道跡は、

地形図上の「414m標高点」まで続いてくれた。

まあ、作業道跡とは言っても、

全面が笹に覆われているのだが、

それでもただの藪を漕ぐよりは楽だ。

「414m標高点」からは、

一旦大きく下って登り返す。

そして二つの小ピークを越えると、

いよいよ最後の登りだ。

最後の登りは意外に斜度があり、

草木につかまって登る場面も。

締めくくりは前を行くHiromiの、

「あった!」と言う声。

11時20分、二等三角点「本鳥遠別」

この標石にお目にかかるのを、

ずいぶん楽しみにしていた。

ここは私の原風景の中の一座だ。

積雪期に登ってはいるが、

藪漕ぎでは初めてなので、

バウムクーヘンで儀式。

ここで昼食としたが、

今年の1月に賞味期限が切れている、

インスタントラーメンはまずかった。

 下山は登路のルートを、

そのまま引き返す。

Hiromiを前に立たせ、

ルートファインディングと、

ピンテの回収訓練とした。

2ヶ所ほどルートを逸脱しようとしたが、

あとは概ね正確に下った。

最後は登路での伐採地には出ず、

その前に林道に下った。

駐車地までの距離は長くなるが、

もう藪を抜け出したかった。

林道に下って約1.5kmほど歩き、

13時55分、駐車地。

誰も来ない立派な林道で、

ゆっくりとあとかたずけをし、

最寄りの「シャトレーゼゴルフ場」の温泉へ、

汗を流しに向かった。

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2021.6.18 『月形』(305m)  タニウツギ街道を歩いてリベンジ成功!

 今日は二等三角点「月形」へ。

この山には昨夏登ろうと行ってみたが、

林道からの薮がひどく、

またひじょうに暑い日だったので、

藪漕ぎの意欲をなくしてリタイア。

しかしリタイアしたままというのは、

どうにもすっきりしないもので、

リベンジの機会を伺っていた。

とは言っても暇な身。

やる気になれば、

いつでもリベンジできるはず。

 今朝家を出て、

月形町豊ケ丘の「樺戸林道」に向かった。

「樺戸林道」は先月、

「厚軽峠」に登った時に利用した。

この林道にゲートはなく、

それまでは自由に出入りできた。

しかし昨日の朝行ってみると、

新たな標識が立てられており、

「立ち入り禁止」と表示されていた。

前回途中で崩落が起きていたので、

そのための立ち入り禁止処置かと思ったが・・・

 林道入口に駐車し、

9時20分スタート。

少し肌寒い気温だが、

最後の藪漕ぎを思うと歓迎だ。

林道を歩いて行くと、

まず目に付くのがピンクの「タニウツギ」だ。

この花の名前を知ったのはつい4日前。

Kasaneと「取富多志内」に登った折りに、

Kasaneから教わった。

自然を相手に仕事をしているKasaneは、

そのへんのところが詳しい。

それでその「タニウツギ」が、

やけに目につくようになると、

またこれがずいぶんとあるもんで、

ピンクの可愛らしい花が、

次から次へと現れる。

この花にこんなに惹かれることになろうとは・・・

 林道は「厚軽峠」の取り付き点を過ぎて、

左に大きくカーブを描き、

しだいに高度を上げて行く。

そして峠状の地形まで上がると、

南側の樹木が切れて展望が効く。

その中には目指す「月形」も見えている。

その後林道は多少カーブを描くものの、

概ね直線的に進み、

Co.290でピークの直下に達した。

あとはわずかな距離の藪漕ぎだが、

これが大変で前回は断念した。

さて、根性と気合を入れて藪に突入!

笹はやはり密度が濃く、

山ぶどうのツルも縦横に走っている。

ザックからタチバサミを出し、

ツルと混み合って絡み合う、

笹の茎を切断しながら、

一歩一歩進んで行く。

そして混み合う笹の茎の中に、

三角点標石を見つけた。

11時10分、二等三角点「月形」

二等であるから訪れた人はいるようだが、

最後にここを訪れたのがいつの頃なのか、

踏み跡が見られなかった。

標石周りの笹刈りは時間がかかった。

すっきりしたところで記念撮影。

リベンジできて「ホッ・・・」。

 林道に下って昼食とし、

登路の林道をそのまま引き返す。

この頃になるとようやく青空が見え出した。

最近は北海道に湿った空気が流れ込み、

毎日午前中いっぱい、

低いガスが立ち込めている。

青空と陽光の下で「タニウツギ」が、

ピンクの美しさを更に増す。

そこに蝶や蜂たちが蜜を求めてやってくる。

なんとものどかな風景だ。

いつもとは違った楽しみ方で、

何度かめの林道歩きを終え、

13時10分、駐車地。

結局以前の林道崩落箇所は、

全て重機投入で片付けられていた。

では立ち入り禁止になった理由は?

まあ事故の危険性があるからなのだろうが、

ゲートで完全に通行止めとしてほしいものだ。

 

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2021.6.17 『北清水沢』(609m)  今日は結婚記念日さぁ・・・

 今週は昨日一日だけの出勤で、

仕事は14時に終わってしまった。

そして今日からまた休みで、

来週は火、水曜の二日間出勤となる。

それでも二日間出てやるほどの仕事はなく、

時間を余すことになるだろう。

 今日は夕張市の四等三角点、

「北清水沢」に登ってきた。

この山には数回登っているが、

いずれも積雪期か残雪期で、

完全に雪がない中を登るのは初めてだった。

 夕張市の清水沢で国道452号線にのり、

「清水沢ダム」の入口から1kmほど行くと、

左手の「ワサビの沢」と出合う。

ここにはきっちり停められる、

駐車スペースがあるので、

アプローチなしでそのまま入山できる。

 8時55分、スタート。

すぐ砂防ダムを越えて「ワサビの沢」に入った。

「ワサビの沢」は水量が少なく、

いかにもニホンザリガニがいそうな雰囲気だ。

沢を渡って対岸の小尾根にのる。

細く急な尾根を登っていくと、

間もなく平坦な針葉樹帯に出る。

ほとんどがトドマツの林だ。

そして針葉樹林帯らしく藪は薄い。

国道のすぐそばだというのに、

トドマツの堅い幹には、

ヒグマの爪痕が残っていた。

緩やかな傾斜の広い林を登っていくと、

Co.330で突然前が開け、

送電線の刈り分け地帯に出る。

そこには送電線の保守管理用の、

作業道が付けられており、

これを利用して高度を上げる。

また送電線の下は、

広く草刈りがされているので、

特に東方向の見通しが利く。

ただ今朝はガスがかかって、

遠くまでは見通せなかったが。

しかしその分気温が低く、

スタート時で15℃だった。

藪漕ぎにはありがたい気温だ。

暑いと半袖の上に、

長袖シャツを着られない。

 作業道を利用して、

高度を420mまで上げて、

いよいよ藪に突入だ。

ここから距離にして約700m、

標高差150mの笹を漕いで登る。

これが密度の濃い笹原で、

ゆっくりゆっくり、

笹をつかんだりかき分けたりしながら登る。

できる限り自画像を撮っておこうと思うが、

この斜面ではそれもままならず、

三脚はザックにつけて登る。

もう何度も登っているので、

ルートは頭に入っており、

地形図も何もいらない。

とにかく深く濃い笹をかき分けて、

Co.570で広い斜面から尾根上に上がった。

残雪期の印象で、

ここからの尾根歩きは、

笹が低くて薄い、

というのが頭にあったが、

それはただの勘違いだった。

どうしてどうして、

なかなか濃い笹原が続く。

そして尾根は次第に細くなり、

そうなってようやく笹も薄くなった。

すると気持ちよく歩ける。

辺りの緑が実に若々しく美しい。

最後は細尾根を詰めて、

10時55分、四等三角点「北清水沢」

樹木が多いので展望はきかないが、

木々の間からわずかに、

「上真谷地」(752m)が見えていた。

いつも通りサンドイッチと、

カップ麺の簡単な昼食を摂り、

のんびりと下山を開始した。

登路のルートをそのまま下るが、

広い笹原は決して同じところを歩けない。

笹原を下降して送電線下に出ると、

登り口から100mほど西に寄っていた。

あとは快適な作業道を下り、

広い針葉樹林帯を抜けて「ワサビの沢」へ。

目の前に自分の車が停まっているのは楽なもんだ。

12時50分、駐車地。

いつものようにアイス3個を食べながら帰途に着き、

途中でささやかな花を買った。

今日は我々夫婦の、

42回目の結婚記念日だ。

5年交際してから結婚したので、

女房との付き合いは通算47年、

ということになる。

私を好きなように生きさせてくれる、

我が愛する女房よ、

42年間ありがとう。

そしてこれからも末永くよろしくな!

 

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2021.6.15 『一番川』(388m)  短いが激しい藪へ

 昨日はこのところと比較して、

気温が低いとの予報だった。

そこで以前から気になっていた、

樺戸山地の「一番川」を狙ってみた。

樺戸山地に「一番川」は同名で二山あり、

東西に4kmしか離れていない。

そして西の「一番川」(三等三角点・212m)には、

先月Hiromiと登っている。

また、今回の「一番川」(二等三角点)にも、

昨夏やはりHiromiと、

「月形ダム」から長い林道を歩いて挑んだ。

しかしピークの直下まで足を運んだものの、

すごい笹薮に登るのを断念した。

その日は暑く半袖シャツ以外を、

身にまとう気にはなれなかった。

従って早いうちに登ってしまいたい、

と思い続けてきた。

そしてその間に、

「月形ダム」とは逆側の、

「青月林道」から取り付けないものかと模索した。

それが今回挑んでみた林道だった。

「青月林道」最高標高点の、

少し月形側にチェーンゲートのある、

林道入口があることを発見し、

これが「月形ダム」から伸びる、

林道に出合うのではないか、

と推測したのだ。

地形図ではこの二つの林道が、

出合うことにはなっていない。

と言うか、「青月林道」から入る支線林道は、

地形図に記されていないのだ。

これは実際に歩いてみるしかない。

 支線林道のすぐ月形側に、

廃道になった林道入口があったので、

そこに駐車して、

10時45分、スタート。

すぐチェーンゲートを越えて、

未知の支線林道に足を踏み入れた。

砕石が敷き詰められた新しい林道だ。

入口に何やら工事の事が記されていたが、

最近車が入った形跡は見られない。

静かな林道を歩いて行く。

どうやら近々伐採が始まるようで、

その下準備が進められていたようだ。

支線林道は私の読み通り、

間もなく「月形ダム」から来る林道に合流した。

あとは地形図通りに進み、

11時25分、Co.360で尾根に取り付いた。

予想通り笹が濃い。

しかし距離は短いので我慢だ。

濃い笹にツルを伸ばす植物が混じり、

それがしつこく身体にまとわりつく。

煩わしくてしょうがないので、

タチバサミを出して、

ツルを切断しながら進んだ。

そして明らかにピークと思われる地点で、

笹薮の奥に三角点標石を探すと、

あったあった!

笹に埋もれるように姿を見せてくれたが、

くっきりと地面から頭を出していた。

12時ちょうど、二等三角点「一番川」

駐車地をスタートしてから、

1時間15分しか経っていないというのに、

やけに長い時間笹と格闘していた気がする。

ピークの東側に樹木がなく、

意外に見晴らしが良かった。

樺戸山地の山々がガスの中に浮かぶ。

その中には昨夏Hiromiと藪漕ぎで登った、

「長峯山」(350m)も見えている。

標石周りの笹を刈ってきれいにした。

そしてダニの心配があるので、

すぐ下を走る林道めがけて下った。

林道で昼食とし、

その後登路をそのまま下って、

13時15分、駐車地。

「月形ダム」からの長い林道歩きもいいが、

一旦短くて楽な林道を知ってしまうと、

またこれを利用して登ることになると確信。

気温が20℃に満たないこの日を、

逃さず狙ってよかった。

 

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