北海道の山野でとことん遊ぶ!!
I am Amigo!
2017.12.30 「忘年会」 『ミニ山の会』の締めくくり
今年の「忘年会」は、暮れも押し迫った今日、30日に設定していた。
たった6名しかいない『ミニ山の会』ではあるが、
企業内で重要なポストに身を置くメンバーが複数なので、
12月は多忙を極め、皆が集えるのは年末と判断した。
それでも今夜楽しく飲んでいると、参加予定のMocchanからメールが入り、
残業で参加できなくなったと・・・
それを皆に伝えると、Toshi曰く、
「その年齢でそこまで働かなきゃならないのかぁ・・・」
一億総活躍社会だとか、働き方改革だとかという文言が聞こえてくるが、
いったい何?
年末年始だって休める者はとことん連休を連ねて休み、
一方休めない人間は大晦日も元旦も、そのあとも仕事が続く。
この現実をいかに捉えているのか、「安倍晋三」!
一名が欠けたものの、4人で終始楽しい時を過ごした。
そんなメンバーもともに登る機会がほとんどなくなり、
一時は「会」を解散しようとも考えたが、
まあいい、たまに集って楽しく飲むだけでもよいではないかと、
今後も継続して行くことを確認。
新春は早々に一泊の「新年会」を開催することになる。
2017.12.30 『長官山』(254m) 2017年を締めくくる
昨日三日間の予定だった山旅を、
二日で切り上げて帰宅して正解だった。
今朝起きて外を見ると、また雪が積もっており、
除雪車もしっかりと固い雪を置いて行った。
まだ薄暗いうちから外に出て、除雪作業に励んだ。
そして8時過ぎに予定通りHiromiがやって来て、
馬追丘陵に向かった。
本日の『長官山』をもって、
2017年の山行を締めくくることにした。
今回は積雪が増えたことから、
遊歩道を外して歩くことにした。
まず馬追清掃工場横からゴルフ場に入った。
広々として、まるで砂丘のような風景が実に美しい。
本当にうっとりするような眺めだ。
それも天候の良さが大きく力添えしている。
ゴルフ場の丘を登りきると、針葉樹林帯に入る。
うっそうとしたエゾ松の林は、なかなか趣がある。
そして雪が枝に降り積もるため、
地面の積雪は浅く歩きやすい。
そんな樹林を詰めていくと、突然古い作業道に出た。
一瞬「こんなところに道が?」と思ったが、
それを少し歩くと北電が送電線の保守管理用に切り開いた苅分道に出た。
それは何度も利用しているので、
その時点で全てが理解できた。
その後「文学台」まで行き、
今年最後の石狩平野を眺めて引き返した。
下山は途中からルートを替え、
また針葉樹林の中を歩いてゴルフ場へ。
たかだか300mに満たない低山であるのに、
ずいぶん楽しませてくれるものだと、
Hiromiと二人、感謝しながら駐車地に向かった。
今年は私にとってこれが153回目の山登り。
そしてHiromiはと言うと、165回になった。
私が年間登行回数で初めてHiromiに及ばなかったことになる。
私の勤め先のカレンダーで、土曜休日の多くが出勤となったせいだ。
来年はまたカレンダーが元に戻ることを期待したい。
最後に、今年も多くの山々に楽しませてもらえたことに感謝。
そして草刈りをはじめとする、登山道の維持管理に尽力された方々や、
当blogを読んでくださった読者の皆様に感謝申し上げたい。
最後に今年も怪我なく、ともに山登りを楽しむことができたバートナーに感謝だ。
みなさん、今年もありがとうございました。
そして来年も宜しくお願い致します。
2017.12.29 『銀嶺山』(723m) 日高町のシンボル的存在に登る
28日、『熊見山』から下山後、日高町まで戻り、
「日高高原荘」で汗を流して『銀嶺山』麓で車中泊。
天候が優れないので、高度を下げることにした。
『銀嶺山』は日高町市街地のすぐ西に位置するどっしりとした山で、
南北に長い稜線を抱く日高町のシンボル的存在だ。
私はHiromiとともに、二年ほど前の冬に一度登っている。
今回は時期が早く、積雪がまだ落ち着いていないことは、
雪面に頭を持ち上げている笹の状態でわかる。
明らかに雪不足だが、出たとこ勝負で、
8時10分、駐車地をスタート。
私のルートは南北に細長い『銀嶺山』の尾根の北の端に取り付き、
南進して縦断する格好で頂上に至る。
林道入口の駐車スペースをスタートしてすぐ「ポロカワウシャップ川」を渡渉する。
水量は少ないがまたぐことができないので、
スノーシューを外しての渡渉だ。
それを終えてしばらく進むと尾根の北端が現れ、急登の開始。
雪が少ないので、スノーシューが笹にのまれる。
ただ、笹の背丈が低いので助かった。
今日使用した私の登山靴は新しく、
29cmのサイズにタブスの装着ベルト寸法がギリギリ。
従ってかかとに装着するのがやっとで、締め上げることができない。
それがネックとなり、この急登で数回外れてしまった。
頭の中を「リタイア」という文字がよぎる。
このルートの核心部である最初のピークまでの急登に耐え、
9時30分、「607mP」。
この顕著なピークに立つと、
あとは小さなアップダウンを繰り返しながら、
時には細尾根、またあるときには広々とした尾根歩きを楽しむ。
山裾は針葉樹林帯だが、尾根の両側は一貫して落葉樹林帯となっているため、
紅葉の季節は美しい景色が広がることだろう。
但し、夏道はないので藪こぎをしなければならないが。
私のタブスは稜線状の尾根歩きとなると外れなくなった。
どうも急登で外れやすくなるようだ。
そのスノーシューだが、私は大小6セットを所有している。
そしてそのうち5セットが「NORLITE」製だ。
これが登り下りとも一番扱いやすい上、着脱に時間がかからない。
しかし製造をやめてしまったので、
それを使用するのがもったいなく、
修理に出した時の代替え用に用意したタブスを使用したものだ。
Hiromiと浅いラッセルを交代しながら楽しく歩いて、
10時35分、『銀嶺山』。
あいにく強弱を繰り返すものの、
決して降り止むことのない雪のおかげで、
下界の風景をを自由に望むことはできない。
昼食にはちょっと早いので、そのまま下山を開始。
登路では随分アップダウンを繰り返した印象だが、
下りに入るとそのアップダウンが、どんどん高度を下げながら、
ということに気付かされる。
途中で昼食を摂り、サッサカ下って、
11時55分、駐車地。
ここで女房にメールした。
我が家の庭に積もった新たな降雪量と、
この朝除雪車が来て玄関前に大量の雪を置いていったかを確認したのだ。
すると降雪も除雪車の雪もあるとのことだったので、
明日までの山旅予定を打ち切って帰宅することにした。
江別に戻りHiromiを送り届けると、
Hiromiの車がスッポリと雪に埋まっていた。
30cmも降ったのではないか?
予定を打ち切って帰宅してよかった。
私も自宅に戻り、除雪作業に追われた。
冬はこれがあるので、副数日家を空けるのがなかなか難しい。
2017.12.28 『熊見山』(1,175m) 天気を期待も地吹雪にやられた
ようやくまた長いトンネルを抜けて、年末年始休暇に入った。
私の休暇は28日から4日までの8連休。
山旅は二回に分けての実施となる。
前半は28~30日。
28日の朝、除雪を済ませてHiromiを迎えにいった。
そして日勝峠へ向かった。
北海道の西側は予報が悪く、東側が晴天予報だったから、
終日晴れ予報の十勝に近付くためだ。
ところが車を走らせる樹海ロードでは一貫して雪模様だった天候が、
日勝峠の頂上に到着すると、ひどい吹雪模様になってしまった。
もうガックリ・・・
その前に、この日は昨秋の自然災害で大きな被害を受け、
通行不能となった日勝峠が一年ぶりに開通 したことを受け、
その復興の様子を見てみたいという思いもあった。
日勝峠を登り始めると、あちこちで橋の架け替えや砂防ダムの新設工事が進められていた。
峠を登りはじめてから頂上に至るまでの間、
いったい何十台の建設機械を目にしただろう。
吹雪はほぼ地吹雪。
昼近くの11時50分、
『熊見山』に向かって日勝トンネル脇の駐車地をスタートした。
予定では「三国の沢覆道」の日高側出口から『熊見山』~『労山熊見山』を回る予定だった。
ところが「三国の沢覆道」がなくなっていた。
理由はわからないが、通行止めだった一年の間に、
完全に撤去されたということだ。
これにも驚いた。
辺りの景色がまるで変わってしまった。
駐車地をスタートしてすぐ、北側の斜面に取り付いた。
それを登っていくと、1,105m標高点で稜線に出る。
この稜線を南に向かえば『ペケレベツ岳』から『ウエンザル岳』を経て、
『芽室岳』方面につながっている。
我々はそれを北に向かい『熊見山』を目指した。
稜線上の積雪はほどほどで、まあまあ歩きやすい。
ただ気象条件はあくまでも吹雪。
風が強く、その抵抗は大きい。
そしてなんにも見えないことがつまらない。
たまにはこういう気象条件の中の登行訓練も必要だという思いで、淡々と歩を進める。
大小のアップダウンを越えて、
13時ちょうど、『熊見山』。
相変わらず視界なし。
そこから見える目の前の『労山熊見山』でさえ、その姿が全く見えない。
即刻復路の歩行を開始した。
復路の稜線歩きでは、往路よりいくらか景色が見えたかなあ・・・
14時05分、駐車地。
一旦清水町に下って入浴して再び日勝峠に戻り、
翌日もその周辺の山に登る予定だったが、
吹雪は益々ひどくなっていたので、日高町まで戻ることにして駐車地を離れた。
2017.12.24 『鬼首山』(641m) 時間がない中でも十分楽しめる山へ
相変わらず仕事が忙しい日々。
23日の祝日は私が勤める会社のカレンダー上で、
はっきり「休日」となっている。
ところが忙しいということで、急きょ休日出勤となった。
祝日に休日出勤となったのは、これで今年3度目だ。
こんな会社ある~っ!?
いつも行き当たりばったりで、実に計画性のない会社だ。
来年は同様のことが起きた場合、休日出勤なぞ拒否することにする所存。
祝日(土曜)の夜、Hiromiと夕張に向かった。
夕張は近いが、日帰りで早朝運転は嫌だし、
日曜の午後は女房と予定があったので、前泊とした。
夜7時ころ夕張に入っていくと、意外な光景を目にした。
細い街路樹に取り付けられたイルミネーションだ。
全国で唯一の財政破綻をした自治体である夕張市。
そんな夕張で青く輝くイルミネーションを目にするとは思わなかった。
札幌市内に輝くイルミネーションは素晴らしい。
しかし、この夕張のほんのささやかなイルミネーションを見ると、
そこが夕張市であるだけに、なんとも心を和ませてくれる。
私は車を停め、車外に出てしばしその光景を眺めた。
一方Hiromiなんかそんなことより、
早く目的地に着いて空腹を満たしたい気持ちだったようだけどねえ・・・
日曜日の早朝起きると、そばの夕張川から立ち上る湿った空気が霧となり、
辺り一面を覆いつくし、何にも見えない状態だった。
そんな霧の中を、7時10分スタート。
積雪は30cmほどで、ツボ足でも登れそうだったが、
念のためスノーシューでスタートした。
わずかばかりの農道を歩いて、とある尾根に取り付く。
もう何度も登っている山だが、
12月に登るのは初めてだった。
そしてこのように少ない積雪の中を登るのも初めて。
上部の笹が濃いところでスノーシューごと飲み込まれるのではないかと、
若干心配を抱えての登行となった。
麓から見るとすぐ目の前に見える頂上も、
一歩山に足を踏み入れると、その奥行きがなかなか深くて驚く。
少ない積雪の中、木の切り株や枝がスノーシューに当たり、
いずれかを損傷するのではないかと気になる。
途中ラッセルを交代して進み、稜線直下の深い笹原で多少スピードが鈍ったものの、
難なく直下の急斜面に取り付いた。
しかし、この急斜面に付いた少ない積雪を、
スノーシューで登るのは難しく、ツボ足に切り替えた。
するとなかなか快調に歩けるではないか。
そしてこんな低山でもはっきりとした稜線を歩くのは楽しい。
今年の冬、登り歩いた夕張市の山々が木の間越しに見え隠れする。
そんな山々にはこの冬も登りたい衝動に駆られる。
私は気に入った山なら何度登ってもいい。
夕張が大好きだしねえ。
9時ちょうど、『鬼首山』。
見慣れた頂上風景の中で記念撮影。
この運動量では腹も減らないので、即下山開始。
スノーシューをデポした地点まで戻り、
スノーシューをザックにくくりつけ、ツボ足で下ることにした。
少ない積雪の中を下ることによる、スノーシューの損傷を回避するためだ。
ところがこのツボ足。
予想をはるかに超える快適さ!
なんだか自由にどこでも歩ける感じがする。
この状態で歩けるなら、雪がなくても登れるのでは?
と思った。
いつかやってみよう。
楽しく下って、
10時05分、駐車地。
短いが、静寂な中を歩けた満足感で我々は満たされた。
急ぎ後片付けを済ませ、女房が待つ家路を急いだ。
そして午後は予定通り、女房と年末用の買い出し。
夕方5時、今はパターン化している「日曜山行のあとのサイゼリヤ」をこの日も実施。
今回は古い山友であるChieに声をかけた。
するとChieは二つ返事でOKプラス、「こざるん」を連れてきた。
こざるんとは6年前に『群別岳』の登路で出会って以来だ。
従って、もちろんHiromiは初対面だ。
珍しいメンバーでの宴は楽しく、まぁま、笑ったねえ~
楽しかったねえ~
またやろうねえ~
こざるん酒強いねえ・・・
2017.12.17 『長官山』(254m)~『静台』(273m) 馬追丘陵縦断 往復20km
一年で一番日が短いこの季節。
そこに日々早出、残業が続き、山へのモチベーションが上がらない。
それがわかっているので、昨日の日曜日は近くの「馬追丘陵」を歩くことにしていた。
以前から「馬追丘陵」の端から端まで歩いてみたいと思っていた。
南北に連なる「馬追丘陵」は北の長沼スキー場に端を発し、
『長官山』を経て「馬追温泉」に下り、
一旦道々に出たあと、それをまたいで南の遊歩道に取り付く。
それから最高標高点の「静台」に立ち、
更に南下して、ここで言う「Gコース」の登り口まで下る。
今回はその「Gコース」の入山口まで下り、忠実に折り返した。
それで ①歩行距離がどれくらいなるのか、
②累積獲得標高は?
と、Hiromiと二人して楽しみにしながらの行程だった。
日曜日の朝7時25分、「長沼スキー場」をスタート。
ここから「文学台」までは車道を歩く。
もう雪が降り積もり、来春まで通行止めとなっている広い車道歩く。
積雪は20cmほど。
念のためにスノーシューを背負ってスタートしたものの、
Hiromiの様子を見てスノーシューを『長官山』手前で、
笹原にデポすることにした。
と言うのも、数日前からHiromiがぎっくり腰で腰痛となり、
一時はこの日を別行動にするかと話したものだ。
スタート直後から腰を曲げて歩く様子に、荷を軽くすることにした。
8時10分、『長官山』。
スタート直後からワサワサ降り出した雪が、
この『長官山』で止み、上空を青空が覆い出した。
青空を見ると気持ちが明るくなる。
Hiromiは時折腰痛を訴える。
帰宅後写真を見て分かったのだが、
どの写真もHiromiの体が右肩方向に「くの字」に曲がっている。
痛む個所を無意識のうちにかばっていたのだろう。
『長官山』を下り、
8時35分、「馬追温泉」。
ここで一旦道々に出て歩道を200mほど西に進み、
道々を渡って「静台」への遊歩道に取り付く。
ここから「静台」まではおおよそ針葉樹林帯の中を歩くので、暗い感じがする。
そんな中をHiromiは腰痛と対峙し、
まるで戦っているかのようにガンガン登る。
「無理すんなってぇ・・・」
進行方向右手に自衛隊の敷地と隔てる有刺鉄線付きの金網塀が現れると、
ほどなく「静台」到着となる。
9時20分、「静台」。
自衛隊の金網越しに見る石狩平野が雄大だ。
しかしHiromiはそんな景色に目をやることもなく突き進む。
しばらく下り、1.5kmほど歩くと遊歩道の分岐となり、
ここから目指すはGコースの入山口だ。
我々はここからが未知の領域となる。
初めて歩くところは、たとえ低山でも里山でもワクワクするものだ。
そしてこのころになると上空は快晴だ。
遊歩道は多少のアップダウンを繰り返すものの、
ゆっくり高度を下げ行く。
途中右手に航空自衛隊の、
いわゆる「ナイキ基地」が目の前に現れたのには驚いた。
遊歩道は尾根の頭を忠実に辿っており、
最後は吸い込まれるように下り、
10時15分、道々「夕張長沼線」のそばに下り立った。
「なぁるほどぉ、ここが南端であるGコースの登り口かぁ…」と納得し、
ゆっくり休むこともなく復路をスタートした。
落葉樹林帯が続く尾根筋は、木の間越しに下界の景色が見える。
夏場は木々の葉に遮られ、何も見えないとろだ。
次回は紅葉のシーズンに歩いてみたいものだ。
紅葉に彩られた美しい尾根歩きが楽しめるだろう
11時30分、再び「静台」。
それから淡々と下るも、Hiromiの腰痛が悪化している模様。
足取りが鈍い。
12時ちょうど、再び「馬追温泉」。
ここから『長官山』に登り返し、
12時30分、『長官山』。
この後、スノーシューデポ地点にて昼食とした。
そして13時30分、「長沼スキー場」。
この頃になるとまたひどい雪模様となり、
着替えも何もせず車に乗り込み、
南幌まで移動して諸々のかたずけをした。
帰宅後Hiromiが送ってくれたGPSデータによると、
今回の行程は、
歩行距離20.4km、累積獲得標高1,056mとのこと。
素晴らしい!
何が素晴らしいかと言うと、この数字は『暑寒別岳』の「箸別コース」とほぼ同じなのだ。
それが自宅から車で30分ほどのところに存在する。
「馬追丘陵」の素晴らしさを改めて認識した次第だ。
山登り初心者の方で、『暑寒別岳』に登ってみたいが、
体力的に自信がないと思われる方は多いと思われる。
そんな方はこの「馬追丘陵」の縦断を試してみてはいかがか?
これを踏破できるなら、『暑寒別岳』にも登れるよ。
2017.12.10 『佐主岳』(619m) 別ルートでエバとともに
昨日の日曜日は、再び『佐主岳』に登った。
と言うのも、先週『佐主岳』から戻って、
それまでよく見ていなかったその周辺を地形図で確認してみると、
途中から別の林道を利用して登山口に到達できることがわかった。
それでは早速それを検証しに出かけようということにした。
そして今回はエバが参加だ。
エバとは今年の5月、彼のblog『エバ夫婦の山紀行ログ』
http://blog.goo.ne.jp/ebach... |
上に私がコメントを入れたことから交流が始まった。
エバは5月に還暦を迎えたので、私より3つ年下だ。
そんなエバから山への同行申し入れがあったのが先月。
それでこの日の同行登山となった。
昨日の朝6時半に穂別キャンプ場で合流。
簡単な挨拶を済ませ、
6時40分、キャンプ場の駐車場をスタート。
エバの計測で、このときの気温が-15℃。
冷たい空気に触れ、顔がみるみる赤くなる。
初対面のエバと歩きながら、色々話しをする。
そしていくらも歩かぬうちに言われた、「歩くスピードが速すぎる」と。
それが私とHiromiのペースなのだが、エバはもっとゆっくりだと言う。
少々ペースを落として歩き、
6時55分、林道分岐。
いつもはこの分岐を左手の石山の沢川に沿う林道を進む。
しかし今回は右手のホロカサヌシュベ沢川に沿う林道を進んで登山口に至ることにしたものだ。
ところが北海道有林の名もなきこの林道は、
スタート地点から笹が生い茂り、何とも心細い。
そして平坦な地形から、いよいよ高度を上げようと言う辺りで林道は決壊し、沢中に崩れ落ちていた。
ここで突破しにくく先の様子がまるでわからない地形を避け、
左岸沿いの林道から右岸の尾根に乗り換えた。
するとすぐに古い作業道が現れ、これを利用できる限り利用しようと進む。
しかし、マメなエバが後ろでスマホGPSを操作し、進路の修正を申し出る。
そしてそれに従って藪の中で方向を変えて進むと、
またチェックが入り、進路の修正だ。
結局そのおかげで早く藪を抜けることができた。
動物的勘を重んじ、あえてGPSや地形図を持たないで入山する私。
脳内GPSのおかげで方向を失うことはない。
目的地、来た方角、林道が走る位置は常に頭の中にある。
それに向かって歩き、タイムアウトとなるようなら辿った行程を忠実に引き返し、
次回のチャンスを待って再チャレンジする。
しかし昨日はエバのおかげで撤退せずに済んだ。
予定の林道に戻ると青空が広がりだした。
そしてその面積はどんどん広がり、無風!
なんとも穏やかな日ではないか。
そんな話しをすると、エバは晴れ男なんだそうだ。
そしてそのエバだが、林道を歩いていると「脚がつりそうだ」と言い出した。
思えばエバはこのところ山行間隔が空いている。
我々の年齢では、ちょっと油断するとアッという間に体力、筋力が衰える。
エバはベテラン。
そんな時に備えての医薬品も常備しており、
それを服用することによって難を逃れた。
長いがおしゃべりしながら楽しく林道を歩いて、
9時45分、登山口。
登山口で雪をかぶった表示版をゴム手袋のエバがきれいにする。
ここから一気に100m近く標高を稼いで頂上に立つ。
ここでエバがバテた。
いや、エバにしてみればそれが通常のペースなのかもしれない。
だが、かなり辛そうに見える。
ただ、百戦錬磨の獅子。
問題なく頂上へ。
10時30分、『佐主岳』。
沢や藪を嫌って無積雪期は登山道しか歩かない私と違い、
エバは登山道のない山に登ることが多い。
従って、その足で極めたピークは私よりはるかに多いのだが、
この山に関しては初登だったということに驚いた。
のどかな頂上で昼食を摂り、しばし風景を堪能して下山開始。
11時25分、登山口。
登山口まで下ったあとは、先週往復した林道を下る。
3人で淡々と下るも、エバとHiromiの会話が耐えない。
そして13時25分、林道分岐。
この地点でちょうど一周したことになる。
そしてその一周に6時間半を要した。
なかなかいい距離でないかい?
13時45分、駐車場。
帰宅後この日の歩行距離をHiromi、エバの双方が送ってくれたが、数字が違う。
で、足して二で割って、総歩行距離約17km、獲得標高700m。
夕方「サイゼリヤ」へ出かけたが、ここにエバがJRに乗ってやってきた。
この日の「反省会」と称し、
カンパーイッ!
2017.12.3 『佐主岳』(619m) まだ林道歩きを楽しめる!
今日はHiromiと、まだ林道歩きを楽しめる『佐主岳』(さぬしゅだけ)に登ってきた。
しかし、帰宅してデジカメに収めた写真をパソコンに落としてビックリ!
2~3枚を残してほとんどがボケボケ。
ガックリ、参ったぁ・・・
この山の名を知る人は少ない。
国道の石勝樹海ロード沿いに「穂別キャンプ場」がある。
そこがこの山への起点となる。
但し、私はいつもここを基点として登ってきたが、
そんな人間は皆無で、穂別側から車で入るのが通常ルートのようだ。
6時50分、穂別キャンプ場の駐車場をスタート。
最初はホロカサヌシュベ沢川に沿う林道に入り、
1kmほど歩いて林道分岐を石山の沢川に沿う林道に入る。
あとは道なりだが、何箇所か林道分岐があってややこしい。
私は5年ほど前、初めてこの林道に足を踏み入れ、
地図も持たずに勘で林道分岐を見極めて頂上に至った。
そんな複雑な林道も、今回3度目の登行となるHiromiは
さすがに間違えることなく正しい方に進む。
思えばちょうど2年前にもHiromiとこの林道を、
MTBで往復したものだ。
もう木々の葉が全て落ちてしまったので、
木の間越しに『佐主岳』の頂上部が見え隠れする。
そして8時35分、『佐主岳』登山口。
そう、このルートは片道約8kmの長い林道歩きが核心となる。
登山口からは笹に覆われた踏み跡を進み、一気に高度を上げる。
展望のきくところでは、北から東にかけての見晴らしがよく、
なかなか高度感のある迫力が楽しめる。
遠くには起点となった穂別キャンプ場も確認できる。
9時ちょうど、『佐主岳』頂上。
頂上標識が新しくなっていた。
ここに登り、手を加える人がいることにホッと安堵する。
空腹感もなかったので、即下山を開始。
9時30分、登山口。
また長い林道を歩き出すと雪が降りだした。
全く絶妙のタイミングで頂上に立ったものだ。
この林道の往路で計四頭のヒグマの足跡を確認した。
一頭は足跡が凍って古かったが、あとの三頭は歩いて間がないものだった。
この辺りはヒグマの影が濃いところで、
必ず足跡やフンを目にする。
裏を返せば自然が豊かだという証。
11時05分、駐車場。
山の選択が難しいこの時期に、
今回も楽しい山行を締めくくることができたことに感謝!