北海道の山野でとことん遊ぶ!!
I am Amigo!
2023.3.26 『厚軽峠』(389m)~『分監山』(460m) 融雪が進む周遊ルート
今週は月~金曜日の出勤。
週5日出勤というのは、
新型コロナウィルスの流行初期以来で、
3年ぶりということになる。
そして来週から4月いっぱいは、
土曜日も出勤となるため、
日曜日1日しか休みがなくなる。
この春のいいときに辛い。
しかしそれが今のアルバイト先の常であり、
とうとうそこに戻ることになった。
まあ、この3年間は、
本当に休ませてもらい、
ずいぶん山に登ってきたので、
不平は言えない。
稼ぎましょ!
先日の日曜日は日中に雨が降り出す予報だった。
そこで極力近いところへ、
ということにし、
Hiromiの車を我が家に置いて、
月形町へと向かった。
家を出てしばらくは、
既に小雨が降っていたものの、
月形町に近付くと上がってくれた。
月形町豊ヶ丘地区の、
「樺戸林道」入口に駐車。
ツボ足で林道に入った。
林道を進んで『分監山』すそを通り越し、
奥へと進んで尾根に取り付いて「厚軽峠」に登り、
その後稜線を伝って『分監山』へという周遊ルートとした。
このルートは昨春も歩いており、
大変気に入ったところだ。
雨が降り出す前に戻りたい。
歩き出してすぐにズボッ!
ダメだ、雪が腐っている。
引き返してスノーシューを装着した。
この前日「徳富ダム」を起点に、
13km歩いたがツボ足で十分だった。
まだ全ての地点でツボ足、
というわけにはいかないようだ。
沢沿いの「樺戸林道」を進んで行くと、
ところどころでデブリが見られるが、
今年は雪が少なかったので、
その規模がずいぶん小さい。
そして尾根の取り付き点に達すると、
既に雪が融けてしまい、
ブッシュが丸見えになっていた。
それで更に先へと進み、
沢形に入って適当なところで尾根に取り付いた。
急斜面を登って尾根の頭に上がる。
Hiromiは前日の疲労が全く残っていないような勢いだが、
私は下半身がだるくてねえ・・・
平たんな尾根筋を進んで行くと、
前方にまた急斜面が現れる。
ここがルート中最もきついところだ。
だんだん遠ざかって行くHiromiの後ろ姿を見ながら、
苦しさに耐えて登り切り、
また平たんな尾根の先で、
10時50分、四等三角点「厚軽峠」。
このピークには無積雪期にも立っているが、
かなり濃い藪だった。
「厚軽峠」から『分監山』に向かっては、
楽しい稜線歩きなのだが、
稜線はそれゆえにけっこうアップダウンがある。
そしてやはりいつ雨が降り出してもおかしくない空模様なので暗い。
北に美しく見えるはずの、
『三角山』(708m)も水墨画のようだ。
東に向かう稜線上からは、
南に目指す『分監山』のピークが見えるようになる。
そして地形図上の「438m標高点」で、
南北に走る稜線に乗り換えた。
これを北に向かうと『三角山』に至る。
数年前にHiromiとこれを歩いて、
『三角山』まで行ったことがなつかしい。
今回は南の『分監山』に向かう。
目指すピークがだんだん近付き、
最後は急登を経て、
11時30分、三等三角点『分監山』。
ここで簡単な昼食とした。
食べながらふと思い出した、
雨竜沼湿原の話しになった。
「俺が初めて雨竜沼湿原に行った19歳のころは・・・」、
「ちちげ!?」、
「湿原だよ、湿原! 乳毛って何よ!?」。
相変わらずこいつとの会話はかみ合わず、
決して前に進むことがない。
下山は腐った雪にスノーシューを取られながら下った。
雪がわりと締まったところでは、
スノーシューを滑らせる。
もうけっこう笹が立ち上がってきた。
結局雨に当たることもなく、
無事に下って、
13時ちょうど、駐車地。
後かたずけを済ませ、
車で走り出すと雨が落ちてきた。
いやあ、ラッキーだったねえ。
この後帰宅して「反省会」。
2023.3.25 『清水峠』(557m)~『萌留山』(もえるやま・686m) おめでとうHiromi!
先週末の土曜日は、
また晴れの予報でラッキーな気分。
朝Hiromiを迎えに行って、
新十津川町南幌加に向かった。
空は晴れてラッキーなのだが、
どうもモヤがかかったような状態で、
遠くの山が全然見えない。
どうしたことかと思ったら、
黄砂なんだもなあ。
この前の日から黄砂の影響があると言われていた。
しかしまあ、近くの風景を眺めるには影響なしだ。
南幌加より町道に入り、
「徳富ダム」を目指した。
もうこんなローカルな町道でさえ、
雪が融けて舗装路面が露出していた。
そしてダムの管理施設駐車場へ。
先行者の車が1台停まっており、
既にスタートした後だった。
「徳富ダム」からは主に、
『徳富岳』(929m)に登られるようだ。
ルートはダムからではなく、
沢沿いから入って林道を利用するものだった。
またこのダムから結氷した「トップ瑚」を縦断し、
その後尾根に取り付いて、
そして今回は「トップ湖」を横断して、
二つの三角点ピークを縦走することにした。
9時10分、ダム管理棟横の駐車地を、
ツボ足でスタート。
かなり締まっていたので、
スノーシューを残置。
ダム湖に沿って伸びる林道を歩き出した。
広い「トップ湖」の風景を眺めながら歩く。
前方に湖を横断する橋が見えている。
このダムの建設工事が行われている最中に、
この橋の下を歩いたことがあったが、
その高さに驚き、
恐ろしさを感じたものだ。
今回はこの橋を利用せず、
結氷している湖を横断して、
対岸に渡るとにした。
そして適当なところから氷に乗った。
直線的に対岸を目指して歩く。
絶対に割れることはない、
と確信して歩くものの、
やはり氷の上を歩くのは落ち着かない。
そこで私が言った。
「ダムの管理者がいたら注意されるな」、
「ラーメンにかんじき!?」。
相変わらずこいつとの会話は、
全くかみ合わない。
ラーメン?
かんじき?
何の話しよ・・・
落ち着かない気持ちのまま対岸に渡り、
沢形から尾根に取り付いた。
しかしこの尾根は方向が悪く、
最初に目指す「清水峠」から少々離れてしまった。
とりあえず尾根を詰めて乗っ越し、
「ケンノ沢川」に沿う林道に下った。
林道は蛇行して遠回りとなるので、
沢沿いを歩く。
すると大きなヒグマの足跡だ。
この朝我々とは逆方向に向かったようだ。
沢はスノーブリッジを利用して、
何度か渡渉を繰り返し、
「清水峠」の広い尾根末端に取り付いた。
白樺一色の斜面を登って行くと、
突然前方が開け、
広い頂上大地に飛び出した。
11時05分、三等三角点「清水峠」。
いい眺めじゃないか!
スタートしたダム施設が見えている。
「清水峠」からはほぼ西に向かって、
平たんな500m大地を歩く。
しかし「平たん」とは言っても、
多少のアップダウンはあるもので、
それがけっこう堪える。
周囲の植生はは白樺が主で、
その中にトドマツが広い間隔で林立する。
なかなか雰囲気の良い美しい大地だ。
そして白樺の林を抜けると、
前方がまたまた突然開け、
純白の斜面が現れる。
この後は尾根の頭を歩いて、
一旦小ピークを過ぎて下り、
登り返して、
12時10分、三等三角点「萌留山」。
南方面には遮るものがなく、
誠高度感あふれる風景が広がる。
と、ここでHiromiのお祝いだ!
1,500回登山おめでとう!
Hiromiと知り合ってから、
今年で10年となる。
知り合ったときから記録し始めた山登りが、
この日節目を迎えた。
従って単純に考えても、
年間150回以上の山登りを続けてきたことになる。
日々激務に追われ、
ストレスをためながらよく頑張った!
風を避けて昼食とした。
いつもの簡単な昼食を済ませて下山を開始。
長い500m大地をトップ湖へ向かう。
広くて方向を間違えやすいが、
そこは生まれついての勘を働かせて、
良い位置に下って林道に当てた。
そして湖に架かる橋を渡って横断。
午後の緩んだ氷の上を歩く気にはなれなかった。
湖面をショートカットせずに、
林道伝いに歩くと、
まあ無駄に蛇行して遠回りとなる。
それでもHiromiなんか、
へっちゃらでグイグイ湿雪を駆って歩くが、
こちらはヘロヘロとは言わないまでも、
くたびれっぱなし。
14時30分、駐車地。
素晴らしい晴天の下、
楽しい山旅は終わった。
この後は車中泊の予定だったが、
疲れたので一旦帰宅し、
自分のベッドでゆっくり休むこととして帰途に着いた。
2023.3.21 『十万坪』(ふくろう山・291m) 三日連続の快晴だ!
先日の春分の日はHiromiが所用のため、
また単独だったので、
近場でよい風景を眺めようと、
当別町の「ふくろう湖」に向かった。
ここには当別ダムのすぐ西側に、
通称「ふくろう山」と呼ばれている、
三等三角点のピークがある。
眺めが良いのでこの日はここに決めた。
但し、当別ダムから登ると、
すぐに終わってしまうので、
先日の「望郷橋」まで走り、
その手前の駐車帯を起点として、
「小松の沢林道」に入った。
雪面がカリカリだったので、
ツボ足でスタート。
スノーシューは持たなかった。
雪面が良く締まり、
林道を快適に歩いて行く。
空を見上げると快晴だ。
これで三日連続の快晴となり、
69年近く生きてきて、
初めての体験ではなかろうか?
二日連続の快晴というのは、
何度か記憶している。
林道は「小松の沢橋」で分岐となるのでこの橋を渡り、
直後に急斜面を登って、
蛇行する林道を大きくショートカットした。
すると一気に高度が上がり、
陽光の中で見晴らしがいい。
その後林道は送電線に沿って伸びて行く。
西側には先日登った「東望来山」が見えている。
しばらく送電線に沿って伸びる林道を歩き、
適当なところで樹林に入った。
南に向かって伸びる尾根筋だが、
これがちょっと辛いことになった。
樹林の中は陽が射しにくいので、
雪が固締まりきらずにズボズボと足を取られる。
スノーシューが必要な場面だが、
ここはグッとこらえて、
一歩一歩ズボリながら進む。
そして東向きの尾根に乗り換えると、
樹林を抜けて締まった雪面となった。
北側にかつては送電線が張られていたと思われる、
広く樹木が刈り払われた地形が続く。
直近の『阿蘇岩山』(418m)を背に高度を上げるほど、
北側の風景が広がり、
厚田の山々、増毛山地、そして樺戸山地などが美しい。
そんな中で「ふくろう湖」の純白の湖面が、
最も目立つ存在だ。
三日連続の快晴の中で、
この日ここに登ってよかったと実感!
そして「ふくろう山」の、
新しい私製標識を目にして、
三等三角点「十万坪」。
この三角点標石は、
一昨年の春Hiromiと藪漕ぎで登って確認している。
当然人がいるだろう、
と思って登った山だったが、
ピークに人の姿はなく、
この日登ったトレースもなかった。
ひと頃はヤマッパーがゾロゾロ訪れて、
全く登る気がしなかったが、
ここも静けさが戻ったか?
ヤマッパーって、
いったい何なんだろうね?
下山は腐れ雪の尾根を戻らず、
東側に下降尾根を拾い、
湖岸沿いの道々に下ることにした。
しかしこちらも樹林帯は雪が腐って四苦八苦。
ただ積雪そのものが少なく、
スボッても浅い。
結局この辺りも今冬は雪が少なかったんだなあ。
道々の「青山冬橋」に下って、
少々歩道を歩き駐車地へ。
生まれて初めてであろう三連休は、
いやあ楽しんだわぁ~
2023.3.20 『月形』(305m) 空知平野の展望台へ
先日の月曜日は、
朝からまた快晴で気持ちがいい。
登りたい山はたくさんあるが、
ここは燃料費節約ということとし、
月形町で素晴らしい風景を楽しむことにした。
「月形」(二等三角点)には四季を通じて登ってきたが、
昨年初めて積雪期に登ってみた。
すると無積雪期は頑強な笹に覆われて、
何も見えなかった一帯が、
広く素晴らしい風景を見せてくれた。
今回はまたそれを楽しみに出かけた。
昨冬は月形刑務所の西の、
小さな貯水池前を通る農道を利用して尾根に取り付いたが、
今回は農道入り口から、
融雪剤散布のため農家の車両が出入りした跡が続いていたので、
その妨げになるわけにはいかず、
駐車を遠慮してルートを変えることにした。
そこで第二案としていた「豊ヶ丘貯水池」に向かった。
「豊ヶ丘貯水池」は、
『分監山』(460m)に登る際に利用する、
「樺戸林道」入口のそば。
「樺戸林道」を利用してもよいのだが、
そこは積雪期ゆえ山越えでショートカットする。
ここの農道は一日にほんのわずかしか車が通らないので、
舗装された農道の端に駐車した。
足下の雪が締まっていたので、
ツボ足でスタート。
すぐ貯水池の南側の尾根に取り付いた。
この尾根を忠実に登って行く。
高度を上げるほど、
背後に豊ヶ丘地区の田園風景が広がる。
地形図の「299m標高点」手前で、
左手の尾根に乗り換えた。
すると南西方向に目指すピークが見えた。
純白で美しい峰だ。
そして尾根を更に進んで「樺戸林道」に当てた。
あとは林道を歩いてピークを目指す。
広々とした風景の中を歩くのは、
ただでも気持ちがいいのに、
二日連続の快晴の下で幸せいっぱい!
林道を歩いて行くと、
前方に目指すピークが見え、
林道を離れて尾根にのる。
ここからは遮るもののない風景が広がる。
素晴らしい風景を眺めながら歩き、
二等三角点「月形」。
このピークは無積雪期だと、
背の高い笹に覆われて何も見えない。
それが今はすっきりだ。
今年は雪が融けたら、
また標石周りの笹刈りをしに登ろうか。
スッキリしたピークから少し東に歩くと、
空知平野を丸ごと見渡せるポイントがある。
そこから方向を変えて南に目をやると、
長大な石狩川の向こうに、
我が街江別市が霞んで見える。
この山は本当に見晴らしがいい。
毎シーズン登りたくなる山だ。
快晴の下で素晴らしい風景を堪能し、
下山を開始した。
登路と同ルートをたどり、
最後は日当たりの良い部分で腐れ雪に悩まされた。
そして「豊ヶ丘貯水池」に下った。
まだ全面結氷したままの貯水池を眺めて駐車地へ。
二日続けての快晴下、
いやあ、素晴らしかったねえ・・・
2023.3.19 『望来峯』(もうらいみね・260m)~『東望来山』(ひがしもうらいやま・269m) 快晴の稜線行!
当別町の「ふくろう湖」西3kmほどのところに、
南北に走る稜線がある。
200m台のピークがいくつも見られるが、
その中に「望来峯」と「東望来山」がある。
いずれも三等三角点を有する。
またこの稜線上を、
当別町と石狩市の境界線が走っている。
「望来峯」には昨秋単独で、
長い林道歩きの末、
藪漕ぎでピークに立った。
そして「東望来山」は積雪期に二度、
無積雪期は一昨年Hiromiと、
藪漕ぎでピークに立っている。
それを今回スッキリした雪の上を歩いて、
両ピークを結ぶことにした。
両ピークの間隔は3kmほどあり、
「当望林道」林道を利用すると、
両ピークの中ほどに達することができるので、
稜線上にのった後、
一旦「望来峯」を目指して北上し、
戻って南下して「東望来山」に立つことにした。
日曜日の朝Hiromiの車を我が家に置いて、
当別町の「ふくろう湖」に向かった。
そして「ふくろう湖」に架かる、
「望郷橋」手前の駐車帯を利用することにした。
この駐車帯は17日に除雪して開けられたことを、
ちょうどその日「沼ノ沢」から下山したところで確認していた。
8時35分、駐車地をスタート。
とびっきりの好天の中、
スノーシューを手に持って歩き出した。
「小松の沢橋」を渡ってすぐ、
尾根に取り付くつもりだった。
その時点でスノーシューを装着しようと思っていたが、
雪面はカリカリでツボ足OK!
しかし日中気温の上昇で、
足下の雪が腐ることを想定して、
スノーシューを背負って進むことにした。
地形図上の「180m標高点」を過ぎると、
地形図にはない林道が現れたので、
これにのって歩を進めた。
すると予想通り「当望林道」に吸い込まれた。
あとは「当望林道」を進むだけ。
高度を上げて行くと、
北東方向に『神居尻山』(947m)から、
『ピンネシリ山』(1,100m)にかけての山塊が見えるようになる。
空はどこまでも晴れて青く、
白い山々とのコントラストが美しい。
9市50分、稜線上。
ここは石狩市と当別町を結ぶ、
「当望林道」の峠に当たる。
ここまで高度を上げてきて、
この先はゆっくりと、
厚田区望来に向かって高度を下げて行く。
一休みしてスノーシューをデポし、
北へと伸びる稜線にのった。
ここから1.8km先の「望来峯」を目指す。
この稜線は期待通り、
目にする風景が美しかった。
前述の『神居尻山』~『ピンネシリ山』が、
常に輝いて見えている。
ただ稜線ゆえにアップダウンが激しく、
ところどころで雪が腐ってズボり、
体力を消耗させられる。
ただHiromiはその消耗が見られず、
どんどん先へと進む。
そして昨秋登った西からの藪尾根を過ぎて、
10時40分、三等三角点「望来峯」。
融雪が進み標石が顔を出していた。
その周りの笹の切り口は私が切ったもの。
なんだか妙に懐かしくなった。
またここからの素晴らしい眺めも予想通りだった。
ピークには長居せず引き返した。
またアップダウンを繰り返し、
11時35分、再び「峠」。
簡単な昼食を摂り、
雪面がかなり緩んできたので、
スノーシューを装着して、
今度は南下し「東望来山」を目指す。
「東望来山」までは1kmちょっと。
青空はどこまでも続き、
空気はとにかく澄んでいる。
高度を上げると背後に厚田の山々が美しい。
こちらもアップダウンを越え、
最後は急登に耐えて、
12時25分、三等三角点「東望来山」。
この三角点標石もちゃんと顔を出していた。
二つの三角点を結んだ後は、
「東望来山」から東に下降する尾根にのった。
この尾根はほとんどが針葉樹林の中のため、
せっかくの晴天の中で薄暗い。
しかし固い雪面を下るのは速く、
やがて沢床へと下った。
融雪が進みスノーブリッジが崩れている。
水量の少ない沢をそのままスノーシューで渡る。
ただ沢床から岸に上がるのも大変で、
Hiromiがなかなか上がれずにいたところで、
その横をひょいと上がった。
するとHiromiが、
「おっ、どっから登りやがった?」。
「やがったって、オバン、どっから目線よ!!」。
こいつにはあきれかえる。
こういう言葉が自然に出てくるんだからねえ・・・
沢から「小松の沢林道」に上がり、
てくてく歩いて行く。
もう気温もかなり上がって、
暑いのでアウターを脱いだ。
Hiromiなんか最初から薄着だもんねえ。
13時40分、駐車地。
帰って「反省会」にはちょうどよい時間だ。
それにしても素晴らしい天候の中で歩いた、
約11kmは楽しかったねえ!
2023.3.18 『中ノ山』(466m) 林道が除雪された!
土曜日の午前中細尾根突破を断念して撤退後、
駐車地から直近の「中ノ山」に向かった。
この山へは一旦道々11号線に戻る必要がなく、
農道を別枝に入って奥へと進む。
そして除雪終点のバス停「藤本前」に駐車。
すると驚いたことに除雪終点ではなく、
その先の林道にロータリー車による除雪の跡があり、
それが奥へと続いていた。
「中ノ山」には今月9日に単独で登っている。
そして想像をはるかに超える、
素晴らしい景色を堪能できたので、
次回はぜひHiromiにそれを見せてやりたい、
と思っていた。
それがこんなにも早く実現することになるとは・・・
「藤本前」からスノーシューを背負ってスタート。
ロータリー車で削られて、
両側が垂直の壁になった道をてくてく歩く。
Hiromiが壁際の歩きにくいところを、
無理やり歩いて行く。
靴底を汚したくないのだろうが、
まだ雪が豊富なので、
いつでも落とせる汚れだ。
林道の除雪はいったい何のためだろう?
林業のためか、あるいは農業のためか?
それは後ではっきりすることになる。
林道の除雪は約1km続いた。
そしてそこがちょうど前回、
林道から離れた地点だった。
スノーシューを装着して、
畑と思われる広い大地を縦断。
そこで目の前に現れる尾根の末端に取り付いた。
この朝は晴れて天気が良かったのに、
雪が降り出して鬱陶しい。
針葉樹林の尾根を登って行くと、
一旦広葉樹林に変わり、
傾斜が増して急登となる。
Hiromiはガンガン登って行くが、
この老体に二座目はきつい。
ゆっくり登っても辛い。
そんな急登をクリアすると、
また針葉樹の尾根が続き、
突然前が開けてダケカンバ帯となる。
そしてまた傾斜が増し、
その前より辛い急登だ。
それでもHiromiは先へ先へと遠ざかる。
やっとの思いで急登に耐え、
登りきったところから広い大地が広がる。
晴れていれば青空と白い雪のコントラストが素晴らしい場面だ。
鉛色の重苦しい空の下、
冷たい風を受けながら登り、
三等三角点「中ノ山」。
時折ガスの晴れ間から、
周囲の山々や厚田の田園地帯が望まれる。
そこでHiromiが言った。
「ここすごいねえ!
晴れた日にまた登りたいなあ」。
ごもっとも!
ピークは冷たい風にさらされ、
寒いのですぐ下山を開始した。
スノーシューで滑りながらの下山だ。
斜度のあるところでは、
少々緊張したものの、
問題なく下って林道へ。
すると軽トラックが1台やってきた。
そして降りてきた農家の方に話しを聞いた。
それによると林道の除雪は農業用で、
除雪された林道を使って融雪剤を運ぶのだそうだ。
我々が歩いた広い大地は畑だった。
また、この地域では今冬雪が少なかったとのこと。
丁寧にごあいさつを申し上げ、
その場を去って1km歩いて駐車地に戻った。
ああ、つかれた~
2023.3.18 「378mP」 目指すピークの登路で撤退
今朝Hiromiを迎えに行き、
石狩市厚田区の厚田地区に向かった。
そして田園地帯の中で、
林道入口に駐車。
ここは先日「日ノ入沢」に登った際に駐車したところだ。
あれからまだ1週間しか経っていないが、
足下の雪はずいぶん締まった。
今日はこの駐車地から、
「発足奥」(三等三角点・565m)を目指すことにしていた。
晴天の中準備を整えてツボ足でスタート。
しかしすぐにズボッ!
戻ってスノーシューを装着した。
まだツボ足で歩けるほど締まってはいなかった。
ただスノーシューを装着すると、
快適そのもの!
予め地形図に引いた赤線の尾根を登って行く。
尾根筋がはっきりすると、
Hiromiが前に出てスタスタ登って行く。
私は下山時融雪でトレースが消えていることを想定し、
枝尾根に注意が必要な箇所に、
ピンテを付けて行く。
そんなことなぞお構いなしのHiromiは、
すぐに姿が見えなくなる。
尾根は高度を上げるほど、
背後に厚田地区の風景が広がって行く。
そして地形図上の「378m標高点」に達したところで休憩し、
それ以降は日当たりが良く、
もう雪が締まっているので、
スノーシューをそこにデポして、
ツボ足で登ることにした。
「378m標高点」から少し進むと、
前方に斜度のあるナイフリッジの細尾根が現れた。
細尾根は雪のつき方がいやらしく、
体重を乗せると崩れそうだ。
そして両側が崖だ。
雪とともに滑落すると、
必ず重傷を負うことになる。
撤退を決めた。
Hiromiに怪我をさせるわけにはいかないし、
やってしまったことを後悔はしたくない。
この引き際の見極めが、
長く山登りを続けられることにつながる。
次回ルートを変えて挑もう。
スノーシューデポ地点まで戻ると、
気付かなかった厚田地区のいい風景が眺められた。
その後気温が上がって、
一気に緩みだした雪の中を、
スノーシューで滑りながら下った。
駐車地に戻ると10時半。
このままHiromiに、
今日の山行を終わらせるのは申し訳ないので、
直近のもう一座に向かった。
2023.3.17 『沼ノ沢』(206m) 春の雰囲気が漂う
今週は月~木曜日の4日間出勤して、
今日から21日まで5連休となる。
そして来週を過ぎると忙しくなる気配だ。
4月に入ると土曜休日もなくなるかもしれない。
それが一番困る。
しかしまる3年間ずいぶん遊ばせてもらったから、
今ここで元に戻るのは致し方ない話しだ。
5連休初日は色々雑用があるので、
午前中限定で山に出かけた。
当別町から青山方面に走り、
「ふくろう湖」を横断する、
「望郷橋」を越えたところに駐車。
湖岸から急斜面に取り付いて、
「沼ノ沢」を往復することにした。
スノーシューを手に持って、
湖岸の冬季除雪されていない町道に入った。
すると雪面ががっちりと締まり、
ツボ足でスタスタ歩ける。
これには驚いた。
まだ3月中旬だというのに、
この一週間でずいぶん締まったものだ。
3月の中旬にツボ足で歩いた、
という経験はこれまでになかったことだと記憶する。
しかもここ一週間弱で一気に締まった。
ただ南向きの急斜面は、
雪が腐ってズボるところもあるので、
スノーシューを装着して登った。
そしてそれを登りきると、
また締まった雪面が続くようだったので、
スノーシューを尾根の端にデポして歩いた。
針葉樹林内の尾根を快適に登って行く。
すると自動的に林道上となる。
無積雪期に藪と林道でこの山に登っているので、
藪から突然林道に出るこの部分は知っていた。
林道では一ヶ所樹間から、
北の風景を眺められるところがあった。
そこには南の『別狩岳』(666m)山塊が見えた。
また明日予定している厚田の山々も見えていた。
林道はやがて上部の広くて新しい林道に吸い込まれた。
この林道に入ると、
周囲のトドマツに陽が射して美しい。
木々の枝にはもう雪がなく、
春を思わせる光景だ。
そんな良い雰囲気の中で林道を進んで行き、
「沼ノ沢」の基部に到達すると、
林道を離れてピークを目指す。
ここも無積雪期は笹に覆われているが、
今は全てが雪の下になってスッキリしている。
そして二等三角点「沼ノ沢」。
このピークの北から東方面には樹木がないので、
樺戸山地と空知平野の風景が広がっている。
ただ今日はぼんやりとモヤがかかったようで、
遠くの風景がはっきり見えなかった。
下山は同ルートを引き返し、
急斜面を下る直前でスノーシューを回収した。
その後急斜面をズボリながら下り、
まだ全面結氷して純白の湖面を持つ、
「ふくろう湖」沿いの町道に下り立った。
駐車地まではすぐだ。
下山後まっすぐ帰宅すると、
まだ正午前だったので、
早速タイヤ交換や物置の整理、
庭の掃除等に追われた。
3月20日前にタイヤを交換したのは初めてだ。
早い春がやってきた!
2023.3.12 『上春別』(かみしゅんべつ・179m) 風が吹く丘で・・・
日曜日は前3日間腐れ雪の中を歩いたせいで、
身体全体に疲労感があった。
そこで楽な山へと、
当別町に出かけた。
ところが当別町の里山は、
その取り付き点近辺に、
スノーモビルの集団が、
次々と現れてとても入山する気にはなれなかった。
それで道々527号線を走り、
隣りの石狩市望来に向かった。
そして峠の頂上付近で風力発電施設への砂利道に入った。
この砂利道の先から入山し、
「上春別」(四等三角点)を往復する。
以前から気になっていた三角点ピークだったので、
ちょうどよい機会に恵まれた。
風力発電施設に通じる砂利道は、
ゲートが設けられているわけではないが、
「立ち入り禁止」の警告板があったので、
入口付近に駐車して、
雪の融けた砂利道を、
スノーシューを背にして歩き始めた。
後方に一基巨大風車が見える。
そして前方にも同じ型の風車が見えている。
砂利道は前方の風車に向かっており、
その施設の維持管理のために、
冬季間除雪されているようだ。
風車に近付いて行くと、
巨大プロペラがグルグル回り、
その風切り音とモーター音のような音が聞こえる。
下から見上げる風車は怖い!
何とも言いようのない恐怖を感じる。
そしてクラクラとめまいがしそうだ。
風力発電施設を過ぎてスノーシューを装着し、
尾根筋にのった。
広々とした風景が広がる。
ただ空気にモヤがかかったようで、
遠くまでは見通せない。
しかし広い風景はやはりいい。
そんな風景を楽しんだ後、
尾根は一旦下降する。
と、ここで驚いた。
地形図にはない林道が現れた。
おまけにそれが除雪されて奥へと伸びていた。
砂利の路面をスノーシューで歩いて渡った。
その後尾根筋に沿って雪上を歩くも、
林道も同様に尾根に沿って伸びる。
そしてゲートが現れた。
施錠されず開放されたままだ。
どうやら奥で林業が活動しているようだ。
またこの林道が、
平成29年に造成されたことを記した標識を目にした。
除雪された林道とは、
目指す「上春別」のピーク基部で別れた。
そして小高いピークにひと登りして、
四等三角点「上春別」。
「春別」などと言うと、
日高の山のイメージだが、
ここは日本海側望来の里山だ。
ピークからは木の切れ間から、
北の風景が見えるが、
やはりモヤがかかって遠くまで見通せない。
復路は同ルートを戻った。
巨大風車に向かって歩く。
そしてまた風車の下で見上げたが、
やはり怖いんだよねえ。
すごい迫力だ。
ただちにその場を離れて駐車地へ。
するとスノーモビルの爆音が轟き始めた。
姿は見えないが、
私が歩いた方へと走って行ったようだ。
山中でスノーモビルのタイヤ痕には助けられるが、
直接彼らと出会うことは避けたい。
せっかく静かな山歩きを楽しんでいるのだから。
札幌に近い地域ほど、
スノーモビルのキャタピラ痕が多い。
2023.3.12 『日ノ入沢』(ひのいりさわ・384m) 腐れ雪に消耗する
今回の週末はHiromiが土曜出勤の後、
日曜日は母さん孝行をすることになっていたので、
また一人で出かけた。
土曜日は再び石狩市厚田区厚田地区に向かった。
この二日前「中ノ山」に登った際、
厚田地区の農道が奥まで除雪されていることを知り、
今度は別の農道から林道に入ってみることにした。
地理院地図を眺めると、
先日の「厚田川」の西に、
「左股川」が流れており、
その右岸に沿って伸びる林道脇に、
面白い点名を持つ三等三角点があった。
今回はこの三角点「日ノ入沢」を目指すことにした。
「左股川」沿いの林道に入るべく、
舗装された農道を行くと、
こちらは先日の農道よりずうっと短く、
すぐに最終人家奥で除雪終点となった。
除雪されていないということは、
その先に住む人もいないということだ。
ただ、最終人家も今は人が住んでおらず、
他所から雪割作業をするために通っているらしい。
作業が進行途中になっていた。
それでそこには駐車できないので、
舗装道路を400mほど戻った、
農道脇にスペースを見つけた。
まずはスノーシューを背負ってスタート。
固いアスファルトの上を歩いて行く。
そして最終人家奥で、
スノーシューを装着した。
スタート時の気温が+1℃。
足下の雪は締まりきっておらず、
スノーモビルのキャタピラ痕が残っていなければ、
ずいぶんきついノルマを課せられたところだ。
林道を歩き出すとすぐ、
足元に金づちが落ちていた。
融けた雪の中から出てきたようだが、
誰が何の目的で金づちを持ち歩いたのか?
そしてもう倒れそうな建物が現れた。
倉庫か物置だろうか?
あるいは人が住んでいた?
まさかぁ~
その後も1軒廃屋が現れ、
家人が去って久しいようだった。
しかし頭上にはまだ電線が続く。
更に人家が現れるのか?
と思っていたらそうではなく、
左股川の河川管理に関わる施設が現れ、
そのための電源確保が目的だった。
スタートして2.5kmほどで、
予定した尾根の取り付き点に達した。
急斜面を登って尾根筋に上がる。
もう足下の雪が腐ってズルズル、ズブズブだ。
重い足取りで登って行く。
針葉樹が主体の森だが、
密度が薄くて邪魔にならない。
しかし足取りはどこまでも重く、
疲労がどんどん増していく。
300まで高度を上げると、
厚田地区の風景が見えてきた。
そして東の尾根の向こうに、
南の『別狩岳』も姿を現した。
今回は展望を期待していなかったが、
どうしていい眺めじゃないか!
尾根の急登で腰を掛けるのにちょうどよい木が、
まるで「どうぞ」と言わんばかりに横になっていたので、
迷わずそこに座って休んだ。
山に入って腰を掛けることなぞほとんどないが、
座ってみると楽なもんだ。
最後は急登を経て広いピークに立った。
三等三角点「日ノ入沢」。
木の間越しに周囲の風景が見て取れる。
またいい山に巡り合えたねえ。
簡単な昼食を摂り、
下山は同ルートを下った。
もうくたびれて余計なことはしていられない。
林道に下って歩き出すと、
河川管理施設のところで、
新しいスノーモビルのキャタピラ痕が現れた。
私が尾根筋を登下降している間に、
スノーモビルが1台入林してきたようだ。
この新たなキャタピラ痕は助かった。
もう気温がかなり上がり、
往路以上に雪が腐っていた。
そんなスノーモビルに助けられて駐車地へ。
この日も楽しかったが、
腐れ雪の中を歩いて3日目ともなると、
少々疲労がたまってきたねえ・・・
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