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2023.6.25 『雨霧山』(アマギリヤマ・509m)  涼しい林道を求めて

 

 先週末はおおむね曇りの予報が、

土曜日は意外にも晴れ渡り、

翌日曜日も晴れて気温が上がる、

とのことだったので、

涼しい林道歩きを選択した。

日曜日の予想最高気温が27℃。

これを「暑い」と言うと、

本州以南にお住いの方々からおしかりを頂戴しそうだが、

私が住む地域では今年の最高気温となる。

  

 日曜日の朝家を出て、

栗山町東山地区に行き、

「雨霧林道」入口手前に駐車。

8時ちょうど、エゾシカゲート、林道ゲートの、

ダブルゲートを越えて「雨霧林道」に入った。

この「雨霧林道」は、

夕張市南清水沢のゲートから始まり、

高度を上げて行き、

『雨霧山』の頂上部裾辺りを最高標高とし、

こちらの東山地区に向かって下降し、

このゲートで終点を迎える。

私はどちらからも複数回登ってきたが、

秋の紅葉の時期はこちらから登ったことがない。

また、樹木が多く、

大部分が日陰となる林道なので、

この日は涼しい歩行を楽しむべく、

この林道歩きを選んだ。

 日陰の大変涼しい林道を歩き出すと、

間もなく「築別川」に架かる「泊橋」を渡る。

この橋の竣工が昭和42年10月となっているが、

昭和42年と言えば、

私が中学1年生のころだ。

そのころの思い出が次々と頭の中を巡る。

こういったプレートなんかが、

いつも過去の思い出をよみがえらせてくれる。

 「泊橋」に付けられた「築別川」だが、

地理院地図でこの川は、

「東山川」と記されている。

そして地図上の「築別川」はもう少し北側を流れている。

いったいどういうことなんだろうね?

 ほとんどが日陰の林道は快適だ。

林道左手に続くトドマツの林が美しい。

そこで目にするのが、

トドマツの幹に付けられたブリキの標語版。

「腕よりも経験よりもまづ点検」

いい標語じゃないか!

このことは山登りにも通ずるものがある。

しかし「まづ」との表現は?

これを付けたのが周囲のトドマツの植え付け年月から察して、

昭和42年だとすれば、

私が中1のときにはもう、

「まづ」なんて表現はせず、

「まず」だったがなあ・・・

 林道は先へと進むに従い、

大きな岩が崩れ落ちたり、

林道自体が雨で崩壊しかけたところが出てくる。

しかし以前はもっと荒れていたことがあった。

こうして林道を維持管理するのも大変だ。

 ほとんど日陰で長い林道を歩いて行くと、

420で頭上の樹木が切れ、

突然視界が開ける。

すると間もなく右前方に、

目指す『雨霧山』の頂上部が見える。

炎天下となるので暑いが、

そよ吹く風が冷たくて気持ちよい。

そして西側方面には、

時折南空知の田園地帯が見える。

そんな風景を楽しみながら分岐を迎え、

「雨霧支線林道」に入る。

すると間もなく基部に達し、

尾根筋の踏み跡をたどって行く。

この踏み跡はわりと新しいもので、

私とHiromiが初めてこの山に登った時は、

ここの笹を漕いでピークに達したものだ。

 10時10分、『雨霧山』(二等三角点:鬼奥峠)。

点名の「鬼奥」とは、

夕張市から見ると『鬼首山』の西奥に位置するため、

「鬼奥峠」と名付けられたのではないか、

と推察する。

またピークには新しい私製標識が付けられていた。

書体を見ると栗山や三笠の『坊主山』と同様で、

昨年まではなかったものだ。

この私製標識の制作者は、

随分広範囲で活動されているようだ。

 下山はピークからそのまま、

おおよそ西に下り行く尾根にのって、

林道をショートカットする。

そして「雨霧林道」に下ると、

約1kmほどのショートカットとなる。

 登路の林道歩きはずいぶん涼しかったが、

下りでは時刻も正午に近付くにつれ、

だんだん気温が上昇し、

結局汗だくで、

11時50分、駐車地。

それでも前半涼しかったので、

この日の選択は正解だった。

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2023.6.24 『365m峰』  花咲く伐採地で

 

 土曜日の朝上砂川町で、

「二股」(三等三角点)に登った後、

その登路で目にした伐採地に登ることにした。

その辺りに三角点はないが、

地形図上には「365m標高点」が記されている。

昨年の同時期にHiromiと、

東側の林道を伝ってこの辺りの伐採地に登ったが、

そのときは伐採地の中の最高標高をとって、

「360m峰」とした。

それで今回は逆の西側から林道を利用して登り、

「365m標高点」を踏むことにした。

 道々「奈井江~上砂川線」の、

「上砂川トンネル」を、

上砂川町側から奈井江町側に抜けて少し走ると、

左手に林道の入口が現れる。

この林道を利用して登ってみることにした。

林道の入口には十分な駐車スペースもあった。

 チェーンゲートを越えて林道に入ると、

路面は雑草に覆われ、

久しく車両が侵入していないようだ。

少し登るとワラビの群落があり、

時期にはけっこう収穫できそうだ。

草付きの林道を更に進んで行くと、

エゾシカの頭蓋骨が落ちていた。

こういうものはできることなら目にしたくない。

 ゲートより1kmほど歩き、

290で藪に入った。

斜度のある笹の斜面を登って行く。

そして60mほど高度を上げると、

明瞭な尾根にのった。

地形図を見ると、

この尾根は『御料山』へと続いている。

これを『御料山』とは逆の北方向に向かった。

小ピークに登ると、

そこが「365m標高点」だった。

ここに三角点はないが、

何かの標石が埋められており、

三角点に立った気分だ。

北東方向の樹木が切れ、

『イルムケップ山』がくっきりと見える。

 尾根を更に先へと進むと、

突然前方が開け、

広大な伐採地の中に飛び出した。

これよこれ!

この風景を楽しみに登ってきたのよねえ!

伐採地の中は、

いたるところにジギタリスプルプレアが咲き乱れる。

まだ満開にはなっていないが、

十分美しい。

ただそんな花や風景に見とれて歩いていると、

「いてっ!」。

足もとのアザミのトゲに触れる。

 この日の予報は終日曇りで、

雨が降るところもある、

とのことだったが、

なんの!

時間の経過とともに青空が広がり、

とうとう晴天となった。

青空の下のこの世界がまた格別だ。

空知平野の向こうに樺戸山地が良く見える。

しばらく作業道や笹の中を歩いて、

グルリ360度の風景を楽しみ、

いつもの簡単な昼食とした。

 下山は伐採地をそのまま西に下降し、

少々の藪漕ぎで林道に戻った。

するとほんの先にゲートが現れた。

う~ん、美しい山だったねえ!

 この後もう一座に登るべく、

林道を歩き出したのだが、

ちょっとしたトラブルで引き返し帰途に着いた。

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2023.6.24 『二股』(373m)  道々から直接藪へ

   先日Hiromiと、

上砂川町の『御料山』に登った際、

ピークから北の上砂川町の向こうに、

露頭炭採掘跡が緑に染まった風景を眺めた。

それを目にして即そこを歩いてみたい、

という衝動にかられ、

帰宅して地理院地図で調べた。

するとその辺りに三等三角点があることを知り、

これに登ってみることにした。

但し三角点名は「二股」と、

つまらない名称だ。

「二股」だの「右股」、「左股」だのという点名はよくあるが、

せっかくの一座なのだから、

もっと個性を感ずる名称を付けてもらいたかったものだ。

 この週末はHiromiと別行動なので、

今朝一人で上砂川町に向かった。

そして奈井江町から道々「奈井江~上砂川」線に入ると、

例の今は営業をやめてしまった、

「奈井江温泉」の大きな建物が目に入る。

本当にもったいない。

 上砂川町の市街地から、

道々「芦別~上砂川」線にのり、

上砂川温泉奥の通行止めゲートまで進んだ。

この先は通行止め措置となって、

もう長い年月が経過している。

昔まだ砂利道だったころ、

この道々を走って芦別市頼成に抜けたことがある。

もう40数年前の話しだが。

 通行止めゲート前に駐車し、

戻る方向に歩き出した。

すぐ「温泉沢川」に架かる「温泉橋」を渡る。

そして渡りきった地点で、

右手の藪に入った。

斜度のある斜面でスリップし、

右手をついた瞬間、

枯れ枝で怪我をしてしまった。

嫌なことに出血した。

山ではこのような時、

いつも思うことがある。

犬より50倍強い嗅覚を持つとされるヒグマが、

もし近くにいたなら、

血の臭いに興奮して襲ってくることはないのだろうか?

 藪ははじめのうち結構な密度だが、

少し高度を上げると薄くなった。

楽な尾根歩きをしていると、

突然目の前に電線のガイシが現れた。

そばにはグニャリと曲がって、

押しつぶされたような鉄塔も倒れている。

ここ上砂川町が炭都として栄えしころの名残だ。

 ピークが近くなって、

樹木の切れ目から、

西の風景が見えるところがあり、

そこには伐採地のとても魅力的な景色が広がっていた。

そしてピークに立ち、

少々手間取って三角点標石を見つけた。

笹に隠れて見つけにくかった。

三等三角点「二股」

ピークからは隣町である歌志内市の『神威岳』や、

遠く『イルムケップ山』が望めた。

 下山は同ルートを引き返した。

途中で再び目にした伐採地に強く惹かれ、

下山後はそこに登ることを決めた。

 

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2023.6.18 『御料山』(ゴリョウヤマ・622m)  林道を利用して藪尾根へ

 

 先日の日曜日は、

午後からHiromiに用事ができたので、

14時半までに江別まで戻るべく、

高速自動車道を利用し、

上砂川町の「御料山」に登ってきた。

高速自動車道はめったに利用しないが、

これを利用するとやはり速い!

私が住む江別市から、

山へのアプローチ地点まで1時間だもの。

 日曜日の朝Hiromiの車を我が家に置き、

上砂川町へと向かった。

そして奈井江町と上砂川町を結ぶ道々に入り、

林道入口を目指した。

途中左手にある「奈井江温泉」の立派な建物が目につくが、

今は閉鎖されて営業していない。

もったいないが現実は厳しい。

 道々を走って行くと、

「上砂川トンネル」の1kmほど手前右手に、

今回利用した林道の入口がある。

この「御料山」には2年前、

やはりこの林道を利用し、

単独で登っている。

今回も同林道を利用し、

尾根への取り付き点を変え、

前回とは別のルートで登ってみることにした。

 9時20分、林道入口前の道々脇をスタート。

ちょうどよい駐車スペースがあった。

施錠されたチェーンゲートを越えると、

工事標識があり、

奥で林道工事中のようだ。

しかしこの日は日曜日なので、

工事は休んでいるだろう。

 工事用の重機が走行したのであろう、

キャタピラ痕が残った歩きにくい林道を行く。

斜度のある林道は、

確実に高度を上げて行くのがわかる。

そして間もなく現れた分岐で、

工事車両の跡は枝へと別れて行った。

すると路面が急に穏やかになって、

大変歩きやすくなった。

ただそれも長くは続かず、

路面が草に覆われるようになる。

もう久しく車が走行していない様子だ。

途中樹木の切れ目から、

西側の風景を望めたが、

あちこちに伐採地が広がっているようだ。

 駐車地から歩き出して3kmちょっと、

10時15分、400で尾根の末端に取り付いた。

前回はもう少し先に進んで取り付き、

南側から回り込むような形でピークに立ったが、

今回は北西側から回り込んでピークに立つ計画とした。

また、針葉樹林が発達しているので、

藪は薄いと予測した。

 Hiromiが積極的に藪突入!

するとはじめは笹を漕いだものの、

すぐに切れて薄くなった。

針葉樹林の中は笹以外の柔らかい雑草に覆われ、

その緑がなかなか美しい。

そして古い作業道が現れたので、

利用できるところは利用する。

作業道は途中で切れても、

また次の作業道が現れ、

結局500まで楽に誘ってくれた。

 ここで改めて意を決し藪突入だ。

斜面を登っているうちは、

割と薄めの笹薮だったが、

目指すピークへと続く尾根に上がると、

ガツンと濃さが増した。

ただ茎がさほど太くはないので、

押しのけてぬうように進む。

密度が濃い部分は這うようなスピードだ。

そんな部分をクリアし、

ポッと藪のない部分に出るとホッとする。

そしてまた藪中へ!

最後は明らかなピークが目に入り、

11時25分、『御料山』(三等三角点:「御料境」=ゴリョウサカイ)。

明らかに冬季に付けられたもの、

と思われる私製標識が、

地上から3m近いところに付けられていた。

標石辺りで簡単な昼食とした。

 下山は同ルートを下った。

しかし、登りに対して下りの楽なこと!

グイグイ笹を押しのけて作業道へ。

そして針葉樹林の中の作業道跡を、

快適に下って林道へ。

あとは淡々と歩いて、

13時ちょうど、駐車地。

 この後再び高速自動車道を利用して江別市に戻った。

そしてHiromiの用事を済ませ、

夕方いつもの「反省会」とした。

 

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2023.6.17 「出会い記念日」  Hiromiと歩んだ10年!

 

 6月15日はHiromiとの「出会い記念日」だ。

しかもこの日で10年が経過した。

そして10年でともに登った回数が、

1,105回に及ぶ。

10年間毎年110回の山登りをともにしてきたわけだ。

それで2日遅れたが、

土曜日の「人漁山」下山後、

同じ夕張市内で『冷水山』に登った。

この時期の『冷水山』は、

スキー場斜面いっぱいにシャスタデージー(フランス菊)が咲き乱れ、

それはそれは美しい世界が広がる。

そんな美しい中で記念登山とした。

 Hiromiとは10年前の、

2013年6月15日、

『神居尻山』Bコースで出会った。

この日の午後、私が下山していると、

登り行くHiromiとすれ違い、

午後の『神居尻山』に、

女性の身で単身登る勇気を買って声をかけた。

「今一緒に登る人はいるのかい?」

するとどういうわけかとりみだしたように慌てて、

「ま、前はいたんですけど、今はいないです」

「それでは一緒に登ってみないか?、

私と一緒に登ると素晴らしい体験ができる。

それだけは約束する」。

そう話して別れた。

私がそのまま下山すると、

駐車場には私の車とHiromiの車しかなかったので、

Hiromiの車のワイパーに、

こちらの詳細を記した紙を挟んでおいた。

また車内にはクロスバイクが積んであり、

「こりゃあ山に専念できる人間ではないかなぁ?」、

とあまり期待はしていなかった。

 連絡先の詳細を知らせたものの、

その後二週間連絡がなく、

こりゃあダメかな?

と思っていたところにメールが入った。

そこで同行予定を調整するも、

なかなか決まらない。

私は現在と同じく、

休日のほぼ全てを山登りに費やしていたので、

いつでも同行できるのだが、

決まらないのはHiromiの都合。

あれやこれやと、

週末の予定を言ってきて、

なかなか空きがない。

その中でも「その日は体育館仲間と、

飲み会が入っているのでぇ・・・」

と言われた時には、

「あっ、こいつはダメだ!」

と一旦あきらめた。

それでまあ、とりあえず連れて登ってみるべぇ、

と決まった日が、

出会ってから1か月を経過した7月14日だった。

前日から十勝連峰に入って登っていた私は、

この日の朝「望岳台」でHiromiと待ち合わせをした。

ところが待てど暮らせど、

全然やってこない。

日本百名山『十勝岳』の麓は、

時期的に車が混み合い、

Hiromiの駐車スペースを確保しておくのが大変だった。

そしてHiromiがやってきたのが9時半。

それから『美瑛岳』に登ったのだが、

そのときのHiromiは、

その辺のゴミステーションから拾ってきたようなトレッキングブーツを履いており、

ソールは溝が消えてツルツル。

従って滑るのだろう、

よく転んでいた。

それでも「私登るのが遅いんですぅ~」、

と言いながら、

体力的には問題なく頂上へ。

そして下山して言ってみた。

「登山靴買えや」

するとびっくり!

「今年は車を買い替えちゃったので、

来年買いますぅ・・・」。

ダメだこりゃ!

200万円以上の新車と、

2万円程度の登山靴を同一テーブルに載せて秤にかける。

全くやる気を感じなかった。

そしてその夜は「望岳台」近くで、

各々の車で車中泊。

翌日は『上富良野岳』~『三峰山』~『富良野岳』を周った。

登路で『三峰山』の稜線を見上げたHiromiが、

「あの上を渡りたい」。

おいおい、橋じゃねえんだからよ!

ただ、この山行でHiromiの山に対する意識が、

急上昇したように思う。

 

 Hiromiは10年経った現在もそうだが、

仕事が忙しく常にストレスを抱えている。

それが山に登ることで、

日々仕事に追われる日常生活から解放される。

気持ちを完全に切り替えられるのがいいんだろう。

その後みるみる山にのめり込み、

よほどの事情がない限り、

毎週末同行するようになった。

また、年度初めに1年間の予定を送ってきて、

「仕事予定が入っている日以外は、

全て山に行けます」

と言ってくるようになった。

また、私は私でそんな相棒を探し求めてきた。

それ以前から山仲間たちに、

「今週末はどこに登りますか?

来週は? 再来週は?」、

とどこまでも食いついてくるようなメンバーが現れるまで探し続ける、

と言ってきた。

そしてそれがHiromiだった。

Hiromiはこれまでに出会った人間の中で、

最も気の合う存在だ。

けれどそんなHiromiも、

全く遠慮なく目上を目上とも思わない言動や、

臭い屁をたれることがフツーとなってしまったのよね~

そこで弟子だと思ってきたHiromiに、

「お前は俺をいったい何だと思っているのよ!?」、

と問うと「親友だ!」。

Hiromi様、恐れ入りましたぁ・・・

 

  Hiromiと歩んできた10年を振り返ると、

前半は私が常に前を歩き、

Hiromiの面倒をみてきた。

そして後半になると、

今度は常にHiromiが前を歩き、

たまに私が前に出ると、

それが煩わしそうに追い越して前へと出ていく。

また、Hiromiは加齢でいつどうなるかわからない私の保険と言うことになる。

山中で倒れるようなことがあれば、

速やかに関係方面に連絡してもらい、

人々への迷惑を最小限に留めなければならない。

まあ、そんなこんなで、

この先はどうなるかわからないが、

一緒に楽しめるうちは楽しみましょ!

Hiromi、これからもよろしくな!

 『冷水山』のフランス菊は、

この日麓辺りで満開。

そして高度を上げ始めるとすぐ、

つぼみが中心となった。

それが更に上部だと、

多くがつぼみのままだ。

この週末辺りが上部も満開になるだろう。

 

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2023.6.17 『人漁山』(ニンリョウヤマ・487m)~『十三哩』(ジュウサンマイル・288m)  ルートを変えて登ってみた

 

 この週末はずいぶん久しぶりに、

土日とも雨の心配をすることがない予報が続いていたのに、

直前の金曜夜になって、

「もしかしたら降る」的な予報に変わり、

相変わらず落ち着かない。

そして結局土曜日は終日曇りの予報で、

パッとしない中、

久しぶりにホームグラウンドの、

夕張で活動することにした。

 土曜日の朝Hiromiを迎えに行き、

夕張市十三里地区に向かった。

夕張市は「夕張メロン」ブランドが有名だが、

この十三里地区も夕張メロン農家が点在している。

そんな田園風景の片隅、

高速道路の真下に駐車。

「人漁山」に登るときは、

四季を通じてだいたいここを駐車地としている。

また、雪のない「人漁山」に登るのは久しぶりだ。

 7時55分無スタート。

駐車地から1kmほど、

JR石勝線と並行して走る、

舗装された市道を歩く。

どんよりとした重苦しい空から、

いつ雨が落ちてくるのかと、

歩いていてもどうにも落ち着かない。

 市道から藪に入った。

そして高速自動車道下の「夕張13」と表示された、

トンネルをくぐって尾根の末端に取り付いた。

笹の尾根を登って行くと、

古い作業道が現れるので、

利用できるところは利用する。

作業道は高度を上げて、

250で林道に合流。

これは「十三里林道」だ。

その後しばらく林道を歩き、

280で再び尾根に取り付いた。

尾根筋を忠実に辿って行くが、

はじめ薄かった藪が、

だんだん濃くなっていく。

針葉樹林が発達していると予測したのだが、

辺りは広葉樹ばかりだ。

おまけに樹木が密生していないため、

太陽光が地面に降り注ぐ。

そのため笹がよく成長するのだろう。

頼りの作業道も、

びっしり笹に覆われて、

歩行がひじょうに困難だ。

それでも一歩一歩歩を出し、

藪を漕いで行けば、

何とかなるもので、

トドマツの人工樹林に出た。

そこでしばらくは楽に歩かせてもらい、

尾根の頭に上がった。

そこで藪の薄い「446m標高点」へ。

この標高点に立つのは、

これが3度目になる。

 「446m標高点」からは、

すっきりとした尾根歩きだ。

樹木の切れ目から「空池山」(560m)方面が見えた。

尾根上の笹は深いところもあるが、

「人漁山」が近くなるほど薄くなり、

9時55分、四等三角点「人漁山」

何度目のピークだろうか?

 「人漁山」に立った後は、

引き返さず乗っ越す形で先へと進んだ。

そして深い藪を下って、

トドマツ林の中の作業道へ。

通常はこの作業道を利用して登っている。

やはり今回のルートより、

こちらの方がはるかに楽だ。

 作業道を適当なところで離れ、

急斜面を下って、

再び「十三里林道」に下りた。

それを北上し、

270で林道を離れて藪の尾根筋に入った。

すぐに地形図上の「274m標高点」を過ぎる。

この尾根筋の藪は、

以前よりずいぶん濃くなった気がする。

そして11時ちょうど、

四等三角点「十三哩」

この三角点周りも笹がはびこり、

笹刈りをした。

 「十三哩」から駐車地は近い。

また藪の中を下り、

11時20分、駐車地。

久しぶりに歩いたが、

全体的に藪が深まった印象を得た。

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2023.6.11 『一番川』(388m)  暑くなる前の藪漕ぎ

 

 4週連続で雨に降られた週末日曜日も、

10日、11日の土日は、

土曜日が雨で日曜日はその心配がない予報。

久しぶりに樺戸山地の三角点ピークへと、

Hiromiを連れ出した。

 日曜日の朝Hiromiの車を我が家に置き、

月形町から「青月林道」に入った。

この「青月線」は林道と言っても、

広く立派な舗装道路だ。

森林地帯を通り抜けるので、

春はあちこちに山菜採りの車が停まっている。

そしてこの林道のほぼ最高標高点手前右に、

林道の入口がある。

またそばに駐車スペースも確保できて好都合だ。

 チェーンゲートを越えてスタート。

この林道にはつい最近も訪れて、

ウド採りをした。

林道の両側には、

既に成長して硬くなったウドがたくさん見られる。

また、咲き出したピンクのタニウツギが美しい。

 林道は徐々に高度を上げながら伸びて行く。

途中に伐採地が広がっており、

そこから遠くの景色が楽しめる。

なかなか飽きの来ない林道だ。

また両側が笹に覆われている部分では、

タケノコが気になって覗いてみるが、

もう伸びすぎて収穫はできない。

涼しい気候なので感じにくいが、

確実に真夏へと向かっている。

 蛇行しながら伸びる林道を歩き、

350で目指すピークの基部に達した。

ここから標高差40mほどの藪漕ぎとなる。

たった40mほどだが、

藪が濃いのでなかなか手ごわい。

意を決してHiromiが潜って行く。

はじめはイタドリの中を行くが、

すぐ笹に飲み込まれる。

密度が濃いので、

Hiromiが悪戦苦闘の末立ち止まった。

そこで先頭を交代。

やはりこういう場面では、

腕力の強い者が有利だ。

強引に笹をかき分け、

踏みつけて行くと、

後ろのHiromiが見えなくなる。

そこでしばし待ち、

ピンクのヘルメットが見えると、

また歩を進める。

最後は山ブドウのツルに阻まれたので、

ハサミを出して切りながら進み、

二等三角点「一番川」

私は二度目のピークだった。

笹が邪魔をして、

なかなか遠くの風景は望めないが、

丁寧に笹を押しのけると、

樺戸山地や増毛山地の山々が見える。

 下山はほぼ同じところを下ったが、

登りに比べて楽なこと!

スルスル下って林道へ。

途中の伐採地で昼食とした。

涼しいそよ風が吹き、

ちょうどよい気温にうっとり。

Hiromiはこの土日で、

初登の三角点ピーク5座に立った。

それだもの、

何が何だか分からなくなるわなあ・・・

 駐車地に戻るとポツポツと雨が落ちてきた。

おいおい、まだ降るのかよ~?

と思ったがすぐに止んで「ホッ」。

帰宅していつもの「反省会」とした。

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2023.6.10 『三峰山』(ミツミネヤマ・167m)  締めは楽な里山で・・・

 

 先日土曜日の午後、

「鹿舞山」を下りて、

農道をそのまま500mほど奥へと移動。

「軽舞川」の川岸に車をとめ、

水量の少ない川を渡って対岸へ。

すると前方に大きな建物が見える。

これは以前ここにあった、

「鉱区石油天然ガス試掘現場」関係の宿舎だったか?

建物全体がゆがんで、

もう倒壊寸前だ。

その様子から察して、

「石油天然ガス」というものを、

掘り当てられなかったのだろう。

しかし、この山の中で、

こういった建造物をそのまま放置していいわけがない。

 倒壊寸前の建物を過ぎて、

登り行く作業道にのった。

この作業道は車こそ走れはしないものの、

しっかりしていて、

上へ上へと誘ってくれる。

そしておおよそジグを切るように尾根筋に付けられており、

ときにはショートカットして登って行く。

直前の「鹿舞山」は、

一貫して藪漕ぎ状態だったので、

実に快適な歩行だ。

 高度を150まで上げて作業道を離れた。

薄い藪の尾根筋をたどり、

四等三角点「三峰山」

十勝連峰なら「さんぽうざん」と読むところだが、

この里山の三角点は「みつみねやま」と読む。

そしてこのピークもHiromiは初めてだ。

「三峰」と言うからには、

ピークが3つあるものと思われるが、

樹木が生い茂っているので、

その形を把握することは難しい。

しかしまあ、いい里山だ。

木の枝にピンテが付けられているところを見ると、

人が訪れるのだろうが、

よくこんなチョーマイナーな山を目指してくるものだ、

と感心する。

 下山は同ルートを下った。

駐車地に戻って後かたずけを済ませ帰途に着いた。

どろんこの林道や農道を走り回ったので、

車もどろんこ。

途中の洗車場で泥を洗い流して帰宅した。

 

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2023.6.10 『鹿舞山』(シカマイヤマ・133m)  緑豊かな里山へ

 

 先日の土曜日、

霧雨に濡れて不快なむかわ町の「芭呂沢林道」を抜け、

田園地帯を走って「入鹿別川」に沿って伸びる農道に入った。

この農道奥で未踏の里山三角点ピーク二座を狙うつもりだった。

ところが農道奥でエゾシカ防護柵が現れ、

「私有地につき立入禁止」と書かれ、

ご丁寧に「罰金」の文字まで載っていた。

我々はただ山に登りたいだけなのだが、

現実は悪さをする連中がいたのだろう。

農家の防衛措置は致し方のないところだ。

 農道を先へ進むことができず、

戻って境界を越えて厚真町へ。

そして軽舞地区から「軽舞川」に沿って伸びる農道に入った。

この農道を走り、

最終人家の先で現れる作業道入口に駐車した。

もう古い作業道で、

全体が雑草に覆われていた。

「鹿舞山」には今年1月単独で登ったが、

Hiromiは初めてだった。

 作業道入口にはどういうわけか、

白い貝殻が大量に捨てられていた。

いったいどういうことなのだろう?

 作業道へと先に入ったHiromiが、

「もうダメだ、交代!」と言って、

私を先に立たせた。

やはり足もとを覆うフキをはじめとした、

雑草類が気持ち悪いらしい。

 ここに来ても空からは微かに霧雨が落ちてくる。

曇天の下だがここも黄緑が美しい。

そして背後に広がる伐採地の風景が、

これもまた緑一色だ。

 結局作業道はほとんど当てにならず、

藪漕ぎの末に、

四等三角点「鹿舞山」

標高は低いが見晴らしはいい。

それに点名に「山」とつけられていると、

いかにも山に登った気になる。

 下山は別の作業道跡をたどって駐車地へ。

この時点でようやく霧雨が止んだ。

さて、もう一座に登って帰ろう。

 

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2023.6.10 『奥芭呂沢』(オクバロザワ・159m)  霧雨の中で一面黄緑の世界!

 土曜日に「鵡川」の「芭呂沢林道」奥地で、

「三角山」に登った後、

林道を入口方面に向かって1kmほど戻った。

ちょうどよい地点に空き地があったので、

これを駐車地として、

その場から入山した。

 古い作業道を少し進むと、

辺りは見事なエゾマツの林となる。

そして緑の美しいこと!

木々の若葉も美しいが、

辺り一帯の地表を覆うシダ類が、

黄緑色の鮮やかな世界を創り出していた。

シダ類については、

あまり良い印象をもっていなかったのだが、

この時期はこれほど美しくなるのか、

と改めて感心させられた。

しかしHiromiは笹なら抵抗ないが、

足下を覆うこの手の植物は苦手なようだ。

それでも前を行く。

 林の中には古い作業道が伸びているので、

利用できるところは利用するも、

長くは続かずに切れてしまうので、

離れて尾根筋へと上がった。

はじめは少々深かった笹も、

すぐに薄くなって歩きやすい。

ただ、直前の「三角山」でもそうだったように、

霧雨が強弱を繰り返すだけで、

決して止むことがないのが不快だ。

ここでも下半身雨具着用としたが、

正解だった。

 距離の短いこのピークには、

短時間で到着したが、

三角点標石を見つけるのに、

少々時間を要した。

そして四等三角点「奥芭呂沢」

先日単独で登った「芭呂沢」(四等)の、

北奥に位置するため「奥」とつけたのだろう。

 下山は美しいシダ類の海を適当に下った。

駐車地に着いて、

更にこの林道からもう一座を狙っていたが、

降り続く霧雨にうんざりし、

早く林道から抜け出したくて車を走らせた。

着替えても濡れる霧雨に耐えがたく、

この後も短時間で終えられるピークを目指すことにした。

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