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2024.9.15 『発足山』(ハッタリヤマ・256m)  期待した広い伐採地にガックリ・・・

 

 先日の三連休中日、

日本海に面したところで、

大変広い風景を楽しんだ後、

更に少し北に進み、

厚田から当別に抜ける道々11号線に入った。

それを厚田から3kmほど走ると、

左手にロープで閉ざされた林道の入口が見える。

しかしこのロープは輪になった片側の端を、

ただかけてあるだけなので、

容易に取り外して林道内に入ることができる。

そしてそれを越えたところを駐車地とした。

そのまま車で入って行ける林道だが、

そう長くは走れず、

荒れた林道に立ち往生することを知っていた。

最後にこの林道に入ったのは昨春だったか?

この日の二座目は「発足山」の、

ピークそばに広がる伐採地で、

のんびりと昼食を摂ることにした。

 林道を歩き出すと、

すぐに1台の軽トラックが下ってきた。

今はキノコ採りのシーズンなので、

それが目的で入山したのだろう。

この後も少し先で、

もう1台車が停まっていたが、

この日はその奥で車を目にすることはなかった。

 林道の路面には雑草が生えており、

高度を上げるほどそれが濃くなっていく。

そして120の林道分岐から先は、

その草が更に濃くなった。

足もとを覆うハコベの多いこと。

小学生の頃うちで飼っていたセキセイインコの「ピピ」が、

このハコベを好み、

一度飛んで外へ逃げ出したが、

母がハコベを手に持ち、

「ピピ!」と呼ぶと、

すぐに飛んで家の中に戻ってきたっけ。

もう60年も前のことになるが、

このときはっきりとその光景を思い出した。

 林道は190にある壊れた簡易ゲートから、

更に荒れて草が濃くなった。

ススキが覆う林道を進んで行くと、

左手に崖が現れる。

すると目指すピークは近く、

崖とは反対の東側の樹木が切れて景色が見える。

ここは『別狩岳』(南・666m)の西側に位置する。

ただ、この日の『別狩岳』は、

濃いガスの中にあって、

その姿は全く見えなかった。

 崖下の林道から「発足山」(三等三角点)のピークへは、

結構濃い笹を漕ぐことになる。

しかしこの日は強い雨の後だったので、

藪漕ぎを控えることにした。

そこで引き返し、

簡易ゲートの少し下で、

藪中に伸びる小道に入った。

これは伐採地に抜ける笹刈り道だ。

そしてすぐにそれを抜けると、

な、なんと期待の伐採地が草まみれじゃないか!

思えばここが伐採されたのは、

おそらく3年前だ。

そこに初めて足を踏み入れたのが一昨年。

伐採された後3シーズンで、

こんなことになってしまった。

恐るべし雑草群!

伐採地の広い風景を楽しみながら昼食、

と思っていたが、

背の高い雑草の中にあっては、

それもままならない。

しかしまあ、少し草がおとなしいところを選んで昼食とした。

 下山は同林道を下った。

この林道は特に見るところもなく、

あまり楽しい林道ではない。

ここを歩く楽しみは、

唯一伐採地の風景だったのだが、

これでこの山には足が向きずらくなってしまった。

トボトボ下って駐車地へ。

この後私が住む江別市まで戻り、

ホームセンターに寄って、

先日Hiromiの庭で作業をした際に足りなかった砂利を購入した。

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2024.9.15 『嶺泊』(ミネドマリ・219m)  4,900回目は広い風景の中で

 

 三連休初日にHiromiのところで、

ちょっとした土木工事を行ったところ、

即臀部から大腿の後ろ側に筋肉痛を発症!

筋肉痛なんかずいぶん久しぶりだし、

その箇所がまた経験のないところなもんで、

下半身を使うのがなかなか大変になった。

夜中にトイレに起きた際、

一旦ベッドの上に座って立ち上がろうとしたら、

ズキン!

また座り込んでしまった

それからは歩くのも大変だし、

腰にも負担がかかったようで痛む。

 三連休中日の日曜日は、

明け方目覚めると、

ザーザーと雨音が激しかった。

その雨が朝7時ころまで続いた。

この朝は8時にHiromiが、

我が家に来ることになっていた。

そして藪に入る予定でいたのだが、

雨上がりではそんな気になれず、

Hiromiに広い風景を見せることにした。

 Hiromiの車を我が家に置き、

石狩市厚田区望来へと向かった。

そして国道231号線を厚田区嶺泊地区で、

「嶺泊覆道」を潜り抜けた地点で林道に入った。

ただこれが林道なのか、

または農道なのか、

あるいは市道なのか、

というところははっきりしない。

いずれにしても砂利道だ。

この砂利道を3kmほど走った地点を駐車地とした。

その先もゲートで閉ざされてはいないが、

道路から見渡す風景が好きなので、

その前に駐車して歩く。

 砂利道を歩き出すが、

この道を車が通ることはほとんどない。

この日もただの一台も車は来なかった。

 歩き出すと間もなく、

広々とした風景を見ることになる。

右前方に緑の原野が広がり、

左前方にはやはり緑の「嶺泊」(三等三角点)が見える。

一旦「嶺泊」の入口を通過して、

奥の原野へと向かった。

そして駐車地から2kmほどの地点で、

原野に向かう作業道に入った。

荒れた作業道は狭く、

深そうな水たまりもある。

ここを通過するには、

大型クロカン四駆でもなければ、

完全にスタックしてしまうだろう。

 草付きの狭い作業道を抜けると、

目の前には一気に原野の風景が広がった。

季節柄ススキが生い茂る原野は、

これまた風情があっていい。

ここは「阿蘇岩山」(一等三角点・418m)のすぐ西側だ。

原野の中にうっすらと伸びる作業道を進み、

終点で引き返して別の作業道にも入ってみた。

広い風景がとにかく好きな我々!

Hiromiもこの風景をすっかり気に入った様子。

 作業道から車道に戻って「嶺泊」を目指す。

「目指す」とは言っても、

ほんの少しのアルバイトで、

三等三角点「嶺泊」

但し、この三角点は標石を目にしていない。

昨年単独で訪れた際、

入念に探してみたが見つからなかった。

三角点の位置を含むピークには、

何かの古い施設が残されている。

その施設に埋没しているのかもしれない。

なんだかタンクのようなものがあり、

落ちて出られなくなっては大変なので、

壊れた柵の中に入ろうとしたHiromiを制止した。

 「嶺泊」を下ると、

駐車地まではわずかな距離だ。

雨が降り出しそうな空模様だったが、

降られずに済んでよかった。

そしてこれが私にとって、

通算4,900回目の山登りとなった。

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2024.6.8  樽前山『西山』(994m)~『東山』(1,022m)  シシャモナイから入って外輪山周遊ルートへ 

 

 先週末の土曜日は、

久しぶりにHiromi、ムーミンと、

3人で登ることになった。

そしてHiromiとムーミンが希望していた『樽前山』へ。

人の多い山には全く足が向かなくなってしまった私。

ところが今年は『樽前山』の、

7合目登山口から先で工事が行われているらしく、

入山できないと耳にした。

それで静かな『樽前山』を期待して登ってみることにした。

 土曜の朝Hiromiを迎えに行き、

千歳市から道々16号線を走って支笏湖へ。

そして国道276号線に乗り換えて、

支笏湖の湖岸を「オロフレ峠」方面に向かって走った。

すると今は入山できない「苔の洞門」の入口が現れるので、

そのすぐそばを駐車地とした。

途中で合流したムーミンと、

2台連なって到着。

そこに着くまで支笏湖の釣りを楽しむ人々の車の多いこと!

こりゃあ駐車スペースを確保できないかな?

と、ちょっと心配したが、

そこに着いてみるといつもの駐車スペースが、

そっくり空いていた。

 この朝そこに向かう途中、

低い雲に覆われた地域だったが、

駐車地に着くと青空が広がりだして、

「ホッ・・・」。

作業道を歩き出すと、

周囲の緑が美しい。

Hiromiはムーミンと、

4月の『アポイ岳』で出会って私に紹介した。

ところがその後色々なことがわかってきた。

実はHiromiとムーミン、

はるか昔からの知り合いだったことが判明。

それが仕事がらみの関係だったことから、

なかなか気付かずにいた。

しかしこの日はそれがわかったことで、

歩きながら二人の会話がはずんだ。

 作業道は2004年9月の風台風で、

おびただしい数の倒木が発生した。

それが20年を経た今も、

そのまま放置されている。

従って作業道をそれらが覆っているところもあり、

越えて行くのが大変だ。

しかし人が入っているようで、

倒木が発生した直後に比べると、

かなり越えやすくなっている。

 作業道を2.5kmほど歩くと涸れ沢を渡る。

この涸れ沢を下流に向かって歩いて行くと、

「苔の洞門」の中に入って行く。

涸れ沢を渡り、

左岸を上流方向にたどって行く。

そこにうっすらと踏み跡が残っているが、

これは以前より薄くなった気がする。

それを見ると、

やはり人はほとんど入っていないようだ。

 苔が美しい涸れ沢の左岸を歩いて行くと、

やがて前方の視界が開け、

正面に『樽前山』の外輪山と、

その向こうに溶岩ドームが見えてくる。

そして辺りは溶岩台地上で、

美しい自然の庭園が広がる。

このルートを歩くのが初めてのムーミンは、

目にするもの全てに感動しきりだ。

 溶岩台地は斜度があり、

外輪山取り付きの手前で気付けば、

すでに高度が700mに達していた。

そこでこのルート中もっともきつい、

外輪山北の縁への登りとなる。

斜度がきつい上に足もとがゴツゴツとした溶岩で、

ひじょうに歩きにくい。

そしてここでムーミンに異変が!

急登に耐えて登るムーミンが、

ひどく苦しそうだ。

少し登っては立ち止まって、

呼吸を整える動作を繰り返す。

「私今日はダメかも・・・」。

この時点で外輪山を周遊することを中止し、

「西山」で折り返すことに変更した。

ムーミンには腰をおろして、

何かを口にするよう指示。

美しい風景を眺めながら、

しばし休息をとった。

そして立ち上がってからは、

やはりきつそうではあるものの、

なんとか外輪山北の縁まで上がった。

あとはほぼ平坦な登山道を「西山」に向かう。

と、同時に驚いた。

人が歩いている。

それも一人や二人じゃなく、

何パーティーも目に入ってくる。

7合目登山口からの入山は禁止じゃないのかよ~

 ムーミンは「西山」への登りで、

また弱音を吐いたものの、

問題なくピークに至った。

そして昼食とした。

 「西山」から登路のルートを引き返すことに変更したが、

その後のムーミンの状態が改善されたので、

「東山」へと向かうことにした。

「東山」へのルートは雄大な風景が広がる。

久しぶりにここを歩くHiromiも感動しきりだが、

私はただ単に見慣れた風景としか思えなくなってしまった。

やはり人の姿が目に付くせいか?

誰もいない里山に戻りたくなる。

 「東山」に向かって歩を進めて行くと、

7合目から外輪山に上がった辺りに、

人の姿が多く見られる。

7合目の駐車場まで車が入れるのか?

しかし「東山」に立って下を見下ろすと、

駐車場に車は1台もなかった。

と言うことは、

ここに登ってくる人全てが、

5合目付近にあるゲートから歩いて来たということか?

さすがは人気の『樽前山』だ。

人がいないなんてことはあり得ないのだ、

と言うことを再認識した。

 

 「東山」から外輪山を更に進み、

「932mP」への登山道を外れ、

外輪山のトラバースを始めた。

トラバースしながら下降し、

溶岩台地の踏み跡に戻る。

ただこのトラバースが厄介だ。

足もとに溶岩の塊が無数に転がり、

それに足を乗せてふらつく。

従ってなかなか進まない。

来月『富士山』に登る予定のムーミンが、

「ガレ場の歩行訓練をしたい」

と言っていたので、

ここはちょうどよいだろうと思っていたら、

それどころではなかったようで、

後で「こんなきつい下りは初めてです~」、

と言う声が聞こえた。

 溶岩台地の踏み跡に戻ると、

ムーミンは脚の疲労がひどく、

ちょっとした石にもつまずいてよろける。

それをなんとか踏ん張って歩を出すが、

下半身にきていることは明白だった。

そしてなんとかかんとか駐車地へ。

予定の全行程を消化することはできず、

カットした部分もあったが、

天気に恵まれた中で活動できたことに満足して帰途に着いた。

 



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2022.11.19 『唐沢』(453m)~『西山』(樽前山・994m)  懐かしい仲間がやって来た!

 

 先週末の土曜日は、

ずいぶん久しぶりに、

「Megu」と「シケ」がやって来て合流した

10日ほど前に、

ひょんなことからシケが『樽前山』に、

シシャモナイルートから登りたい、

という意思をもっていることに接し、

「一緒に登るか?」

と声をかけたところ、

二つ返事でOK!

そしてMeguも登りたいと言っているとのことで、

この日のパーティー結成となった。

但しこの件はHiromiに内緒とし、

常日頃から二人に会いたがっている、

Hiromiへのサプライズとすることにして、

二人にも協力してもらった。

 土曜日の朝、長沼町の「馬追丘陵」麓で合流することにした。

こちらが先に着いてしまったので、

Hiromiには雨だから、

急いで『樽前山』に向かう必要はないと、

無理な理由付けをして、

二人の到着を待った。

間もなく一台の車でやって来て、

車窓越しに二人を見たHiromi、

「あの人達こっちを見てるよ」

と言って気付かない。

そして旭川ナンバーの、

見覚えある車体にハッとした。

「あっ、シケさんだ!」

そこにMeguも車から降りてきたものだから、

もう有頂天になってはしゃぎ出した。

ハイッ、かくしてサプライズ大成功!

 

 今回は乗ってきたシケの車をそこに置いて、

私のハイエース1台で支笏湖のシシャモナイに向かった。

はじめは小雨が降りやまなかったのだが、

千歳の街を抜けるとようやく雨が上がり、

青空が広がり出した。

そしてシシャモナイの作業道入口に到着すると、

この時期としては気温が高く、

気持ちのよいコンディションとなった。

 9時10分、ゲートを越えて作業道に入った。

ずいぶん歩いたこのルートだが、

自分としては2年ぶりか。

 私が初めてこのルートに足を踏み入れたのは、

もう20年ほど前になる。

当時「苔の洞門」が崩落危険のため、

閉鎖されて立ち入り禁止となった。

それでシシャモナイからの、

夏道ルート開拓をすることにした。

そこにこの作業道があったので、

うまく利用できた。

 歩きだしても女性たちは、

全く話しが止まらない。

この時気付いたのだが、

Meguとシケは声と話し方がよく似ている。

 このルートの下部樹林帯には、

緑輝く苔がひじょうに多く、

Meguもシケも苔が好きだと言って、

盛んにカメラのシャッターを切る。

そして「ここいいわぁ!」、

「ここいいわぁ!」を連発する。

そんな中でちょっと寄り道をして、

10時10分、三等三角点「唐沢」

三角点を意識して地形図を眺めると、

こんなところにもつい立ち寄りたくなる。

 初めてここを歩く二人が、

ずいぶん気に入ってくれた樹林帯を抜けて、

火山灰大地に出ると、

そこは自然の中の「日本庭園」といった感じだ。

これがまた初めての二人の心をつかみ、

写真撮りまくり!

このルートを歩くことを切望していた魂全開だ。

そして外輪山とその奥にそびえる、

雪を頂いた溶岩ドームを目にして、

またまた感動しきり!

案内する者としては、

「ああ、連れてきてよかった」、

と思える瞬間だ。

 凍結していることを予測し、

アイゼン装着も視野に入れていた、

外輪山への急登だが、

この日は暖かく雪が融けていたので、

スリップに注意しながら問題なく登っていく。

何度登ってもきついこの登りが、

この歳になって更にきつくなる。

前を行くシケが、

「脚だる~い!」と言って、

時々足を止めて呼吸を整える。

そしてようやく急登をクリアすると、

「西山」方面の風景が美しい。

また遮るものがないので、

風が強くなり体温が下がる。

それでもみんな元気で歩を進め、

12時ちょうど、

『樽前山・西山』(三等三角点樽前山=たるまえさん)。

ちょっと風を避けて、

本家シケのバウム儀式指導。

捧げる角度を何度だかに・・・

そして昼食として、

各自スウィーツを含めて空腹を満たした。

 下山は下部の涸れ沢まで同ルートを下る。

外輪山からの急下降に各自神経をつかい、

必死にスリップして転倒しないよう下る。

この下降で私は大腿の筋肉痛となった。

ここではHiromiが一番慎重だった。

 また日本庭園を楽しみ、

美しい緑の苔が出迎えてくれる樹林の中へ。

ここでもまた写真撮りに励む女性たち。

苔の美しさを楽しみながら、

涸れ沢に下った。

そしてここからは、

涸れ沢を下る。

この涸れ沢はかつて「苔の洞門」として、

多くの観光客が訪れたところだ。

閉鎖されてもう20年が過ぎようとしている。

そんな「苔の洞門」の風景を楽しんでもらう。

女性たちはすぐに、

「ここすご~い!」

「壁がたか~い!」と感嘆の声を上げる。

Hiromiは以前この中を歩いているのだが、

その記憶が全く残っていないようで、

一緒になって感動している。

 「苔の洞門」は第一、第二と、

二つに分かれている。

涸れ沢の上流部から「第二洞門」に入って抜けた。

そしてしばらく歩くと「第一洞門」の入口だが、

こちらは段差が大きく、

作業用のロープがかけられているものの、

入ってしまってから引き返さざるを得なくなった場合、

登り返しが不安だったので、

中に入ることをやめて、

一段上の大地に上がった。

そして上から第一洞門を見下ろすと、

何やら作業が行われていた。

結果、中に入らなくて正解だった。

 藪の薄い中を歩いて作業道へ。

するとゲートは近い。

14時50分、ゲートから駐車地へ。

心配した天候だったが、

小春日和の中楽しく歩けたことに感謝!

みんなぁ、楽しかったねえ!

 この後長沼町まで戻り、

Megu、シケと別れた。

二人は「長沼温泉」で汗を流してから、

遠路を帰途に着くことになった。

またねぇ~

 

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2020.6.3 『樽前山・西山』(994m)~『東山』(1,022m)~「932mP」  シシャモナイより20km歩行

 今日はMachiko と『樽前山』へ。

シシャモナイ(支寒内)から登りたいと言う、

Machiko の希望を叶えることにした。

ただ昨日の朝までは雲が多い予報だったため、

別の山に登る予定でいた。

そして私が家を出る夕方になって、

予報が快方に向かったので、

急ぎMachiko に変更を伝えた。

そして早起きと起きてすぐの運転が嫌な私は、

昨日の夕方支笏湖のシシャモナイに入り、

一人ゆっくりと酒を楽しんだ。

 今朝目覚めると、

新緑の奧に見える空が青い。

いい天気じゃないかあ!

土壇場で変更してよかった。

そして7時近くにMachiko がやって来た。

毎年必ず登っている『樽前山』だが、

私はもう長い間このルートからしか登っていない。

7合目の駐車場から最期に登ったのは、

おそらく10年以上前のことだろう。

7合目は人や車が多すぎて、

とんと足が向かなくなってしまった。

  7時20分、シシャモナイの林道ゲートをスタート。

これまで歩いてきた山々同様、

ここも新緑が美しい。

まるで緑のトンネルをくぐっているようだ。

そんな美しく飽きない林道を歩いて行くと、

一昨年の台風で発生した、

凄まじい数の倒木群に行く手を阻まれる。

その後それを回避するべく、

藪に入って大きく迂回していた。

ところが今日は前を離れて歩いていたMachikoが、

倒木群の中にどんどん入って行く。

そのうち行く手を阻まれて戻ってくるだろう、

と思っていたが戻っては来ない。

それで着いていってみると、

苦労はするものの、

どうやらこうやら通過することができた。

よく見るとじゃまで通行が不可能な箇所の枝が、

ノコギリで切り払われていた。

どなたかのご尽力によるもので、

大変ありがたく通過させていただいた。

その後コケの美しい樹林帯を抜け、

8時30分、溶岩台地。

そして目の前に溶岩ドームがドーンと現れる。

その角度から目にする初めての光景に、

Machikoは感動しきり。

「連れてきてよかった」と思える瞬間だ。

あとはほぼ一直線に外輪山へ向かう。

このルート中では外輪山への登りが一番きつい。

Machikoが遅れながら奮闘する。

9時30分、外輪山北の縁。

ここから振り返る支笏湖や『風不死岳』の風景が美しい。

きついノルマで熱くなった身体を、

心地よい風が冷やしてくれる。

ウィークデーなので人が少なくていい。

楽しく歩き、そして登り、

9時55分、『西山』。

記念撮影はMachikoにポーズを任せるが、

どれも65歳にはふさわしくない。

 『西山』から下りだすと、

溶岩ドームと『東山』が並んで見える。

私はこの雄大な風景が大好きだ。

ただこの頃になると西風が、

かなり強く吹き出したので先を急ぐ。

雄大な風景を眺めながら歩き、

10時45分、『東山』。

ここでもカメラの三脚を立てられないくらいの風が吹いていた。

『東山』からは「932mP」へ向かう。

この辺りの風景もいい。

東の真下には7合目登山口の駐車場が見えている。

山中には人がまばらだというのに、

7合目の駐車場は車がいっぱいだ。

やはりあそこには足が向かない。

もう二度と行くことはないかもしれない。

 「932mP」へは外輪山を北の端で外れ、

広々とした風景を眺めながら稜線を歩いていく。

急登だが見た目ほどは時間がかからない。

トントコ登って、

11時30分、「932mP」。

これで予定の縦走を締めくくる。

あとは下るだけ。

「932mP」から戻って、

外輪山とのコル近くで登山道を外れる。

そして外輪山の北斜面をトラバースしながら下り、

登路で使った踏み跡に当てた。

そこで昼食だ。

 昼食後はただ淡々と下った。

前を行く私に離れて着いてくるMachiko。

従って話しをすることもない。

なんだか昔の私とHiromiを思い出してしまった。

「いつもこうだったなあ」と。

14時ちょうど、駐車地。

全行程20km。

今日も楽しかったわあ~

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2019.10.21 『樽前山』(西山~東山~932mP)  シシャモナイからAyumiを連れて

 21日(月)は私が勤める会社のカレンダーが休みになっている。

そこでこの日は時間の管理が自由なAyumiを誘って、

初めて一緒に登ることにしていた。

Ayumiとは3年前の『神居尻山』で知り合い、

その時点で私の出身高校の後輩であることが判明していた。

その後なかなか一緒に登る機会に恵まれず、

この日はHiromiが仕事のため、

全くフリーの私から声をかけた。

そして「どこに登りたい?」と尋ねると、

迷うことなく「シシャモナイから樽前山!」と言ってきた。

シシャモナイから『樽前山』に登ることが、

数多くある目標の中の一つだったようだ。

また、Ayumiとなかなか登る機会がなかった理由に、

Ayumiの体調不良が挙げられる。

Ayumiは極度の貧血で、その治療に長い時を費やしたようだ。

                      

 月曜の朝、現地集合としていたので、

10分早く到着した私に続いてシシャモナイにやってきた。

Ayumiは住まいがある空知からやってくるので、

運転が大変だろうと気遣うと、

それは全く苦にならないと強調していた。

若いねえ~

 準備を整え、

8時ちょうど、林道ゲートをスタートした。

この先は倒木の嵐で、広葉樹もかなり倒れてしまっているので、

紅葉はまばらにしか目につかない。

そして林道を完全に寸断する地点へ。

横たわった樹木が二重にも三重にも重なり、

その奥行きが深いため大きく迂回して先に出なければならない。

この遠回りに思いのほか時間を費やしてしまう。

今年7月にもHiromiとここを訪れているが、

その時より更に歩きにくくなった気がする。

この倒木群をクリアするのに時間を要している時だった。

森の中でヒグマが吠えた。

いかにも自然の中で生きていることを強調するようなその声は、

二度、三度繰り返され、これにAyumiがヒビった。

そして恐怖の奇声を上げる!
その奇声に私がビビる。

Ayumiの声はとにかく甲高く、

そういう声に慣れていないので、

この後幾度となく驚かされることとなった。

 聞けばこの3年間で結構な山行を重ねてきたようだが、

今回の行程には感嘆の声が次々と飛び出した。

登山道のない樹林帯を歩くワイルド感覚に驚嘆し、

樹林帯を抜けて目にする溶岩ドームの迫力ある光景に感激する。

連れて歩く者としては、

こういうふうに喜んでくれることが一番の楽しみだ。

それにしても高く、細く、大きな声の出し過ぎ~

 この日の行程の核心は外輪山への急登だ。

これには元気いっぱいのAyumiも手こずり、

何度も立ち止まって呼吸を整える。

それを調子が戻った私は先に登って待ち、

しっかりとかっこいい写真を撮ってやる。

10時20分、外輪山北の縁。

Ayumiがこの山に関して未体験だったのはここまでで、

この先は自分で何度も登ってきたようだ。

今回は私の決まったルートに従い、

まずは『西山』へ。

月曜だから人がいないかと思ったら、

少人数パーティーや家族連れなどで、

けっこう賑わっていたので驚いた。

10時45分、『西山』。

天気が良くて気持ちがいい。

風も適度なそよ風で心地よい。

『西山』から『東山』への歩行は、

素晴らしい青空の下で何とも言い様がない爽快さだ。

溶岩ドームと空にスマホのカメラを向けたAyumiが、

「ブルーっ!!」

細く大きく甲高い声で!

は、はずかしーっ!!

 

 11時30分、『東山』。

ここはいつものように人だかりなのでスルー。

楽しい細尾根歩きを続けて『932mP』へ。

私はこの行程でこのあたりが一番好きかもしれない。

『932mP』へ続く登山道も美しい。

 12時05分、『932mP』。

ここで昼食とした。

昼食後はこれもいつも通りなのだが、

一旦外輪山方向に下り、

その最低標高辺りから外輪山北斜面をトラバースしながら下降する。

そして溶岩台地の中の登山道に当てる。

これはただショートカットしているだけで、

別に大したことではないのだが、

Ayumiにとってはすごい体験だったようで、

「戻ったーっ!!」

その後は樹林帯に入り、また倒木群の中を時間をかけて下り、

14時30分、林道ゲート。

Ayumiにとってはこの上ない体験ができたようで、

感激して遠路を帰って行った。

ちなみにこの日の全行程が18km。

Ayumiとしては新記録だそうだ。

 

 

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2019.7.7 『樽前山』(西山・994m)~(東山・1,022m)~「932mP」  達成3500回!

 土曜の終業後、

Hiromiを拾って支笏湖畔の支寒内(シシャモナイ)に行って車中泊。

日曜の朝6時05分、
シシャモナイの作業道入口ゲートをスタートして『樽前山』を目指した。

『樽前山』に登るときは常にこのルートで、

7合目登山口へはもう10年以上行っていない。

人と車がごちゃごちゃの7合目登山口には足が向かない。

シシャモナイからは歩く距離も往復20km程になるのでいい。

 スタート時は湖にもガスが広がって、

天気予報が言うほど良くない状況だった。

林道を歩いていくと、倒木で車両が通行不能箇所が現れた。

そのときはまだ事の次第が飲み込めず、

「また倒木かあ・・・」程度に感じていた。

ところが「苔の洞門」(現在は立ち入り禁止)から伸びる枯れ沢が近付くと、

突然大量の倒木で行く手を阻まれた。

そしてそこでハッと気がついた。

昨秋の風台風(かぜたいふう)で馬追丘陵が倒木の嵐に見舞われたように、

この地も同様の被害を受けたのだ。

昨年の同時期以来ここを訪れたことがなかったので、

そんな大きなことが頭から抜けていた。

この森は今から15年前の風台風で、

凄まじい面積の木々がなぎ倒された。

そのときにこの作業道も倒木が広く塞いでしまったのだが、

1年後きれいに除去されて、作業車が走れるまで回復した。

しかし今回は15年前より更にひどい。

人一人がどうやっても越えられない倒木群!


樹林の中を大きく迂回して枯れ沢に出た。

この森には植生として笹がなく、

細いブッシュがまばらに生えているので、

その気になればどこでも歩けるのがいい。

今回は5月にこのルートをひとりで歩き、

最終的に行き詰ってしまったHiromiの足取りを検証するのが最大の目的。

しかしHiromiはその場その場で、

あっちに行った、こっちを歩いたというものだから、

検証もなにもあったもんじゃない。

ただ樹林が切れて自然庭園に出る頃になって、

ようやく東側のピークを目にして、

「ここまで来て引き返した」というのを聞いて納得した。

自然(樹林)の中で地形や山並みを見ながら、

自らの位置確認をすることができたことで、

その日のHiromiの行動は成長したとエールを送る。

 樹林帯を抜けて外輪山を目指すのだが、

だんだん低いガスに近付き、

8時25分、外輪山北の端。

辺りはすっかり濃いガスの中。

ここで考えたが、ガスに包まれた中を歩くのはいったいいつ以来だろう?

とにかく今年は天候に恵まれてきた。

それを考えると腹も立たず、ただ淡々と『西山』を目指す。

そしてその急登で背後に気配を感じて振り返ると、

なんか派手なパンツをはいた若者が両手ストックで上がってくる。

それで追い越しやすいように端に寄って登るんだが、

後ろにぴたりと付いても前に出ない。

「変な奴だなあ」と思いつつ前を行くHiromiが、

 8時45分、『西山』の頂上に立つと同時に、

「Amigoさんですよねえ?」という若者の問いかけ。

一瞬驚いたが、私のブログを見ていただいている青年(?)だった。

そしてその場で一緒に私の「3500回登山達成」記念撮影に収まってもらった。

一緒に写真に収まった青年は、

Yamada君と言って、『樽前山』から近い富川から来た。

既婚だが奥さんは仕事で今回は単独。

『西山』からは同じく『東山』まで行くとのことなので、

しばし同行することとなった。

9時30分、『東山』。

風が強くてカメラの三脚が立てられない。

 『東山』でYamada君と別れて『932mP』へ。

外輪山の登路からここまでガスに覆われなんにも見えない。

すぐに下山を開始し、

いつものように登山道を離れて外輪山をトラバースしながら西に進路を取る。

そして樹林帯を抜けてきた登路に合流。

あとは淡々と下るのだが、

枯れ沢と合流してからの下山が、

ショートカットしようと樹林帯を歩いていると、

突然倒木群が進路を塞ぎ、

ずいぶん無駄に歩かされることになった。

しかしそれも一種の喜び!

この辺りの地形をより一層把握できることになる。

 

 最後は「コケの洞門」と、その入口付近を上から眺めて、

12時05分、駐車地。

 夕方から当然「サイゼリヤ」で二人打ち上げ!

私は今日節目となる「3500回登山」を達成したが、

Hiromiもまた近日大きな節目を迎えることになる。

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2019.4.12 「馬追丘陵」  早朝トレーニング登山開始!

 4月に入って夜明けが早くなった。

そこで先週から早朝のトレーニングを開始した。

夜明けが遅いと、どうにもおっくうで控えていたものだ。

毎年4月から晩秋の11月までの間、

週に1~2度程度の早朝トレーニング登山を実施している。

以前は札幌市内の山でこれを実施していたが、

馬追丘陵を知るようになってからは、この辺りに通い詰めとなった。

馬追丘陵だと終業後に一旦帰宅してシャワーを浴び、

自宅から30分で着ける。

長沼スキー場の麓で車中泊して翌早朝に登って帰宅し、

朝食を摂って出勤するパターンだ。

朝食は納豆、バナナ、ヨーグルト。

 先週スキー場の麓で車中泊準備をし、

酒を飲んでいると、窓をコンコンと小さく叩く音!

「誰だ?」とスライドドアを開けると警察官だ。

「ここで何をしているんですか?」

「山に登るんだよ、明日の朝」

「ああ、山登りなんですかあ・・・」

この二日前に今年始めてここで車中泊をした。

そのときにリフト乗り場のすぐ近くにある農家の灯りがついていた。

この農家は一昨年まで人が住んでいたものの、

昨年は栗山町にでも居を構えたのか、

昼間農作業をしたあと車で立ち去り、

家に灯りが灯ることはなかった。

だからこちらもそこで落ち着けたものだ。

そして今回はその灯りをつけた農家が、

一晩中駐車している私の車を見て不審に思い、

栗山警察署に通報したのだ。

警察官によると、住人がかわったよう。

ああ、めんどくせ~

 私の年齢になると、いくらトレーニングを積んでも、

体力が向上することはない。

現状を維持しようと思っても、それすらすることができないしまつだ。

そんな状況の中、トレーニング登山を重ねるのは、

身体が記憶している“山登りモード”を忘れさせることなく、

いつでも週末の山登りに、スムーズに対応できるよう備えるためだ。

定年後今の会社に勤めて、

何もしないでいることのマイナス面を嫌というほど体験した。

 早起きは辛い。

起床は4時45分。

すぐ外に出て簡単にストレッチをする。

そして5時ちょっとにスタート。

今はまだ積雪が残っているので車道を回避し、

雪面をショートカットして電波塔のそばの車道に上がる。

それから砂利道を歩いて「文学台」まで行き、

石狩平野の広大な風景を眺める。

その後一旦駐車地に戻り、スキー場下部まで下る。

そして広いスキー場を登る。

短いスキー場ではあるが、斜度があってなかなか良い負荷が得られる。

しかしそれよりも何よりも、広い景色大好き人間の私には、

このスキー場とそこから見る下の風景がたまらなく好きだ。

だから毎週毎週通える。

馬追丘陵は誠にありがたい存在だ。

 

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2018.8.19 『樽前山・西山』(994m)~『東山』(1,024m)~「932mP」 支寒内から入って一巡り

 

 盆が過ぎても8月いっぱい土曜休日がない私は、

この週末も日曜日だけの山行だ。

盆休山旅で1,000kmほど車を走らせたので、

今回は近場に決めた。

そんな近場でも、日帰りの早朝運転は嫌なので、

土曜の終業後、Hiromiを拾って支笏湖の支寒内(シシャモナイ)まで走った。

Hiromiの住まいから支寒内まではちょうど1時間。

到着して乾いた喉に一気に‘のどごし生’を流し込んだ。

「う、うめえ~っ!!」 

 『樽前山』には私が最も好む広さがある。

従ってそんな広い景観を楽しみに、毎年登っている山だ。

それも通常の登山口である「7合目」は人や車が多いので避け、

常に支寒内から作業道を利用して登っている。

このルートは外輪山に上がるまで人に出会うことがなく、

大変静かな山旅を楽しめる。

 

 日曜日の朝6時20分、

作業道のゲート前の駐車地をスタート。

気温は低めだが、歩き出すとすぐに暑くなるので、

二人とも夏スタイルの軽装だ。

ただ、この山の気象状況の変化は十分承知しているので、

準備は万全に整えてある。

作業道はゲートから2.2kmで終点を迎える。

この作業道はかつて倒木で覆われたこともあったが、

長い時を経ずして整備された。

そんなに重要な作業道なのか?

と、首をかしげたくなるような迅速さだった。

  作業道は2.2km歩いた後、

6時55分、枯れ沢に吸い込まれて終点を迎えた。

この枯れ沢を下流に向かうと「苔の洞門」となる。

ここからは枯れ沢の左岸にかすかに残る踏み跡をたどる。

昨年までは結構はっきりしていた踏み跡だが、

歩く人が少ないためだろう、

ほとんどわからなくなっている箇所もある。

ただ、この一帯は下草がまばらで笹は無し。

どこでも容易に歩ける状態なので、

方向感覚が優れている人なら、

踏み跡を気にすることなく進める。

そしてこの辺りは黄緑色のコケが美しい樹林帯だ。

そんな景観を楽しみながら飽きることなく歩いて行くと、

突然樹林を抜け、まばらな白樺林の自然庭園に出る。

この自然庭園が美しく、当会のToshiが好む景観だ。

いやいや、ToshiだけではなくHiromiもここに来て、

「これこれ、この庭園がいいんだよねえ~」と感激。

この自然庭園は溶岩台地の上に有り、

このあとは一貫して溶岩の上を歩くことになる。

木々がまばらな中、

正面に見える外輪山の上の溶岩ドームを目指して直進する。

ゆっくりゆっくり高度を上げて、

外輪山の裾に取り付く。

そして足元の不安定な溶岩の急登を経て、

外輪山に敷かれた登山道に乗る。

振り返れば素晴らしい風景が広がる。

 

 外輪山の登山道に乗って前方に目をやると、

大きな『西山が』鎮座している。

何度見ても素晴らしい!

二人して広い世界を楽しみながら、

淡々と歩を進めて、

8時25分、『樽前山・西山』。

タイミングよく誰もいなかったので記念撮影。

そしてすぐさま歩行を開始。

『東山』を目指す。

この日は天気予報からガスがかかり、

展望を望めないと覚悟していた。

ところがところが・・・

 

 『東山』を目指して外輪山を歩いていると、

冷たい風がかなり強くなった。

しかし、我々はあくまでも軽装のまま進む。

人影はいつもに比べてまばら。

黙々と歩を進め、

9時05分、『樽前山・東山』。

ここからはそれまでとは違う、

鋭角な山姿を楽しみながらの歩行となる。

進行方向には緑の『風不死岳』が大きな山体を誇示している。

荒廃したような火山から見る緑の『風不死岳』が美しい。

下降しながら外輪山を進んで行くと、

「932mP」とのコルに至る。

そこから「932mP」への急登が始まるのだが、

この時点で雨が降りだした。

ただ。激しく降るわけではないので、

我々は構わず軽装で登る。

9時35分、「932mP」。

小雨の中ではあるが。

ここから見る『東山』方向の景色が、

私が最も好む山風景の一つであることをHiromiに伝えて、

即下山を開始。

 

「932mP」を『東山』方向に戻って、

下りきった辺りで登山道を外れて外輪山の北斜面を、

 
西方向にトラバースしながら下る。

シシャモナイからのルートに戻るためのショートカットだ。

火山岩がゴロゴロしていて歩きにくいが、

ショートカットであるから、

近道には違いないわけで・・・

Hiromiはこの通常ではない条件下での歩きが得意ではなく、

しばしば姿が見えなくなって待つ。

そして雨は降ったり止んだりを繰り返す。

正規のルートに戻ってからは、

特に会話をすることもなく淡々と歩き、

11時05分、駐車地。

 

 やはりね、『樽前山』に登るには、

このルートが最良であることを改めて確信した。

更に締めくくりはやはり「サイゼリヤ」。

16時過ぎに二人で「かんば~いっ!!」

 

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2018.7.22 『風不死岳』(1,102m)   北尾根を登るもヘロヘロ~

 今日の週一休日も昨日の朝までは雨の予報だった。

しかし昨日の午後になって予報が変わったので、

終業後にHiromiを拾って支笏湖に向かった。

早朝の運転はまっぴらなので、

今回も前泊ということにした。 

今朝まで『風不死岳』登山口で寝ていたが、

暑くて車の窓4枚を網戸にして寝た。

それでも夏用の薄いシュラフには入れず、

その上に寝て朝まで過ごした。

  今朝7時、登山口をスタート。

と同時にHiromiの脚を見ると、

既に蚊に刺されており、そこが腫れている。

Toshiも同じように刺されたところがすぐ腫れる。

これはアレルギー反応だろうか?

私はいくら刺されても腫れることがない。

ただムヒを塗布するだけだ。

この「ムヒ」というのは本当にいいもので、

刺された箇所に塗布するとかゆみが完全に抑えられる。

二合目までは古い作業道を歩き、

三合目近くで登山道となる。

 

『風不死岳』は二合目までは古い作業道を歩き、

三合目近くで登山道となる。

  

『風不死岳』北尾根コースは支笏湖の湖畔に端を発し、

奥行きが浅いために五合目辺りから急登の連続となる。

 7時30分、五合目。

その急登が始まって私の調子が悪くなった。

呼吸が荒く、一歩一歩が辛くてたまらない。

私は毎年夏から秋にかけて調子が悪くなる。

昔は調子の良し悪しなぞは感じたことがなく、

常に全開モードで登り続けた。

しかし、50代後半くらいになると調子の善し悪しを感じるようになった。

夏場から初秋にかけて、どうにも登るのが辛くなる。

そしてこれは毎年のことなので、

私の体のリズムなのだろうと思うようになった。

ただそのリズムの底も歳とともに深くなり、

悪い時の辛さが次第に大きくなってきた。

まあ、一週間後には64歳の誕生日を迎えるわけだから、

しょうがあんめえなあ~

また秋になったら回復するだろう。 

 北尾根コースは八合目を過ぎると危険箇所が出てくる。

段差が大きかったり、崖状地形だったりと。

数年前の正月に、

ここをアイゼンなしで苦労しながら登下降したことを思い出す。

そんな箇所を慎重登っていくうちにガスに包まれた。

今日はガスで何も見えないことを覚悟で登っているので想定内。 

 8時45分、『風不死岳』。

賑やかな頂上を覚悟していたが、

意外にも我々の他に2名パーティー1組だけだった。

しかしガスで何も見えないので、

5分ほど留まって下山を開始した。

登ることにひどく辛い思いをした今日の北尾根コースも、

下山となれば楽なものでスタスタ下って、

9時55分、登山口。

まだ時間が早かったので、

いつもなら「馬追丘陵」に寄って登るのだが、

今日は辛い思いをしたのでその気にはなれなかった。

しかし夕方Hiromiとしっかり「サイゼリヤ」には出かけた。

 

 

 

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