北海道の山野でとことん遊ぶ!!
I am Amigo!
2023.2.25 『幌内』(310m) 思いがけない晴天!
先週末はHiromiと別行動となっていたので、
11連休の続きを一人で山歩きを継続した。
土曜日はまた三笠市に出かけた。
そして幌内地区に入り、
「鉄道記念館」奥の除雪終点に駐車。
この地点は直進と左手に入る林道の分岐点だ。
左手に上って行く林道は除雪されており、
早速大型トラックが一台下りてきた。
木材搬出用のトラックだった。
奥で伐採作業がされているようだ。
そして私は除雪されていない直進の林道にのった。
かつて三笠市が炭都として栄えしころ、
ここには「幌内炭鉱」があった。
その名残を思わせる建物がいくつか見られる。
コンクリートで建てられたものは、
そう簡単に崩壊しない。
そしてしばらく歩くと、
古い変電所がそのまま残っている。
ここは現在無積雪期に、
見学用として開放されている。
変電所からが本当の林道だ。
足下には新雪の下に固い層があり、
スノーシューで快適に歩ける。
しかしそれは長く続かなかった。
変電所からいくらも進まないうちに、
レンガでできたサイロ状の建造物が現れ、
そこまで古いスノーシューと思われる跡が残っていた。
炭鉱が残した遺構を見て歩いたのだろうか?
それでそこからはまっさらな上を歩くのだが、
これがまたなかなか厄介なことになった。
足下の新雪の下に固い層がなく、
ズブズブとスノーシューを飲み込む。
前日歩いた「安斉ノ沢」~「砂利山」とは、
そう離れていないのに、
随分条件が変わるものだ。
無積雪期には蛇行する林道を忠実に歩いて、
最後は伐採地の中を登るのだが、
積雪期となればショートカットして、
最短距離で登ることを考える。
直線的だった林道が、
右に大きくカーブする地点で、
林道を離れて目指すピークに、
直結する尾根に取り付いた。
ところがこの尾根には作業道が付随しており、
これを利用して登る。
この作業道の存在だが、
無積雪期には気付かなかった。
ただ、作業道を歩いても、
ズブズブ、ズブズブ。
なかなか進まないが、
辛抱強く歩を出すしかない。
わずかな距離にずいぶん時間がかかった気がするが、
やがて尾根の頭に上がると、
北西斜面に伐採地が広がった。
するとそれまで暗くてうっとうしかった空が晴れだした。
伐採地の風景が美しい。
そして尾根を詰めて、
三等三角点「幌内」。
例の黄色い私製標識は、
一昨年秋から昨年の春先の間に付けられたものと思われる。
またすぐ横に丸く大きな穴がある。
これはどうしてできたものか?
積雪期だとよりはっきりと穴の形状がわかる。
三角点標石はこの穴の反対側にある、
と記憶している。
もう少し待つと更に青空が広がりそうだったので、
風を避けて早めの昼食とした。
下山はしばらく伐採地の風景を楽しんだ。
伐採地の向こう遠くに、
三笠の市街地が広がっている。
そしてすぐ手前には純白のボタ山がやけに目立つ。
このボタ山にも積雪期には登ったことがないので、
この後登ってみることにした。
伐採地から尾根を乗越して作業道に戻り、
自らのトレース上を快適に下る。
林道を淡々と下って駐車地へ。
やはりあの伐採地の風景は積雪期がよかった。
2023.2.24 『安斉ノ沢』(218m)~『砂利山』(ざりやま・222m) 三笠で里山周遊
昨日はずいぶん久しぶりに降雪がなく、
朝の除雪から行動を開始しなかったのは、
いったいいつからだろう?
とにかく多少の差はあれど、
毎朝雪が積もっていて、
除雪から一日が始まっていた。
昨日は朝から青空が広がり、
一昨日せっかくの休みを、
どんよりとした雲の下で山に登ったHiromiが気の毒だ。
そんな好天を無駄にすることなく、
7時前に家を出た。
そして三笠市へと向かった。
先日三笠の「坊主山」に登った際、
その東に位置する二つの三角点ピークに、
積雪期として初めて登ってみようと思った。
無積雪期には二度、
小高いところにある、
三笠市中央霊園下部の「前田の池」を起点に、
藪漕ぎで「砂利山」~「安斉ノ沢」を周っている。
それを積雪期の今、
「坊主山」の東に伸びる農道を利用し、
できるだけ奥に入ってアプローチすることにした。
農道は最終人家を過ぎて間もなく、
大きく左にカーブして下降しだしたので、
戻ってよい位置に駐車スペースを見つけた。
良く晴れた空の下、
-13℃の空気の中をスタート。
駐車地からいきなり広い牧草地に入った。
いや、牧草地なのか荒れ地なのかはわからない。
とにかく広くて気持ちがいい。
広いところが大好きな私にはぴったりの風景だ。
牧草地を横切ると、
地形図に示された広い林道に出たので、
それにのって東の山並みに向かう。
360℃遮るもののない中を歩くのは、
とにかく「気持ちいい!」の一言に尽きる。
それも青空があっての開放感だろう。
直線的に伸びる林道が山腹に突き当り、
右にカーブを描くころ、
斜面に取り付いて登行を開始した。
背後には広大な風景が広がって行く。
そして間もなく尾根の頭に上がった。
これを南に向かって歩いて行くと、
四等三角点「安斉ノ沢」。
無積雪期だと下を走る林道が開放されているので、
難なく登ることができる。
「安斉ノ沢」を後にし、
東に伸びる尾根上を進む。
すると樹木の切れ目から、
北東方向に「砂利山」のピークが確認できた。
この後は尾根筋が東から北方向へと、
向きを変えていく。
つまり「安斉ノ沢」から、
反時計回りで弧を描くように周って行く。
「安斉ノ沢」から少し歩いた地点で、
尾根筋のすぐ脇に作業道が現れた。
この作業道は無積雪期だと、
雑草がはびこってよくわからない部分があったが、
実際には「砂利山」まで続き、
更にその先まで伸びていることが確認できた。
辺りの植生が広葉樹から針葉樹に変わって行くと、
目指す「砂利山」は近い。
そして三等三角点「砂利山」。
どなたかがピンテに黒マジックで、
点名を書いて木に付けていた。
以前はなかったものだ。
「砂利山」からは下降尾根にのって、
中央霊園のそばを通り、
更に下って「前田の池」に下り立った。
結氷した池を渡って対岸へ。
そして急斜面を登り返した。
尾根の頭に上がると、
木々の間から西側の風景が見える。
そこで風景が見える方を下降すると、
地形図上の林道に出た。
この林道を忠実にたどって行くと、
最初に林道を離れて「安斉ノ沢」に取り付いた地点に合流。
ここで周遊ルートが完結した。
昼が近かったので昼食とし、
自らがつけたトレース上を駐車地に戻ったが、
このころになると雪面が太陽光で湿り、
スノーシューのアイゼンやフレームに、
雪ダンゴとなってこびりつき、
歩行がきつくなった。
しかし空はどこまでも青く、
見渡す景色はとてつもなく広い。
いやあ、申し分のないいい一日だったねえ!
2023.2.23 『福住北』(609m) 降られる前に夕張へ!
長く続いた低温状態が、
一昨日あたりから緩み、
昨日はみぞれや雨が混じる予報だった。
Hiromiがせっかくの休みだというのに、
予定した樺戸山地に向かうのはやめて、
とりあえず「出たとこ勝負」と言うことにし、
空を見上げながらHiromiを迎えに行った。
そしてその時点で唯一空が明るかった、
夕張へと進路を取った。
夕張には登る山がたくさんある。
その中でじきに降り出す予報の湿った雪を、
できることなら避けるべく、
短時間で登れる三角点ピーク「福住北」に決めた。
夕張市に入り、
道々「夕張~岩見沢線」を走って行くと、
福住地区に入るところにある、
「夕張神社」の前で冬季通行止めとなっている。
以前はこの数キロ先の「夕張メロン城」まで除雪され、
開放されていたが、
近年はこの「夕張神社」前に、
バリケードが設けられるようになった。
またこの通行止め箇所は、
「石炭の歴史村公園」の入口でもある。
そして冬季は除雪されず、
春先になって雪を割り出すのだが、
今冬はどういうわけか、
既に大掛かりな除雪が終わっているようだった。
通行止めのバリケード前、
できるだけ車を端に寄せてスタート。
広い道々がきっちり除雪されていたので、
スノーシューを手に持ってのスタートとした。
歩き出すとすぐ左手に大きな建物が現れる。
元々は学校だったと思われるこの建物は、
人口の減少で廃校になった後、
高齢者施設として利用されたらしいが、
それも経営困難となり、
廃墟となってずいぶん時が経過したようだ。
健全なうちに廃業とされたのなら、
看板は取り外されたのだろうが・・・
廃墟の施設跡を眺めて、
間もなく左手の斜面に取り付いた。
すぐに作業道が現れたので、
これを利用して登って行く。
足下の雪が思ったよりサラサラで深い。
スキーにはちょうど良い雪で、
Hiromiにスキーをさせてやらなかったことを後悔した。
そんな雪質もそこに出向いてみなければわからない。
作業道は思わぬ方向に向かいだしたので、
すぐに離れて斜面を登って行く。
そして斜面には次々に大きな段差が現れて、
それを乗っ越すのがなかなか大変だ。
かつて夕張が炭都として栄えしころ、
この段の一段一段に炭鉱住宅(長屋)が、
びっしり軒を連ねていたのだろう。
いくつもの段差を乗り越えて登って行くと、
広々とした伐採地に出た。
前方のカラマツ林が美しい光景を見せる。
これが青空の下だったら、
もっともっと美しいだろうに。
そして左手にトドマツの林が現れると、
傾斜が落ちて平たんとなり、
目指す三角点ピークが近くなる。
最後はトドマツの林をぬって、
四等三角点「福住北」。
無積雪期にも訪れているピークだが、
ここは倒れた笹が幾重にも積み重なり、
標石を発見できなかった。
いずれまた探しに来よう。
下山はほとんど同ルートを下った。
フカフカの雪は、
スノーシューで下る感覚がいい。
楽しく楽ちんに下って駐車地へ。
すると雪が降り出した。
登下降の最中に降られなかったことを感謝!
一旦帰宅していつものように夕方「反省会」。
2023.2.22 『坊主山』(栗山・168m) 二つの「坊主山」
一昨日ひょんなことから三笠の「坊主山」に登り、
山頂で独特の私製標識を目にすると、
これと同じデザインの私製標識を並べてみたくなった。
それで昨日は栗山町の「坊主山」に登った。
前日からまた雪が降り続き、
朝除雪をしてから栗山町桜山地区に向かった。
私が住む江別市では10cm程度だった新たな降雪が、
栗山町では20cmほどに達し、
幹線を外れた町道は未除雪状態で、
路面を新雪が覆っていた。
栗山町の「坊主山」に積雪期に登るには、
栗山町桜山地区にある、
「シャトレーゼ栗山工場」そばの、
町道脇を駐車地としている。
ここはいつも待避所的に除雪されており、
車3台ほどが道路にはみ出さずに駐車できる。
ところがこの朝はしっかり降って、
除雪が間に合わないせいか、
そのスペースができていなかった。
それでスコップで幅を広げて、
駐車スペースを確保した。
この朝も前日も降り続いた雪なので、
スノーシューが深く潜る。
しかし下に固い層ができているので、
それほど苦にはならないラッセルだ。
駐車地から一旦田園に下り、
それを横断して南の斜面に取り付く。
ここで伐採地の小山を越えるのだが、
このルートはその後もう一つ小山を越えることになる。
たかだか167mの里山を目指すのだが、
こうしてルートを工夫することで、
変化のある面白い山歩きを楽しめる。
二つ目の小山を越えて伐採地下部から、
急な斜面を登行する。
植生がカラマツからトドマツの林に変わって行く。
新雪が降り積もったばかりで、
陽光に照らされた木々が美しい。
辺りが伐採地ばかりなので、
常に見通しが効く中を登って行く。
そして最後はトドマツの林の中で、
二等三角点「坊主山」。
そこに独特の私製標識だ。
この私製標識を2枚、
冒頭で並べてみた。
向かって左側が栗山の「坊主山」。
そして右側が三笠の「坊主山」だ。
ご覧の通り全く同じ書体、デザインだ。
当然同一作者が制作したものだろうが、
私はこの方の私製標識を、
二つの「坊主山」でしかお目にかかっていない。
他の山にも設置されているのだろうか?
もし設置されているのであれば、
それにもお目にかかってみたい。
下山は同ルートを引き返した。
すると振り返る「坊主山」方向は、
空が暗くなりだして、
また雪が降り出した。
ちょうど良いタイミングで、
頂上付近にいられたことを感謝。
そして今日も美しい風景の中を歩けたことに、
重ねて感謝しつつ駐車地へ。
ああ、今日もいい日だったねえ~
2023.2.21 『竹ノ子山』(156m) 美しき丘陵地帯!
昨日の三笠「坊主山」下山後、
まだ早かったので栗沢の「竹ノ子山」に向かった。
「竹ノ子山」は天気が良くないときに、
「竹ノ子山にでも出かけるかぁ」、
といった程度の山だったので、
晴天の下で歩いたことがなかった。
しかし「竹ノ子山」を含む栗沢の丘陵地帯は、
大変風景が良いと感じていた。
そこでこの日は晴天下で、
極上の風景を楽しむチャンス到来だった。
「坊主山」から道々に入ると、
この朝凍結してツルツルだった路面の氷は、
ほとんどが融けかかっていて、
朝の危険性は感じられなくなっていた。
気温はまだ-6℃と低かったが、
もう太陽が力強くなってきており、
直射日光が氷を融かしてくれる。
栗沢の「最上山」北側を東西に走る、
道々「栗沢~茂世丑線」に一ヶ所だけ、
車2台を停められるスペースが空けられている。
これを利用して駐車。
そのまま道々脇の雪原に繰り出した。
一旦「最上川」沿いに下って、
対岸の台地を登り返す。
すると間もなく前方が開け、
美しい風景が目に飛び込んでくる。
そして期待した通り、
純白の雪原と青空のコントラストが素晴らしい!
振り返れば自らのトレースの向こうに、
「最上山」の象徴である巨大アンテナが見えている。
この後は針葉樹林の中の伐採地や、
樹林間に伸びる作業道を歩いて行く。
針葉樹のほとんどがトドマツで、
下部の枝が払われているため、
すっくと天に向かって伸びるイメージがわく。
なんとも美しい風景だ。
やはり晴天の中で訪れてよかった。
針葉樹がまっすぐに伸びる、
美しい風景を眺めながら歩いて行くと、
突然前方が広く開ける。
純白の伐採地だ。
たかだか150mほどの丘陵地帯だが、
なんと美しいことか!
そのまま進んで東の縁に立つと、
茂世丑の田園地帯が広がる。
標高が低いので高度感はないが、
穏やかでのどかなこの風景を私は好む。
少々冷たい風が吹いていたが、
美しい風景を眺めながら昼食とした。
やはり山は晴れりゃあ100倍楽しい!
下山は途中まで同ルートを引き返し、
途中で別の伐採地に入り、
またトドマツ林の風景を楽しんだ。
そしてそのまま「最上川」に下った。
すると川岸に「上流端」、
と書かれた表示板があった。
上流部の末端がここであるということなのだろうが、
わざわざこんなものを立てて知らせなきゃならないこと?
だいたい今は冬だから見えているが、
夏季は雑草の中に埋もれて見えないわけだし。
行政のやることには、
時々首をかしげることがある。
駐車地に着いてかたずけを済ませ帰途に着いた。
栗沢のコンビニで久しぶりにアイスを買って食べながら。
久しぶりったって、
二日ぶりだけどねえ・・・
2023.2.21 『坊主山』(三笠・161m) 青空はいいねえ~
昨日の朝山に出かけようと用意をし、
またまた降り積もった雪を除雪した。
すると途中から吹雪出して、
雪の降り方も強くなった。
この前日濃霧の中を走って怖い思いをしたので、
わざわざ吹雪の中を出かける気にはなれず、
完全休養日とした。
そして積もった雪をまた午後になって除雪。
まだ降るんだもなあ・・・
今朝起きるとまた雪が積もっていたので除雪。
なんか毎日除雪に追われている感じだ。
除雪が終わって家を出た。
久しぶりに晴天だが、
今度は路面が凍ってツルツルだ。
交通量の少ない道路は、
雪が積もった影響で滑らないが、
交通量の多い道路はスタッドレスタイヤで磨かれて、
もうピカピカ、ツルツル。
まっすぐ走るのが大変で、
前車との車間距離を大きく取って走った。
そして道々30号線を栗沢から三笠方面に走り、
右に「市来知川」が現れると、
それに沿って伸びる農道に入った。
今日は無積雪期に、
藪漕ぎで歩いている里山に登るつもりだった。
ところが農道を300mほど走った分岐から先が除雪されていない。
この農道の奥に農家があるので、
通常は除雪されているのだろうが、
昨日から降り積もった新雪が、
この時点ではまだ除雪されていなかった。
試しに走行してみたが、
どうにもスタックしそうで引き返した。
そこで「どうしたものか?」、
と思ったときに、
目の前に「坊主山」があるじゃないか!
と言うことで、
駐車できるかを確認すると、
十分なスペースがあった。
晴天ではあるが、
9時スタート時点で気温が-13℃。
もう3月が近いというのに、
まだこんなに冷えるんだもんなあ。
駐車地からすぐ尾根の南端に取り付いた。
この尾根は南向きのため、
雪面が締まって登りやすい。
楽に歩を進めて傾斜が落ちると、
木々の間から麓の田園地帯が見える。
なんだか久しぶりに見た青空だ。
その後若干のアップダウンを繰り返し、
三等三角点「坊主山」。
ここに初めて立ったのが昨春だった。
そして私製標識を見て、
栗山の「坊主山」に付けられている私製標識と、
同じデザインであることを確認。
再びこれを目にすると、
また栗山の標識を見に行きたくなったので、
近々行ってみよう。
下山は途中の枝尾根を下降し、
採石場跡に下った。
作業がされていないので下りられたが、
置かれている重機が動いていたなら、
下りられなかった場所だ。
この採石場上部からの眺めがいい。
採石場下部に下ると、
駐車地まで一直線。
晴れると山は100倍楽しい!
まだ午前中だったので、
もう一つ景色を楽しみに行きましょう!
2023.2.19 『石油沢』(171m) 濃霧に翻弄されて・・・
昨日はひどく怖い思いをした。
朝Hiromiの車を我が家に置き、
石狩市厚田区方面に向かって出発した。
ところがすぐ濃霧に飲み込まれた。
しかしすぐ濃霧の外に出られるだろうと、
そのまま走行するも、
どこまで行っても逃れることができない。
霧は濃淡があって、
より濃いときにはほんの一寸先が見えない。
そんな状況の中で、
無灯火の車が前方から突然現れる。
この状況下で無灯火という神経が理解できない。
中には白いボディで無灯火という車もあり、
真っ白い中でそれが突然眼前に現れた時は、
「ドキッ!」。
また青信号でも徐行しながら交差点に進入すると、
交差する道から乗用車とトラックが、
そちらは赤信号であるにも関わらず、
止まらず侵入してきて衝突しそうになった。
窓を開けて思わず「バカヤロウ!」。
赤信号が見えないのか?
そんな状況の中での走行は非常に危険なので、
当別町でコンビニの駐車場に避難し、
しばらく様子をうかがった。
これまでこんなに濃く、
広範囲に広がった濃霧を経験したことがない。
コンビニの駐車場で「どうしようか?」、
と考えを巡らせ、
Hiromiから「帰ろうか?」、
とも提案があったが、
濃霧の中の走行を考えると、
また来た道を帰るのも危険だ。
歳をとってくると、
臆病になるが慎重にもなる。
霧が晴れるまでどこかに登るしかない。
そこで直近の当別町金沢地区へと移動した。
そして先日『伊達山』に登った時に利用させていただいた、
地元消防団の駐車場隅に駐車した。
隣りの「金沢会館」横から入山した。
すぐに急斜面を登る。
気温が高く雪が湿って重いので、
急斜面を登るのには都合がいい。
その後見事な針葉樹林の中を登る。
すると突然作業道が現れて歩きやすくなる。
この作業道を利用して、
南北に走る上部林道につなげるのは、
前回「金沢」~「伊達山」を歩いた時と同じだ。
そして今回は林道に突き当たった地点で、
前回とは逆の北に向かって進路を取った。
この当別町が管理する林道は、
そのまま北に向かって行くと、
中小屋の巨大アンテナ前を通り、
やがて「ふくろう湖」付近に下って行く。
無積雪期には歩いているが、
積雪期の歩行は初めてだ。
積雪期は風景が全然変わり、
何とも広く雄大な光景が広がる。
広々とした風景の中で、
直線的に伸びて行く林道を気持ちよく歩く。
そんな風景を眺めながら歩くことだけでも価値がある。
林道出合いと目指す「石油沢」の、
ほぼ中間地点に当別町のゲートがある。
そのゲートそばの木に、
「監視カメラ設置」の表示板があった。
不法投棄を監視するためのものだが、
この手の表示はこれまで、
「脅し文句」だけだと思っていた。
ところが実際にカメラが設置されているのだ、
と言うことを今回初めて知った。
林道はどこまでも広く、
スタートしてから約4km歩いたのち、
林道を離れて樹林に入った。
目指すピークは林道のすぐそばだ。
少々の登りを経て、
三等三角点「石油沢」。
ここには黄色地に黒で、
点名を縦書きされた私製標識が去年つけられた。
このスタイルの標識は、
先日の『伊達山』と同様のもの。
作者はどの程度の範囲で活動されているのか不明だが、
とりあえずは二例確認した。
簡単な昼食の後復路の行程に入った。
また広々とした林道を、
往路のトレースにのって歩く。
我々がつけたトレースにのって歩くと、
歩きやすいもんだからHiromiが速くてねえ。
別に追いかける必要もないのに、
ついペースが上がってしまって辛いのよねえ。
サイボーグHiromiは決して休まないしぃ・・・
もうヘロヘロとは言わないが、
くたくたぁ・・・
最後は急斜面をスノーシューで滑り、
金沢会館に下って完結。
往復8kmの歩行を終えた。
そしてこのころになると霧も晴れ、
安全に帰途に着くことができた。
それにしてもひどい濃霧だった。
一旦帰宅して「反省会」。
2023.2.18 『千代田』(362m)~『400m峰』 夕張で美しい尾根歩きを楽しむ
今日は久しぶりに夕張の山へ出かけた。
朝Hiromiを迎えに行き、
夕張市千代田地区に向かった。
そして旧「千代田中学校」のすぐそばに駐車。
ここにはいつも駐車スペースがある。
今回のルートはここから旧「千代田中学校」の裏手に回り、
急斜面を登って尾根筋に取り付く。
無積雪期ならここではなく、
「夕張トンネル」の、
栗山側出口に駐車し、
「千代田林道」ゲートから、
「千代田林道」を利用して「千代田」、
あるいは「400m峰」に登る。
しかし積雪期となると、
「夕張トンネル」前の空きスペースが狭くなるので、
そこに駐車する気にはなれない。
「千代田」と「400m峰」を結ぶルートは、
無積雪期だとHiromiも歩いているが、
積雪期はどうだったか?
連れて歩いたような気もするが、
記憶は定かでない。
そして本人も歩いたことがあるんだかないんだか、
全く記憶がないので困る。
しかし何度歩いても、
過去の記憶が残らず、
毎回新鮮な気持ちで歩けるんだから、
ある意味得かもしれない。
駐車地をスタートしてすぐ、
廃校になって久しい、
旧「千代田中学校」の校舎裏手に回った。
すると窓ガラスがほとんど割れ、
中に色々なものが散らかっている様子が目に入る。
この光景を目にするたびにいつも思うのだが、
校舎を解体したり、
中の備品を処分したりということはできないんだろうか?
財政破綻都市としては、
そんな余裕なぞない、
ということなのだろうか?
しかしそれも校舎のすぐ裏が、
人の入らない藪山だから放置しておけるわけで、
街中の校舎なら、
決してこのような状態で放置はできないだろう。
校舎裏の斜面は斜度があり、
いきなりなかなか大変な登行を強いられる。
ジグを切って一歩一歩登って行く。
そしてこの急斜面を登りきると、
陽光の中に照らし出された、
美しい尾根筋が現れる。
それを忠実にたどり、
一旦下降して再び急登に耐えると、
四等三角点「千代田」。
この後はまた一旦下降して、
その後アップダウンを繰り返していく。
周囲の風景が美しく、
いい尾根歩きを楽しめる。
ただ頭上には樹木が雪塊を大量に抱えており、
この後上昇する予報の気温が気になるところだ。
常に頭上に目をやりながら進む。
尾根筋はルート中のほぼ中間点で、
おおよそ南向きだった方向を、
東向きの尾根に乗り換える。
そしてこのころになると気温が上昇して、
サラサラだった雪面の新雪が、
ジワリ湿気を帯びてきた。
そう感じた時は既に、
スノーシューのアイゼンやフレームに、
雪ダンゴができてしまっている。
そうなると重くて歩くのが辛くなる。
スノーシューを裏返して、
ストックで雪の塊を叩き落すのだが、
ちょっと歩けばまたズッシリと重くなる。
きりがなくても落とすしかない。
そんなことにはお構いなしのHiromiに声をかける。
「スノーシューにダンゴがつくよな?」、
「いや~」。
私のにはついて、Hiromiのにはつかないなんて、
そんなわけがない!
こいつはそんなことも気にならない、
大物と言うか鈍いというか・・・
雪ダンゴを叩き落しながら尾根を歩き、
最後は少々の急登を経て「400m峰」。
地形図上の400m標高点だ。
このピークの南側が伐採地となっているので、
見晴らしが大変良い。
ただ今日は空気自体にモヤがかかったようで、
遠くの景色がかすんでいた。
簡単な昼食を済ませて下山開始。
中間点までは往路のトレースをたどったが、
そこから尾根に沿って走る「千代田林道」に下った。
気温の上昇で雪塊の落下が多くなるため、
極力危険は回避したい。
林道を歩いて「千代田」の直下まで戻り、
急登を経て尾根上に上がった。
Hiromiは難なく登って行くが、
あとに続く私はもうヘロヘロ。
尾根筋に上がると中学校の校舎は近い。
最後は急斜面をスノーシューで滑り降りて完結。
また校舎を眺めて駐車地へ。
このルートの記憶が全く残っていないHiromiは、
今日も面白かったって!
2023.2.17 『宇佐美』(194m) 栗山ダムの片すみで・・・
今朝は家を出て当別町に向かったが、
またまた駐車場所が見つからず、
やたらと走り回ってしまった。
最近はどうも調子が悪い。
それにしても当別町から北側は、
毎年よく雪が降り、
晴れる日が少ない豪雪地帯だ。
ちょうど当別~岩見沢~北夕張を結ぶラインが、
雪雲の境目となり、
西風が強ければラインの北側で雪が降り、
そこに北風が加わると、
札幌方面に雪雲が南下してくる。
燃料代を節約しながら走っているのに、
今日も無駄にしてしまったことを悔やむ小市民なり。
結局当別町を離れ、
新篠津村~岩見沢市~栗沢町を走り抜けて、
栗山町に入って「栗山ダム」に至った。
もう確実に駐車できるところを狙わなければ、
燃料を無駄につかってしまう。
「栗山ダム」のすぐ下に駐車し、
その場から林道に入った。
ダムの下には無積雪期に、
パークゴルフ場となる広場がある。
「宇佐美」には無積雪期も藪で登っている。
ダムとは逆の栗山町桜山地区からだと、
林道が三角点ピークのそばまで続いている。
積雪期にダムから登るのは久しぶりだ。
駐車地から林道に入ると、
エゾシカの防護柵が現れるのだが、
扉が開きっぱなしだ。
莫大な費用を投じて成された、
エゾシカの食害を防ぐ事業が、
これでは意味がなくなっている。
やっていることが理解できない光景だ。
この後畑の中を歩いて林道をショートカットしたが、
次に現れた扉も開きっぱなしになっていた。
全く意味不明・・・
第二の扉から200mほど歩いて、
正面に現れた尾根に取り付いた。
昨日の馬追丘陵もそうだったように、
ここも表面のサラサラした雪の下に、
固い層ができているので歩きやすい。
この辺り一帯は王子製紙の社有林で、
あちこちにそれを示す標識が付けられている。
針葉樹も整然と植え付けられて、
いかにも人が管理している様子が伺える。
尾根筋を登って行くと、
一ヶ所樹木が切れてダムの一部を見下ろせるところがあった。
また頭上の木々の枝には、
大小の雪塊が無数に確認でき、
気温が上がると落下を始めるので危険だ。
今日は日中気温がプラスに転じる予報だったので、
緊張しながらの登行だった。
はっきりした尾根筋を登って行き、
やがて目指すピークが見えてくる。
そしてひと登りで、
三等三角点「宇佐美」。
この時点で11時半。
昼食にはちょうど良い時刻となったので、
いつもの簡単な昼食とした。
下山はほぼ登路のルートを引き返したが、
尾根の末端を手前でダム湖側に下った。
そしてダムの長い堤を眺めて、
林道から畑、車道と歩いて駐車地へ。
久しぶりの「宇佐美」はなかなか面白かったねえ。
2023.2.16 「馬追丘陵」 困ったときのマオイ!
今週も月~水曜日の3日間出勤だった。
そして今日から11連休となり、
次回の出勤日は27日(月)となる。
これはアルバイト先の工場で、
機械の大掛かりな入れ替え工事があるためで、
それが終わると忙しくなるかもしれないので、
この11連休は大歓迎だ。
今朝起きるとまた結構な降雪があり、
除雪から一日が始まった。
1時間半ほどかけて雪をかたずけ、
一旦家に入って休憩後、
当別町に向かって家を出た。
また樺戸山地の南端で活動する予定だったが、
私が住む江別市から当別町に入ると、
天候が一変した。
江別はよく晴れていたが、
当別町に入ると雪が降り出し、
だんだん激しくなった。
前方の視界がひどく悪いのでゆっくり走る。
そして駐車予定のところに着くと、
除雪されていない。
除雪についてはその前の江別からここまで、
全くされておらず、
道路には20cmほどの新雪が積もったままだった。
駐車はできず、
追突される可能性があるため停車もできない。
その辺りには留まれないので、
そのままUターンするようなかたちで引き返した。
視界が悪く非常に怖い中を江別に戻ると、
出発時と同じく晴れていた。
そこで青空が広がる馬追丘陵を目指すことにした。
南幌町を通過して馬追丘陵へ。
そして旧「マオイゴルフ場」正門前に駐車。
ここは必ず駐車できるので、
困ったときの馬追丘陵だ。
除雪終点から先の車道上には、
スキーやスノーシューのトレースがしっかりできていた。
最近はここから登る人も増えたようだ。
車道を300mほど歩いて、
右手に出合う「馬追林道」に入った。
しっかりしたトレースは車道上にそのまま続いて行き、
「馬追林道」には前日のものと思われる、
一人だけのトレースが続いていた。
しかもツボ足だ。
足下の雪は新雪の下に固い層ができており、
なかなか歩きやすい。
そして積雪期ゆえショートカットが可能なポイントでカットする。
林道から離れて「文学台」に続く尾根に取り付くが、
ここもショートカットで早めに取り付いた。
あとは尾根筋を詰めて行き、
突然樹木が切れて青空の中に飛び出す。
「文学台」に上がって石狩平野を見渡すと、
晴れているのは札幌市から、
この馬追丘陵までの間だけだ。
北の樺戸山地は分厚い雪雲の中にあって、
その姿を見ることはできない。
今日ははじめからここにするべきだったねえ。
「文学台」からは途中まで車道を歩いて、
まだ歩いたことのない尾根に乗り換えた。
この尾根はなかなか快適で、
難なく沢筋まで下った。
すると目の前に「馬追林道」が現れた。
「馬追林道」を少し歩いて再び樹林に入った。
そして旧「マオイゴルフ場」の、
センターハウス付近に下って駐車地へ。
朝から天候に左右されて、
つまずいてしまったが、
なんとか締めくくることができてよかった。
この後Hiromiの家に寄り、
主のいない駐車場の雪を整理してやった。
あいつは自らを忙しくしてしまっているので、
ろくに除雪の時間もない。
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