北海道の山野でとことん遊ぶ!!
I am Amigo!
2019.2.24 『796m峰』~『807m峰』(夕張・シューパロ湖) 夕張山地を望む展望台
昨日の朝、我が家から近いMikaを拾ってHiromiを迎えに行った。
やはり早起きは辛い。
夜明けが早いならまだいいが、
いまだ6時近くになっても暗い。
夏の日の長いときにいつも思う、
この日の長さが永遠に続きますように、と。
いつまでたっても子どもじみた64歳だ。
この日はまた夕張で絶景を眺めようと出かけた。
シューパロトンネルを抜けると、
全面結氷した純白のシューパロ湖が美しい。
ただこの時点で東の『夕張岳』にはガスがかかっていた。
7時35分、シューパロトンネル北口そばの駐車帯をスタートした。
そしていきなり急斜面に取り付く。
ここから奥行きが1km未満に対し、
標高差450mを稼がなければならないので、
急登の連続となる。
前半は私がラッセルをし、後半はHiromiに任せた。
そんな中Mikaはすっかりお客さん状態だったが、
今Mikaにも苦労をさせなきゃと反省!
グイグイ高度を上げていくと、
背後にシューパロ湖の風景と、
その奥に『夕張岳』や『芦別岳』を中心とした、
夕張山地の見事で雄大な大パノラマが広がる。
何度眺めてもハッとする光景だ。
飽きることのにない風景を楽しみながら、
きついノルマに耐えて、
8時55分、CO.710の小ピークに立った。
初めて登るMikaはここが頂上と思ったようだが、
頂上はまだ南の奥にある。
そしてそこへの登路の風景が私は好きだ。
広いのよ。
広い風景をこよなく愛する私だ。
風が冷たく体感温度が低下する。
しかし風景はとにかく美しく・・・
9時20分、『796m峰』。
ここは夕張山地を眺めるための展望台のようなピークだ。
一昨年地形図から拾って登り、
今回が3度目の頂上となった。
そして今回が最も天候に恵まれて言うことなし!
また、東に広がるオープンバーンは、
バックカントリーでも楽しめそうだ。
まだ時間が早かったので、
未踏の『807m峰』まで足を伸ばすことにした。
記憶している地形図によると、
北に向かう稜線上に目指す未踏峰が存在する。
私は極力地形図を持たず、
自宅で目指す山の地形図を記憶して出かける。
そして地形図の記憶が薄れた部分は勘を働かせて歩く。
それが動物的官を養う手段としてきた。
アップダウンを繰り返して進んで行くと、
はっきりしたピークに立った。
しかしHiromiのGPSでは高度が足りない。
ただ、その北の木の間越しに同高度のピークが見て取れる。
せっかくのチャンスゆえ、
無駄にすることはできず、更に歩を進める。
そして到達したピークはやはり高度が足りない。
帰宅して地理院地図で確認すると、
この二つのピークは標高が表記されていないものの、
「CO.800」と「CO.810」であることが判明した。
夕張市街地に隣接した山の中で、
800mを超えるものが9座と認識していたが、
このようにはっきりしたピークを持つ800m超の山がまだ存在することに、
改めて驚くとともに、奥深さを感じた次第だ。
『807m峰』を求めて歩を進めたが、
10時05分、未踏のそのピークに立つことができた。
これで夕張市街地に隣接する山間部における800m超峰のうち、
未踏峰はもうひとつの『807m峰』一座のみとなった。
Hiromiは私と一緒にこれらの800m超峰に登ってきたが、
Mikaには何のことかさっぱりわからないだろう。
まあいい・・・
『807m峰』に立ったあとは、
そのまま東に下り、国道452号線に当てることにした。
しかし思いの外地形が複雑だったので、
すんなり下り一方とはならず、
多少の登り返しを交えての下降となった。
ただ、下りはあくまでも下りゆえ楽で、
途中昼食タイムをとり、
11時30分、駐車地。
いやあ、二日間天候に恵まれて楽しい思いができたことに感謝!
いつも言う、山は晴れりゃあ100倍楽しい!
2019.2.23 『鳥越山』(669m)~『樺戸山』(890m)~『844m峰』 純白の美しき樺戸山地!
この週末は土日とも自由なので、
久しぶりに二日通して登れる。
昨日の夕方Hiromiを拾って浦臼町に向かった。
今年に入って初めての車中泊を予定した。
もう夜間の最低気温も-10℃くらいとなったので、
エンジン始動が心配なハイエースでも問題ない気温となった。
そしてこのブログで何度も言ってきたが、
私は早朝起きてすぐ運転することを好まない。
加齢とともに早起きするだけでも辛いのに、
眠い目をこすりながらの運転は更に辛い。
それでできるだけ前泊登山としたい。
19時前には予定の札的内川に沿う農道の、
除雪終点に到着し、冷たい「のどごし生」を流し込んだ。
この時点で外はぬるく感ずる風が吹いていたものの、
深夜から早朝にかけてはかなり冷え込み、
車の窓ガラスがガリガリに凍りついていた。
今朝7時スタートで、まずは『鳥越山』を目指した。
積雪期になると登りたくなる山がいくつもあるが、
この樺戸山地の山々は特に親しみがあり、
何度登り歩いても飽きることがない。
余談だが、車の中で寝ていた朝方、
右肩が痛くて目が覚め、しばらく眠れなかった。
最近腕をグルグル回すと痛みを感ずる右肩だ。
64歳になって、今更50肩でもあるまいに・・・
今週に入って気温が一気に上がり、
昼夜で寒暖を繰り返した地面の積雪がよく締まった。
従って二人ともスノーシューを小型に切り替えた。
まだ厳冬期の名残の中で、
スノーシューを小型に変えたのは初めてのことだ。
通常は3月に入って中旬頃切り替えてきた。
よく締まってカリカリの雪面は歩きやすく快適だ。
ラッセルの交代も必要なく、
前を歩きたい方が歩く。
林道をショートカットして進み、
林道終点近くで尾根に取り付く。
この辺りはHiromiが前を歩いていたので、
取り付き点がわかるかだまって見ていると、
問題なく林道から尾根に取り付いた。
Hiromiももう何度も登ってきた『鳥越山』だ。
おおっと、そのHiromiだが、
今日は頭から頭巾をかぶっている。
その姿はまるでISの女性戦士のようだ。
そのいでたちに最近買った高価なサングラスを付けると、
なんか美人に見えるんだよねえ!
ん?
顔の殆どを布とサングラスで覆っている美人??
尾根に取り付いた頃からガスがかかり、雪も舞いだした。
スタートしてしばらくは素晴らしい晴天だったのに。
なんだかテンションが下がり、
「こりゃあ鳥越山で撤退だな」という思いがよぎりだした。
ところがいよいよ『鳥越山』の頂上部が見えようか、
という地点まで登るとまた晴れだした。
そして『鳥越山』最後の登りは素晴らしい青空に向かってだ。
9時15分、『鳥越山』。
先程まで雪を降らせていた黒く悪い雲が、
東へ去って行くのがよくわかる。
『鳥越山』で撤退することを避けられたことに感謝し、
次なる目的の『樺戸山』に向かって歩を進めた。
ここからしばらくは南に『三角山』(708m)が見える。
そしてその右手には同程度の高度の鋭鋒が二座。
以前からそのピークに立ちたいと思っていた。
それで今日はいささか迷ったものの、
予定通り『樺戸山』を目指すことにした。
しかし前述の二座は近いうちに目指してみよう。
『鳥越山』から『樺戸山』に向かう尾根上には、
二つの顕著なピークがある。
「770」と「794」。
この二つのピークには急登を経て立たなくてはならず、
雪質が悪いと大変難儀することになる。
今日はちょっと滑るものの、
わりと楽にクリアすることができた。
そして高度を上げて『樺戸山』に近付くにつれて、
またガスがかかり雪が降りだした。
10時30分、『樺戸山』。
空模様がめまぐるしく変わる。
天気が良ければ『隈根尻山』にも登ろうと思っていたが、
スルーすることにして『844m峰』を目指した。
『樺戸山』から進行方向にはガスがかかり、
せっかく見えるはずの景色を見られず、
がっかりして歩いていると、おおーっ!
また晴れだした!
先ほどスルーした純白の『隈根尻山』が美しい。
そこでHiromiが一言。
「こんなに晴れてたら登ったのに・・・」、ねえ~っ!
晴れた稜線状の尾根歩きは楽しい。
ただ、雪をかぶったクレバスがあちこちに隠れていて、
何度はまっただろう?
しかしいずれも浅かったので問題はなかった。
そんなクレバスを警戒しながらも、
美しい風景を楽しみながら歩き、
11時25分、『844m峰』。
この頂からの下りがHiromiにとっては辛い。
狭い尾根の上斜度があるのでビクビクだ。
それでも初めてスノーシューを外すことなく、
危うい箇所は尻滑りでごまかして乗り切った。
振り返ると見事な東壁だ。
その後は尾根をCo.760まで登り返し、
南に下る尾根に乗り換えて下降した。
この尾根の途中は『五森山』だ。
『五森山』でちょうど正午となったので昼食。
昼食後は尾根から尾根へとつなぎ、
淡々と下って農道の最終人家裏手に当てた。
この地点でちょうど一周してきたことになる。
そしていつも言うが、素晴らしい周遊ルートだ。
13時50分、駐車地。
二人して大変満足できた山行に、
「サイゼリヤ」で乾杯といきたかったが、
明朝も早いので自粛することにした。
2019.2.20 馬追丘陵 トレーニング登山
今日は休みだ。
今の職場でアルバイトを始めて、
早いもので来月15日でまる3年になる。
誠に居心地のよい職場だ。
その職場にはカレンダーがかけてあり、
そこに私が所属するセクションのメンバー5名が、
自由に休みを書き入れる。
それでその休みが決定となる。
誰も異論を唱えることはない。
誠に便利なカレンダーだ。
もちろん4、7、12月の繁忙期は各自が自覚し、
ウィークデーに休みを書き入れることはない。
もう金より時間の方が大切になってきた年齢の私も、
なるべく他のメンバーに迷惑がかからないように、
と配慮しながらもけっこう休みをとっている。
今日は4ヶ月ぶりに私の主治医のところに行ってきた。
私は「痛風」で、毎日1錠の薬を飲んでいる。
痛風は30年近く前に発症し、
それから毎日薬を飲み続けてきた。
ただ、それは全く邪魔になるものではなく、
むしろそんな持病の一つくらいを持っていると、
より健康に留意してよいのでは、と思う次第だ。
私が毎日1錠服用する薬を貰いに行くのは4ヶ月に1回だ。
その時に整形外科医であり、
高校の同級生である主治医と色々話しをする。
彼は「ウルトラ100kmマラソン」に何度も出場し、
常に完走してきたアスリートだ。
その主治医が言うには、
我々二人はある日突然ポックリ逝く可能性が高いそうだ。
動脈硬化による心不全や狭心症で。
いいじゃないの~
「ピンピンころり」結構!
余談が長くなってしまったが、
この後少々の所要を経て「馬追丘陵」に車を走らせた。
朝からかすかに降り続いていた小雨も、
マオイゴルフ場の入山口に着く頃には上がった。
そして準備をしていると、上空に青空が広がり始めた。
このところの暖気で積雪が圧縮し始め、
歩きやすくなったので、
スノーシューを小型に替えてスタート。
『長官山』に登ったあと火葬場登山口に下り、
再び『長官山』頂上に登り返すと、
何やら大声で叫ぶ連中がいる。
「なんじゃ~?」と、目をやると自衛隊員だ。
どうやら自衛隊のスキー訓練のようだ。
その後いつものように踏み跡のない東の尾根を伝って馬追温泉に下った。
するとそこには無数のスキー跡。
そこで理解した。
先ほどの自衛隊はスキーで馬追温泉登山口から登り、
『長官山』頂上を経て「長沼スキー場」に下ったのだ。
雪山の踏破訓練だ。
隊員の多くは本州や九州から北海道に転属して来たのだろうから、
スキーは大変だろうな。
増してスキーの締め具は昔のカンダハーそのもの。
それじゃあ滑れんぜえ・・・
一旦馬追温泉登山口に下った後『馬追山』に登り返した。
ただその途中で遅くなってしまった昼食。
最近はカップ麺が多い。
これは短時間で食べられるので楽だ。
『馬追山』に登ったあとは一旦「ユニ東武ゴルフ場」まで下り、
また『長官山』へ登り返した。
『長官山』からマオイゴルフ場入山口への途中までは、
自衛隊のスキー跡が凄まじい。
いったい何人で踏破したのだろう。
しかし、金を稼ぎながらトレーニングできるんだから、
それはそれでいいよねえ~
帰宅して酒を飲み始めると、
突然Hiromiから電話が入った。
何事か? と出てみると、
「エンジンをかけようと思ったらねえ、かかんないんだ。
これってガス欠かなあ?」
おいっ!
ガス欠もわかんねえのかよ!?
「サイゼリヤ」に行く時Hiromiの車に乗せてもらうと、
いっつも燃料残量警告灯が点灯し、ガス欠寸前!
ホント、落ち着かないのよねえ。
どうしてそうなのかねえ・・・
2019.2.17 '19初「乃々と虎の日」 乃々がたくましくなった~
昨日は亡くなられた恩師の奥様(81歳)の話し相手となり、
長時間じっくり話しを聞いてきたが、
今日の相手は9歳と2歳半だ。
その差70歳以上!
今年初めて迎えに行った「乃々と虎の日」だ。
朝迎えに行くと、
虎がいつもと同じくボールを抱えて出てきた。
本当にボールが好きな子だ。
そして「ジジ、カッチボールしよう」と言ってくる。
我が家に連れてくる前に、
これまたいつものようにスーパーに寄り、
各自が好きなものを昼食として調達する。
好きなものったって、
いつも決まったものにしか手が伸びないんだけどねぇ・・・
我が家に着いて少し遊ぶと、
乃々が突然「ババ、雛人形はいつ飾るの?」と言い出した。
するとババは張り切って、「飾ろうか!」。
最初はババ、Sa~、乃々の作業に虎が加わっていたのだが、
そこはまだ2歳半、邪魔にしかならない。
どうしても二階での作業の妨げになるので、
ジジが一階に誘って遊ぶことにした。
すると二階での作業のことは忘れ、
ジジとコロコロ遊んだ。
そんな二階での作業は、
ほぼ正午近くになって終了した。
そこでみんなで食卓につき、昼食だ。
このメンバーでの昼食では、
いつもこれ以上入らないという限度まで食べる。
今日も腹一杯になった。
そんな満腹に満たされた午後は、
みんながコロコロと遊ぶことを良いことに、
ソファーに座ったまま、
ついついうたた寝をしてしまった。
いい気持ちいぃ~
ところが、「ジジ! 外行こ!!」
と言う乃々の叫び声で快感が一気に破壊された。
それで虎も連れ出そうと、
「虎、外行くぞ!」と言うと、
「やだ~」。
「いいから外行くぞ!」
「やだ~」。
こいつはホント根性がない。
乃々と二人で庭に出たが乃々も虎が気になり、
外から一生懸命虎を誘う。
しかしいくら外に出るように誘っても、
「やだ~」。
ダメだこりゃあ・・・
と乃々も諦めたとたん、
乃々が私への攻撃を開始した!
雪を私の顔面めがけてガンガン投げつけてくる。
それが私の髪が薄くなった頭に当たり、
運が悪けりゃ耳の中や首筋にまで入り込む。
しかしねえ、私だって負けてはいない!
乃々の顔を随分雪まみれにしてやった。
すると乃々の弁、
「もうジジったらぁ、
こんなときばっかりパパと同じく遠慮ないんだからぁ!」。
いやあ、乃々はたくましくなった。
去年までの乃々だったら、
顔に雪が一発当たった時点で家の中に入ってしまっていた。
そんなたくましい姿を見て、
ジジは大変満足であり、
めんこいのよねぇ・・・
乃々、また雪遊びしようね!
室内に戻ってまた色々遊び、
夕方暗くなる前に我が家を出て札幌の自宅に送り届けた。
2019.2.16 先生が旅立たれた 恩師は大往生!
当ブログで何度か紹介してきた我々の恩師が、
今月12日早朝に他界された。
先月92歳になられたN先生は、
10日自宅で急に立ち上がれなくなった。
それで入院することになったのだが、
11日の午後入院した時点で担当医に、
1日もつかどうかと告げられたと言う。
そして翌早朝、
奥様が見ておられる中息を引き取られたそうだ。
正にピンピンころり!
死因は老衰による多臓器不全。
「老衰」で動けなくなるまで自宅で生活してこられた。
歳の離れた奥様を一人にしてはいけないと、
必死に生きてこられたのだろう。
大変お疲れ様でした。
13日から3度自宅とN先生の住まいがある滝川市を往復した。
そして昨日の通夜には千葉から駆けつけてこられた、
私の兄貴分であるG先輩と参列し、
滝川市内のホテルに宿泊した。
今日の告別式その他を想定してのことだ。
午前中の告別式のあと火葬場に同行。
更に葬儀場に戻って営まれた「寛還骨法要」にも加えていただいた。
先生ご夫妻の親族はその年齢ゆえ、
ほとんどが他界されてしまっているため、
私とG先輩が加わってもほんの少人数だった。
こうして私とG先輩は全てを見届け、
夕方近くになって帰途に着いた。
しかしG先輩が千葉県の自宅に到着するのが、
早くて23時頃と言う。
大変だわぁ・・・
N先生の誰もが納得できる大往生に涙する人は見かけなかった。
もちろん我々も涙どころか、
惜しみようのない死に様をうらやまずにはいられない。
私も目指そうピンピンころり!
2019.2.11 「715mP」~「720mP」(夕張・真谷地) 素晴らしき樹氷!
三連休最終日はまた夕張へ。
Toshiの生まれ故郷の真谷地から登る無名峰へ。
この朝は1週間ぶりに降雪がなく、
除雪から解放された。
ただ天気はパッとせず、
そのあたりのことは期待していなかったのだが・・・
前日の朝、どこもここも除雪されておらず、
車を走らせること自体危険と感じた車道は、
夜中のうちに除雪車が走り回ってくれたようで、
快適に車を走らせてHiromiを迎えに行った。
夕張に入っても除雪されたあとで気持ちがいい。
真谷地の奥の除雪終点に入って行くと、Toshiの実家がある。
今は住む人がおらず、
実家の屋根にはすごい量の雪が積もっていた。
今年の夕張は特に雪が多い。
Toshiの実家を過ぎると間もなく除雪終点だ。
そして大きなゲートがある。
8時40分、除雪終点の広い駐車地をスタート。
林道にはキャタピラ痕が残っていた。
ラッキーっ!
最初はスノーモビルの痕かと思ったが、
どうも違うようだ。
両輪の間、つまり腹の部分もキャタピラになっているようで、
キャタピラ痕が3列並んでいる。
小型の雪上車であろうが、
いったいどんな形をしているものなのか?
とにかくスタートして2kmほどは、
固く締まったその上を歩いて楽をさせてもらった。
そして思いついたのだが、
その痕はNTTの管理道路であるゆえ、
『真谷地岳』頂上に林立する巨大アンテナ群までの、
送電設備の保守管理のために入山したものだ。
従ってそのキャタピラ痕は、
『真谷地岳』頂上まで続いしているものと思われる。
ここで色気が出る、「今ならツボ足で真谷地岳に登れるぞ」と。
危うくその誘惑に流されそうになったが、
この日の目的は別のもの。
8時55分、林道ゲート。
無積雪期はここが『真谷地岳』の登山口となる。
そして9時10分、真谷地林道ゲート。
ここでキャタピラ痕と別れた。
新雪の林道に入ると極端にスピードが落ちた。
ラッセルを交代しながら、
ゆっくりゆっくり進んでいく。
割と直線的な林道は先の見通しが効いていい。
真谷地林道を2kmほど歩くと、
左手に作業道が現れる。
これは昨秋偵察済みで、
この作業道を利用すると楽に上部まで進める。
しかし作業道はそれなりに蛇行して進むので、
距離的には長くなる。
それで急斜面を直登することも考えたが、
斜度がかなりありそうなので作業道を登ることにした。
作業道は少しずつ高度を上げて行く。
そして11時ちょうど、
CO.550で作業道が最高標高点に達し、
また下降を始めたので急斜面に取り付いた。
全く期待していなかった天候が思いがけなく素晴らしい。
何か素晴らしいものが見られる予感!
急斜面のきついアルバイトに耐え、
一歩一歩登って行く。
そして傾斜が緩み、稜線上に出て絶句した。
す、すばらしい!
樹氷の見事なこと!
純白の樹氷が青空に映え、陽の光に輝いている。
そしてそれが延々と続く。
それは私が64年目にしてきた中で、
最も美しい光景かもしれない。
とにかくHiromiと二人して感動の連続た。
デジカメのシャッターを切る手が止まらない。
記念撮影をし、稜線を北に進む。
樹氷を楽しみながら歩き、
12時ちょうど、「720mP」。
まさかこんな風景を目にすることになるとはぁ・・・
満たされた気持ちで下山を開始。
二人でつけたトレースを生かして楽に下るべく、
登ってきたルートをそのまま引き返した。
そして13時25分、真谷地林道ゲート。
13時40分、林道ゲート。
13時55分、駐車地。
いやあ、素晴らしかった。
この日この山に登ったことを、
心の底から良かったと思い、
そんな話しも交えながら、
「サイゼリヤ」で三連休の締めくくりとした。
2019.2.10 『長官山』(254m) 困ったときの長官山!
大雪だ!
昨夜の天気予報では、
今朝までに積もる新たな降雪が10cm以下と発表されていた。
ところが今朝起きてみると、
我が家の庭には20cm以上の降雪。
もうこれで1週間毎日除雪が続いている。
その前は1日降らなかっただけで、
やはり1週間除雪し続けた。
結局この辺りは雪の多い年となってしまった。
また、天気予報がたいして降らないというものだから、
除雪車が来ない!
除雪車の出動は、新たな降雪が10cm以上となった場合と聞いている。
その場合、ありがたいことに夜中に市道の隅々まで除雪してくれる。
それが天気予報で10cm以下と発表したものだから、
除雪センターが油断したのだろう。
おかげで車道には雪がごっそりだ。
1時間半かけて除雪したあと家を出ると、
我が家から少しずれただけで降雪が30cmに達している。
従って除雪車が来なかった車道には新雪が溢れて走りにくい。
Hiromiを迎えに行く道も、
全く除雪されておらず、
路外に飛び出してスタックしている車も見た。
天気予報の精度の悪さは、
人間社会に様々な危険をもたらす。
Hiromiを迎えに行ったはいいが、
Hiromiが住む辺りだって除雪されておらず、
増してホワイトアウトで視界が効かない。
そうなると直近の馬追丘陵に頼るしかなく、
迷わず長沼スキー場に向かった。
しかし、そこに至るまでの運転も視界が非常に悪く・・・
スキー場の奥の除雪終点に到着したものの、
降りしきる雪にモチベーションが全く上がらない。
しばし車の中で待機。
Hiromiも全くやる気なく、正に眠りにつこうとしている。
だがこのままダラダラして時を無駄にすると悔いが残る。
そう思い、Hiromiにハッパをかけて外に出た。
パパッと準備を済ませ、
『長官山』に向かってスタートした。
準備を始める前まではおっくうで仕方ないが、
スタートしてしまえばいつもの調子に戻る。
誰もいない中を黙々と登って行く。
車道をショートカットし、
樹林の中の急登を経て巨大アンテナの基部へ。
ちょっと寄り道で、巨大アンテナ奥の「200mP」に立ってみた。
そこから尾根筋に従って下って行くと、
「マオイゴルフ場」の入口に至る。
しかしそれは下らずに戻って『長官山』へ。
『長官山』までは前日他者のトレースが残っており、
楽に歩行をさせてもらった。
そして一旦『長官山』頂上に立って、
火葬場登山口に下った。
このコースは昨秋の台風で倒木の嵐となり、
夏道が閉鎖されてしまった。
それが積雪期だとどこでも歩けるので、
既にルートは確保してある。
それを下って更にルートを変え、「火葬場」に出た。
「火葬場」の立派な建物と広い駐車場を目の当たりにして引き返す。
雪はこの頃になって止み、幾分光が射してきた。
そして再び『長官山』頂上。
今度は「ユニ東武ゴルフ場」に下る。
このとき「馬追温泉」から登ってきた一名のトレースを見た。
我々はまたまっさらな尾根を下る。
淡々と下っているうちに晴れてきた。
青空がだんだん広がって行く。
広い「ユニ東武ゴルフ場」まで下り、
つけてきたトレースに従って引き返した。
そして尾根筋に戻って昼食。
ちょうど昼になっていた。
上空は青空!
空腹を満たしたあと登り返し、三度『長官山』頂上。
この頂上から眺める風景は、
札幌から馬追丘陵までの範囲で青空が広がっているものの、
その他は全て雪雲の中!
そんな光景を目にしてHiromiがポツリと口にした、
「ここでよかったね・・・」。
そう、困ったときの『長官山』ではあったが、
同時に今日という嫌な日に最高の『長官山』となった。
二人して豊かな気持ちで下山、帰途に着いた。
2019.2.9 『833m峰』(夕張・大夕張) スキーに適した山へ
今日から三連休。
いつもだと車中泊の連泊で出かけるのだが、
今回はそれができそうになく、
日帰り山行を繰り返すことにした。
理由はハイエースのエンジンかかりが心細いからだ。
先月金山湖で「新年会」を開催した翌朝、
-25℃という厳しい条件の中で、
エンジンが全くかからなかった。
ホテル「LURCH」の支配人に手伝ってもらって、
やっとのことで帰途に着くことができた。
そして帰宅して翌日バッテリーを交換したものの、
どうにも不安を拭うことができないため、
思い切って新車に入れ替えることとし、すぐに発注した。
ところが人気車の為予約殺到とかで、
納車が4月下旬ということになった。
従って、今冬は現在の車を使用しなければならない。
遠出をしたいが、日帰りではゴメンだ。
そんな事情から近場に登ることとし、
今日は夕張の無名峰である『833m峰』に登ることにした。
ここ数年毎冬登っている山だ。
そして今回はHiromiにスキーをさせることが目的だ。
Hiromiはスキーが苦手なため、
ついついスキーから遠ざかり、
スノーシューばかりを使って登っている。
またHiromiはこの時期仕事上で、
非常に重要なポストにあるため、
怪我なぞして休むことが絶対にあってはならない。
そんなことも一因となって、なかなかスキーを使用できない。
また、そうやってスキー登山から遠ざかっていると、
私もスキーの積み下ろし、シールの着脱等が面倒になってしまった。
スノーシューの方が手軽にスタートできるのがいい。
今朝9時30分、国道452号線の大夕張にある駐車地をスタート。
除雪車できれいにしてある場所だが、
その除雪車がやってくると嫌がらせをされる。
「そこは除雪車の転回場所だから車を止めるな」
と言わんばかりに、そこにわざわざバックで入ってきてみたり、
何度も行ったり来たりを繰り返す。
昨年「こざるん」とここから登って下りたときにそういうことをされたが、
今日も下山後通りかかった除雪車が同じことをしだした。
ただ、去年ほどしつこくはなかった。
まあ、こちらがそのスペースを利用させていただいているのだから、
文句を言える立場ではないのだが。
国道からすぐに入山し、西の斜面に取り付く。
かつては大夕張の炭住が建ち並んでいたであろうと思わせる風景だ。
いきなりの急登に加え雪も深いので、
なかなかきつい登りとなった。
Hiromiとラッセルを交代しながら進む。
この急登を終えるとしばらく傾斜のゆるい林道歩きとなる。
ここもラッセルを交代しながら淡々と進み、
林道終点を迎えると、
11時ちょうど、この山の基部となる。
ここからが急登の連続だ。
傾斜がきつい上深い雪がネックとなって、
辛い登りを強いられる。
しかし高度を上げていくと、
背後にシューパロ湖と、
『夕張岳』の美しく迫力ある姿が広がる。
ただ、今日は『夕張岳』方面がガスに包まれてよく見えなかった。
きつい登りに耐えて、
11時50分、『833m峰』。
すぐ南隣りには稜線続きで『850m峰』が見えている。
すぐにシールをはがして滑り出す。
Hiromiはおっかなびっくりで、
ゆっくりゆっくり滑って行く。
そして林道終点まで下りて昼食とした。
そこでHiromiがまた箸をを忘れて、
木の枝でカップ麺をすする。
これで3回連続で箸を忘れてきてた。
学習しないねえ・・・
昼食のあとは林道をゆるゆる滑り降り、
最後の急斜面を楽しく滑って、
13時05分、駐車地。
今日はHiromiの変な癖が目立った。
登りのラッセルではジグを切る際、
どういうわけか立木をめがけて進んで、
最後は立木と格闘してターンする。
そして滑り降りる際も、
よくわからんが立木をめがけて滑り、
そのり枝に衝突するか、複雑な枝の中に潜り込んでもがく。
そんな様子を見ながら、
今日は随分笑わせてもらった。
2019.2.3 「609mP」(夕張・福住) カラマツ林が美しい!
昨日の朝は久しぶりに除雪なし。
ようやく一息つけた。
途中でHiromiを拾って夕張に向かった。
このところ降り続いた雪が山間部では深雪となり、
スノーシューを深く飲み込んでしまうので、
短い行程の山に登ることにした。
夕張市に入って、
このところ毎年登っている『鬼首山』麓に行こうとしたところ、
除雪されていない。
毎年麓の農道が除雪されていたのに、
この日はその遥か手前が除雪終点となっていた。
しかも駐車スペースはない。
仕方がないので第二案を実施すべく、
シューパロダムへ向かった。
ところがシューパロダムの手前で「立ち入り禁止」の看板有り。
そこには落石の危険があるため通行禁止と書かれていた。
それを無視して入ることもできるが、
あえて波風を立てることもない。
では第三案へと向かったところが、
やはり除雪されていない。
昨年末から感じてきた除雪の悪さが、
1月を過ぎて2月に入っても続いている。
これは過疎が進み除雪の必要がないと、
結論付けたのだろうと判断せざるを得ない。
残念だが現在置かれている夕張市の財政状態を思うと、
納得するしかあるまい。
夕張には山名を欲しなければ、
登る山がたくさんある。
私は登る山に名がなくてもかまわない。
夕張が好きで、好きだからそこの山を詳しく知りたいと思って登っているだけ。
そこで今回は旧「石炭の歴史村」の西側に位置する、
「609mP」に登ることにした。
ちょうどうまい具合に駐車スペースも確保できた。
それにしても、私があちこち走り回り、
四苦八苦している間中、
この相棒はず~っと寝ているんだからねえ。
全くまいるよねえ~
駐車地からちょっと車道を歩き、
西側の斜面に取り付いた。
この上のピークには数年前にも登っている。
2月に入り太陽に力が出てきたので、
直射日光を浴びると暖かく感じる。
そして予想通り雪が深い。
一歩一歩スノーシューを深く飲み込まれる。
短い行程のこの山で良かったと思える瞬間だ。
頻繁にラッセルを交代して進むが、
天気が良い中、風景が美しくて楽しい。
思えばその昔、夕張が炭都として栄えし頃、
この辺りには数え切れないほどの炭住が、
びっしりと並んでいたはずだ。
その名残である車道跡が縦横に走っている。
過去の風景を想像しながら登って行くと、
カラマツ林が現れた。
このところ大量に降った雪が、
カラマツの枝や幹にまとわりつき、
そこに太陽光が降り注ぐと、
「きれいだ!」と言葉が出てしまう。
そんな美しい風景を眺めながら登り続けると、
やがて平坦地となりエゾマツの濃い林が現れる。
雪をこんもりと蓄えた松たちは、
まるでクリスマスツリーを並べたようで、
これがまた美しい。
そして間もなく頂上だ。
辺りは平坦なので、どこがピークかはわかりにくい。
適当に判断して記念撮影。
その後少し下った見晴らしの良いところで昼食にした。
この昼食は前日に続いてカップ麺なんだが、
Hiromiのやつ、二日続けて箸を忘れ、
この日もまた木の枝を折って箸にしていた。
ザックに箸はいつも入れとけっちゅうの!
昼食後楽しく下って帰途に着き、
締めくくりはもちろん「サイゼリヤ」。
数年いた店長が、この日を最後に転勤した。
もう10数年通い続けている「サイゼリヤ」新札幌店、
店長は今度が5人目か・・・
2019.2.2 「馬追丘陵」 3日続きの吹雪に翻弄され・・・
今週は木曜日に始まった吹雪模様が、
三日目の今日まで続いた。
おかげでほとんど毎日朝晩除雪に追われた。
そして今朝も除雪から始まり、
さっぱりモチベーションが上がらない。
8時近くに除雪作業を終え、Hiromiを迎えに出かけたが、
私が住む江別市を抜けて南幌町に入るとホワイトアウト!
前方がよく見えず、久々に怖い運転を体験した。
そんなホワイトアウトはHiromiの家まで続き・・・
Hiromiが住む辺りに近付くと、
新たな積雪が30cm近く有り、
それがまた除雪されていない。
降雪に対する対応がひじょうに良くない自治体だ。
Hiromiの荷物を積み込んだものの、
どこへも行く気がしない。
「馬追丘陵だ!」、
「はい」。
しかし、その馬追丘陵だってどこも除雪されておらず、
そうなったらスキー場しかないので、
とにかくスキー場まで走って待機。
と言うのも、吹雪模様だからだ。
三日目になってもまだ続く吹雪。
車外に出る気にはなれず、
天気予報が晴れると言う正午辺りまで待つことにした。
そんなやる気が起こらないときはとにかく眠くなり、
二人して随分眠りこけた。
そして何もしていないのに、車内でカップ麺の昼食を摂り、
まだ収まらぬ吹雪を眺めながらまたうたた寝。
しかしどうしても収束しそうもない吹雪に、
私がしびれを切らしHiromiに号令をかけた。
「行くぞ!」。
それはもう1時近くになってからのことだった。
やはり結構な降雪があり、
スノーシューが一歩一歩深雪に飲み込まれる。
ラッセルを交代しながら『長官山』へ。
『長官山』の頂上をスルーしたあとは、
夏道が続く尾根の一本東の尾根を下る。
この尾根を伝って先月「ユニ東武ゴルフ場」まで下って、
登り返してきた。
それを今日は南の最低標高から更に続く尾根を伝って、
『馬追山』に登ってみることにした。
この『馬追山』(175m)は、東西の離れた位置から見ると、
南の「静台」と北の「長官山」の間に位置し、
緩やかな三角形の形状をしている。
夏道はなく、古い作業道が頂上近くまで伸びていた。
地理院地図で見る『馬追山』は、
175mのピークを指して言うものなのか、
あるいはそのあたりの尾根一帯を指して言うものなのか、
どうにも釈然としない。
この『馬追山』には先日トレーニングで登ってみたが、
Hiromiは今日が初登となるので、
それなりに期待に胸が膨らむ。
一旦尾根の最低標高まで下ったあと頂上に向かって登り返すが、
この登りが遠くから見ているよりは、
なかなか登りごたえがある。
そして狭い頂上へ。
Hiromiが初登の『馬追山』頂上に立ったあとは、
一旦下って馬追温泉登山口まで歩いた。
昨年廃業したという「馬追温泉」には、もう人は住んでいないようだ。
その温泉の建物から少し離れた登山口に、
木造の古い倉庫が建っているのだが、
その屋根に積もった雪を目にして驚いた。
長沼にはこの冬こんなに雪が降ったのかぁ・・・
今年の長沼は積雪が多いようだ。
登山口で一旦リセットしてからは、
再び『長官山』に登り返す。
これも夏道沿いの踏み跡は利用せず、
沢沿いに進んだ後下降してきた尾根に駆け上がって、
我々のトレースに戻った。
そして再び『長官山』頂上をスルーしてスキー場に下った。
結局吹雪が収まったのは山陰を歩いていた時だけで、
一貫して収まることはなかった。
また天気予報が全く当てにならないというサンプルが積み上げられた。
それでもHiromiは慣れ親しんだ馬追丘陵の、
知らなかった部分を歩けたことに満足した様子だった。