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2024.10.6 『安平道』(266m) 地震崩壊の知決辺川最深部へ
先月厚真町で「知決辺川」流域から、
「知決辺」(四等三角点)に登った際、
その辺り一帯の風景を目にし、
次回は「知決辺川」を詰め、
最奥の「安平道」(三等三角点)に登ろうと決めた。
そしてこの日は早速それを実行することにした。
ただ「安平道」には、
「瑞穂ダム」側の崩壊地や林道、
或いは厚真町高丘地区からの林道などを利用し、
随分回を重ねて登ってきた。
そんな「安平道」だが、
今回はピークを目指すより、
「知決辺川」の最深部に足を踏み入れて、
そこに広がるであろう、
「胆振東部地震」で崩壊した光景を目にしたい、
という気持ちが強かった。
この日の朝厚真町に向かって車を走らせ、
安平町早来守田地区の奥で、
「知決辺川」に沿って伸びる林道に入った。
そして4kmほどで、
「幌里チケッペ林道」に乗り換え、
それを1kmほど進んだ地点を駐車地とした。
前夜かなり雨が降ったようで、
林道はドロドロだった。
駐車地一帯は伐採作業中であり、
その奥も林道開削工事中で、
ふだんは工事車両の往来が多く、
とても遊び目的で入って行けるところではない。
それで工事全般が休止する日曜日を選んだ。
駐車地をスタートして、
しばらく林道を奥へと進んだ。
そして林道の開削工事標識や、
簡易トイレがある場所から「知決辺川」に下りた。
チケッペ川は小さな流れの割に、
河原がずいぶん広い。
そんな河原には作業道の跡が続く。
6年前の「胆振東部地震」発生の後、
この河原は斜面崩壊による、
大量の倒木で埋め尽くされたはずだ。
今はそれらがきれいに片付けられている。
しかし大量の倒木は、
いったいどこから外部へと搬出された?
私がそこまで入って行った林道は、
最近開削された新しいもの。
ここの倒木群が搬出された時点では、
存在しなかった林道だ。
首をかしげながら上流に向かって歩いた。
周囲には地震による崩壊斜面が、
今尚荒々しい光景を見せている。
地形図によると、
地震発生の前は、
知決辺川に沿って林道が続いていた。
しかし地震でズタズタになってしまったので、
現在左岸側の斜面を削りながら、
新たな林道開削工事が進められている。
また、河原に続く作業道跡には、
既にカラマツの苗木が植えられているので、
そこを車で走行することはもうないということだ。
広い河原に続く地形図上の破線林道を、
2kmほど歩くと終点となった。
そしてその先には地震発生当時の光景が、
そのまま残っていた。
もちろん6年の年月を過ぎて、
雑草が生い茂り、
倒木も朽ちてその迫力は幾分柔らかくなっている。
しかし、まぎれもなく地震で崩壊した斜面から、
沢筋に向かって大量の樹木が土砂ごと流された。
その中を進んで行くが、
障害物に足を取られて転倒する場面も。
そして前方に目指す「安平道」のピークが見えてくる。
そこで崩壊斜面を登り、
上部を走る林道にのった。
安平町瑞穂地区から続くこの林道は何度か歩いている。
林道から藪に入って、
三等三角点「安平道」。
復路はルートを変えた。
直前に利用した上部林道を、
逆方向に向かって歩き、
「知決辺川」の下流で河原に下ることにした。
そしてこの林道は、
途中から未知の林道だったので、
興味津々で歩いた。
その後「安平道」から2kmほど歩いた地点で、
知決辺川方向に枝道が現れたので、
これにのって下った。
地形図上では破線林道なので、
崩壊地帯の中にあっては全く当てにしていなかったが、
砂利が敷き詰められて整備されていた。
ただ、これも途中で決壊箇所があり、
今は利用されていないようだ。
そしてこの作業道が知決辺川の河原まで続いた。
そこでようやく理解した。
河原を埋め尽くした大量の倒木群は、
この作業道を利用して搬出されたのだと。
謎は解明できた。
河原に下った地点で昼食とした。
その後また歩き出すも、
もう駐車地は近かった。
駐車地に戻る手前で、
地震崩壊で自然にせき止められた、
水のある風景を眺めた。
そして藪を漕いで「豊里チケッペ林道」に上がって駐車地へ。
いやあ、このルートは面白かった!
「知決辺川」の最深部には、
期待通りの光景が残されたままだった。
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