先日、fam.sの会員証が届きました(右の写真がソレ)。
fam.sというのは、会員証の裏(右の写真の下半分)にも書いてありますように、埼玉県立近代美術館(MOMAS)のファンクラブのようなもので、通常展・企画展がフリーパスになるほか、ミュージアムショップとレストランで割引が受けられます。
で、どうして、「埼玉県立近代美術館フレンド」の略称がfam.sなんだ?本気で「なぜ?」と思って、美術館のHPを見てみました。
でも、ここにも書いていませんねぇ。
こうなると、ますます知りたくなります。
今度は、定期的に送られてくる美術館の広報誌「ZOCALO」(ソカロ)を引っ張り出してみますと、ようやく判りました。
fam.sとは、friends of art museum, saitamaのことなんですね。
って、ちゃんと会員証に書いてあるじゃありませんか、「friends of art museum, saitama」と。
なんだかバカなことをやっております。
ここ数年、MOMASには年に2~3回しか行っていませんので、年会費(3,000円)の元が取れていない状況ですが、それでも、fam.sのキャッチフレーズ「fam.sは、美術館活動を支援し、埼玉の文化を育てます」にあるとおり、応援団として毎年お金を払っている感じです。
でも、ふらっと出かけてみた企画展が期待以上に楽しかったりすると、かなりの満足感を味わっています。
4月30日に「美術館に行った!」で書いた「美術館に行こう! ディック・ブルーナに学ぶモダンアートの楽しみ方」もそんな「掘り出し物」でしたが、近年最高の楽しさだったのが、2006年年初に開催された「木村直道+遊びの美術」でした。
木村直道さんの「スクラプチュアー」のことは、「美術館に行った」でも書きましたが、それこそ、「持って帰りたい作品」がゾロゾロでした。
また、「遊びの美術」の方は、古今東西の遊び心にあふれた作品が目白押しで、なんと壮観だったことか。
マルセル・デュシャンの伝説的な「L.H.O.O.Q.」(つづりをフランス語読みで発声すると、Elle a chaud au cul=彼女の尻は熱い、という意味になるんだそうな)があるかと思えば、歌川国芳の浮世絵があるは、田中偉一郎のすっとぼけた作品群があるは、と、時空を超越した企画展でした。
なかでも私が気に入ったのは、山東京傳の小紋図案集と、このブログで何度もご登場いただいた山口晃の不可思議な作品群でした。山東京傳の作品を、図録からちょっと拝借
図版の左下にある柄は、「しらみ小紋」です。昆虫のシラミを図案化したもの。
ちなみに、右側の「鶴丸(かつてJALのシンボルマークにも使われてましたな)」風の柄は、ちょんまげ頭を上から見たものだそうな。
どうしたことか、数日来、山東京傳の小紋図案集が気になってしょうがなくて、関連した本を注文してしまいました。
届いたら、ここで紹介いたしましょう。
この企画展から約2年後、ここで見た作品のいくつかと別の展覧会で再会できました。
2007年10月~2008年1月に森美術館で開催された「六本木クロッシング2007:未来への脈動」展は、日本で現在進行中の現代アートが大炸裂しているかのような、エネルギーと楽しさに満ちた展覧会でしたが、ここで、立石大河亜、田中偉一郎、山口晃各氏の作品を楽しむことができました。
いろいろブログを見ていると、この展覧会での田中偉一郎さんの評判は相当なものだったようです(彼の作品にだったのは私だけじゃなかったんですな)で、田中さんは、めでたく鑑賞者の投票による「オーディエンス賞」を受賞したそうです。パチパチパチ…。
田中さんのプロフィールや代表作はこちらでどうぞ。
私、この展覧会を最後に、田中さんの作品とはご無沙汰していますので、そろそろどこかでお目にかかりたいものです。
と、書いているうちに無性に観たくなった、「ハト命名」