私が大好きな大沢在昌さんの「新宿鮫」シリーズ第4作は、直木賞受賞作品「無間人形」です。
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無間人形―新宿鮫〈4〉 (光文社文庫) 価格:¥ 760(税込) 発売日:2000-05 |
この作品の中で最も衝撃的だった部分を、ちょっと引用します。ネタバレになってしまうので、人名は隠しましょうか。
預かり証をポケットにおさめ、●はBMWに乗りこんだ。エンジンをかけ、ルームミラーを見た。
血の気が引いた。ミラーの中に▲の姿があった。残忍な笑みを浮かべ、●を見ていた。
「馬鹿かよ、お前」
耳もとでそういった。
●はさっとふりむいた。もういちど、血の気が引くのがわかった。
BMWの後部席には誰も乗っていなかった。
この「●」さんは、シャブ中になってしまったのです。
読んでいる私こそ、血の気が引くシーンでした。
ここしばらくの一連のニュースを見聞きしていて、私は「無間人形」のこのシーンを思い出していました。
覚せい剤をたしなんでいる(?)方々は、どこまで自分の行く末を考えていらっしゃるのでしょうか。
のりピーの旦那が逮捕されて以降、次々に明らかになった「新事実」は、のりピーファンにとって耐えられないことばかりだったのだろうと、同情します。
旦那が逮捕された衝撃から失踪したのだろうと思っていたら、本人が覚せい剤を使っていたらしいことが判って逮捕状が出され、行方不明になる前に身の回り品をまとめ買いしていたことが判り、実弟が山菱の代紋を帯びたプロの「や」でこちらも「覚せい剤」で逮捕されていたことが報じられ、、、と、これまでののりピーのイメージは完膚無きまでにたたき壊されてしまいました。
「勝手にイメージを描いた方が悪い」という見方も一部にはあるでしょう。でも、たった1週間前までは、そういうイメージで「売られて」いたタレントなのですから、「勝手にイメージを描いた」なんぞとファンを責めるのは酷というもの。
本人がどこまで真相を話してくれるのか、今後を待ちたいと思います。
それにしても、のりピーが「警視庁関連施設に出頭した」という最初の報道、そして、その後の「警視庁富坂庁舎に出頭した」という報道、わけが判りません。
警視庁富坂庁舎と警視庁富坂警察署とは違うのか?
いずれにしろ、押尾氏の事件と同じくらい、不快なできごとです。
そうそう、「無間人形」ではなく「無限人形」で検索すると、まるで別のモノに行き当たりますのでご注意くださいね
【追記】カテゴリーに「本と雑誌」を追加しました。(09/08/09 07:07)