昨夜の「速報」の続きです。セットリストを含むネタバレ大ありです。ご注意ください。
右の表が当日のセットリストです。
ツアーすべてのセットリストの一部を抜き出してありますので、昨夜は聴けなかった曲名も並んでしますが、「○」がついているのが昨夜MISIAが歌ってくれた曲です。
【ご参考】この表の見方について
「○」のついた曲を、上から順番に歌ってくれました。
地の色がモスグリーンと水色の曲は全会場で歌ってくれた曲で、クリーム色は一部の会場のみで歌われた曲、そして、黒はこの公演で聴けなかった曲を示しています。
さて、基本的に「名古屋2日目」以降定着しつつある構成で、スペシャルが「It's just love」。
個人的には、代わりに「Love Truly」が聴けなかったのはちょいと残念でしたが、重実さんとの「1 on 1」の「It's just love」は、かなぁ~り素敵でした。
さて、MISIA名付けるところ「秋田記念日」のMISIAは、まさに絶好調 声の伸びも響きも声量もフェイクも、これまで私が聴いた中でbest
じゃないかと思えるほどで、MISIA自身も相当ノッていた様子。MISIAの思いが、無理なく歌声に乗せられる感じで、とりわけ象徴的だったのが「Everything」。あれほど丁寧かつ自然に歌われた「Everything」は初めて聴いた気がしました。
こんな「絶好調のMISIA」の陰には、「ナマハゲさんのお洋服から抜け落ちたワラ(MISIA談)」が大きな役割を果たしていたようです。
MISIAは前日の26日、男鹿半島に出かけてきたそうで、そこで生の「ナマハゲさん」を見て、ナマハゲの由来や内容を聞いたんだとか(もしかして行った先はこちら?)。そして、身につけると体が丈夫になると言われる「ナマハゲの衣装から自然に抜け落ちたワラ(むりやり引っこ抜いたものはダメ
です)」を拾って、首に巻いたとな。
MISIAは、「そのせいか、のどの調子が良いんです」と言いながら、ステージ上のドリンク用テーブルに用意されていたそのワラを会場のみんなに見せてくれました。
このMCだけでも、「いかにもMISIAぢゃ」と思ったのですが、驚いたのはこの後、ナマハゲ行事についての話でした。
ナマハゲと言えば、数匹(数頭? 数人?)のナマハゲが民家に乱入して子どもたちを泣かせるシーンばかりがTV報道で流れて(観光ホテルの女性用大浴場に乱入したアホ・ナマハゲ
が出現した情けないニュースもありましたっけねぇ
)、「男鹿の子どもたちはPTSD(心的外傷後ストレス障害)になったりしないものか
」といらぬ心配をしてしまうのですが、MISIAは違う観点から見ていました。MISIAは、地域(コミュニティ)の人たちが共同で地域の子どもたちの躾をする素敵な行事と捉えているのですよ。
いやぁ~、目からウロコとはこんなことを言うのかもしれません。感服いたしました…。
「速報」でも書きましたように、秋田の聴衆も実に素晴らしかった…。
MISIA 星空のライヴⅤ Just Balladeの公式ツアーブログで、Driesさんが、
ひとつだけお願いですが
もし明日のライヴで
MISIAのうたがあなたの心を捉えたならば、それは、ぜひ表に出してMISIAに伝えていただきたいと思います。
拍手なら、大きな身振りで。
涙したなら、それをとどめず
リズムに身体を揺らしたくなったら、迷わず立ち上がって
その気持ちを形にしてください。
と書いていらっしゃいましたけれど、「そんなの余計なお世話だ」とばかりに、秋田の聴衆は自分の思いを、MISIAとのCall & Responseを、拍手や歓声に、スタンディングに、そして身振りや手振りにして十二分に表現していました。
客席からあれほど見事なレスポンスが返ってきて、MISIAの体調が良くて、バンドの息がぴったり合っているのですから、良いライヴにならないはずはありません。
キャスト、スタッフ、聴衆、そしてナマハゲさんによる、実に、とてつもなく素晴らしい「共同事業」でありました。
最後に、秋田公演で唯一見せたMISIAの「ボケ」を書きとどめておきましょう。
それはバンドメンバー紹介で起こりました。
ギターの周平君、ベースの種ちゃん、ドラムスのFuyu君、オルガン&コーラスの久美さんときて、キーボード(バンマス)の重実さん、、、んん?、そしてMISIAでお送りしましたぁ~ っって、一人紹介されてないぞ
と、客席から多くの手が伸びてステージ左側の明男ちゃんを指さしてMISIAにアピール
それに気づいたMISIAは恐縮しまくりで、改めて明男ちゃんを念入りに紹介したのでありました。
明男ちゃんといえば、個人的にこんなことがありました。
17:45頃に会場の秋田県民会館に到着してしまった私、開場まで時間をつぶすべく、県民会館の裏にある「東海林太郎記念碑」(右は秋田市の観光ガイドHPから拝借した写真です)の辺りでボケーっとしておりました。
ちなみに東海林太郎さんとは、こちらに詳しい説明が載っていますが、昭和初~中期を代表する「国民的歌手」でして、早稲田大を出て、戦前の日本を代表するシンクタンク「満鉄調査部」に就職したものの、そこで書いた論文を理由に軍部に睨まれて左遷⇒退職⇒歌手としてデビューという異色の経歴の持ち主です。
それはともかくも、ボケーっと突っ立ている私の目の前を、明男ちゃんがレジ袋を提げて通り過ぎていく…。
小心者の私は、あ”~と呆然自失状態で何もできず、ただ見送るだけでした
。
MISIAはMCで「秋田進出を狙っています」とおっしゃっていました。
大歓迎ですよぉ、私は。
いくらでも、何度でも進出してきてください、秋田へ
毎年、お盆の時期と年末年始には帰省していますので、そのタイミングで秋田に来ていただけると私はうれしい それ以外の時期でも、可能な限り一時帰省しますよ
と、時計を見ると、あと1時間で青森公演が開演です。
今夜も素敵なライヴになりますように