「2週連続の上野公園(前編)」のつづきは、東京国立博物館(トーハク)で観てきた特別展「黒田清輝」のこと。
「前編」で、この日曜日に上野に出かけたことについて、
目的は二つありまして、まずは、満開
の桜
と書きましたが、もう一つの目的は、この「黒田清輝」展ではありませんでした。
敢えて「黒田清輝」展を観に行く気はなかったのだけれど、せっかくトーハクに行ったのだし、これまでのペースだと、「1年間に国立4博物館の特別展を6展観られる」という「東京国立博物館パスポート」を使いきる可能性が低かった
からでした。
そんな低いテンションで臨んだ「黒田清輝」展、印象を箇条書きで並べてみることにします。
トーハクの「黒田コレクション」は凄まじい量
だった
トーハクの特別展専用のスペース、平成館2階は、日本一といってもいいくらいの広い展示スペースを持っています。
そんな会場を埋め尽くした作品は、参考出品の他の作家のものを含めて170点近くあったのですが、黒田清輝の作品に限ると、その多くがトーハクの所蔵品でした。
かなり頻繁にトーハクに出かけているはずの私でも初見の黒田作品がドッサリ
でした。
いったい、何点もっているのだろうか?
黒田清輝の横顔はレーニンに似ているかも…
展示作品の中に、黒田清輝自身の住所録がありまして、その表紙には、黒田清輝自身による自画像らしきものが描かれていました。
「黒田清輝の装幀による住所録」なんて、それだけで商品になりそうなんですが、その「自画像らしきもの」がどことなくレーニンに似ていました。
黒田清輝も若い頃、お金に苦労したんだ…
説明板を引用します。
婦人像(厨房)が落選となった黒田清輝は、翌年のサロンへ向けて「夏」を主題として裸体群像に取りかかった。
数々の人物素描や構図案を描いたものの、裸体モデルを雇うだけの経済的余裕がなかったため、やむなく中断。同時期に黒田は着衣の女性群像を制作しているが、こちらも下絵(したえ)のみで完成されることはなかった。
ですって。
なんとなく、洋画界の重鎮っぽいイメージの黒田清輝ですが、若かりし頃はお金にも苦労したんですなぁ。
なんとも中途半端ですが、「MISIA星空のラジオ」に集中したいので、今夜はここまで