新・徒然煙草の咄嗟日記

つれづれなるまゝに日くらしPCにむかひて心に移りゆくよしなし事をそこはかとなく紫煙に託せばあやしうこそものぐるほしけれ

半年前の信州旅行記(その46)茅野編 16

2016-04-14 22:53:55 | 旅行記/美術館・博物館・アート

「半年前の信州旅行記(その45)茅野編 15」のつづきは、遂に国宝土偶「仮面の女神」の登場です

って、これはうちにいる「仮面の女神」フィギュアです

で、本物はこちら

私が「仮面の女神」現物にお目にかかるのは、約半年ぶり4回目でした。

初対面の時の衝撃は忘れられません

約5年前東京国立博物館で開催された「国宝 土偶展」さして期待せずに、しかも敢えて行列に並んで会場に入ると、冒頭にド~ン と展示されていたのが、この「仮面の女神」(当時は重要文化財で、作品名は「仮面土偶」)でした。

そのときの感想を、このブログの記事「縄文パワーを浴びる」から再掲しましょう。

初めっからやられました…
「星空のライヴV Just Ballade MISIA with 星空のオーケストラ2010 in Yokohama」のオープニングの曲が「銀河」だった時に受けた衝撃(こちらに書きました)と似た感覚かも…。
初球がど真ん中に剛速球  みたいな…(ご理解いただけますでしょうか?)。
高さ34cmと、結構デカイ しかも、周りをぐるりと廻って観ると(これがこの展覧会の良いところ)、メタボ系のお腹から更に突き出したデベソがかわいいし、大きなお尻とか、こんもりした両脚とか、全身に施されたグリングリン の文様とか、そして、仮面のデザインがお茶目だし…と、すっかり気に入りました、この土偶

このとき以来、「仮面の女神」お気に入りの土偶になったし、「仮面の女神」を拝見するたびにMISIA「銀河」を連想するようになってしまった私です。

尖石縄文考古館では、「仮面の女神」が出土した状況が再現されていまして、これがまた私をときめかせます。

もう一丁

「仮面の女神」が出土したのは、「その44」に載せた地図でも判るように、尖石縄文考古館の北西にある中ッ原遺跡

「国宝 土偶展」図録によれば、

本例はと考えられる穴から出土したもので、死者に副葬された土偶です。左手は穴の底部に接し、横向きの状態で発見されました。逆三角形の仮面を被りやや上方向を眺める形態をとっています。
中空の土偶で、精緻な研磨が全面に施され、黒光りしています。この研磨は同時期(縄文時代後期)の土器にも積極的に採用される手法です。左右に広げた両手は短く、先端には渦巻文が施されています。前面の胴部中央には粘土を貼り付けて同心円文を配し、左肩部より右脇部に配された渦巻文、さらに背面も同様に右肩部より左脇部の渦巻文に磨消縄文(すりけしじょうもん線で囲って図形を作り、はみ出した縄文を磨り消す)が施されています。磨消縄文はこの時期に盛んに採用される施文手法です。前面中央の同心円の下には女性器が表現されています。脚部は上体に比べて太く、鉢形土器を逆さまにしたような形状をしています。

とのことですが、高さ34cm堂々とした、ホント、堂々とした「仮面の女神」を眼前に眺めると、もう、幸せぇ~ って感じ。

「仮面の女神」には何度でもお逢いしたい と思っております。

つづき:2016/04/15 半年前の信州旅行記(最終回)

コメント
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