「半年前の信州旅行記(その45)茅野編 15」のつづきは、遂に国宝土偶「仮面の女神」の登場です
って、これはうちにいる「仮面の女神」のフィギュアです
で、本物はこちら
私が「仮面の女神」の現物にお目にかかるのは、約半年ぶり4回目でした。
初対面の時の衝撃は忘れられません
約5年前に東京国立博物館で開催された「国宝 土偶展」、さして期待せずに、しかも敢えて行列に並んで会場に入ると、冒頭にド~ン と展示されていたのが、この「仮面の女神」(当時は重要文化財で、作品名は「仮面土偶」)でした。
そのときの感想を、このブログの記事「縄文パワーを浴びる」から再掲
しましょう。
初めっからやられました…。
「星空のライヴV Just Ballade MISIA with 星空のオーケストラ2010 in Yokohama」のオープニングの曲が「銀河」だった時に受けた衝撃(こちらに書きました)と似た感覚かも…。
初球がど真ん中に剛速球 みたいな…(ご理解いただけますでしょうか?)。
高さ34cmと、結構デカイ しかも、周りをぐるりと廻って観ると(これがこの展覧会の良いところ)、メタボ系のお腹から更に突き出したデベソがかわいいし、大きなお尻とか、こんもりした両脚とか、全身に施されたグリングリン
の文様とか、そして、仮面のデザインがお茶目だし…と、すっかり気に入りました、この土偶
このとき以来、「仮面の女神」が大のお気に入りの土偶になったし、「仮面の女神」を拝見するたびにMISIAの「銀河」を連想するようになってしまった私です。
尖石縄文考古館では、「仮面の女神」が出土した状況が再現されていまして、これがまた私をときめかせます。
もう一丁
「仮面の女神」が出土したのは、「その44」に載せた地図でも判るように、尖石縄文考古館の北西にある中ッ原遺跡。
「国宝 土偶展」の図録によれば、
本例は墓と考えられる穴から出土したもので、死者に副葬された土偶です。左手は穴の底部に接し、横向きの状態で発見されました。逆三角形の仮面を被りやや上方向を眺める形態をとっています。
中空の土偶で、精緻な研磨が全面に施され、黒光りしています。この研磨は同時期(縄文時代後期)の土器にも積極的に採用される手法です。左右に広げた両手は短く、先端には渦巻文が施されています。前面の胴部中央には粘土を貼り付けて同心円文を配し、左肩部より右脇部に配された渦巻文、さらに背面も同様に右肩部より左脇部の渦巻文に磨消縄文(すりけしじょうもん;線で囲って図形を作り、はみ出した縄文を磨り消す)が施されています。磨消縄文はこの時期に盛んに採用される施文手法です。前面中央の同心円の下には女性器が表現されています。脚部は上体に比べて太く、鉢形土器を逆さまにしたような形状をしています。
とのことですが、高さ34cmの堂々とした、ホント、堂々
とした「仮面の女神」を眼前に眺める
と、もう、幸せぇ~
って感じ。
「仮面の女神」には何度でもお逢いしたい と思っております。
つづき:2016/04/15 半年前の信州旅行記(最終回)