新・徒然煙草の咄嗟日記

つれづれなるまゝに日くらしPCにむかひて心に移りゆくよしなし事をそこはかとなく紫煙に託せばあやしうこそものぐるほしけれ

FY16も埼玉県立近代美術館の展示は絶好調 (中編)

2016-04-19 22:48:49 | 美術館・博物館・アート

「FY16も埼玉県立近代美術館の展示は絶好調 (前編)」のつづきは、当然ながら埼玉県立近代美術館(MOMAS)で開催中の企画展「ジャック=アンリ・ラルティーグ 幸せの瞬間をつかまえて」のお話です。

私が初めてラルティーグという写真家を知ったのは、2008年末に千葉市美術館で開催された「国立美術館所蔵による 20世紀の写真」で観たこの作品でした。

「20世紀の写真」展のフライヤーにも使われたこの作品(Automobile Delage, grand prix de I'A.C.F., Le Tréport, 26 juin 1912)、なんてカッコイイ写真なんだろうか と感服いたしました。

傑作ぞろいの「20世紀の写真」展の中でもひときわを放っていたのが、ジャック=アンリ・ラルティーグのこの作品でした。

ちなみに、私が、当時は休日にしか乗っていなかった愛車を運転して、はるばるま千葉で出かけたのは、「20世紀の写真」展一番のお目当てだったわけではありませんで、2008年12月13日幕張で開催された「THE TOUR OF MISIA DISCOTHEQUE ASIA」(アリーナツアーの)公開ゲネプロに出かけるついででございました

   

さて、こんな出会いのきっかけになったこの作品ラルティーグの代表作の一つとして、「ジャック=アンリ・ラルティーグ 幸せの瞬間をつかまえて」展でも展示されていました。
それはいいとして、驚いたのは、ラルティーグ生年月日と、Automobile Delage, grand prix de I'A.C.F., Le Tréport, 26 juin 1912が撮影された日、「1912年6月26日」との関係でした。

ラルティーグが生まれたのは1894年6月13日ですから、引き算をすれば、ラルティーグ18歳になったばかりの頃に撮ったことになります

なんと早熟

と驚きますが、ラルティーグ「写真家としてのキャリアは18歳の時点でも短くなくて、父親から「15cm×18cm 木製カメラを買ってもらって、写真を撮影して、現像までするようになったのは8歳の時だというのですから、驚きです。
落語の「雛鍔」の一節を借用すれば、「御八歳」ですぞ

右の写真は、1903年ラルティーグ8~9歳の頃のもの(撮影者はラルティーグのパパ)ですが、最前列で、その木製カメラを大事そうに抱えてニコニコしているラルティーグかわいいですなぁ~。

もう、カメラ大好きで大好きで という感じが伝わってくる笑顔です。

いい写真だなぁ~

   

この記事の完結はになるのですが、とり急ぎ、印象的だったこちらの写真を載せておきましょう。

地上でアイドリングしている飛行機の右側に立っているジスー(ラルティーグのお兄さん)の姿を撮った写真(1911年)だそうですが、この写真を観て連想したのが、こちら

MISIA「Escape」ジャケ写であります。

「MISIA星空のラジオ」の時間が近づいていることでもありますので、今夜はここまで。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする