新・徒然煙草の咄嗟日記

つれづれなるまゝに日くらしPCにむかひて心に移りゆくよしなし事をそこはかとなく紫煙に託せばあやしうこそものぐるほしけれ

次に読むのは久生十蘭

2009-05-22 22:41:53 | 本と雑誌

帰りの電車の中で「ルパンの消息」を読み終えたものですから、駅前の本屋に寄って、次に読む本を買ってきました。

久生十蘭短篇選 (岩波文庫) 久生十蘭短篇選 (岩波文庫)
価格:¥ 903(税込)
発売日:2009-05-15

です。
岩波文庫の「今月の新刊」の一冊が久生十蘭(ひさお・じゅうらん)だなんて、さすがに岩波文庫です(意味不明かも…)。

   

久生十蘭(1902-1952)の本を読むのはかなり久しぶりです。

最初に読んだのは、「魔都」(現代教養文庫版)でした。1934(昭和9)年の大晦日の夜から1月2日早朝にかけて起こった奇想天外かつ荒唐無稽なできごとが描かれます。文体がまた独特で、講談でも聴いている気がしてきます(久生十蘭は口述筆記だったらしい)。書き出しはこんな具合。


甲戌(きのえいぬ)の歳も押詰まって、今日は一年のドンじりという極月の丗一日、電飾眩ゆい東京会館の大玄関から、一種慨然たる面持で立ち現れて来た一人の人物。鷲掴みにしたキャラコの手巾(ハンカチ)でやけに鼻面を引っこすり引っこすり、大幅に車寄の石段を踏み降りると、野暮な足音を舗道に響かせながらお濠端の方へ歩いて行く。見上ぐれば、大内山の翆松の上には歯切れの悪い晦日の月。柳眉悲泣といった具合に引っ掛っている。


たった二晩のできごと、それもほとんど日比谷~銀座界隈のできごとだけでこんな長編小説を書いてしまうなんて、なんと乱暴なんでしょうか。

私が買った「現代教養文庫」版は、版元の社会思想社の廃業に伴って絶版のようですけれど、朝日文芸文庫から刊行されていますので、ご興味が沸きましたら是非お読みくださいませ。

魔都―久生十蘭コレクション (朝日文芸文庫) 魔都―久生十蘭コレクション (朝日文芸文庫)
価格:¥ 1,020(税込)
発売日:1995-02

と書いたものの、朝日文芸文庫版も品切れ…。おいおい、です。

【追記】記憶違いが判明しましたので修正しました。(09/05/23 06:14)

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横山秀夫「ルパンの消息」をあっという間に読み終えた

2009-05-22 22:04:31 | 本と雑誌

今をときめく横山秀夫さんの処女作「ルパンの消息」を読み終えました。

ルパンの消息 (光文社文庫) ルパンの消息 (光文社文庫)
価格:¥ 740(税込)
発売日:2009-04-09

一本のタレ込みで、15年前の「自殺」が「殺人事件」にひっくり返る。時効まで24時間しかない。

っつうことで、24時間の物語なのに、たらたら何週間もかけて読んでいられるか!と朝夕の通勤・帰宅時間に読みふけりました。

   

この本の性格上(「長編推理小説」なのです)、内容は書けませんけれど、最後まで「ページを閉じるのが惜しい」と、読み続けたいと思わせる魅力を持った作品だったと思います。
少なくないレビューにあるような「粗さ」というよりも、「けれんみにあふれすぎている」感がなきにしもあらずですが、それでも、一本道だと思えた事件が枝分かれしていくし、登場人物のほとんどが伏線を引いてくれるし、胸がジクんとする展開があるしで、読みごたえがありました。

WOWOWのオリジナル・ドラマ(白紙の状態で小説を読みたい場合はクリックしないでください。ちょいとネタバレ気味です)、遠からぬうちに再放送してくれないかな、と思っています(今日届いた番組表によれば、とりあえず、来月は無い)。

読み終えて、昔々に読んだジュール=ヴェルヌの「80日間世界一周」を思い出しました。

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東京都美術館「日本の美術館名品展」グッズ

2009-05-21 22:39:38 | 美術館・博物館・アート

5月16日の「阿修羅さまに再会♪<上>」で、東京都美術館で開催中の「日本の美術館名品展」のことを書きましたが、グッズについてまったく触れないのもどうかと思いまして、補足的に書かせていただきます。

というか、この展覧会のグッズ売場は、めったにお目にかかることのないような珍しい「商品構成」でした。
「日本の美術館名品展」に作品を貸し出した日本全国の公立美術館ご自慢(かどうかは不明)のグッズが勢揃いしていたのです。
定番のポストカードはもちろんのこと、文房具系やらアクセサリー系やらがゾロゾロです。
見ているだけでも楽しくて、各美術館選りすぐりのグッズを眺めながら、まったりとした時間を過ごしたかったのですが、5月16日の記事に書いたとおり、閉館時間が迫っていて、のんびりしていられなかったのが残念でした。


   


それでも、「これは」というのを見つけました。

まず、福島県立美術館の「メモ・パッド」。
090521_2_1

大好きなBen Shahn(以前書いた記事はこちら)の図柄のメモ・パッドが3種類売られていました。3種類を揃えることも考えましたが、とりあえず、一番気に入った手のアップ(リルケ「マルテの日記に基づく版画集からのものの模様)のもの(上の写真)を買いました。
メモ用紙として使い捨てるのはあまりにももったいないので、「一筆箋」代わりに使おうと思っています。
惜しむらくは、今回の展覧会に福島県立美術館所蔵のBen Shahnの作品が出品されていなかったこと…。
いつか現地に行ってみたいと思っています。

090521_2_2
   


次に登場するのは京都文化博物館のポストカード・セット。
ポストカードの「宛先&本文記入」側に記された線に従って、切り込みを入れ、折り曲げれば、立体紙模型ができあがるんだそうです。
結構、紙が厚いので、よく切れるカッターでピシりとカットして、ピチッと折り曲げないと、きれいには作れないようです。
予備用に、もう1セット買ってくればよかったかな?と後悔がちょびっとあったりして…。

いつか、時間と心に余裕がある時にでもチャレンジしてみます。


   


このポストカード・セットを見て、私が12年前に出した年賀状を思い出しました。
当然ながら12年前も今年と同じく「丑年」で、頭を振り絞った結果、こんなのを作りました。

090521_2_3

線のとおりに年賀状を切って、折り曲げて、貼り付ければ、「容量40.5ml」(計算しました)の牛乳パックができあがるというものです。

実は、この年賀状ができあがったところで、実際に組み立ててみたところ、1カ所だけ表示していない箇所を切り取らないとならない部分があることが判明しました。
このミスを誰からも指摘されていないということは、さすがに他人からの年賀状を切り刻むのには抵抗があるということでしょうかね?(某友人の家族が牛乳パックづくりにチャレンジしたことは確認済みですが…)


   


「日本の美術館名品展」から話がそれてしまいました。
この展覧会の図録について、後日書きます。


つづき:09/05/23 東京都美術館「日本の美術館名品展」の図録

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「いったいいつ届くのやら」の続報

2009-05-21 06:47:52 | 音楽

5月18日の「いったいいつ届くのやら」でグチったJeff BeckのBlu-rayディスク「Performing This Week : Live at Ronnie Scott's」ですが、昨夜遅く、amazonから

お客様からご注文いただいた 商品 を本日発送させていただきました。
ご注文の処理が完了しましたのでお知らせします。

というメールが届きました。

Performing This Week: Live at Ronnie Scott's [Blu-ray] [Import] Performing This Week: Live at Ronnie Scott's [Blu-ray] [Import]
価格:¥ 2,553(税込)
発売日:2009-03-31

いやぁ~、待ったなぁ~。

取り急ぎご報告まで。

【追記】きょう、帰宅したら届いていました (09/05/21 23:55)

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MISIAのNEWシングル&LIVE DVD特設サイト

2009-05-20 07:41:15 | MISIA

6月10日に発売されるMISIAのNew Single CD「銀河/いつまでも」と、DISCOTHEQUE ASIAツアーのLive DVD & Blu-ray Discの特設サイトが開設されています。特設サイトはこちら

注目したのは、Live DVDのサイトで、トレイラー(予告編)と収録曲が公開されていたこと。

まず、こちらがトレイラー。

</object>

そして、収録曲が以下のとおり。

<Disc 1: JAPAN Side>
 Catch the Rainbow
 MISIA HIP HOP MEDLEY
  Royal Chocolate Flush
  GROOVIN'
  Escape
  Rhythm Reflection
  TYO
  以心伝心

 Yes Forever
 そばにいて…
 約束の翼
 MISIA HOUSE MEDLEY
   To Be in Love
   THE GLORY DAY
   忘れない日々
   sweetness
   Never gonna cry!

 INTO THE LIGHT
 太陽の地図
 We are the music
 Joyful Moment
 少しずつ 大切に

<Disc 2: ASIA Side>
 HIP HOP MEDLEY ASIA
   Royal Chocolate Flush
   GROOVIN'
   Escape
   Rhythm Reflection
   TYO
   以心伝心

 Catch the Rainbow
 Yes Forever
 そばにいて…
 Everything
 太陽の地図
 We are the music
 HOUSE MEDLEY
   約束の翼
   To Be in Love
   THE GLORY DAY
   忘れない日々
   sweetness
   Never gonna cry!

 INTO THE LIGHT

ありゃ? 国内ツアー盤に「LOVE TRULY」が入っていない…。★ⅣのLive DVDでの「約束の翼」と同じ扱いか?
そして、海外ツアー盤には、「LUV PARADE」と中国語で歌った「It's just love」が入っていない…。
まぁ、「It's just love」の方は、海外ツアー盤に収録されているという「ASIA TOUR DIGEST」に絶対に入っているとふんでいるんですが…。

いずれにしても楽しみです。

銀河 / いつまでも 銀河 / いつまでも
価格:¥ 1,365(税込)
発売日:2009-06-10

MISIA/THE TOUR OF MISIA DISCOTHEQUE ASIA<初回生産限定盤> [DVD]

MISIA/THE TOUR OF MISIA DISCOTHEQUE ASIA
<初回生産限定盤> [DVD]
価格:¥ 6,825(税込)
発売日:2009-06-10

THE TOUR OF MISIA DISCOTHEQUE ASIA [DVD] THE TOUR OF MISIA DISCOTHEQUE ASIA [DVD]
価格:¥ 4,935(税込)
発売日:2009-06-10
THE TOUR OF MISIA DISCOTHEQUE ASIA [Blu-ray] THE TOUR OF MISIA DISCOTHEQUE ASIA [Blu-ray]
価格:¥ 5,565(税込)
発売日:2009-06-10
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葛城花魁に会いたい!~「吉原手引草」読了~

2009-05-19 21:30:19 | MISIA

けさの通勤の電車の中で松井今朝子さんの「吉原手引草」を読み終わりました。


吉原手引草 (幻冬舎文庫) 吉原手引草 (幻冬舎文庫)
価格:¥ 630(税込)
発売日:2009-04

いやぁ~、面白かった…。この小説の内容について何の予備知識もなく読んで、ホント良かったと思いました。
これからこの本を読んでみようという方もいることでしょうし、あまり内容を書けませんな。
あらすじ代わりに、幻冬舎文庫版のカバーから抜き書きしますか。


廓遊びを知り尽くしたお大尽を相手に一歩も引かず、本気にさせた若き花魁葛城。十年に一度、五丁町一を謳われ全盛を誇ったそのとき、葛城の姿が忽然と消えた。一体何が起こったのか? 失踪事件の謎を追いながら、吉原そのものを鮮やかに描き出した時代ミステリーの傑作。選考委員絶賛の第一三七回直木賞受賞作、待望の文庫化。


必要十分で過不足無しの、見事な紹介です。

   

話の筋・展開としては、さんざっぱら引っ張ったあげく、〆が急展開であっさり過ぎる気がしないでもありませんけれど、それでも、吉原に関わる様々な人たちの暮らしや思い、彼ら彼女らに語られる葛城という花魁がよく書き込まれていて、見事に引き込まれました。
作品最後の一行、まさに私も同感です。


いや、吉原で葛城と呼ばれた花魁を、ハハハ、拙者はひと目見たいと願うばかりだ。


作品の中で何度も出てくる格言(?)、「遊女の誠と四角い卵はない」と言われたように、嘘と手練手管と金ばかりがものを言う世界とばかり思われがちな「吉原」という小宇宙を、内側から垣間見る格好の手引書でもあります。

この小説で仕入れたネタをふところに忍ばせて、落語「明烏」「品川心中」「お直し」を聴き直したり、映画「幕末太陽傳」を観直したら、また新しい発見や感慨が沸くかもしれませんな。

幕末太陽傳 [DVD] 幕末太陽傳 [DVD]
価格:¥ 3,990(税込)
発売日:2002-11-22
そうそう、「幕末太陽傳」、すごいです。大好きです。お薦めです。とりわけ落語好きの人間にはたまりません!

   

話を幻冬舎文庫版「吉原手引草」に戻しまして、巻末の「解説」の文末にぎくりとしました。正直、電車から降りるのを忘れそうになりましたよ。
文芸評論家の縄田一男さんによる解説がの2フレーズで締められていたもので…。


かのサン=テグジュペリも言っているではないか-「ものごとはね。心で見なくてはよく見えない。いちばんたいせつなことは、目には見えない」(河野真理子訳)と。
その決して目には見えないもの、すなわち、人の心を追い求めて、松井今朝子は、これからも作品を紡いでいくことであろう。私は、そう確信している。


ぜんぜん意図していなかったけれど、話題がMISIAにつながってしまいました。

MARS&ROSES (CCCD) MARS&ROSES (CCCD)
価格:¥ 3,059(税込)
発売日:2004-02-11

MISIA好きならご存じの通り、MARS and ROSESに収められている「Little Rose」は、サン=テグジュペリの「星の王子様」にインスパイアされてできた曲で、上記のフレーズも(微妙にことばは違うけれど)引用されています。


もう一度「幕末太陽傳」:09/11/21 キネ旬:オールタイム ベスト10

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お知らせ:トラックバックについて

2009-05-18 21:07:32 | 日記・エッセイ・コラム

このブログでは、これまで「トラックバックを受け付ける」設定にしていました。

が、あまりのスパム・トラックバック(エロ動画サイトへのリンクを忍ばせたものやら、怪しげなマニュアル本の紹介やら、意味不明のものやら等々)の多さに辟易したもので、今後、トラックバックを受け付けないことにしました。

ご了承くださいませ。

また、これまで公開していたトラックバックも、今月一杯で公開終了とさせていただきます。

諸事情をご賢察の上、ご寛恕ください。m(_ _)m

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いったいいつ届くのやら

2009-05-18 20:59:32 | 音楽

今を去ること1ヶ月半前、amazonにBlu-rayのソフトを注文しました。

ライヴ・アット・ロニー・スコッツ・クラヴ [DVD] ライヴ・アット・ロニー・スコッツ・クラヴ [DVD]
価格:¥ 4,935(税込)
発売日:2009-03-25

このBlu-ray版のインポートものです。注文した当時のお値段は2,540円
3月30日に注文したところ、すぐさま返ってきた「ご注文の確認」メールによれば、発送可能時期が3月31日で、配送予定日が4月1日~4月3日とのことでした。
ところが、未だにこのBlu-rayソフトは手もとにありません

キャンセルしたわけではなく、何度も何度も発送延期になっているのですよ。

その経緯を記すとこんな具合です。

3/30のメール 発送可能時期:3/31 配送予定日:4/1~4/3
4/6のメール 配送予定日:4/17~4/25
4/13のメール 入荷予定:4月下旬頃
4/23のメール 発送予定日:4/30
5/1のメール 発送予定日:5/14~5/17

そして、きょう(5/18)届いたメールには、

配送予定日がまだ確定しておりません。

ですと。

NHKがBSで放映した「Live at Ronnie Scott's」を録画したのを持っているから、待たされても苦ではないけれど、きょうのメールに載せられたリンク先を見てみると、、、(クリック
中古で売りに出てる…。
しかも価格は4,441円…。
これって、どうよ

メールには

継続して商品の調達に努めてまいりますが、調達不能な場合または入荷数の関係上キャンセルをさせていただくこともございます。

とありますので、「キャンセル」されるまで待ってみます。


続報:09/05/21 「いったいいつ届くのやら」の続編

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MISIA 星空のライヴⅤのチケットをゲット!

2009-05-17 18:24:30 | MISIA

MISIA 星空のライヴⅤ Just Balladeツアーの、CLUB MSAの会員向け先行予約の抽選結果が明らかになりました。
私は申し込んでいた4公演すべてが当たぁりぃ~ パチパチパチ~
さっそくローソンに行って発券してきました。
併せて自動車税も払い込んだものだから、ハンパじゃない出費です

   

お金の話はさておき、座席はまずまずといったところでしょうか。
7/7の東京国際フォーラムは、2階席のほぼ真ん中辺りだし、JCBホールは2階バルコニーと3階バルコニーで、まず「見切り」は発生しそうにもない席です。JCBホールの場合、アリーナフロアの後ろよりはずっと良い席じゃなかろうか。
一方、故郷でのライヴは、ほぼ正面の4列目。これほどステージに近い席は星空のライヴⅢの岩見沢以来です。楽しみですぅ

   

チケットをしげしげと見ていて気づいたことが2点。
まず、7/7のライヴのタイトルに「星空のライヴⅤ」が入っていないこと。
チケットは、ごらんのとおり
090517_2_1

OCN presents MISIA 星空のエチュード Just Ballade」となっています。
改めてオフィシャルHP(こちら)を見てみると、
090517_2_2
7月7日の公演は「星空のライヴⅤ」の外数(変な表現だ)のようです。
やはり、MISIAのBirthday Liveだし、CLUB MSAメンバー限定だし、とびきりのSpecialを期待してしまいます。

090517_2_3    

もう一つは、

協力:世界天文年2009日本委員会

とクレジットされていること。
今年は「ガリレオ・ガリレイが望遠鏡を使って天体観測を開始してから400年目(らしい)」ということで、世界天文年になっているようです。

世界天文年2009日本委員会からどんな「協力」を受けるのか、どんなタイアップがあるのか、どのようにプロモーションに利用するのか、ライヴの演出にどのように絡んでくるのか、興味津々です。

コメント (4)
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阿修羅さまに再会♪<下>

2009-05-17 09:06:28 | 美術館・博物館・アート

閉館時刻ギリギリまで東京都美術館で「日本の美術館名品展」を観た後、たらたらと東京国立博物館に向かいました。
この時期の17:00はまだまだ陽が高くて、Saturday in the Park状態です。

090517_1_1    

そして東博に着くと、なんとまぁ、まだ入場規制をやってる…。
こちらは東博の閉館時間までも粘るつもりでしたので、まずは苑内に入って自販機コーナーで桃カルピス(おいしい)を買い、ベンチに座ってそれを飲みながら一服
それにしても、入場待ち時間を掲示するこの看板、素人がかなりあわてて作ったような造作です。なんだか学園祭の呼び込み看板みたいです。

入場規制看板は苑内にもありましたが、そちらは入場券売場まえのモノ(右の写真)よりかなりシンプルでした。私が一服しているうち、係員さんがその看板を変更し始めました。「30」をゴシゴシとこすって消しています(こちらはホワイトボード)。
さて、待ち時間は何分になるのでしょうか? 緊張の一瞬(ちと大げさ)です。で、新たに書かれたのは「20」の文字。まだ20分待ちです。

   

当初の予定どおり、18:00か18:30頃まで東博の平常展を観ることにしました。
この日観た作品の中で一番面白かったのがこれ。

090517_1_2_3

熊毛植二枚胴具足」、熊の毛を植え込んだ鎧です。
ご覧の裏側も、写真がブレまくってしまった表側も、熊の毛ふっさふさ
闇夜にこの鎧を着た侍がぬお~っと現れたら、かなりびびります。
熊の毛を植え込むことにどのような実用的な理由があるのか判りませんが、少なくとも「見た目」はかなりイケてると思います。

   

東博本館の1階&2階をくまなく歩き回ったところで時刻は18:20。ほどよい頃合いだろうと、「国宝 阿修羅展」の会場、平成館に向かいました。
さすがに入場規制は解かれ、平成館の前には行列用のカラーコーンが所在なくたたずんでおりましたです。
090517_1_3
ところが、館内は人であふれていました
第1章 興福寺創建と中金堂鎮壇具」では、すべてのガラスケースに大勢の人がへばりついています。4月に来た時にじっくり観たことだし、今回はパスです。

第2章 国宝 阿修羅とその世界」からは気合いを入れて鑑賞したいところだったのですが、やはり人が多い。
作品それぞれの全体像は、4月7日の「阿修羅ファンクラブ特別鑑賞会」で来た時(その日の記事はこちら)に十分堪能しましたので、この日は細部にこだわって観ることにしましたっつうか、全体像を見るのはほぼ不可能な状況でした。双眼鏡を持ってくるんだったと軽く後悔…。
八部衆像と十大弟子像は、八部衆のうち「畢婆迦羅」と「鳩槃荼」、十大弟子の「羅睺羅」がいなくなって(このお三方はパネル展示でした。どこに行かれたんでしょうか?)、スペースに余裕ができたはずなのに、フロアには人、人、人、、、。
そして、阿修羅に至っては、カーバ神殿の周りを埋め尽くす巡礼者とは例えが極端過ぎますが、それこそ阿修羅像の周り360°を観客がぎっしりと取り囲んで、全身を拝観することは到底不可能
一通り観終わった後、もう一度阿修羅像の所に行ってみましたところ、ちょっとは観客が減ってはいましたが、それでもやはり…。

興福寺に戻られたら、またお会いしに行きます」と無言で阿修羅さまに声をおかけし、会場をあとにした私でした。

   

こうして考えると、「阿修羅ファンクラブ特別鑑賞会」はホントに貴重な機会でした。
九州国立博物館での巡回展(7月14日~9月27日)に行ってみようとお考えの方、もし阿修羅ファンクラブの会員募集がありましたら、すかさず入会されることをお薦めします。

【追記】九州展でもファンクラブの募集はしているようですが、特典の中に「特別鑑賞会」は入っていないようです。(09/06/05 18:30)

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