asahi.comに出ていた宣伝(http://book.asahi.com/booknews/update/2012040900013.html)。
遅くなってしまい、既に終了してしまいました。写真家集団「マグナム・フォト」のコンタクトシートの、珍しい写真展だそうです。
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【http://book.asahi.com/booknews/update/2012040900013.html】
「マグナム・コンタクトシート」 ロバート・キャパが選ばなかった写真
[掲載]2012年04月12日
ロバート・キャパらが1947年に創設し、多くの歴史的な報道写真を生んできた写真家集団マグナム・フォト。創設65周年を記念して、「コンタクトシート」をまとめた写真集や写真展が相次いでお目見えしている。選び抜いた1点ものの写真ではなく、コンタクトシートを公開するのは珍しい。
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「コンタクトシート」は「ベタ焼き」とも呼ばれ、主に35ミリのフィルムをダイレクトプリントしたもの。写真家の記録として、前後のコマから最終的に引き延ばす1点を選ぶ編集のツールとして、そしてフィルムを保管するための索引として使用されてきた。写真家が「この1枚」に至る前後にどのような光景を切り撮ったのか、フィルム記されたグリースペンシル(ダーマトグラフ)の痕跡から、一連の写真の中でなぜこの1枚を選び取ったのか、なぜ他の写真は選ばれなかったのか、「報道現場の舞台裏」が垣間見られる。
■歴史の集積、写真集と写真展
写真集『マグナム・コンタクトシート』(青幻舎)には、マグナム・フォトに所属し世界に散らばる写真家69人、139点のコンタクトシートが、1930年台から2010年まで年代順に収録されている。ロバート・キャパの「ノルマンディー上陸」、ルネ・ブリの「チェ・ゲバラ」などのコンタクトシートの拡大写真に、写真家本人や写真家の遺産管理人が選んだ専門家が解説を加えている。
「ノルマンディ上陸」は35ミリフィルム4本で撮影されたが、現像の際、あまりに凄惨な光景が映っていたことに動揺したスタッフが乾燥温度を高く設定してしまい、11コマしか残らなかった。最もよく知られているコマのフィルムも、今は残ってない。
写真展「マグナム・コンタクトシート」では、写真集に掲載されている写真家以外に、近年活躍している写真家も含めて68人のコンタクトシートを展示している。
1990年に釈放特直後のネルソン・マンデラを取材中に、警察の銃弾を受け負傷した写真家、パトリック・ザックマンのコンタクトシートは、後に報道の自由を勝ち取る裁判の証拠として提出された。その拡大写真の展示は迫力がある。また、1950年前後のコンタクトシートの現物(右写真)には、デジタル時代の「サムネール」とは違った歴史を感じることができる。
写真展は4月29日まで。リコーフォトギャラリー RING CUBE(東京・銀座)で開催されている。入場無料。写真展の詳細はこちらから。
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