東京新聞の記事【「ぼく」が消える予感 絵本「ちいさなへいたい」人気】(http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2014090890135423.html)。
「「あるひ、せんそうは、はじまった。どうして そうなったのか、わからないうちに」・・・・・・大人とも子どもともとれる「ぼく」が、いつの間にか武器を渡され戦場に向かう・・・・・・「・・・・・・あれは なんだったのか」」・・・・・・子供たちに赤紙が来かねない時代になり、「積極的平和主義」の下、「平成の治安維持法」その他により、そして、違憲行為による壊憲で、ついに「戦争できる国」へ一歩を踏み出した。「(積極的)平和」の名の下の「死の商人」主義。子供たちの隊列に、「「ハタ」を打ち振り、「ウタ」を唱和し、「バンザイ」しながら、子どもたちに「人殺し」優待券を贈る」時代へ・・・・・・。本当に自公政権のままで皆は幸せなのだろうか?
『●いろんな意味で疲れます・・・
住民基本台帳活用とアイドルによる「番宣」で「果てしない夢」へGO!』
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【http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2014090890135423.html】
「ぼく」が消える予感 絵本「ちいさなへいたい」人気
2014年9月8日 13時54分
(絵本「ちいさなへいたい」と、翻訳者の野坂悦子さん
=東京都千代田区で)
戦争の不条理を問い掛けるベルギーの絵本「ちいさなへいたい」が今夏、売れ行きを伸ばした。日本で発売されてから丸五年、特定秘密保護法、集団的自衛権の行使容認と、戦争を可能にする動きが続く。翻訳者の野坂(のざか)悦子さん(55)は「子どもにどう伝えるか、多くの人が届く言葉を探しているのでは」と話す。 (原尚子)
「あるひ、せんそうは、はじまった。どうして そうなったのか、わからないうちに」。絵本は冒頭から、何げない日常に戦争は忍び寄るという現実を突き付ける。
大人とも子どもともとれる「ぼく」が、いつの間にか武器を渡され戦場に向かう。友人の死、勝利に沸く大人たち。結びで夜空を見上げる「ぼく」が自問する。「よる、ねむれなくなるたび、ぼくはかんがえる。あれは なんだったのか」
二十二歳で従軍を経験したベルギーの詩人で絵本作家、パウル・ヴェルレプトさんが二〇〇二年に出版。フランス、スペイン、韓国などに続き、日本では〇九年、平和をテーマにした国際巡回絵本展「ハロー・ディア・エネミー! 80作品展」(日本国際児童図書評議会主催)に選ばれたのを機に発売された。
「人はちっぽけな存在。戦争が起きればなおさら」。題名にはそんな作者の思いが込められている、と野坂さん。翻訳では「ぼく」という一人称を、意図的に消した部分がある。「戦争は『ぼく』というものを消していく」から。
国内で出版された〇九年は話題にもなり、約二千冊を販売。しかしその後は年間で百冊程度に落ち込んだ。今年も四~六月の注文は七冊。ところが七月中旬に新聞で紹介されると、半月で七十七冊の注文が入り、八月に入ってからも二十冊近く売れた。
「通常うれしいのに、今回は悔しい」。売れ行きの裏に人々の不安があると思うと、野坂さんは複雑だ。「でも、多くの人が見えなかったものに気付いたのだろう。子どもたちも『ぼく』と一緒に自分で考えてほしい」とも願う。
二十四ページ。税込み千二百九十六円。問い合わせは、朔北(さくほく)社=電03(3263)0122=へ。
(東京新聞)
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