アベシンちゃんと悪魔の仲間たちも、人間として大事な人たち。
Young Man Luther 『青年ルター』p.228の、下から3目から。
ルターは、ローマ教皇への恭順を一度は約束しました。しかし、それから、沈黙を守りますとした約束を破るために、法律を持ち出して、老練な(カトリック神学者)エックと、公開討論に臨みました。エックは、ローマ教皇に神がキリスト教会の支配権をお与えになったことを、ルターが率直に疑っている、異端である声明に関心を寄せていたんですね。ルターは、論争そのものではエックに劣っていると見えたけれども(だからこそ)、ルターは一般大衆に向かって、ある種の見世物に(論争を)仕立て上げ、それをまた楽しみました。
ルターは、非常に政治的な人ですね。議論で負けそうになったら、政治劇に仕立て上げて、大衆の力を借りて、議論に勝とうってんですからね。
私に言わせれば、ルターが、ユーモアセンスの人で、この論争そのものを楽しんだ時点で、お堅く真面目なエックに、勝ち目はなかった、と感じます。
≪陽気で楽しい≫って、歴史的に見ても、深い意味がありますね。