
≪約束≫が≪私≫を育む

正義に「人間を上下2つに分けるウソ」がくっついてないか?2013-09-19 02:57:17 |&a...
心理臨床学会の懇親会の後で、神戸で高名な震災関係心理支援の先達から、「(このブログの話題提供者は)愛着障害のことを言い過ぎ」とご指摘を受けました。まぁ私も、世話になったことがある方からのご助言として、傾聴すべき発言だとは思います。しかし、今現在の日本の発達トラウマ障害(DTD)(>愛着障害)の現状を考える時に、「発達トラウマ障害(DTD)(>愛着障害)は、今の日本で、強調しても強調し過ぎはない!」と再認識するための、新たな機会となったことは、実に幸いなことだったと感じた次第です。この場を借りて「◎◎先生、ありがとうございます。」と申し上げたいと思います。
なぜ、「発達トラウマ障害(DTD)(>愛着障害)は、今の日本で、強調しても強調し過ぎはない!」と言えるのでしょうか?
それは、親はもちろん、学校の教員、大学の教員、PTSDの日本の研究者、児童精神科医、病院の臨床心理士、児童施設の職員など、発達トラウマ障害(DTD)(>愛着障害)の子どもたち、大人たとの「支援」をしている人たちが、発達トラウマ障害(DTD)(>愛着障害)のことを知らないために、愛着障害の子どもに対して、大人に対して、「やってはならない」と言われていることを、税金を使ってやっちゃっている場合が、あまりにも多いからなんですね。ですから、実際には「支援」にならずに、「加害」になっちゃってる訳ですね。
支援するべき人たちが、税金を使って、「加害」している!
この現状の故に、
「発達トラウマ障害(DTD)(>愛着障害)は、今の日本で、強調しても強調し過ぎはない!」
と言うことが、繰り返し必要になる訳ですね。
今日、浜松医大の杉山登志郎さんの発表レジュメ(これは非公開なので、ここに直接お示しすることはできません)によれば、愛着障害のことを知らないために、
1)愛着障害を「発達障害」とする誤診が非常に多い。
と明示されています。
しかも、その結果として、
2)愛着障害の子ども等は、本来不必要な多量の薬物(多剤)を大量に処方されているグルーブになっている。
ということなんですね。
不必要な薬を大量に処方されて、その子どもが不必要な出費を強いられ、税金が無駄遣いされていることになりますよね。
専門性が高いと思われている(それゆえ、年収も高い)医者でさえ、こんな状況ですから、後の専門家たちも推して知るべしというところです。
病院でも、学校でも、児童施設でも、「アメリカ精神医学界(2002)の「反応性愛着障害の関する態度表明 Position Statement on Reactive Attachment Disorder」、および、アメリカ児童虐待専門家協会(2006)の「愛着セラピー、反応性愛着障害、および、愛着の諸課題の関する、アメリカ児童虐待専門家協会特別委員会報告 Report of the APSAC Task Force on Attachment Therapy, Reactive Attachment Disorder, and Attachment Problemsが「やってはならない」=禁忌とされることを、税金を使って、正々堂々とやっている現状です。それは、日課やルールや約束を守るように指導訓練することは、「やってはならない」=禁忌なのに、そうとも知らないままに、やっちまってるんです。つまり、繰り返しになりますが、
支援すべき人たちが加害者になっている!
これを捨て置いたら、「義を見てせざるは勇なきなり」でしょ。
ですから、私は、今日も発達トラウマ障害(DTD)(>愛着障害)のことをお話し、その治療のためには、プレイフル、すなわち、陽気で楽しい関わり、陽気で楽しいセラピー、「≪約束≫に基づく遊び」セラピーを自分でもやり、人にもお奨めしていきたいと、改めて思った次第です。
PEACE !
