エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

行動の人、ルター

2015-09-18 06:18:19 | アイデンティティの根源

 

 

 有利な立場をいいことに、ウソで固めた体制にあぐらをかいて、アザケリ顔でニンマリしててもね、「化けの皮」がはがれた後の惨めな末路を辿ることになりますからね。

 Young Man Luther 『青年ルター』p.227の第3パラグラフから。

 

 

 

 

 

 

 さらに、ルターは気が付いたんですよ。自分自身が教えていること、説教していることと、彼が話をしている神の名において組織だってやっている、(カトリック教会の)金もうけ主義と金もうけ主義の看板が、全く違ってる、ってことにね。ルターが大事な時にいつもそうしているように、このときも、自分に「そんなことは、お止めなさい」などと言いそうな人には相談などせずに、行動しました。ルターは修道院に入ったのが前で、ルターが結婚したのは、その後です。ルターの親しい友達さえ知らないうちに、諸死者記念日の前に、たくさんの人たちが、ザクセン選帝侯のコレクションの聖遺物がお城の広場に広げられるのを見に来た時に、ルターは、お城の門に95箇条のテーゼを釘づけしたのでした。 

 

 

 

 

 

 ルターは実に言葉の人ですね。言葉は、情報ツール、コミュニケーションツールじゃぁないんですね。ヴィジョンと行動に結びついている、イキイキ、ピチピチ、実感のある、いのち言葉なんですよ。ですから、言葉を食べると、行動が始まります。言葉の人ルターは、誰にも相談せずに、自分から行動を起こす人でした。カリリック教会の「看板に偽りあり」って気づいた時に、激しく行動することになりました。

 「看板に偽りあり」と気付いた私どもも、このルターの生き方に学ぶ者でありたいですね。

 

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ひどいのは、参議院特別委員会だけじゃぁ、ない!

2015-09-18 05:33:15 | エリクソンの発達臨床心理

 

 

 エリクソンは、もちろん、預言者じゃぁ、ありませんからね。人間の育ちをよくよく知っていて、母子関係始め、人と人の関係が、心と心が響き合わなくなった場合、人はこうなります、ということを言ったまでです。それが、今の日本の状況にバッチリ宛はなるということは、おしなべて、日本での人と人の関係が、心と心が響き合わない関係になっちゃいました、ということを意味します。ということは、ひどい状況は、参議院特別委員会だけじゃぁない! ということも意味していますよ。

 The life cycle completed 『人生の巡り合わせ、完成版』、p75の、下から7行目途中から。

 

 

 

 

 

子どもは、諍いが絶えなかったり、ひきこもりや表情がさえない子になったりするのは、幼児性欲の葛藤やエディプス・コンプレックスの葛藤が再燃したからですし、このように(いつまでも)、争い合う いろんな登場人物ご出演の空想にふけっているからです。すぐ眼の前にいる当てになる人に向き合えばいいのにね。この舞台で発達する基本的な人間力は、しかし、competence コンピーテンス、「人とやり取りする力があると同時に、物事に対処できる力がある感じ」です。すなわち、成長する子どもの中にあって、factuality ファクチァリティ「客観的事実」を価値付け、コントロールできる方法を身に着けたり、物事を作り出す同じ場で共に活動している人とactuality アクチャリティ、「やり取りする関係」を分かち合ったりすることを、次第にまとまめていく感じです。

 

 

 

 

 ですから、competenceを「有能感」としてしまうと、誤解しやすいでしょ。エリクソンの発達心理は、人間関係を重視する立場、サイコ・ソーシャル(人間関係)な発達ですから、つねに、人間関係・対人関係を中心に考えてんですからね。しかも、「やり取りをする力を何よりも大事にしている」、と言っても過言ではないんです。ですから、「有能感」と言ったら、何か物事を操作する力があるだけで良いと勘違いが生じますので、いけませんね。むしろ、長くなっても、「人とやり取りする力があると同時に、物事に対処できる力がある感じ」とする方が正確です。

 どうぞよろしくお願い申し上げます。

 

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平和を作り出しましょう

2015-09-18 04:16:11 | エリクソンの発達臨床心理

 

 

 
ヘセド(hesed)
新世界、アメリカ人の生き方2013-09-17 03:30:09 | エリクソンの発達臨床心理 新大陸に渡って、男も女も、新しい...
 


 永田町の茶番も、いい加減にしてもらいたいですね。でも、人の話も聞こえないような、あんな状況で、「話し合いをして、結論を出しました」という、バカな話、暴力的状況を見る時に、アベシンちゃんと悪魔の仲間たちが唱える「積極的平和主義」の真の姿を、実態を見た気がして、「やっぱ、そういうことだったのね」と私は、納得していますよ。

 もちろん、こんなことがまかり通ってしまったら、日本は狂気が現実になってしまいますから、今日からこんな狂気とバカが現実にならないように、この法案を廃案にする活動とアベシンちゃんと悪魔の仲間たちに、一秒でも早く、「さようなら」と言える状況を作り出します。

 

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