2足のわらじでガンバ!
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吉川みつこの〝気ままではいられない〟日記
実家で過ごす風習
昨日と今日(3日、4日)と、議会便りを手にポスティング。
実家へ帰って留守のお宅が多いのでは?と思いつつ出かけたが、思いの外、留守のお宅は少なかった。私の子どもの頃は、正月と盆は、必ず父か母の実家に泊まり、従兄弟同士でふざけあいながら過ごしたものだが、そのような風習も少しずつ変わってきているのかもしれないと思った。
それにしても、今年の冬は寒い!今日もみぞれが時折・・・。
愛知県が「廃棄物ゼロ地域」設定へ(中日新聞より)
リサイクルすべてを否定するわけでないが、フェロシルト問題に関わって、多くのリサイクルの課題を感じている。
愛知県行政もフェロシルト問題では、苦労した立場であり、三重県行政にも苦言を述べてきた。しかし、この記事を見る限り、フェロシルトの教訓が生かされるのかは疑問だ。
堆肥化についても課題が多い。肥料取締法改正により、特殊肥料の原料は何でも良く、危険な産廃が堆肥に紛れ込んでいる可能性も否定できない。また、愛知県の農水担当曰く「愛知県の農地は、家畜糞の堆肥を使用するだけで、飽和状態。それ以上入れると、過堆肥で環境汚染をもたらす」と。来年からは、食品リサイクル法が動き出し、ますます堆肥は増える。それに引き替え、農業は高齢化し、堆肥を使えるような状況ではない。持って行き場のない堆肥は、フェロシルトと同様の道を歩むのではないか。愛西市は、農業のまち。12月議会で取り上げたところである。
http://www.chunichi.co.jp/00/sya/20060103/mng_____sya_____000.shtml
中日新聞05.01.03
愛知県が「廃棄物ゼロ地域」設定へ
全国初、新年度に基本構想
愛知県と中部経済界がリサイクル事業に新エネルギー技術を組み合わせ、地域での廃棄物の排出ゼロを目指す「ゼロエミッション・コミュニティー」の実現に向けて動き出す。愛・地球博(愛知万博)の成果を継承するプロジェクトで、誕生すれば全国初。二〇〇六年度に県が基本構想を策定し、〇七年度から可能性の調査にとりかかる。
ゼロエミッション(廃棄物ゼロ)・コミュニティーでは、先導的なリサイクル施設を集中させるエリアを設定。そこに新エネルギーのプラントも組み合わせ、廃棄物をリサイクルすると同時に、エネルギーも取り出して電気や熱に変換する。
周辺地域にこれらを供給する一方、地域の家庭や企業は廃棄物を細かく分別して提供する。地域の取り組みとリサイクル、マイクログリッド(小規模電力網)をネットワーク化することで、処分場に捨てられる廃棄物をゼロに近づける。
関係者によると、〇六年度は基本構想の策定にあてられ、関連技術の現状や廃棄物の発生状況を調査したうえ、地域特性に応じたモデルを検討する予定。名古屋臨海部、知多地域、西三河北部、東三河臨海部が候補に上っている。
家庭やコンビニから出る生ごみ、家畜ふん尿を堆肥(たいひ)化するほか、発酵させて得たメタンから水素を取り出して燃料電池に供給するパターンや、工場のボイラーや焼却炉の廃熱を集めて発電するパターンなどを研究するという。策定委員会には学識経験者、経済団体、企業、県などが参加する予定。
その後、〇七年度から二年ほどをかけて、候補地や事業規模の検討や絞り込み、企業に対する参加意向調査、採算性や事業主体の検討などを行うことにしている。
〇五年の愛知万博では会場内のゼロエミッションのため、レストランの生ごみを燃料電池のエネルギーとして利用するなど、廃棄物を活用した新エネルギープラントの実証実験が大きな注目を集めた。一方、県は〇五年度から、先導的な六つのリサイクル施設に対し、財源補助などの支援をしている。
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以下、私がフェロシルト問題に関わって感じた「リサイクルの課題」
2度と同じ事件を起こさないために!(どこに問題があったのか?思いつくままに・・・)
リサイクルの名を語った「不法投棄まがい」の事例が多発しています。今回の問題を教訓にし、行政のシステムが変わらねば同じ事が起きます。今回の問題のどこに問題があったのか、また、この教訓をどう活かすべきかを考えてみました。
★「リサイクル」という言葉の幻想
◆「リサイクル」と言うと、行政も社会も急にチェックの眼が甘くなる。売れなくて不用になったリサイクル製品が野積みになっていても、いつまで経っても「廃棄物」とならず、行政は「あれは製品だ」と言い続ける。この現象は、「豊島のミミズのえさとして、大量に廃棄物を持ち込んだ事件」と似ていませんか?
→今までの廃棄物問題が、リサイクル現場に移動しているだけで、根本的な解決がされていないのでは?
★企業倫理ってあるの?
◆何度も石原産業とは懇談を持ったり話しをした。今回の事件で、大企業に企業倫理など存在しないことを思い知った。
★国の責任は?
◆「廃棄物とは?」の定義がはっきりしていない。ここが問題を大きくした一番の原因!
すべての廃棄物問題が、この定義の曖昧さから発生している。
◆「正製品とリサイクル製品の区別は?」
この問題に出会ったとき、これは大変な問題の始まりだと思った。「ゼロエミッションを進めるための新しいごみ処理の始まりだ」と。つまり、フェロシルトの原料は、一度も産廃業者に渡ることなく、工場で製品(?)となっている。つまり、企業が「廃液は廃棄物ではない」と言うこともできるのではないかと。一旦廃棄物として工場外に出れば、リサイクル製品と言えるが、工場内で今まで産廃として処理していたものを原料に製品を作った場合、製品とリサイクル製品の区別はどうするのだろう。今回は、三重県のリサイクル認定の申請したことで発覚したが、同様な商品が市場に出回っている可能性は大である。今回の事例は、「ゼロエミッションの本性見たり」ということかもしれない。
◆現場は、不法投棄さながら。でも、廃棄物処理法のレンズでみると製品?
平成17年2月に、市民団体は、廃棄物かリサイクル製品かの判断を求めた。そして、環境省は現場に来て、まさに不法投棄現場と同様の姿を見て行っている。誰がみても、普通ではない状況。どうして、積極的に対処しなかったのか。地方分権だと責任逃れが多い。
◆1県のリサイクル認定により、お墨付きのラベルをつけて製品が全国を動き回る。
国として、リサイクルに対する指針を示すべき。
★市場性がないリサイクル製品は、すぐにゴミになる
◆需要もない商品を無理矢理市場に送り出す「リサイクル」。
市場で需要がないものは、良くないルートに流れるのは当然のこと。リサイクルでゴミ問題は解決しない!
◆企業にとって、廃棄物として処理するよりリサイクル製品として処分する方がコストがかからない。
→ よって、無理なリサイクルをしようとする。今回の事件で、企業は利益追求をする物であり、善意で環境に優しいことをすることはないことが、身にしみて分かった。これらのこを踏まえ、どんな施策で企業を環境保全に巻き込んでいくかの課題を感じた。
◆放射性物質を含む製品など、だれも要らない!→誰もが要らない物は、リサイクルすべきではない。
★安全性のチェックは誰がする?
◆放射性物質を含むリサイクルは、やめるべき。
◆廃棄物を原料とするリサイクルは、危険性なリサイクルとなる場合が多い。
★企業のリサイクル製品の生産体制・危機管理は?
◆廃棄物以外の原料による新商品の開発には、需要や消費者のニーズ調査が慎重に進められる。
しかし、リサイクル製品開発に同様の手間暇が掛けられているとは思えない。
★「環境に優しい」の評価は、生産から廃棄までのリスクで
◆酸化チタンは、光触媒として環境に優しいともてはやされている。生産時、廃棄時には大変環境負荷が大きく、環境に優しい商品かどうかは、生産から廃棄までのリスクで評価すべき。
★リサイクル認定のありかたは
◆環境省は「フェロシルトは、永久に管理が必要な商品」と言う。そのような物を製品として認めてはならない。
◆何が含まれているかわからない廃棄物。そのリサイクルの安全性の判断と責任を負えるだけの知識が県にはない。また、流通後に対しても責任を負えるものではない。三重県のリサイクル認定がお墨付きになって、フェロシルトが流通したことを重く受け止め、県によるリサイクル認定はやめるべき。
◆リサイクル製品も使い終われば廃棄物になる。リサイクル製品が廃棄物になったとき、適正に処理されるかどうかの評価がされていない。
★砂防行政の怠慢、体質改善を!
◆申請通りでなくても、申請が出されていなくても、何のお咎めもないのが砂防行政。その甘さをその筋の方々はよく知っている。このことは、砂防だけでなく農地法でも同様。積極的な告発が今後は重要。
◆05.12.12、愛知県議会建設委員会で取り上げて頂く。
→答弁「△違法行為があれば、速やかに行為中止命令を出す。△市町村や環境部と情報交換し、、連携を強める。など、監視を強める方針。
→99年、長久手で起きた砂防指定地域内不法投棄事件で、20名の逮捕者が出た。このときも委員会で取り上げて貰い、同様の答弁があった。この事件に関わった人物がフェロシルト問題にも関わっているとも聞いているが、前回の教訓が全く活かされておらず、砂防指定地域では数々の問題を引き起こしている。今回は、言葉だけで終わらないようにして頂きたい。(最近、問題になっている岐阜県瑞浪市の不法投棄事件も、砂防指定地域であり、愛知県の業者が大きく関わっている。)
★市町村行政の責任
◆最初に業者と関わりを持っているのは市町。手続きのスタートは市町村です。おかしい!と積極的に問い合わせを県にした市町もあったが、市民の声に耳も貸さなかった行政もあり!