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▲大野町・鉄鋼スラグ問題について、学習会でお話をします

■学習会のお知らせ

 日時:5月15日(木) 午後1時半~
 場所:愛西市永和台防災コミュニティーセンター

 大野町鉄鋼スラグ問題を考える会主催で、学習会が開催され、講師として30分くらいお話をさせていただきます。是非、ご参加下さい。

 ☆私のおはなし

前回の学習会(5月2日)にお越し頂いた方が多いようでしたら、新しい課題についてお話をします。また、初めての方が多いようでしたら、前回と同様、鉄鋼スラグの問題点についてお話をします。

■愛知県が、「エージング」の事業区分を増やすことの影響は?

 石橋を叩いても渡ってこなかった愛知県が、「エージング」という事業区分を、全国に先駆けて設けるのは何故だろうと、永年廃棄物問題をしていると、素直に受け入れられない気持ちがあります。

 現在、業者は、「破砕」という区分の許可を得て、鉄鋼スラグの破砕からエージング、販売をしています。

 では、ここで「エージング」という事業区分が増えたらどうなるだろうと考えました。

 強アルカリ、ホウ素、鉛汚染などの問題があったわけですので、当然、水処理とか遮水処理とかが必要になってきて、既存の施設よりはよくなります。

 しかし、私たちの環境調査で、鉄鋼スラグから汚染がみつかったとき、瀬戸内でも鉄鋼スラグ問題が起きました。淡路島などで大手鉄鋼メーカーが逆有償で流通させ、あちこちで野積みした事件がありました。つまり、全国的に鉄鋼スラグは売れずに余っているのです。

 こうした社会的背景を考えると、「こういった施設を造れば、公然と野積みをすることができる」というお墨付きを与えてしまう可能性があります。

 処理量は、廃棄物処理法の「廃棄物の保管基準(斜面の角度とか・・・の基準がある)」を愛知県は準用するようですが、これだけでは不十分です。

 保管期間はどうするのでしょう。
 どこからどこまでが「エージング中」(廃棄物)なのか、どこから製品の保管なのか、そして「売れなければごみ」という判断をどうするのか、こうした線引きが見えてきません。

 この辺をきちんとしなければ、合法的な野積みが、あちこちに出来てしまいます。「誰もが要らないものはごみ。売れない物はごみ」と、フェロシルト問題の時から、愛知県を訪れる度に、口癖のように言ってしまいますが、ここをどうするのか、まだまだ不透明です。

 エージング施設の問題は、単に共同建設の問題ではなく、全国に与える影響を考え、私も取り組んでいきたいと思っています。

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