脳脊髄液減少症患者のつぶやき、「とりあえず、生きてみよか・・・。」

過去から現在へ、脳脊髄液減少症、体験克服記。

汗だく体験 2

2007年08月31日 | ブラッドパッチ後の変化
昨日今日と朝から寒いぐらいの涼しさです。

今日で猛暑の8月も終わりです。
明日から9月、いよいよ秋ですね。

さて、この夏の汗だく体験での気づいたことの続きです。

25日も外出した際、
汗だくになりました

汗がでるようになった今
かつての微熱、冷え性という症状も、
脳脊髄液漏れによる体温調節障害だったのではないか?ということに
やっと、気が付きました。

昨年、汗の玉が胸ににじむようになって、
今まで汗が正常に出ていなかったことに、
うすうす気づきはじめていたのですが

今年夏、汗が吹き出し流れ落ちる新たな体験をしてはじめて、
改めて、今までが異常で、
汗の出るようになった自分に気がつきました。

本当に汗だく体験は驚きでした。

気温の暑さや運動で体温が上がると、
一生懸命汗を吹き出させて、
自分の体温を下げようとしている自分の体に感動さえ覚えました。

そういう意味では、
この猛暑が気づきのきっかけになりました。

この夏、必要に迫られて外出した時などのたび、
まず汗をかく自分の体に驚き、
次に大量の汗にまた驚き、とにかく驚きの連続でした。

普通の人にとってはあたり前であった「汗が出る」という現象が、

私の体は今まで正常に機能していなかったことに、
改善されて気づくまで、まったく想像もしませんでした。

私の場合、
脳脊髄液減少症の症状は、長い時間をかけて、
抜き足差し足忍び足の犯罪者のように、
ゆっくりと近づきいろいろな症状が出てきたので、

自分も気がつかないうちに体がだんだんおかしくなっていて、
汗が出ない体の異変に、長い間自分でも気がつかなかったのです。

事故から、昨年までの長いなが~い年月
この、「汗がかけない異常」が単なる体質と思い込んでいました。

もし、ブラッドパッチ治療を受けず、
体が汗がでないままだったら、

自分の体が「見えない怪我」の影響で
汗が出にくい状態に「させられていた。」という事実にさえ、
気づくことはなかったと思います。

今だからこその気づきが、たくさんあるのです。

それを、皆様がたにお伝えしたいと思っています。

汗が出せない症状は、本人もほとんど自覚できないため、
とても気づきずらいと思います。

発熱という症状は、たとえ微熱であっても、
体温計などの普及で、わずかな変化も気づきやすいと思います。

でも、発熱の原因として、
細菌感染とか、炎症等は医師も患者も想像はできても、

まさか、脳脊髄液漏れが原因の
脳機能低下による、体温調節障害だとは、
なかなか気づかず、想像もしないことでしょう。

さらに、
自分の汗が正常に出ているかいないかについては、
汗の量を計ることも
目で確認することもなかなか難しく、

体感が主なだけに、
自分でも本当に気づきずらい症状だと思います。

汗の出方、体感の暑さ寒さは人との違いはなかなか比較しづらいし、

ましてや、医師も、患者が正常に汗がでているか、
なんて考えることも、問診することもあまりないと思います。

を出して体温を下げようとしたり、
寒いとガタガタ体を震わせてて体温を上げようとしたり、
人の体が体温を一定に保とうとする機能は、

脳がいい環境におかれてはじめて、
脳が元気に正常に機能するのであると、
今ならよく理解できます。

でも、ブラッドパッチ治療を受けず、
ずっとあのまま、汗をかけない状態だったら、

自分の体の異常に気づかないまま、
死ぬまで「私は汗をかきにくい体質」と思い込んで終わっていたでしょう。

思い込みは怖いです。

真の原因を見過ごす可能性があります。

時には全く違った視点から、自分の症状を再検討されることを
おすすめします。

今年、夏の公園を歩き、走り
汗だくになったことは、
自分の持つ体の機能を改めて知った日となり、
夏のいい思い出になりました。

最近は気候の変化か、また不調で寝込む日も多いのですが、
歩ける、走れる日もあったのも本当です。

もし、同じような症状に悩み、原因不明の微熱や冷え性の方が、
実は、私のように、脳脊髄液減少症が原因で、
自律神経の異常や体温調節障害を起こしているなら、

漏れをそのまま放置して、
症状だけを、薬や治療でなんとかしようとしても、
根本原因の解決にはならず、症状も改善しないと思います。

回復のきざしのない方は、
「脳脊髄漏れ」という可能性も、ぜひ視野にいれてみてください。

私は、この病名にたどりつくまで
脳も、脳以外の体中をいくら検査しても、
この病態に無理解な医師をいくら複数個所受診しても
最後は「原因不明」と言われるだけでした。

その受診行為自体、検査行為自体が、体の負担となり、
受診によって体を起こしている時間の長さや、脱水につながり、
症状悪化してしまったこともあります。

だからこそ、情報を集め、
自分の症状をよく検討し、
的を絞って必要最小限の医師を受診したほうがいいと
私自身の病院めぐりの体験から思います。

微熱や低体温、異常な暑がり、寒がり、冷え性の症状のある方は、
婦人科や内科を訪れるのも大切ですが、そこで原因がはっきりしないなら、

「体温調節の中枢である脳は元気か?」という視点で
脳脊髄液減少症に詳しい「脳神経外科」を受診してほしいと思います。

私もさんざん婦人科通いしましたが、今思えば、
婦人科疾患ではなく、
体の各部位の総元締めである「脳の置かれている、環境悪化(脳脊髄液の減少)」に原因があったのです。

脳が「くるし~よ~」と悲鳴をあげていたのです。

ご自分の体の出す必死の「SOSメッセージ」を読み取って、
ぜひ脳外科にも相談してみてほしいです。

もし、私のように、暑がり、寒がり、冷え性、のぼせのような症状の原因が
体温の調節機能の総元締めである「脳」にあるのなら、
「脳」が元気になれば症状もゆっくりと治まってくるはずです。

この病態に関しては、本人ですら気づきづらい症状ばかりのため、
たとえ医師であっても他人が気づきようがないのです。

最後に自分を救うのは、決してひとりの医師の「診断名」ではなく、
「自分の気づき」だと思います。

もし、私と似た症状があり、原因不明とか「精神的なもの」と
医師に言われ、一向に改善傾向がないのであるなら、

ぜひ、ご自分の体温調節機能が正常に働いているかどうか?、
その体温調節機能をつかさどる脳は、
いい環境で元気に正常に働いてくれているのか?

暑かった夏の終わりに、
一息ついて、
改めて一度考えてみてはいかがでしょうか?

一見ささいな症状に見える「暑がり、寒がり」「冷え性」「汗がでにくい体質」
の真の原因が
もしかしたら、私のように、

「脳脊髄液漏れ」によるものかもしれませんから・・・




コメント (25)
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