私は、ただ、
地元で、脳脊髄液減少症を真剣に診てくださる医師に出会いたいだけ。
何かあった時、なんでも相談できる医師が、身近にいてほしいだけ。
それは、遠くにしか専門医がいない患者なら、当たり前の事でしょう?
他の病気なら、すぐ理解してもらえて、地元で支えてもらえるはず。
なのに、どうして脳脊髄液減少症だというと、皆に拒否されるの?
正式な保険病名ではないから?
脳脊髄液漏出症と言えばいいの?
私の外見が全くの健常者だから?
病人に見えないから心の病だと言われるの?
症状は大した事ないのに、大騒ぎしすぎだと思われるの?
もしかして、演技だと思われるの?
自作自演だと思われるの?
症状を出して、医者の気をひく精神疾患だとでも、誤解されてるの?
だから、あんなに苦しかったのに、患者として相手にされないの?
入院もさせてもらえず、放り出されるの?
そんな中でもあなたはかろうじて私の相手をし続けてくれてるけど、
内心は、私を、神経症とか、気圧や体調を気にしすぎと、誤解してますよね。
症状が再発しても、
再発を見抜けず、
私が助けてと必死に症状を伝えようとすればするほど、
私の心の問題、問題ある性格のせいだと勘違いされる。
その時の患者の絶望感がわかりますか?
内科の先生が、それでも精一杯対応してくれようとしても、現実に地元には
診断治療してくれる医師がいないから、私はそのままほったらかされる。
そして、助けてくれるのは、いつも遠くの人たち。
情けないよ。
こんな土地に住んでいる事が。
私は、まるで、医師も病院もない、発展途上国にいるのと同じ心細さなの。
わかる?
頼れるのも、信頼できるのも、遠く離れた主治医だけ。
だけど、その主治医には、全国から脳脊髄液漏出症の患者が詰めかけているから、
何かあってもすぐ診てもらえない。
だから、身近に相談できる医師が欲しいと考えることは、
自然な事でしょう?
なのに、どうして、
地元の医師達は、
みんな、みんな、
私をモンスター患者のように、扱うの?
脳脊髄液減少症患者は、症状もつらいのに、
地元での支援機関も、医師も、相談窓口も、何もない。
専門家でさえ、脳脊髄液減少症の患者の苦しみも症状の深刻さも知らないんだから、
頼りようがない。
まず、脳脊髄液減少症の説明からはじめなければならないつらさ。
わかってもらおうと、症状を話せば話すほど、相手がうんざりしているのが伝わってきて、絶望感に打ちのめされる。
私はここまで回復できたからこそ、こうして伝えられるのに、
これでは、まだ、自分の症状の原因が何かわからない人が医師を訪ねてきても、
脳脊髄液減少症には絶対気づいてもらえない。
すでに診断がついていて、
ここまでブラッドパッチで回復した患者の話すら信じてもらえないんだから。
脳脊髄液減少症だと自分では気づけない人が医師をいくら受診して検査を受けても、
結果に異常が出なければ、
精神科にまわされるのがオチ。
そして、精神科の薬漬けになって、
ますます脳脊髄液減少症だと気づけなくなる。
そんな患者たちを、もう出さないでよ。
内科だって、小児科だって、耳鼻科だって、すでに脳脊髄液減少症の患者は来ているはず。
あなた方が勉強不足で、気づいていないだけだと思う。
お願い、
私を、モンスター患者だと思わないで!
私は、ただの交通事故被害者の脳脊髄液漏出症患者、脳脊髄液減少症患者なだけ。
地元で理解して死ぬまで支えてくれる医師のいる安心感がほしいだけなんです。