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獅子面病にかかり、治すすべもなく悩むえみこに対する
ピノコのセリフにぐっときました。
えみ子も治療を諦めようとする。だが、自らの見目形に複雑な思いを抱えるブラック・ジャックの助手・ピノコ(永尾柚乃)は、えみ子の秘めたる思いに共感。治療を引き受けようとしないブラック・ジャックに食ってかかり…!?
子役の、ピノコ言葉も絶妙にうまい!
本当は治りたいのに、普通の病気のように治してくれる医師が見つからず、自分が夫に愛されていない事に気づき、
心が離れて苦しむ様子が自分と重なりました。
そのセリフがこちら
「えみこしゃん。
わたち、ほんとうは18ちゃいなんでちゅ。
双子のおねえちゃんの、かやだ(体)の中に
ずっとふくろみたいなものに
かやだの部品がばやばやの状態に入ってて
それを、ちぇんちぇいが(先生が)取り出して人の形にしてくれたんだけど、
ぴのこの部品はこれ以上大きくなれないかや、
生きていくためには、この大きさがギリギリで
だかや、
えみこしゃんとおなじってゆうか、
なりたくてこうなってるわけじゃないんでちゅ。
でも、私とちがってえみこしゃんは、なおゆ。
だから、もう一度前向きでご商談しましぇんか?」
ピノコも、なりたくてこうなっているわけではない、
あなたもそうなんでしょ?
本当は治りたいんでしょ?
みたいな言葉、
そうそう、ってグッときましたよ。
脳脊髄液減少症患者だって、なりたくてこうなっているわけじゃない!
症状が深刻でもすぐには死なないからと思われ、
真剣に向き合う医師もほとんどいない。
検査で異常が出ないのに訴えが大げさだ、
と、
治そうとして、患者と向き合ってくれる医師もほとんどいない。
それぐらい我慢しなよ!
誰だってどこらしら不調を抱えて頑張って生きてるんだよ。
そう言われたり思われたりするのが嫌。
治りたいから、医師のあなたに相談してるのよ!
治りたくて必死になってる患者をバカにしたり、嘲笑わないで!
もう、できる治療はないからと、治る事をもういいかげん諦めよ!といわんばかりに、投げ出さないで!
患者と最後までよりそう覚悟のない人は、
ブラッドパッチなんてやらないで!
ベルトコンベアの上の欠陥商品をただただ流れ作業で治すみたいに、私たちを扱わないで!
私たちは人間。
千差万別の原因と、
千差万別の、人それぞれの
症状とそれによる悩みや困難を抱えた、人間なんです。