タイムスリップものということで買ったが・・・私には難しかった😵
1936年2月26日に3~4回、リターンして・・・内容を修復していく話。
近未来から時間遡行装置の発明により過去に介入した国連は歴史を大きく
ねじ曲げたことによって人類滅亡の危機を招いてしまう。
悲惨な未来を回避するために過去を修復してやり直す、そういうことを
担う人達の話。
史実にかかわる3人の軍人がその使命を受けて動き出すが・・・
(安藤輝三 陸軍歩兵太尉、栗原宏秀 陸軍歩兵中尉、石原〇〇 陸軍大佐)
「似たような話はアニメでもよくあるよ」と息子は教えてくれた。
(「タイムリープ」もそんな感じだったかな~。)
史実にはないことが起こって・・・HIDSという病気が兵士の間に起きる。
まるで今回のコロナウィルスみたいなのだ。猫の怪我から感染して、
咳が出て、熱が出て、寝ている間にどんどん衰弱して死んでしまう。
内閣に知られてはまずいとのことで陸軍の中でおさめてしまう。
死人の衣類はすべて焼き、遺体も油をかけて焼いてしまった19体も。
徹底的に手を洗い、感染しないように消毒薬を使いと・・・
バリケードを作り市中に出回らないことと大佐からの発言で、
兵士達は納得する。(ここはフィクション)
ここの話は恐かった。半日で19人が感染して死んでしまったというのは、
どんな病気なのか調べたが・・・わかりづらかった。
国連の連中も一癖も二癖もあるような人物ばかり。
マツモトという若い男性が入っている。(彼が再生を確定していた人らしいが・・・)
彼が最後、戦時中に戻る決意で懐中連絡機を空に放り投げた。
(国連から渡された一歩通行の携帯みたいなもの)
しかし彼は国連にいたアルベルトと出会っている。(どこをどう戻って来た?)
(アメリカで出会い始めの頃を描いていた。なんだかつじつま合わせみたいな
感じがして・・・ちょっと変な感じがした)
恩田陸さんの作品は読んでなかったとハタと気づいて・・・
「ミツバチと遠雷」を書いた人だとは認識していたのに・・・
「ミツバチと遠雷」もしちめんどくさい作品だったら嫌だな。
今回のは2.26事件を誇張して描いたものだとは思うが、文庫本で
よかったんじゃないかと。単行本で読んでいたら疲れたかもな~。
(目は疲れないだろうけど)
内容的に濃いから、男性の方がこういう関係は好きかもしれない。
恩田さんの別の本も読んでみようと思う。